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【霊感持ちの】シリーズ物総合【友人・知人】

1 :本当にあった怖い名無し:2013/01/01(火) 00:17:38.99 ID:jJ6lEoy60
単発も歓迎

415 :本当にあった怖い名無し:2013/09/06(金) 22:42:35.72 ID:QZ5wywQf0
支援

416 :雲  後編  ◆oJUBn2VTGE :2013/09/06(金) 22:43:50.40 ID:kIaSDyGu0
僕は自分の中に育ち始めたその別種の恐怖を抑えながら、声にならない声をあげる。背後からは老人の掛け声がいやに空疎に響いてくる。
さっきまで目の前の異常な自然現象に、止まってくれという無力な念を送っていた僕の思考が、完全に反転した。
止まるな。
止まるな!
ガタガタと膝が震える。たった二メートル隣が振り向けない。
その僕の視界の端に、微かな光の粒子が見えた気がした。



どれくらい時間が経っただろうか。
全身を大きな雨粒が叩いている。周囲はますます暗くなり、視界が利かなくなった。空に稲光が走る。
その瞬間、老人が動きを止め、僕のすぐ横に顔を突き出した。
「消えおった」
そう言って絶句する。
驚いて僕も雨雲の彼方に目を凝らすが、もう何も見えない。すべてが漆黒の海に沈んでしまったかのようだ。
「消えた」
師匠も僕のすぐ前に足を踏み出し、上気した声をあげる。
「風だ。雨雲が流されて、途切れたんだ」
目を見開いて僕を振り返る。濡れた髪が額に張り付いているけれど、いつもの師匠だった。僕も立ち上がった。
そうか。
今いる山の方角が風下だ。雨雲がこちらへ到達して、街の方はあの巨大な入道雲、つまり積乱雲の下から逃れたんだ。
だが、あの奇怪な現象までがこちらにやって来るわけではない。それが直感で分かる。
なぜなら、何度も見たドーナツ雲の穴は地上から見たその位置が固定されていたからだ。
「あれ」は多分、そこを動けない。そして雲にしか影響を与えられない。雲さえ途切れてしまえば、何も出来ない。
それも、普通の積雲ならその位置にいくらあっても無力だ。元々竜巻を起こすポテンシャルを持った積乱雲があって初めて地上に破壊的な力を及ぼすことが出来るのだ。
なぜかそれが分かる。

417 :雲  後編 ラスト  ◆oJUBn2VTGE :2013/09/06(金) 22:44:40.24 ID:kIaSDyGu0
人知を超えた力で捻じ曲げられた気流が、雲が、その力から逃れたのだった。
「消したぞ。わた雲。どうだ」
老人が両手を振り回しながら喚く。その時、稲妻が走り、光で空が切り裂かれた。直後に轟音が響く。
「まずいな。雷雨だ」
師匠はそう言って、老人の肩を抱えた。
「せんせい、山小屋に非難しましょう」
「わしが消したのだ!」
老人は上ずった声でそう繰り返した。
「行くぞ」
師匠は僕に目配せすると、口に懐中電灯を咥え、老人を半ば引きずるようにして山を降り始めた。
僕は岩を降りる時に足を滑らせてしまい、尻餅をついた。師匠の持つ懐中電灯の光が遠ざかりつつあるのに焦り、慌てて立ち上がる。ますます雨が強くなる山道を恐る恐る降りて行く。
僕は一度だけ背後を振り返った。
視界がなくなり、もう地上の光も何一つ見えない。その上空にあった入道雲も。あの手のような形のものも。
ただ、僕の頭は想像している。
雨雲の彼方にそびえ立つ、とてつもなく巨大な人影を。
それは透明で、けっして目には見えない。しかし、顔の位置にある、何もない空間がこちらを向いている。それが今、僕らのことを見ている。
その凍るような視線を背中に感じながら、僕は縮こまりそうな足の筋肉を叱咤し、師匠の後を追い掛けた。

(完)

418 :本当にあった怖い名無し:2013/09/06(金) 22:47:54.92 ID:QZ5wywQf0
ウニおつ

419 :本当にあった怖い名無し:2013/09/06(金) 23:37:04.66 ID:XT6myLLK0
乙!おもしろかったー

420 :本当にあった怖い名無し:2013/09/07(土) 00:20:41.31 ID:LMDMrX5L0
>>407-417
ウニ乙!

421 :本当にあった怖い名無し:2013/09/07(土) 08:48:05.73 ID:nhnOKzti0
おいおい、最近のウニはやる気じゃねーか
乙!

422 :本当にあった怖い名無し:2013/09/07(土) 09:32:48.59 ID:gObK48VO0
ウニ天才

423 :本当にあった怖い名無し:2013/09/07(土) 10:55:02.49 ID:Xd2FDWvsP
ウニさん乙です!

424 :本当にあった怖い名無し:2013/09/07(土) 17:51:26.55 ID:1WOeGbt+0
ここで巨人がくるか!
なんだかオラ、わくわくしてきたぞ!

425 :本当にあった怖い名無し:2013/09/11(水) 02:41:32.35 ID:3WBPhyNA0
ウニ様乙です

426 :本当にあった怖い名無し:2013/09/11(水) 16:04:37.30 ID:cv1mdslR0
うお怖えぇぇ
乙!乙!

427 :本当にあった怖い名無し:2013/09/13(金) 06:47:55.51 ID:66Vb/j+UP
ちょっと毛並みの違う霊感もちの親戚の話を(全く怖くないです)。

俺が大学4年間世話になった伯父貴というのが、実に不思議な人だった。
伯父貴の家は、3階建てのマンションのような造りになっていて、
1階に2部屋、2階に3部屋、3階は1フロア全部が伯父貴の部屋。
1・2階に住んでるのは、伯父貴の経営する飲食店の従業員で全員が女性。
俺は、伯父貴の部屋のひとつを貸してもらって、学生をやりながら伯父貴の店を手伝っていたのだが…
上京して1週間もすると、伯父貴の暮らしが奇妙なことに気づいていた。
月曜から金曜まで、毎日、日替わりで従業員の誰かが食事に来る。
その従業員というのが、20代前半から三十代半ばまで、全員が全員とも凄い美人。
彫りの深い顔立ちで眼の大きな美人、切れ長の和風美人、色白ぽっちゃり美人も、背の高いスレンダー美人も。
土曜日は全員と食事会をして、日曜日は全員と外食をする。
で… 全員が伯父貴と特別な関係があった。

428 :本当にあった怖い名無し:2013/09/13(金) 06:49:38.77 ID:66Vb/j+UP
それを知ったのは、上京して1ヶ月ほど経った夜のこと。
その日、来ていたのがスレンダー美人のマリコさん(仮名)。
マリコさんは洋食が好きなので、伯父貴はお手製パエリアを振る舞った。
田舎育ちの俺はパエリアなんて生まれて初めてで、伯父貴手作りのサングリアなんか呑んで、早々にぶっ倒れてしまった。

で… 夜になって、喉が渇いて目が覚めると、伯父貴の部屋から、マリコさんの「あの声」が聞こえてきて…
まだまだガキで、そういうことに興味津々だったが疎かった俺にも「嗚呼、そういうことか」とわかった。

そういうことが何度かあって、色白美人のあの人も、グラマラスなあの人も、全員がそうだとわかってビックリ。
伯父貴がチャラくて不真面目な人ならわかるのだが、中肉中背で、いつも温和な笑顔で、仕事ぶりも極めて真面目。
ただ、俺にしてみれば、そんな伯父貴の正体がどんな人間なのか全くわからなくなってしまった頃、日曜の外食会があった。
中華飯店の個室で、男は伯父貴と俺だけ、あとの5人は女性。
食事の後、マリコさんが本題を切り出した。

429 :本当にあった怖い名無し:2013/09/13(金) 06:53:03.32 ID:66Vb/j+UP
「もう、俺君も私達の関係に色々と気づいていると思うんだけど… あのね、誤解のないように全部話しておこうと思うんだけど…」
伯父貴はマリコさんを、まあまあ…と制して「こういうのは、体験しないとわかんないことだからね」と。
ナニを体験するのかわからないで無言でいると、伯父貴が俺の首の後ろ…首と肩の付け根あたりに手を置いて、
「ああ、やっぱりウチの一族のアレを持ってるなあ…」と一言。

伯父貴が手を触れていたのは30秒もなかったと思うんだけど、俺には10分ぐらいに感じた。
で… 気持よかった。伯父貴の手がカイロのように熱くて、その熱が肩にジュワジュワジュワと染みていく。
変な話だけど、うっとりしてしまうような気持よさで、家だったら一瞬で寝てしまいそうだった。
「一回大きく息を吐いてご覧」と言われてその通りにしたら、不安とかストレスみたいなものが一気にゴボッと抜けた。

「な、なんなんですか、これ?」と問うても、伯父貴はいつもの微笑みのままでナニも答えない。
俺が答えを求めて女性陣を見回すと、女性陣は一人一人、落ち着いた口調で
「愛人とかそういうんじゃないから」「騙されてるわけじゃないから」「自分たちの意志だから安心して」と口々に言って微笑む。
最後にマリコさんが代表して
「あのね… 私たち、みんな、ちょっと困った『因縁』を持ってるの」と。

430 :本当にあった怖い名無し:2013/09/13(金) 06:57:38.92 ID:66Vb/j+UP
マリコさんの話を総合すると、伯父貴のところにいる女性はみんな特殊な因縁を持っていて、
その因縁に苦しみ抜いて、死ぬか生きるかの瀬戸際で伯父貴に出会い、そして、伯父貴の「力」で楽になっている、と。

たとえば、マリコさんは、子供の頃から変質者に数えきれないほど遭遇し、5回以上のレイプ未遂、3人以上のストーカー被害に遭っていた。
で、男性不信から社会生活に支障をきたし、精神的にも追い詰められ、自殺を考えていた時に、
偶然、伯父貴の店に行ってご飯を食べ、なんとなく、自分の身の上話をして… で、5年くらい前から同居するようになった、という。
他の女性も多かれ少なかれそんな感じで、
色白ぽっちゃり美人の安めぐみ似のメグミさん(仮名)は、実父に性的イタズラをされ、結婚後は義父にレイプ未遂され家を飛び出し、伯父貴の店に…

18歳の小僧にはあまりにも衝撃の告白ばかりで、俺がポカンとしていると、
やっと伯父貴が口を開いてくれた。
「私には、子供の頃から変な力があるんだよ」

431 :本当にあった怖い名無し:2013/09/13(金) 07:00:29.56 ID:66Vb/j+UP
伯父貴自身、物心ついた頃から、やたらモテまくっていたらしい。
小学生の頃は近所のお姉さんたちに、中学高校になると上級生や女教師に、
大学生になって上京すると同じ大学の女生徒だけでなく、バイト先にいたるまで女性が寄ってくる。

伯父貴はそれをいいことに、小学5年で近所の高校生のお姉さん相手に筆おろし、中高はヤリにヤリまくっていた。
大学生になって、これはオカシイと薄々思うようになって、自分はなにが人と違うんだろうと思った。

伯父貴は困ったような、恥ずかしい顔で、俺に言った。
「私はね、他人が望んでることがわかるんだ。こうして欲しいんだろうなとか、こうすると嬉しいんだろうな、というのがね」

それを意識できるようになったのは、伯父貴が大学2年の頃に、新宿ゴールデン街でバーテンのバイトしていた時だという。
伯父貴がバイトしてたスナックは、早い時間はサラリーマン相手だが、終電が過ぎると、同じ水商売やヤクザやオカマばかり。
伯父貴は、ここでもモテモテで、伯父貴が店をやる日と、そうじゃない日では、売上が3-4倍違っていた、と。
ある日、オーナーである霊感もちのママさんに
「あんたのその力は因縁だよ。あんたの因縁が強いから、因縁持ちが寄ってくるんだ」
と言われて自覚…

432 :本当にあった怖い名無し:2013/09/13(金) 07:07:33.15 ID:66Vb/j+UP
伯父貴の大学は大東亜ランクで就職氷河期世代だったのに、内定を10社以上とった。
日本を代表する電機メーカーに就職して営業マンとして働き、
新人としては破格の大型案件契約を次々ととっていたが、
その働きぶりとモテぶりで妬まれ、バカバカしくなり退職。

昔とった杵柄で、新宿で働いているうちに、店を任せるという話に乗って独立。
独立して始めた店が次々と当たって、出資金を全て返して自分がオーナーに。
その頃には、2人の女性の面倒を見ていて… 今に至るって感じ。

俺は驚きを通り越して、唖然呆然って感じだった。
伯父貴のアッチ(SEX)は凄いんですか?と女性陣に聞いてみたら、
「SEXとは別次元のもの」と言われた。
男性恐怖症どころか男性嫌悪なのに、
その最中は、悲しみや憎しみが一切消えて「このまま、溶けたい」と思うぐらいなんだとか。
あと、「気持ちいい」というよりも「嬉しい」んだって言ってた。
挿入がなくても、触ってくれるだけで最高!なんだそうな…

伯父貴の家に居候してた4年間は、不思議な事が色々あったけど、すごく勉強になった4年間だった。
まあ、そんな変な伯父貴の話でした。(おわり)

433 :本当にあった怖い名無し:2013/09/13(金) 10:59:30.61 ID:4VbdUw+b0
きも

434 :本当にあった怖い名無し:2013/09/13(金) 11:01:57.51 ID:/QV9gn0J0
マリコさん→レイプ未遂5回以上、ストーカー3人以上
メグミさん→実父にいたずら、義父レイプ未遂

つまり、『俺』も……

435 :本当にあった怖い名無し:2013/09/15(日) 19:39:27.66 ID:Gqx9xFPV0
気持ちの悪い話投下すんなよ

436 :本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 23:05:41.34 ID:/MqtCIaq0
もういないかな?すごい面白かった。
人を引きつける人は、良かれ悪しかれ何かもってるよな

437 :本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 23:52:54.05 ID:ySVKZjAS0
正統派シリーズ物だな
続き期待age

438 :本当にあった怖い名無し:2013/09/17(火) 17:14:55.24 ID:IpdXut6L0
カルt

439 :本当にあった怖い名無し:2013/09/20(金) 23:06:17.98 ID:BTDeSb5p0
>>432
ありそうでなかった霊感?を有効利用してる話だな
爆発しろチクショウめ

440 :本当にあった怖い名無し:2013/09/22(日) 13:51:01.24 ID:Mhtlgp5H0
ウニ以外の人のオカルトを読みたいよ・・・あ〜あ

441 :本当にあった怖い名無し:2013/09/23(月) 02:32:31.29 ID:flzfF2mL0
>>439
真言立川流(ボソッ)

442 :本当にあった怖い名無し:2013/09/28(土) 20:52:55.53 ID:OPAqulic0
キリスト教の名を騙った朝鮮系カルトは大体セックス教団なんだぜ
「日本が朝鮮に行った戦争犯罪(捏造)」とやらで責められ肉奴隷になるお人よし(阿呆)が、一定の割合で確実にいるんだって

勿論、上の伯父さんとは関係ない話だぜ

443 :本当にあった怖い名無し:2013/09/29(日) 15:28:48.50 ID:lx8KpAby0
つまんないですね

444 :本当にあった怖い名無し:2013/10/04(金) 11:46:29.80 ID:/Z3sZU6q0
そうかそうか

445 :本当にあった怖い名無し:2013/10/06(日) 10:54:47.44 ID:ja/skKdl0
どなたかUシリーズを投下してくださったりしませんか?

446 :本当にあった怖い名無し:2013/10/07(月) 23:39:48.08 ID:Py9lpQQo0
なにそれ?

447 :本当にあった怖い名無し:2013/10/15(火) 12:07:32.98 ID:VmkGDW2F0
反田クンシリーズでも書こうか?

448 :本当にあった怖い名無し:2013/10/22(火) 17:22:19.28 ID:lTnigha30
受けた怨みは必ず晴らす!
倍返しだ!!

449 :本当にあった怖い名無し:2013/10/29(火) 18:59:44.82 ID:GarAAy7W0
ウニはウニスレ作ってそっちでやって欲しい。
面白くないし、無駄に長いから飛ばすの大変なんだよね。

神様が見える子の話、また読みたいな!

450 :本当にあった怖い名無し:2013/10/31(木) 18:31:54.33 ID:+r9+J2SY0
こんなのに好かれると投下しづらいだろうな

451 :本当にあった怖い名無し:2013/11/07(木) 23:49:47.44 ID:sK+ahve40
飛ばすの大変って
そんなんでよく生きていられるな

452 :本当にあった怖い名無し:2013/11/08(金) 23:07:40.62 ID:/FWiYWID0
生きるのが面倒くさい

453 :本当にあった怖い名無し:2013/11/13(水) 18:35:00.61 ID:S0RtW6+x0
誰でもいいから新作カモーン!

454 :本当にあった怖い名無し:2013/11/14(木) 20:40:09.59 ID:Du+Zp+ln0
Sさんの話の続きが読みたい(´;ω;`)

455 :本当にあった怖い名無し:2013/11/15(金) 01:40:02.39 ID:89sl1ZnA0
>>454
既にしたらばに避難所誘導されてる。

【厨二】俺の黒歴史聞いてくれを語るスレ【>>1召還】
ttp://jbbs.livedoor.jp/study/12203/

別スレに迷惑かけんな。

456 :本当にあった怖い名無し:2013/11/18(月) 03:07:39.41 ID:kFZzFeWL0
余り怖い話ではないかと思うのですが、よろしければ聞いてください。
少し長文ですので、分けて投稿したいと思います。

457 :本当にあった怖い名無し:2013/11/18(月) 03:15:19.82 ID:kFZzFeWL0
1/4
私が大学生の時レンタルビデオのお店で働いていました。
そのお店は店長の趣味でホラーやオカルト関係のビデオが多くて、大学の映像研究会とかそんな人たちが持ち込んだ
何が映ってるか分からない自主制作ビデオも(無料ですが)置いてくれる少し珍しいお店でした。

お店はそう忙しいわけでは無く、昼間の暇な時間には返却されてきたビデオの撒き戻し作業や
延滞のチェックをしていたのですが、時々お店に持ち込まれた自主制作映画の検閲みたいな事もやっていました。
その日もいつもと同じようにどこかの大学生のグループが撮影したビデオを見ていたら、妙な視線を感じてきました。
私の後ろは棚になっていて、そこにはこれからチェックしなければいけないビデオが積んでありました。
普通ビデオには○○大学映像部というようにパッケージやタイトルに工夫や撮影者の名前が入っているのが普通でしたが
気になった1本にはそのどちらも無く、誰もそれを受け取った覚えが無かったそうです。

そのビデオは誰かの悪戯でモザイクの無い裏物などかもしれないということで、男の店員だけが見ました。
内容は少し変わったホームビデオで、お母さんが撮影しているようなのですが(声が入っていた)
余程下手なのか撮影時間が夜のテーマパークか何からしく子供の姿が一度もまともに映って居ないものでした。
お店にはたまに裏モノやこういったホームビデオが持ち込まれるのですが、お返しする事になっています。

ですからこのビデオはお店の棚には置かれず、倉庫で忘れ物扱いとして保管される事になりました。

ところがそれから倉庫へ商品を取りに行った女の子達が次々倒れるということがありました。
倒れるというと大げさな感じになってしまいますが、具合が悪くなって座り込んでしまうくらいです。
病院に行くと貧血という事なので、女の子ならよくある症状だということで皆気にしていない感じでした。

458 :本当にあった怖い名無し:2013/11/18(月) 03:18:26.67 ID:kFZzFeWL0
2/4
しばらくして、お店に来た女性のお客様も時々倒れるようになりました。
前述の通り、しゃがみ込んでしまう程度なのですが、店内で体調を崩される方が多かったのです。
しかもお店の中が段々寒くなっていきました。
どんなに厚着をしても寒く、暖房を入れても寒いのです。
そんな時、やはり貧血で倒れた女性のお客様から、あの男の子はどうしましたかと訪ねられました。
彼女は倒れる直前に小さな男の子にスカートを引かれ何か声をかけられたのだそうです。

それはとてもおかしいのです。
その時お店の中にいたお客さんに小さなお子さんがいらっしゃるような方はいませんでしたし、
時間はもう深夜に近く、お店は子供が一人で遊びにくるような場所でも無いからです。

ですがそんな事は何度も起きてしまったようで、深夜になるとその子はお店の中をうろうろしているらしいのです。
成人男性専用のブースの中に居てお客様から注意を受けた事もありますが、防犯カメラをいくら確認しても
そんな子供は存在していません。
そのうち店員が数名本格的に体調を崩してしまいました。

実際に電話をしてみると、幽霊の出るお店では働けないというずるやすみでした。
私もできれば休みたいとは思いましたが、割りの良いバイトだったのでついつい辞め時を逃していました。
この頃は棚の商品が勝手に落ちたり、照明が消えたり、お客様も店員も減り、とても営業が続けられないような状態になっていました。

459 :本当にあった怖い名無し:2013/11/18(月) 03:22:05.90 ID:kFZzFeWL0
3/4
そんな時にやってきたのがエスさんという女の子でした。
彼女は倉庫に入るなりあのビデオテープに目をつけました。
エスさんはそのビデオテープの爪を折り、それから貸し出し用のバーコードを貼って欲しいと言いました。
店内を歩き回ると3日後にまた来ると言って、いくつかの指示をして帰って行ってしまいました。

エスさんの容姿はとても普通でしたが、二度目に来店した時私は声を出してしまいそうになるのを堪えるのに必死でした。

この日お店は休業日で、エスさんの為だけに営業をしていました。
時間は2時少し前だと思います。
エスさんはお店の前で突然手首を切りました。
内側ではなくて外側で、銀色のナイフのようなものでした。

ですが私達は事前にエスさんからの指示で声を出してはいけないと言われていたので、黙ってガクガク震えていました。
お店には入り口が二箇所あるのですが、エスさんは右の扉から入って、壁伝いにゆっくり歩いていきます。
倉庫へも入っていきます。
3日前とほとんど同じ道順で、成人男性コーナーにも躊躇い無く入っていきました。
そして一筆書きをするように店内をグルグルと歩き回る内、彼女の後ろに黒い小さな影がチラチラと見えるようになりました。

460 :本当にあった怖い名無し:2013/11/18(月) 03:24:51.43 ID:kFZzFeWL0
4/4
最初にエスさんが来た日、カウンターの中はセーフゾーンにしておくので何かあったらそこへ逃げ込むようにと言われていましたが、私達は最初からずっとここでバイト仲間と店長と3人で窮屈にくっつきあっていました。

エスさんが近づいてきます。
血のついていない方の手にビデオを持っていました。
あのホームビデオのようなものです。
これもエスさんの指示で店頭に並べておきました。
エスさんは店長に会員カードを差し出して、普通の貸し出し手続きをしていました。
私はそれまで子供の幽霊を見た事がありませんでしたが(見たのはほとんどが女性と一部男性だったので)、
その時はとてもはっきり見えました。
男の子は、エスさんの手から滴る血を舐めながら、彼女の腕にしがみついています。
私が見ている事など気付かないくらい傷口に夢中でそこから少しでも血をかきだそうとでもしてるみたいに
時々指を傷口に突っ込むような仕草をしていましたが、エスさんは少し痛そうにしているだけで冷静な様子です。

手続きが終わり、彼女が出口に近寄ると男の子は彼女から離れようとしたのですが、彼女は男の子の手を握り、
そのまま入ってきたのとは別のドアから出て行きました。
男の子は何か叫び声を上げているような感じでしたが私には何も聞こえませんでした(丁度子供が駄々を捏ねてるような感じです)。
入り口近くの棚の商品が全部落ちましたが、被害はその程度でした。

好奇心に勝てず、二人?が出て行ったドアに駆け寄ると彼女の自転車の荷台に少年が座らされ
本当に何事も無かったかのように自転車が駐車場を出て行きました。

それからは男の子の幽霊を見る人も居なくなり、女の子達の貧血も治っていきました。

あまり怖くは無いですが、これが私とSさんが始めて会った時の事です。

雑文の上長文で失礼いたしました。

461 :本当にあった怖い名無し:2013/11/18(月) 22:53:42.78 ID:+zguiB3n0
パクリ乙

462 :本当にあった怖い名無し:2013/11/22(金) 18:51:59.47 ID:Sivd6+4K0
続くのか?
期待sage

463 :本当にあった怖い名無し:2013/11/23(土) 20:45:28.62 ID:C0RPhdlp0
Sさんの話を書き込んだ者です。
続けても良いならまた書き込みたいです。

464 :本当にあった怖い名無し:2013/11/24(日) 01:32:25.65 ID:r2mFSLTp0
おもしろい
続き待ってます

465 :本当にあった怖い名無し:2013/11/24(日) 11:21:50.78 ID:kb8M7QDW0
もうこんなテンプレシリーズものいらんわ

>あまり怖くは無いですが、これが私とSさんが始めて会った時の事です。

ちょっとはまねるだけじゃなくて自分の言葉で書け。この一文見たの何回目だよ

466 :本当にあった怖い名無し:2013/11/24(日) 18:08:07.56 ID:exgr/JycO
初めての出会いはそれほどでもなく、これからの話にもっと怖い、不思議な事がたくさんあったということだな

期待

467 :本当にあった怖い名無し:2013/11/25(月) 18:26:06.50 ID:0B7EWuuy0
>>463
良いに決まってる

468 :本当にあった怖い名無し:2013/11/28(木) 01:24:01.23 ID:DjMlThwY0
Sさんシリーズが読みたい(´;ω;`)

469 :本当にあった怖い名無し:2013/11/29(金) 01:55:50.22 ID:BKCarkPVO
隆さんが恋しい

470 :本当にあった怖い名無し:2013/11/29(金) 03:01:45.77 ID:6w/E+4Ip0
私もSさんの不思議な話が読みたい。
降臨祈願!

471 :◆kUgzQdCcis :2013/12/09(月) 01:36:00.08 ID:SVNd5rqB0
友人とカラオケに行った帰り道だった。
俺の家は防風林の中にあり、大きな道路から直線で帰るには中学校の横か墓地の間を抜けなきゃいけない。
もう日は沈みかけていて、ちょっと怖かったので友人に家まで送って貰った。
学校から生徒がいなくなってしまうとこの道は殆ど誰も通らない。
海が近いからか側の家も塀が高くて、圧迫感のある道を友人と並んで歩いていると、後ろからズッ、ズッ、という踵を引きずるような足音が聞こえた。
狭い道だったので道を譲ろうと振り返ったが誰も居ない。
右は民家のブロック塀、左は学校の校庭のフェンスだから横道も無い。
不思議に思いながら歩き出すと、またズッ、ズッ、と足音がする。
ちょっと早足にすると足音も早く。
立ち止まると足音も止まる。
友人が引いていた自転車を止め、道の端に避けて俺にも端へ寄るように手で合図したので立ち止まっていると
「お先にどうぞ」と友人が何かに声を掛け、しばらくしてまた歩き出した。

472 :◆kUgzQdCcis :2013/12/09(月) 01:37:58.52 ID:SVNd5rqB0
それでも足音はまだ俺達の後を付いてくる。
友人の引く自転車のカラカラ言う音と、ズッ、ズッ、という音がさっきより近いような気がして
振り向こうとすると友人が首を横に振る。
この頃はもう友人の言う事を聞いた方が良いのが分かっていたので、黙って前だけ向いて歩いた。
ふと足元を見ると、俺と友人の影の間にもう一つ夕焼けに伸びる長い影がゆらゆらと俺達に付かず離れず付いてくる。
俺が悲鳴を上げるのを見越したように友人が「進め」と言うので口を塞いで黙って歩いた。
後少しで俺の家がある防風林に差し掛かるという所で友人が目配せをして自転車を止め、また俺を道の端へと追いやった。
壁が終わるギリギリだったので、肩が壁にピッタリくっつく位に離れた所で友人がしゃがみ込み、道に落ちていた小石を拾って「あーあ、こんなに邪魔な物があったら、ここから先には進めないな」って言いながら
真ん中の影の頭の辺りへぽいっと置いて、そのまま真っ直ぐ歩き始めた。
俺達の影は当然一緒に前へ進んで、真ん中の影はそのまま動かずそこに残った。
足音も止まり、影が視界から消える寸前にぐにゃっと歪んだような気がしたけれど、振り向く勇気なんか無かった。
とにかく走って家に帰ろうとする俺に、友人が「一応」といって家を通り過ぎ、海まで抜けた後で
ちょっとした散歩の距離を歩いて家に戻った。
(完)

473 :◆kUgzQdCcis :2013/12/09(月) 23:47:49.50 ID:SVNd5rqB0
友人と一緒にカエル捕りに行き、俺達は狭い踏み切りで足止めされてあのカンカン言う音を聞いていた。
友人はとにかくバイトをいくつもいくつも掛け持ちしていて、パン工場や印刷工場、
洗濯工場にラブホの清掃と、その時々で時給や日給の一番良い物を厳選していたのだけど、
それだけでなくて普通の学生らしい読書感想文書いて500円とか、宿題のコピー300円とかそんなのもしてた。
その中のひとつがカエル捕りで、知り合いの金持ちがアロワナかなんかを飼っていて、
餌のカエルを持っていくと気前の良い時は5000円くらいくれるんだそうだ。
その日は工場のバイトをした後に田んぼでカエルを獲っていかなきゃならないというので、
その後に何だったか友人との約束を控えてた俺は先にその田んぼで友人の代わりにカエルを獲っておく事にした。
意外にもカエルは簡単に獲れて、畦道で一服しながら友人を待っていると、踏み切りの向こうに
女の子の頭がチラチラと見えた。

田んぼの畦道から線路まではちょっとした丘になっていて、自動車一台がギリギリ通れる程の畦道が
そのまま線路を乗り越えるように住宅街へと続いている。
俺の立ち位置からでは女の子の頭しか見えなかったが、何だかずいぶん楽しそうな笑い声と揺れる髪の毛だけが伺える。

そのうちに友人が合流し、二人で線路に向かって歩き始めた。

友人は片手に自転車、片手にカエルの入った袋を持って、踏み切りに続く短い急な坂を上がった。
丁度俺達が坂を上がりきるのと同時くらいに踏み切りの音がカンカンと電車の通過を告げ出した。
多分友人が自転車を引いて無かったら走って渡りきるようなタイミングだった。
この辺は結構長く踏み切りが閉まるし、貨物列車やら普通の列車も車両が長くて待たされるから。

それにしばらく待ったが遮断機は一向に下りて来なかった。

474 :◆kUgzQdCcis :2013/12/09(月) 23:48:29.20 ID:SVNd5rqB0
不思議に思った俺が何故か上を見上げ、視線を戻すと線路の向こうにさっきの女の子が見えた。
ふんわりとした長い髪の毛を耳の上辺りで結わえてるらしく、その子がキョロキョロするたびに
ふわふわした白いリボンかレースみたいなものが揺れていて、それがさっきの女の子の頭にも付いていたから
きっとその子なんだと思う。
女の子は小学校の高学年くらいで、余所行きって感じのピンクに白い小さな水玉模様が付いたワンピースを着てた。
今風のふりふりしたやつじゃなくて、もう少し品のある白い丸襟が付いていて、最近アニメか何かで似た服を見て思い出したばっかりだった。

女の子は両腕に何か人形のような物を大事そうに抱えてて、俺と目が合うとにっこり笑った。
それがはにかむみたいな物凄く可愛い笑い方で、俺がロリコンだったら惚れてたと思う。

瞬間、友人の自転車がガタンと倒れる音がした。
倒れて、そのまま田んぼの中に自転車が落ちた。
カエルの袋も友人が田んぼに放り投げ、俺の後ろから左腕を掴んで後ろへ引いた。
俺はバランスを崩して尻餅を付き、友人はその俺と一緒に地面に座り込んで俺の左腕に抱きついてきた。
その瞬間に目の前を、本当に目のまん前を貨物列車が通り過ぎていく。
顔の皮がブルブルして痛いくらいに近い所で、警笛なのか、耳障りなキュイーッというか、ピイィーというか、
そんな音が突き刺さってくるように近くで聞こえた。

475 :◆kUgzQdCcis :2013/12/09(月) 23:49:38.75 ID:SVNd5rqB0
貨物列車が通り抜けた後も、カンカンと警音が鳴り続けてる。
妙に心拍数が早くて息が苦しい。

女の子が線路の上を此方に向かって近づいてくる。
大事そうに何かを抱えて、小走りに駆けて来る彼女のスカートの裾と子供特有の細い髪の毛がふわふわしていた。
そこへ客車が音も無く滑り込んできて、女の子の身体が電車に持っていかれた。

電車は少しも速度を落とさず、俺はドシャッ、というか、ベシャッというか、何とも表現できない音を聞き、
唖然と口を開けていた。

綺麗なピンク色と赤いものと、何か白っぽいものと、黒っぽいものと、それから女の子が抱えてたらしいものが
空に向かってぽーんとすっぽ抜けたように飛んでいき、そのまま見えなくなった。
肘から先の、大人の手だった。

ほっぺたにびしゃ、と鳥のふんを食らったような感覚があって、後はもう一度尻餅を付いた。
友人が俺の名前を呼んでる声が遠くで聞こえて、右耳の側で「いじわる」と怒ったような女の子の声が聞こえた。

その日の予定が何だったかは覚えていないが、とにかく俺はしばらくそこに座り込んでいて、気付くとその横で友人が
カエルを獲っていた。
カエルをまた袋一杯に獲ると、友人は自転車を引き上げて、俺を家まで送ってくれた。
怖いから一緒に居てくれと頼んだが、カエルを届けに行かなければいけないので、酒飲んで寝ろと言われた俺は、
その通りにした。

(完)

476 :本当にあった怖い名無し:2013/12/10(火) 09:49:17.15 ID:FXiRbD8D0

ふたつめは結構ぞっとしたw

477 :本当にあった怖い名無し:2013/12/10(火) 13:46:00.80 ID:uBrEopa/0
新しい人来てたんだね
結構面白かった。
このまま続けて欲しい

478 :本当にあった怖い名無し:2013/12/10(火) 20:53:35.36 ID:5CPcbuHV0
まーたテンプレラノベ作家が来たのかwww
人の創作物真似して話し作るって恥ずかしくないのかねえ

479 :本当にあった怖い名無し:2013/12/10(火) 22:03:41.29 ID:1ftLdtbH0
お前こそ恥ずかしいわww
テンプレコピペじゃなくて自分の言葉で煽れないのかよww

>471は気にせずまた書き込んでくれ

480 :本当にあった怖い名無し:2013/12/10(火) 22:22:44.62 ID:rYeOcaWL0
テンプレコピペクンは存在がテンプレコピペなんだ
スクリプトみたいなもんだよ
スルーでおk

481 :本当にあった怖い名無し:2013/12/10(火) 22:39:09.90 ID:zEPkyTK+0
久々に面白い人来てるね。
しかもちゃんと続き物だし文章もしっかりしてると思う。
ウニみたいな読みごたえは無いけど短くて読みやすいし良いんじゃないかな。
スレの趣旨にも合ってる。

神様が見える子も続きを待ってるよ。

482 :◆kUgzQdCcis :2013/12/11(水) 00:22:32.90 ID:QbuWdAV/0
俺はいつも海水浴場から少し離れたテトラポットの周辺を釣り場にしていた。

その日は薄曇の日で泳ぎに来てる人は殆どいなかったけど、一人だけやけに遠くを泳いでるのが見えた。
波が立つ度に覗く頭や手足を見て、それが友人だと分かった。

この辺の海は堤防の上から眺めると少し沖合いで一気に色が濃く変わる。
そこから先はガクンと深くて、台風の後には見た事も無いような深海魚が掛かったりする。
そんな深い場所まで行って泳ぐのが友人は好きだった。

天気もあまりよくなかったし、釣果も無い俺はバケツを持ったまま堤防へ戻り、ブラブラと歩き始めた。
少し行くと友人の自転車があり、俺はその近くへと腰を下ろして友人が戻ってくるのを待っていた。
友人は泳いでいるのか溺れているのか分からない風に沖合いで遊び、やがて波に押し遣られるように岸へ上がった。

声を掛けると友人は手を振り返し、濡れたまま堤防をよじ登り俺の隣へ腰掛けた。
そのままどうでも良い事を話していたら、急に風が強くなってきた。
生臭い潮の匂いを含んだ湿った海風がべっとりと纏わりつくように吹き付けていて、波が少しだけ荒くなる。

俺達もそろそろ帰ろうか、という話になって、友人が着替えるのを待つ間海を見ていた。
海の色がどんどん変わって、青が紺になり、もっと緑が混ざったような色になり、段々色が濃くなって、波が泡立つ。
そのずっと沖、水平線に近いくらいの所にポツンと黒い影のようなものが見えた。

灯台とか船か…人にしてはサイズが変だし、何だろうと思って目を凝らしてると、友人が不思議そうに俺の視線の先を辿った。
「あそこに船みたいなもんが見える」
俺は指を差して友人にその場所を教えた。
この辺はウインドサーフィンやってる人が多いから、それかもしれない。

483 :◆kUgzQdCcis :2013/12/11(水) 00:26:27.22 ID:QbuWdAV/0
黒い点はさっき見た時よりも此方に近づいて来てるように見えたが輪郭がどうもはっきりしない。
友人は影を指差した俺の人差し指を握って下ろし、すぐ後ろから俺のシャツの背中を握った。
耳元でちょっと不穏な事を言い、最後に「絶対捕まえてるから大丈夫」と早口に捲くし立てる友人を振り返り、
ふと気付いたら俺は海の上に立っていた。

サンダル越しに硝子の上を歩いているような、ちょっと硬い感触があって、
その下で波がはじけると足に掛かる水が凄く冷たい。

何メートルか先に黒い人影が見えて、そいつがゆっくりゆっくり近づいてくる。
黒い影は人の形をしているけれど、全部が人の手首で構成されていた。
真っ黒というか、濃い紫のような斑に爛れた色の手首が大小幾つも折り重なって組み合わされて
人のような形になっている。
ぞわぞわとそれが蠢く様子が近づくにつれて鮮明に見え、時々はがれた爪や小さな手が海中へ落ち
また足元から這い上がるように重なっていく。

心配になって振り向くとそんなに遠く無い場所にさっきまで居た堤防が見えたが友人は見えない。

逃げ出したかったが、俺は友人から言われた通りにじっとその場を動かなかった。
ちょっとだけ後ずさると踵が波に沈んだ気がする。

484 :◆kUgzQdCcis :2013/12/11(水) 00:27:37.51 ID:QbuWdAV/0
指が絡み合う音が聞こえる程に近付くと、黒い影は何人かが同時にしゃべっているような
篭った声で「水を一杯いただけませんか」というような事を言ってきた。

俺はそれには答えずに、息を止め右手の人差し指と親指でチョキの形を作り、
影と俺の間で何か見えない糸でも切るようなつもりで二本の指をくっつけて、
次に両手をパーの形にし、海へと向けた。
その瞬間に背後からグン、と引っ張られるような感覚があって、気付くとさっきまでと同じ堤防にいて、
友人が俺のシャツの背中を握り締めて「おかえり」と言って笑った。

もしもあの時逃げ出していたら、一歩進むごとに体が沈んで、岸に戻る前に溺れてしまうと教わっていた。

あれから望まれるものは蝋燭1本だったり、水一杯だったり、色んなものがあるらしいけれど、
どれも絶対に答えてはいけないそうだ。

(完)

485 :本当にあった怖い名無し:2013/12/11(水) 01:09:05.26 ID:cQjqP3ZH0
おお、今夜も上がってるw
ちょっと腐臭するけど面白いよ
民間伝承系なのかな?

486 :本当にあった怖い名無し:2013/12/11(水) 08:45:28.09 ID:8udSnbr20
これさ、まとめサイトとかへの転載はしないでほしいって人の個人スレッドでの一連の書き込みなんだけど。
なんで突然こっちにコピペされてるわけ?

487 :本当にあった怖い名無し:2013/12/11(水) 13:35:52.02 ID:JjqyIb7I0
>>486
俺 ◆kUgzQdCcisがコピペなの?
やけにペース早いなとは思ってたから納得

しかしそのスレ主=俺 ◆kUgzQdCcisじゃないの?
コピペだけするのに鳥付けないだろ

488 :本当にあった怖い名無し:2013/12/11(水) 14:38:57.44 ID:inF6kinO0
>486
こっちのスレの話しとして転載できるようでしょ

489 :本当にあった怖い名無し:2013/12/11(水) 15:19:01.04 ID:t1m+wsm00
文の一部を変えてまるまるコピペじゃないところが本当に悪質だと思う

490 :本当にあった怖い名無し:2013/12/11(水) 15:30:13.08 ID:qlww59QR0
ネタ元をご存知のあなたが我々をそちらへ誘導していただければ
コピペする輩も現れなくなるのではないかと存じますがいかが致しますか?

491 :本当にあった怖い名無し:2013/12/11(水) 15:31:24.35 ID:y6bs1cQG0
>>487
今確認してきたらトリップが違った。
しかも>489が言ってる通り、文章が一部変えてある。
こっちのは男同士みたいだけど元のは友人が女の子と明記してるし
その他の描写もごっそり削ってあった。
マイナースレだからパクってもバレないとでも思ってたのかな。

492 :本当にあった怖い名無し:2013/12/11(水) 15:41:50.71 ID:y6bs1cQG0
>>490
既に終了して落ちてる。
俺は検索したけど、スレタイは「俺の黒歴史聞いてくれ」だった。
興味ある人はググってみたら?
2ch外部だから誘導はやめとく。

ただオカルトとしては残念ながらコピペの人の方が読みやすいよ。

493 :本当にあった怖い名無し:2013/12/11(水) 17:40:25.35 ID:+YDzI1tC0
いや読みやすいとかじゃなくて普通にルール違反だろ。

494 :本当にあった怖い名無し:2013/12/11(水) 20:06:59.36 ID:OXvywECC0
455で既出と言えば既出なんだよな
本スレ読んでたけど、黒歴史スレの評価が高かったのはスレ主とS嬢の人柄による部分が大きいから
余所のスレに持ち込んでも叩かれるだけだぞww

495 :本当にあった怖い名無し:2013/12/11(水) 23:14:27.35 ID:71inyVdX0
シリーズ物を集めるスレであるからして何の問題もありません

496 :◆kUgzQdCcis :2013/12/12(木) 00:22:53.14 ID:LPAuIvk00
神社の裏道を歩いていた時の事だった。
小さな神社の境内はちょっとした公園になっていて、幾つか遊具が置いてある。

ふと境内の方へ目をやると、男の子が一人しゃがみこんでいた。

何をしているのか目を凝らそうとしたら友人が唐突に「こんにゃく凍らせると…」と言った。
頭の中がこんにゃくで一杯になった瞬間、背後から男の子の声で「とーせんぼ、とーせんぼー…」と歌うような声が聞こえた。
俺が振り向こうとすると友人がまた腕を引っ張ったので友人を見た。
友人は凄く嫌そうな顔で正面を見ていた。

俺達は神社の裏の細い道を歩いてた。
片側は壁、もう片方は神社の境内で砂利が轢いてある。
前には誰も居なかったのに、いつの間にか正面にあの男の子が立っていた。

肌の色が異様に白くて痩せていたけれど、それよりもとにかく意地悪そうにニヤニヤ笑っている顔が気色悪い。
そう思ったらそいつの顔が小学生の頃のいじめっ子に似てる気がした。

男の子が俺に視線を向けた瞬間、友人が俺の背中にサッと文字を書いた。
あんまり驚いたのでまた友人を見た。

男の子はまた知らない顔に戻って怒ったような顔で友人を見た。
それからまた「とーうせんぼー、とーせんぼー」と歌いながら此方へ一歩近づいてきた。
後ずさりしようとしたら友人が俺の背中に手を添えた。

497 :◆kUgzQdCcis :2013/12/12(木) 00:24:02.98 ID:LPAuIvk00
その手が気になって俺は友人の事ばかり考えていた。

男の子は俺と友人の両方をじろじろと見て、それから「あーそびましょ、あそびましょー」とまた歌った。
聞いた事の無いメロディだった。

友人は俺の上着の背中を握り、男の子を見てた。
男の子は俺の方を見上げて、ケキャケキャケキャキャキャ…という鳥のような耳障りな声で笑い、
また「あーそびましょー、あそびましょー…アメクモミクモヤマミクモ、クモノナントカケモノノナントカ…ケモノが咥えてトオニヒキサキ食べました。けれど満腹まだ遠い、ヒャクにするのにナントカし、まだ足りないから千に砕いて粉にした」
こんな感じの歌を歌った。
所々しか聞き取れないのに、引き裂いたとか砕いただとか、そういう所は鮮明に聞こえてくる不思議なメロディだった。
そして俺の顔に息が掛かるくらい近づいて、ギョロッと目玉を見開くと「引き裂かれたものなーんだ」と楽しそうな声で問いかけてきた。

一瞬頭が真っ白になって、友人の手を握った。
その瞬間、男の子がニタァッと笑って、俺の手の中から友人の手の感触が消えた。
驚いて隣を見ると、友人の自転車がガシャンと倒れ、友人の姿が消えていた。
前を見ると男の子はいつの間にか数メートル先にしゃがみ込み、何か赤黒いものをぐちゃぐちゃかき回して遊んでいるように見えた。

498 :◆kUgzQdCcis :2013/12/12(木) 00:24:38.89 ID:LPAuIvk00
訳が分からなくなって周囲を見ても友人は見付からず、こんなに大きな音がしたのに誰も出てこないし何も聞こえない。
パニックになっていると、また男の子の声がした。
「お兄ちゃんの宝物もーらった」
ケキャケキャケキャキャキャ…またあの耳障りな笑い声がして、男の子が足元から人間の頭を両手に抱えて此方に向けた。
友人の頭だった。
首からはまだ血や肉片が滴っていて、俺は悲鳴も上げられないままただ口が乾いてひゅうひゅういった。

「あーそびましょ、あそびましょー」
また声がした。

次は俺がああなるんだと思って覚悟を決めて正面を向くと、男の子が驚いた顔をして友人の生首を見詰めてた。
ああ、友人の声か、と俺は何故だか驚くよりも安堵した。
生首が歌ってるのは気色悪い光景だけど、その時は少しも恐いなんて思わずに、ああ、やっぱりこれも夢なんだ…
くらいにしか思わなかった。

友人は男の子に向かってあのメロディーを、多分同じフレーズで歌い、それから「粉になったのなーんだ」と遊んでるような声で問いかけた。

男の子はとても悔しそうな顔をして砂煙みたいに消えてしまった。

気付くと俺は腰を抜かしていて、それから友人に手を引かれて立ち上がるとケツやら背中の砂を払い落とされた。
あれは何かと訪ねたけれど、友人は「さあ」というだけで詳しく教えてはくれなかった。
ただ、いつものように俺を家まで送り届けながら冗談を口にして、それからいつものように自転車に乗って帰って行った。

(完)

499 :本当にあった怖い名無し:2013/12/12(木) 00:38:16.87 ID:XX4sZIjY0

こんにゃく凍らせるとヘルシージャーキーになって美味いんだぜ

500 :本当にあった怖い名無し:2013/12/12(木) 00:49:53.70 ID:BXPKvpXp0
これはあまりにも酷い。
せめてコピペならコピペでそのまま貼ってやってくれ…orz

501 :本当にあった怖い名無し:2013/12/12(木) 07:46:35.59 ID:d5Sd5VNY0
面白い話が読めればそこに至る経緯がどれ程下種でもいいのか。そうじゃないだろ。
オリジナルを書いた人間が転載しないでくれって言ってる以上は転載するべきじゃないし、
まして、さも自分が書いてるように改変するとか悪質。

502 :本当にあった怖い名無し:2013/12/12(木) 17:19:29.59 ID:bWMplWs80
こんなのがパクリかどうかなんかどうでもいい。
ここはウニみたいな才能のある人の為のスレだから
それ以外の自称作者様()と気持ち悪い信者連中は帰ってくれないか。

503 :本当にあった怖い名無し:2013/12/12(木) 17:39:24.09 ID:XX4sZIjY0
そもそも転載するなってソースが無し
外野はgdgd言ってないで作者か運営にご注進なさい

504 :本当にあった怖い名無し:2013/12/12(木) 18:14:13.59 ID:a3zxFuZT0
このスレとお前らを許さないクンについて教えた方が良いんじゃないですかな?

505 :本当にあった怖い名無し:2013/12/12(木) 18:24:15.98 ID:Znqlbm0M0
転載禁止は本スレで本人が言ってたんだからソースがない訳無い
終了してるけどログ速で確認できる。
http://www.logsoku.com/r/occult/1379695884/

外野が云々はある程度同意だけど、今回のはちょっと悪質だと思う。
擁護がいるのに驚いた。

506 :本当にあった怖い名無し:2013/12/12(木) 23:33:21.76 ID:lizRHpdK0
>>505
読んできたけど結構面白かった
エロとか黒歴史とかごちゃ混ぜだから霊感持ちで括っていいか分かんないけどww
あと確かに転載禁止とか拒否とか書いてあるし、文末とか改変してるけど丸パクりだった

まああんまりピリピリしないで放っておいたら良いんじゃないかな
長い話は流石に転載できないだろうし、スルーしれ

507 :本当にあった怖い名無し:2013/12/13(金) 01:37:29.36 ID:2W6IAnEL0
懐かしい名前を見かけたら俳句とか別人かなあれ

508 :本当にあった怖い名無し:2013/12/13(金) 16:13:37.72 ID:ViMhH7at0
アフィログに転載禁止と書いてあるな
つまり2ch内では問題ない訳だ

509 :本当にあった怖い名無し:2013/12/13(金) 19:18:28.62 ID:3j/ciUsc0
おいおい、このスレを絶対許せない君が散々コピペして荒らしたのを忘れたのか?
あの時はコピペ禁止な、って事になったのにコピペ擁護してる奴何なの?
ああ、コピペしてる本人か

510 :本当にあった怖い名無し:2013/12/13(金) 22:42:52.85 ID:DhLOSq110
普通書きこんだ本人が転載禁止を願ってるって知ったら、2ch内だろうがちょっとはもやっとした気持ちになるもんじゃないんだろうか
その上でコピペ(微改変)推奨するって、こっちがもやっとするわ

511 :本当にあった怖い名無し:2013/12/16(月) 00:37:51.45 ID:B7CYVMwG0
今日暇だったからログ速で本人のを読んできたが
改変コピペした奴の気持ちが分かる気がした。
短編長編あわせて数十作もあって、波はあるけどどれもそれなりに面白い。
この頃の作者不足を考えたら十分師匠とか祟られとか、
このスレを代表するシリーズになれたのに残念だ。
だからといって改変コピペが許される訳じゃないけどな。

512 :本当にあった怖い名無し:2013/12/16(月) 01:01:19.23 ID:orAkg5+g0
>>507
お疲れの君ならあれ短歌や節子

513 :本当にあった怖い名無し:2013/12/17(火) 00:45:01.69 ID:AB06hxVz0
しかし本当に過疎ってんな
もうパクりでもコピペでいいから誰か何か書けよ

514 :本当にあった怖い名無し:2013/12/17(火) 06:13:01.31 ID:FIxDuqQF0
お疲れ君とは?

515 :本当にあった怖い名無し:2013/12/19(木) 23:33:09.78 ID:KT0krWjG0
懐かしいな

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