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ワイが文章をちょっと詳しく評価する![35]

1 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/30(月) 23:53:37.90
オリジナルの文章を随時募集中!

点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!

ここまでの最高得点79点!(`・ω・´)

前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する![34]
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/bun/1387860658/

2 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/30(月) 23:54:40.29
はや

3 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/30(月) 23:54:45.87
>>1

4 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/30(月) 23:55:12.34
勝手に立てたが、次スレ誘導しようと思ったら間に合わなかったよ

5 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/30(月) 23:55:22.19
あけおめことよろ

6 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/30(月) 23:56:38.57
>>1おつ
そして前スレ埋めてごめん

7 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/30(月) 23:58:14.32
>>6
どうせすぐに見つけられるし、気にしないでね

8 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 03:09:32.64
いちおつ
ワイさんが暇を持て余した頃にまた投下していこうかな

9 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/12/31(火) 08:15:46.62
ワイが文章をちょっと詳しく評価する![33]
>930
一作目
痴漢されていたのは老婆だった! 飲んでいた薬をやめて奇妙な妄想に憑りつかれていた!
本人は女子高生で遊び帰りに満員電車に乗り合わせた! しかし、何故か妄想に綻びがある!
「痩せぎすの私のお尻」は女子高生のものとは思えない! 終始、誰かに語り掛けるような地の文の意図が読み取れなかった!

二作目
女が主人公に目を付けた理由がはっきりとしない! 営業成績が悪く、上司に怒鳴られるような人間である!
しかも、同じ会社で「営業課の田上さんよね?」と事前に調べてもいる! 金蔓としての利用価値があるのだろうか!
主人公は女から金を搾り取られ、生活に困窮した! 途中で女の正体に気付き、殴り付けた! 女はどのような状態になったのか!
全てを清算したあと、何故、主人公は崖から飛び降りなければいけないのか! 自分が小さい人間であることは上司に怒鳴られていた時に、
すでに気付いていたと文中にある! その為、主人公が死を選ぶ動機が少し唐突に感じられた!

ワイの感想!(`・ω・´) >>1さん、新しいスレッドをありがとう!

10 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/12/31(火) 08:45:25.59
ワイが文章をちょっと詳しく評価する![34]
>895
最初の方は目を通しているので書き足されたところから読み始めるとしよう!

>今のハルカは、顔も綺麗にだし〜
(「に」は不要!)

>ただ二人が同じゲームをしようよした時に〜
(「しようと」ではないのか!)

舞台がゲームの中ではなく、異世界の可能性を匂わせた!
何時かは明かされるだろうが、ゲーム内であれば説明不足と云える!
肉体ごとゲーム内に取り込まれたのか! それとも意識だけなのか!

ゲーム内と考えて脱出方法を考える!
この世界で死を受け入れればゲームオーバーとなり、
現実の世界に帰還できるのではないか、と主人公は考える!
異世界の場合は本当の死に至る! 一つの方法を促しただけで、
主人公は愚策と自身を罵り、軽率な判断を悔やむ!
少女の手足となって働くことを誓う! 人間の感情の流れとして少し大げさな気もする!
更には少女に身長の低さと童顔を指摘されて腹黒と考える! 事実を口にされたに過ぎないことで、
そこまで相手を悪く思えるのだろうか!

日頃の主人公は正常で、時に異常な人格破綻者になる!
ヒロインの位置の人間が多人数にレイプされているのも、読者の感情移入を妨げる要因になるのではないか!

今の段階では何とも云えない出来である!(`・ω・´)

11 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 09:40:22.57
挨拶遅れました
ワイさんお疲れ様です
高評価ありがとうございます
「東京は冷たい所や」です
文章はあまり得意でなく稚拙なので突っ込みどころも多かったと思います
これからもよろしく、幽霊ネタで頑張りますW

12 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 09:54:17.10
よっぱらってグダグダ書いた物をちょっと整えただけですが物になるかどうか評価してください。
ワイ以外の方の矢のような批判もお待ちしてます。

13 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 09:54:50.84
大学3年間全く女っ気の無かった我が部屋に女性がやってきたのは1ヶ月前。
しかし私は全く嬉しくない、むしろ迷惑している、しかし彼女が醜女か老女かといえばそうではなく
むしろ高貴な雰囲気を纏った若く美しい女性だ。
世の中の男性は押しなべて若くて美しいい女性が好きだろう、私も好きだ、いや大好物だ。
ただしそれは人間の場合に限る、人間の女性に限って好きだと本当の意味で言葉にした人間が一体この世に何人いるだろう。
なぜなら彼女は人間の姿をしているが明らかに人外の化生だ、それならいっそお岩さんのような姿をしていればいいのにと思ったがそれは撤回しよう。
とにかく彼女は人の姿をしていながら人が出来たらダメな事を実現してしまうのだ、そう、だから人ではない。
私や優秀な学友や尊敬する教授やはたまたノーベル賞受賞者でももちろんできない、信じていれば願いは叶うと言うが、そういうレベルをはるかに超越している。
まず瞬間移動をする、はいもうダメだ、人としてダメ、だらしなくモラルの欠片もないとかそういった類の意味で人としてダメな方がまだマシだ
あの大人気アニメの主人公のように指を額に当てて念じるわけでもなく、また未来の船に乗ってるわけでもない。
気がつけば彼女はそこにいてニコニコと笑っている、そして気がつけば消えている、まるで幽霊のようだ、いや幽霊に違いない。
そして次に物を次々と出現させる、あの大人気アニメの主人公のようにハートのスティックを振るわけでもなければ、未来のネコ型ロボットでもない。
気がつけばそこに望んだ物がある、まるで幻のようだ、いや幻に違いない。
次に念動力を使う、あの大人気映画の主人公のようにフォースを使うのか、あるいは1000年後の未来からやってきた呪力を使う早季さんのお友達なのか。
私に危害を加えたものはことごとく怪我するかあるいは死ぬ、しかも現行犯処刑だ。
超やめて欲しい、せめて時間を開けて欲しい、これではまるで私が相手に何かしたように見えるではないか、まるで悪夢のようだ、いや悪夢だ。

14 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 09:55:21.96
彼女は何の前触れもなく現れた。
ある日の夕方私は近所のホッケホッケ弁当でホッケ弁当を買い、一刻も早くこの大好物を租借して摂取しようとアパートに戻った。
鍵を開けて部屋に入ると1kのアパートのキッチンと部屋の間のドアを閉めない私のものぐさのせいで部屋は奥まで丸見えだ。
部屋の中央のちゃぶ台の向こうで窓から差し込む安アパート特有のウェストサンビームの中に浮かび上がっている人影がある、そんなはずはない。
あまりアパートの鍵を閉めない私の部屋には学友がちょくちょく上がりこんでいる事はあるが今日は鍵を閉めた。
高級ブランデーが手に入ったのだがそれを学友に勝手に空けられる事を恐れた私は確実に施錠し、一度ドアノブをガチャリと回して確認した。
私の部屋は2階でベランダは無く、また窓の鍵も締まっている、なんという事だこれでは密室不法侵入事件ではないか。
密室ほにゃららは事件は普通痕跡を残さずに出て行く方ではないのか、これはイッツブランニュー等と関心している場合ではない。
私は一旦は身構えたもののよく見るとこの侵入者は髪の長い女性だ。
突如勇気が沸いて来た私は舐められないように落としていた腰を元に戻して胸を張り、ついでに声も張っていい放った。
「君はここで何をしているんだ、ここは僕の部屋だ、出て行けよ、いやその前にそもそもどうやって入ったんだ、ピッキングの名人なのか?」
その瞬間私の後ろにあった玄関ドアの鍵がガチャリと掛り、驚いた私は振り返えろうとしたがここで想像して欲しい。
上半身を捻って後ろへ向こうとしたがなぜか首はそのまま残ったのだ、下半身と首だけが固定された状態で肩を重心とする
体のピースが後ろに向かって反転したからたまらない。
ゴキっと変な音がして私は激しく首を痛めた。
「イテテテテ!」
鍵の謎を解決する暇もなく、更に言えば理解不能の状態に陥った自分の体の心配をする暇もなく体がふわりと空中に浮いた。

15 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 09:55:52.89
上半身は元の状態に戻り痛めた首はほの暖かく優しい感覚に包まれた、首の痛みが引いていく。
これはなんとも心地よい、ってそんな事を考えている場合ではない、出たな妖怪、今度のヤツは一体どんな化け物だ。
一刻も早く出て行ってもらって私はホッケ弁当を食べなければならない、なぜならホッケ弁当が冷めてしまうからだ。
冷めた焼き魚ほど残念な物体は例えるならウィンドウズ98とウィンドウズ2000に挟まれる形で発売されたアレのようだ。
私はなんらかの力になすすべも無く女の前まで運ばれてきた。
ここで気づいたが女は着物を着ている、歴史の知識には疎いが、百人一首を歌うあのスタイルだ。
多少ふくよかな顔でニコニコと笑う目はほっそりとしている。
「くそ!下ろしやがれ!」
そう言った途端に私の体はドサリとちゃぶ台の手前の畳みの上に落ちた。
ゆっくりと身を起こすとやはり女はちゃぶ台越しにニコニコと笑ってこちらを見ている。
これはチャンスだ、今の所、俺の邪魔をしたりイタズラをしようという雰囲気ではない。
女が大人しくしているうちにホッケ弁当を食べてからどうするか考えよう。
私はホッケ弁当をテーブルに置くと女を睨みつけながらビニール袋から弁当を取り出した。
そして目線はそのままに手探りで箸を出してパキンと割り、弁当に目を移したがここで目玉が30cmほど飛び出した。
ホッケ弁当がホッケ御膳になっていた、漆塗りの膳に刺身、食べやすく切り分けられた身の焼き物、お吸い物によくわからない高級感漂う小鉢類。
見た目はすごく美味しそうだが怪しすぎる、私は料理に手を出す事ができなかった。

16 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 09:56:23.94
「というわけでまたお祓いしてもらいに来ました剣崎先輩」
「あのね、間崎哲夫、昨日今日でまたなんか連れてきちゃったわけ?いい加減にしてくんない?
いつまでもクアドロディローゼのチーズケーキごときでコキ使われてたまるもんですか」
「そんな事言わないで、お願いします、僕お金持ってないんですよ、唯一バイト先で前借してケーキ買うのが精一杯なんです」
「嫌よ、この前のなんかあんな化け物連れてきて、祓った後3日間も熱にうなされたんだからね、全然割りに会わないよ」
「大丈夫です、今回は古風な女の幽霊ですよ」
「この前のだって怒らす前は子犬だったじゃん」
「今度は祓ってくれたらケーキバイキング+飲み物セットのクーポン5回分とデズニーシーペアチケットと
先輩の部屋の掃除もします、あと付き合ってください」
「ふむ、ケーキバイキングとデズニーシーか、悪くないわね、掃除はしなくていいわ、あと断る」

剣崎先輩の血族は代々女性にのみ霊能力があり、専門家ではないが受け継がれた知識と技を持っており、大抵の霊は簡単に祓ってしまうのだ。
ついでに相当な美人ではあるがその美貌ゆえ逆に霊も男も引いてしまい、彼氏居ない暦5年だ。
私は美人を連れて歩ける事にウキウキしながら剣崎先輩と一緒にアパートまでやってきた。

17 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 10:12:53.05
「あれ?」
「なんですか剣崎先輩」
「全然禍々しくない・・・ていうよりむしろ空気が透き通ってんだけど、ほんとにいるの?」
「いやホントですってまあ見てください」
私は鍵を開けて先輩に中をのぞくように促した。
先輩は胸を張って腰に手をやり「ふうっ」っとため息を吐くとガチャリとドアを開けた。
一瞬固まった先輩だったがそのまま勢いよくドアをバタリと閉めた。
「あんたなんてもの連れてきてんのよ!なんで?信じらんない!」
「え?そんなにタチが悪いんですか?この前の怪物より?」
「アレ神だよ!」
「ええ!」
「はいこの話おしまい、契約破棄ね、私帰るわ」
「そそそそんななんとかしてくださいよ、がんばればなんとかなるんでしょ」
「ふむ、たとえばよ、私は一流の殺し屋だ、背後に人が立つのも嫌いだし握手もしない
そのかわり悪徳政治家やマフィアのボスであれ、報酬次第で誰でも殺す
でも一国の軍隊と勝負しろといわれてハイと答えるバカがどこにいる」
「そこまでなんですか?」
「神格はそれほど高くない産土の神かなんかだと思うけど、それでも私ごときが下手にご機嫌を損なったら祟り殺されるわよ、秒殺よ秒殺
そして私の一族の女子はみんな代々賓乳の呪いとかかけられかねない」
「それは恐ろしい、ってじゃあ僕はどうすれば」
「知りません、相手が悪かったと思って諦めなさい、幸い祟ってるようではないし、ほっとけば?案外守ってくれてんのかもよ」

18 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 10:14:56.51
ここまで書いて筆が止まりました。
続ける価値あると思いますか?(笑)

19 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/12/31(火) 10:22:24.01
>>13-17
>一刻も早くこの大好物を租借して摂取しようと〜
(租借は咀嚼!)

>祓った後3日間も熱にうなされたんだからね
(会話文なのであまり言いたくはないが、熱に浮かされたのだろう!)

>全然割りに会わないよ
(変換ミス!)

女神系、神様系の話は世に多く出ている!
作者なりの一捻りがあるのであれば、続ける価値はあると思う!
主人公の造詣は悪くない! ただし最初から全力疾走だと読む方が疲れる!
多少の強弱、所謂、起伏を付けた方がいいだろう!
会話文の読点の多さは作者の癖なのか! 少し気になった!

ワイの感想!(`・ω・´)

20 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 10:23:13.79
ねえよ
イッテヨシ(・∀・)

21 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 10:25:37.21
へんなたとえが多くてわからない人も多いんじゃないかなこれ
例えば私はWindowsMEが評判悪いのは知ってるけど触ったことないし、知らない人も結構いそう

22 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/12/31(火) 10:36:39.29
今年、最後の買い出しに行ってくる!

全身が酒粕臭くなるくらいに、しこたま呑む予定(`・ω・´)ノシ やっぱり年越しは蕎麦だよね!

23 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 10:41:41.52
俺の一作を選外にするような奴は急性アルコール中毒でイッテヨシ(・∀・)

24 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 11:12:42.40
前スレってもうデータ落ちしてない?
そんなすぐ消えるものなの?

25 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 11:12:49.03
あんたアル中だろ 飲んでない時間のほうが短いんじゃね

26 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 11:43:32.39
ほんとだ前スレ落ちてるね、なんでだろう

27 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 11:44:58.98
1000行ってからおちるのは早いみたいだね
酷評スレもおれが2日見てなかったらなくなってたな

28 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 12:11:51.76
>>10

評価ありがとうございます。

それで聞きたいのですか、俺の小説って、やっぱり余程下手ですか?

ブログに載せても、中々感想をもらえなくて悩んでいます。

正直に、下手かどうか教えてくださると嬉しいです。

29 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 12:20:35.17
>>28
普通に下手でしょう。
ここは書き方教室なんだからそれでいい。
伸びシロがある。よかったじゃないか。

30 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 12:36:37.53
>>29

そうですかー。じゃあどこらへんがダメか、具体的に教えてくだあるとありがたいです。よろしくお願いします。

31 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 12:52:45.30
もう一つ投下させてください。
随分前にローカルで発表したやつです。

32 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 12:53:22.21
美世は買い物を済ませて家路についていた
コンビニから奥に入った人気のない抜け道を通り角を曲がった所で争っているような人の声が聞こえる
道の先の明るい部分をバックに黒い数人の人影が蠢いていた
「オラッわかってんのかオラッ」
数人いるうちの一人が道の上の丸い影を蹴っているのがわかる
なんでこんなトラブルばっかり出くわすんやろな
関わったらまた姉さんに嫌われるし目ぇ合わさんとこ
美世は遠巻きに目を逸らしながらやり過ごそうと歩いた
何人かの男が美世に気づいて威嚇の視線を浴びせてくる
美世はひたすら下を向いて通りすぎようとしたが純粋な興味で俯いた顔を
すくい上げるように横にやって転がっている人物を見た
確認したとしても何をするつもりでもなく
そのまま通過する事にしていた美世だったが倒れている人物の見覚えのある顔に咄嗟に足を止めた
男たちと美世の間に変な緊張感が走ったが美世はさらに身を乗り出して顔を覗きこんだ
コンビニ店員の山田だ
「お前なんしとんねん」

33 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 12:54:35.94
「なんだよアンタ、見せモンじゃねーぞ」
美世はしまったと思ったがそのまま立ち去るかどうするか0.02秒ほど苦悩した
その結果、この場を穏便に仲裁、ダメならなんかすごいいいアイデアが浮かぶかもねという具体案が可決された
美世は集団に近づき、胸を張って大きな声で言った
「こいつの知り合いや、どういう事情があるかしらんけどこの辺で勘弁してやってくれんか」
「カンケーねーだろ、引っ込んどけよ」
「関係ない事ない」
「あ?じゃあどういう関係だよ」
「それはやな・・・その・・・ウチはこいつの店の客や」
「それって関係ないってことだよな?」
「やったけども!今はちゃうねん
その・・・ヘブン好きすぎてついでに店員も好きになってもたし、じ・・実は付き合うてる」
「考えながら言ってんじゃねー、知り合いって言ってただろ」
「とにかくな!、頼むから勘弁してやってくれ」
「交渉したいならちょっとは努力しろよ!それが人に物事を頼む態度か?怪我しねーうちに帰れ」
「警察呼ぶで」
「なんだと?」
「北川交番の溝口健二巡査部長35歳独身柔道3段彼女募集中呼ぶで」
「無駄に情報多いな!お前できると思ってんのか?」
3人の男が美世を囲むようにズイっと前に出た

34 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 12:55:10.71
「ほう、うちの電話速打ちと勝負しようって算段か」
「いや、そんな勝負仕掛けてねーよ、もっと危機感持ったほうがいいんじゃないの?」
「危機感持ったほうがええのはお前らじゃ、溝ぴょん召喚!」
電話を取り出して高々と頭上に振り上げた美世に場の空気が凍ったがすぐに
電話を降ろして美世が画面を操作し始めた
「えーと溝口溝口」
美世がピッピッと電話をいじりはじめたのを見て一人の男が手を出した
「オイ」
美世がギラリと男を見て素早く親指を握ると左に返して画面に目を戻した
「いててててて」
男はリンボーダンスのような体勢で留まっている
「のやろ」
もう一人が掴みかかると美世は男の手をぱっと離して一歩横にスライドすると
掴みかかった男の右手に自分の手を蛇のように絡め、胸ぐらを掴んでそのまま男を巻き込むようにくるりと回った
男は直立した美世の足に引っかかりバランスを崩して片足でケンケンをしながら遠ざかった
もう一人が手を出しそうになった時、美世が「ハイ!」と大きな声を出した事に驚いて男は固まった
美世は男を睨みつけながらゆっくりと姿勢を正すと電話を耳に当てた
「ハイかかった〜ああ溝ぴょん?今何してんの、今日非番?交番おる?
ああおる、ほんなら相談事があるんやけどな〜」

35 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/12/31(火) 12:57:09.83
>>30
何と比べて下手と断じればいいのか!
ワイスレの点数で云えば、64〜66くらいの点数になる!
では、次に作者の弱い部分を挙げるとしよう!

作品のアイデアが凡庸! 既視感が拭い去れない!
完結している作品はあるのか! 無いのであれば、まずは作品を完成させること!
その程度の自力があって、初めて評価の対象に成り得る!

キャラクターの特徴があまり感じられない!
口調は軽い感じで少しエッチなところもあるが、
やる時にはやる正義感を備えた主人公!
そのようなキャラクターは世に掃いて捨てる程いるので個性とは言えないだろう!

それらの課題をこなしたあと、
ワイが作品を読んで下手と思えば、その通りなのだろう!
今は何もかもが中途の状態なので「巧い、下手」を論じる段階にはない!

ワイの考え!(`・ω・´) 次は廊下の拭き掃除!

36 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:00:30.23
>>30
本当に「感想がほしい」と思うなら、ワイさんが指摘してるレベルの誤字くらいはなくせるように
見直すべき。書く側がちゃんと推敲してないものに読者として感想をつけたいって気にはならないでしょ。

37 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:06:33.73
>>30さん

分かりました。とりあえず、ここに投稿して、可笑しい点を指摘してもらって、それを直しながら、小説完成目指します。

38 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:08:21.44
美世はそう言いながら周りを見渡した
男達は動かない
「ウチか?ウチは駅前ヘヴンの裏通り、そう、今から帰る所
うん、今ちょっと取り込んで来たから5分後にもっかい電話するな」
男たちは緊張した面持ちで様子を見守っている
電話を切ると美世は高らかに言った
「大体状況はわかってもらえたと思うけど電話早打ち勝負はウチの勝利や」
「そこかよ!嬉しいの?それ、しかも速打ちでもなんでもなかったし」
「まあ罰ゲームは後回しにしといて溝ぴょんウチに惚れてんねん」
「なんか色々突っ込みたいぞ」
「告られてん、二回告られてん」
「知らねーよ、なんでそんな事報告すんの?」
「挙動不審なウチの言動に溝ぴょんウチの事が心配でもうすぐここ来るかもしらんなぁ
まあ5分たって何の連絡もなかったら確実に来るやろなぁ」
「ハッタリだろ、相手は普通の仲間かなんかだろ」
「試してみるか?ホンマに来るで?スコーピオン溝口やで?」
「だっせえ通り名、猛毒注意ってか?」
「いや、11月生まれのさそり座、けっこうナイーブな性格や」
「乙女かよ!なんでさもはみ出しデカみたいに言ったの?」
「穏便に解決したいと思てるから優しいめのプランを提案しとるんやで
1、お前らが大人しく去る
2、優しい溝ぴょんにお前ら連れて行ってもらう
3、お前ら全員にこの場で寝てもらう
頼むから3だけはさせんでくれ、ウチが姉さんに叱られるんや」
「何言ってんだお前」
リーダー格がせせら笑った
「そもそも何でそんなにコイツかばうの、明らかにうす〜い知り合いだろ」

39 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:08:25.83
×可笑しい
○おかしい

40 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:09:18.35
>>37間違えで>>30>>35

>>36 これかはもっと気をつけます。

41 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:10:14.22
「お前ら山田がコンビニ強盗に会うたの知ってるか」
「あ?そりゃしつこいぐらいに放送されたからな、それがどうした」
「あの時ウチも現場にいてん」
「お前あの関西弁の女!」
男たちの顔に緊張が走った
「お前ら釣り堀効果って聞いた事あるやろ」
「なんだよそれ」
「アホのお前らでもわかりやすく言うとやな、一緒に恐怖体験した男女が仲良うなるアレや」
「それ吊り橋効果だろ!」
「だからそう言うてるやろ」
「言ってねーよ!釣り堀っつったぞ、どうやって恐怖体験すんだよ
レジャーイベントで2ショットになっていい感じになってるだけじゃねーか!」
「とにかくあれ以来ウチと山田は付き合うてんねん、そこでもっかい言うで
ウチの山田をこらえたってくれ、この通りや」
美代は頭を下げたが目だけはギロリとリーダー格を睨んだ
しばらく沈黙が流れたが美世が目線を落としてさらに頭を下げた
「頼む」
「ちっ、もういい白けた、お前ら行くぞ」
リーダーの言葉に男たちはそれぞれに美世を睨みつけると駅に向かって去っていった

42 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:11:39.52
美世はため息をつきながら姿勢を正すと、足元に転がっている山田を見下ろした
「なっさけない、なんやその格好、マルムシか?」
山田は半分水たまりに浸かりながら両腕をしっかりと抱え込むようにして体を折り曲げて丸まっている
「ほら、もう大丈夫や、起き上がれ」
美世は山田を助け起こすと体をパンパンとはたいた
「うわ、きったな!」
山田は左半身は泥だらけ、シャツのボタンは飛び、袖は半分取れかかって靴は片方が離れた所に転がっている
山田はうつむいたまま震えていたがやがてポトリポトリと涙を流した
「泣くほど悔しいんやったらなんで反撃せんかな
どうせ負けるとしてもやられっぱなしよりマシやろ
最初から戦うつもりのない小動物みたいな真似しくさってからに図体ばっかりの木偶の坊が」
「う・・・く・・・すいません」
「ウチに謝ってどうすんねん、どうでもええからホラ、集めろや、このままにしとくわけにいかんやろ」
近くには山田の物であると思われる倒れた自転車と大量の弁当やカップ麺が散乱していたが
殆どは踏み潰されていた
「一体何人家族やねん」
ぶつくさと言いながら美世が自転車を起こしたがタイヤはクタクタに潰れている
「こらあかん、あ〜もう家どこや、送ってったるわ、その前に家に来い
その格好で帰ったら家のもんも心配するやろ」
山田は驚いた様子で美世を見た
「あの・・えと、そんな知らない人なのに、なんで・・・」
戸惑った山田に美世は不機嫌に唸りの入った声で言った
「知らーん事あれへんやろいっつもお前の店行ってるのに
坂田美世や、美世でええで、山田君」
美世はニコリと笑った

43 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:13:24.43
山田が風呂から上がって脱衣所で体を拭いていた
「邪魔するで」
「ちょっまっ」
咄嗟にタオルで股間を隠した山田に美世が言う
「着替えや、裸で出てくるつもりか?
ちょっと丈が足りんかもしれんけどビリビリよりマシやろ、ん?」
美世が山田の方を見てカゴに手を入れたまま少し固まったが身を起こして
一歩前に出ると腰に手を当てて山田の体を見た
「あーあ、やられてんな」
山田の脇や二の腕にはアザが刻まれていたがわりとがっしりとした体に美世は注目した
「へー、ほー」
手を伸ばして腕を握った美世に山田はビクっとして身を引き気味に言った
「な・・・なんですか」
美世は腕をグリグリと揉むと手前に引いて背中側を覗き込んだり元に戻したりした後、胸をパシパシと叩いた
恥ずかしそうに縮こまる山田に美世が感心した様子で言う
「ふむ、わりとええ体しとるやないか、足りんのは根性だけか
まあええさっさと服着て上がって来い、飯も食うていけ
お前の持っとった弁当全部ワヤになってもたやろが」

44 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:14:44.29
>>40
さきにきをつけなさい ってより、書きあがってからも見直しなさい、推敲ももっとしよう、って意味だからね

45 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:15:08.56
下手っつーか不細工なんだよな
小説ってよりも説明文読まされてる気になる

46 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:19:28.39
>>44 そうなんですか。分かりました。

>>45 もしかして俺に言ってくれてます?

47 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:20:36.24
「遠慮しないでどうぞ」
手のひらで席を示した鷹山に促されて山田は席についた
テーブルの上には彩りのきれいな煮物やサラダ等が並べられている
ニコニコしている鷹山を見て山田は先程のやりとりを思い出していた
「なんしとんねん、はよ入れ」
玄関の前で呆然とする山田に美世が促がした
「で・・でも・・」
「はよせー、もうここまで来て放りだすわけにはいかんのやから」
「じゃ、じゃあ」
山田は考えた、こんな時間に女性が部屋に男を招き入れる理由はいったい何種類あるんだろう
緊張した面持ちで玄関に入ると最初に見たものは男物の革靴だった
「ですよね〜、なんか急用を思い出したような・・・」
「なんでやねん、その格好でどこ行く気や」
「あの、ご結婚されてるんですか?」
美世は山田が引きつった顔でチラチラと目線を向けているものに気づいた
「ああ靴か、ぷっ、お前ウチが美人局かなんかと思たんか」
美世は笑いをこらえながら続けた
「心配すな、ウチの飼い主の靴や」
「飼い主!?」
「なんちゅーんやろ、ウチが居候してる」
「こんな夜分にいいんですか」
「気にすることない、顔は怖いけど東京ドーム3個分ほどの器の持ち主や
困ってる人には優しいんやで」

48 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:29:37.95
山田は鷹山の顔を見ながら思った
美世さんの言う通りいかついなぁ、でもいい人そうだ、よかった
山田は胸を撫で下ろした
鷹山が話しかける
「強盗の時は大変だったね」
「はい・・・でも美世さんがやっつけてくれましたから」
鷹山は笑いながら山田に聞いた
「こいつが強盗伸した理由知ってる?」
「いえ・・・」
「なんだっけなぁ美世」
「もうええやんかその話し、トラウマやねんから」
忙しく台所で動いている美世が答えた
「トラウマになったの強盗の方だよ、こいつな、早く家飲みに復帰したかったのと
ホッケが焼きあがるまでに帰りたかっただけなんだぜ」
あ〜っという顔をする山田に鷹山が言う
「強盗が気の毒になるような理由だよな」
「なんか僕、あれから何度も録画見ましたが
超ビビってる僕に比べて美世さんは強盗相手に世間話してる感覚でしたからね・・・」
「こいつちょっと頭がオカシイんだ」
「トモ兄に言われたないわ」
美世が悪態をついた
「まあ、とりあえず」
鷹山がビールの注ぎ口を差し出した
「あ、どうも、でも僕未成年なんで」
「へえ、歳いくつ」
「17です」
「若っ、高校生かいな大学生かとおもたで、2年?3年?」
美世が次々と料理皿を置きながら聞いているが
山田は出されてくる料理を目で追いながらぼーっとしていた
「学年や、何年生?」
「え、あはい、3年生です」
料理を出し終えて缶ビールと煮物の小鉢を持って席についた美世が言った

49 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/12/31(火) 13:30:05.43
>>32-34>>38>>41-43>>47
句点がないのは仕様と考える!

>ポトリポトリと涙を流した
(ポトリは落ちる! 流れるようには思えない!)

文章は安定している! 読まれることを前提にした内容には面白味がある!
急に場面が変わる! 山田を家に連れ帰るところから、いきなり風呂上がりの場面になっていた!
突然に現れた鷹山とは誰なのか! 先程の遣り取りとはどの場面のことなのか!

読み進める程によくわからない内容になってきた!(`・ω・´)ノシ ちょっと出汁の様子を見てくる!

50 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:31:47.88
ワイはなんで点数つけないの?

51 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/12/31(火) 13:34:06.30
>>48
主人公の居候先の人物が鷹山なのか!
どこまで話が続くのか! 予想が付かない!

>>50
話がどこまで続くのかわからない!

少し席を外す!(`・ω・´)ノシ

52 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:34:54.39
「残りモンと作りおきのおばんざいにちょっと付け足しただけで悪いけどまあ食え」
山田の目の前には煮物とサラダのほかに白和え、ナスと肉の炒めもの、炊き込みご飯と汁物が並んでいる
「いえ、とんでもない、こんな豪勢な、ありがたく頂きます」
山田が箸を親指で挟んで手を合わせた
「そうか〜でもそらまずいな、家の人に電話しとかんと、もう今頃は帰ってる予定やってんやろ?」
美世はビールをプシッと開けた
「ああ、これノンアルコールな」
「すいません、僕のせいで、家には先ほどメールしときました」
「ほうか、今日はちょっと早いみたいやけど高校生やのにあんな夜遅うまでバイトしてええの」
「そうですね、うちはバイトには煩くないので書類に理由を書いて親の同意書と一緒に提出すればいいんですが
時間はちょっと誤魔化してます」
「あかんやろ、学校どこやねん」
「多摩商業です」
「あ〜、春の選抜惜しかったなぁ順決勝まで行ったのに、まあ相手が優勝校の天王寺やったからなぁ」
美世の顔が少し勝ち誇った
「はい、悔しかったです、でも夏こそは優勝します」
山田の放った言葉が美世の意図した空気に微妙に合わず二人が固まった
鷹山が聞いた
「野球やってんの?」
「はい」
「ポジションは?」
「ピッチャーです」
美世が山田の手元に目線を落とすと左手で箸を持っている
美世はもう一度山田の顔を見た後かちゃりと箸を置いて
おもむろに部屋の端にある美世のガラクタケースから野球帽を出して山田の頭にポンと被せた
そして食卓について山田の顔を見ながらビールを一口飲んだ
「ぶーーーーー!」
美世は思い切り山田の顔にビールを噴出すると激しくむせながら定まらない指先で山田を指さした
「ゲホッおまっゲホゲホッお・・・おまオ”エ”ー」

53 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:38:26.86
「美世、何やってんだ落ち着け」
「ととととともともトモ兄、ここここいつ」
「なんだ、どうした」
「き、き、奇跡の豪腕、音速ジャイロ山田!」
「知っててくれたんですか」
山田が首にかけたタオルで顔を拭きながら言った
「忘れるはずがない、天王寺打線を完全に沈黙させた怪物
寝技を駆使して辛くも勝ったって感じやけど
まともに勝負してたらアウトやった、ホンマ危なかったで」
「そりゃすごいな、甲子園球児かよ
でもお前、強盗には眉毛ひとつ動かさなかったのにこういうのには激しく動揺すんのな」
「当たり前やがな、強盗なんかどこにでもおるし、誰にでもできるけどコイツはちゃう
10年に一人の逸材やで、しかしなんであんなとこでバイトしとんねん」
「あそこ叔父が経営してるんです、そのコネで働かしてもらってます」
「いやそうやなくて練習で疲れてるやろうにあんな夜遅うまで」
「うちは母親と二人暮らしであまり裕福じゃないんで
野球だけでも年間20万以上かかりますし
母はお金の心配なんかしなくていいって言ってくれるんですが」
「お前あの弁当どうするつもりやってん!」
山田が頭を掻きながら言った
「あの・・・殆ど僕が、だから叔父のコンビニってのは給料以上の魅力があって・・・」
「ほえー」
美世は口をポカンと開けて感嘆の声を上げた
「でも今日からしばらくお休みを貰う事になってます
それで今日は責任者の引き継ぎをして帰ろうとしたんですが運悪くあいつらに掴まってしまって
美世さんが来なかったら僕の肩もどうなっていたか、ほんとなんとお礼を言っていいか」
美世は山田の横に席を移動して山田の左腕に掴まり、頬を肩にかけてぴったりとくっついた
「なあ、山田先輩、お礼なんかいらんからこの豪腕でウチを甲子園に連れてって」
山田が顔を真っ赤にして俯いた
「おい美世やめろ、節操のない」
「ええやろ、ウチら付き合うてんねんから」
「何言ってんのお前」

54 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:41:31.97
「なぁ先輩、ゆうたって」
「あ・・あれは咄嗟の嘘でしょ、とてもじゃないけど吊りあいませんよ」
「ウチがオバちゃんやからか?」
「とんでもない、その・・・美世さんみたいな綺麗な大人の女性が・・・」
「ならええやん、彼女にしてや、もうおるんやったら二番目でもええで?」
「あの、その・・・」
「オイ美世、社交辞令ぐらいわかるだろ、子供に気を使わせんな」
美世はぷぅと膨れた
「あの、お二人は付き合ってるんじゃないんですか?」
一瞬美世は真顔になったがすぐに笑うと言った
「このおっさんにはもっと綺麗な彼女がおる、ウチは血の繋がらん妹や」
「へ、へぇ、そうなんですか」
「それにしてもそうか〜それでか〜、高校球児なら喧嘩はご法度やし蹴られてる時も腕を守ってたんやな
マルムシスタイルにはいろんな大事なもんが詰まってたんやなぁ
なんかそう思たら急にカッコええ姿に思えてきたで
情けないとか言ってごめんな」
「いえ情けないです、あの時僕、美世さんの声が聞こえた時」
「これで助かったって心の中で思ってしまったんです
ほんとに恥ずかしいです、しかもよく考えたらあんな姿を美世さんに見られて、情けなくって涙が出ました」
「なんも恥ずかしない、正しい行いをしてる子の所には正義の味方が現れる事になっとんや
ほんで、あいつら誰やねん」
「あれは・・・今年卒業した先輩で僕が2年生の時に先発するまでは控え投手やってた人です
僕がスタメン入った事で繰り下がりで出番無くなっちゃってそのまま卒業しました
周りの人は知りません」
「ははーんそういうワケかい
情ないのはあいつらの方やったんやな
今度見かけたら軽く締めといたろか?」
「いえいいです、僕は喧嘩はできませんが野球ならできます
先輩には理解してもらいます
なぜ外の誰でもなく僕がマウンドに立っているのか
必ずこの夏最後の甲子園球場に、多摩商業校歌を響かせて見せます」

55 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/12/31(火) 13:59:14.25
>>52-54
>順決勝
(変換ミス!)

>寝技を駆使して辛くも勝った〜
(野球の試合で云う寝技とは、どのような勝ち方のことなのか!)

ここまで読んできてわかったことがある!
ほとんどの文章が会話文で構成されている為、頭に映像が浮かび難い!
特に人物がよくわからなかった! 主人公の美世は軽い口調なので学生と思った!
風呂場にいた山田の裸にも動じないので、もう少し年齢が高いのかと疑いを持った!
自らオバちゃんと形容したことで、更に高い年齢であることが判明した!
周囲の様子や人物等、会話文で全てを補えないのであれば、ちゃんと描写した方がよい!

ワイの感想!(`・ω・´)ノシ 海老の殻剥きをしないと!

56 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 13:59:25.51
「か・・・・っこえええええ」
「目をハートにしてんじゃねぇよ
でも確かに一度言ってみたいなそんなセリフ」
「ほなさぞかしモテるんやろ?ウチなんかではとても太刀打ちできそうにないわ」
「いえ、ちょくちょく告白とかはされるんですが、その、なんか違うというか
僕を見てるんじゃなくて僕のステータスを見てるっていうか
全然別の学校の子とかがいきなり告ってくるんです、イケメンでもないのに
でも美世さんは情けなく泥の中で丸まっている素性もわからない僕を助けてくれました
あんな面倒で危険な状態、普通に無視すればよかったのに
顔を知っているというだけで彼女だなんて嘘までついて
送っていくとか、ましてや家に来いなんて言われた時は正直驚きました
こんなもてなしまで受けて
その・・・なんというか、勘違いします・・・」
山田が顔を伏せて縮こまると、その様子を意外な顔で見ていた美世が山田の肩にポンと手を置いた
「山田、僕達の失敗やってみるか」
「美世さん・・・・」
「何だコレ」
鷹山は脱力してピーナツをカリっと噛みながら言った
「騙されるな山田君、そいつも君が豪腕投手だと知った途端に態度変えてるぞ」
「うっさいわトモ兄は黙っとき」

57 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 14:22:42.99
>>55
ムチャ振りしてすいません
坂田美世は28歳で鷹山智己は37歳です
鷹山の恋人の雛子は32歳です
ほぼ会話と起こった事の説明だけで、情景の描写とか微妙な心理の動きの説明はありません
句点の事はすいません
面白くなければ残忍な酷評か、それ以上に駄作なら完全無視でお願いしますが
もうちょっと続けさせてください
吐き出したいんです
スレ住人の人にも最初に謝っておきます
ごめんなさい

58 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 14:23:15.14
長いやつはどこかにアップしたのをアドレス張るようにしないと
読むのも大変だし、書き込むのも大変じゃない?

59 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 14:26:21.97
その日山田を送って行った後電話番号の交換をしたらしく
それから数日、先輩からの虐めはないか、体の調子はどうだと山田と連絡を取っていた美世だが
練習試合の応援に行ったのをきっかけに山田に尽くす日々が始まった
朝は弁当を作って未明に出かけていき、6時ごろに帰ってくる
一通り仕事を片付けて昼寝をして買い物に行くとまた夕方出て行って21時頃に帰ってくる
といった具合だ
最近では結構な頻度でヤケに長文のメールを打ち、ソワソワした様子で返事を待っている
台所にはスポーツ栄養学や有名な料理研究家のレシピ本が山積みになっていて
鷹山が家にいる日は頻繁に料理を出してきて感想を求められた
その日も鷹山は美世の実験動物だった
「どう?」
「いや美味しいとは思うけどさ、もう腹いっぱいだよ」
「美味しいなら文句言わんで食べなはれや」
「コレ見ろ」
鷹山がシャツをめくって腹を出した
「うっわなんやそれ、おっさんやん、トモ兄がモノホンのオッサンになりよった」
ポコッとした鷹山の腹を見て美世の顔が嫌悪感で歪んだ
「お前のせいだろ!、最近ヤケに体が重いと思ったらお前のせいだよ、俺はフォアグラかよ
あと、冷蔵庫の中のタッパーをどうにかしろ」
「しゃーないやん、消費量がハンパないねんから
ストック欠乏させたらあっちゅー間に底をついてまうわ」
「だからってなんでお前がそんなフル回転で山田君に飯食わさなきゃなんねんだよ」
「そら未来のヒーローに投資や、決まっとるやろ、堺衆の目利きを舐めたらアカン」
「お前山田君で儲ける気なの?」
「当たり前やがな、タダで投資するわけないやろ、
そやかて何も金を回収するばっかりがあきんどや無いで、俗に言う谷町や
普通は金儲けて道楽につぎ込むやろ、この場合は直接道楽やっとんねん、手間が省けてええやろ?」
「ふーん、まあそれはいいとしてお前、毎日ジャガーで送り迎えしてんの?」

60 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 14:31:35.49
「うん」
「山田くんのお母さんなにも言わないの」
「ああ愛子さんな、トモ兄の2個上やったで、苦労人のわりにはナイスマダムでな
一緒に甲子園行く約束した」
「そ・・・そうか、不審がられなくてよかったな」
「なんでやねん、そらウチはこんなナリやけどやましい事はしてないで
それに愛子さん強盗事件の動画見てウチのファンになったんやて、やっぱり情けは人の為ならずやなぁ」
「使い所間違ってるけどな」
「路地裏で助けた事でも感謝されてな、この前ご飯に呼ばれたんや」
「そこで使えよ人のためならず」
「元々西宮の人やったから阪神ファンやしめっちゃ話が合うたで
甲子園行く時は実家に泊めてもらうねん」
「へぇ、神奈川に嫁に来たのか?確か今は山田君と二人ぐらしって言ってたな」
美世が急に暗い顔になり、うなだれてしまった
「その話はしたーない」
「初対面でどんだけ深い話したんだよ、なんでお前がダメージ受けてんの?」
「深い話なんかしてへん・・・」
「ま・・まあ、それはそうと、山田くん学校生活はどう」
「どうてなんや」
「あんなスーパーカーまがいの車にお前みたいなソウルフルな女
さすがに目立ちすぎだろ、学校とか大丈夫か、彼にとっても迷惑なんじゃ?」
「うん、そう思うから学校からちょっと離れた所で下ろしててんけどな
すぐに噂になってもてもう開き直った
コンビニ強盗イワした女って噂も広まってもたし
亮介もかめへんて言いよる」
ぱっと笑いながら言った美世に鷹山がピクリと反応した
亮介だと?山田よばわりしてたのに

61 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 14:35:44.90
美世は気分よく話を続けている
「それどころかな、不自然に言い寄られるのが無くなって逆に好都合やゆうてたで?」
「それ周りがお前にビビってるだけじゃ・・・大丈夫なの?」
「うーんわからん、こんな事になったんもテレビ局のせいや
ほんまプライバシーの侵害で訴えたろかな」
鷹山は山田への美世の入れ込みが激しいのが気になっていたが
単に野球を頑張って欲しいのか、それとも別の感情なのか聞けずにいた
どうと言う事はない、いつもの酔狂だ
鷹山は自分が納得するための材料を探した

62 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 14:38:38.68
そんなある日、鷹山が家に帰ると台所に見慣れない白い立方体がある
ボディ左上に-60℃ツンドラ200と書いてあり、その横に制御パネルのような物がある
冷凍庫だ
チルト式の蓋を開けてみると中は普通の食材の他に保冷剤や凍らせた濡れタオルと
無数のスポーツドリンク、アイスクリーム、そしてみよちゃんホッケ
冷凍庫の横にはタイヤのついた大型のクーラーボックス
まぁた勝手にガラクタ増やしやがって、まあ大体何がしたいのかはわかるが
これはジャガーのウサギトランクに乗るのか?旅行バッグでさえギリギリなのに
いや待てよ?そういえば駐車場にジャガーはあったのに美世がいない
その時玄関が開いて美世が帰ってきた
「あれ?トモ兄帰っとったんかいな」
「お帰り、お前車にも乗らずにどこ行ってたの
ん?ああ新しい車が届いたから試運転にいっとってん」
「新しい車?買ったのか、どこで?」
「難波モータースで」
「いつの間に大阪行ってたんだよ」
「いや先週電話で注文してん、よーさん荷物乗ってよー走るやつを一つくれって、そしたら今日来たんや」
「何そのざる蕎麦一丁みたいな注文方法、全部お任せで買ったのか?」
「難波さんとは長い付き合いや、ウチが何したいのかはようわかってはる」
「お前がこだわり無さすぎなんだろ、ていうか駐車場どうしたんだよ
マンションは無理だろ」
「なんか難波モータースの西条さんが近くの駐車場勝手に契約して車置いてった
さっき説明受けて駐車場ごと引き渡されたばっかりや、12ヶ月分先払いしてくれたんやて」
「なんだよその適当な感じ、車種は?」
「ん〜なんかタイヤでっかい、前がキラキラ、なんやろH2たらゆうてたかな?」

63 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 14:40:40.49
「ハマーかよ!」
「そうなん?」
「お、お前ジャガーの時もその調子で買ったのか?」
「いや、あん時は自分で選んだ、赤くてよう走るやつ今すぐ持ってこいて言うたら
今すぐならイタリアのやつとイギリスのやつがあるって言うからイギリスのやつって頼んだら次の日に来た」
「それ選んだって言えるのか?どういう基準だよ」
「説明書が読めるからに決まっとるやん、結局読まんかってんけど」
「マジかお前」
「マジやトモ兄」
あくる日曜日、美世は鷹山に頼んでクーラーを車に積んでもらうと嬉々として出て行った
鷹山はボヤいた
「車を出前感覚で買うかね普通、しかも実印とか美世が持ってるはずなのにどうやって
登録してんだ?そもそもあいつの住民票今どこだ、車検証見せてもらえばよかった」

64 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 14:42:36.32
鷹山は今日いつもより仕事を早めに切り上げて帰ってきた
みんなで美味しいもん食べて飲もうという美世の提案を先ほど思い出したのだ
外から帰って喉がカラカラだった鷹山はお茶を飲もうと食器棚からグラスを取り
冷蔵庫まで歩いて行こうとしたがふとシンクの中を見ると
みかんを入れるような袋が水を張った洗い桶の中に浸かっていた
なんだコレ
鷹山が袋の結び目を持ってチョイっと持ち上げると中身がバタバタと暴れてブシューと排気音のような音がした
「うわぁ!」
腰を抜かして一歩下がった鷹山だが気をとり直してもう一度顔を近づけて見た
亀?いやスッポンか
どこで売ってるんだコレ、っていうかどうすんだ
鷹山は美世とのやりとりを思い出した

「は?鍋?、もうすぐ夏なのに?」
「暑い時こそ鍋やがな、体力つくで〜」
「なんの根拠があってだよ」

鍋の材料か・・・そりゃ体力つくかもな
鷹山がスッポンをチョイチョイとつついていると、美世が山田を連れて帰ってきた
「トモ兄ただいま」
「お邪魔します」
「やあ、いらっしゃい山田くん調子どう」
「はい、美世さんのおかげですこぶる調子いいです」
美世は笑顔で言った
「そやろ、今日も球がバシバシ来てたもんなぁ」
そう言いながら冷凍庫からタオルを出して山田に手渡すと、かわりに山田の上着を脱がして腕に掛けた

65 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 14:44:02.60
荒らすなカス

66 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 14:47:35.11
こんだけ長いやつは、まとめてURLだけ貼ったほうがええんとちゃうか

67 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 14:54:17.31
「そりゃよかった、それはそうと美世、お前スッポン鍋する気なの?」
「ああ、ウチ大好きやねん、男衆には精力つけてもらわなあかんし、コラーゲンたっぷりで美容にもええんや」
鷹山は美世と山田の妙に近い距離感と変な言い回しが引っかかったが気の回しすぎだと思い直した
「でもお前スッポンなんて捌けるの」
「見た事はあるけど捌いた事ない、そのまま入れたらええやろ?」
「おい、ちょっと待て」
「なんや、なんか問題あるか?」
「大ありだろ!そんな適当な感じでいいのか?
俺が見たことあるすっぽん鍋はそういうのじゃないぞ」
山田も同調する
「み・・・美世さん僕もさすがにそれは無いと思います」
「テレビで見た事あるで、姿煮みたいなん」
「いやそれネタ料理じゃねーの?普通は解体するだろ」
「そんな事言うたかて出来ひんもんはしゃーないやろ」
「だったら買わねーだろ、ノープランで買ってきたのか?なんとなく精力付くイメージだけで」
「切って入れてもそのまま入れてもおんなじ事やろ?」
「同じじゃねーよ、同じなはずがない!」
「炊けたらハサミで切ったらええやんか、男がごちゃごちゃ細かいこと言うなやスギちゃん見習え」
「お前が男前すぎるんだろ、いくらスギちゃんでも生きたスッポンをドボンてそこまでワイルドじゃねぇよ!
除去する所とかあんじゃないの?それにあんなイキのいい凶暴な生物誰が投入するんだよ」
「心配すな、抜かりはない」
「美世が冷蔵庫の横に置いてあった買い物袋から今まで見たことないよう
ゴツい大型のトングのような物を取り出した
「メタルアリゲーターDELAXや!」
だからドコに売ってるんだよそれ!」
「男の七つ道具、虎政ツールズや」
「工具店だよね?それ、努力するベクトルを間違えてるよ!」
鷹山はもがき苦しむスッポンをアリゲーターでグラグラと沸く熱湯に押し込む美世の姿を頭に思い浮かべた
「誰かこの蛮族の宴を止めて!そうだ雛子だ、解剖のプロフェッショナル居た!」
鷹山は慌てて電話をかけた
「俺だ、まだ研究室?そうか、早く来てくれ、狂ったワイルド鍋を阻止してくれ!」

68 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 14:58:28.14
1時間後雛子が到着した
「亮介君オス」
ちょうど風呂から上がってきた山田に雛子が声をかける
「あ、どうもっす」
鷹山があれっという顔をした
「お前ら面識あんの?」
「言ってなかったっけ、この前美世ちゃんと二人で応援に行ったんだよ、美世ちゃんの新車で」
「あれ?トモ兄には言うてなかったかいなぁ」
「そうなんだ・・・まあ紹介する手間が省けたけど何この仲間はずれ感」

そして雛子とスッポンとの格闘が始まった
雛子が持ってきた爬虫類学の本はあまり役に立たず、結局パソコンで調べながらの解体になった
シンクの横で美世がパソコンでナビゲーションして雛子が解体する形だ
亀の習性を利用してスッポンを逆さにひっくり返し、首を出させる
手袋をした雛子が素早くスッポンの首を捉えた
「うわ、力強い・・・ダメだ、もう一回」
「姉さんがんばれ」
鷹山と山田はテーブルについてポカーンと二人の後ろ姿を見ていた
「よし、首が伸びた」
「そこや姉さん継ぎ目から切って・・・うん、首の周り全部」
ジョキジョキとハサミで肉を断つ音が聞こえている
「背中側の奥の方や」
「あ、やだいきなり血管切っちゃった」
「そこそこ、骨と甲羅がくっついてんねんて」
「それはわかってんだけど・・・よく考えたら生きてる人久しぶりかな」
「姉さんこれ人ちゃうで」
鷹山と山田はゴクリと唾を飲んだ
「血が溢れて・・・バキューム欲しい」
雛子が額につけたライト付きのルーペのようなものでピンと手足を伸ばしてブルブル震える
スッポンを覗きこんでいるのがわかる

69 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 15:03:01.44
「あった、頚椎の継ぎ目」
雛子が横に手を伸ばして血のついた小さいハサミを置いて
大き目のハサミを手に取るとスッポンに対して何かもぞもぞとしている
「クーパーじゃ厳しいな、リストン持ってくるんだった
美世ちゃんちょっと出刃取って」
「ハイ姉さん」
雛子の体の向こうでゴリっと音がして鷹山と山田はビクっとした
「取れた取れた、はい姉さん焼酎、ここに逆さまにして」
「・・・・もういい?」
「もうチョット出そうやな姉さんちょっと振ってみて」
雛子の体が小刻みに上下している
「もうええかなぁ、ちょっと飲んでみよか・・・・」
「どう?」
「うん、普通にいつもの味や、くちんなか切った時の
さすがにここは素人でもプロでも同じか、姉さんも飲む?」
「うん」
雛子が生き血入りの焼酎を飲んでいるようだ
「ん〜血だね」
鷹山が顔を見合わせようと山田を見たが山田の目はうつろで既に逝きかけてる
美世がこちらに振り向いて生き血焼酎を持ってきた
「はいトモ兄、亮介はまだ飲まれへんからな、精力全開で姉さんの事たのんまっせ」
「余計なお世話だよ、それにこれで別に精力を実感した事は無いんだけどな・・・」
「でもほれ、本人の亀頭ちゃんはすごい精力やで?」
美世が何かスッポンの頭にちょっかいを出しているようだった
「シモネタかよ・・・」
「なぁこれ見てスゴイスゴイ」
振り向いた美世が菜箸を持っているがその先にスッポンの生首が食らいついてウネウネとくねっている
「ウィンクしてんで?」
爬虫類にしては意外につぶらな瞳がパチパチとまばたきをしている
「お・・・おう」
山田の首がガクリと後ろに倒れた

70 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 15:14:35.61
「あ、はい」
美世が席についてビールを回すと二つに重ねた小鉢を雛子に差し出した
トモ兄のは姉さんよそったげてな
美世は一つの小鉢を手に取るとあれこれと具材を選びながら綺麗によそった
「はい亮介、いっぱい食べてな」
不安そうな表情をしていた山田だったが一口食べると表情が変わった
「美味しいっす!」
「そやろ、なんせスーパードクターが捌いたスッポンやからな」
「やだ美世ちゃん持ち上げすぎ、でも構造は把握したから次からは3分で解体できるよ」
「ほなまた定期的にやらななぁ」
美世が山田の肩をポンと叩いた
「はい、期待してます雛子さん」
「任しといて、これで豪腕にさらに磨きがかかるね
でも亮介くんて球のスピードどれぐらあるの?素人目に見ても速いってのはわかるんだけど」
「前に計った時は最速155kmでした」
「ん〜聞いてはみたものの、それってどれぐらいなのかな・・・」
「まあ高校レベルなら最速の自信があります」
「姉さん見たかこの自信、オットコマエやろ?」
「うん、なかなか聞けない台詞だね、今期は優勝するんだって?」
「はい、もちろんです」
「へぇーへぇー、じゃあ来年あたりはスカウトされちゃうかも、今のうちにサインもらっとこうかな」
美世がギラリと険しい顔になって手を広げ、山田の前に立ちふさがるように寄り添った
「姉さん、亮介のサインは有料やで、マネージャーのウチ通してもらわんと
え?そうなの?」
山田はまさかという顔で美世を見た
「亮介はなあ、来たる日にそなえてプロ並のサインを考えてあるんや
うちはもうもろた」
「み・・・美世さんそれ絶対秘密だって・・・」
「ぷ!」
雛子が少し吹いた後、真っ赤になって俯いた山田を見た二人が大笑いした

71 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 15:38:30.84
すいません
これが抜けてます

山田の首がガクリと後ろに倒れた

数十分後、鷹山が思うようなスッポン鍋の光景がテーブルに展開された
「ふう、一時はどうなる事かと思ったよ」
「トモ兄と姉さんビールでええか」
「ああ、いいよ」
「あ、私ドライね」
「亮介はウーロン茶でええやろ?」
「あ、はい」

72 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 15:47:27.52
「亮介はなあ、来たる日にそなえてプロ並のサインを考えてあるんや
うちはもうもろた」
「み・・・美世さんそれ絶対秘密だって・・・」
「ぷ・・・」
雛子が少し吹いた後、真っ赤になって俯いた山田を見た二人が大笑いした
「気が早いにも程があるやろ?でも亮介の中では予定調和なんや
しかしこの実力と自信や、ウチはありえると思う
これで普段からマウンド上のような自信と勝負度胸があったらなぁ」
うっとりした目で美世が山田を見る
「す・・・すいません、普段はヘタレで・・・」
「まあしゃーないがな、天は二物を与えずって事や」
とりとめもない話で盛り上がる食卓で鷹山はニコニコとしながら見守っていたが
自分以外の三人が生み出す空気に少し違和感を持っていた鷹山は、最終的にその雰囲気に身を任せる事を辛うじて拒否した。

73 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 15:49:48.22
ここ最近鷹山は山田の世話をする美世の姿がどうしても高校球児を応援しているだけの
ボランティア的なものに見えず、日々あれこれと考えを巡らせていた
まさか惚れてしまったなんて事はないよな、あるはずがない
いや、もし惚れたとして恋愛は自由だ、何か問題があるだろうか、大ありだ
相手は18歳に満たない男子高校生で美世とは10歳以上の年齢差がある
うまく行くはずがない、うまく行ってるように見えても最終的に破綻する可能性が高い
本人同士の行き違いで破綻するのはいい
それがあるべき男と女の姿だからだ
しかしこの手の恋愛が破綻する原因の半分は外部からの干渉だ
美世は他人には鬼になれるが身内のいざこざでは必ず自分が傷ついてボロボロになる
こんな死滅回遊魚のような未来の無い恋愛で無駄に美世を傷つけたくなかった
美世の帰りが遅くなる日が続いたある日、鷹山はたまりかねて美世に聞いた
なんか最近遅いな、どっか寄り道してんのか
鷹山はハンドワイパーで意味なくあちこちを拭きながら言った
ん?うん、ちょっとTUTIYA寄ったり、立ち読みしたりな
お前あんまり寝る暇ねーだろ、そんな事してないで早く帰って来いよ
そうやな、わかってんねんけど
欲しけりゃさっさと買ってこいよ
い、いや欲しいってほどのもんがなくて
ブラブラして迷ってるより買ったほうが早いだろ
そうなんやけど・・・
ふむ、話は変わるが最近髪を降ろしてる事多いな、トウモロコシも止めたし
あ・・ああ、気分転換?
あと最近ワンピースが多いな、フワっとしたやつ、カサブランカ帽なんか被って
な・・・なんやねんトモ兄、オカシイで
美世はテレビを見ながらピッピとチャンネルを変えた
思春期の娘と親父みたいなやり取りに痺れを切らした鷹山がピタリと手を止めて単刀直入に聞いた
お前、まさか高校生に手出してないだろうな
あ?う・・・うん
美世のチャンネルを変えるスピードが早くなった
鷹山は思った、なにもないならこの場合の回答はなんでやねんだ、それに明らかに挙動もおかしい

74 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 15:52:06.25
あ〜ごめんなさい鍵括弧とか全然無い

75 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 15:57:39.79
酔っ払いが書いた文章を酔っ払いが評価するスレになってしまう

76 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 16:10:14.33
「美世、俺を見ろ」
美世は鷹山に振り向くと、引きつった笑顔で何?と問いかける表情をした
「お前口紅落ちてるぞ」
美世がハッとして口を隠した
「冗談だ」
あは、あはははは、帰りに一人でたこ焼き食べたのバレたかとおもた、ははははは」
鷹山はほぼ確信したように額に青筋を立てた
「たこ焼き意外にも隠している事があるなら言え、今なら許す」
美世は詰んだな、という顔をした後おずおずと言った
「あ、あのな、なんか、この前亮介んちに遊びに行ったら・・・その、押さえられた」
鷹山の片方の眉がピクリと動いた
「ほう、それで、おイタが過ぎる子供にお灸は据えてやったか?」
「あのガタイで押さえられたらどうしようも無くなってな、し・・・仕方ないからキスは許した」
「な・・・・うん、オホン、お前俺の抑えこみを返して軽く靭帯伸ばした事あるじゃないか
猫被ってんじゃないぞ、もちろんその先は拒んだんだろうな!」
「あの・・・そら断ったで、アカンて、その・・・く・・・口でしたるからって・・・」
鷹山はハンドワイパーをコトリと落とした
「お・・・お前高校生を弄んだの?」
「弄んだりしてないわ」
「ならなんなんだ、まさか好きになったとかじゃないよな」
「そんな事ゆうたかてトモ兄、毎日好きや好きや言われたらなんか・・・その・・・
ウチもその気になってきたっちゅーか・・・」
「あいつそんなとこだけ押しが強いの?
オイオイ勘弁してくれよ、まさか逆に子供に遊ばれてんじゃ?」
「そんなんちゃうわ、亮介はそんなんちゃう」

77 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 16:23:24.08
「あーもう相手は高校生なんだぞ、わかってんのか?」
「うん・・・わかってる・・・クスン、わかってるクスン」
「ダメだぁ!もう半分僕達の失敗しちゃってる!
あのな、美世、あの時分の男は大人の色香には弱いもんなんだ
気持ちより体の方が先に来ちまうんだよ、お前じゃなくていいんだ
結局選ぶのは同年代の子なんだぞ」
「ほんな事ないもん!ウチの事好きやて、他の子なんか目に映らんてゆうてくれたもん!」
「落ち着け美世、頼むから正気になってくれ、そうだ、雛子に相談しろ
アイツならなんとかお前を正しい道に導いてくれるはず」
「もう相談した」
「そうか、で、なんて?」
「恋に年齢は関係ない、頑張れって」
「しまったーーアイツもかーー!
大学から研究室直行のお嬢様をアテにした俺が間違ってた
つーか恋っつった?今恋っつった?
明らかに年下の燕だろ?まだその方がいいよ、テキトーに遊んで別れるつもりなんだろ?
若い肉体と甲子園ていうステータスが魅力的なだけなんだろ?」
「ウチがそんな事できるわけないやろ」
美世が真顔で睨みつけてきた
ああ・・・めまいが・・・

78 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 16:30:21.28
鷹山はがっくりとうなだれた
「あのさぁ、亮介も地区予選が近いんだろ?毎晩そんな事してちゃマズイだろうが」
「い、いやそこまで行ったんは一回だけや、亮介もアホとちゃうからちゃんと考えてる、すぐに自分を戒めて
その・・・ウチにふさわしい人間になるて・・・自分の戦場で戦って勝ってみせるって
そしたらウチの横に堂々と立てるからその時は・・・」
美世はゴニョゴニョと口ごもった
「今は送り届けてすぐバイバイするだけや、その・・・キスして・・・
あ・・・あのな、キスすると力が湧いてくるんやて
ごっつい球が速うなるんやて」
唖然として美世を見つめる鷹山から目を逸らして俯いた美世は指をチョコチョコと遊ばせながらつぶやいた
「その後すぐに帰りたあなくてあちこちブラブラと」
「いい年して甘酸っぱいなぁオイ、それでニヤニヤしながら徘徊してんのか?」
「ほっとけや、ウチがどんな顔しようと勝手やないか」
「しかしなんだよアイツ、押しがつえー上に女がときめくツボまで抑えてんの?お兄さんコエーよ
だからそんなんちゃうもん」
俯いて黙ってしまった美世の横顔を見ながら鷹山は思った
自分は家庭など知らずロクデナシの獣のように生きてきたのに
美世にはサラリーマン家庭の定規にハマったような親目線の口を叩こうとしている
鷹山は姿勢を正してふうっと息を吐いた
「そこまで言うなら好きにすればいい、だが後悔すんなよ
あまり世間の風当たりはよくない恋路だぞ、覚悟はしとけ
お前は向かい風にピクリとも動じなくても相手は多感な時期だ
お前と歩調を同じくできるとは限らねんだからな」
「うん、わかってる」
鷹山は後悔した、我ながら酷い演説だ
こんなやり取りをした以上、美世は自分の前では泣かないだろう
しかしそう悲観的になる事もない、この恋がうまくいけば何も問題ない
最悪、自分にも相談できずに追い詰められても今の美世には雛子もいる
それに山田もあと10ヶ月もすれば卒業する

79 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 16:35:40.62
しかし、

すごい荒らしだなw

80 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 16:37:32.04
それまで逃げ切ればいいんだ
鷹山は表情を隠す事を忘れて美世の頬を触った
「あのな美世、お前を」
「分かってる、10年も前から分かってる」
「まだ何も言ってないけど」
美世が鷹山の手首を握り、ゆっくりと近づいて手を胸に当てて頬を付けると目を瞑った
「言わんでもわかんねん」
鷹山が様子を探るように言った
「どうした?」
「トボケんなボケェ、普通抱くタイミングやろ?」
鷹山が美世の肩を覆うように両腕で抱いた
「まだや」
鷹山がさらに力を込めて締め上げると美世は足の力を抜いて鷹山に体を預け
嗚咽を我慢するように鷹山を呼んだ
「トモ兄」
「なんだ」
「ウチ嬉しい」
なんでだよ、グズグズと説教されるのが好きなのか?自分で嫌だよこんなおっさん」
「ウチにはアホのオトンとバッタもんの親戚と異母兄弟しかおらん
今も昔もウチの事こない心配してくれる人なんか死んだオカン以外では
トモ兄と姉さんしかおらんのや、でもそれで十分や、それ以外はいらんわ・・・」
「亮介も欲しくなったんだろ?」
「うん」
「欲しい物があるってのは幸せな事だ、行く所まで行ってみろ
ケツは持ってやるから」
鷹山が美世を抱き直すと美世は鷹山の首筋に顔を埋めてむせび泣いた

81 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 16:44:40.71
美世が山田を助けてから約一週間
美世は山田とのメールのやりとりで練習試合に誘われた
たまたま何の予定もなかった美世は軽い気持ちでOKしたが
実はあの強力打線が売りの天王寺を一回表で完全に沈黙させ
用意してあったプライドを捨てる作戦に変更を余儀なくさせた
あの豪速球を生で見られると思うと浮き立つ気持ちを隠せなかった
山田の球はテレビ越しで見ても確かに速い
だが速いだけでは天王寺の打線を黙らせるのは無理だ
今日はその秘密をこの目で見極めるつもりだった

美世は喜び勇んで横浜市民球場までやってきた
美世が座った三塁側の席は多摩商業ベンチの対面だったようだ
当然こちら側は相手チームの名門横浜実業の応援団が多い
美世が腰を落ち着けて時計を確認していると、多摩商業側ベンチから
ユニホームを着た大柄な男が走ってきた
「美世さん!」
「おお、山田か」
「来てくれたんですか!」
「ああ、まあな」
美世の周りはもちろん足元で人がざわつく声が聞こえた
それもそのはず、美世の足の下は横浜実業のベンチだ
話題の大型新人と女のやりとりに周りが食いついている
「しかしお前、ウチがおんのようわかったな」
「あの、なんていうか、一目でわかります・・・」
美世は黒いレースの日傘を差し
シルク地のゆったりした真っ白いブラウスに、ちょっとした風にもふわりと浮き上がる薄手の虎柄のストールを羽衣

のように羽織っている
コーンローに編み上げた髪が頭頂部で纏められ、そこからブレイズに編んだヅラ髪が枝垂れ桜のように垂れ下がって

いる

82 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 16:49:39.55
オーバル型の巨大なサングラスをかけていてもなお美世である事は明らかだ
「目がええんやな、調子はどうや」
「美世さんのおかげでたった今絶好調に仕上がりました」
「ほうか、ほな勝てるな」
「はい、勝ちます」
美世の周りからまたヒソヒソ話が聞こえて横浜ベンチからヤジが飛んだ
「オイオイここドコだと思ってんだよ」
「ノーヒットノーランで勝ちます!」
「オイ!!!」
こいつヘタレの癖におもっくそ喧嘩売っとる、天然か?
美世が呆れていると横浜ベンチから誰かが顔を出して美世の方を見て引っ込んだ
すると二人、三人と球児が同じように顔を出しては引っ込め、十人以上が美世の顔をチラ見して引っ込んだ
「何やコレ、失礼なやっちゃらやな、こいつらいてまえ」
美世は自分の足元を指差した
「わかりました」
「しょーもない試合見せたら承知せぇへんで
わざわざ横浜くんだりまで来たったんやから」
美世は完全に星一徹モードだった
任せてください
山田は左手で拳を作った
「おお、なかなかの自信や、楽しませてくれたらなんか褒美やるわ、何がええ」
「ご飯食べさせてください」
美世はニヤリと笑って言った
いてこい
はい!

83 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 16:54:15.25
長々と書き込むのはいいんだが、
最低限、文章としての体裁くらいはととのえたらどうだ?

84 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 16:58:27.45
http://novel.jpn.org/read.cgi?key=20131231165657

ワイさん、文章表現と恐怖表現を主に見て欲しいです。
ウナギの話をワイさんのアドバイスに従って書き換えました。
あとはどこが足りないでしょうか?
何点かも知りたいです。
よろしくおねがいします。

85 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 17:16:01.35
こういう荒らし方があるってのはおろかにもきづかなんだ

86 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 17:51:02.45
おや 終わったのか

87 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/12/31(火) 18:51:38.52
>>56>>59-64>>67-73>>76-78>>80-82
>「山田、僕達の失敗やってみるか」
(ドラマの内容を再現する意味なのか!)

>その日山田を送って行った後電話番号の交換をしたらしく
(誰の視点なのか! 人称が怪しくなるので「交換をした」と言い切った方がよい!)

>「美世が冷蔵庫の横に置いてあった買い物袋から今まで見たことないよう
(脱字があるように見える!)

>でも亮介くんて球のスピードどれぐらあるの?
(脱字がある!)

>雛子が少し吹いた後、真っ赤になって俯いた山田を見た二人が大笑いした
(鷹山と美世の二人が大笑いしたのか! 雛子が加わると、どの二人が笑っているのかわからなくなる!)

登場人物の口調に特徴があるので書き分けは出来ていた!
一人でも似たような口調の者が混ざれば、どうなるかわからない!
美世の資金源がよくわからない! 何をして生計を立てているのか!
小説と云うには描写が足りない! 家の作りや人物の容姿がはっきりとしない!

ここまで読んできてワイが思ったのは漫才やコントの脚本であった! 
同じ手法を繰り返すことで上達していく! ただし、小説には会話文と地の文がある!
会話文が巧くなっても地の文の力は伸びない! 小説の題材によっては書けないものも出てくるだろう!

ワイの感想!(`・ω・´)

88 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 19:32:55.41
山田がきびすを返してベンチに向かって走りさると足元のベンチから声が聞こえる
狭い空間に反響して思いのほか大音量になっている事に気づいてないようだ
「顔がよくわかんねーよ」
「でも雰囲気はなんか綺麗系だぞ」
「スタイルもよかった」
美世はふふんと笑った
「でも関西弁だったぞ」
「あれってコンビニのあれだろ?」
「出刃包丁持った強盗を病院送りにした」
「ひえー、あんなナリして中身メスゴリラじゃん」
「アンタら聞こえてんで!」
横浜ベンチから声がピタリと止んだ
山田が走ってベンチに戻ると仲間が囲んでこちらをチラチラと見ながら何か話している
そのうちに頭をはたかれたり尻を蹴られたりされ始めた
そうか、ウチの事に関して尋問中か、アイツヘタレやけどなんか愛されてる感じで青春を絵に書いたような風景やな



89 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/12/31(火) 19:36:31.27
>>84
>電車にはもう誰も載っておらず〜
(乗っておらず、の方がよい!)

>灰色の舌先がちろちろと動くののが分かった。
(打ちミス!)

>黒目だらけの瞳が妖しく揺れる。
(黒目が複数あるような表現に少し引っ掛かった!)

>びくりとも動かせない。
(ぴくりのような気がする!)

>見ると、股間がもぞもぞでひとりでに右を向いたり左を向いたりしている。
(もぞもぞとひとりでに、のような気がする!)

生きたままウナギに食い殺されて本望とはどういう意味なのか!
死して尚、ウナギを欲しがる意味は何なのか! 友人を名乗る女の妄想の類いなのか!
何故、股間がウナギになるのか! 身体を変質させる能力があるのであれば、
どこをウナギにしてもいいように思う!

ワイがウナギに関連付けをしてみる! あの子の年齢はわからないので少女とする!
生前、少女は男共に性的に玩ばれた! 果てに精神が壊れ、ウナギの生簀に身を投げた!
死だけが少女の心に安寧を与える! 心情を裏付けるかのように笑顔で亡くなった!
少女は死して尚、ウナギを求める! 男性の象徴でもある部分をウナギに変える!
今度は少女が食い殺す! 絶叫の中、ウナギは少女に食い殺される!

このような背景があれば股間がウナギに変わるのも納得できるかもしれない66点!(`・ω・´)

90 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/12/31(火) 19:37:25.75
>>88
なんだって、まだ続くのか!(・`ω・´)

91 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 19:41:48.41
>>90
m9(´・ω・`)

92 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 19:42:37.82
綺麗系でスタイルええけど中身メスゴリラやってバレたらどないしょ
しかしそのベンチ内メンバーの横にいるジャージを来た女の子に美世は違和感を感じた
さしずめマネージャーといった所だろうか、山田達がじゃれ合ってるのは気に止める様子もなくつったっていて
気のせいかこちらを見ているようにも思える
普通はあの空間に居ればなんなりと雰囲気に影響を受けるものだが
その女の子だけはその空間に居ないかのように浮いて見える
何やあれ、幽霊か?

素人っぽいウグイス嬢のアナウンスで注意事項等がが響いている中
選手達がベンチ前でスタンディングスタートの体勢になった
審判団の合図と共に両チームが中央に向かってダッシュして挨拶した後、グラウンドに散ったのは多摩商業だった

山田は俯いて地面を見つめていた
背中の1の文字は酷く痩せて見えて、それとは逆に山田の背中の大きさを強調していた
バッターがボックスに入って試合開始のサイレンがなった
審判が何か叫びながら手を上げた頃には山田は既に
プレートを踏んで両手を大きくワインドアップしていた
右膝が大きく上がって大木が伐採されたようにゆっくりとバッターに向かって倒れた体は突然加速して
あの大柄な体からは想像のつかない体捌きを見せた
パァアアン!
山田の手から放たれたボールは白い矢のように影を引きながらキャッチャーミットに刺さった
打者は一瞬ピクリと動いただけだ
ストライーク!
美世は目を丸くした
ボールが返球されて山田は足元を蹴っている
そして先ほどと同じように大きく両手を天に突き上げた山田が第2球を投げた
スパァアン!
またもや動かなかったバッターは審判に何か言うと後ろに下がってバッターボックスを離れた

93 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 19:44:59.90
あ、また鍵括弧忘れた
ごめんなさい

94 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 19:49:46.31
>>90
めんどくさいでしょうが見てください
あなたにはその義務があるはず!

95 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 19:53:15.17
美世の背中に冷たい物が走ったが胸の奥は焼けるように熱くなった
美世はサングラスを外した
靴紐を意味なく解いて結び直しながらベンチを凝視していたバッターが立ち上がり、ボックスに入って構えた
山田が第3球を投げる
バッターは勝負に出た
スパァン!
バットは空しく空を斬りまたもやボールはキャッチャーミットに突き刺さった
激しく体を捻って体勢を崩したバッターが膝をつきそうな体勢で踏みとどまっている
ストライクアウト!
美世は目を見開けるだけ見開いて眉毛はつり上がったが口だけは笑った
今、三段階でどんどん速よなりよった、しかもボールが落ちん
なんやあの球、重力無視か
揺さぶりもせんで全部正確にど真ん中の球速の違いだけ、寸分違わんコースやったのに
バッターは最後までよータイミング合わさんかった
おもろい、練習試合で惜しげもなく手の内見せてそれでも打たれへん自信があるんか

3回を迎えたあたりで山田の球速はますます速くなり
まさに手の付けられない程の絶好調だったがそんな中4回表でピッチャーは交代した
美世はもう一度山田が投げる事を期待したまま見守ったが
ピンチに見舞われる事もなかった多摩商業は
再び山田をマウンドに立たせる事は無かった
試合の結果は3対0の勝利
甲子園常連校相手としては上出来だ
試合後、美世が出口に向かって歩いている所に山田が駆け寄ってきた
それに気づいた美世が立ち止まって待つ
山田はフェンス際まで来ると膝に手をついて美世を見上げた

96 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 20:00:44.46
ワイがちゃんとルール決めないからこうなる

97 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 20:13:44.72
「はぁ、はぁ、すんません、少ししか出してもらえなかったです」
「ふむ、あの監督め、出し惜しみしよってからに
まあええ、気に入った、お前反省会とか打ち上げとか無いんか」
山田は肩で息をしながら美世をじっと見た
「急用が出来たって言いました、バレバレでしたがキャプテンが見逃してくれました」
美世はチームの雰囲気から司令塔が誰なのかを敏感に嗅ぎとっていた
「あのキャッチャーか、なかなかの変態やったな」
美世はニヤリと笑って言った
「ついてこい」

「好きなもん頼め、こういう場面で遠慮するやつは嫌いや
手加減はいらんぞ」
個室とはいえジャージ姿の山田は恥ずかしそうに言った
あの・・・美世さん・・・・
「なんや、中華嫌いか?」
「いやそうじゃなくて、僕が知ってる中華料理と少し違うんで正直何を頼めばいいか・・・」
「さよか、ほな手堅く青龍いっとくか、白石君今日チャンさんおらんの?」
「あいにく用事ででかけています」
「予約してないけどいけるか」
「はい問題ありません」
「ボリューム上げれるか?」
「はい、鷹山さんの関係者にはNOと言うなと仰せつかってます」
「ほうか、まあこのガタイを見てくれ白石君、オプションはこいつがギブアップするまでや、中国式で頼む」
「かしこまりました」

98 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 20:20:27.06
 山田はだしぬけに気づいてしまった。
 ――俺はすでに死んでいる人間なのだ!!

                        終わり。

99 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 20:27:54.46
出された料理をパクパクと食べる山田を美世は満足気に眺めていた
「うまいか」
「ふぁい」
山田は手を休める事なくモリモリと食べながら美世を見てうなづいた
「しかし感慨深いな、タダのコンビニ店員やとおもてたお前がなぁ・・・
全然繋がってなかったけどお前の事は前から知っとったで
敵やのに軽く興奮したもんなぁ」
「料理を食べる手を止めて山田がもぐもぐと口の中の物を噛み砕いて飲み込んだ
「僕も前から美世さんの事は知ってます」
「ん?ああそらそうやろ、しょちゅう店行ってたしあの強盗事件や
「そうじゃなくて、人となりというか・・・その美世さん個人の事について
すいません、気持ち悪いですか?」
「いやべつにそうは思わんけど何を知っとんねん」
山田は目線を落として何かを思い出すようにして言った
「美世さんは優しいんです、僕も優しいってよく言われますが単に臆病なだけなんです
でも美世さんは違います、信念があるというか、迷いが無いというか、積極的なんです」
「ウチおせっかいやもんな」
「いえ、おせっかいというのは自己満足があると思うんです、そうじゃなくて他人に対する無償の愛というか・・・
最初は駐車場にたむろする悪そうなやつらを追い払うのを見て怖い人なのかなと思っていたんです
正直見た目も派手だし
でもある日、初老の男性と腕を組んで来店されたんです、覚えてますか?」
「ああ、キヨちゃんな、あの人目が見えんねん」
「はい、わかります、美世さんは男性と談笑しながら入ってきて
あれこれとと男性の話しを聞きながら一緒に買い物した後
自分の物は買わずに一緒に出て行ってしまいました
そしてその後しばらくして店に戻られて自分の買い物をして帰って行きました」
「あれな、たまたま歩く方向が同じやってんけど、あそこらへん歩道が狭いやんか?
ほんでウチ大阪人やろ?世界一歩くのが速い種族やねん
杖でカタカタしながらゆっくり歩くおっさんに
後ろからついていくのもうイライラしてしもてな
ほんなら一緒に歩いてリードしたら丸く収まるんちゃうんかと思てん
そしたら思いの外オモロイ人でな、ウチと同じでコンビニ行くっていうからそのまま連れてきたんや」

100 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 20:37:50.60
「そういうわけだったんですか、それから何度か一緒に買物しているのをお見かけしてました
普段は手触りでわかる物しか買わない人でしたが
美世さんと一緒の時はいろんな物をお買い上げで
本当に幸せそうに笑っていました
僕達も出来る時は案内を差し上げてるんですが、なかなか行き届かなくて
ああいう光景を見ると本当に助かるし、心が温まります」
「あの人らな、もうちょっとゆーたらええのにあんまりよー言わんねん、まあそうやろな、自分がその立場でもそうなるわな」
「そうでしょうね、外にもベビーカーを押してきた奥さんが歩道のギャップに引っかかっていた時
後ろから追い越しザマにヒョイっと持ち上げて歩道に乗せるとそのまま歩いて来店してきたり
あまりにも自然すぎて奥さんポカンとしてましたよ
小さくて腰の曲がったおばあちゃんが棚の上の方の飲み物を見つめている時も1秒も迷わないで
どれやばあちゃんって棚に手を伸ばしながら言ってました
二人で買い物をしていた幼い兄妹がレジでお金が足りない事が判明して愕然とした時も後ろから素早く小銭を出して
今日から値段が上がってたんやな、ちゃんと教えたれや山田君と僕にダメ出しをした後兄妹にニッコリ笑ってました」
「ああ、そやったかな、悪かったな」
「いえ、僕的には感動したんです
外にもいろいろありますが、印象的だったのは駐車場です」
「駐車場?」
山田は美世の事についてエピソードを語り始めた
山田はその日、外のゴミ箱を整理していたが
美世が店から出てきた時ちょうど入り口の左側に止まった車から男性が出てきた
美世は男性とすれ違いざまに男性の肩を掴んだ
「ちょう待てぇ、アンタここをどこやと思てんねん」
「は?」
「アンタが車停めたところや」
「なんですか?」
わけがわからないと言った様子の男性に美世は切切と語った

101 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 20:46:48.11
「このコンビニは珍しく駐車場が三台分もある奇跡の物件や
そしてココ」
美世は地面を指さした
車の下に丸い白線が見える
「こんだけわかりやすい絵を何とおもた、バランスボールでダイエット中とでもおもたんか
ここは障害者用や、わかるか、普段車が足の障害者はわざっわざ遠回りしてでもここに来るんや」
山田は背中で会話を聞きながら思った、正にその通り
でもここに健常者の車が停まっている事はよくある事で別段珍しい事じゃない、たまたまこの人が勘に触ったんだろうか
運転手は不満そうに言った
「いや、でも」
「あのなぁ、ひょっとしたらしばらくはけぇへんかもしれん、しかし万が一今日、今、来たとしてみ?
2つの意味でどんだけ残念な思いせなあかんとおもてんねん
ここは障害者の為に確保されたスペースや、ここに車が止まってないのは空いてるんやない
待機してるんや」
男性は黙って美世を見た
「わかるな」
美世がズイっと顔を寄せた
男性は無言で車に乗るとそのまま出て行ってしまった
「はあ」
美世はため息をつきながら右手を腰にに当てるとまた手を垂らしてそのまま歩いて帰っていった

102 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 20:47:59.83
一気に見れるような形にしないと、いたずらされてどれが本物かわかんなくされたりするよ

103 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 20:49:44.27
「そして僕は気付きました
美世さんは一度もそちらを見ませんでしたが
道路の対面に車を止めて窓からこちらを見ている人
ちょくちょくうちにご来店される車椅子の人だって
美世さんは当人に気を使わせる事なく、そして思慮深く場をとりなしたんです
僕は思いました、この人は強い、そして優しい」
「そんなんあったっけなぁ、油断も隙もないな、どこで人に見られてるかわかったもんやないわ」
「僕の職場なんですけど」
山田は笑った
「まあ、うちの母親も車椅子生活だった事があるからな、ある程度ああいう人の苦労はわかんねん」
「それにしても普段の生活ではなかなかできる事じゃありません
それに僕を助けた事だって、あり得ないです
強盗の時はある意味ありえなかったですけど」
「あれか、あの後姉さんにえらい叱られて騒動になったわ、それがきっかけで逃げるように知床まで行ったんや」
「知床!?武装強盗を素手で病院送りにする人がそこまで怯える姉さんて一体・・・」
山田は空中を見つめた
「どんな想像しとんねん、そんなゴリラみたいな人ちゃうで
小さくて白くて可愛いんや、見たらびっくりするで、医者やってなかったら女優になってる
うん、間違いない、まあ怒らせたら魔王になるけどな」
「医者なんですか?」
「そや、美しくて優しくて強い人っていうのはああゆう事を言うんや
ウチは・・・ウチは強い人間なんかやない、ほんで人に親切にするのはトモ兄の教えや
家におったやろ?あのおっさんに会うまではウチも世間を恨んで生きてたからな」
「へ、へぇ、そうなんですか」
山田はもじもじと言いにくそうにしてから美世に聞いた
「あの、美世さんはその、鷹山さんの事が好きなんじゃないですか」
「ん?ああ大昔にな、好きやってん、今でも好きっていう気持ちは大して変わらんけど、それ以前に愛すべき家族やねん」
「彼女いるんですよね、その姉さんていう人」
「ああ、そや、これがまた困った事にウチも姉さんが大好きや」
「美世さんは一緒に住んでるんですよね、鷹山さんと・・・」
山田は複雑な顔をして考え込んだ

104 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 20:55:51.51
義務ってなんだよw
ただでさえ大変な長文を投稿してるんだ
あんたがそういう気持ちだとワイさんの労力も報われないぜ
吐き出したいだけなら家族に読んでもらいなよ

105 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 21:09:38.66
せめてどれくらいで終わるのか知りたいなw

106 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 21:11:04.53
どうせやるならこのスレが埋まるまで続けろよクズが

107 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 21:26:13.97
美世はにこりと笑って人事のように言い放った
「人生は理屈通りに行かんな」
山田は釈然としない気持ちのまま再び食事にとりかかった

美世は山田が住んでいる団地まで送り届けて一緒に車を降りた
「ごちそうさまでした」
「ほなまたな、ええ仕事したらまた奢ったるからな」
「あの、美世さん」
「なんや」
「今日の料理も美味しかったですがあの日、お宅でごちそうになった料理美味しかったです」
「そうか?トモ兄はウチの料理は薄いっていつも文句言うねんけど」
「うちの母も関西なので」
「そうなんや、どこ?」
「西宮です」
嫁に来たんか
「まあ、そんな所です」
「なんやそれ」
美世は笑いながら言った
「それにしてもお前ウチをみくびってたやろ、料理なんかできん女とおもとったやろ」
「え、そんな事は」
「顔に書いてあったで、これ誰が作ったんって、まさかこのゴツイおっさんかとさえおもたやろ」
頭を抑えて俯いた山田を見て美世が笑った
「ええで、気に入ったんならまた食わしたるわ
ほなまたな」
美世が車のドアに手をかけた
「あの!」
まだ何か言いたそうな山田に美世は首をかしげた

108 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 21:27:51.53
その・・・僕・・・美世さんの事好きかもしれません
いや、好きです
あの、僕の彼女にして欲しいって話し、まだ有効ですか・・・
美世はぽかんとなって山田を見た
ぷっ
美世が少し吹き出すと山田は激しく動揺してアタフタした
でででですよね〜もちろん冗談だってわかってます、あはははは
ちゃうちゃう、そやなくて
なんやコレ、ウチ告白されてるやん、からかってんのか?
ととととんでもない
なんや新鮮やなぁ、こんなピュアな告白受けたん何年ぶりやろ
その、美世さんの事は前々から知ってるって言いました・・・よね?
美世さん目立つからすぐに顔は覚えたんですが、その、ちょくちょく目にするようになって
そして来店されるとすぐに気がつくようになって、いつの間にか探すようになってました
でも僕なんかと全然違う世界の人でまさかこんな、家に招かれたり一緒に食事とか
考えた事もなかったんです、それでちょっと調子に乗っちゃって
嫌ならいいんです、ぜんぜん
その、今日はいつもになく調子が良くて、美世さんが背中を見てると思っただけで
超気合い入って、みんなにも女神効果だって言われたりして・・・
ニヤニヤしながら山田の様子を見ていた美世が言った
何グダグダ言うてんねん、告白やろ?惚れ惚れさす言葉の一つも言うてみぃ
一瞬呆気にとられた山田の顔つきが変わった
一歩前にでて真剣な表情で美世を見つめると山田は言った
身の程知らずなのはわかってます、チャンスをください
僕は昨日まで自分のために投げて来ましたが、これからは美世さんのために投げます
だから見ててください、いい加減な事はしません、みててくれる限り必ず美世さんを満足させて見せます
そして甲子園での優勝を美世さんに捧げます
グイっと寄って来て見下ろす山田に美世は少したじろいだ
そ・・・そうか・・・口上としてはまぁまぁの出来や
ほなそれを証明したら考えたるわ
ホントですか!
お・・・おう

109 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 21:34:42.20
なるほど、今度は>>98(偽者)のようなメタ嵐もあるのかw

110 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 21:35:20.26
山田はガッツポーズをしながらコメツキバッタのようになっている
美世は両腕を組んでその様子を見ていた
半分はお断りの返事やのに嬉しそうにしてるなぁ
人に好かれるのは気分がいい、でも
ウチはそんなに価値のある人間やないのに
この清純を絵に書いたような男が
自分の価値を高く評価している事に美世は一抹の劣等感を感じた
美世は自分の中に湧いたどうにも扱いづらい気持ちを振り払うように問いかけた
「はよ寝なしんどいやろ、明日の練習は何時からや」
「5時です」
「早いな、ほなオカンも大変やろ」
「いえ、母は仕事が不規則なので時間が合わずなかなか・・・
朝は大体コンビニ弁当です
しばらく母の手料理は食べてません」
「あかんやろ、コンビニの弁当はうまい事考えられてるようやけどやっぱりアカンねん
お前も半分は関西人やったらわかるやろ」
「はい、どれも卒なく美味しいんですが、飽きました
正直自分から望んで食べたいと思う弁当はもうはありません
ただ黙々と摂取してるだけです」
「不憫やなぁ、スポーツすんなら朝飯は重要や
わかった、なんかええ朝飯食わせたるわ」
「はい?どういう意味ですか?
弁当作ったるゆうてんねん
4時半にここでええか?ついでに超特急で送ったるわ」
「マジですか!」
「おう」
「でもそんな朝早くから・・・」
心配すな、半年前は毎日それぐらいに起きてた
最近ちょっとサボってたけどな」
「お願いしてもいいんですか」
「任せとけ」
山田はまた全身でガッツポーズした

111 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 21:37:32.74
美世は閉店間近のデパートに立ち寄った
弁当箱ってウチにあるかなぁ
わからんから買うとこ、どんなんがええやろか
タッパーに詰め込むのもなんやし
美世は考えをめぐらながら歩いているうちに漆器の店の前を通りかかって足を止めた
ショーケースの中の輪島塗と書かれた札の横に善やお椀、お盆といった物が並んでいるがその中に重箱もある
あかんあかん、なんやこれいろんな意味で重すぎるやろ
やっぱりランチジャーか、今は夏や
そやかてサラリーマンのおっさんみたいなヤツはなぁ・・・
結局美世は雑貨屋で三段重ねのトリコロールカラーのランチボックスと
ソフトクーラーを買った
「あの食欲や、これぐらい食いよるやろ」

翌朝3時に起きた美世は格闘の末3段重ね弁当を詰めた
ふう、材料と実際の量の調節がなかなか難しいな
しかしまあこんだけあったら夕飯までは賄えるやろ
美世は弁当を入れたバッグの隙間にお茶を3本突っ込んだ

あくびばっかりしとるな
あ、すいません
なんで謝るねん
美世は笑った
まだ真っ暗な早朝から山田を迎えに行き、学校へ向けて車を走らせている車中で話していた
その、あの後ちょっと寝られなくて
美世は昨夜のやりとりを思い出し、気がつくと少し顔が緩んでいた
なんか、学生の時分には告白はちょいちょいされたけど、あんな気持ちになった事はなかったなぁ
あれがまともな人間の反応なんやろなぁ

112 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 21:41:11.35
「ほな、気張るんやで」
校門から少し離れた所で車止め山田にバッグを手渡した美代はパーンと山田の背中を叩いた
「はい、今の僕は無敵です、背中に勝利の女神を背負ってますから」
「よっしゃ行け」
山田は美世を見てニコリと笑うと校門に向かって走っていった
山田の背中が見えなくなると美世は車をグラウンド側に回して止めた
少し薄暗いグラウンドでは既にキャッチボールをしてる部員が何人かいる
校舎側の階段の下にあるベンチではバッグをゴソゴソとして準備している部員がいて
何人かはパンのようなものを食べている
そこへ山田が走ってきた
ひときわ長身の山田はすぐに判別できる
山田がベンチに座って弁当を取り出すと周りの人間が集まって来た
ゾロゾロと校舎側の階段を降りてきていた寮生も一連の流れで山田の周りに集まった
山田は次々に弁当に手を出そうとする部員の手の甲をもぐらたたきのように叩いている
「ふふ」
美世はほくそえんだが、ふと人だかりの横を見ると、試合の時のように女の子が突っ立っている
ただ、格好はジャージではなく制服だ
表情は全くわからないがこちらを見ているような気がする
こちらには目標物らしき物は美世と車以外には樹木とフェンスしかない
美世は後ろを振り返って風景を見回したが、ただの低層住宅街だ
「なんや気持ち悪い、ホンマに幽霊ちゃうか」

113 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 21:48:25.06
「やっぱり昼までしか持たんかったか」
夕方、山田の様子を見ようと学校まで出かけ、フェンス際に車を止めた美世に
気づいた山田は口にしていたパンのような物をベンチに置いてクーラーバッグを引っ掛けると走ってきた
「いえ・・・実は朝練前と朝練後に全部・・・すいません」
「はあ?周りのもんに食われたんか」
「いえ、一口たりとも他人には・・・」
絶句して言葉を失っていた美世だが気を取り直して言う
「こら騒動やな、あの量で朝飯前か、いや朝飯後ぐらいまではなんとか耐えたか」
「すいません、美味しくってつい」
山田の言葉に美世の顔がほころんだ
「こら料理人の腕が鳴るで、こうなったらお前の食欲との勝負やな」
「そんな頑張らなくていいです、配分できなかった僕がバカなだけなんですから無理しなくていいです」
「いいや、このままでは食い倒れの町で生まれたもんの名折れや、意地でももう食べられませんと言わせてみせる」
「ほんとすいません」
言葉とは裏腹に山田は嬉しさを隠せない表情を浮かべた
「ちょっと待ってください」
山田はフェンス沿いに走っていくとしばらくしてわき道から歩道に出てきてこちらに走ってきた
そして美世の所まできて立ち止まるとバッグを差し出した
「ご馳走様でした、マジ美味しかったっす」
美世は胸の奥にかつて感じた事のあるむず痒い感情が沸き起こるのを感じた
料理の手を抜いたわけではないが、ことさら特別な事はしていない
作れば食べてくれるという単純な構図に美世は心が潤んだ
料理は自分で覚えた、母の味が恋しくてひたすら思い出しながら研究を重ねた
ものの誰と分かつこともない食卓での儀式、腹が減ったら自分で作る
作ったら自分で食べるという単調な生活を変えてくれたのは鷹山だった
人に与える喜びが沸々と蘇る

114 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 21:50:31.75
山田は屈託なく笑った
「おかげで超元気が出て今日はキテるってキャプテンに言われました
普段はダメ出ししかしない監督も今日はアドバイスしかしませんでした」
「さよか、役に立ったんなら本望や」
美世は軽い陶酔感を覚えた、自分がこの豪腕投手の活力となる糧を提供している
自分がこのモンスターを育てている立場にあったとしたら
お前ならウチのもんになってくれるんか
一瞬沸き起こった感情をどうしていいのかわからず、適当にいなそうとした美世に山田が言った
「好きです」
「は?なんや突然藪から棒に、いまそんなんやったか?」
明らかに動揺する美世に山田が更に上を行く動揺で顔を真っ赤にして答える
「は・・母の教えです、気持ちを伝えたい人には即座に伝えろって
その人がいつまでもお前の前に立っているとは限らないんだからって」
美世は母と最後に交わした会話が軽い口論だった事を思い出した
謝るタイミングを計ってまごまごしている間に母は意識不明になりこの世を去ってしまった
「僕は約束を守ります、貴女にふさわしい人間になってみせます
そしたら・・・・昨日の約束・・・・
僕の横に立って欲しいんです
そしたらいつでも伝えたい事を伝えられますから・・・」
美世は軽いめまいのようなものを感じたがかろうじてそれを振り払った
「どこで借りてきたんやその台詞10年早いわ、とりあえず全力で投げて来い、そしたら全力で食わしたる、気張れ!」
「はい!」
「ちょう待てぇ」
きびすを返した山田を美世が呼び止める
「はい?」
「お前・・・下の名前なんて言うんや」
「亮介ですが・・・なぜに?」
山田が何かを期待するような顔をした
「いや、ランチボックスに名前入れて自己主張しとかな危ないやろ、あんな飢えた獣の中に・・・」
「はい、お気遣いすいません」
「ええんや、行け」

115 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 21:56:14.04
帰りの車の中で美世は大声で独り言を言った
「なんやあれ、男っちゅーのは背中で語るもんちゃうんか
今日日の子ってあんなんか?
言わんでもわかるやろってなかなか言わんもんなんちゃうんかい
あんなんで野球でけるんかいな、女にうつつ抜かしてからに」

でも・・・・
鳥谷も結婚した翌年にはバカスカ打ったしな・・・
美世は助手席のランチボックスを見ながらさきほどのやりとりを思い出して赤面した
美世が信号待ちで止まってぼーっとしていると後ろの車がけたたましくホーンを鳴らした

116 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 22:01:45.24
今日も美世は山田を迎えに行き、学校で降ろして弁当を手渡した
もう1週間ほどもこうした生活をしている
「あの・・・美世さん今度家に来ませんか」
美世が山田の顔を見てぽかんとした
「あの、母が美世さんにお礼がしたいって」
「なんのお礼や」
危ない所を助けてもらったり、お弁当作ってもらったりで
そんなん別にええのに、ウチが勝手に応援してるだけやねんから」
「実は美世さんのファンなんです、是非会いたいって」
「はぁ?なんで会うたこともない人が勝手に会員NO1になってんねん」
「強盗です」
「ああ〜〜〜って亮介喋ったん、その辺の事いろいろと」
「はい・・・その人に助けられて今はお弁当作って応援に来てくれるって・・・
それと、実は・・・母に白状させられまして
っていうかそもそも僕の話を聞いていてすぐにわかったらしんですが
僕が美世さんの事好きだって・・・」
「はい?なんやそれ、ウチ品定めされるんか?」
「そんなんじゃありません、母は元々オープンな性格なので
もちろん美世さんはただ野球が好きで僕の左腕が気に入ってるだけだって説明はしました」
「まあ、そういう事ならええけど」
「金曜日の夕方とかどうですか?」
「ええで」

117 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 22:11:51.09
「母さん、連れてきたよ」
「お邪魔しますぅ」
美世が挨拶すると台所向かっていた山田の母親らしき人が手を拭きながら振り返った
「あらあらいらっしゃい」
約束どおり美世は金曜日に山田家に来訪した
「いつも息子がお世話になってます」
「こちらこそいつも楽しませてもろてます」
小走りで美世の前まで来た山田の母はしげしげと美世の顔を見た
「何か?」
「いいえ、あんまり美人さんなものでつい、失礼しました」
「こんな色もんがですか?」
「いえいえ、かっこいいですよ」
「山田さんこそ隨分若くてこんな大きな子供さんがいるようには見えませんよ」
「あらあら、お口も上手なんですね」
「ウチお世辞はよー言いません」

118 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 22:13:59.33
2時間後

「愛子さんそれは無い、ないわぁ」
「いやいや、ほんまやて」
「ほな賭けますか?」
「ええでぇ、何掛ける?」
「う・・・ウチのタイガースグッズ全部・・・」
「あいたたた言うてもた、これやってもたで、後で泣いてもしらんで?」
「ほな愛子さんは何掛けますねん」
「豪腕投手一人」
愛子が山田の背中をバンと叩いた
美世と山田が同時にギョっとしたが美世はすぐに切り返した
「あ・・・あはははは、そら豪気でんな
おっと愛子さんグラスが開いてまっせ」
「これはこれはおっとっとっと」
胸を撫で下ろすような態度の山田が呆れて言った
「母さん、おっさんになってるから注意して」
「うるさいなぁ息子、賞品は黙って座っとき」
妙に盛り上がる女二人の間で山田は半目になっていた
多少発音や数の数え方の節回しが変な所はあったがここまで完璧な関西のおばはんは初めて見た
「しかし愛子さんあれやなぁ、今年も阪神あかんなぁ」
「何ゆうてんの、応援する事が大事であって勝ち負けはどうでもええねん」
「またほんな串かつ屋のおっさんみたいな事ゆうて」
「やかましな」
「はぁ〜掛布とバースと岡田帰ってけえへんかな〜、あの頃が一番よかったな〜」
「生まれてないやろ!」
「愛子が間髪入れずに美世の肩を手の甲ではたいた」
「いえいえ、ギリギリで優勝に間に合うてます〜」
「赤ちゃんやんか」
「だっはははははは」

119 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 22:20:02.88
二人は大笑いしたが山田は仏像のようになった
「でも感慨深いわー、あの強盗退治の娘さんがウチにいるやなんて
私大ファンになったんやで?」
「ああ〜、それ聞きましたけどなんでですの
あの映像無くなってくれんかな、カメラに映ってる事忘れてやりすぎてもたし」
「いやいや、クールやったで
それと特にグッと来たのは
喉が乾いてる人が待ってるからはよしてくれっていうくだりですわ
緊急事態やのにそんなほんわかしててええんかいなと思いながら見てました
しまいには強盗をコテンパンにしたけどその後もはよ帰りたいって気持ちがなんというか
この人の家ってどどんだけ暖かい場所なんやろうかと想像したんや」
「ええ、大事な家族が待ってたんです」
美世は愛子の顔を見てニコっとした
「ホッケ焼きながらウチの帰りを待ってたんです」

120 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 22:24:02.12
「なんかすいません、変な母で」
「いやいやなかなかおもろい人やった、好きになったで」
愛子にお別れを言って外で代行を待つ間二人で話した
「なんちゅーんやろ、世間の垢にまみれてないっていうか屈託がないっていうか
とてもアンタを一人で育てたようには見えんで、オトンも失敗したなぁ、あんなええ人取り逃がして」
「いえ、父は・・・」
「ん?」
「父は僕がお腹にいるときに死にました」
「あ・・・そ、そうか、そらすまん、うっかりいらん事ゆうてもた」
「いえ、いいんです」
「事故か」
「いえ、病気で」
「ほな愛子さんあんまり新婚生活してないんちゃうん」
「はい、入籍して一週間後に亡くなりました」
美世は眉間に皺を寄せて愕然とした
「ガンだったんです」
「一週間て、ほなもう病気の事はわかってたはずちゃうん」
「はい」
美世はしばらく絶句していたが恐る恐る聞いた
「それでも結婚したん」
「はい、結婚生活と言えるような物は無いほど短かったですが
今でも父の事を語るときは本当に幸せそうな顔をするんです
母は僕を育てる為に再婚をする事もなく自分を捨ててしまいました
そのかわり父と過ごした時間を自分の中に永久保存したんです
あ、すいません、そんな事知ったこっちゃないですよね」

121 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 22:27:19.60
いやそんな事ない、ええ話や、ちょっとグっと来たで」
美世は自分の父親とその他の父親を比喩せずにはいられなかった
いまさら他人の家庭環境をうらやむ気持ちは無いが
父親らしい父親というものは美世の一生を通したテーマだった
美世の激しい期待の目に答えて
山田は笑うとさらに続けた
「父と母は西宮で出会ったんです
会社の転勤で西宮にいた父は骨折で入院した時に母と出会い付き合い始めました
2年間付き合って結婚の約束もしたんですが、父は式の3ヶ月前という時に消えたんです
なんの前触れもなく会社も辞めて式もキャンセルされてたそうです
電話をしても嫌いになったの一点張り、ついには電話にも出なくなって
僕を妊娠したのを知ったのもこの頃だそうです
どうしていいかわからず泣いて暮らしていた母ですがどうしても納得がいかず
父が消えてから2ヶ月後に一度訪れた記憶を頼りに
父の実家を訪ねたんです
すると家族は困惑して母にすまなそうにしていたが、渋々病気で入院している事を打ち明けました
口が重かった家族から強引に病院を聞き出して訪ねて行った時には
無残にやせ細って髪の毛も無くなった父が力なく横たわっていたそうです
父は強かったと聞いてます
どんなに苦しい時でも太陽のように笑って」

122 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 22:36:07.27
もう足掛け2年にわたって書くんだろうな

123 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 22:57:24.36
「母はそこに惹かれたそうですが
父は母を悲しませる事だけは怖れたんです
父は母に、自分なんか忘れて別の人を探して幸せになれと言ったらしいのですが、母は全く聞かず
無責任にいなくなってしまうならせめて残りの人生を全てよこせと言って市役所から婚姻届をもらってきたそうです
母の籍を汚したくないと、なんとか母を言い含めようとしていた父はここで過ちを犯します、両親は健在で自分には財産らしき物は無い
お前に残してやれる物は何も無いと言ってしまったんです
母はそれを聞いて落胆しました
ならば先に死んであの世で待つとまでいい始めたんです
父は驚いて発言を撤回しましたが母は聞く耳を持ちませんでした
そこで父は母の命を救う為に一策を投じました
婚姻届に捺印した上で亮介という名前を僕に与えたんです
そして俺たちの子供の為に生きてくれと
そして看護婦さんに立ち会ってもらって二人だけで式をあげたそうです
その一週間後に・・・
山田は父の名字なんです」
山田はひとしきり話すとにっこり笑って顔を上げたが美世の顔を見てビクっとした

124 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 23:02:34.27
目を離してからほんのわずかの間に美世は引くほどボロボロに泣いている
「うっ、ううううう、なんでや・・・なんでやねん・・・」
「あの、美世さん?」
山田が顔を覆ってうつむいてしまった美世の肩に手を置いてなんとかしようとしていると
団地の階段から降りてきた人が途中で足を止めた
いつもは明るく挨拶を交わす人だったが
見なかった事にしようとでもいう態度で足早に歩き去るご近所さんにに山田は口をぱくぱくさせた
「あの、美世さん泣かないで、すいません変な話して」
「変ちゃうわ・・・悲しすぎんねん・・・
う・・・う・・うあああああん」
ついに声を上げて泣き始めた美世に山田は体を捻って回りをぐるぐると見回した
ふと上を見上げるとマンションのベランダからぽつりぽつりと人が顔を出している
向かいのマンションに反響して外の音がよく聞こえるのだがもちろん向かいからも人がベランダに出てきた
「美世さん、お、お願い、泣かないで」
愛子さんはほんまに愛で出来てるんやなぁ、うっうっ、別にうまいこと言うてるわけやないで、うっ、うっ」
「あの〜」
突然聞こえた声に二人が振り返ると男が立っている
「坂田・・・・ミヨさん・・・」
「ウチや」
涙に濡れてグズグズの声で美世が答えた
「あ〜どうも、ニコニコ運転代行サービスですが・・・」
マズイ所に来ちゃったという態度を隠さない代行屋に美世が言う
「あの赤い車や」
「キーをお借りしていいですか」
代行屋が腫れ物を触るように優しく美世の肩を支えて言うと
美世がバッグからキーを出した
亮介ほなこれでな、愛子さんによろしくな
は・・・はい・・・
代行屋がチラチラと見下すような目で山田を見ながら美世を連れて行った
「なんか俺が美世さんを捨てて愛子さんの所に行く感じになってる!」

125 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 23:22:14.10
「これ行っとくか」
「おお、でけえ!」
美世と山田はデパートにいた
今日は祭日で一日みっちり練習をした山田は日暮れ前に練習を引けて
美世と一緒に弁当箱を購入するためにやってきたのだ
「しかし手癖の悪いやつがいたもんやなぁ」
「うーん、部員の中にはそんな事しそうなやついないんですけど」
「ほな外部の犯行か、まあべつにええけど今日一日飢えてもたな」
「はい、美世さんの料理を食べ損ねたのが悔しくて」
山田が朝食を食べて練習に参加し、昼に部室に戻るとランチボックスが消えていたのだ
「ほなこれを朝の部と夜の部の買うて、あとあの水筒小さいやろ?でっかいの買おうや」
「あ、僕出します」
「ええてええて」
「でも」
「なんもタダとは言わんがな、これは未来への投資や、将来亮介が有名になった時にウチが育てたと言うための投資やがな」
「ぷっ」
山田が吹き出した
「ええやろ?」
「はい、もちろん、公式プロフィールにもそれ載せます」
「よっしゃ、契約成立やな」
二人が買い物を済ませてエスカレーターで下っていると
ゲームコーナーがあり手前に大型のゲームが並んでいる
その左端にストラックアウトがあった
9枚の的にボールを当てて成績を競う例のアレだ
美世と山田はそれに目線をやると顔を見合わせてニヤリとした
バシーン
「ちょいちょい、あんまり本気になったら壊れるんちゃうか」
「はははは、セーブしてるんですけどね」
「しかし針の穴を通す正確さやな、ゲームにならんやんか」
「美世さんやってみます?」

126 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 23:41:28.08
「ウチはあかんわ、こっから8と2だけ狙うとかよーせん
つうか絶対に打たれるコースだけなんで残すねん、わざとか」
「バッターは居ないんですよ、大丈夫ですって」
山田は大受けしている
「どうやるんや」」
「いいですか?
山田が美世の後ろに回って手を取った
「もう左足は最初から踏み出しときいましょうか、そんでもってこう」
山田は美世の手を操りながら教えた
「ここで少し胸を開きます、目線は外さないでください
そして手は真上を通過して・・・リリース」
「ふむ」
「やってみてください」
美世が言われる通りやろうとしたが何かぎこちなくカクカクと動いた上に、手から放たれたボールはあらぬ方向に飛んで的から外れた
「あかんやん!」
「ま・・・まあ美世さんはフォーム改造するより自己流でいったほうがいいかも・・・」
「お前が改造したらなんとかなるって言うたんやんけ」

127 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 23:46:48.48
今年中にヨロ

128 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 23:49:20.98
新年中止のお知らせ

129 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 23:51:32.62
「なんだよアンタ、見せモンじゃねーぞ」
美世はしまったと思ったがそのまま立ち去るかどうするか0.02秒ほど苦悩した
その結果、この場を穏便に仲裁、ダメならなんかすごいいいアイデアが浮かぶかもねという具体案が可決された
美世は集団に近づき、胸を張って大きな声で言った
「こいつの知り合いや、どういう事情があるかしらんけどこの辺で勘弁してやってくれんか」
「カンケーねーだろ、引っ込んどけよ」
「関係ない事ない」
「あ?じゃあどういう関係だよ」
「それはやな・・・その・・・ウチはこいつの店の客や」
「それって関係ないってことだよな?」
「やったけども!今はちゃうねん
その・・・ヘブン好きすぎてついでに店員も好きになってもたし、じ・・実は付き合うてる」
「考えながら言ってんじゃねー、知り合いって言ってただろ」
「とにかくな!、頼むから勘弁してやってくれ」
「交渉したいならちょっとは努力しろよ!それが人に物事を頼む態度か?怪我しねーうちに帰れ」
「警察呼ぶで」
「なんだと?」
「北川交番の溝口健二巡査部長35歳独身柔道3段彼女募集中呼ぶで」
「無駄に情報多いな!お前できると思ってんのか?」
3人の男が美世を囲むようにズイっと前に出た

130 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 23:52:12.02
目が点の熊がこちらを見つめている
それほど欲しいわけではなかったがそれなりに可愛い熊のぬいぐるみがこちらを見つめている
そのゆっくりと空中に浮上したぬいぐるみを見つめながら二人は唾をゴクリと呑んだ
流れでゲームコーナー内を回っていた二人だが美世がUFOキャッチャーの中に
可愛いトラのぬいぐるみを見つけて食いついたのだ
気軽にコインを投入した山田だったが巨大なぬいぐるみを巨大なアームで
吊り上げるこのゲームで奇跡的にぬいぐるみが宙に浮いた
アームがターンする場所で少しブラブラとぬいぐるみが揺れた
「ああ・・・」
しかし大方の予想に反してぬいぐるみは安定した状態で無事に排出口まで到達し、ぱさりとおちて取り出し口の蓋を揺らした
「やったぁー!」
さっそく取り出し口からぬいぐるみを取り出した美世が大喜びで言う
「めっちゃかわいいやん、フカフカやん?奇跡やん?」
「け・・計算どおりです」
「釣れて一番びっくりしてたの自分やん、でもこれって・・・」
「もちろんプレゼントしますよ」
「おおきにー!」
そういってぬいぐるみごと抱きついてきた美世に山田は赤くなりながら笑った

131 :名無し物書き@推敲中?:2013/12/31(火) 23:54:39.47
あ〜ダメですね新年カウント邪魔しちゃ悪いのでここで黙ります
みなさんよいお年を
Yさんよいお年を

132 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 00:06:50.33
はっぴーぬーやー
皆さんYさん
続けます

133 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 00:11:32.08
あけましておめとうございます

134 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 00:13:07.84
「ちょっと寄っていきませんか?」
店を出て食事を取った後、美世はいつものように団地の下まで山田を送ってきたがそこで山田が提案した
「そやなぁ」
来客用の駐車場を見ると空きがある
美世は愛子の顔を思い浮かべた
「ほなちょっと寄ってこか」

「お邪魔しまーす」
初めて訪ねた時よりフランクな感じで山田の家に上がった美世は台所を見回して山田に聞いた
「愛子さんは?」
「今日は順夜勤です」
「なーんやそうなんか、残念やな〜看護婦さんやゆうてたもんな」
「こっちへどうぞ」
美世は山田に導かれてダイニングキッチンの横のふすまから部屋に入った
「うおっ、トロフィーだらけやんけ」
「はい、小年野球の頃からのですが、正直邪魔です」
山田は笑う
こんな過去の遺物に興味はないんですが、捨てるに捨てられずこんな状態です
「これ真ん中に写っとるの亮介か?」
「はい」
写真立てに入っている少年野球の集合写真に美世が食いついた
「めっちゃ可愛いやんけ、ユニホームも着せられてる感がなんとも言えんな、なんでこないなってもたんや」
「そんな事言われても・・・」
「この水槽はなんや、カブトムシか?」
「それは・・・甲子園の土です・・・」
「あ、あ〜」
「二度とこんなもの持って帰らないように戒めです、夏に返してこようと思ってます」
「ええ心がけや」
山田はにっこり笑うと言った
「適当に座っててください、お茶入れますので」

135 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 00:20:40.46
「構わんでええで」
山田が紅茶を入れてカステラを切って戻ってくると美世はベッドに座ってアルバムを広げていた
「あ!それ!」
「ん?これみよがしに本棚に置いてあったで」
「ちょ・・・恥ずかしいっす」
山田は慌てて盆を置くとアルバムを奪い取りに来た
「ええやんか、減るもんやなし」
「減りますよ!僕のハートが減ります!」
美世は笑いながら左右にアルバムを交わしてたが
長身の山田が両手を広げてアルバムを追い込んだ
美世は後ろに倒れこんで逃走を図ったが
山田が覆いかぶさってアルバムを抑えた

変な間があって二人はあれ?っという顔をした
図らずも山田が美世を押し倒しす形となっている
「あ、あの亮介」
突然山田のしかかってきた
「美世さん!」
「ちょ、まって」
「美世さん好きです!」
「こんな時にそれはあかん、あかんて、なぁちょっと」
山田が少し体を離して美世の目を見た
美世は何も言えなくなり、山田の目を見つめ返した
山田の顔がゆっくりと近づいて来る
本当に自分でもどうしてなのかわからなかったが美世は目を瞑った
山田の体は焼けるように熱く唇もまた熱かった
山田の手が美世の胸にかかる
美世は思っていた、このまま抱かれるのもええかもしれん
しかし美世の胸を不安が襲った
こんなとこでまたパニックになってもたらどうしよう

136 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 00:24:28.60
いや大丈夫、亮介は優しい、優しくしてもらえば大丈夫や
自分を納得させて身を任せようとしたがここで別の問題が浮上した
脳裏に浮かんだ映像は猛虎優勝ビクトリーボクサーパンツ
「あかん!」
美世は山田の手首を握って肩を押した
「あかんて・・・約束したやろ?」
山田は美世の目をじっと見ると天を仰いでふーっと息を吐いた
「すいません、つい歯止めが利かなくて」
「しゃーないわ、若いしな」
落ち着きを取り戻した山田はくるりと体を捻って向こうを向きながらベッドに座った
美世が起き上がり山田の横顔を見ると、どうやら自己嫌悪に陥っているようだ
「僕にはそんな権利ないのに、美世さんにふさわしい男になるって決めたのに」
ふと目線を落とすと未だ山田の股間は隆々と立っている
美世はビクトリーパンツのおかげで行き場を失ってちっともビクトリーではないそれに罪悪感が芽生えた
美世は山田の股間に手をかけると言った
「辛いやろ?出すだけやったらええで」
驚いた山田が美世を見た
美世は山田のジッパーを下ろすと膝に顔を埋めた

137 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 00:28:34.26
雛子が建物のロビーから出てきた
既に七分丈のパンツと花柄のシャツを着てつば広の帽子を被っている
美世がプップとホーンを鳴らすと雛子は恐る恐る車に近づいて少し離れた所から身を低くしてこちらを見ている
美世が助手席側のサイドウィンドウを開けると雛子はうわっと驚いた身振りをして小走りに近寄り
ドアを開けてよじ登るように乗り込んできた
「デケーよ!」
「うん、ウチも始めて見た時はビビッた、でも乗り心地は最高、最大積載量気分次第や」
「ホントだ、中ひろーい」
「姉さんこれでキャンプ行こうや」
「いいねー」
今日は山田の練習試合の日だ、鷹山はめんどくさそうだったので美世は雛子だけ誘った
球場が大学からほど近い場所にあることもあって、美世が雛子を迎えに来たのだ
車を出すと白衣を着て慌てた様子のメガネの男性が走って追いかけて来た
「先生!先生!、もうパラフィン包理が上がって来るんですよ!
教授の要求精度で切れるの先生だけなのに!」
雛子は窓を開けて言った
「大丈夫だよー、私は岩見君信じてるからー」
「NOOOOOOO!」
バックミラーを見ると
プラトーンのように膝を落とした白衣の男が叫んでいた
「姉さんあれええの?」
「いいのいいの、あの人私頼りで成長しないの
ていうかとっくに腕はあるのに消極的で自信が無いの
極限まで追い込まれたら自分でするでしょ」
「ふーん、なんか哀れやなぁあの人」

138 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 00:32:58.16
「姉さんこっちや、こっちこっち」
美世はまた適当に三塁側の席を選んで入場したが、今回はこちらが多摩商業ベンチのようだ
既にベンチの前で監督を囲んでなにやらミーティングをしている
二人は開いている所を見つけると尻をずらしながら長椅子の適当な所に座った
「ねぇねぇ、どれが亮介君?」
「呼んでみるか?せーので亮介やで」
「うん」
「せーの」
「りょうすけー」
二人の声にチームメイト全員がこちらを見た
「みんなこっち見ちゃったよ?」
「まだまだこれからやて」
ぽかんとこちらを見た多摩商業ナインだったがすぐさま一人の男を殴ったり蹴ったりしはじめた
「ほらな」
美世が大笑いしながら言った
「ひどい美世ちゃん」
そういいながら雛子も笑った
監督が下から声をかけてきた
「差し入れありがとうございまーす」
「いえいえ〜」

139 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 00:37:19.28
「亮介君おっきーねー」
「あの体躯から剛速球を生み出すんや、ただ早いだけやないんやで
あの長身から投げ下ろしてくる球はバットの軌道との接点が少ないんや
それにコントロールも抜群、針の穴を通す制球や、チェンジアップもうまいねんで」
美世は誇らしげに雛子に話して聞かせた
「へぇ〜、よくわかんないけど奥が深いんだね」
その時、ベンチから女の子がでてきて監督に何かぼそぼそと話しかけて何かやりとりした後こちらへ振り向いた
女の子は突っ立ったままじっと美世を見上げた
人に無言で差し向ける目線としては多少長いと感じる間だ
美世は思わず目線を返したまま硬直していたが、やがて女の子は目線を外して
すーっとベンチに消えた
「なんやあの子、やっぱり人間やったんか」
「え?何?」
「いや、なんでもない」

140 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 00:38:00.92
これだけやってもまだ140にもとどかんのね

141 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 00:39:00.53
ワイさん、明けましておめでとうございます。
本年もまた、ワイスレのご繁栄(?)心よりお祈りいたします。

スレに集う、同志へも新年のご祝辞を申し上げます。
今年もワイスレ杯、高尚なるバトルを繰り広げましょう。
なにはともあれ、みなさまのご健筆をあらためて祈願したします。

142 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 01:02:57.06
今回先発したのは山田ではなかったが、カーブの使い方がうまい新人が
3回表でゴロを打ち取り損ねてボロボロになった満塁の場面で山田は登場した
結果は山田が全員打ち倒した後7回まで抑えた結果は6対0
試合後、山田の強さとその圧力が冷めやらないまま美世は駐車場で雛子と山田を引きあわせた
「こちらがトモ兄の彼女の諏訪園雛子さんや、どうや、ビビったか」
「はい、噂には聞いてましたがここまでお綺麗とは想定の範囲外です」
「やだ亮介君上手だね」
「いえ、ほんとに、お世辞じゃありません」
「こいつ現代っ子やからこういうの得意やねん
日本男児がなかなかよー言わんようなことはっきり言いよる」
「僕、ほんとに今日は困りました
あれは誰だって問い詰められて、僕だって知らないのに、まあだいたい予想はついてましたが」
「ごめんね突然来ちゃって、美世ちゃん言ってなかったの?」
「別に言う必要ないやろ、野球観戦は自由や、まあそれはともかくウチらこれから飯やけど
亮介はどないすんねん」
山田は固く目をつむって悔しそうに言った
「美女二人とご飯食べたい・・・でも2回連続で反省会抜けは無理です」
「あっはははは、そらそうやなぁ、心配すな、また別の機会に席設けるから
また終わったら迎えにいったるからはよみんなの所にいてこい」
「はいお願いします、それじゃ雛子さん、また今度」
「またね、亮介君」
向こうに向かって行きかけた山田が足を止めて振り返った
「美世さん、今日は何もいいません」
そう言って山田がじっと美世の顔を見た
美世が焦った様子で少し後ろに下がりながら山田と雛子を交互に見た
雛子はおかしな空気に気付いて逆に山田と美世を交互に見たが
美世は俯いて言った
「は・・・はよ行けや、みんな待っとるで」
「それじゃ」
山田は皆がぞろぞろと乗りこんでいるバスに向かって走って行った

143 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 01:09:08.71
雛子は逆手に握ったフォークでザクっとマッシュルームを突き刺した
「豪速球がハートに直撃か〜」
ビクっとした美世が雛子に聞く
「な・・・何がやねん姉さん」
「別に〜話したくないなら聞かない〜」
雛子はもぐもぐと黒鯛のポワレにつけ添えられていた野菜を食べている
言いたい事あるように思ったんだけど勘違いだったみたい
美世が急に何の脈絡もなく高校野球を見に行こうと誘って来た事
鷹山を誘うのに消極的だった事
たまたま出会った事を強調しながら話す山田の話
先程の美世と山田のやりとりで雛子は全て理解した
「姉さん、ウチ、間違うてしもたかもしれん」
「ん?何を間違ったの?よくわかんない」
「い、いや間違ったっていうか、りょ・・りょうすけが・・・ウチの事好きやて言うねん、おかしいやろ?」
美世の言う事を聞いているのかどうかモグモグとキノコを食べていた雛子がゴクンと呑んで一言放った
「ん〜、確かに間違ってるね」
「そ、そやろ、うん、困ってんねん、ウチその気全然無いし」
雛子がギロリと美世を睨んだ
「それが間違ってるって言ってんだけど」
意味が理解出来ずに固まった美世に雛子は口元を拭いて水を飲むと言った

144 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 01:10:44.06
鉄拳なみの一瞬の顔出し

145 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 01:13:13.52
「不誠実だと思わない?」
「な・・・何がや」
「亮介君にも、自分にも」
「だって相手高校・・・」
「高校生が好きだと言うから困ってるの?卑怯な言い回しだね、向こうは大人相手に真っ向勝負なのに
高校生なら人を愛する権利に制限があるんだ
人を見るのは美世ちゃん得意分野だと思ったんだけどなぁ〜
物事の判断がつかない人間をどうのこうのするのはフェアじゃないけど
亮介君は自分を持ってると思うな
明らかな意思と誠意には答えるべきじゃないの?」
「そやかて・・・」
「高校生とかじゃなくて人として相手になりえないならお断りすればいいじゃん」
「いやなりえないっちゅーか」
「なるの?」
「いやなるっちゅーか」
「不誠実」
雛子が手でピストルの真似をして美世をぴたりと指した
「もーあんまりいじめんとってくれ、ウチも正直わからんねん
こんなん初めてやもん」
雛子はニヤリとして身を乗り出した
「あのね美世ちゃん」
美世は思わせぶりな雛子の態度にゴクリと唾を呑んだ

146 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 01:16:11.07
ガガガガガ
ブレーキペダルのキックバックにパニックになりながらも美世は辛うじて車を止めた
目の前を横切ろうとする人影に気づいて急停車したのだ
あぶなかった、信号見てなかった
あかんあかん、このままでは人殺しになってまう
きぃつけんと
驚いてこちらを見ていた歩行者が前を向いて横断しはじめた

美世は目の前を流れていく人垣を見ながら雛子の言葉を思い起した
高校三年生なんだから順社会人じゃん、もうすぐ18だし
そうなれば法的にも公序良俗的にも問題なくなるでしょ
人を愛するのに年齢差は関係ないよ、好きならがんばってみれば?
言葉の意味を噛み砕こうとすると山田の真剣な告白や部屋でキスした事が
フラッシュバックしていつの間にか自分の顔が緩んでいる事に気づく
「思春期か!」
あかん、自分で突っ込んでもた
青春って伝染すんのかな
ほんまもんの青春時代はこんなんやなかったのに
告られても別にこんな気持ちにはならんかったしな
思たらあの頃のほうが淡々としてて冷静やったな
美世は世間を斜めに見て人波を泳ぐのは得意なのにこういう部分はからっきしな自分に腹が立った
これというのもあのロクデナシの親父のせいや
アカン、あんなクズのせいにしてもしゃーない
オカンが死んでからは一人で生きてきたし、ウチはトモ兄に出会って変わったんや
自分でちゃんとやれる、愛される事にはずっと失敗してきたけど大丈夫、今は愛されてるんや
あとはウチがうまく愛することができるかどうかだけや
って何本気になってんねんあ〜もう
姉さんも無責任な事言うて・・・

147 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 01:19:44.55
美世はため息をつきながら姿勢を正すと、足元に転がっている山田を見下ろした
「なっさけない、なんやその格好、マルムシか?」
山田は半分水たまりに浸かりながら両腕をしっかりと抱え込むようにして体を折り曲げて丸まっている
「ほら、もう大丈夫や、起き上がれ」
美世は山田を助け起こすと体をパンパンとはたいた
「うわ、きったな!」
山田は左半身は泥だらけ、シャツのボタンは飛び、袖は半分取れかかって靴は片方が離れた所に転がっている
山田はうつむいたまま震えていたがやがてポトリポトリと涙を流した
「泣くほど悔しいんやったらなんで反撃せんかな
どうせ負けるとしてもやられっぱなしよりマシやろ
最初から戦うつもりのない小動物みたいな真似しくさってからに図体ばっかりの木偶の坊が」
「う・・・く・・・すいません」
「ウチに謝ってどうすんねん、どうでもええからホラ、集めろや、このままにしとくわけにいかんやろ」
近くには山田の物であると思われる倒れた自転車と大量の弁当やカップ麺が散乱していたが
殆どは踏み潰されていた
「一体何人家族やねん」
ぶつくさと言いながら美世が自転車を起こしたがタイヤはクタクタに潰れている
「こらあかん、あ〜もう家どこや、送ってったるわ、その前に家に来い
その格好で帰ったら家のもんも心配するやろ」
山田は驚いた様子で美世を見た
「あの・・えと、そんな知らない人なのに、なんで・・・」
戸惑った山田に美世は不機嫌に唸りの入った声で言った
「知らーん事あれへんやろいっつもお前の店行ってるのに
坂田美世や、美世でええで、山田君」
美世はニコリと笑った

148 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 01:20:18.67
美世は打ち上げが終わった山田を迎えに行っていつものように団地の下まで送ってきて車を止めた
「今日は調子がよかったな」
「今日も、です、美世さんのおかげです」
「そ・・そうか、まあようでけたご褒美というか、ええ事教えたろか」
美世は迷走していた、自分でもどうしたいのかわからないまま山田との関係を変えようとしていた
「なんですか?」
「ちょ・・・ちょっと耳貸せ」
山田が不思議そうな顔をしながらこちらに耳を傾けた
「と・・・遠いわ」
釈然としない顔のまま山田がセンターコンソールに肘をついて尻を浮かせた
美世は素早く近寄り山田の頬を掴むとグリっとこっちを向かせていきなりキスをした
唖然として真っ白になっている山田から顔を背けて俯いた美世が言う
「がんばったから・・・」
口をぽかんと開けて固まっていた山田が自分を取り戻し、セリフを絞り出した
「あ・・・ありがとうございます!」

149 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 01:26:45.40
それ以来、車の中でキスをするのがパターン化していた
二人のキスには理由が必要だった
今日一日がんばったご褒美にという設定だ
美世が今日の調子を聞くと、超がんばったし
絶好調だったと答える山田に美世はキスをした
山田いわく、キスをすると疲れた体に沸々と力が沸いてくるのだそうだ
多少強引な設定に付き合うのを装っていたが美世自身も内心楽しみにしていた
あかん、ウチ完全に好きになってもとる、キスが近づくとドキドキが止まらんようになってもた
スポーツで一流になる事と女は両立出来ないというのはほんまなんやろか
しかし亮介は調子ええみたいやし、なんか新しい球も研究してるってゆうてた
心配ないはずや

そんな生活を続けて何週間かが過ぎたある日
山田からのメールで風邪をひいたから2,3日休むとのメッセージが来た
直接電話して山田の様子を伺おうとしたが電話には出ない
仕方なくメールで様子を聞いて体を労わるように言っておいた
毎日メールをして様子を聞いていたが3日目にちょっとこじらせたとの返事が返ってきた
美世は少し焦りをおぼえた
山田の病状が重いのだろうかと考えると背中に冷たいものが走る
それと同時にたまらなく山田の姿を求めている自分に気がついた
やばい・・・会いたい
結局明日から学校へ行くとメールが来たのは1週間経ってからだった

150 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 01:31:26.94
「えらい長引いたな、大丈夫か」
美世は山田の顔を見た瞬間少し泣きが入ったのを必死に隠して喋った
「はい、もうすっかり治りました、今日からまたバリバリ投げます」
「そうか、よかった、ほんまに心配したで、風邪以外の病気ちゃうかて」
引きつってぎこちない美世に気づいているのかどうか山田は屈託なく答える
「いえ、ほんとにただの風邪なんです、疲れが溜まってたみたいで」
美世はいつもの元気な山田を見て安心していた
自分は本当に山田に会いたかったのだなと認識してそれを伝えたい気持ちをどうしていいかわからず
黙って運転していた
しかし山田が美世の気持ちを代弁するように言った
「会いたかったっす」
美世は前方を見ながら5秒ほど耐えたがチラリと助手席の山田を見た
山田は真っ直ぐにこちらを見ている
「そうか、そんなにウチの弁当が食べたかったか」
論点をずらそうと必至になる美世だったが山田はそれを許さない
「いえ、美世さんに会いたかったんです、好きだと言ってるじゃないですか」
多少不機嫌に言う山田に美世はつい謝った
「そ、そうか、悪かった」
「本当はこうしてお弁当作ってもらったり、送り迎えしてもらったり
こんなに甘えていていいんだろうかって常々気になってるんです
でも。こうして毎日会えて、手料理を食べるチャンスを自分で潰すなんてできなくて
だから僕はせめて勝ち続けて美世さんを喜ばせる義務があると思ってるんです」
「そ・・・そうか、まあその通りや、利害が一致したな、だから気にする事ないで」
「そう言ってもらえると助かります」
少し黙った美世だったがまた口を開いた
「あのな、それとウチな、実は・・・」
「なんですか?」
「い・・いやなんでもない」

151 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 01:35:35.14
学校へつくといつものように弁当を手渡して背中を叩いた
「気張って行けや」
「はい」
山田が走り出そうとした時に美世が呼び止めた
「あ、亮介」
「はい?」
「あの・・・力が出るやつしたろか」
山田が唖然としたのを見て美世は動揺した
「い、いやその方が気合入ってええ球ほうれるんちゃうかとおもて」
「美世さん」
山田の顔がぱっと明るくなって美世の所に戻ってきた
いつもは車の中で巨大なセンターコンソールを挟んでお互いが寄り合い
キスするのでどうすればいいか悩んだ山田が少しもたついた
最終的に美世に近寄って腰を落とし、両肩を掴んだ
美世が山田の肩を持って胸に手を置き軽めのキスをしたが
山田はグイグイと押しながら舌を絡めて来た
山田が腰を抱き手に力を入れてきたので体はほぼ宙に浮いている
もし今山田が襲いかかってくればヘタすれば許してしまうかもしれない
こんなトコであかんやろ・・・いや車があるか・・・
そんな事を考えながら美世は山田に体を預けていたがしばらくすると山田の唇が離れた
少し感極まって見つめる山田に美世はバッグからティッシュを取り出して山田の口についている口紅を拭った
「ありがとうございます!力沸いてきました!」
「う・・・うん、ええんや、はよ行け」
山田が走り去るのをぼーっと見守った後少し顔を緩めながら車のドアに手をかけた時だった
「いい気なもんですね」
不機嫌そうな女の声に美世は振り向いた

152 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 01:45:14.65
「やっぱり昼までしか持たんかったか」
夕方、山田の様子を見ようと学校まで出かけ、フェンス際に車を止めた美世に
気づいた山田は口にしていたパンのような物をベンチに置いてクーラーバッグを引っ掛けると走ってきた
「いえ・・・実は朝練前と朝練後に全部・・・すいません」
「はあ?周りのもんに食われたんか」
「いえ、一口たりとも他人には・・・」
絶句して言葉を失っていた美世だが気を取り直して言う
「こら騒動やな、あの量で朝飯前か、いや朝飯後ぐらいまではなんとか耐えたか」
「すいません、美味しくってつい」
山田の言葉に美世の顔がほころんだ
「こら料理人の腕が鳴るで、こうなったらお前の食欲との勝負やな」
「そんな頑張らなくていいです、配分できなかった僕がバカなだけなんですから無理しなくていいです」
「いいや、このままでは食い倒れの町で生まれたもんの名折れや、意地でももう食べられませんと言わせてみせる」
「ほんとすいません」
言葉とは裏腹に山田は嬉しさを隠せない表情を浮かべた
「ちょっと待ってください」
山田はフェンス沿いに走っていくとしばらくしてわき道から歩道に出てきてこちらに走ってきた
そして美世の所まできて立ち止まるとバッグを差し出した
「ご馳走様でした、マジ美味しかったっす」
美世は胸の奥にかつて感じた事のあるむず痒い感情が沸き起こるのを感じた
料理の手を抜いたわけではないが、ことさら特別な事はしていない
作れば食べてくれるという単純な構図に美世は心が潤んだ
料理は自分で覚えた、母の味が恋しくてひたすら思い出しながら研究を重ねた
ものの誰と分かつこともない食卓での儀式、腹が減ったら自分で作る
作ったら自分で食べるという単調な生活を変えてくれたのは鷹山だった
人に与える喜びが沸々と蘇る

153 :>>151からの続き:2014/01/01(水) 01:50:22.43
6時になり、鷹山がベッドから起きだしてズボンに手を突っ込み
頭をボリボリと掻きながらリビングに入るとこの時間にはいないはずの美世が窓際の椅子にやや外向きで座っていた
昨日は丸一日家に戻らず、いつ帰ってきたかもわからない
背もたれにどっぷりとよりかかっている美世は小さい声で何かつぶやいている
「おはよ、お前今日亮介君は?風邪治ったんじゃないのか」

美世はぴたりと黙ったが、しばらくするとまた何か小さい声でつぶやいている
「お前昨日茜の店に行ったんだって?俺がいないか聞いてたそうだが、いるわけねーだろ何やってんだお前」
美世は全く反応しない
美世?
鷹山は美世に近づいて少し斜め上から覗き込んでぎょっとした
鼻から上を覆い隠すタイプのヴェネチアンマスクを被っている
テーブルの上には鷹山が禁煙する前に買い溜めた煙草が開封された状態で置いてあり
美世の右手の人差し指と中指の間にはフィルターだけになった煙草が挟まれている
灰はそのまま下にボトボトと落ちていた

「アイシトゥリーザグリン レッドローゼストゥ」

美世はルイ・アームストロングの歌を口ずさんでいる

「エナアィスィンクトマイセゥフ ワラワンダフォワー」

よく見ると美世の頬は濡れている
鷹山は頭を抱えた
しまった、やはり止めるべきだった、判断ミスだった
この光景は見たことがある
晴世が死んだ時にも出店で買ったネコのキャラクターの面を被って泣いていた
鷹山はそっとしておくべきかどうか考えたがこういう時の美世はすごく儚げだ
放って置けないと考えて鷹山は思い切って声をかけた

154 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 01:58:04.22
「あのっ美世・・・」
「なぁトモ兄」
生気の無い声でゆっくりと喋る美世に鷹山は答えた
「なんだ」
「世界は素晴らしいんやろか」
鷹山はアイデアが浮かばずに黙った
「それともこういう感じが素晴らしいっていうんやろか
ウチ騙されてんのかなぁ」
鷹山は美世の前に回って美世の足元にしゃがみ膝の上に置かれている左手を握ると
右手から吸殻を外してゴミ箱に捨てた
「あ、ここ禁煙やったっけ、ごめんなトモ兄、あークラクラする」
「美世」
「トモ兄はなんでも知ってるんやなぁ
池上先生みたいやわ」
鷹山は美世の顔に被さっている面に手を伸ばした
「いらわんで!」
美世の大きな声に鷹山はビクっと手を引っ込めた
「ごめんトモ兄、もうちょっとや、もうちょっとやから」
美世は苦しんでいる
鷹山は悔しさに顔を伏せ、歯噛みした
20代も後半になろうかという女の惚れた腫れたでこれほど心を痛めるのも滑稽な話だ
普通なら放置して自分で立ち直るまで様子を見るだけだろう
しかし美世は特殊だ
何事にも手加減できない性格の癖に恋愛に関してはことさら幼い
思春期に負ったPTSDのせいでまともな恋愛ができなかったのだ
鷹山は深呼吸をして自分を落ち着かせると言った
「美世、今日は雛子も呼んでみんなでご飯を食べよう」
「トモ兄はええこと言うなぁ、どんだけ抜かりないねん」
「何が食べたい?雛子に作ってもらおう」
「すっぽん食べて元気つけたいなぁ」
「わかった、すっぽん食べて元気つけよう」
「トモ兄はおらんようならん?、ならんでな・・・」

155 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 02:03:55.60
鷹山は仕事に出かける事ができずにソファーでテレビを見ていた
美世は相変わらず窓際でブツブツと歌を歌っている
廊下に転がっていたのをテーブルに置きはしたが、頻繁にフラッシュが光る美世の携帯に嫌な予感がして
上に雑誌を被せてある
今日予定していた仕事をキャンセルする為に9時5分に電話をしようと鷹山は時計をチラチラと確認していたが
9時きっかりにインターホンが鳴った
鷹山がモニターに近づくと映っているのは焦りを隠せない山田の姿だった
鷹山は美世の方を見てためらいがちに受話器を取った
「はい」
「あのっ鷹山さんですか、こんな朝早くにすいません、山田です、美世さんはいますか」
少し間を置いて考えたが鷹山は言った
「寝ているよ」
「そうですか・・・あのっ伝言をお願いできませんか」
鷹山はふうっと息を吐いて言った
「あのね」
「はい」
「多分君が悪いんじゃない」
モニターの中で落ち着きのない態度だった山田の動きが止まった
「でも君では美世を守る事が出来ない、わかるね?」
山田は無言だ、モニターの中の山田は呆然としている
「悪いけどもう美世に関わらないでくれないか」
モニターの中の山田が顔を伏せて拳を握りしめながら震えている
しかし山田は顔を上げると言った
「あのっお願いです、話をさせてください」
鷹山は苦悩した、おそらく山田にも美世にも罪は無いのだ
それを理不尽に引き裂く権利が自分にあるのだろうか、いや、美世を守るためには仕方のない事だ
鷹山は息を吸ってとどめの一言を言おうとした
その時すっと手が伸びてきて受話器を握っている鷹山の手の上に手が覆いかぶさった

156 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 02:06:03.34
振り向くと美世が手を伸ばしている
美世の顔からは仮面が無くなっていたが目は酷く腫れている
鷹山は美世の顔をじっと見ながらゆっくりと横に避けて受話器を美世に譲った
「ウチや」
美世は受話器を耳に当てて言った
モニターの中では山田が何かを切切と訴えている
美世は隨分長い間山田の話を黙って聞いていた
話がおちついて山田は肩で息をしながら美世の返答を待っているようだ
美世がぼそりと言う
「飽きた
なんもそんな難しい話やない」
それに対して山田が何か返答をして美世がそれに答える
「アンタ高校生やろ?10年早いねん、面白いからからかっただけや」
冷徹な声とはうらはらに美世の目から涙がタラタラと流れ始めた
美世は感情を殺してマシーンのように喋っているが、体はそれを拒んでいるのだ
そこにあるのは心を閉ざしていた頃の美世の姿だった
山田は身振り手振りで大きなアクションをしながら何かを訴えている
「そうやな、約束は守らなあかんな、しかし優勝したら考えるってウチはゆうたんや」
山田が直立して動かなくなったがやがてゆっくりと拳を上げてカメラを真っ直ぐ見ながら何か言っている
「わかった、じゃあまたそん時にな、まああんまり期待せんでな、せいぜいがんばり」
美世はモニターに手を当てて感触の無い山田の姿を虚しくまさぐっていたが静かに受話器を置くと映像は消えた

157 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 02:07:22.99
鷹山は美世の肩に手をかけて言葉を探した
「美世・・・」
「トモ兄、ウチ・・・ウチ亮介を傷つけてしもた・・・」
美世が振り返って鷹山にすがる
「傷つけてしもた・・・あの子はなんも悪うないのに・・・ウチがアホやったから
うあっ・・・あああ」
「傷ついてるのはお前も同じだ、悪くなんかないさ」
「ちゃう、トモ兄がちゃんと教えてくれたのに」
「ウチがアホやったからこんな事になったんや」
鷹山は美世を抱きしめた
「ああああ・・・ああああああん」
「大丈夫だ、亮介の目は死んでいなかった、負けた男の目じゃなかったよ」
「ごめんな亮介、ごめんな」

158 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 02:12:47.57
「いい気なもんですね」
突然聞こえた声に美世は振り向いた
見覚えのある女子学生が立っている
敵意むき出しの声と顔に美世は怪訝な顔をして言った
「は?」
「どうやったら行けシャーシャーと山田君にあんな事ができるんですか?」
美世は先程の山田とのやりとりを見られていた事を理解したが女の言う意味がわからずに言った
「何の話やねん、つかアンタ誰や」
「野球部のマネージャーの三沢です」
美世は思い出した、いつもベンチで幽霊のように突っ立っていたが、この前はすぐ近くから自分を見上げていたあの子だ
「言いたい事があったらゆうたらええんちゃうか」
「図々しいですね、山田君をあんな目に合わせといて」
「だから何の話や」
「呆れた、山田君から聞かなかったんですか?1周間の自宅謹慎にされてたの」
「なんやて?風邪ちゃうんか」
「のん気でいいですね、それも大人の余裕ってやつですか?」
「どういう事や、教えてくれ」
美世は車に向いていた体を三沢の方に向けた
「山田君、度々アナタの事で同級生とモメたりしてるんですよ」
三沢は美世の爪先から頭のてっぺんまで舐めるように見た
「常識ってわかります?アナタのような年上の女性がそんな派手な格好で
派手な車で山田君につきまとって、妙な噂が立たないほうがおかしいんじゃありませんか?頭悪いんじゃないかな」
美世は鷹山の指摘を思い出して動揺した
「知ってますか?あなた有名人なんですよ、この学校で知らない人は居ませんよ、そりゃそうですよね、わかりませんか?
山田君だってタダでさえ有名なのに、そこにアナタみたいな人が周りをうろついてたんじゃね
山田君、アナタのせいで深夜のバイトがバレて1度、アナタとの交友関係で一度、アナタを巡って同級生とモメた事で3度
合計で5回生徒指導室に呼ばれてるんですよ?」

159 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 02:22:15.68
美世は絶句した、言葉が見つからずに黙っていると三沢が畳み掛ける
「この前呼ばれた時には、先生に殴りかかったんですよ?一体何があったんでしょうね
さしずめ、あなたの悪口でも言われて激昂したって所じゃないかしら、なんせ見た目が見た目だし」
美世は完全に言葉を失った
あの大人しくて虫も殺せない山田君がなんでだろ、誰かの影響じゃないのかな
「強盗を殴って入院させるような女とか・・・」
ひたすら呆然とする美世を見て勢いづいた三沢が言った
「高校球児が暴力を振るう事でどうなるかわかりますよね?ヘタすれば甲子園の出場権を失うんですよ?
今回は学校内の出来事なので先生もやむなく教育委員会への提訴は控えて非公式の謹慎処分で済みましたが
もう一度こんな事があればタダじゃ済まないのってわかりますよね?」
ワナワナと震え始めた美世に三沢が近寄って顔を寄せてきた
「もう山田君に近づかないでください」
トーンは変わらないが顔を寄せて来た事でボリュームが上がった三沢の声が美世の中に響く
三沢は俯く美世に絡めた視線を引きちぎるようにそっぽを向くとスタスタと歩いて去っていった
三沢の言葉は魔術のように美世の心を支配していった

160 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 02:33:18.92
いやそんな事ない、ええ話や、ちょっとグっと来たで」
美世は自分の父親とその他の父親を比喩せずにはいられなかった
いまさら他人の家庭環境をうらやむ気持ちは無いが
父親らしい父親というものは美世の一生を通したテーマだった
美世の激しい期待の目に答えて
山田は笑うとさらに続けた
「父と母は西宮で出会ったんです
会社の転勤で西宮にいた父は骨折で入院した時に母と出会い付き合い始めました
2年間付き合って結婚の約束もしたんですが、父は式の3ヶ月前という時に消えたんです
なんの前触れもなく会社も辞めて式もキャンセルされてたそうです
電話をしても嫌いになったの一点張り、ついには電話にも出なくなって
僕を妊娠したのを知ったのもこの頃だそうです
どうしていいかわからず泣いて暮らしていた母ですがどうしても納得がいかず
父が消えてから2ヶ月後に一度訪れた記憶を頼りに
父の実家を訪ねたんです
すると家族は困惑して母にすまなそうにしていたが、渋々病気で入院している事を打ち明けました
口が重かった家族から強引に病院を聞き出して訪ねて行った時には
無残にやせ細って髪の毛も無くなった父が力なく横たわっていたそうです
父は強かったと聞いてます
どんなに苦しい時でも太陽のように笑って」

161 : 【大吉】 【659円】 ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/01(水) 05:12:26.11
新年を迎えた!
身体から少し酒が抜けた!
スレッドを覗いてみれば、
そこには途轍もないドッキリが仕込まれていた!

もう、ぼくはダメだよ……パトラッシュ……。

ワイの脳裏に浮かんだ! 天使と一緒に炬燵に運ばれ、
酒を呑み直そうかと思った! まだ続くかもしれないので、少し様子見!

新年もワイスレをよろしく!(`・ω・´)

162 : 【末吉】 【1502円】 ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/01(水) 05:26:26.04
もちろん本年も!

さて、録画していたボクシングを観るか!
ニューイヤー駅伝は見逃せない!
午前中の来客に備えて英気を養うことにする!

では、また!(`・ω・´)ノシ

163 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 05:52:27.13
妙にスレが伸びているから挨拶ラッシュでもあったのかと思ったんだが、まだ続いていたのか
そしてその隅に酒でテカテカになったワイの姿が
今年もお世話になります

164 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 07:38:37.72
美世は呆然としながら走る車の中で考えていた
失敗した
やっぱり考え甘かったんかな
やっぱり間違うてた
姉さんの嘘つき
いや姉さんのせいやない
姉さんは正論を言うただけや
ウチが周りの事まで考えが及ばんかっただけや

そもそもなんでこんな事になったんやろ、好きになんかなるはずなかったのに
亮介はもうすぐ甲子園で優勝して、ほんでその勢いでプロになる、間違いない
ドラフト指名された時にウチみたいなもんがおったらマスコミが大喜びや
なんで気づかんかったんや、アホやろ
山田選手の女はこれやって強盗シバくビデオ流されるに違いない
起訴はされんかったけど本来障害容疑やって言われた
もう遅いかもしれん、結構あちこちで露出してしもたし、噂にもなってる
いや、大丈夫や、ウチはタダの友達や、二人だけの時にちょっと悪乗りしてキスしたりピーしただけや
これ以上変な場面を見られんかったらなんとか言い逃れできる
じゃあどうすんのや

美世は自分の気持ちを強烈に認識した

あかん、失いたあない
不相応なもんに手ぇ出したらあかんて気ぃつけてたはずやのに

165 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 07:39:48.19
美世は気がつくと海辺にいた
あれ?なんでウチこんなとこにおんねん、どこやここ、車は?
周りをぐるりと見回すと遠くに前輪を階段に落とした車が不自然に傾いて止まっていて
その下にヒールがある
美世はしゃがみこんだ
知床やない事は確かやなぁ海の色がちゃうもん
美世は下を向いて砂を掴みサラサラと落とした
・・・ウチ今日何しようとおもてたんやったっけ
美世が顔を上げて水平線を見ると見覚えのある島が見える
あ、思い出した、ここ石割やんけ、トモ兄の事務所に行こうとしてたんや
トモ兄と一緒に膳でホッケ食べようとおもたんや
美世は車に戻るとガタンと荒々しく車を上げて石割駅を目指した
石割駅前の通りを数十メートル進んで車を停車させてビルを見上げた
鷹山が10年前に事務所を構えていたビルは閑散としていて人の気配がない
埃まみれの階段を登ってドアノブを回したがガタンと音がしただけで鍵は固く閉じられていた
おかしいな、トモ兄どこ行ったんやろ
美世はポロポロと涙を流した
ウチ、また一人になってまうんかなぁ
美世はまた空白を漂流した

166 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 07:42:43.95
茜の顔が見える
鷹山智巳?そんな人はいないと言っている

張がふざけた中国人の格好で立っている
ユンシャン?知らないアルよ

膳の女将はまだ普段着だ
鷹さん?知らないねぇ

美咲ちゃんどこ行ったんや、ひょっとしたら美咲ちゃん所におるかもしれん
シンガポールやったっけ
トモ兄どこいったんや
緊急事態やで、いつもみたいに颯爽と登場する所やで

167 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 07:46:52.82
「美世さんだっけ?今日は迎えに来てないの?」
「ん、ああ、ちょっと遅いな」
「遅いってもう一時間ぐらい待たされてるんじゃないの?」
練習が終わっていつもの場所で美世を待っている山田に自転車を押しながら歩いてきた三沢が話しかけてきた
「何か用か三沢」
「別に、ねぇ、山田君はあの人と付き合ってんの?」
「付き合ってねーよ、あの人は俺の左腕が気に入ってるだけだ」
「でも山田君は好きなんだ」
「お・・・お前には関係無いだろ」
「ふーん、でもなー、あんな年上の人が普通高校生とか相手にはしないよねー
あんがい思わせぶりな事して面白がってんじゃないのかな」
「お前もう帰れよ、真っ暗だぞ、危ないだろ」
「じゃ途中まで一緒に自転車で帰ろうよ、そうすれば一石二鳥でしょ?」
「できるわけねーだろ」
「連絡つかないんでしょ?きっともう来ないよ」
「そんなわけねー」
「今までこんな事あった?始めてじゃない?」
にこにことしながらしたり顔で話す三沢に山田は何か違和感を感じた
「そういえばお前なんでこんな時間まで残ってんの?」
「私心配で・・・あの人に山田君が騙されてると思ったら・・・」
「お前何言ってんだ」
「山田君黙ってたんだ、あの人が原因で謹慎食らってた事」
「別にあの人は関係ねー・・・」
否定しようと言葉を発した山田だったがおかしな事に気がついて言葉を止めた
「お前美世さんと話したのか!」
「うん、今朝偶然ね、でもそんな事は知らないって言ってたよ
逆に凄い顔して睨んで来たな」
「お前何してくれたんだよ!」

168 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 07:49:05.07
山田は三沢を避けて走りだそうとしたが三沢が山田のカバンの肩紐を掴んで引きずられ気味によろけた
咄嗟に止まった山田に三沢が言う
「あの人、山田君で遊んでるんだよ?」
「3秒以内に離せ、じゃねーと引きずられて怪我するぞ」
「山田君は絶対に私を怪我させたりなんかしない」
「離せよ」
「やだ、絶対に離さない」
真剣な目で山田をみつめる三沢に山田は説得を諦めた
「欲しけりゃくれてやる」
カバンを捨て脱兎の如飛び出すと、あっと言うまに街灯の向こうの闇に消える山田の姿を三沢は呆然と見つめていた

169 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 07:54:38.27
美世が瞼を開くと白い天井が見えた
いつの間にか鷹山のマンションのソファーで寝ていたようだ
電気が煌々とついていたが外は暗い
リビングを出て廊下の電気をつけて鷹山の部屋のドアを開けると
鷹山の部屋に漏れでた廊下の光がベッドで眠る鷹山の姿を映しだした
よかったぁ、こんなとこにおったんか
そらそうやな、石割におったんはずっと昔の事や
ウチ何を勘違いしてたんやろ
美世は鷹山の横に歩いていき膝を突くと手を布団の中に入れて鷹山の手を握った
トモ兄なんかほんまはおらんくて、頭の弱い子が生み出した幻のヒーローなんかとおもた
鷹山の姿を見た美世の世界は徐々に色を取り戻した
ああ、そやった、うち亮介と別れなあかんのやった
別れなって、そもそもつきおうてもないし
どうっちゅう事ない、ウチ別に好きちゃうし
美世は部屋に戻ってバッグから携帯を取り出した
携帯には山田からの着信履歴がいくつかと
連絡がつかない美世へのメッセージが溜まっていた

170 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 07:58:43.61
美世は山田からの連絡をくれという内容のメールに返信を押すと
思いつくままに別れの言葉をつづった
黙々と文字を打ち込みながら美世はポロポロと涙を流した
泣いたらあかん、ウチは泣くほど戦ってない、って何の話しやねん
隨分長い間メールを打ち込んでいた美世が手を止めた

「ある日人魚姫は海で遭難した王子様を助けましたっと」

うわ言のように意味不明の言葉を喋りながら一通り打った文章をもう一度読み返して見る
「我ながら悪い女やな〜、一体何様やねん
これはシャランキューでもよー歌にせんな
お別れをメールで済ます所なんかも最低や
こんな事ウチが亮介に送りつけるんかいな・・・」

最悪や

また涙が溢れてきた美世は目を瞑って体をフラフラと揺らしながらうわごとのように言った
「あそこで助けんかったらよかったな」

「無視して通り過ぎたらよかったな」

「情は人の為ならずていうけど
ええ事なんかいっこもないやん」

「なんでこんな辛いんやろ」

「もっかい愛子さんに会いたかったな」

「でもどうせウチなんか薄汚れてるし、嫌われたらええねん、ウチこんなん得意やねん」

171 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 08:02:07.46
ブツブツと独り言を言いながら美世は電話を持った手を震わせて最後まで送信をためらった

「人間の王子様に恋をした人魚姫は哀れ、泡となって消えまし・・・」

「た・・・」

親指が電話の上に落ちるとピッと送信の音が鳴った
「バイバイ亮介」
美世は泣き崩れた
ベッドの上でのたうちまわりながら枕に顔を埋めて叫びながら泣いた
「ウチ求められて嬉しかった、真っ直ぐに愛されて嬉しかった、ただそれだけやねん!」

ひとしきり泣いてやがて落ち着いた美世は顔を横に向けた
「あの話って哀れと泡が掛かってんのかな」

172 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 08:12:56.52
この事件後、夏の高校野球は本番に突入した
春の選抜で有名になった事で他校のマークが厳しい中
予選をサクサクと勝ち進む多摩商業を鷹山は見守った
朝寝坊するようになった美世の事を鷹山は好都合に思っていた
オートロック外の中央玄関まで新聞を取りに行くのは美世の仕事だったのだが
今は鷹山が玄関まで取りに行き適当に読みたい記事を流し読むと捨てるというスタイルになった
スポーツ欄には小さいながらも破竹の進撃が止まらない多摩商業の山田選手が度々登場する
美世の起爆剤になりうる危険人物とさえ認識が変わってきていた山田から目を離すことができない鷹山は
仕事の合間合間に高校野球の記事を漁り
山田の試合がある日にはワンセグの電波を探してうろうろとした
テレビに映る山田は雰囲気が一変していた
なんと表現したらいいのだろう、いわば鬼の形相だ
元々速い球速がさらに速くなり160km越えを期待させるほどのストレートが打線を沈黙させる
危険球まがいのボールが正確に鼻先や脇の下をかすめる投球は
批判の対象にもなったがデッドボールはほぼ無い
さらには春の大会や練習試合で一度も披露していない2種類のカーブとスライダーを所々で出してくる
隠していたようだ
あまり正確ではないようだが采配は美世の言う所の変態キャッチャー稲葉だ
山田の癖を知り尽くす稲葉が巧みに山田を操作してうまく三振を誘っていた
戦略的な交代以外はほぼ山田が抑えている
奇跡的なめぐり合わせとなった宿敵天王寺を準々決勝で破った多摩商業はついに決勝まで来ていた
ノーヒットノーラン2回という記録的な勢いで上り詰めてきた山田を
紙面は大きく取り上げるようになった
某ネタ専門スポーツ誌がこのゴールデンバッテリーは宇宙人と巨大ロボ説を語るまでに山田達の名前は有名になった

173 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 08:15:39.24
鷹山は今日の甲子園決勝戦を見るために近所のファミレスに行こうとしたが
台所の美世が呼び止めた
「なぁトモ兄」
「ん?」
「山田君は勝ち残ってるやろか」
鷹山は口から心臓が飛び出した
美世の頭には大会スケジュールが入っているようだ
しかもこっそりと鷹山が高校野球をチェックしていた事をも見抜いている
鷹山は迷った、正解はどれだ
しかしこの状況で口に出した嘘は美世には通用しない
鷹山は結局考える事をやめて静かに言った
「今日決勝だよ、多分山田君が先発する」
「そうなんや」
美世は思っていた通りの答えが帰ってきたというように満足そうに笑った
美世は時計を見ると言った
「そろそろ始まるかなぁ」
「ああ、12時からだ」
美世は振り返るとにっこり笑った
「見てみよか」
あの日何があったのかは聞いていない
しかしお互いが強く惹かれあってるのは間違いない以上、波乱の原因はやはり外部からの圧力だろう
美世はあの日一日泣いて過ごしたが、その後は落ち着いている
しかしどこか諦めたような、静かなたたずまいに鷹山は気を抜く事ができなかった

174 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 08:21:15.72
鷹山はケツの収まりが悪かった
軽めのブランチを取った二人が
間もなく始まろうとする夏の高校野球決勝開会を待つ間、美世がコーヒーを入れている
鷹山は考えた、美世は逃げずに山田と向き合う気だ
山田と美世は優勝を掛けてなんらかの約束をしていたようだ
鷹山の推理はこうだ
山田が甲子園で優勝した暁には美世が自分の物になる掛けを持ちかけた
美世は優勝できたらなんらかの形で考慮する事を約束した
予選や本大会で負ければ考える必要はない
優勝すれば約束通り是非を答えなければならない
美世がコーヒーを運んできて座ると、まもなく決勝のサイレンが鳴った
試合は相手龍門高校の攻撃で始まった
サイレンと同時に早いモーションで投げられた山田の第1球はバットをかすめて後ろ向きに大きくバウンドした
さすがは打撃で決勝まで勝ち進んだ高校の1番打者だ
山田の球を初球から当ててくる選手は多くない
しかしその後はバットにかする事もなく2球のストレートで決まった
美世がニヤリと笑って鷹山を見た
「トモ兄これウチが見つけて育てたんやで?」
「そ、そうか、堺衆の目利きはハンパないな」
試合は一進一退の接戦になったが結局7回裏に取った2点を多摩商業が死守して最終回を迎えた
ランナー1,2塁、2アウトで打席に立ったのは最悪の4番バッター
そしてカウントツースリーで追い詰められたマウンド上の山田は珍しく駄々をこねて首を横に振っている
美世がボソリとつぶやいた
「変態キャプテンの言う事聞いとけ」
その瞬間山田が首を縦に振った

宣言通りこの夏最後の甲子園に多摩商業校歌が響いた

175 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 08:23:56.77
試合後しばらくして監督のインタビューに続いてヒーローインタビューが流れていた
噂の豪腕投手には聞きたい事が山ほどある記者群の熱気とフラッシュの嵐が山田に襲いかかった
「山田選手、相手の龍門高校はどうでしたか?」
「手強かったです、自信のある球でも当てて来るので度々ヒヤリとしました」
「しかし、いつもに増して鬼気迫る投球でしたね」
「はい、お守りを無くしてしまったんです、鬼にでもなるしかありませんでした」
「それは痛かったですね、しかし最終回のストレート勝負は圧感でしたね、自信があったんですか?」
「いえ、怖かったです、でも稲葉君とバックの皆を信じて全力で投げました」
その後も山田には試合内容の質問が次々と浴びせられている
それを見ながら美世は鼻をすすり始めた
鷹山は美世の頭を抱き寄せた
「つえーじゃねーかお前の馬」
「当たり前やがな、しかもこんなんで収まっとる人材やないで
どこに行くか知らんけどプロで大活躍していずれメジャーに行く存在や
いつかそうなったら欧米かって突っ込んだんねん、まあテレビの前でな
その頃にはウチの事もすっかり忘れてるやろし・・・
プールサイドで金髪美女を両手に抱えてシャンパン飲んでるわ、うん多分そんな感じや」
「微妙に古いなそのイメージ、ハマショーかよ」
鷹山は冗談を言いながら思った
やはり美世は身を引く気なのだ
美世は外で頻繁に雛子に会っているようだったが
雛子は何も言わないし鷹山もまたその事については聞かなかった
やはり答えはそこに落ち着いたのだろうか

176 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 08:26:39.68
美世はその日、坂田水産の報告書を見ながら難しい顔をしていた
仕事のスイッチが入った美世は状況に関わらず集中する、これが堺衆の血統だろうか
問題が発生したようで弟達が北海道に出向いているらしい
「ああ?お前が屁みたいな理屈をこいてもどないもならんやろ、その辺は泰蔵と荒木に任しとけ
お前は頭ええけど人の気持がわからんしいっこも知恵が働かん、引っ込んどけ
しかし泰蔵は軽薄で諦めが早い
そこをお前が管理するんや
そや、うまい事動かせ
ねーちゃんがそう言うたではあかんで
お前自身が言う事聞かせるんや
そや、ちゃんとせぇ
あとなんやったっけ、うん、うん
あ〜それか
一人だけ上げよか
いや、あくまで一人や、ほたえて安けない事すな
あ?ゴチャゴチャ揉めてみっともない仕事すんなってゆーてんのや
だれか実行するやつ探せ、ほんで間に一人入れろ
知らん、お前が探せ
ああ、相川てチンピラおったやろ、あれ使え
ほんで密告して二人共沈めてまえ
畑荒らして罠にかかる獣の役にはうってつけやろ
そこら辺は心配ない
お前の手前でツルが切れる仕組みになっとる
どんだけ金つこたとおもてんねん
うん、うん、ほなな」

177 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 08:32:53.77
大きくため息をつきながら電話を切った美世に鷹山が話しかける
「どうだ?儲かってまっか?隨分生臭い話もしてたようだが」
「ん〜思てたより歩留まり悪いな〜何がいかんのか調査せなあかんな」
「おばちゃん雇いすぎだからだろ」
「人件費は関係ないわ、物の入りと出が計算とちゃう結果が出とんのや
ひょっとしたら虫食うとるかもしらんな」
「悪い事してるやつがいるって事か?」
「わからん、単に見落としてる部分があるだけかもしらんから調査結果待ちやな」
「めんどくさい商売始めたもんだな、しかもお前大オー銀行の世話までしてるだろ」
「ああ、あの銀行体質があかんねん、田舎やからあれで通用してるんやろうけどな
優しすぎんねん、あれでは儲からんわ、大阪の信金なんか鬼しかおらんで
もうウチが直接やりたいぐらいやわ」
「いや、お前の異常な商売勘と一緒にするなよ
俺でも時々そら恐ろしくなるわお前の第六感」
「アホいいな、勘で商売しとるうちはアカン、確証が無いと銭は突っ込んだらあかんのや」
「じゃあお前が知床水産の後釜に座った理由はなんだよ」
「羅臼の魚が美味かったからや」
「やっぱり勘じゃねーかよ」
鷹山は大笑いした
「ちゃうわい!商品の性能っていうのは絶対なんや、高性能の製品が苦労もせんでザクザク海から湧いてきよる
あんな金山で掘るやつが誰もおらんかってんからもうこれはガチやがな
いや、ほんまもんの金山やったら1トンの原石掘って1gや
1gで2,500円やったとしてホッケは1トン取ったら2万5,000円にはなる
だいぶ効率がええわ」
「そういう場面にたまたま巡りあうお前の強運も恐ろしいよ
あのままだといずれどこかの資本が同じような事してたろうからな」
「あ、そういやトモ兄、カニの新製品発送したそうやからもうすぐ食べられるで」
「そうか、そりゃ楽しみだな」
「うん、一消費者として声を聞かせてくれ」

178 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 08:33:06.60
ワイスレ杯より多いね
良かったねYさん!

179 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 08:35:57.49
その時オルゴール調のラビアンローズが聞こえてきた
音源のテーブルの方向を見ると美世の携帯が点灯している
ここ最近では音を出すようにしている事は珍しい
美世はその音で誰から掛ってきたかわかったようだ
報告書を置いてはぁっと息をして電話を取った美世を見て鷹山は新聞を広げた

「はい、うん、うん、見てた

おめでとう、ついにやったな

はははっ、うん、うん

その境目がわからんな

そうか、土戻してきたか

うん、そうやな

どうしよ、クアトロディローゼわかるか?前に買い物した時に行った

うん、それのビオトープ沿いの席に

そやな、8時にしよか

ご飯食べてから行くから

うんどっか適当に

うん、わかった

ほなまた後で」

180 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 08:38:28.39
つーか一気に貼ってもらわないと、これが終わるまで他の人が投稿できないんだが

181 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 08:39:24.97
美世が電話を切った気配を感じて鷹山はガサガサと新聞を持ち直した

「待たせたな」
美世が待ち合わせ場所に着くと既に山田は来ていた
何故かスーツを着ている
「美世さん」
「なんや今日はかしこまって」
山田は言葉を失って美世をマジマジと見た
「なんや、顔になんかついとるか?」
山田の顔に少し泣きが入ったようだ
「いえ、久しぶりなもので」
「そうか、しかしようやったな、凄まじい投球やったで」
「苦しかったです」
「そらそうやろな、全国大会やもん」
「いえ、美世さんの応援のない野球で勝つのは苦しかったです
でも約束は果たしました、答えを聞かせてください」
「まあそう焦るなコーヒーもう一杯いっとくか?山田君」
他人行儀に呼ぶ美世に山田は肩を落として力なく答えた
「はい」

182 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 08:43:05.21
「今年の夏は特に暑いなぁ、甲子園も暑かったやろ?」
そっぽを向いて適当な話をする美世に山田は少し憤慨しながら言う
「美世さん僕はそんな話をしに来たんじゃないんです
本当の事を言ってください
僕の事は本当にからかって遊んでいただけなんですか?」
強い口調で返答を迫る山田に美世は残念に思っていた
このまま白々しい話でもいいからしばらく山田と会話をしていたかった
しかし山田にはそのつもりが全く無い
山田をチラリと見てやはりそっぽを向いた美世が言った
「そうや」
「目を見て言ってください」
はぁっと大きく息をした美世は山田に目を向けて言った
「退屈してたんや、ええオモチャが見つかったと思た」
「そんなはずはない、あんなに朝早くからたくさんの弁当を作って
送り迎えまでしてくれて
僕が完食したと言えばあんなに嬉しそうな顔で笑って
セロリを食べられなかったと言った日には車の中で
家につくまでずっとセロリの栄養について話してくれました
僕の母の話しにはわが事のように大泣きしてました
あれがからかって遊んでいたと誰が信じますか」
どこか聞いているような聞いていないような態度で空中を見つめていた美世が言う
「ウチの遊びは凝ってんねん
遊ぶにはいろんな工夫が必要やろ
そもそも、ウチもう28やし、結婚を考える年齢やねんな
結婚する前にちょっと変わり種で遊んどこうと思ただけや」

183 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 08:46:20.24
「僕だってもうすぐ18になって高校も卒業します
結婚だって出来ます」
美世は鼻で笑った
「何が言いたいんや、ウチと結婚できるとでもおもたか?前にゆうたやろ、ウチ生駒シリコンこと
生駒化学の社長令嬢で株式の1.6%を保有する大株主やねん
代表のオトンでもウチには逆らえんのや
8月の決算も終わったし、もうすぐウチの口座には7億ほど振り込まれるはずや
俗に言う億万長者や、相手はそれなりの人間やないとあかん
まあ稼ぎが少ないなりにも年収1億ほどでずっとやってける人なら考えんでもないな」
山田は膝をぐっと掴んで顔を伏せた
美世はその様子を横目で見ながらコーヒーを一口飲んでから煙草を取り出して言った
「なあ山田君、今からホテル行くか?」
山田は驚いて顔を上げた
美世は煙草を咥えて口を歪ませながらこもった声で言った
「一発もやらんで女取り逃がしたでは男が立たんやろ
やろや、それで終わりにしよ」
煙草に火を点けると山田に向かってふうっと煙を吐き出しながら美世が言う
「山田君の時分の男は気持ちより先に体が来るんやろ?ウチ知ってんねん
相手はウチでなくてもええんやろ?」
山田はワナワナと震えながら言った
「アナタは誰なんですか」
「なんやそれ」
「美世さんは口は悪いけど決して人の気持を考えない下品な冗談は言わない
そんな諦めたような目で割り切った事は言わない
人を敬い、また自尊心を持っている誇り高い人だ
何より笑顔が可愛いんだ」
山田は目にいっぱいの涙を溜めた
「アナタは誰なんですか
美世さんを返してください・・・」

184 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 08:49:57.53
美世は少し怯んだが気を取り直して言った
「お前の言う女の方が誰やねん
そんな女は最初からおらん、幻想を押し付けんな気持ち悪い」
美世は立ち上がってレシートをグシャリと掴んだ
「せえへんのやったら行くで、それとあの日の答えな」
美世は煙草を消してバッグを肩に掛けた
「お断りや、身の程っちゅーもんを知るこっちゃな」
山田は力なくうなだれた

美世はコツコツと音を立てながら足早に駐車場を歩いた
「危なかった、泣く所やった、おー危ない危ない、悪女のやんのも大変やで
でも思てたより極悪やったな、途中から劇団春夏秋冬みたいになってたけど結果オーライや
しかしもしホテルの所で食いついてきよったら椅子ごとズッコケてたやろな
正解や、グッジョブ亮介
でもいっそそんなヤツやったらよかったのに
そしたらこんな辛ぁないのになぁ」
ブツブツと独り言を言いながら既に美世の目には大量の涙が溢れてきていた
「でもこれでええねん、ウチみたいのがおったら輝かしい未来がワヤになってまう
無理やり黒いスキャンダルみたいにされて週刊誌の餌食になってまう
どうせウチみたいなもん素性を洗いざらい調べ上げられて亮介がパトロンをたらしこんどるみたいな話になるんや
そやからゆうてなんで好きな男にあないボロクソ言わなあかんのやろ、ウチは男子児童か」
美世は自分を納得させるように小声で独り言を言いながら
車の近くまで来ると既にほぼ見えない視界でバッグの中を探ってキーを探した

185 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 08:53:37.81
「美世さんだっけ?今日は迎えに来てないの?」
「ん、ああ、ちょっと遅いな」
「遅いってもう一時間ぐらい待たされてるんじゃないの?」
練習が終わっていつもの場所で美世を待っている山田に自転車を押しながら歩いてきた三沢が話しかけてきた
「何か用か三沢」
「別に、ねぇ、山田君はあの人と付き合ってんの?」
「付き合ってねーよ、あの人は俺の左腕が気に入ってるだけだ」
「でも山田君は好きなんだ」
「お・・・お前には関係無いだろ」
「ふーん、でもなー、あんな年上の人が普通高校生とか相手にはしないよねー
あんがい思わせぶりな事して面白がってんじゃないのかな」
「お前もう帰れよ、真っ暗だぞ、危ないだろ」
「じゃ途中まで一緒に自転車で帰ろうよ、そうすれば一石二鳥でしょ?」
「できるわけねーだろ」
「連絡つかないんでしょ?きっともう来ないよ」
「そんなわけねー」
「今までこんな事あった?始めてじゃない?」
にこにことしながらしたり顔で話す三沢に山田は何か違和感を感じた
「そういえばお前なんでこんな時間まで残ってんの?」
「私心配で・・・あの人に山田君が騙されてると思ったら・・・」
「お前何言ってんだ」
「山田君黙ってたんだ、あの人が原因で謹慎食らってた事」
「別にあの人は関係ねー・・・」
否定しようと言葉を発した山田だったがおかしな事に気がついて言葉を止めた
「お前美世さんと話したのか!」
「うん、今朝偶然ね、でもそんな事は知らないって言ってたよ
逆に凄い顔して睨んで来たな」
「お前何してくれたんだよ!」

186 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 08:54:33.05
「あかん、全然見えん」
美世はバッグから目線を外して真下を向き、涙がこぼれても化粧が崩れないようにしながら手探りでキーを探し続ける
「なんでウチ気合入れてまつ毛まで盛ってきとんねん、アホちゃうか
なんで一番気に入ってる服着てきたんやもう、惨めや、死にたいわ」
その時美世の腕は強烈に引っぱられた
体が回転すると同時に驚いて振り向いた勢いで涙が飛び散る
そこには憤慨とも取れる真剣な表情の山田が居た
「なんで泣いてんすか」
美世は目を逸らして言った
「な・・・泣いてない」
「泣いてますよ」
「あ、ああ、急にフランダースの犬の最終回思い出してん」
「この短時間にそんなもの思い出してそこまで泣けるんですか?
あ・・・アホか、あのラストの悲しさはハンパないんやで、パトラッシュも死んでまうねんで
思い出したら2秒で泣くわ」
「僕が泣かせたんですか」
「だからアニメが・・・」
山田が美世の両肩を掴んでグっと寄ってきた
「や・・・やめて・・・」
「今なら嘘をついた事は許しますから本当の事を言ってください」
「お・・大きい声出すで」
「構いません」
「蹴とばすで」
脅しというよりは悲痛に漏れ出た訴えをまるで無視するように山田は間を詰めてくる
「正直に言ってください」
「やめて・・・お願いやから・・なぁ」
美世の言葉はは拒絶から懇願に変わって涙が溢れでたがそれでも山田は引かなかった

187 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:02:43.65
「あかん、こんな所誰かに見られでもしたら」
「やっぱり僕の事を心配してるんですね」
「それはちゃう!ウチがマズイんや、こ・・・・恋人がおんねん」
「嘘です、いままでそんな気配すら感じさせなかったじゃないですか」
「北海道におんねん、白いやつちゃうで、ほんまもんの恋人がおんねん」
「北海道の人にどうやったら見られるんですか」
美世は言葉を失った
「妙な事を騒ぎ立てられたぐらいで僕は倒れません、信じてください」
「そんな事ちゃう!嫌いなんや!大嫌いや・・・もう堪忍して・・・」
美世の泣き顔に耐えられなくなった山田は肩を握る手を緩めて優しく言った
「本当に嫌なら僕はタダの暴漢です、蹴とばせばいいじゃないですか」
「そんなんゆうたって、これじゃ動けん」
山田がぱっと手を離すと美世は腕を抱え込んでうつむいた
「美世さんは間違っている人間に手加減なんかしない
そんな弱気な言葉を吐いたりしない
こんな横暴な僕に何も出来ないのは美世さんが間違ってるからじゃないんですか?」
「ちゃう、間違うたりしてない」
「いいえ間違ってます、その証拠に僕を見ない」
山田は再び言葉を強くすると美世の腰と背中に手を掛けてぐっと抱き寄せた
「あの日の返事は了承しましたが僕はがんばって結果を出しました、ご褒美をもらいます」
「そんなんズルイ、やめてお願い」
「美世さん、今から言う事を注意深く聞いてください
山田は少し間を置くと一段と強い口調で言った
美世さん、好きです、愛してます
僕が全てを賭けて必ず美世さんを守り抜きますから信じてください」

188 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:06:08.94
目を真っ直ぐに見ながら間を詰めてくる山田に美世は
全身の力が抜けてまるでまるで麻酔でもかかったように動けなくなった
美世が観念したように目を瞑ると山田は美世に唇を重ねた
美世は心の奥が痺れるような感覚に身を任せていたが我に返って山田の胸を押して突き放した
「これでええやろ」
美世が再びバッグの中を探っていると山田が言った
「今の美世さんが美世さんらしい事が一つあります」
美世はキーを探り当てたがそのまま固まった
「美世さんは嘘がつけません、僕が美世さんの猿芝居に付き合ってたのわかりますか」
「な・・・何の話や」
「美世さんがご褒美だと称して僕とキスをする時、わずかに顔を高揚させるのを知ってます」
ほんな・・でたらめや
「切なそうな目をします、鼓動が早くなって唇が震えます
あの時僕達は確実に一つでした」
図星を突かれた美世は耳を真っ赤にしながら激高した
「お・・・思い上がるのもたいがいにせぇ!」
「僕は諦めません、必ず美世さんの嘘を暴いてみせます、時間がかかっても必ずです」
美世はロックを解除すると慌てて車に乗ってエンジンをかけ
シフトをドライブに入れて前を見たがそのまま硬直した
山田は全てを賭けて自分を守ると言いきった
本気なのだろうか、本当に出来るのだろうか、
振り返ると山田が強く、真剣な眼差しで美世を見ている
違う、山田はわかっていない、守るべきは山田自身なのだ
周りが騒ぎ立てても倒れないと言ったが希望的観測に身を任せると必ず失敗する
それに胃に穴が開くような思いをしてまで山田を愚弄したのに
もう二度とあんな事を言う勇気は残っていなかった、振り切るなら今しかない
美世はめまいのようなものを感じながら再び前を見ると車を走らせた
そしてサイドミラーを畳んでルームミラーに一発パンチを入れるとひたすら前だけを見て駐車場を後にした

189 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:09:22.64
美世はそう言いながら周りを見渡した
男達は動かない
「ウチか?ウチは駅前ヘヴンの裏通り、そう、今から帰る所
うん、今ちょっと取り込んで来たから5分後にもっかい電話するな」
男たちは緊張した面持ちで様子を見守っている
電話を切ると美世は高らかに言った
「大体状況はわかってもらえたと思うけど電話早打ち勝負はウチの勝利や」
「そこかよ!嬉しいの?それ、しかも速打ちでもなんでもなかったし」
「まあ罰ゲームは後回しにしといて溝ぴょんウチに惚れてんねん」
「なんか色々突っ込みたいぞ」
「告られてん、二回告られてん」
「知らねーよ、なんでそんな事報告すんの?」
「挙動不審なウチの言動に溝ぴょんウチの事が心配でもうすぐここ来るかもしらんなぁ
まあ5分たって何の連絡もなかったら確実に来るやろなぁ」
「ハッタリだろ、相手は普通の仲間かなんかだろ」
「試してみるか?ホンマに来るで?スコーピオン溝口やで?」
「だっせえ通り名、猛毒注意ってか?」
「いや、11月生まれのさそり座、けっこうナイーブな性格や」
「乙女かよ!なんでさもはみ出しデカみたいに言ったの?」
「穏便に解決したいと思てるから優しいめのプランを提案しとるんやで
1、お前らが大人しく去る
2、優しい溝ぴょんにお前ら連れて行ってもらう
3、お前ら全員にこの場で寝てもらう
頼むから3だけはさせんでくれ、ウチが姉さんに叱られるんや」
「何言ってんだお前」
リーダー格がせせら笑った
「そもそも何でそんなにコイツかばうの、明らかにうす〜い知り合いだろ」

190 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:10:05.68
「くそ、途中までうまい事いってたのに・・・
なんで追いかけてくんねんアホゥ
弱い女をやろうと思うても全然でけへんのに強い女やろうと思うたらなんで弱ぁなってまうんやろ」
また涙が溢れてきた美世は車中で声を出して泣いた
帰路の途中、ミラーを畳んで不自然に蛇行する美世は警察に止められたが
車内検査を拒んで暴れだした
そして美世を制止しようとした警官に首刈り式腕ひしぎを決めてしまったため
強制連行され、鷹山が迎えに来るまで留置された

ひたすらごめんとしか言わない美世に
迎えに来た鷹山は何も聞かなかった
腹は減ってないかと一言聞いただけだった

「あー失敗した、どうせ逮捕されたんならカツ丼食わせてもらうんやった」
美世がしゃかしゃかと卵を溶きながら言う
「バカ逮捕じゃねぇよ、懲らしめられただけだこの不良娘が
それにカツ丼は自腹で食べるのが普通だ
それと相手見て行動しろよ、執行妨害取られなかったのが奇跡だよ」
翌朝目を覚ました美世は極めて普通だった
「さすが経験者はちゃうな」
「うるせぇよ」
「車取りにいかなあかんなぁ、どないしょ・・・」
「こっち見んじゃねぇ、タクシーで行けよ」
「このおっさん容赦無いな、失恋した女相手に」
鷹山はドキっとした、そんなフランクな感じで核心を話してくるとは思わなかった
唖然とする鷹山を見て心の動きを理解した美世がニコっと笑って言った
「これ以上トモ兄に気ぃ使わすのも辛いねん」

191 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:12:07.61
「そ・・・そうか、でも泣きたくなったら言え、胸を貸してやるから、一回100円で」
「金取るんかいな、ほんならいらんわ、姉さんにお願いする
そのほうがやらかいし、香りもええし」
「加齢臭する腹ぽこのおっさんにわざわざ100円払う意味がわからんわ」
「だからそれお前のせいだっつってんだろうが」
「フフフ」
美世は満足そうに笑った
「ウチはトモ兄や姉さんがおる限り大丈夫や、昨日は死んでまうかとおもたけど警察に掴まってよかった
トモ兄が迎えに来てくれた時は神さんが降臨したんかとおもたで」
「そんな上等なもんかよ」
「まあ神さんいうよりはお不動さんやな
お不動さんは顔は怖いけど誰よりも優しい心の持ち主なんやで
トモ兄そのものやんか」
少し顔を赤くした鷹山が吐き捨てるように言った
「飯食ったら、車取りにいくぞ」
「よっしゃこのおっさん単純や」
「それ口に出しちゃうの?」

192 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:12:11.75
「美世さんだっけ?今日は迎えに来てないの?」
「ん、ああ、ちょっと遅いな」
「遅いってもう一時間ぐらい待たされてるんじゃないの?」
練習が終わっていつもの場所で美世を待っている山田に自転車を押しながら歩いてきた三沢が話しかけてきた
「何か用か三沢」
「別に、ねぇ、山田君はあの人と付き合ってんの?」
「付き合ってねーよ、あの人は俺の左腕が気に入ってるだけだ」
「でも山田君は好きなんだ」
「お・・・お前には関係無いだろ」
「ふーん、でもなー、あんな年上の人が普通高校生とか相手にはしないよねー
あんがい思わせぶりな事して面白がってんじゃないのかな」
「お前もう帰れよ、真っ暗だぞ、危ないだろ」
「じゃ途中まで一緒に自転車で帰ろうよ、そうすれば一石二鳥でしょ?」
「できるわけねーだろ」
「連絡つかないんでしょ?きっともう来ないよ」
「そんなわけねー」
「今までこんな事あった?始めてじゃない?」
にこにことしながらしたり顔で話す三沢に山田は何か違和感を感じた
「そういえばお前なんでこんな時間まで残ってんの?」
「私心配で・・・あの人に山田君が騙されてると思ったら・・・」
「お前何言ってんだ」
「山田君黙ってたんだ、あの人が原因で謹慎食らってた事」
「別にあの人は関係ねー・・・」
否定しようと言葉を発した山田だったがおかしな事に気がついて言葉を止めた
「お前美世さんと話したのか!」
「うん、今朝偶然ね、でもそんな事は知らないって言ってたよ
逆に凄い顔して睨んで来たな」
「お前何してくれたんだよ!」

193 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:14:23.76
あれから1ヶ月ほど過ぎた
近ごろあまり出かけたがらなかった美世が今日は買い物について来いという
心境の変化でもあったのだろうか
鷹山はマンションに戻ると美世が美容院から戻るのを待っていた
「お待たせ」
「お、早かったな」
鷹山は振り返って美世を見た
お前・・・
「なんや」
「いやなんでもない」
美世は頭をコーンローに編み上げてブレイズをふさふさと垂らしているスタイルに戻っていた
やけに遠い美世のいきつけは数少ないコーンロー職人がいる店らしい
美世は車のキーを鷹山に手渡して自分の車で行こうと提案した、荷物がたくさん乗るからだそうだ
買い物へ向かう途中、車中で鷹山がボヤく
「なんか嫌な予感が止まんねーんだけど」
「ベンチプレス120kgの見せ所やろ、覚醒してくれ」
「やだよ荷物持ちで覚醒すんのなんか
まあいいか、お前最近あんまり外出なかったからな、なんかいい事でもあったのか?」
「秋物が安くなったからに決まっとるやん、待ちに待ってたで」
「お前大金持ちの癖にそういうとこシビアだな」
「買い物は戦いや、少しでもええもんを安く手に入れる戦争なんや
値切るでぇ〜」
「恥ずかしいからやめてくれよ」
「何ゆうてんの、コスト削減もできんで商売人が務まるかいな」
「そりゃそうだけどよ」

194 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:17:50.31
美世は楽しそうにあーでもないこーでもないと服を手にとって体に当てると鷹山に感想を聞いた
正直この手のショッピングが得意では無い鷹山だったが、嫌な素振りも見せずに美世の買い物に一日付き添った
鷹山は思っていた、あの日から特に落ち込んだ様子を見せる事も無かった美世だったが
実際には出かける事もせずにひたすらパソコンに向かって仕事する事で気を紛らわしていたに違いない
ヘッドセットを着けた美世が部下や弟達に怒鳴り散らしている事もよくあった
しかしあれから1ヶ月はゆうに経った、徐々に本当の意味で立ち直りかけてるのかもしれない
帰りの車は休日の渋滞にはまりなかなか進まなかったが、ここで思いもよらぬ事態が起こる
ビルに設置されている巨大なディスプレイが運悪く山田の姿を映しだした
球を放つ瞬間の静止画像だ
美世は意識的にスポーツ関連のニュースは見なくなり、野球そのものから遠ざかっていた
鷹山は逃げようのないこの状況に対処する事を諦めたが美世はあっけらかんと言った
「トモ兄もサインもろてた方がよかったんちゃうか、すっかり有名人やで」
「ああ、失敗したな」
しかし山田の写真をバックに喋るアナウンサーの発した台詞に二人は仰天した
「これにより、山田選手はいずれの球団からも指名を受ける資格を失いました」
唖然とする二人だったが信号が青になって後ろからホーンを鳴らされた
鷹山は窓を全開に開けて音声をなんとか聞こうとしながら進んだが
隣を走るトラックのせいで音声はよく聞き取れない
やがて二人の乗った車は流れに押されてビルを通過した
鷹山は恐る恐る振り返って美世を見た
頭を抱え込んで震えている
ダメだ、案の定悪い方向に思考が傾いてる
「おい美世、お前が気に病む事ないって、きっと何か事情があるんだよ」
鷹山は慰めたが美世の耳には入っていないようだ
鷹山はテレビをつけるかどうか迷ったがこの様子ではできるはずもない
駐車場まで戻ってきた鷹山は立っているのがやっとの美世を抱き上げてマンションまで連れ帰った
美世は部屋に篭ってしまったが、鷹山は先ほどのニュースの真相を確かめるべく居間でチャンネルを回し続けた
「くそ、やっと立ち直りかけてたのに」

195 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:25:15.37
美世と山田をNGに入れよう…

196 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:25:21.97
美世は悪い想像を膨らませていた
またウチが原因で誰かを投げ飛ばして今度は怪我させてしもたんやろか
殴ったんかもしれん
「おい美世大変だぞ!」
鷹山が美世の部屋をドンドンと叩いている
「開けるぞ!」
鷹山が部屋に入ってきてベッドにつっぷしてうなだれていた美世は力なく答えた
「何の騒ぎやねん・・・」
「いいから来いって!」

鷹山は半ば強引に美世の腕を掴むと引きずるようにリビングに連れて来て
テレビの前のソファーに座らせた
「見ろ」
テレビには山田がインタビュー攻めにあっている映像が流れていた
「山田選手のような有望な人材を失うのは日本プロ野球界にとって
痛い損失になると思うのですがそのあたりはどう考えてるんでしょうか」
美世は顔をイヤイヤと振ってテレビから目を反らした
「いいから見てろって」
鷹山が促す
「はい、僕は日本のプロ野球を見て育ちました、そして僕を育ててくれた球界の皆さんには本当に感謝しています
ずっと入団にあこがれていた球団もあってそういった場所でプレーしたかったです」
「それではなぜいきなりアメリカンリーグに?」
「アメリカ?!」
ぐったりとしながらテレビを見ていた美世がピンと跳ね上がって素っ頓狂な声をあげた

197 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:25:52.39
目を真っ直ぐに見ながら間を詰めてくる山田に美世は
全身の力が抜けてまるでまるで麻酔でもかかったように動けなくなった
美世が観念したように目を瞑ると山田は美世に唇を重ねた
美世は心の奥が痺れるような感覚に身を任せていたが我に返って山田の胸を押して突き放した
「これでええやろ」
美世が再びバッグの中を探っていると山田が言った
「今の美世さんが美世さんらしい事が一つあります」
美世はキーを探り当てたがそのまま固まった
「美世さんは嘘がつけません、僕が美世さんの猿芝居に付き合ってたのわかりますか」
「な・・・何の話や」
「美世さんがご褒美だと称して僕とキスをする時、わずかに顔を高揚させるのを知ってます」
ほんな・・でたらめや
「切なそうな目をします、鼓動が早くなって唇が震えます
あの時僕達は確実に一つでした」
図星を突かれた美世は耳を真っ赤にしながら激高した
「お・・・思い上がるのもたいがいにせぇ!」
「僕は諦めません、必ず美世さんの嘘を暴いてみせます、時間がかかっても必ずです」
美世はロックを解除すると慌てて車に乗ってエンジンをかけ
シフトをドライブに入れて前を見たがそのまま硬直した
山田は全てを賭けて自分を守ると言いきった
本気なのだろうか、本当に出来るのだろうか、
振り返ると山田が強く、真剣な眼差しで美世を見ている
違う、山田はわかっていない、守るべきは山田自身なのだ
周りが騒ぎ立てても倒れないと言ったが希望的観測に身を任せると必ず失敗する
それに胃に穴が開くような思いをしてまで山田を愚弄したのに
もう二度とあんな事を言う勇気は残っていなかった、振り切るなら今しかない
美世はめまいのようなものを感じながら再び前を見ると車を走らせた
そしてサイドミラーを畳んでルームミラーに一発パンチを入れるとひたすら前だけを見て駐車場を後にした

198 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:27:57.54
「山田君、プロ志望届けを出さなかったんだ、メジャーを目指す気なんだよ」
山田が記者の質問に答える
「力を手に入れたいんです」
「どういう意味でしょうか?」
「僕は野球が出来ますがただそれだけです
僕は勘違いしていました、甲子園で優勝すれば何かが変わると思っていました
でも実際は大事なものさえも何一つ守れない無力な子供である事に変わりは無いんです
僕はお金が欲しい、一刻も早くお金を稼いで手の届かなかった物を手に入れたいんです」
「日本でもお金は稼げるのではないですか?」
「全然足りないんです、日本のプレイヤーの年俸は多くても6億に届きません
最低でも10億は欲しいんです」
会場がざわついてフラッシュがパチパチと光った
「僕は尊敬されたい、畏怖されたい、相手が誰であれ肩を並べて立っていたいんです」
「けっこういいますね」
「別にえらそうにふんぞり返りたいんじゃないんです、無力な自分が嫌いなんです」
「でもそれなら日本で有名になってから段階を踏むのが順当なのでは?」
「時間が無いんです、いつタイムリミットになってもおかしくないんです
今にも手の届かなくなってしまう存在が
僕が大人であれば、誰にも負けない経済力があれば、泣かせたり、嘘をつかせなくて済んだ人がいるんです」
熱く我を忘れて語っていた山田は急にあっという顔をした
「すいません、ここカットでお願いします」
両手でチョキをしている
「あの、これ生ですが」
「あっそうなんですか」

199 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:31:28.98
興味深い山田のコメントに一人の記者が食いついた
「その人というのは噂の年上の彼女の事ですか」
記者の口から飛び出した言葉に山田は仰天したが
他の記者も仰天してその記者の方を向いた
しかしすぐに山田に向き直って言葉を浴びせる
「どういう事ですか?付き合ってる人の為なんですか?」
山田の横にいた怪しげな髭面の男が山田の肩をトントンと叩いて耳打ちすると
耳を傾けてそれを聞いた山田がマイクに戻った
「ノーコメントです」
アメリカン・リーグのチームから派遣された現地エージェントのようだ
そんな様子を唖然として見ていた美世に鷹山がニヤニヤしながら言った
「山田君、1000万ドルプレイヤーになってお前を迎えに来る気なんじゃねーの?」
美世は顎をかくかくさせながら鷹山を見た
「お・・・お・・・欧米か!」
「それ今言うのかよ、もっと他に言う事あるだろ、見ろよ、すっかり男の顔になって」
美世は鷹山の方を向いて固まったままポロポロと涙を流した
「お前、付き合う人間の条件は年収10億以上とか言ったんだろ、酷い女だな」
「そこまで言うてないわ!一億ってゆーたんや!」
「やっぱり言ったのかよ」
鷹山はバカ受けした
「年上の彼女の為だってさ、お前を泣かせない為には10億は必要だと思ったんだろうな
どんだけお前が好きなんだよ
男にあんな台詞を吐かせる女ってそうそういねーぞ」
「ほ・・・ほんなんわからんやん、お金は誰でも欲しいやろ、単にそれだけやん」
「あれだけ具体的に必要だからって言っておいてか?
あんな子供が10億からの買い物ってなんだよ、お前以外に何がある」
鷹山の指摘に美世は言葉を失った
「すげぇ買い物だな」
美世はフラフラと立ち上がるとテレビの前まで歩いて行き膝をついた
美世は画面の中で険しい表情をしながら決意についてコメントする山田を指でまさぐりながらさめざめと泣いた
「うっ・・・うっ・・・亮介・・・やっぱり遠い方がよう見えるわ」
美世は立ち上がるとヒョイヒョイと跳ねながらソファーに戻ってきた

200 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:33:00.19
美世は少し怯んだが気を取り直して言った
「お前の言う女の方が誰やねん
そんな女は最初からおらん、幻想を押し付けんな気持ち悪い」
美世は立ち上がってレシートをグシャリと掴んだ
「せえへんのやったら行くで、それとあの日の答えな」
美世は煙草を消してバッグを肩に掛けた
「お断りや、身の程っちゅーもんを知るこっちゃな」
山田は力なくうなだれた

美世はコツコツと音を立てながら足早に駐車場を歩いた
「危なかった、泣く所やった、おー危ない危ない、悪女のやんのも大変やで
でも思てたより極悪やったな、途中から劇団春夏秋冬みたいになってたけど結果オーライや
しかしもしホテルの所で食いついてきよったら椅子ごとズッコケてたやろな
正解や、グッジョブ亮介
でもいっそそんなヤツやったらよかったのに
そしたらこんな辛ぁないのになぁ」
ブツブツと独り言を言いながら既に美世の目には大量の涙が溢れてきていた
「でもこれでええねん、ウチみたいのがおったら輝かしい未来がワヤになってまう
無理やり黒いスキャンダルみたいにされて週刊誌の餌食になってまう
どうせウチみたいなもん素性を洗いざらい調べ上げられて亮介がパトロンをたらしこんどるみたいな話になるんや
そやからゆうてなんで好きな男にあないボロクソ言わなあかんのやろ、ウチは男子児童か」
美世は自分を納得させるように小声で独り言を言いながら
車の近くまで来ると既にほぼ見えない視界でバッグの中を探ってキーを探した

201 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:35:26.29
IDが出ていないのが悔やまれる

202 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:36:03.15
夕食を食べながら鷹山が言った
「なぁ山田君が5年修行して一人前になったとしておまえいくつだ?」
「はあ?うるさいな計算すな、それにホンマにメジャーで有名に
なったら実際ウチなんか相手にされるわけないやろ」
「じゃあお前的にはどうなんだ?ある日成長した山田君が来日してお前の前に現れてだよ
付いて来いよベイベーって言ったらどうすんだよ」
美世は複雑な顔をして考え込んだ
「そ・・・そんなんその時になってみなわからん」
「お前の為に男になったぜマイスイートダーリンとか言うぞ多分」
「いやアメリカで何があってん、ビバリーヒルズに家でも買うたんか、アホちゃうん」
鷹山はずっとニヤニヤとしている
「お前からかうのおもしれー」
「死ねボケ」

その後、カリフォルニア州に本拠を置くチームのルーキーリーグに入った山田から度々メールが届いた
紙製のモノホンのエアメールだ
電話の方は着信を拒否されていたという事もあり
より確実な手段を選んだようだ
美世は時にニコニコとしながら、時に涙ぐんで手紙を読んでいた
あの山田の事だ、近況の他に愛の言葉をつづっているのだろう

203 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:38:17.51
「僕だってもうすぐ18になって高校も卒業します
結婚だって出来ます」
美世は鼻で笑った
「何が言いたいんや、ウチと結婚できるとでもおもたか?前にゆうたやろ、ウチ生駒シリコンこと
生駒化学の社長令嬢で株式の1.6%を保有する大株主やねん
代表のオトンでもウチには逆らえんのや
8月の決算も終わったし、もうすぐウチの口座には7億ほど振り込まれるはずや
俗に言う億万長者や、相手はそれなりの人間やないとあかん
まあ稼ぎが少ないなりにも年収1億ほどでずっとやってける人なら考えんでもないな」
山田は膝をぐっと掴んで顔を伏せた
美世はその様子を横目で見ながらコーヒーを一口飲んでから煙草を取り出して言った
「なあ山田君、今からホテル行くか?」
山田は驚いて顔を上げた
美世は煙草を咥えて口を歪ませながらこもった声で言った
「一発もやらんで女取り逃がしたでは男が立たんやろ
やろや、それで終わりにしよ」
煙草に火を点けると山田に向かってふうっと煙を吐き出しながら美世が言う
「山田君の時分の男は気持ちより先に体が来るんやろ?ウチ知ってんねん
相手はウチでなくてもええんやろ?」
山田はワナワナと震えながら言った
「アナタは誰なんですか」
「なんやそれ」
「美世さんは口は悪いけど決して人の気持を考えない下品な冗談は言わない
そんな諦めたような目で割り切った事は言わない
人を敬い、また自尊心を持っている誇り高い人だ
何より笑顔が可愛いんだ」
山田は目にいっぱいの涙を溜めた
「アナタは誰なんですか
美世さんを返してください・・・」

204 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:39:09.99
「いい気なもんですね」
突然聞こえた声に美世は振り向いた
見覚えのある女子学生が立っている
敵意むき出しの声と顔に美世は怪訝な顔をして言った
「は?」
「どうやったら行けシャーシャーと山田君にあんな事ができるんですか?」
美世は先程の山田とのやりとりを見られていた事を理解したが女の言う意味がわからずに言った
「何の話やねん、つかアンタ誰や」
「野球部のマネージャーの三沢です」
美世は思い出した、いつもベンチで幽霊のように突っ立っていたが、この前はすぐ近くから自分を見上げていたあの子だ
「言いたい事があったらゆうたらええんちゃうか」
「図々しいですね、山田君をあんな目に合わせといて」
「だから何の話や」
「呆れた、山田君から聞かなかったんですか?1周間の自宅謹慎にされてたの」
「なんやて?風邪ちゃうんか」
「のん気でいいですね、それも大人の余裕ってやつですか?」
「どういう事や、教えてくれ」
美世は車に向いていた体を三沢の方に向けた
「山田君、度々アナタの事で同級生とモメたりしてるんですよ」
三沢は美世の爪先から頭のてっぺんまで舐めるように見た
「常識ってわかります?アナタのような年上の女性がそんな派手な格好で
派手な車で山田君につきまとって、妙な噂が立たないほうがおかしいんじゃありませんか?頭悪いんじゃないかな」
美世は鷹山の指摘を思い出して動揺した
「知ってますか?あなた有名人なんですよ、この学校で知らない人は居ませんよ、そりゃそうですよね、わかりませんか?
山田君だってタダでさえ有名なのに、そこにアナタみたいな人が周りをうろついてたんじゃね
山田君、アナタのせいで深夜のバイトがバレて1度、アナタとの交友関係で一度、アナタを巡って同級生とモメた事で3度
合計で5回生徒指導室に呼ばれてるんですよ?」

205 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:40:50.42
その日、シングルAに昇格したという内容の手紙に添付されていた写真を
嬉しそうに見せながら自分の事のように山田を自慢する美世に鷹山は言った
「写メールか、逆に新しいな、それにしてもお前返事書いてないだろ?
書いてやったらどうなのよ」
それまでの笑顔を急に曇らせた美世は鷹山から目を逸らした
「手堅い話でもいいから返事を書いてやればすげー力が湧いてくんじゃねーかな
たった一人、外国で戦い続けるのは辛いもんだ
心の支えになってやれば?」
沈黙する美世に鷹山がとどめを刺しに行く
「お守りを無くしちまった山田君は鬼になって戦ってると思うよ
唯一お前に自分の言葉が届いていると信じる事が心の支えなのかもしれない
それにな、お前気付いてないかもしれないけど」
思わせぶりに言葉を止めた鷹山に美世が振り返った
「山田君がこれから活躍するのは日本じゃない、自由の国だ
そもそもお前が身を引いた理由を考えてみるこったな」
美世はぽかんと口を開けて鷹山を見つめた後、ボソリと言った
「余計なお世話やがな」
鷹山は美世の言う通り余計なお世話かと思いながらも言わずにいられなかった事を伝えた

終わった事だ、いまさらどの面下げてと言う美世だったがこの頃から
山田からの手紙を受け取る度にボーっとしたり何かソワソワと落ち着きが無くなった
何か思う所あるのだろうと知らぬ顔をしていた鷹山だったがその内心は祈るような気持ちで見守っていた
商売に関しては天才的な行動力とひらめきを持ち
ダークフォースも自在に使いこなす美世だったが何故こんなにも臆病で奥手なんだろうか
雛子に美世が何か言ってないか聞いてみるものの、さぁ?としか言わない

206 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:41:50.31
「ちょっと寄っていきませんか?」
店を出て食事を取った後、美世はいつものように団地の下まで山田を送ってきたがそこで山田が提案した
「そやなぁ」
来客用の駐車場を見ると空きがある
美世は愛子の顔を思い浮かべた
「ほなちょっと寄ってこか」

「お邪魔しまーす」
初めて訪ねた時よりフランクな感じで山田の家に上がった美世は台所を見回して山田に聞いた
「愛子さんは?」
「今日は順夜勤です」
「なーんやそうなんか、残念やな〜看護婦さんやゆうてたもんな」
「こっちへどうぞ」
美世は山田に導かれてダイニングキッチンの横のふすまから部屋に入った
「うおっ、トロフィーだらけやんけ」
「はい、小年野球の頃からのですが、正直邪魔です」
山田は笑う
こんな過去の遺物に興味はないんですが、捨てるに捨てられずこんな状態です
「これ真ん中に写っとるの亮介か?」
「はい」
写真立てに入っている少年野球の集合写真に美世が食いついた
「めっちゃ可愛いやんけ、ユニホームも着せられてる感がなんとも言えんな、なんでこないなってもたんや」
「そんな事言われても・・・」
「この水槽はなんや、カブトムシか?」
「それは・・・甲子園の土です・・・」
「あ、あ〜」
「二度とこんなもの持って帰らないように戒めです、夏に返してこようと思ってます」
「ええ心がけや」
山田はにっこり笑うと言った
「適当に座っててください、お茶入れますので」

207 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:45:44.71
しかし最近美世が変なタイミングで部屋にこもるようになった
妙な行動も目立つ
部屋から出てくると口紅だけが塗られている状態でボケっとしている事がちょくちょくある
化粧をしてやけにセクシーな格好で出かけていくと10分で帰ってきてまた部屋にこもる事もあった
最近の事、美世は最新のプリンターを購入したようだ、普段プリンターを使う時は鷹山の物を使っていたのだが
部屋で使用しているようで書類を作るのにわざわざ買い直す意味が無く、用途がわからない
カバンに三脚付きの一眼レフカメラが入っている事があるようだが何をやっているのか聞いてみると風景写真
にハマっているそうだ、プリンターとは繋がったもののありえねーだろと突っ込むのを我慢した、作品も見たことが無い
これら全てが繋がる事件があった
水引きが入っているようなビニールの包装フィルムの粘着部分がゴミ箱の内側にくっついているのを
見つけた鷹山は、はて、お祝い事か不幸でもあったっけか
知り合いやマンションの住人に何かしたのであれば知らないわけにはいかない
鷹山は表面に印刷されているバーコードを携帯で読み取って照会してみた
某文具メーカーのホームページに導かれて画面に表示されているのは
レースの細工があり、角に淡い花柄をあしらったパステルカラーの封筒だ
空中に目を泳がせて暫く考えた後鷹山はニヤリとした

先日手紙を受け取った美世が今日一段と色っぽい格好で出かけて行った
恋狂いって本当に恐ろしい、自分がおかしな行動をしている事に気づいてないなと鷹山は笑いをこらえた
どれだけ熱いエアメールを送るつもりなのだか
キスをすると力が湧いてくるんだったな

208 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:46:23.17
「やっぱり昼までしか持たんかったか」
夕方、山田の様子を見ようと学校まで出かけ、フェンス際に車を止めた美世に
気づいた山田は口にしていたパンのような物をベンチに置いてクーラーバッグを引っ掛けると走ってきた
「いえ・・・実は朝練前と朝練後に全部・・・すいません」
「はあ?周りのもんに食われたんか」
「いえ、一口たりとも他人には・・・」
絶句して言葉を失っていた美世だが気を取り直して言う
「こら騒動やな、あの量で朝飯前か、いや朝飯後ぐらいまではなんとか耐えたか」
「すいません、美味しくってつい」
山田の言葉に美世の顔がほころんだ
「こら料理人の腕が鳴るで、こうなったらお前の食欲との勝負やな」
「そんな頑張らなくていいです、配分できなかった僕がバカなだけなんですから無理しなくていいです」
「いいや、このままでは食い倒れの町で生まれたもんの名折れや、意地でももう食べられませんと言わせてみせる」
「ほんとすいません」
言葉とは裏腹に山田は嬉しさを隠せない表情を浮かべた
「ちょっと待ってください」
山田はフェンス沿いに走っていくとしばらくしてわき道から歩道に出てきてこちらに走ってきた
そして美世の所まできて立ち止まるとバッグを差し出した
「ご馳走様でした、マジ美味しかったっす」
美世は胸の奥にかつて感じた事のあるむず痒い感情が沸き起こるのを感じた
料理の手を抜いたわけではないが、ことさら特別な事はしていない
作れば食べてくれるという単純な構図に美世は心が潤んだ
料理は自分で覚えた、母の味が恋しくてひたすら思い出しながら研究を重ねた
ものの誰と分かつこともない食卓での儀式、腹が減ったら自分で作る
作ったら自分で食べるという単調な生活を変えてくれたのは鷹山だった
人に与える喜びが沸々と蘇る

209 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 09:50:35.93
ある日の夜、9時からの番組が終わってチャンネルを変えていると
台所で電話を受け取った美世が「お早よう」と言ったのを鷹山は聞き逃さなかった
チラチラとこちらを気にしながら話している美世の気配を感じた鷹山は携帯を握るとトイレに篭った

あくる日の朝、ベランダを開け放って陽光の中でパンとシーツを広げた美世が窓辺の椅子で新聞を読んでいる鷹山に言った
「なあトモ兄」
「なんだ」
「やっぱり情けは人の為ならずやなぁ」
「何の話だよ」

いつの間にか美世の顔から陰りは消えていた



210 : ◆wa1a4mh476 :2014/01/01(水) 10:18:20.04
途中から読みました。
会話の巧さとか、それを支える知識とか、褒めるべき点はたくさんあると思う。
即興でここまで書いたのなら、瞬発力というのかな、それも凄いです。

ただ、お話が一本道なので、構成を見直した方が良いと思います。
それと、新人賞だと、視点がゆるやかにぶれているように見える点で大減点されるかもですね。
文学的な善し悪しは別として、慣習みたいなものですが。あと、これはその人の書き方にもよるかも
ですが、修正を前提としてラフに小説を書く癖は、成長を阻害するのでやめた方が良いと思います。

総評として、とても良い点が幾つかあるので、今後の勉強次第、あるいは指導者次第で、
かなりのレベルに達する可能性はあるんじゃないでしょうか。

211 : 【大吉】 【547円】 ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/01(水) 10:20:01.84
打ち止めか!
>>209だけで内容を予想してみる!

山田はメジャーに行った! 美世との恋人関係は終わったが、
良き友人として関係は続いていた!
円満とは言えないかもしれないが、美世の心の整理はついた!
その晴れやかな顔が証明していた!

ちょっと呑んでいて、これから来客で忙しくなる!(`・ω・´)ノシ

212 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 10:21:23.37
第2部

美世はその日、坂田水産の報告書を見ながら難しい顔をしていた
仕事のスイッチが入った美世は状況に関わらず集中する、これが堺衆の血統だろうか
問題が発生したようで弟達が北海道に出向いているらしい
「ああ?お前が屁みたいな理屈をこいてもどないもならんやろ、その辺は泰蔵と荒木に任しとけ
お前は頭ええけど人の気持がわからんしいっこも知恵が働かん、引っ込んどけ
しかし泰蔵は軽薄で諦めが早い
そこをお前が管理するんや
そや、うまい事動かせ
ねーちゃんがそう言うたではあかんで
お前自身が言う事聞かせるんや
そや、ちゃんとせぇ
あとなんやったっけ、うん、うん
あ〜それか
一人だけ上げよか
いや、あくまで一人や、ほたえて安けない事すな
あ?ゴチャゴチャ揉めてみっともない仕事すんなってゆーてんのや
だれか実行するやつ探せ、ほんで間に一人入れろ
知らん、お前が探せ
ああ、相川てチンピラおったやろ、あれ使え
ほんで密告して二人共沈めてまえ
畑荒らして罠にかかる獣の役にはうってつけやろ
そこら辺は心配ない
お前の手前でツルが切れる仕組みになっとる
どんだけ金つこたとおもてんねん
うん、うん、ほなな」

213 : 【吉】 【1833円】 ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/01(水) 10:22:29.64
>>212
な、な、なんだって!?(・`ω・´;)

214 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 11:07:32.87
漫画のメジャーみたいな話ってことだな
二部はアメリカでマイナーリーグに入るとこからか

215 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 11:44:02.51
昔書いたものなんですが、千文字も書けるか分からなかった時に、五千文字近く書いた思い出の作品です
p://blogs.yahoo.co.jp/yumewomotusyounenn/39948873.html
よろしくお願いします。

216 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 11:48:31.90
>>215修正

昔書いたものなんですが、千文字も書けるか分からなかった時に、五千文字近く書いた思い出の作品です
http://blogs.yahoo.co.jp/yumewomotusyounenn/39948873.html
よろしくお願いします。

217 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 11:56:38.97
明けましておめでとうごさいます。
良い子のみなさまには、2チャンネル文芸部をご利用いただけることを
推奨いたします。

うんざりなんだよ1

218 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 12:00:11.16
普通に長編の量があったなw
いちおう文章としては成立してて、ああガチなんだなぁ、とは思った

ただ本人が空気読めない人間だからってのもあるんだろうけど、
登場人物の感情がぶつ切りであまり入り込めなかった

あくまで最初の方を読んだ感想だけど、
理解できる小説から楽しめる小説になるまで、まだ時間がかかりそう

219 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 12:00:42.87
>>210さんワイさん評価ありがとうございます。
長々とすいませんでした

220 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 12:01:23.55
>>218
ありがとうございます。

221 : ◆wa1a4mh476 :2014/01/01(水) 12:18:26.06
>>219
わたしはワイさんじゃなく、ただの通りすがりですよ。
ワイさんはお忙しいようですから、あとで素敵なコメントを下さるでしょうね。
投稿の仕方は改善した方が良いと思いますが、才能の片鱗を感じるので、頑張って下さい。

222 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 12:22:42.41
投稿してるやつ、7人の戦士?

223 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 12:38:14.61
>>221
文盲か?

224 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 12:44:46.87
積み本が多くなりすぎて困った
どうすればええんよ(´・ω・`)

225 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 12:59:52.26
そういう奴は読むよりも集めるのが好きなだけだから
本持ってる俺KAKKEEEEEって書斎でも作って存分に集めればいいんじゃないの

226 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 13:08:14.52
ちゃうよ
面白そうやなって思ったらすぐに買うんよ
そしたらいつのまにか積読がえらい数になってた(´・ω・`)

227 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 13:21:10.91
第二部は偽モンだな

228 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 13:23:19.77
>>219だけ読んで内容を推測すると
嵐かと思ったら天然だったって落ちだな

229 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 13:42:46.67
元日早々に、何事にも終わりは来るということを見せ付けられた

230 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 14:29:29.06
強盗ってのが気になる

231 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 14:50:50.79
>>219
とても面白かったです
豊富な知識に裏付けされた野球描写に興奮しきりでした
あさのあつこのバッテリーや重松清の熱球を読んだときと同じ感覚です

このスレで久しぶりに人間が描けてる小説でしたよ

232 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 15:12:29.85
野球小説のところどころに他の部分をまぎれこませて貼ったけど、誰も気づいてないな
感想書いてる奴まともに読んでないだろw

233 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 15:14:34.47
野球小説のところどころにいたずらして、他の部分をコピペした
A→B→C→B→Dみたいになってるけど、誰も気づいてないらしい
感想書いてるやつもまともに読んでないというのがバレバレだなw

234 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 15:42:49.74
>>231
ありがとうございます。
>>230
↓強盗のくだりです。
http://blogs.yahoo.co.jp/platinumtama/archive/2014/1/1

235 : 【ぴょん吉】 【807円】 ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/01(水) 18:08:57.80
来客がきていて食べまくりの呑みまくりで忙しい!
蕎麦を茹でたり、雑煮を作ったり、合間に熱燗を呑んだり、
とにかく忙しい! いい感じで頭もアルコールで蕩けていて思考が危うい!

残っている評価対象は、おそらく明日か明後日かの手が空いた時に行う!
明日は箱根駅伝がある! 往路と復路の若い力のぶつかり合いに熱狂しながら給仕もこなし、
こっそりと呑む予定!

ちょっと呼ばれているので今日はここまで!(`●・ω・●´)ノシ

236 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 18:37:32.97
なまけるな

237 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 19:19:55.85
>>233
まともに読んでるから重複が出てきたら読み飛ばせるんだろ

238 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 19:30:35.17
まともに読んでなければ読み飛ばすんだから どっちでも同じじゃないか どこがちがうの

239 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 19:41:09.14
>>238
過去のレスから引用してんだから
一行読めば読まなくていいやつってのはすぐわかる

240 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 19:50:16.87
ふーん すぐわかるなら重複レスはどれとどれ?3つや4つじゃないよ

241 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 20:11:29.04
>>240
一回読んでるんだから、またすぐにもう一回精査するような暇人じゃない

242 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 20:24:20.40
つぎにこういう大量コピペやったらまた同じことするから。

243 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 20:28:09.74
誉められたこっちゃねーが
お前も腐ってるな

244 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 20:40:59.49
いやー それほどでもー

245 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 21:23:55.74
129
147
152
160
185
189
192
197
200
203
204
206
208
212
ニセレスはこれぐらいです
レス番のあぼんてできるんでしょうか
興味が有る人はノートパッドに貼り付けて横に並べておく等して利用してください。

246 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 21:24:42.02
気にするな。
誰も読んでない。

247 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 21:30:38.27
212が一番おもしろい 文章の中身じゃなくて釣り的な意味で

248 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 21:33:35.07
>>245
俺そんなに偽レスいれてないぞ。俺以外にもいたのか、本物とニセモノの区別がついてないかどっちかだな。

249 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 21:35:47.37
>>245
>>212はあんたなのか 違うんなら複数いるんだろよ

250 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 21:47:14.09
>>249
作者です
212は違います

251 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 22:17:25.78
>>219
文学として糞。
でも登場人物は面白い、しストーリーも単調なのを覗けばよくできてる。
状況がよくわからなくて気分がそがれる事多し。

252 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/01(水) 23:03:46.13
>>231
でも評判は上々のようだがな

253 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 00:51:31.05
>>234
強盗酷すぎ
わろえない

254 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 01:26:49.60
 ああ、何もせず年が明けてしまったな。僕はショウタの部屋でテレビを見ながらぼんやりとそんなふうに考えていた。
 ショウタは僕の友人で、親友と言ってもいい。中学以来の付き合いで、大学生になってからの僕は、ショウタの部屋を溜まり場にしている。
 テレビでは、歌番組が放送されており、僕もショウタもその番組にたいして興味も持たず取りあえず眺めているのだった。
 「コウスケ、明けましておめでとう」ショウタは今更のように僕にそう言う。しかしもう一時に近い。
 「あ、おめでとう。今年もよろしく」僕もおざなりに返して続けた「そうだ、お前のお父さんとお母さんにも挨拶しようかな」
 ショウタは苦笑して首を振る「いいって。お年玉はおろか、お茶も出ねえから」ショウタの両親も階下のリビングでテレビを見ているはずだ。
 まあ、僕がここへ遊びに来てもショウタの両親はあまり関知しないから僕はここへ来やすいのだし、だから居心地がいい。
 テレビの歌番組にアイドルグループが出て、画面の向こうは盛り上がっていた。
 「あー暇だ」ショウタが言った。「暇だね」僕も返事をしながら考え「……腹減ったし、コンビニでも行こうか?」そう提案した。
 「よっしや!」ショウタは勢い良く立ち上がり階段を下りて行った。しばらくすると戻ってきて上着を羽織る。
 「車、借りていいって。行こうぜ」親の車のキーをぽーんと放り投げてまた手のひらで受け止めた。

 僕はショウタの家の黒いセダンの助手席に乗り込み、ショウタの運転で出発した。折角だから少し遠くのコンビニに行こうという話になった。
 「あー、早く自分の車が欲しい」ショウタはカーオーディオをいじりながら言う。僕はまだ免許も取っていない。
 「バイトしてるんだろ、結構貯まったんじゃないか?」ショウタは給料の高い肉体労働系のバイトをしていると聞いている。
 「それがね、きついのは続かなくてさ。今は楽だけど安いバイトしてるんだ」
 そうか、と僕はたいして興味も無い感じで相槌を打つ。僕は今バイトをしていない、でも免許取得のために割のいいやつを探している。

255 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 01:27:37.38
 「なあ」僕は聞いてみた「なんかさ、楽でお金がたくさんもらえるバイトってないかな」
 「そうだなあ、ってか、そんなのがあったら俺がやってるって」ショウタは予想どうりの返事をする。
 車が少し賑やかな通りに出ると、色とりどりの光が車の中へ飛び込んできた。
 目の前に、見慣れた配色のコンビニの看板が見える。僕らは、どちらが言うともなしに、まだ先のコンビニに行こうとそこを通過した。
 「ショウタ」僕は言った「このまま初日の出見に行かない?」
 ショウタはハンドルを握りながらちらと僕を見る。「お前が女の子だったら、始めからそうしているんだがなあ」
 「悪かったな」
 「先輩に聞いてみるよ」
 「え、何を?もしかして初日の出を見に行くのに先輩の許可がいるのか?」
 ショウタは吹き出した。顔を真っ赤にして、愉快そうに気が済むまで笑った。
 「違う、バイトだよバイト。お前面白いな」
 僕から見れば、こんな事でここまで笑えるショウタのほうが面白い。
 「そこまでウケる?まあいいや、なんかいいアテでもあるの?」
 「分らん、でもその先輩、バイトで稼いだ金だけで新車買ったってさ」
 「すごいね、でもあんまりきついのとかヤバいのは嫌だな」
 「まあね。都市伝説じゃないけど、死体洗いとか紹介されたりして」
 「うわ、そんなバイト本当にあるのかな」
 「わかんね、でもそれやると三日は死体の臭いが取れないらしいな」
 「あー、聞いたことある。手を洗っているとずるっと腕が抜けたり」
 「たまにさ、連れて帰ってしまうやつもいるみたいだって聞く」
 「死体を?」
 「まさか、霊だよ霊。それで、洗った覚えのある顔が枕元に……」
 突然、低い唸るような音と、小刻みにカタカタと鳴る振動が車内に響いて僕らは飛び上がった。
 「わっ!ビクった、携帯だ」

256 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 01:27:47.87
>>251
ぶ、文学……?

257 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 01:28:15.64
 乗車するときダッシュボードにぞんざいに置いていたショウタの携帯がバイブで着信を知らせていた。
 「親父だ、もしもし……ああ、分った。はいはいはーい」ショウタはまた携帯をダッシュボードに投げ置いて僕を見た。
 「すまん、親父が明日の朝から車使うって」
 「そうか……帰ろう」
 僕らは、適当なコンビニを見つけてそこでコーヒーを買い、そこからUターンしてショウタの家へ戻ることにした。
 音量を絞っていたカーオーディオのボリュームを、ショウタはかなり大きめに調整する。
 よく聞こえていなかった何かの曲が終わり、ショウタの部屋のテレビでやっていたのと同じアイドルの歌が流れ出す。
 恋の歌、とりとめのない無意味な出来事が歌い手にはとても大事であるようで、後先考えない決心とか行動とか、願望とか諸々をドラマチックに歌っている。
 流れてゆく街灯や、すれ違うヘッドライトの光が、なんだかとても鮮やかに僕の目に映る。アイドルの曲も、今日はやけに僕の耳に残った。
 今僕らがここでこうしている事が、将来どんな意味を持つのかなんて分らない。今はただ、ショウタが車を走らせて僕が隣に乗っている。
 そしてこれからの未来、とりあえず僕らは車を置いたらどこか近くの高台にでも行って、初日の出を見ようじゃないかということに決まった。
end

258 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/02(木) 08:13:20.94
>>88>>92>>95>>97>>99-101>>103>>107>>110-121>>123-126>>130
「」のミスが多いので、その類の指摘は全て省く! 場面転換の改行はないが、あるものとして読む!

>普通はあの空間に居ればなんなりと雰囲気に影響を受けるものだが
(なんなりでいいのか! すんなりのような気がする!)

>〜注意事項等がが響いている中
(打ちミス!)

>その、今日はいつもになく調子が良くて〜
(間違いではないが、ワイは「いつにもなく」の打ちミスを疑った!)

>〜美世は一抹の劣等感を感じた
(劣等感を感じるより、劣等感を持った方がよい!)

>美世は考えをめぐらながら〜
(脱字がある!)

>校門から少し離れた所で車止め〜
(脱字があるように見える! 「車止め」と云う車を停止させる物体があるので紛らわしい!
 「車を停め」とした方がよいだろう! 停車、停留所、の文字でわかるように「停まる」を勧める!)

>この人の家ってどどんだけ暖かい場所〜
(打ちミス!)

>美世は自分の父親とその他の父親を比喩せずにはいられなかった
(比喩ではなく、比較なのか!)

場面転換が滑らかではない! レスを跨ぐと顕著に表れる!

残りの文章は時間がある時に行う! 来客が起きたようなので雑煮の用意をする!(`・ω・´)ノシ

259 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 08:34:17.35
>>258
脱字はともかく表現方法の勉強になります
ありがとうございます。

260 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 10:19:54.26
>>1 >>258
ねー、ねー、
どうして語尾に!を多用するの
悪い癖遷るからやめてくれないかなー
初心者みたいでダサいんだけど
記号に頼らないでさー、文章、言葉で人の心を揺さぶろうね

261 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 10:22:14.60
連投駄文製造機くんの嫌がらせ工作かな?

262 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 10:53:52.42
大荒れの文章に目を瞑れば、みよちゃんの恋バナ面白かったです。
あまりの長さにびびったけど、一気に読めた。

263 :ぷぅぎゃああああああ ◇Puuoono255oE:2014/01/02(木) 11:56:38.86
●___  んでっ!んでっ!んでっ! (にゃあ)にゃ〜んでっ! かまって かまって 欲しいの〜
┃  。。 ∫ イイ子じゃない時のワタシ〜 カワイイとかって ありえな〜い
┃  ○゚ ∫  ソレ!ソレ!ソレ!(にゃお)LOVE! もらって もらって ください〜
┠〜〜〜┘   非常事態が にっちじょうです〜 好きって言ったらっ ジ・エンドにゃん!
┃          わがまま、そのまま、 ねこまんま〜 上から目っ線のてんこ盛り〜
┃           三毛ブチ〜 トラシロ〜(早くしろ!) ウェルカム 猫招き〜
┃            調子にのっちゃだめ〜 にゃんたら優しすぎるの、ダ・イ・キ・ラ・イ〜(みゃ〜ん)
┃             はっぴぃ にゅう にゃあ〜 は〜じめまして〜
┃              キミにっ あげるっ さっいしょの オーバーラーーン!
┃               逃げるから〜 追い掛けて〜 まぁるいせか〜い〜 ラ〜〜ッキー ニュ〜 フェ〜イス
┃                ち〜〜っかづいてる〜 わたしだけ見つけなさい〜
                  拾いたいなら 拾えば〜〜〜〜〜〜いーじゃん!


今年もワイスレをよろしく!!(`・ω・´)ゞ

264 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 11:57:39.49
「私幸せ」
俺の腕につかまり頭を寄せてうわごとのようにつぶやく紗耶香は
逃れられない死病に犯されているとは思えないほど美しく安らかな表情をしていた。
この田舎にある病院に転院して来たのは1週間ほど前。
紗耶香は一般病棟の個室に入ったが、この病院に終末医療の部門がある事はお互いに触れなかった。
窓から見える遠くの町並みは緑に挟まれるかたちで低く広がり、ここが寂しい場所である事を強調していた。
「病気がよくなったらまた温泉にでも出かけよう」
「温泉いいね、明日にでも行こうか」
少し背もたれを起こして二人でベッドに座り、よりかかる紗耶香の頭越しに風景を見ていた俺は
驚いて身を引いた。
俺の腕に掴まったまま顔を上に向けて俺の顔を見た紗耶香に思わず言った。
「それは無理だろう」
「なんで?私別に監獄に入っているわけじゃないのよ、出かけようと思えばいつでも出かけられるわ」
言葉を失っている俺の表情を見て紗耶香は少し悲しげな表情をして言った。
「違うの?」
「いや違わないよ、そうだな、どこがいいかな」
紗耶香に悲しい顔をさせたくなくて、彼女の言葉を否定する事ができずに俺は迷走し始めた。
「昔アキちゃんが紅葉が綺麗で蕎麦が美味しくて一度私を連れて行きたいって言ってた場所あったでしょ?」
また紗耶香が頭を腕に預けてきた。
「そこ行きたいな」
「うん、そうだな、そうしよう、ちょっと時期が遅いかもしれないけどまだ残っているはずだ、美味しい蕎麦も食べよう」
「うん」
病院の周りに林立するケヤキの赤く染まった葉が、秋風に煽られてはらはらと舞い散っていた。

265 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 11:58:10.15
翌朝病院に来た俺はまだ迷走を続けていた。
いつ破綻してもおかしくないこの大芝居がどこまで続くのか。
恐る恐る病室に入ったが目に飛び込んできた光景に驚いた。
紗耶香はすっかり準備を終えて車椅子に座っていた。
淡いグリーンのワンピースにつばひろの帽子
5年前の春に出会った頃によく似ている。
久しぶりに化粧もしていた。
逃げ場を失った俺は芝居を続けた。
「ちょっとその格好じゃ寒くないか?」
「大丈夫、お母さんに頼んで色々持ってきてもらった」
ベッドの上の膨らんだ旅行バッグは2年前に俺が買ってやったが一度も使っていなかった物だ。
仕事の忙しさに感けて彼女をほったらかしにしていた俺は心底後悔していた。

目的の温泉に向かって走る車中で紗耶香はよく喋った。
昔俺と出合った頃、コワモテの俺に話しかけるのにすごく緊張した事。
自分が失敗した時に無言でフォローしてくれた事。
初めて二人で食事した時の事。
そして初めてキスした時の事。
紗耶香は実に色々な事を鮮明に覚えていた。

温泉地が近づいてくると、紗耶香はあちこちの風景を指差しながら感嘆の言葉を放った。
正直俺もこれほど見事に紅葉が残っているとは思わなかった。
ラッキーだった、俺が前回来た時以上かもしれない。
色んな景勝を車椅子を押して、時に紗耶香を抱き上げて回った後、名物の蕎麦を食べた。
思いのほか蕎麦が美味しかったようで、満足そうに「誉めてつかわす」と言う紗耶香を見て逆に俺は満足していた。
そうだ、これでいいのかもしれない。

266 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 11:58:41.54
車中で紗耶香が携帯を使って探した寂れた温泉旅館にチェックインして
二人で家族風呂を楽しんだ後部屋で食事を取ると
ずっと紗耶香を膝に抱いて過ごした。
何も特別じゃない取り留めの無い話で笑いあって
この時が永遠に続けばいいのにと
そんな事を考えても空しい思いをするのはわかりきっていた。
ただ何も考えずにこの時を淡々と過ごすしか無かった。
しかしその夜、紗耶香は俺の腕の中でさめざめと泣いた。
「どうして泣く」
「ごめんね、ごめんね」
「なんで謝る」
「心配なの」
「何が心配なんだ」
「アキちゃんの事が心配なの、たまらなく心配なの」
どういう事だ、俺は紗耶香が心配だ、その紗耶香に俺が何か心配されような要因があるだろうか
「俺の事なら心配いらないよ」
「お願い、ウチの事は忘れて」
俺は紗耶香の言葉の意味を理解して愕然とした。
意味を噛み砕けば噛み砕くほど心が引き裂かれる思いだったがそれはすぐに憤慨に変わった。
「何言ってんだ、忘れるはずないだろ!」
「私が死んだらアキちゃん多分ずっと一人になってしまう
だからお願い、私が死んだら私の事は忘れて、お願いだから」
「断る、絶対に忘れるもんか、それに死ぬと決まったわけじゃない」
「本当は死にたくないよ・・・ずっとアキちゃんと一緒にいたい、死にたくない・・・死にたくないよう」
「紗耶香」
ずっと肩を震わせながら泣いてた紗耶香は少し空の色が変わる頃にようやく泣き止んだようだった。

267 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 11:59:52.62
翌朝、陽光で目覚めた俺は横に紗耶香が寝ていない事に気づいて飛び起きた。
入り口の方を見ると車椅子はドアの横に畳んで置いたままだ。
俺は目を向けたドアとは反対側から吹いてくる風に気づいて振り向いた。
「おはよう」
窓を開けて外を見ていたと思しき紗耶香がこちらに振り返っている。
白いレースのカーテンと紗耶香の髪が外から吹いてきた風をはらんでふわりと浮いた。
俺は違和感を感じたが陽光の中でにこにこと笑う紗耶香の美しさに俺は考える事をやめた。
紗耶香は自分の両足で立っている。
その時枕元に置いてあった俺の電話が振動した。
俺は紗耶香を見つめたまま手を伸ばして電話に出た。
「はい」
電話の向こうでは鼻をすする女性の気配がした。
「あ・・・アキちゃんよく聞いてね、紗耶香がね、紗耶香がね、今朝早くに亡くなったの・・・・」
俺は電話を持っていた手をダラリと下げるとフラフラと立ち上がった。
紗耶香は俺の顔を見て一瞬悲しそうな顔をするとすぐにニコリと笑って言った。
「なんだ、もうタイムリミットか」
「紗耶香・・・」
俺はフラフラと紗耶香に近づいて頬に手を伸ばしたがその手は空しく紗耶香を通り抜けた。
全てを理解した。
病院で身支度が整っていたのも変だった。蕎麦屋の店員の態度もおかしかった。
旅館でも度々変な顔をされた。でも気のせいだと自分に言い聞かせてここまで来た。
俺の目からはいつの間にか滔滔と涙があふれ出ていた。
「元気でね、早くいい人見つけるのよ」
「待って・・・」
俺は紗耶香を抱きしめようとしたがやはり両腕は空しく紗耶香を通り抜けた
「紗耶香!紗耶香!紗耶香!」
「私、アキちゃんと居て幸せだった、ありがとうね」
「お願い、待って、いかないでくれ!」
「バイバイ、アキちゃん」
「紗耶香・・・」
すうっと消えてしまった紗耶香の姿を探して慌てて外に出たが。
もう紗耶香の姿はどこにも無かった。

268 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 12:00:24.49
あれから一年が過ぎ秋が来て紗耶香の一周忌を迎え、そして冬になり、春が来た。
これと言って変わりのない単調な俺の生活だが最近困った事が一つある。
超常現象に悩まされているのだ。
・前を歩いている女性がよく物を落とす。
・偶然色んな場所で同じ女性に会う。
・曲がり角で女性にぶつかる。
・女性がチンピラ(弱そう)に絡まれている所によく出くわす。
俺は公園の並木道を歩きながら、次々と起こる超常現象の術者に対して思わずつぶやく。
「お前のセンスは昭和か」
俺は腕を額にかざし、春の激しく萌える木々の隙間から空を見上げて言った。
「お勧め物件選んでくれてんのはわかんだけどよ」
俺は曲げていた腕を天に向かってまっすぐ伸ばすと手のひらを広げた。
「もうちょい待てないの?紗耶香、俺まだ君の事立ち直ってないんですけど」
その時突風が吹いて体を反らせて上を向いていた俺は少しバランスを崩した。
「おっと」
バランスを取ろうと広げた手に何かが当たって
転倒を回避しようとしていた俺はおもわずそれを握った。
「すいません」
背後の少し離れた所から聞こえた女性の声に振り返った俺の手には、しっかりとつばひろの帽子が握られていた。
淡いグリーンのワンピースを着た女性が駆け寄ってきた。
「あ、ど、どうぞ」
俺は帽子を差し出した。
「ありがとうございます」
俺は帽子を渡してにっこり笑うと歩き出したが、ヒールの音が後ろからついてくる
どうやら同じ方向のようだ。
「いい天気ですね」
再び声をかけてきた女性に振り返って答えた。
「はい、本当にいい天気です」
俺は歩くスピードが落ちて女性と並んだ。
女性は挨拶程度の言葉を交わした後も更に突っ込んで話して来た。
「この辺にお住まいですか?」

269 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 12:00:59.09
「いえ、昔知り合いが住んでましたが」
「そうですか」
「あなたはこの辺にお住まいなんですか?」
「はい、すぐそこのマンションに」
少し会話が途切れてしばらくチラリチラリとこちらを見ながら黙って歩いていた女性だがまた口を開いた
「あの、どこかで会った事ありますよね?」
俺は彼女の顔をじっと見た。
俺の顔が怖かったのか彼女は焦った様子で両手を前で振って言った。
「でででですよね、勘違いです」
「いえ、会ってますよ、そこのシアトルコーヒーの店で財布を拾ってさしあげました」
「やっぱりあの時の!」
「はい」
「あの時は気が動転しててロクなお礼も言わずに失礼しました」
「いえ、大した事はしてませんから」
「どうですか?、あの時のお礼ということでお茶でも」
少し迷って黙り込んだ俺の顔を見て肩を落とした彼女が言う。
「お忙しいですか?」
休日の昼下がりに公園の並木道で空を見上げる男がお忙しいわけがない。
俺は笑って言った。
「超忙しいけど全部キャンセルです、美人の誘いは断れません」
彼女はにっこりと笑った。
その笑顔に俺はやられた。

270 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 12:01:05.20
翌朝、陽光で目覚めた俺は横に紗耶香が寝ていない事に気づいて飛び起きた。
入り口の方を見ると車椅子はドアの横に畳んで置いたままだ。
俺は目を向けたドアとは反対側から吹いてくる風に気づいて振り向いた。
「おはよう」
窓を開けて外を見ていたと思しき紗耶香がこちらに振り返っている。
白いレースのカーテンと紗耶香の髪が外から吹いてきた風をはらんでふわりと浮いた。
俺は違和感を感じたが陽光の中でにこにこと笑う紗耶香の美しさに俺は考える事をやめた。
紗耶香は自分の両足で立っている。
その時枕元に置いてあった俺の電話が振動した。
俺は紗耶香を見つめたまま手を伸ばして電話に出た。
「はい」
電話の向こうでは鼻をすする女性の気配がした。
「あ・・・アキちゃんよく聞いてね、紗耶香がね、紗耶香がね、今朝早くに亡くなったの・・・・」
俺は電話を持っていた手をダラリと下げるとフラフラと立ち上がった。
紗耶香は俺の顔を見て一瞬悲しそうな顔をするとすぐにニコリと笑って言った。
「なんだ、もうタイムリミットか」
「紗耶香・・・」
俺はフラフラと紗耶香に近づいて頬に手を伸ばしたがその手は空しく紗耶香を通り抜けた。
全てを理解した。
病院で身支度が整っていたのも変だった。蕎麦屋の店員の態度もおかしかった。
旅館でも度々変な顔をされた。でも気のせいだと自分に言い聞かせてここまで来た。
俺の目からはいつの間にか滔滔と涙があふれ出ていた。
「元気でね、早くいい人見つけるのよ」
「待って・・・」
俺は紗耶香を抱きしめようとしたがやはり両腕は空しく紗耶香を通り抜けた
「紗耶香!紗耶香!紗耶香!」
「私、アキちゃんと居て幸せだった、ありがとうね」
「お願い、待って、いかないでくれ!」
「バイバイ、アキちゃん」
「紗耶香・・・」
すうっと消えてしまった紗耶香の姿を探して慌てて外に出たが。
もう紗耶香の姿はどこにも無かった。

271 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 12:01:29.97
敵は俺を知り尽くしている、勝ち目は無い。
こうも次々と好みの美女をあてがわれたのではたまったもんじゃない。
しかしうん、たまにはベタな昭和の寸劇に付き合ってみるのも悪くない。
お前が前に進めと言うならやぶさかではないがしかし。
ちょっと試してみるだけだ、ここからどうこうなる事はありえないからな。
しばらくはお前を愛し続けるから覚悟しろ。
俺は空を見上げて笑った。
「だけどグッジョブ」

女性はチサと名乗った。
またあの時のシアトルコーヒーの店に入り
彼女と交わす会話は楽しかったがどうにも何か視線が痛い。
「おい、趣味が悪いぞ」
ごく小声でそう言った瞬間気配が消えたがチサが反応した。
「はい?」
「いえこっちの話です、所でチサさん知ってますか?、幽霊って足があるんですよ」
「えっ、そうなんですか?」
ニコニコとする俺の顔を見て嘘だと判断したのかチサは素っ頓狂な顔を緩めて笑った。
外では予報どおり春一番の風が吹きはじめた。

272 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 12:04:36.49
また連載がはじまったで…
なんか同じシーンが繰り返してるし今度はループものかな?

273 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 12:05:41.87
こんどはコピペじゃなく改変したやつ潜り込ませるって手も考えてるんだけど それなら作者以外には区別できない

274 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 12:10:15.12
最後の最後で掴まっちゃったw
どんだけ張り付いてんだか

275 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 12:12:33.35
ほかにアップしてアドレスだけ貼ればいいじゃん それなら改変できないし

276 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 12:14:12.79
ですよね〜
あまり自分がブログとかに明るくないもんですいません。

277 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 12:16:46.95
は?
テキストアップロードするだけならそこらへんのアプロダで充分だろ

278 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 12:23:13.19
ああ、ぐぐったらありました
こういうのあるんですね
挑戦してみます。

279 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 12:24:31.27
レスごとに連番ふっておけばコピペも改変も区別できて意味がなくなる。
頭の悪い人間の小説ってだけで内容以前に読む気がしないわ。

280 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 12:43:16.54
いろいろすいません
こういう妨害初めてなので

281 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 13:05:03.71
自分が妨害してるって自覚はないわけだな お気楽なことだ

282 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 13:15:17.08
文章評価するスレで長えもん出すな。
ほとんど意味がないからな。

1レス作品でじゅうぶん文章評価はできる。

283 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 13:34:03.38
この前の祭りの時といい、空気の読めずに連投するヤツは本当に害悪だな

284 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 13:42:27.08
前半と後半が全然繋がってないように見えるのと、
最後がこれで終わりなの?ていうくらい締めくくれてないように見えるな

285 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 13:43:28.07
これでいいじゃん?

1 名前: ◆wMiIixlkBA [sage] 投稿日:2013/11/23(土) 11:07:51.06
創作文芸板の方々が気軽に利用できる小説投稿掲示板を作ってみました。
作品の削除編集や2ch互換トリップに対応しています。

http://novel.jpn.org/

文芸部のような場になれればと思います。
部員募集中です!

286 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/02(木) 14:40:15.44
>>134-139>>142-143>>145-146>>148-151>>153-159>>164-177>>179

287 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/02(木) 14:40:48.84
>>181-184>>186-188>>190-191>>193-194>>196>>198-199>>202>>205>>207>>209
>二人は開いている所を見つけると〜
(席についての一文なので「空いている」の方がよい!)

>「あの体躯から剛速球を生み出すんや、ただ早いだけやないんやで
(主に時間には早い! 速度には速いの方がよい!)

>高校三年生なんだから順社会人じゃん
(変換ミス!)

>間もなく始まろうとする夏の高校野球決勝開会を待つ間〜
(決勝大会ではないのか! 決勝戦でもよい!)

>ほたえて安けない事すな
(美世は堺衆を自負していながら京言葉を話していた! 関連がよくわからない!)

>〜警察に掴まってよかった
(掴む訳ではないので、捕縛の意味の「捕まって」を勧める!)

>〜ベッドにつっぷしてうなだれていた〜
(突っ伏している状態で項垂れることはできない!)

物語の中にはキスの伏線があり、エアメールにキスマークを付けている主人公の姿も想像できた!
それだけではなく伏線は入れられていて回収もされている! 会話文が主体なので力の入れようもわかる!
ただし小説として見た場合は拙い! 場面転換が滑らかではない! 描写が足りていないせいで、
何処にいるのかがわかり難い! 場面が変わった時に戸惑うことが多かった!
主人公と接点のある人物関係がよくわからない! 唐突に名前が登場する!

全文に目を通したワイが思うのは、まだ小説の形態にはなっていない、と云う点である!
理由は先に挙げた通りである! 文章にしても粗い! 推敲にもう少し時間を掛けた方がよい!
力を注いだ会話文の所々に目を惹くところはあった! その部分は評価できるものの、小説としては未完成!(`・ω・´)ワイの考え!

288 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 14:43:07.98
点数はなしですか?

289 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/02(木) 14:55:51.81
敢えて点数を付けるとすれば、
>>1にある「40点〜59点 物語性のある読み物!」に含まれる!

作者に読者を楽しませる術はあるようなので、
次は小説の形態を目指して書けばよい!(`・ω・´)ノシ

290 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 15:43:21.98
連投駄文製造機くんの嫌がらせ工作かな?

291 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 16:22:29.50
>>287
長文の添削ありがとうございました。
色々勉強になりました。
坂田美世は納屋衆の家系、坂田晴世の娘で父親は京都出身の速水泰一が養子に入っています。
同じく大阪出身で妾腹の弟が美世の京訛りを理解できなかったくだりがあります。

本当にお疲れ様でした。

292 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/02(木) 16:26:13.25
>>216
行末に句点がない! 会話文は特徴的な読点で繋がっていた! 作者の癖として指摘はしないことにする!

>少し汗をかいている、ちょうどういい
(打ちミス!)

>〜パンツは履かないで」
(漢字で書けばパンツは穿く!)

>〜そのまま地面に倒れ込む
(部屋の中ではないのか!)

>〜何バカの事考えてんの」
(「バカな」のような気がする!)

>俺はちょっとだけ申し訳そうに言った
(脱字がある!)

>〜って、春奈の顔に涙流した後が、何かあった?」
(後は跡!)

兄と妹の仲の良さが文面から伝わって来ない!
兄の言いなりになった末に妹は「あんたみたいなクズ死ねばいいのよ」と本人の前で言ってのけた!
設定に無理が有り過ぎて共感できる部分はほとんどなかった!

ワイの感想!(`・ω・´)

293 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/02(木) 16:33:50.72
>>264-271
話が続く可能性があるので様子見!

ちょっと買い出しに行ってくる!(`・ω・´)ノシ

294 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 17:35:04.68
http://novel.jpn.org/read.cgi?key=20131210061000

お願いします

295 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/02(木) 18:14:18.23
>>294
恥ずかしくないのか?

お節に少し飽きがきたので、
すき焼き用の肉を振る舞うとしよう!(`・ω・´)ノシ

296 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 18:26:33.67
『オレンジ』なんてタイトルだから
芥川の『蜜柑』と比較してしまう
タイトルは、『オレンジジュース』に変えるべきだな

297 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 18:27:56.07
さすがに自作に100点つけるのは恥ずかしいよな

298 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 18:33:15.53
やっぱお前らとはレベルが違うだろ

299 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 19:10:47.57
どういったリアクションを期待して評価願いを装ったのか分からんが、
この悪乗りがスベった感は痛々しいな

300 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 20:14:48.28
どれどれ、俺様が見てやろう。正月だからな、特別だぞ。心して聞いとけ。

ま、糞だな。3行でわかる。駄文のオンパレード。継ぎ接ぎだらけのフランケンシュタイン。醜い。
っと、フランケンシュタインというのは人造人間をつくった博士の名前だったな。勘違いしている奴がいるから気をつけろ。

いいか、「路地を縫って」が浮いとるわ。
その言い回しを使いたいなら、よくある「入り組んだ」「込み入った」とか、細っそいごちゃごちゃした路地をまず想像させないかん。陳腐な言い回しにもちゃんと意味があるんじゃボケ。なにが、酸味が漂うだよ。ったく意味ねーだろ。

基本をな、ちゃんと押さえてから、てめえの独特の言い回しをもってこい。わけもわからず繋げんな。
つか、それ読んで気持ちわりぃと感じん神経がわからぬわ。語感が鈍いんか。

書き出しは作品の質と品格をも決めちまうもんだ。そいつの、つまり書き手自身の顔でもある。一発目から醜い顔をさらすなやボケ。こちとら気分わりぃーわ。

で、次の擬人法もくどいっつうか、てめえ誰だよ?って感じだよな。
おい、おまえ。「不機嫌な音を漏らしている」なんて思ったことがあんのか?
不機嫌なウンコを漏らしている、ってのほうがよっぽどマシだぜw

だいたい嘘くせえんだよ。言い回しがな。総じてな。浅はかなひらめきを、まんま、書いてるだろ。ちったあ知性っつうもんを注入しろや。頭つかえ。ただの飾りか? そのおまえの禿頭は。

まーな、嘘でもな、もう少し気の利いた表現にして、おおっ、と思わせろ。そういう工夫をしろってゆーこった。わかるな? それが文学だ。文学の妙諦っつうもんだろ。いや知らんけどな。

で最後、パチンコ屋に足を運んだ、ってか。3連発の小汚えメタファー。わかっとる? てめえの厚化粧。自覚ねーだろ?
俺にはおまえの気弱が手に取るように見えるぜ。繊細なのはいい。しかしいいか? もっと自分に自信をもて。おびえながら文章編んでんじゃねーよ! 以上だ。

301 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 20:26:28.59
ひょっとして天才さんですか?

302 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 20:28:42.65
>>294
ここアリの穴クローンか。踏んじまったぜ。IP抜かれたか。

303 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 20:33:03.58
天才vsワイ
前々からこの二人の真剣勝負が見たかたんだよなあ。

304 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/02(木) 20:39:05.92
お腹がパンパン! はち切れんばかりに食べた!
テレビの特番を観ながら酒が進む! 今日はこの状態で深夜に突入するだろう!

特に評価する文章もないので、今日はここまで!(`・ω・´)ノシ

305 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 20:42:09.09
汚い言葉だけど、言ってることは割と正しくて笑える

306 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 20:58:37.42
最後気を使ってか励ましてるのすごい好き

307 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 21:02:01.60
>>300 は天才と言われているの?
この人、リアルで知ってるかもしんない。
ネット上ではこんな人だったんだ……。
リアルと全然ちがうんだね。

308 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 21:19:41.89
おれが旅行代理店の添乗員をしていた頃、台湾や韓国、東南アジア諸国へのツアーには買春目的のものもあった。
後に新聞やテレビのニュース番組で叩かれ、今はもう大っぴらにはないだろうが、バブル景気の頃は、それが横行していた。
聞けば誰もが知る大手メーカーが、顧客である代理店の油顔のおっさんたちを、上記の国々へ連れてゆき、擬似恋愛を体験させるのだ。
相場は、業者に2万円〜3万円を払い、ホテルの部屋に来た女に1万円を払う。
添乗員が女を呼ぶ場合、業者には払わずともよく、女への1万円だけで済む。
若かったおれは、何度か女を呼んだ。
あれは台湾でのことだった。
夜になり、どの客の部屋にも女が入った。
添乗員は業務から解放されたようなものである。
おれは中華下町の風情を残す屋台街までタクシーを飛ばし、好物の、蜆のニンニク醤油漬けと紹興酒一瓶を買い求め、ホテルに戻った。
ホテルの部屋で、ニンニクくさい蜆を食らい紹興酒を飲んでいると、業者の長から電話が入った。
「いい子がひとりいるんだけど、呼ぶ?」
酔っ払ったおれは
「ああ、お願いします」

309 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 21:21:28.41
15〜20分後、ノックの音がした。
扉を開けると、小柄な素人のような女が立っている。
女は部屋に入るなり、一瞬嫌そうな顔をした。
おれは怪訝に思ったが、酔っていたし、そんなことはお構いなく女を抱いた。
事が済むと、おれは眠くなった。
通常、女は朝まで男とベッドを共にすることになっている。
しかし、その女は
「すいません、どうしても帰らなければならないので、帰してください」
と片言の日本語で懇願する。
おれも、どちらかといえば、事が済めば女には帰ってほしい、と思うタイプの人間である。
「ああいいよ。ご苦労さんでした」
女はそそくさと帰っていった。
翌朝、目覚めたおれは驚いた。
部屋がたまらなくニンニク臭かったから。
女はこのニンニク臭にまいってしまったのだろう。
ニンニク臭いおれと朝まで一緒にいるのがどうしても嫌だったのだろう。
シャワーを浴び、歯を磨きながら、おれは自分のデリカシーのなさを恥じた。

310 :308&309:2014/01/02(木) 21:24:01.45
よろしくお願いします。

311 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 21:50:50.49
絶句しました

312 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 22:43:34.15
なぜこんな内容にした

313 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 22:55:08.00
前半ドキュメンタリー
後半日記

314 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 23:03:50.97
女が早く帰りたがった部分をふくらませてほしかったかも
素人のような女が嫌そうな理由をした辺りも、
伏線として優秀なので少し詳細にしたらオチが引き立つと思う
ついでに言うと、1レス目の頭半分は2レス目を読み進めるのに
ほとんどが必要のない情報だから簡潔でいいのでは?

315 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 23:31:46.53
どうしろと、どしろうと

316 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 23:53:37.84
ここで連投してる人って下手に見せてるけど本当は相当な書き手っぽいな

317 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/02(木) 23:59:38.94
>>316
どれの事
それと根拠があるならすごく興味あるから教えて

318 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 01:45:29.85
真夜中、一日中降り続いた雨も闇の彼方へと消え去り、陰気に湿った土の匂いが森の中に立ち込めるばかりだった。
 人影が、ようやく立ち上がり、濡れた地面を踏みしだきながら雫に覆われた高い草を掻き分け、少し開けた空間へと歩を進める。
 周りには頭上を覆うほどの木々が濃い葉を茂らせ、こぼれ見える星は、すっかり上がってしまった雨によって綺麗に洗われたような輝きを放つ。
 そのわずかな光が、その人影に、均整の取れた体つきと険しくも哀しみをたたえた男性の顔を浮かび上がらせる。
 男は、ここが山のどの辺りになるのかすら分らなかった。かつて、ここに墜ちる前は、彼はここを含めた世界全体を空より俯瞰することもできたというのに。
 彼は身に付けた装備を点検し、そのほとんどが使い物にならなくなってしまった事実を確認する。
 機材が生きていなければ連絡も取れず救援は期待できない。食料が確保できなければ生命を維持することが出来ない。
 この真っ暗な夜を見渡す彼は、この場所の外に存在する光に満ちた繁栄を知っている。
 繁栄の、その先にある迷いや困惑も、戦争も、飢えも。時間の経過により変わり果てる無常なる世を知っている。
 
 人間として生まれた事は、それ自体が彼に与えられた罰であり、存在を維持し続けることを己に強いらねばならぬ呪いである。
 その昔、光の中に生まれた神々は、世界の、全ての事象を司る大いなる存在として『在る』だけであった。
 その一方で、彼らの眷属として世に姿を成した天使は、人間と共に生き、人としての言葉を与え、教えを授けた。
 全てを自然の一部として受け入れるよう諭し、光の存在が求める、在るべき世界の構築に尽くした。
 しかし、その『在るべき世界』とは、必ずしも人間の、その人の思いや都合に合わせられたものではない。

319 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 01:46:02.57
 男は、『在るべき世界』の実現のために、己を鍛え、文明がもたらす様々な道具をも使いこなした。
 そして男はやがて、世界に飲み込まれる。『在るべき』ではなく、ただ『在る』世界に。
 男を責めることはできない。単純に、彼は彼として『在る』だけであって。『在るべき』彼は、その目標であり理想でしかないのだから。
 天使のような赤子、という言葉がある。赤子は天使か?そうかも知れない。だが、人間として存在するために掛けられた呪いがやがて天使を人に変える。
 男は堕ちたのだろうか?実際、彼は墜ちた。管制から逃れるために極秘裏に飛ばしたセスナが故障によって墜落、辛くも脱出だけは成功した。
 現在、彼は人間界の文明というものから見放された山深い未開の地に、おそらくこの一帯では、ただ一人の人間として『在る』。
 そんな中にあっても、彼を求めるものはいる。彼を捕らえ、絞首台に送りたい者。彼を非合法に裁き、闇に葬り去りたい者。
 天から追放され、地に落ちたそれは、悪魔と呼ばれる。
 彼はいつから悪魔と成り得たのだろう。

owari

320 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 01:51:51.00
>>319
文章が最近では飛び抜けて上手い
驚きました

321 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 02:01:44.50
>>318
凄い芸術性と表現力
だけどそのまま物語が進行したらと思うとうんざりする
どっかで軽快なスピード感が欲しい
序章ですかね

322 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 02:36:18.38
ただの厨二病です
頭上を覆うほどの木々ってなんですか
覆わない木々は苗ですね

323 : ◆wa1a4mh476 :2014/01/03(金) 02:43:56.81
堕天使ルシファーの伝説を下敷きにしたお話ですかね。今晩は、彼の伝説を形作る契機と
なったであろう、金星の天体ショーがあった日ですから、ナイスタイミングです。

詩のようなエッセイのような小説のような黙示録っぽい感じは、わたしは好きだけど、
お金を出してまで読みたい魅力があるかって聞かれると、そこまではちょっと無いです。
まだ、普通のお話の方が良いレベルかな。今後、こういう方向性で、既存のお話の形を
越えるような新しい作品を読ませて欲しいです。もうちょっと具体的な描写やメタファがあると、
イメージが沸いて良かったかも。現状では、説明的な言葉が多くて、気分が高揚しませんでした。

昔は、こういう方向性でとても上手な掌編書きのコテさんがいらっしゃいましたが、
アリが消えてしまったので、もう読めないですね。残念。

324 : ◆wa1a4mh476 :2014/01/03(金) 03:10:02.13
>>310
長いお話の冒頭を2レス分だけ切り取ってきたような感じですね。
特に新味は感じませんが、分かりやすいですし、長いお話の冒頭としてはマズマズかな。
人によっては、普通すぎて詰まらないと感じるかも。

これだけで完結していると言われたら、ちょっと困ります。
すでに指摘されているけど、1レス目は何だったの?とか。
モラルハザードな感じが、読者をお話の世界へ誘い込む呼び水になっている点は
さすがだなって思うけど、この終わり方だと、悪い意味で解決されていなくて。。。
だから、どうしても読者は、読後に「はあっ?」て感じてしまうと思います。

お話のまとまりって、大切だと思いますよ。

325 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/03(金) 03:47:23.81
>>264-269>>271
>「お願い、ウチの事は忘れて」
(「私」から「ウチ」に替わった! 方言のように見える!)

前半と後半で文章や内容が大きく変わる!
前半はシリアス! 後半はコメディに見える!

後半の主人公を取り巻く現象が少し不安定に思えた! 主人公の性格も若干、変わったように思う!
新しい女性との出会いの切っ掛けが頻発する! 主人公の視点で「超常現象」と呼んでいた!
次に亡くなった彼女の仕業として受け止め、空に語り掛ける! 姿は見えていない様子であった!
喫茶店の場面では彼女の視線を察知した! 気配の有無もわかるらしい!

主人公は亡くなった彼女に対して、どこまでのことが出来るのか! 彼女が息を引き取ったあとの旅行で、
霊体の姿の彼女を目にしている! 途中までは身体に触れることも可能であった!

前半と後半の書き方の違いから接ぎ木のような違和感を覚えないでもない69点!(`・ω・´)

326 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/03(金) 03:48:17.85
>>308-309
業者の長がツアー客ではない添乗員に、商品の女を宛がうことがあるのだろうか! 料金は誰が払うのか!
屋台街で蜆のニンニク醤油漬けを買って食べていた! 現地の庶民的な食べ物なので、部屋に訪れた女がニンニクの臭いを嫌う理由が釈然としない!
女の容姿を描写して「現地の人間ではない」と云うことを提示した方がよかった!

もう少し描写に力を入れた方がよい64点!(`・ω・´)

327 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/03(金) 03:49:02.31
>>318-319
>少し開けた空間へと歩を進める。
(山の中を歩いていて、少し開けた場所に出る!)
>周りには頭上を覆うほどの木々が濃い葉を茂らせ〜
(開けた場所ではなかった!)

>この真っ暗な夜を見渡す彼は〜
(回想なのか! 現状を悲観した例えなのか! 降り続いていた雨は止み、空には星が見えている!)

セスナで山中に墜落した男が遭難者に成り果てた!
それだけの内容である! 神や人類の歴史に踏み込んで語るような話ではない!

遭難者は疲労と空腹で有りもしない妄想に憑りつかれているのだろうか63点!(`・ω・´)

328 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 10:26:23.44
ゴミカスレベルだなあ

329 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 10:27:22.45
>>325
やっぱり文章を見慣れた第三者の意見は大事ですね
こちらの意図した所とはまるで違うので、他人に理解させる事の難しさを感じます。
紗耶香は死期を悟ってアキに無茶を言いますが、その後昏睡状態に陥ります。
しかしアキとの約束を守ろうと幻を見せます。いわゆる生霊ですかね。
そしてアキとの旅行で一泊しますが、紗耶香の本体は明け方息を引き取りました。
霊体の紗耶香が泣き止んだ頃です。
翌朝自分が死んでしまった事をアキに知られた事で、紗耶香の霊体も無理をする必要が無くなった。
という設定です。

ここまで口で説明してしまうのは滑稽ですね、文章で表現できるように頑張ります。

330 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/03(金) 11:10:38.81
>>329
生霊と霊の違いが文中にわかるように書かれていないので、
そのように読むことはほとんど不可能に思える!

作者が考えるよりも読者は読解力がない!
作者のような神の視点を読者に望んではいけない!

作者の課題は描写にあるのかもしれない!(`・ω・´)ノシ 箱根駅伝の観戦に戻る!

331 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 11:18:48.53
すごいなあ
端的に言うとヘタクソってだけなのにここまで婉曲に伝える事ができるのか

332 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 11:42:55.70
文章書けないクセに頭の中では壮大なストーリーガーとか言い出す奴な。よくいるわ

333 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 11:58:54.44
>>330
>作者のような神の視点を読者に望んではいけない!
正にその通りだと思います。色々有り難うございます。
>>331
正にその通りだと思います。
>>332
正に僕の事だと思います。

334 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 12:24:08.93
ていうか、この程度のレベルなら第三者の意見も何も自分で読んでみて気付けんとあかんのじゃないか。
推敲とかしないのか。

335 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 13:09:03.39
>>334
すいません
酔っ払った勢いで一気に書く癖があるもので
見苦しいとは思いますが、そういうおバカにダメ出しをするスレだとも思っていますので、悪しからず。

336 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 13:27:14.01
あー、はいはい
まーた「本気出してない俺」の人、ね

337 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 13:36:48.62
>>336
決してそんな事は思ってませんw
たった今やってた事を物語?にしてみました。


338 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 13:37:20.71
出汁は昆布がいい、上品で香り高い。
決して素材の味を邪魔する事なく姿を潜めている、しかし舌の上で見え隠れするその存在の緒を捉え
手繰り寄せればその全容が姿を現す。
その影の存在感は不気味とさえ言えるほどだ。
私は丁寧に昆布の表面を拭いた。
表面に吹き出た粉は落としてはいけない、濡れた布巾のせいで白い粉は色を無くし
昆布本来の色と同化してしまうがそこは問題ない。
いつくしむように昆布を拭いた後は鍋に張った水の中にしばし浸け置く。
はるか北の豊かな海で生まれ、膨大なエネルギーをその身に隠し持って
ひたすら息を潜めていた昆布はここで、料理を美味しくするための呪文の詠唱を始める。
昆布は徐々に力を取り戻し、本来の姿に戻っていくが、ここで力を爆発させてはいけない。
私はすぐに昆布を取り出して鍋を火にかけた。
私は鍋をじっと見つめた。
ぶつぶつと鍋の底に湧き上がる泡は協奏曲のように、これから起こる物語を讃えていた。
鍋底に穴があくほど見つめていた私は一瞬のタイミングを見逃さなかった。
「セイヤ!」
先程上げた昆布を菜箸で摘んだ私は右斜め上から昆布を鍋の中の湯に滑り込ませた。
呪文の詠唱が再び始まった。
私は額に汗を滲ませながら、覚醒しようとする昆布を、その拙い能力で制御しようと摘んだ状態でその時を待った。
「ソヤア!」
私は昆布を左斜め上に抜きあげると、箸を持った右手に交差させるように左手をコンロのノブにやって火を止めた。
なんとかうまくいったようだ。私は鍋の柄を掴むとしばし考えた。ここまでで昆布の能力を引き出す事にはなんとか成功した。
しかしここからは私の能力次第だ。私は愛を持ってゆっくりとお湯を注いだ。
注いでいる時間を考慮して2分45秒後!フタを開けると芳醇な香りが私の鼻先を包んだ。
一口麺をすすってみる。
うむ、やはり愛が全てだ。

339 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 13:44:08.80
>>337
垂れ流しかよw

340 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 13:47:28.69
小説より単価や俳句のほうが向いてるんじゃないか

341 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 13:49:27.58
>>339
Yさんには評価する義務がある

342 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 14:14:29.19
これを読んでも美味しそう、私も今晩昆布だしを作ろう。と思えない時点でこれは作者のオナニー小説だと言えますね。
逆に今夜は昆布だし以外考えられない。と思わせることが出来たなら、読者を楽しませる読み物として成立するのでしょう。

343 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 14:16:11.23
思いついたことを即興で書いて面白いならとっくにデビューしてんだろw

344 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 14:22:34.53
>>341
ワイに義務なんてないし、おまえにも評価を要求する権利なんてないだろ

345 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 14:23:34.07
ま、便所の楽あがきだからな

346 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 14:48:02.91
>>342
マジレスしてどうすんの
カップヌードルを大げさに作ったってネタでしょ

347 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 14:50:40.95
孤独のグルメ、かっこいいスキヤキくらい面白ければネタにもなるんだがなー
不器用にひねりだしたものをネタですどうぞといわれても

348 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 15:02:47.76
たとえ思いつきでも、自分が面白いと思う、もしくは面白いものを書こうという意思がないと、ただの駄文となってしまうでしょう。

349 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 15:08:48.48
>>338
一般的に合わせて使うカツオ出汁を貶めているような出だしがひっかかる
地の文のサムい表現は、どうしても書きたければ
台詞にしてキャラをすべらせるようにすれば一応言い訳が立つ

350 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 15:09:35.02
えっ、どっちにしろただの駄文だよ?

351 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 15:12:08.83
誰か一人にでも楽しんで読んでもらえたならば、それは駄文ではないのです。

352 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 15:12:39.99
名言だな

353 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 15:19:10.42
>>346
カップヌードルではありませんが有名なCMを引用してカップ麺だという事を表現しました。
>>349
さんざん上品だの何だのとウンチクを言っておいて結局作ったのカップ麺かよ
微妙な味なんかわかるわけねーだろというオチだったんですが、多くの人はそう解釈しなかったようで
己の力不足を感じます。
>>350
結果を見ればおっしゃる通りで言葉もございません。

354 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 15:25:16.81
作品的には、カップ麺とはっきり書いたほうがまだマシでしたね。
曖昧過ぎて落ちにもなっていません。
前半力説した昆布だしのお湯を注いだカップ麺に対する味の表現がないのも、マイナス点ですね。

355 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/03(金) 17:49:46.03
料理を美味しくする呪文、の呪文が何らかの文章にされたら面白かったのに

コンブマハリクダシダシマハリタ

356 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 01:11:35.25
寂しいですね
投下していいですか

357 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 01:37:46.27
はよはよ

358 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/04(土) 01:42:48.46
>>338
深夜帯にたまに食べたくなる、どん○衛!

ちょっと戸棚の中を漁ってくる!(`・ω・´)ノシ

359 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 02:02:06.27
ワイは多分、今のツルツル麺じゃなくて昔の粉々麺が懐かしいと思っているタイプと推察

360 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 02:06:52.17
「須藤の女じゃねーか」
俺はギクリとしたが態度には出さなかった。
「関係無いだろう」
目の前にぐるりと囲むように睨みつけている連中が
須藤の事を知っている以上、通りすがりの一般人で済ますわけにはいかなくなった。

ド田舎というわけではないが、少し走れば田んぼばかりのこの地方都市で若者が遊ぶ場所は少ない。
寂れたアーケード街を通りぬけながらのショッピング。
物心ついた頃既にあったボーリング場。
最近、町を縦断するバイパス沿いに出来たゲームセンターや
お手頃感が売りで、日本に留まらず世界進出も果たした衣料品店が多少人気という程度のものだ。
下手くそな映画俳優の絵が壁一面に書かれたビリヤード場は
ガラの悪い連中のたまり場になっていて、最近になって初めて入った。
観光地が近くに点在しているが、温泉、登山、神社仏閣に特別天然記念物のウォッチングスポット。
16、7歳の子供が嗜むにはいささかアダルトすぎる。
俺達は日々、遊びのネタに飢えていた。

俺がこの高校に入学して以来、1学年上の先輩である須藤には可愛がってもらった。
入学当初、同学年と間違えて話しかけた須藤が先輩であると知った後も、辛うじて敬語と言う程度の物言いで接していた。
須藤の正体を知るのに1週間とかからなかった。
他県ではあるが、この学校と最も近い距離にある高校と抗争が激化した時に
両方の首領格を半ばねじ伏せるようにして仲裁した男。
権力闘争への不自然な介入のせいで内外に敵が多数いる。
しかし須藤の周りには、ナチュラルな風貌と
飄々とした性格のわりに無駄に強い男が多かった。
須藤のグループに征服欲は無いが
誰にも文句を言わせない雰囲気を持った孤高のコミュニティのように見えた。

361 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 03:50:24.18
被せてすいません。
予定3時間オーバー


start

362 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 03:51:59.07

 「あれは、とてもよく出来た仔で、最初は何かの間違いじゃないかって私は思いましたね」
 陽の燦燦と降り注ぐ庭先で、その老猫は自慢げに語った。
 「あれは小さい頃から賢かった。あれの兄弟は、少し大きくなるとさっさとどこかへ行っちまいやがって、でもあれは人間の住処に貰われて行ったんです。
賢かったからねえ、いや、本当。あれは毛を逆さに撫でられても、尻尾を掴まれても、澄ました顔をして決して逆らわなかったんですよ。賢い仔でしたね」
 はたして、猫としての威厳を捨ててまで人間に与する事がどれだけ賢い事なのかは、野良の吉井には理解できなかった。
 それでもその老猫は、もう霞んでしまってほとんど見えない目で遠くを見つめ、あれと呼ばれた仔猫との思い出を語るのだった。
 「あれは、ここからずっと離れた集合住宅の何階かに貰われていったのですが、それからは私もつてで聞いただけの話なんですがね。
それでも良く出来た賢い猫だっていう評判はそれはもう、こちらがこそばゆくなるくらい良く聞かされたもんです」
 きっとそれらの話は、老い先短い老猫を思いやるための嘘が少なからず混ざっているのだろうと吉井は思ったが、目が霞み毛並みもぼろぼろになったこの
老猫が、こんなにも無邪気に自分の血を分けた、吉井の見知らぬ仔猫を褒める様子を見るにつれ、そのような邪推を口にするのは無意味で良くない事だと今更のように感じた。
 「あれは電話を掛けるんです。人間の、良く分らない機械ですが、だいたいどこの家にもあるあの道具です。電話と言う奴は、これも聞いた話
なんですが、普通じゃ声の届かないようなはるか遠くの者とも話す事が出来るっていうじゃありませんか。そんな便利なものを人間は道具として
使っているのですってね。私にはそれがどうやったら話せるかなんてさっぱりなんですが、よく人間があの道具に向かって話しているのを見掛ける事は
ありますよ。まあ白状しますと私も若い時分に人間の家に飼われてた時は電話って奴を触ってみたことがありますがね、ちんぷんかんぷんですよ。

363 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 03:53:47.74
でもね、あれはその難解な電話を掛けてるんですって、もちろん聞いた話ですけどね、あれは電話を掛けるっていうんですよ。
全く大した奴じゃないですか、あれは」
 老猫は楽しそうにそう話すと、それっきり黙りこんでしまった。座ったままこくりと俯いて、それっきり動かなくなった。
 眠ってしまったのだろうか。吉井はしばし全く動かない老猫を見守り、足音を立てずにその場を立ち去った。

 あれと呼ばれた猫は、白黒のぶちのオスで、猫の世界ではすでに青年と言っても良い成長段階を迎えていた。
 何十世帯もの人間がひとかたまりになって暮らす集合住宅の、四階がその猫と飼い主である人間の住処だった。
 老猫があれと呼ぶその猫も、この家では名前を付けられて呼ばれていた。「メルセデス」と。
 メルセデスは果たして、老猫の云うとおり電話を掛けることがあった。もちろん猫ゆえに正しい電話の掛け方は知らない。
 始めはここに住まう人間の、見よう見まねで電話という機械の操作を試した。人間が側にいると注意を受けて取り上げられるので、人間のいない出かけている時間に試した。
 電話は時折大きな音を出す、単調な、しかし存在を否応にも知らす大きな音を。
 その時は、電話の上に並ぶ難解な複数の丸いボタンのうち、ひときわ大きなものを押せば良かった。
 「もしもし、もしもし?」電話の部分の、コードで繋がった、人間が手に持って耳に当てる部位、受話器が人間の言葉を話す。
 「もしもし……」電話はだいたい同じ言葉しかしゃべらない、だが人間はそれに向かって話す。メルセデスはしかしその言葉には一切応えない、猫だから。
 人間の言葉と己の沈黙に飽きたら、もう一つの大きなボタンを押せばよい。
 人間の言葉は終わり、代わりにさっきよりはずいぶん控えめな、しかし単調極まりない音を出す。
 「ツー、ツー……」メルセデスはそこからさらに操作を進める。もう一度大きなボタンを押す、そしていよいよ小さなボタンに前足の、柔らかい肉球を押し当てるのである。

364 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 03:54:17.63
 メルセデスはこれまで、何度もそれを試みてきた。たまたま一度目にその試みが成功したのを知っているので、何度も試みる価値を理解している。
 「はい、田中です」「もしもし、山田です」「はい……おい、誰や?」反応は様々だった。大きな音から始まる時の単調さは無い。
 それらのやり取りの中で、メルセデスは電話が人間の声を話す事を知っている。だからこそメルセデスはそれらの声に一切応えない。
 
 春先の、暖かな風も心地よい昼下がりだった。窓から射してくるやわらかな陽の光を受けまどろんでいたメルセデスは、電話の単調な音に叩き起こされた。
 余程暇でもない限り、もう電話にはそうそうちょっかいを出さなくなったメルセデスであったが、気紛れに電話を触りたくなった。
 大きなボタンを押す、単調な人間の声が聞こえ、やがてうろたえるか口を閉ざしてお終いにしてしまう。そのような反応を待った。
 しかしメルセデスは、今回の電話に関してかつてない驚きを味わうこととなる。
 「……ニャァー……」電話から聞こえてきたのは猫の鳴き声、若く、弱々しいが勇気を振り絞った風な、メスの声。
 メルセデスはしばし受話器を見つめ、同じように勇気を振り絞って応えてみる「ニャア……ニャァー」
 「あ、こらユリちゃん。悪戯はだめよ……」電話の向こうで人間の声が聞こえ通話が途切れる「ツー、ツー……」
 メルセデスは呆然と電話を眺め、そして開け放たれた窓辺に飛び移る。メルセデスは良い仔としての信頼を勝ち得ているので、このような天気の良い日は風を入れるために窓が開けられている。
 四階から眺める集合住宅の群れ。ごく近くの棟の窓から他所の住処の様子が見て取れ、ちょうど主婦が電話で話しているのが見える。

365 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 03:58:03.16
 あそこではない、でも確かに電話は掛かってきた。どこか知らぬ電話から、自分以外に電話を使う猫がいた。
 どこだろう?林立する建物の、さらに向こうにも少しだけ別の住宅も見える。
 メルセデスはあまり世間を知らない、物心付く頃にはすでにここで人間と一緒に暮らし、ここからはほとんど出た事が無い。
たまにお出かけで連れて行かれ他の人間の住処や、もっと広く賑やかな街の中へ行った事もあるが、ここにこうして住まい、ゆっくり寝て暮らすことが幸福だと思っている。
 しかしいるのだ、この集合の中か、もっと遠くのどこかには、同じ猫が、同じでなくても興味が沸くわくわくする何か。
 メルセデスは四階から眺める。隣の棟、とても飛び移れない。はるか下、四階下は植え込みの木があり柵を隔てて淀んだ水路がある。どちらにせよ、落ちたらたぶん、死ぬ。
 ファイト!闘え!メルセデスの中のオスがこう言ったのかも知れない。弱々しくも勇気を振り絞り声を発したあのメスネコの声に押されたのかも知れない。
 なんとかなる、ファイト。闘え、猫。
 だが、いや、しかし。メルセデスは賢い、一時の激情も、今置かれる現実も、冷静に考えて行動できる猫だ。だが、いや、しかし……無理なものは。
 ガタン!背後で音がする。考えに気を取られていたメルセデスは驚いて飛び上がる、受話器だった、不安定なままにしていたそれが、春の風の悪戯に呼応した。
 なんだ受話器か、どころではない。四階の窓辺に於いて、背後の脅威から逃れるべく飛び退いた先は……空中。

 「にやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 行くか行かざるべきか、逡巡した先に、メルセデスは行かざると判断したはずだった。しかし意に反して行く。
 幼年期から青年期へ、狭い囲いの中でも豊富な滋養を得ながら育った猫の脚力は、己が考えるよりずっと、強かった。

366 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 04:15:53.97
364までは先が気になって読み進められたのに、最後の365の中盤から失速
なんだか勿体ない。俺の期待感を返せw

367 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 07:53:13.25
ゴミアナルレベル

368 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 08:41:33.31
メルセデスて女の名前だけどな

369 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/04(土) 08:41:37.46
>>360
冒頭の描写を端折り過ぎていて読み難くなっていた!
それ以外の文章は平易ですんなりと頭に入る!
説明に終始した抜粋のような文章なので点数は控える!

もう少し描写が欲しいところ!(`・ω・´)

370 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/04(土) 08:42:37.80
>>362-365
>メルセデスはしかしその言葉には一切応えない、猫だから。
(猫なので人間に言葉を返すことができない!)
>だからこそメルセデスはそれらの声に一切応えない。
(自発的に人間に言葉を返していないかのように書かれていた!)

未完なのか! 落ちた先から、いよいよ物語が始まるのではないのか!
会話文の読点の数は心持ち漸減した! 老猫が早口に思えた! もう少し句点を増やした方が感じは出るだろう!
話の展開に無理はない! 読み易い文章ではあるが凡庸ではなく個性が垣間見える!

この作品に限り、一つの壁を乗り越えたように見える72点!(`・ω・´)

371 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 09:44:34.59
 寒かった。
 歯がガチガチと音を立て、全身は死にかけの小動物のように小刻みに震えていた。窓を完全に閉め切っても、毛布に包まっても、温かいミルクを飲んでも、この寒さは防ぎようがなかった。
 窓から望める空は灰色に染め上げられ、烏がその曇天を自由自在に飛び回り、人々は異臭漂う裏路地のゴミ屋敷を避けて歩いていた。
 部屋の奥にある時計を見た。午前七時だった。立ち上がることさえ億劫であったが、尿意を堰き止めることはできなかった。時計の更に奥にあるトイレに行くことにした。
 トイレから戻り、冷水で手を洗った後、寒さのあまり再び毛布に包まって昼になるのを待つことにした。どうせ部屋からは出ないのだし、読める本も尽きてしまった今、何もすることがない。
 親が死んでからもう数年になるが、商才にだけは恵まれた親の遺産を食い潰すことで、餓死することもなく快適に生きてきたが、その遺産もそろそろ底を尽き、今ではガスの供給も止まってしまった。
 私はいわゆるニートであったし、引きこもりでもあった。
 親はそんな私に見切りをつけたようだったし、兄と妹はもう完全に私とは縁を切っていた。特に妹の方は辛辣で、両親の葬式の時に顔も見たくないとさんざんに罵っていった。
 しかしながら、遺書には私の取り分もきっちり定まっていたし、私の取り分が三兄弟で一番多かった。私はニートであったし、兄と妹はそれなりの成功を収めているため、私の方に多くの金と財産が移動したわけである。
 親なりの論理がそこにはあったのだろうけど、親族会議は荒れに荒れた。私は無意味な誹りを受けたし、兄から殴られ、妹からも数多くの言葉の暴力を浴びせられた。
 耐え切れなくなった私は、もはや私の財産となったマンションに転居しそこで現在まで暮らしていた。
 転居してからは徹頭徹尾、遺産での生活は、いわゆる一般庶民平均的な生活を務めていたが、しかしこちらの財産は2000万円少々とこのマンションの一室のみ。収入がないのであれば部屋などは借りることもできず、売るにも売れないどん詰まりの状況である。
 そんな中だったので、買えるだけの食料は買い込み、それまでにアルバイトとして稼ぎを得ることを考えていたのだが、端にも某にもかからず、ついに食料まで底が見え始めた。
 ひもじい生活を、強いられていた。
 

372 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 09:45:05.27
 ふと目覚めたら烏がずいぶんとうるさく鳴いていた。
 があがあという不快な鳴き声は、まるでこの空全体を強く振動しているかのような力強い鳴き声だった。
 余りにもうるさいので、このまま寝ることもできず、ゆっくりと起き上がってカーテンを開けた。
 曇天の薄暗い空は、ひとつ残らず光を地には与えない。時間の早さも相まってかなり暗い朝であった。近くでトラックの音が聞こえた。否トラックだけではない、あらゆる乗用車のエンジン音や、タイヤが地面に擦る音が聞こえてくる。
 こんな寒く薄暗い早朝でも、都市は靜に、そして着実に目覚めている。
 烏の鳴き声が、いつの間にか止んでいた。先ほどまでがあがあと喚き散らしていたあの声の持ち主はきっとどこか遠くに飛んでいったのだろう。今日日都会の裏路地には常にゴミが散乱しているのだし、何より烏は賢い。私とは違う。
 ふと、視界の隅に黒い塊が入ったような気がした。私はゴミか服が飛んできたのかと思って、ガラス戸からベランダを覗き込んだ。
 そこには、烏が座り込んでいた。
 私がゴミか何かかと錯覚したのは烏であった。その烏はやせ細っているようにも見える。黒い目をこちらにじっと向けたまま、微動だにしない。その視線は餌を要求しているようにも見えた。
 このまま居座られても困るので、私は冷蔵庫から食パンを取ってきて、すこしちぎって烏の前に置いてやった。
 烏はそれをしばし不思議そうに見つめた後、ようやく私の意図を理解したのかくちばしでつっついた後、口に入れた。その後は濁流の如く一挙にパンを頬張り、満足そうにベランダから離れていった。
 なぜあの烏はこんな大都会とも呼べるような都市の中で、あそこまでやせ細っていたのか。
 きっと彼──もしかしたしたら彼女か──も烏の社会からは爪弾きにあったのだろう。路傍のゴミを賢く効率的に食べる烏ではなく、大空を飛翔することもなく、ただ人々に乞食のように物乞いし、鳩に成り下がった哀れで愚かな烏。
 妙にシンパシーを感じる鳥である。私も又人間の社会から爪弾きにされ、ただ乞食のように親に物乞いしてきた愚かな人間なのである。
 その日、私は初めて外に出てみようと思った。

373 :360 ◆KN2DFykKBA :2014/01/04(土) 11:31:52.27
「なぁ、有松裕也」
その日の放課後、教室で友達とウダウダと喋っていると須藤から電話が掛かってきた。
要件の方向性はわかっている、お願いごとだ。
須藤は先輩であるにも関わらず、俺には高圧的な態度は取らない。
使い走りもあくまでお願いごとの形式を取る。
まあお願いごとと言っても大抵の場合は年下である俺は了承せざるを得ないが、無理な要望は断る事が許された。
有松裕也とフルネームで呼ぶ時が須藤が俺にリクエストをよこすサインだ。
「今日ひなたと約束してんだけどさ、俺行けなくなったんだわ、お前ちょっと相手してくんね?」
「あのね、須藤君、それ何回目ですか?いい加減で愛想つかされますよ」
「へへっ、頼むよ」
「今度はちゃんとメールしといてくださいよ」
「オーケーオーケー」
「ほんとかなぁ」
「んじゃ頼んだぞ」
須藤に説教じみた事を言えるのは俺の特権かもしれない。
危険ではないにしろ男子高校生にとっては脅威である暴力の部分を抑えこんでいる男だ。
ごく親しい人間以外は殆どの男子が畏怖していた。
蜂須賀ひなたは須藤の唯一定位置にいる女、いわゆる彼女だ。
女好きで学校を問わずあちこちで遊びまわっては女を雑に扱う須藤も、蜂須賀には頭が上がらなかった。
蜂須賀と俺とは同学年の1年生だが、須藤との付き合いは中学二年の頃からのようだ。
白い肌と背中ほどまであるサラサラとした黒いストレートヘアが独特の雰囲気を作っており
前髪パッツンの下からのぞくその美しい顔立ちのせいで、多少近寄りがたい雰囲気もあったが、女子連中には人気があった。

374 :360 ◆KN2DFykKBA :2014/01/04(土) 11:33:02.45
彼女と須藤との待ち合わせ場所は電話では聞かなかった。
学校から数百メートル先のコンビニの一角にあるボックス席だと決まっていたからだ。
席が開いてない時は大抵立ち読みをしている。
俺は店外からガラス越しにボックス席の前に立った。
蜂須賀は上目遣いにじろりと俺を見てしばらく睨むようにした後
テーブルに倒れこんで横を向き、それまで飲んでいた飲み物のストローを指でいじり始めた様子を見てため息が漏れた。
俺は回りこんで店内に入り、テーブルにしなだれかかっている蜂須賀の後頭部を見ながら息を整えた。
「よっ、黒沼!」
某人気漫画の主人公の名前で呼ぶのは俺達のお約束だったが、この日ばかりは蜂須賀の機嫌が悪かった。
俺のジョークにぴくりとも反応しないし、最初のリアクションを見れば、須藤がメールをよこさなかった事は明白だ。
仮によこしてたとしても機嫌が悪い事に変わりはないだろうが。

375 :360 ◆KN2DFykKBA :2014/01/04(土) 11:34:01.90
俺はボックス席の対面に座って、蜂須賀の顔の前にあるカップを挟んで対面にゴロリと顔を転がした。
「ねぇひなちゃん、須藤くんさぁ、どうしても「もういい!」
蜂須賀は体を起こして背もたれに寄りかかったが俺はテーブルに伏せたまま固まった。
さてどうしたものか、須藤が友達のピンチを救うために盗んだバイクで走りだしたのはこの前使った。
大工の源さんが腰を痛めたので手伝いに行ったのも使った、本当はパチンコだけど。
須藤から殺していいと言われた親類はあと何人残ってたっけな。
俺はガバリと身を起こすと蜂須賀は手帳を広げていた。
「あのさ、ひなちゃん、実は須藤くんの本城の伯父さんが「死んだ本城の伯父さんが何か?」
「う・・・きょ・・・今日一周忌で・・・」
「死んで3ヶ月目が一周忌なんだ、世の中知らない事多いね」
くそっめんどくせぇ
俺はいつもこうやって蜂須賀をなだめすかして、最終的に機嫌を直して送り届けるのが仕事だった。
こんな面倒な役回りを貧乏くじだとまで思わないのは、蜂須賀が美少女であるからに他ならないが
これがなかなか手強い。
蜂須賀がパタリと手帳をたたむと、その手を落下させるように膝に落として顔を斜め上に向けると虚空を見つめた。
「ねぇ松」
「ん?何ひなちゃん」
「どっか連れてって」
「いいよ、どこがいい?」
「それを考えるのがアンタの仕事でしょう?」
相変わらず虚空をみつめている蜂須賀の目は少し潤んでいた。

376 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 12:14:58.75
同じような文章ばかりで飽きる メリハリというか山場がないし 他人の文章と区別できる個性がない

377 :360 ◆KN2DFykKBA :2014/01/04(土) 12:31:56.48
こいつ何様だという態度に一瞬苛立ったが、その潤んだ目を見て冷静さを取り戻した。
彼女が言ってるのは本当の事だ、それが俺の仕事だ。
それによくよく考えてみると一番の被害者は蜂須賀で、俺と須藤が共謀して騙そうとしている事に変わりはないのだ。
俺は出来るだけにこやかに、明るく振る舞った。
「え・・・エイオン行ってみる?」
蜂須賀がくるりとこちらを向いた。
「上州の?」
「外にないでしょ、先週クレイジーアドニスも入ったらしいよ」
「知ってる!マジで?でもどうやって?」
バッグや財布、洋服に至るまで、挑戦的なデザインで若者に絶大な人気を誇るブランドで釣り上げる事に成功したようだが
その店舗が入っているエイオンは隣県にあり、ここからは10kmほどの距離だった。
「マイクレイジーバイク」
俺は背後のウィンドウの外に見えているはずの、愛機のママチャリを親指で指した。
蜂須賀は急速に後ろへと影を引きながらどんよりとした口調で言った。
「そりゃクレイジーだわ」

378 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 13:30:05.19
クソばっかでつまんねえなあ

379 :360 ◆KN2DFykKBA :2014/01/04(土) 13:40:40.39
自転車の後ろに乗る時は横乗りするように蜂須賀に教えたのは俺だ。
さして合理性は無く、女性はそうして乗った方が美しく、優雅だという理由のみだ。
しかし蜂須賀曰く、跨って乗るよりお尻が痛くならないそうだ。
横乗りはかなり不安定で、乗っている本人も背後に不安を感じる乗り方だ。
しっかりと胴を抱かせて安定させる必要がある。
それゆえに運転者は尻を浮かせて立ち漕ぎする事はできない。
体力の消耗を考えて飲み物を籠に入れて心の準備をしていると蜂須賀がサドルに手を掛けた。
「あ、ちょっと待って、座布団敷くから」
俺はかばんから取り出したジャージを自転車ロープで固定してからスタンドを下ろして自転車に跨った。
「気が効いてんじゃん」
蜂須賀は迷いなく横乗りして俺の胴に手を回す。
後ろを振り返った俺に蜂須賀がにっこりと笑う。
行って帰って来れるか上州エイオン。
未だ高校生のぼんやりとした世界観では実際の距離はわからない。
距離感は経験と予想でしかありえない。
バイパスに乗った後軽い丘陵地帯を越え、ホームセンターがある交差点から県道に右折して長い田園地帯の直線道路を走る。
高速道路の下をくぐれば湾岸道路に当たってそこから真っ直ぐ走って20分といった所か。
幸い俺のママチャリは微妙にクレイジーだ、ギヤが6つもある。
このギヤを駆使すればサドルに尻をつけたまま上州に到達する事も不可能ではない。

380 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 13:41:36.90
糞を拾って食っちまうからだろ。
犬ならわからんが、人間様はそんなことはしないぞ。

381 :360 ◆KN2DFykKBA :2014/01/04(土) 14:20:12.26
「あっ、ちょっと止めて」
ゆるやかな丘の登リを一番低いギヤで、ひたすら下を向いて登っていた俺の背中を蜂須賀が叩いた。
自転車を降りて押すほどでもない、一気に昇るには少しキツイ坂はペダルを止めればすぐに停車する。
俺は自転車を止めて弾む息を整えながら聞いた。
「はぁ、はぁ、はぁ、何?」
「ちょっと方向変える」
蜂須賀は自転車から降りると右側に周り、再び横乗りで荷台に乗った。
「こっちの風景、山肌ばっかりでつまんないんだもん」
「あ・・・そう」
こっちは必死で働いてるのにお前は優雅に高台の風景を楽しもうってか。
いや怒ってはいけない、今のところ何一つ彼女に非は無い。

382 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 14:38:22.33
3つ以上のレス投稿するときは、外にアップしてアドレス春ってことにしたらどうよ
せめて何レスでおわるのか事前に書くのも無理か?

383 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 14:51:58.65
3/5みたいなのを名前欄にいれるってやつだね

384 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 14:56:43.92
いまのような状況が続くと、他の人が作品を投稿しにくい。
いや、べつに終わるの待たずに投稿してもいいと思うけどね!
読みにくいからやるなよ!絶対!絶対だぞ!

385 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 15:14:39.72
もしかしたら混ざってもそのまま読める奇跡が拝めるかもしれない

386 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 15:16:20.42
気がついたらリレー小説スレになってそうだな

387 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 15:20:59.47
エサをやると、ハトやカラスが居ついちまうってことだな。
で、近所の人間が、鳥のフンがあちこちに落ちているもんだからフンがいする。


わかりやすいたとえだなw


大喜利?


誰がうまいことをry


自演乙w
やりすぎだおまえwww

388 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 16:21:57.03
ワイさん、冬の設定でお題頂戴
おねがいです



v(´・ω・`)v よろしく〜

389 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 16:56:34.73
お題スレ逝けよ

390 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 17:35:41.96
過去を回想する形式の文章の書きかたがわからない
この書きかたでおかしいところないですか?

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4785073.txt

391 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 17:42:43.64
うんこ

392 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 17:45:27.82
>>390
全体的にアナル

393 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 18:01:30.77
連投君のほうが上手だね

394 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 18:37:28.78
それはない

395 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 18:41:04.46
どちらも、読めたもんじゃない。

396 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 19:26:04.25
連載してる人は確かに上手い

397 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 19:31:10.88
>>395
嫉妬乙

398 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 19:34:45.61
まあ実際に連投してる人は野球描写を誉められてますしおすし。

399 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 20:05:26.76
野球の人はワイの文体に似てる

400 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 20:37:02.21
どれだよ、野球の人って。

401 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 21:34:55.71
山田

402 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 21:40:53.45
 前半のあらすじ。
 猫が電話を受け、驚いて、落ちた。一方で、ばいばいさるさんの足止めを食らう。
 この場を借りて、ワイさんいつもためになる評価有難う御差います。
 名無しやトリのみなさん、コメント有難う御座います。一行でもひと言でも励みになります。
 レスなしの非礼をお詫び申し上げます。思うところあっての事なので御容赦願います。
 そして後半。
    ・
    ・
    ・
 「にやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 行くか行かざるべきか、逡巡した先に、メルセデスは行かざると判断したはずだった。しかし意に反して行く。
 幼年期から青年期へ、狭い囲いの中でも豊富な滋養を得ながら育った猫の脚力は、己が考えるよりずっと、強かった。
 身体全体が風を受け、落下の、重力に引かれる祭に襲い掛かる風を浴び、迫り来る地面、未体験の速度に視界が狭まる。
 狭まる視界の一点、植え込みの木の天辺の良く茂った葉、視点を絞り、身体能力の限界に抗い前足を伸ばす。
 ザッ!葉に届く、枝が触れる、四肢を抱きつくように絡め爪を立てる、体重が、重力が襲う、爪が剥がれる!咄嗟に離す。
 「ウオォォォォォォ!!!!!ナメンニャアァァァアァァッァァァァァァァアッァ!!!!!!!」
 また抱きつき、爪を立て、離し、落ち、しがみつく!勢いは殺され、木の茂った葉の中を、枝の合間を、転がる、落ちながら転がる!
 「ウニャォッ!」枝に弾かれ柵を越える、だが勢いは死んだ、猫は死なない、もう身体をひねり着地できる高さと速度「ニャニイ!?」
 柵の向こうは用水路だった。良くない事だが、こういった集合住宅街にある水路は、火事のためだとか、昔あった小川を護岸して保つためだとか色々ではあるが、汚い。
流れは止まり、淀んでいる、ゴミが捨てられ浮いている。
ゴミは流れていかない。ペットボトル、板切れ、菓子の包装、色の悪い水草、その上に猫が華麗に着地できる要素はほとんど無い、皆無。

403 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 21:42:24.04
 ドボン!メルセデスは落ちた、良く見ると半身だけ、浮いている大きめの板に爪を立て、水中に全身を没することはかろうじて避けた。
 「フニャ……」なんとか重力から逃れ、今は浮力の力を借りて溜めていた息を吐く。板によじ登り束の間の安息を得る。

 スズキ目サンフィッシュ科、外来種の淡水魚ブラックバス。ゲームフィッシングに用立てるべく、一時期盛んに輸入され放流された悲劇の暴君。
 ゲームに使用するのは竿とリールとルアーである。奇抜な形状や色彩のものにもブラックバスは良く反応し果敢に攻撃を挑み、良く暴れ、しまいには釣られる。
一時期、これが非常に受けた。手軽さやオシャレ感が、若者を中心に受けた。ブラックバスの釣れる場所は当時、新しい刺激を求める釣り人たちに埋め尽くされた。
 釣られたブラックバスの一部は誰に許可を受けるでもなくあらゆる池や川に放され、それらは見事に生き延び、爆発的に繁殖した。その勢いは日本の淡水界を席巻した。
 さて、この用水路である。数年前にとある小学生が釣り上げたブラックバスは、体長58センチメートル。申し分の無いランカークラスである。
 キャッチ・アンド・リリース。ゲームフィッシングにおいてよく使われる言葉。
 釣った魚を殺さず、食さず、逃がす。逃がしてまた釣る。釣ったらまた放す、キャッチ・アンド・リリース。
 当時、この小学生はその手応えある、勲章にも等しい獲物をまた釣りたいと思った。しかし釣った池は遠い、自転車で1時間45分。そこで小学生は一計を案じる。
 自分の住まう集合住宅の側にある用水路、昔は川と言われたが、もはや川の体を成さず、流れていない用水路。
 そこへ小学生は58センチメートルのランカーであるところのブラックバスを、大事に運んで来てここへ放した。今ではその事をすっかり忘れてしまった。
 ブラックバスは、この用水路で逞しく生きた。そこにいた小魚は全て餌食となる。水辺に寄る昆虫や蛇、鼠、小鳥たちがその腹に収まる。
 今やこのブラックバスはこの用水路の王である。王ではあるが統治はしない、全て食らう。食らわないときは眠る。

404 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 22:05:28.12
お上手です
迫力ある捕食の描写にゾクゾクしました

405 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 22:07:10.70
 そして今。突然の水音に、用水路の王は目を覚ます。新たな獲物の到着を確信する。静かにひれを動かし水面へ向かう。
 水面に浮かぶ板の端から覗く毛の塊、メルセデスの尻尾であるが、ブラックバスには相手が何であるかは些細なことである。尻尾は食欲と攻撃欲を刺激するが如く小刻みに動く。
 メルセデスは早鐘のように打っていた動悸をようやく抑え、彼を乗せているなんとも危なっかしいこの板の上を辞して柵に守られた岸へ向かおうと、飛び移る用意を整えた。
やわらかく四肢を曲げて力を溜める、水を含んだ尻尾を緊張と共に背中へ反らせ、バシャン!
 「ナ!?」突然の水しぶき、今では体長62センチにまで育った巨体が水面を跳ねる!「ニャンダコイツゥゥゥゥゥ!!!!!」
 用水路の王は大きな波を立てて水中深く潜る、空振りの埋め合わせをすべく身を捻り、急速に浮上する。
 突如起こった波に翻弄される板切れの上でかろうじて体勢を立て直すメルセデス。再び巨体が水面を跳ぶ。
 「ニャワッ?!!!!!!!」板切れを飛び越えながら大きな口でかっさらおうと飛び出した巨大魚、咄嗟に岸へ向かって逃れようと跳躍した猫、それらが空中で交差する!
 「ふぎゃアァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!」
 鋭い咆哮と共に前足を振り出す!ネコパンチで飛び掛る巨大魚の頭部を叩きその軌道をわずかに変え、その勢いを持ってさらに上空へ跳ぶ。ジャンピンパンチ・アンド・フライ。
 上方への推力を利用し、さらに後ろ足を蹴り出して巨大魚の頭を踏みつける!柵へ向かって飛び出す! ジャンピンパンチ・アンド・フライ・プラス・スタンピングキック・オーバーザフェンス!

 足裏の肉球が、安定した地面を踏んでいることを理解するのに数秒を要した。真っ白な思考が徐々に晴れ、現実を受け止める感覚を取り戻す。メルセデスは息をつき水面を見る。
 激闘の舞台は気が抜けるほど静まり返っていた。あの巨大魚は、再び水面下に潜み新たな獲物を待っているに違いない。

406 :360 ◆KN2DFykKBA :2014/01/04(土) 22:08:29.58
>>402
楽しみに続きを待っていましたが
ちょっと独特の雰囲気ある作風が消えたように思います。
生意気言ってすいません。
メルセデスの冒険には結構期待してます。

407 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 22:08:37.43
 身体が濡れている、全身を震わせて水気を飛ばすにはあまりにも疲れ果てていた。猫は、まだ降り注ぐ春のあたたかい陽射しに身を晒し、そのまま乾くにまかせた。
 やがてメルセデスは歩き出した。気力体力共に尽き果てたが、このまま留まる気など毛頭無い。
 春風の悪戯に背中を押された形にはなったが。安全で狭い空間に別れを告げ、広く危険な世界へ旅立つ決心を固めた。
 今、生きている事に意義があると知った。ならば、安息も、疲労も、恐れも、わくわくする事もみな同じ、自分の宝物なのだ。

 「じいさん、なあ。じいさん?」天気が良く、気分も良くなった吉井は再び老猫の元を尋ねる事にしてみた。
 柔らかい光の中で昨日と同じ位置、昨日と同じ姿勢で老猫は座っていた。
 吉井は何度か呼び掛けたが、老猫はぴくりとも動かなかった。白黒ぶちの毛は重ねてきた年齢と、過ごしてきた野良の環境でぼろぼろになってくすんでいる。
 かつて若い頃には輝いていたであろうあの霞んだ目は、閉じられ俯いたままなので今日はこちらに向けられていない。
 「よほどそこがお気に入りなんだろうな……また来るよ」
 吉井は立ち去りかけ、ふと思う。じいさんの名前、聞いてなかったな……。

end

408 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 22:27:27.81
>>406
うるせえよカス
人の批評してないでさっさと書け

409 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/04(土) 22:37:03.24
コテが残ってましたすいません
しばらくは引っ込んでおきます

410 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/05(日) 01:51:55.24
>>390
見返したらちょっと少なかったんで最初の場面が終わるところまでをうpし直しました
お願いします

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4785563.txt

411 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/05(日) 02:41:03.97
幼稚園のお遊戯レベル

412 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/05(日) 05:56:02.11
>>410
全体的にアナル

413 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/05(日) 08:07:40.54
お上手です
主人公のマラソン描写がカッコいいですね

414 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/05(日) 08:30:36.10
ワイさんどうしたんだろう

415 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/05(日) 08:35:19.39
>>371-372
>人々は異臭漂う裏路地のゴミ屋敷を避けて歩いていた。
(マンションの一室がゴミ屋敷化したとしても、避けて歩く必要があるのか!)

>転居してからは徹頭徹尾
(転居して徹頭徹尾が引っ掛かる! 元の住まいから頑として動かず、今の状況になっていれば引っ掛かることはなかった!)

>端にも某にもかからず
(「箸にも棒にも」のことなのか!)

>このまま居座られても困るので、私は冷蔵庫から食パンを取ってきて、すこしちぎって烏の前に置いてやった。
(居座られて困るのであれば、烏が暗に要求している餌をやらなくてよい!
 主人公の行為は「餌付け」に他ならない! ワイには思考と行動が矛盾して見えた!)

>その烏はやせ細っているようにも見える。
(見た目が、そのように見える!)
>あそこまでやせ細っていたのか。
(見た目が、やせ細っていた! 急激な変化は主観によるものなのか!)

痩せた烏に自身の状況を重ねて、のちに飛び立っていった烏に倣って外に出ることを決意する!
話の流れとしては悪くない! しかし、文章が粗い! 推敲不足と思える箇所が多々ある!

久しぶりに点数で酷評する56点!(`・ω・´)

416 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/05(日) 08:36:47.42
>>373-375>>377>>379>>381
自転車の横乗りは風の影響を受け難い、主にスカートが! パンツルックの場合は関係ない!

自転車が緩やかな坂に挑む! 二つの漢字が出てきた!
「登る」と「昇る」である! 使い方が同じなので、どちらか一方を選んだ方がよい!

また途中で終わってしまった! >>360で柄の悪い連中に絡まれるのは何時になるのか!
他県にあるエイオンのテナントが入っている複合施設でのことなのか!

流れが分断されている中で点数を付けると68点くらい!(`・ω・´)

417 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/05(日) 08:37:23.52
>>402-403>>405>>407
>重力に引かれる祭に襲い掛かる風を浴び〜
(珍しいミス!)

>未体験の速度に視界が狭まる。
(速度によって視界が狭まると云う感覚は猫の視点に思える! 三人称の中なので引っ掛かった!)

>メルセデスは早鐘のように打っていた動悸をようやく抑え〜
(傍目から動悸が激しいように見えるかもしれない!)

>>362-365は三人称であった! 付け足された文章は三人称の中に一人称が混ざる形になっていた!
メルセデスが人の言葉を発しているようなくだりがあった!
人間の言葉を理解し、発声もできるのか! 電話の場面の解釈に齟齬が生じる!

後半の扱いが雑な為に点数を改めて68点とする!(`・ω・´)

418 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/05(日) 08:46:46.65
>>415
60点ぐらいはあるだろ

419 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/05(日) 08:50:50.60
いたw

420 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/05(日) 08:57:47.94
>>410
冒頭から主人公はすんなりと回想に入る!
そこまでは自然な流れでおかしくはない!
回想に入ってからも地の文は「現在の私」の口調と視点であった!

>その河川敷を朝と夕に走るのを私は――俺は日課としていた。
(この一文によって唐突に現在と過去が入れ代わる!)

ワイは現在の視点で過去の自分を語るものだと考えていた!
そのせいで上記の一文には首を傾げた!
改行した時点で過去になっている! 最初から地の文は過去の自分に戻って語ればよい! 以下に簡単な例を挙げる!

 俺は日課でもある河川敷を走っていた(このあとに風景の描写を入れる)。いつの間にか目に風景が馴染んでいることに気付く(父親の都合で引越しが多いことを胸中でさりげなく説明する)。
>「ふう……」
> 河を渡る一本目の橋に到着したところで〜
(この辺りで本編と合流! 方法は色々あるので、これはワイの一例に過ぎない!
 書き方を統一すること! 途中で文章のルールを変えると、後々の文章に悪い影響を及ぼす!)

ワイの考え!(`・ω・´)

421 :360 ◆KN2DFykKBA :2014/01/05(日) 10:02:17.82
「いいよ」
彼女の物見やぐらセット完了でピレネー越え再開だ。
坂道でのスタートは消耗が激しい。
右の腿が軋みを上げる。
まだ春は遠く、風は無いが気温は低い片田舎の昼下がり
俺の口から吐出された白い息は蒸気機関車のように後ろに流れる。
俺はテレビで見たばんえい競馬を自分に重ねてイメージした。
力強く、猛々しいイメージ。
しかしロクに整備もしないこのママチャリは右のペダルを漕いだ時だけキッキッと間抜けな音を上げた。
やがて丘の頂上が現れ、その向こうに広がる住宅街が、アスファルトの地平線からゆっくりと浮上してきた。

「はぁ、はぁ、はぁ、はひー!やっと頂上だ、ここまで来ればこっちのもの、もう坂は無いはずだ」
丘の頂上で自転車を止めた俺は、下に広がる風景を見ながら征服感に浸った。
「お疲れ様、松」
蜂須賀はひょいっと自転車を降りると前に回りこみ、籠の中からスポーツドリンクを取り出して蓋を開けるとこちらに差し出した。
「うん、ありがと」
俺はゴクリゴクリと音を立てて一気に半分ほどを飲み干すと「ぷはっ」と息をして
胃の中に水分が広がる感触を楽しんだ。
俺は上を向いて固く目を瞑っていたが、ペットボトルに手が掛かる感触を感じて手を離した。
顔を降ろして目を開くと蜂須賀がペットボトルを煽ってコクンと一口飲んでいた。
蜂須賀は俺の顔を見るとにっこりと笑って言った。
「おいし」
俺は少しその笑顔に違和感を感じたが、この時はさして気にしなかった。

422 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/05(日) 10:47:04.59
「さて下るか、いい?ひなちゃん、ちょっとスピードが出るからしっかり掴まってるんだよ
あと足元気をつけて、スポークに巻き込まれないようにと、障害物には出来るだけ近づかないようにはするけども
ブロックとかに足を引っ掛けられないように」
「うんわかった」
俺は蜂須賀がしっかりと安定したのを確認した後、ペダルを数回踏んで車体が下りに吸い込まれる感じを確認して足を止めた。
チリリリリリという自転車特有の機械音が周波数を上げる。
俺はブレーキを緩くかけながら平地を普通に走るより少し速いぐらいのスピードを保持した。
「ねえ、もっとスピード上げてよ」
「え?危ないよ、二人乗りなんだよ?」
「大丈夫、しっかり掴まってるから」
蜂須賀は左手を俺の胴に回していたが右手も絡めて俺の背中にピタリとくっついた。
「ちょっとひなちゃん、動きにくいよ」
「しっかり掴まってろって言ったの松じゃん」
じゃあ俺が死ねと言ったら死ぬのかなどと下らない事を考えながら、俺は彼女を少しこらしめてやろうとブレーキを開放した。
幸い長い直線があって障害物もない。
空気を切り裂く音がどんどん高音になり、周りの風景が放射線になって遠くの一点しか見えなくなる。
とっくにそのポテンシャルを越えてしまっているクレイジーママチャリに
さぞや蜂須賀もビビっている事だろうと俺はほくそえんだ。
フハハハハハ、愚かなり蜂須賀ひなた、などと一人心の中で盛り上がっている時だった。
「松の背中、あったかい」
なんだと!
ビビっていたのは俺の方だった。
もう直線が終わる。
ガードレールがあるカーブはこのスピードでは突っ込めない。
少なくともあと10秒以内にブレーキングを開始しないとヤバイ。

423 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/05(日) 14:05:52.39
>>420
わざわざ例までありがとうございます
また書き直してみます

424 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/05(日) 17:45:44.52
俺はこの時ほど乗り物の整備が大事だと認識した事は無い。
幸いクレイジーブレーキは正常に動作して減速し、カーブを無事に曲がった。
平坦な道に出て通常営業を開始すると蜂須賀が無邪気に笑って言った。
「楽しかったね」
きちんと計算された安全基準下にあるジェットコースターか何かと勘違いしているのか。
自分が危機的状況に晒されてた事をまるで認識していない蜂須賀に、歯がゆい気持を抱いたが
よくよく考えると蜂須賀に一泡吹かせようと考えた俺が、自分で一泡吹いてしまっただけだ。
「うん、そうだね」
いまだドキドキとする胸を落ち着かせようと俺はゆるゆるとペダルを漕いだ。
ホームセンターを曲がり、のどかな田園地帯に出て安定したスピードを保って巡航し始めた時に蜂須賀が提案した。
「疲れたでしょ、替わろうか」
「え、いいよ」
「なんで?私足には自信あるよ」
「そんな問題じゃないよ、女の子の漕ぐ自転車の後ろに乗るなんてみっともなくてできないよ」
「いいじゃん、たまに車が通るだけだし」
蜂須賀は体をゆさゆさと揺さぶった。
「危ない危ない!」
「代われー!」
「じゃ、じゃあちょっとだけだよ」
俺は蜂須賀がすぐに疲れて運転席を譲るだろうと踏んで自転車を止めた。

425 :360 ◆KN2DFykKBA :2014/01/05(日) 17:47:14.40
「いっくよー、しっかり掴まってな!」
「うん、いいよ」
「あれ?しっかり掴まって」
「いやだから掴まってるよ」
蜂須賀が後ろを振り返って荷台をしっかり握っている俺の手を見た。
「違う違う、ここここ」
蜂須賀は自分の腰を指さした。
俺は女性の腰に手をやる事に少し抵抗があったが、物言いたげにじっと見つめる蜂須賀の目に負けて、両側から蜂須賀の腰を掴んだ。
蜂須賀の腰は柔らかく、考えていたより細いのが冬着の上からでもわかる。
手で掴んでいる場所から下へとゆるやかに膨らんでいる形状が、なんとも心地よく手にフィットする。
おいおい大丈夫か俺。
「よし!」
蜂須賀が気合を入れて自転車がスタートしたが、ギヤが中ぐらいに設定されていたため少しよろめいた。
「ギヤ下げて」
「えっとこれか」
ガチャコンガチャコンと音がしたが、ギヤは更に重くなったようだ。
「逆逆!」
俺は足でパタパタと地面を蹴りながらサポートした。
ギヤが低速に入り、車体が安定すると一気に加速した。
「よっしゃー!」
道が平坦なのと、ほぼ無風のため加速し始めれば女の力でも二人乗りは簡単だ。
「いえーい!アゲアゲで行くよー!」
またガチャコンガチャコンと音がしてギヤが高速モードになった。
「ちょっと、あんまり飛ばすと危ないよ」
「へーきへーき更に加速!」
そう言うと蜂須賀は腰を浮かせた。
「ちょ、ひな・・・」
俺は不安定になった蜂須賀の腰に体重を預ける事が出来ずに自分の下半身を締めて上体を安定させた。
目の前で放物線を描きながら左右に揺れる蜂須賀のスカートは膝上25pはあろうかというミニスカートだ
ひらひらと揺れるスカートからいい匂いが漂ってくる。
いろんな意味でこのスピードは危ない。

426 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/05(日) 17:48:54.97
「ちょっと、ねぇ、もうちょっと抑えようよ」
「まだまだ!」
蜂須賀はさらに前傾姿勢になって加速した。
すると尻が上に向いた分、ヒラヒラと揺れるスカートはもう限界だ、というよりも既にチラチラと見えている。
「ねえ、ちょっとひなちゃん、パンツ見えてるよ、スパッツ穿いてないの?」
「松のえっちーー!」
俺は強引に蜂須賀の腰を引きずり下ろし、サドルに座らせた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
蜂須賀が息をする度に白い息が後ろに流れて消えていく。
「あのね、ひなちゃん、スカート短いんだから気をつけないと」
蜂須賀が後ろに振り返ってニヤリとした。
「おかずにしてもいいよ」
「冗談でしょ、からかわないでよ」
蜂須賀の顔から笑顔が消えて前に向き直った。

思えばこの時既に、女の策略は進行していたのかもしれない。

427 :360 ◆KN2DFykKBA :2014/01/05(日) 21:46:22.02
この後、高速道路の高架を越え、湾岸道路に突き当たった所で運転を交代し、俺達はエイオンにやってきた。
休日より人は少ないものの、エイオンの人気は絶大で、店に寄り着きがいい駐車場は殆ど埋まっていた。
「思ったより早く着いたね」
「うん、ひなちゃんのパンチラダッシュのお陰だよ」
「やだもう、変な技名つけないでよ」
「だってインパクトすげーもん、目に焼き付いちゃったよ」
「やだ、この人本当におかずにするつもりだ、犯られる、まじ犯られる
あんな事やこんな事させる気だ」
「まさか、そんな事しないよ、須藤くんの彼女なのに」
蜂須賀の顔から急に笑顔が消えた。
「あいつの話なんかしないで」
「あ、ごめん」
こりゃ相当頭に来てんなと考えながら俺はご機嫌を取る方法を考えた。
「ね、早速クレイジーアドニス行ってみようよ」
急に顔が明るくなった蜂須賀が答えた。
「うん!」
俺は蜂須賀の手を引いてうまく人混みをかわしながら足早に中央の案内板まで行くと
2階にあるCAの店舗を確認してエスカレーターに乗った。

428 :360 ◆KN2DFykKBA :2014/01/05(日) 21:52:51.10
「ねぇねぇ、これ見て、狂ってない?」
「うん、狂ってる狂ってる」
狂ってるのはこの会話なのだが、これでも商品の事をイケてると褒めているのだ。
目的のお店に入ってテンションマックスの蜂須賀に、さほどテンションマックスではない俺は調子を合わせていた。
「松はぁ・・・これかな」
シャカシャカと音を立てて吊り下げてある洋服を一枚ずつ分けていた蜂須賀が、一つのシャツを抜き取って俺の胸に当てた。
「俺はいいよ、パっとしないし、こんな派手なの似合わない」
「え〜似合うと思うな〜」
「いいから自分の選びなよ」
それからまた楽しそうにショッピング続ける蜂須賀に俺は胸を撫で下ろしていた。
蜂須賀は試着室で何度か試着をしてはカーテンを開けて俺に見せた。
その度に可愛い、可愛いと精一杯褒めていた。
精一杯とは言ったが蜂須賀を褒めるのは簡単だ。
何を着ても似合うのだ。引きつった笑顔で無理やり褒める必要がないので、こちらが考えるのは感想の内容だけだった。
俺は俺で可愛い女の子のファッションショーをお気楽に楽しんでいたのだが、最後にどえらいのが来た。
割と体にぴったりとした真っ白なロングのワンピースだがスリットが腿まで裂け、胸元ががっぽりと開いている。
黒髪とのコントラストが素晴らしい。
蜂須賀はわざとスリットから足を出すように斜に構え、左手で両の乳房を囲むように持ち上げて右手でその膨らみをツンと突いた
「どころでこれを見てくれ、コイツをどう思う?」
「すごく・・・大きいです・・・」
「きゃっははははは」
恐らく真っ赤になっているであろう俺の顔を見て蜂須賀は大笑いした。

429 :360 ◆KN2DFykKBA :2014/01/05(日) 21:55:23.78
休止します。

430 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/06(月) 07:44:23.60
>>421-422>>424-428
>風は無いが気温は低い片田舎の昼下がり
(末尾に句読点を打ち忘れたような気がする!)

>「どころでこれを見てくれ、コイツをどう思う?」
(打ちミス!)

漢字の正しい使い方がある中で、独特な言い回しもあった!
内容と馴染んでいるので引っ掛かることはなかった!

文章を小出しにしている理由はリアルタイムで書いている為なのか!
内容に大きな破綻は見られない! 今のところ、文章は安定している!

平均値で69点〜71点くらい!(`・ω・´)

431 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/06(月) 09:01:18.38
>>430
評価ありがとうございます。
リアルタイムで書いてます。
それと間を空けるのは他の投稿者の事も考えてです。

そろそろ登場人物の暴走が手におえなくなる頃なので、これからの構成が荒れるかもしれません。
360の布石はちょっと失敗したかなとも思ってます。
最悪最初の3行はさほど重要な局面でなくなってしまうかもしれません。

432 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/06(月) 17:40:12.04
ぼーん、という古い時計がなって、ぼくは目が覚めた。
横になった姿勢のまま目を開けると、湿っぽい木目の天上が目に入った。
部屋は、薄暗い。開け放した窓から月光が差し込んで、青白い帯がすっと伸びている。
家の近くには外灯もないから、月だけが唯一の明かりだった。
ぼくの部屋の隅にある時計を見ると、短い針が二時をさしていた。
また、この時間だ。この時間になると、いつもぼくは目が覚める。
時計の音のせいではなかった。
時計の音で目覚めるというより、何かが呼んでいるような、誰かがぼくの眠りの糸をふっとはさみで断ち切ってしまったような、そのような感覚がして急に目が開くのだった。
それからどんなに眠ろうとしても、全く寝付けなくなってしまう。
田舎のじいちゃんの家に泊まってからずっとだった。今夜も例外ではなかった。
ぼくは布団を胸からおろして上半身だけを起き上がらせた。
夏だというのに、空気はじっとりとつめたい。
開けたままの窓から夜風が入り込んでいるのだろう。寝汗をかいていたためか、パジャマは薄くぬれている。
懐中電灯を手に取り、薄手のタオルケットを羽織ると、ぼくは立ち上がった。
その寒さからか、それとも緊張からか、ぼくは無意識に震えていた。
ぼくの部屋は、じいちゃんの家の二階を借りている。
じいちゃんの家は、東京にある団地よりずっと広くて古い。
夏休みの間以外は、この部屋は物置として使われているからか、日本人形や、中国の絵画、よくわからない国の置物などがあちらこちらにおいてある。
ぼくはそれらと目を合わせないように、ゆっくり足音を立てずに歩いてドアへ向かった。
ドアを開くと、ひどくきしんだ。
ドアノブがぬめぬめしたような気がしたが、それはぼくの手汗だった。
手のひらを顔に近づけると、鉄の匂いが鼻をつく。
ドアの向こうには、正面に下へと続く階段がある。
それを懐中電灯でてらしながら、一段一段降りていく。
足を段に置くごとに、また大きくきしむ。
半分ほどまで進んだところで、じっとりと額に汗がにじんできた。
一階から、蒸し暑い空気が昇っている。下は締め切っているんだな、と思い、ぼくはタオルケットをそっと踊り場に置いた。
(今日も、いる)
そう心の中でつぶやき、もう半分の階段をぼくは下りていく。

433 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/06(月) 17:40:49.35
その時カサリ、と乾いた紙がこすれるような音がした。
廊下は月明かりも入らず、真っ暗だった。その暗闇の向こうから、カサリ、と再び何かが動いた。
ぼくはくちびるを一筋舐めると、懐中電灯を握りなおし、一階に降りた。
降りた正面には、鬼の面が飾ってある。下から懐中電灯で照らすと、物悲しそうな顔をしているのがぼんやりと映った。
壁に手をつきながら、ぼくは廊下の先へと進んでいく。
静かだった。
聞こえるのは、自分の足音と、息づかいと、どこかにある時計の秒針が動くかすかな響きだけだった。
そして突然、その静寂に、異音が混ざった。
ググ、ググ、と何かが床をこする音が繰り返し聞こえた。さきほどより、ずっと近くで聞こえた。
ぼくの呼吸は、いつのまにか荒くなっていた。
それを抑えようとすればするほど、体の感覚がどんどん鈍くなっていく。
それでも、ぼくははっきりと見た。
小指だ。
細い指が、廊下の床を、しゃくとり虫のように這っていた。
その指にぼくは釘ずけになった。瞬きをしようとしても、目が開いたまま、動かない。
額にながれる汗をぬぐおうとしても、腕が鉛のように重たい。
立ったままの姿勢で微動だにできなかった。
まるで全身が岩になってしまって、深い水の中に沈められたようだった。
頭の中だけが唯一働かせることができた。
(ああ)
小指は這いながら、少しずつ、でも確実にぼくに近づいていく。
白い指の節には、這い回っているからか、うすくほこりが絡み付いている。
爪の間には、何かどす黒いものがいっぱいにつまっていた。
小指が這った後には、なめくじのように透明な筋がついている。
指紋があるのかないのか、はっきりと分からなかった。
瞬きができなくて、ぼくの目はひどく乾いた。
その目を必死に潤そうとして、顔の奥から涙が止まらないほど溢れてくる。
額から流れ落ちた汗が目に入って、ひどくしみた。
やがて顔がぐしゃぐしゃになって、視界が歪んだ。
目がいっぱいになって、涙と汗の交じり合ったものがふた筋、あふれ出した。
ぼやけきった視界が、じょじょに戻っていく。指はもう見えなくなっていた。
それでも、小指が這う音は、まだ聞こえている。

434 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/06(月) 17:42:11.89
叫び声を上げたくなったが、どう声をあげればよいのかも忘れてしまった。
小指が、ぼくの右足の内側に、瞬間、当たった。それは堅く、冷たかった。
続いて、ぬるりとした感触がある。指のわき腹がぶつかったのだろう。
ぼくの足の輪郭に沿うように、湿った感覚が走る。呼吸もできない。
やがて指がかかとから離れた。
小指は床を這ったまま、ぼくの背後に続く廊下をずっとわたっていく。
ぼくは振り向くことができない。
でも、遠ざかる音でそれが奥の角で曲がっていったことが分かった。
小指がいなくなると、全身の力が抜けて、今度は泥のような眠気がまぶたを閉じさせた。
ぼくはそのまま廊下に倒れこんで、眠りに落ちた。

以上です。
評価お願いしますー

435 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/06(月) 17:44:54.92
段落の概念がねーのか。

436 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/06(月) 17:47:55.34
書いているときは段落も入れていたのですが、写す際に抜けてしまいました
読む人の見方ができていなくて申し訳ないです…

437 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/06(月) 18:11:25.69
すごく臨場感とパワーがありました。
物語の始まりとしては引き込まれると思いました。

438 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/06(月) 18:11:59.53
すごく臨場感とパワーがありました。
物語の始まりとしては引き込まれると思いました。

439 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/06(月) 18:24:24.65
ぼくしか出てこないのに、ぼくが多すぎるな

440 : ◆KN2DFykKBA :2014/01/06(月) 20:15:04.54
再開します。

「ねえあれ食べようよ」
散々遊んだ後、窓際のベンチに外向きに座って休んでいた俺達だったが、蜂須賀が窓の外を指差した。
V型になっているエントランス横の室内から、対面の壁際にある屋台が見える。
数人の人が並ぶ屋台の中には巨大な茶色の柱が立っていて、なにやらエスニカンな主人がニコニコしながら
軽快な動きでナイフを振り回しているように見える。
「何あれ」
「ケバブだよ、知らないの?」
「っあー、なんかテレビで見た事あるような、いいよ、奢ったげる」
「マジで?やった!」

「ハイ、ポテェイトチーズパック、ビッグママ、オマッタシマシタ センロクヒャク」
たかっ、俺は少し怯んだがそこはポーカーフェイスで蜂須賀に商品を受け取ってもらい、支払いを済ませた。
そして駐車場と建物の間にある公園スペースまで歩いていき、ベンチに座った。
幸せそうにケバブを頬張る彼女を見て俺は満足していた。今日もミッション成功だ、後は帰るだけ。
満腹になった後、自動販売機で買ったフルーツジュースを飲みながら
だらしなくベンチの上で尻をずらして足を投げ出し
さてそろそろ帰るか等とぼーっと考えていた時だった。
俺の足の上に他人の足が乗った。
「いてててて!」
「おっとすまん」
顔を上げると、汚い金髪をした田舎特有のヤンキーが、ニヤニヤしながらこちらを見下ろしていた。
「あんまりおめーの足がなげーもんでよ」
俺はじろりと金髪を睨んだ。
すると横からもう数人ぞろぞろと同じようなのが歩いてきた。
明らかに通りすがりという雰囲気ではなく、俺達をロックオンしている。
なんだ?かつ上げか?ならば素直に財布を差し出そうじゃないか、なんならサービスでジャンピングスクワット3回もつけよう。
「これはこれは、須藤の女じゃねーか」
俺は口から心臓が飛び出した。
まずい、非常にまずい、いやまて冷静に可能性を考えるんだ、彼女の事を知っているという事は須藤の友達という可能性も。
しかし友人でも知り合いでもなく彼女の事を知っているというなら事態は深刻だ、試してみるか。

441 : ◆KN2DFykKBA :2014/01/06(月) 20:17:12.53
「関係ないだろう」
男は肩を揺らしながら「くっくっく」と笑ったが、急にギラリと眼光を鋭くすると言った。
「関係ねえわけねぇだろ、あいつには散々煮え湯飲まされてんだ」
凶と出た!きっとどこかで蜂須賀を見かけてついてきたんだ。
俺は少し慎重になった。
「あの、どなたか教えていただけますか」
「俺は名乗るほどのもんでもねーけどよ、こちらは城産の三島さんだ」
男が指差した集団の中央にいる体格のいい温厚そうな男が目をギラリと光らせた。
やばい、よりによって敵対している本城産業高校のナンバー2だ。
いや、城産のナンバー1は既に退学になっていて、少年刑務所にいるのでこいつが事実上のナンバー1か
そもそも本城産業高校との抗争はこの複合施設が出来て間もなく勃発した。
わが院間第一高校とは割と近くに位置していたが、両校の間には便利な交通の手段も少なく
目だった施設も無いためそれほど接触の機会もなかった。
それが新しくできたこの上州エイオンで両校の接触する機会が増え
摩擦が起こり、小競り合いが激化した果てに起こった抗争だった。
俺は背中側で蜂須賀の手を握って立たせると、振り返って肩を押した。
「ちょっとあそこから中入ってて」
俺は店内にも通じているATMの通用門を指差した。
「でも」
「言う事を聞け!」
声を荒げた俺に蜂須賀は一瞬ビクっとすると、不安そうな顔で振り返り振り返り入り口に向かって去って行った。
くそ、俺の失態だ、制服で来たのも目立ってしまった要因だった。
「あの、なんか用すか」
「お前さぁ、須藤の女のなんなの?ひょっとして浮気相手?」
「違います、彼女とは単なる友達です」
「っへぇ〜」
金髪の男が顔を近づけてじろじろと見てきた。
「今日、彼女と一緒に居る事は須藤くんも知ってます」
何か集団が顔を見合わせてアイコンタクトを取っている。
誰かがボソリと言った。
「火種に丁度いいんじゃね」

442 : ◆KN2DFyW97. :2014/01/06(月) 20:41:51.51
その時カサリ、と乾いた紙がこすれるような音がした。
廊下は月明かりも入らず、真っ暗だった。その暗闇の向こうから、カサリ、と再び何かが動いた。
ぼくはくちびるを一筋舐めると、懐中電灯を握りなおし、一階に降りた。
降りた正面には、鬼の面が飾ってある。下から懐中電灯で照らすと、物悲しそうな顔をしているのがぼんやりと映った。
壁に手をつきながら、ぼくは廊下の先へと進んでいく。
静かだった。
聞こえるのは、自分の足音と、息づかいと、どこかにある時計の秒針が動くかすかな響きだけだった。
そして突然、その静寂に、異音が混ざった。
ググ、ググ、と何かが床をこする音が繰り返し聞こえた。さきほどより、ずっと近くで聞こえた。
ぼくの呼吸は、いつのまにか荒くなっていた。
それを抑えようとすればするほど、体の感覚がどんどん鈍くなっていく。
それでも、ぼくははっきりと見た。
小指だ。
細い指が、廊下の床を、しゃくとり虫のように這っていた。
その指にぼくは釘ずけになった。瞬きをしようとしても、目が開いたまま、動かない。
額にながれる汗をぬぐおうとしても、腕が鉛のように重たい。
立ったままの姿勢で微動だにできなかった。
まるで全身が岩になってしまって、深い水の中に沈められたようだった。
頭の中だけが唯一働かせることができた。
(ああ)
小指は這いながら、少しずつ、でも確実にぼくに近づいていく。
白い指の節には、這い回っているからか、うすくほこりが絡み付いている。
爪の間には、何かどす黒いものがいっぱいにつまっていた。
小指が這った後には、なめくじのように透明な筋がついている。
指紋があるのかないのか、はっきりと分からなかった。
瞬きができなくて、ぼくの目はひどく乾いた。
その目を必死に潤そうとして、顔の奥から涙が止まらないほど溢れてくる。
額から流れ落ちた汗が目に入って、ひどくしみた。

443 :トリ変えました@441からの続き ◆7PaVAaEDbs :2014/01/06(月) 21:02:26.50
俺は額や背中から急に冷汗がぷつぷつと吹いてきた。
火種って何の事だ、ひょっとして俺は蜂須賀を危険に晒しただけでなく、とんでもない事をやらかしてしまったのか。
「てめ嘘ついてんじゃねーぞ、ホントに浮気してねーのか?すげー仲良さそうだったじゃんよぉ」
やっぱり店内のどこかで見られてた。
「してません、今ここで須藤くんに電話してもいいです」
また集団がキョロキョロと周りの人間とアイコンタクトを取った。
俺は脚の震えを抑えるのに必死だった。
「ちっ」と金髪は面白くなさそうに舌を鳴らすと俺の尻に軽く蹴りを入れた。
「インコーの癖によぉ」
俺が黙っているとさらに足の裏で腰を蹴った。
「おい、やめとけ」
三島が初めて口を開いた。
「行くぞ」
三島の一言で金髪はがっかりしたようだが、また鋭い眼光で俺に顔を近づけて
舐めるように回り込みながら徐々に離れ、既に歩き始めていた集団を追いかけて、去って言った。

444 : ◆7PaVAaEDbs :2014/01/06(月) 21:04:32.15
「ふう〜〜〜」
俺は大きく息を吐くと急にガクガクと震えだした足を、両膝を掴んで止めた。
危なかった、危うく俺が生贄になって破壊神を召還する所だった。
しかし待てよ?あいつら執拗に蜂須賀の浮気を疑って、そうじゃないと言うとがっかりしてたな。
単に須藤の周りのスキャンダラスな話に食いついただけなのか、しかしあいつらが蜂須賀の顔を知っていた事は危険だ。
油断は出来ない。
等と思い巡らせていると後ろからタッタッタと足音が聞こえた。
振り返ると髪の毛をふわりと浮かせた蜂須賀の顔が勢いよくズームしてきた。
バフっと俺の胸に飛び込んできた蜂須賀が俺を抱きしめる。
「よかったぁ」
「おいおいどうしたの」
もう大丈夫だ、危機は去ったという意味でわざととぼけた事を言った。
「どうしたじゃないよ!マジで心配したんだからね!」
「大丈夫だよ、話せばわかる連中だったよ」
「本当に心配したんだから・・・」
うん、あったかいしいい匂いだし、ご心配は有難いが早く離れてほしい、連中に見られたらまた走って戻ってくる。

445 : ◆7PaVAaEDbs :2014/01/06(月) 21:07:21.07
その後、蜂須賀を女子トイレに隠し、俺が一人でコインロッカーまで行って荷物を取ってきた後
同じ道のりをえっちらおっちらと自転車を漕いで、彼女の家の前まで戻ってきた。
蜂須賀は不良に絡まれてびっくりした事で逆にハイになったのか、帰路の途中よく喋った。
しかし家が近づくにつれ、段々無口になり、ついには黙り込んでしまっていた。
疲れたのだろうとあまり気に留めなかったが、少し様子がおかしくもあった。
「それじゃあね」
家の前で蜂須賀を下ろした俺が挨拶したのだが、なぜか伏目がちに黙りこんでいる。
「どうしたの?」
蜂須賀が顔を上げて笑って言った。
「あ、あのさ上がっていきなよ、喉渇いてるでしょ?」
「え?でももうすぐ晩御飯の時間でしょ、悪いよ」
「なんならご飯も食べていけば?」
「でも」
「今日お父さん帰ってこないし、三宅さんにも今日はいいって言っちゃったし・・・」
蜂須賀が急にトーンダウンした。
蜂須賀の家庭は父子家庭だ。
なんでも国際的に有名な工業機械の会社の重役で、しょっちゅう家を空けるとの話は聞いていた。
三宅さんは家政婦だ。
「いいでしょ?」
なんだろうこの必死な感じは、まあこれだけ大きいお屋敷に一人で夕食は少し寂しいのかもしれない。
「じゃ、ちょっとだけ」
蜂須賀は花が咲いたようにぱっと笑った。

446 : ◆7PaVAavPis :2014/01/06(月) 21:09:13.20
「ふう〜〜〜」
俺は大きく息を吐くと急にガクガクと震えだした足を、両膝を掴んで止めた。
危なかった、危うく俺が生贄になって破壊神を召還する所だった。
しかし待てよ?あいつら執拗に蜂須賀の浮気を疑って、そうじゃないと言うとがっかりしてたな。
単に須藤の周りのスキャンダラスな話に食いついただけなのか、しかしあいつらが蜂須賀の顔を知っていた事は危険だ。
油断は出来ない。
等と思い巡らせていると後ろからタッタッタと足音が聞こえた。
振り返ると髪の毛をふわりと浮かせた蜂須賀の顔が勢いよくズームしてきた。
バフっと俺の胸に飛び込んできた蜂須賀が俺を抱きしめる。
「よかったぁ」
「おいおいどうしたの」
もう大丈夫だ、危機は去ったという意味でわざととぼけた事を言った。
「どうしたじゃないよ!マジで心配したんだからね!」
「大丈夫だよ、話せばわかる連中だったよ」
「本当に心配したんだから・・・」

447 : ◆7PaVAae5Ds :2014/01/06(月) 21:10:54.28
その後、蜂須賀を女子トイレに隠し、俺が一人でコインロッカーまで行って荷物を取ってきた後
同じ道のりをえっちらおっちらと自転車を漕いで、彼女の家の前まで戻ってきた。
蜂須賀は不良に絡まれてびっくりした事で逆にハイになったのか、帰路の途中よく喋った。
しかし家が近づくにつれ、段々無口になり、ついには黙り込んでしまっていた。
疲れたのだろうとあまり気に留めなかったが、少し様子がおかしくもあった。
「それじゃあね」
家の前で蜂須賀を下ろした俺が挨拶したのだが、なぜか伏目がちに黙りこんでいる。
「どうしたの?」
蜂須賀が顔を上げて笑って言った。
「あ、あのさ上がっていきなよ、喉渇いてるでしょ?」
「え?でももうすぐ晩御飯の時間でしょ、悪いよ」
「なんならご飯も食べていけば?」
「でも」
「今日お父さん帰ってこないし、三宅さんにも今日はいいって言っちゃったし・・・」
蜂須賀が急にトーンダウンした。
蜂須賀の家庭は父子家庭だ。
なんでも国際的に有名な工業機械の会社の重役で、しょっちゅう家を空けるとの話は聞いていた。
三宅さんは家政婦だ。

448 : ◆7PaVAaEDbs :2014/01/06(月) 21:11:59.98
中断します

449 : ◆7PaVAavPis :2014/01/06(月) 21:14:56.46
再開します

450 :じゃあ4レスだけ再開します ◆dEO9xuI1Iyuz :2014/01/06(月) 22:15:43.11
「いいでしょ?」
なんだろうこの必死な感じは、まあこれだけ大きいお屋敷に一人で夕食は少し寂しいのかもしれない。
「じゃ、ちょっとだけ」
蜂須賀は花が咲いたようにぱっと笑った。

俺は豪華調度品や、ガラス張りの中庭がある廊下を通ってダイニングキッチンに通され、テーブルに座らされていた。
襟にボリュームのあるピンクのセーターとホットパンツに着替えた蜂須賀は、ベージュのエプロンに紺のバンダナを巻くと
得意のカルボナーラを作ってくれるというが、対面式キッチンの奥で忙しく料理する姿は
料理というよりも、迫撃砲が降り注ぐ塹壕の中で、必死に反撃するドイツ兵のようになっているが、大丈夫か。
あ、頭が出てきた、あ、また引っ込んだ、ガシャーン!グワングワン、グツグツシュワー「きゃー」
戦況が悪化している、援軍は必要ないのか。
「ねぇキャサリン、そいつはなんだい?これはマジックミキサーよ!」ウィーンウィーン
どうやら新兵器が投入されたようだ。
激しい戦闘の末、壮絶に憤死したカルボナーラ大佐が無残な姿で運び込まれて来るかと心配したが、意外や意外
トロトロとしたソースにつやつやのパスタ、バジルも生の葉っぱが振りかけられている。
「うお、うまそ!」
「ふふーん」
蜂須賀がエプロンを外して椅子に掛けながら勝ち誇った。

「いただきます」
二人で手を合わせるとさっそく俺はフォークを突き刺してくるりと巻き、スパゲティを口に運んだ。
滑らかなソースの舌触りと、少しミスマッチかと思ったバジルの香りがうまく合わさっている。
「うん、うん、うん、ん?」
「どう?」
蜂須賀が身を低くして上目使いにこちらを観察している。
「お、おいしいよ」
「どういう風に?」
「本場仕込みというか・・・アルデンテだね」
俺の微妙な反応に首をかしげながら蜂須賀が一口ツルリとスパゲティーを口に入れた。
「う・・・硬い・・・」
「大丈夫大丈夫、本場の人はコリコリするのが好きな人もいるらしいよ、味付けはサイコー」
二人は顔を見合わせて大笑いした。

451 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/06(月) 22:16:44.54
食事が終わって俺はキッチンと続きになっているリビングに通され、テレビをつけてもらった。
なにか落ち着かない雰囲気をなんとかしようと面白い番組を探していると、洗い物が終わった蜂須賀が横に来て座った。
「今日は楽しかったね」
「あ、ああ」
「不良をおっぱらった松、カッコよかった」
「話をしただけだよ」
するとゆっくりと蜂須賀の頭が俺の肩に寄りかかって来た。
あれ?なんだこれ、ちょっと違わないか。
しかもホットパンツのおかげで妙に長く見える白い足も寄せてきた。
まずい、ヒジョーにまずい、まさかとは思うがそういう事なのか?
これではあの不良共の言う通りになってしまう。
俺の脳裏に須藤の笑顔が思い浮かんだ。
「あ、あのさ、俺もう帰らなきゃ」
すこしぼんやりとした口調で蜂須賀が答える。
「ええ、今コーヒー入れてるよ、もうちょっといいじゃん」
なんかアンニュイになってる!
これは優しくいなしている場合ではないと俺は判断した。
「いい事ない!」
突然大声を出した俺に蜂須賀が驚いて飛び起きた。
「こんな事友達同士でやる事じゃないよ、君には須藤くんがいるんだよ」
蜂須賀はプイっと顔を背けた。
「あんなやつ」
「あんなやつはないだろ、君の彼氏じゃないか、そりゃ身勝手な所はあるけどさ、君の事は一番に思ってるさ」
「一番に思ってる?」
「そうだよ一番だよ」
蜂須賀は急にわなわなと唇を震わせて両の目からツーと涙を流しながら「フフ」っと笑った。
「ひ・・・ひなちゃん、どうしたの?」
蜂須賀はボトボトと頬から涙を落としながらなんともいえない笑顔を作ると言った。
「今日、私の誕生日なの」
俺は後頭部をしたたかに殴られたような衝撃を覚えた。
「あ・・・あ・・・」
俺は言葉を失ってしまった。

452 :蜂須賀は顔を手で覆うと肩を震わせた。:2014/01/06(月) 22:17:32.93
蜂須賀は顔を手で覆うと肩を震わせた。
「お父さんだって私の誕生日を覚えているかどうかわかんない
松まで居なくなったら私一人になっちゃう、一人になっちゃうよ」
俺は気がつくと無我夢中で蜂須賀を抱きしめていた。
「わかった、大丈夫、俺はいるよ、どこにもいかないから安心して」

俺が須藤の代理でコンビニに行った時、目が潤んだのは泣くのを我慢してたんだ。
そういえば頻繁にメールのチェックもしてた。
彼女の友達にしても、祝福してあげたり、プレゼントをする事はあっても
誕生日に彼氏持ちの放課後を独占するような無粋なまねはしない。

彼氏にも父親にも忘れられた今、彼女は本当に孤独なんだ。

俺は無力だった。
こういう時、あのバブルの帝王ならすぐさまホテルのラウンジを取って食事に連れ出すのだろう。
きっと窓からはベイブリッジが見えているし、給仕が花火がパチパチと弾けるケーキを持ってくるのだろう。
俺はと言えば、携帯でケーキのグラフィックとお誕生日ソングが流れるアプリを使って歌っただけだ。
それでも、泣きながら何度もありがとうと言う蜂須賀が不憫で俺は彼女を胸に抱きしめながらひっそりと泣いた。

453 : ◆dEO9xuI1Iyuz :2014/01/06(月) 22:22:52.04
俺は肩と首の痛さで目を醒ました。
蜂須賀は泣きながら眠ってしまい、俺は長距離を走って疲れていた事もあって蜂須賀が寝た後の記憶が無い。
二人はフカフカのソファーのコーナーに寄りかかるように寝ていたが、いかなフカフカとてこの寝方はきつい。
時計を見ると午前3時だった。
トイレに行きたくなった俺は蜂須賀が起きないようにそっと身を起そうとして気づいた。
俺の胸よりやや下に頭がある蜂須賀に合わせて毛布が掛けられていた。
俺がキョロキョロと周りを見渡していると胸元から声がした。
「松、どこ行くの?」
「あ、ごめん起しちゃった?」
「行かないで」
「大丈夫だよ、トイレ行きたくなっただけ」
「お願いだから」
またシクシクと泣き始めた蜂須賀を俺はぎゅっと抱きしめると、しばらく体を揺らしながら落ち着くのを待った。
恋愛感情は無いとは言え、彼女いない歴9ヶ月の俺にとってこの作業は大変な努力を要した。
このままでは俺の後頭部から後光が射してくるのも時間の問題だった。

454 : ◆dEO9xuI1Iyuz :2014/01/06(月) 22:31:42.69
結局蜂須賀は寝ぼけていただけのようだ、彼女が落ち着くのを待って立ち上がり、電気のスイッチをごそごそと探っていると
蜂須賀がテーブルの上のリモコンを手にとってピッとつけた。
「あれ?毛布どこにあったの?」
「え?ひなちゃんじゃないの?」
蜂須賀は電気が眩しそうに顔をしかめながら髪を掻き揚げると、立ち上がってキッチンに向かった。
キッチンの電気をつけるとテーブルの上に大小の箱がある。
蜂須賀は近寄ってそれを覗きこむとそのまま固まった。
俺が後ろから近づいて肩越しに覗くと手紙が置いてあり、こう書いてあった。

『大雪のせいですっかり遅くなり、日付が変わってしまった。
 泣かせてしまってごめんね。
 またすぐに出ないといけないのでゆっくりしてられないが
 お祝いするよ。

 16歳の誕生日おめでとう ひなた。
 愛してるよ、パパより。
 
 追伸
 
 仲がいいのは結構だが、そういう事は部屋でしなさい。
 あと彼氏君new!は胸ポケットを見てね。
 それでは。』

お父さんのメッセージに蜂須賀は嗚咽を我慢していたが、感極まってついに泣き始めた。
一方俺は感極まってガクブルが止まらなくなっていた。
そして恐る恐る胸ポケットに指を突っ込むとガサリと紙の感触がする。
二つ折りにされた紙を指でつまみ出してカサッと開いてみた。

『てめえ次顔見たらぶっ殺す』

「きゃーーーー!」
俺もお父さんの熱いメッセージに泣いた。

455 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/06(月) 22:43:55.69
ワイさんは小説書かなきゃいけないと思っていても
ついネットなんかで時間を無駄にしてしまうことありますか

456 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/06(月) 22:44:55.42
ここでわれわれの相手をしてる以上、答は明らかでは

457 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/06(月) 23:03:35.45
>>439
言われてみるとめちゃくちゃ多い…
これは致命的ですね、以後気をつけます

458 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/06(月) 23:28:14.59
>>457
俺も俺が多いですよ
詐欺かと勘違いされるほどです
俺を減らすのには苦労してます

459 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/07(火) 07:28:08.09
>>432-434
>〜湿っぽい木目の天上が目に入った。
(天上は天井!)

>〜青白い帯がすっと伸びている。
(月光がそのように見える、と云う表現として受け止める!)

文章の前半辺りで「ぼく」が頻発した! 見栄えが悪いので削った方がよい!
強調の意味で使うのであれば、問題はないと思う!

床を這いずり回る小指の目的がわからない!
はっきりさせないことで未知のものに対する怖さを表現したかったのだろうか!
小指が原因で主人公が眠れない場合、起こした意味があるはず! 遭遇して何もしないと云うのは、少し内容に不満が残る!

雰囲気のある文章ではあるが、やや読者サービスに欠けているように思った66点!(`・ω・´)

460 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/07(火) 07:30:25.32
残りの評価対象の文章は量が集まるまで待つとするか!
それと邪魔をするような紛らわしいレスは控えるように!
それこそ、遅延を狙った悪質な行為と取られ兼ねない!

ワイの考え!(`・ω・´)

461 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 08:13:31.46
 真新しい制服を窮屈に着込み、俺たち豊原高校の新入生は、入学式に臨んでいた。
校長先生の話が長いのは高校になっても変わらない。
新入生の多くはうんざりだといった様子で、姿勢を崩して眠そうにしている。
真面目だけが取り柄である俺は,いかにも聞いてる風な顔をしながら高校生活について考えていた。

左に目をやると、右耳に痛々しいピアス穴の開いた竹森が見える。
彼のタイプを分析した結果、俺は彼に「典型的DQN」の称号を与えることにした。
要するに、彼は非リアの俺が最も苦手とするタイプだということだ。
健康診断のときに話した内容からして、中学の頃からヤンチャしていたらしい。
彼の服から漂ったタバコの臭いが、武勇伝の信憑性を高めていた。
豊原高校は偏差値で言えば中の上くらいだからそういう人種とは関わり合いになることは無いと考えていたが、とんだ期待はずれであった。
その上知り合いもいないし、部活も家事があるので出来ない。
対人関係に漠然とした不安を抱だくのは必然であった。

中でも一番気がかりなのは、黒田ともりとどうやって親しくなるか、である。
なんせ俺は女子に縁がない。中学校の入学祝いに買って貰った携帯電話のアドレス帳にはむさくるしい男子の名前だけが並んでいる。
違うクラスの女子と親しくなるくらいなら、まだ宇宙人の男子との方が難易度が低いというものである。
黒田が男なら話は速いのだが、現実はそう甘くない。

462 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 13:42:03.10
>>459
評価ありがとうございます

もともと短編の冒頭として書いたものを引っ張ってきたものだったので、
単体で読むとよくわからないものになってしまいました
スレに載せる上でも、ある程度完結したものにするべきだったと深く反省しています
「ぼく」が多すぎるのは、とくに強調という意味合いはなく、単なる悪癖でした
この点については痛いほど自覚できましたので、肝に銘じておきます
とても勉強になりました、重ねて感謝を申し上げます

463 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 19:06:41.79
第一に、ワイは評価対象の文章の量をどう考えてる?
ひとりで200レス上げても全部読むのか?
1レスで評価可能なのに、200レス読むことにどんな意味が?

第二に、長文は外に上げてここにURLだけ貼れば妨害の心配もないし読みやすい。
なのに、あえて妨害されるリスクを犯して細切れに手数を掛けてここに上げる。
邪魔はダメだよといったところで強制的にやめさせることはできない。

妨害者に無意味な警告をするよりは、妨害されないように頭を使えと思わない?

ちなみこのスレは削除ガイドラインに抵触してる可能性がある。
http://info.2ch.net/guide/adv.html#saku_guide
--
固定ハンドルが題名に入っている・固定ハンドルが占用している・閉鎖的な使用法を目的としている・等は、
自己紹介板・最悪板・夢・独り言板・おいらロビー・なんでもあり板以外では、原則として全て削除または移動対象にします
--

464 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 19:32:12.55
どこがどう抵触しているのか書かない時点でどうでもいい

とりあえず、別のとこにアップしろよってのだけは俺も思った
読み辛いから読み飛ばしている奴も多いことろうし、
書いた奴からすれば人に読まれる機会を減らしているわけだ
ワイにだけ読まれたらいいと考えているのかもしれないけど、
かなり勿体ないと思うよ

465 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 19:32:35.12
長いストーリーが破綻してないかは創作では重要だろ
それに単純に面白い
糞なら非難轟々だろ

466 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 19:38:07.42
>>464
2行くらい嫁
「固定ハンドルが題名に入っている・」

467 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 19:44:04.05
ここはワイの判断を仰ぎたい

468 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 19:55:56.70
>>466
すまん、どう読めばスレ名から「ぷぅぎゃああああああ」が読み取れるのか、
俺にはまったく分からなかった
なにか特殊な技能が必要だったら教えてほしい

469 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 19:59:13.85
ワイってコテじゃなかったのか。これからは「ぷぅぎゃああああああ」と呼ぶことにするわ。

470 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 20:14:13.22
一度は通る道だな
そして、書くにも読むのにも煩わしいコテなので結局ワイと呼ぶことに

471 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 20:21:19.24
本物のワイはこのワイだ。
ニセモノはどこのドイツだ?

472 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 20:22:06.52
オラのこと誰か呼んだけ?

473 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 20:46:17.93
>>468
能力者じゃないなら去れ

474 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/07(火) 20:48:45.42
>>463
>固定ハンドルが題名に入っている・固定ハンドルが占用している・閉鎖的な使用法を目的としている

これは以前にも指摘されたが、未だにスレッドは存続している!
理由として挙げられるのは二点! スレタイにハンドル名は書かれていない!
ワイはあだ名! 更に言えば「私」や「僕」と変わらない! 特定には至らないだろう!

スレッドの占用に関してはない、と断言できる! 誰の書き込みに対しても特に制限はしていない!
>>460に書かれている内容は、ワイだけの話ではなく、誰の目から見ても同じことが云える!
場を荒らせば自ずと人は減る! それこそ、スレッドの占用に繋がる行為ではないだろうか!
などと講釈を垂れたが少し酔っている! 評価対象の文章は明朝に回す!

ワイの考え!(`●・ω・●´)

475 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 20:55:26.72
>>473
ずるいよ、みんな能力者だったなんて
俺だって欲しかったのに。右手から好きなだけ味の素が出せる能力とか

476 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 20:59:59.12
宿命だ。諦めろ。

477 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 21:01:47.86
>>475
心配するな俺はケツからクレイジーソルトを出す能力者だが
使う所が無い

478 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 21:06:56.57
俺様の特殊能力は、そいつに文芸の才があるかないか97・1パーセントの確率でわかる、というやつだな。

しかし、同じだ。そんなもん糞の役にも立たねえ。

479 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 21:39:05.74
ありがとう。みんなやさしいな
もうここに居られないのかと心配で夕飯のおかずを作り忘れたよ
仕方ないから左手からでるカレーの王子様で今日は済ませることにする

480 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 21:41:22.43
バカめ いままでどおり邪魔されてもまだやるのか

481 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 21:43:22.26
気にするな。
世の中おまえの思い通りには行かないってことをここでおぼえろ。

482 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 21:55:39.84
それはこっちのセリフだよ どう考えてもこちらの負けはない
そんなこともわからないからバカだといわれるんだ

483 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 22:07:38.89
荒らしが気になって文句を言い出した時点で負けだ。荒らしはスルー。これにかぎる。

スルースキルのない者の未来は、モンスタークレーマーか、醜い自治厨か。
ま、そんなところだろ。が、それは負けなんだよ。おまえが認めたくないだけでな。

484 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 22:15:33.92
なんだ自分も同類ですよの告白か? このツンデレさんめ

485 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 22:16:21.01
一言も喋ってないのになんか自分がひとり歩きしてる気がするw
事実は小説より奇なり

486 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 22:26:56.84
同類だと?
バカヤロウ! 荒らしは荒らしでも、それぞれ格の違いがあるんじゃボケ。
いっしょにすんな死にさらせハゲぼうず〜

と、いま呪いをかけた。おまえは明日の朝、母親のパンツを被って父親とばったり出くわし、怒られる。

487 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 22:28:05.17
わろたw

488 :454からの続き ◆lsrfEcRv5.08 :2014/01/07(火) 22:53:38.07
学校近くで我が校のOBが経営する美容院の駐車場に須藤が隠してあるハーレーっぽい何か。
放課後、須藤を警戒させずに捕獲するために俺は直接ここに来た。
既に須藤はハーレーっぽい何かに跨った状態で電話をしていた。
須藤はこちらをチラリと見ると、顔をしかめながら口を歪めて電話を指差してから人差指と親指で尺取虫をした。
長電話のおかげで出る前に間に合ったようだ。
須藤は電話を終えるとこちらを向いた。
「何?」
「須藤くんちょっと話があるんだけど」
すぐに話が終わりそうにない雰囲気を察知して須藤が嫌な顔をした。
「ん?なんだ、俺ちょっと今から走りに行くんだけど」
俺は須藤に詰め寄った。
「大事な話なんです」
「今度にしろよ、約束しちまったからよ」
「お願いします」
俺は須藤の筋肉でパンパンの硬い腿を強く掴んだ。
須藤は素っ頓狂な顔で俺を見つめたが、しょうがないといった顔をして
またポケットから携帯を取り出した。

489 :国境の長いトンネル:2014/01/07(火) 22:55:26.72
「で?」
俺達は美容院の中に入り、待合室の窓際の長椅子に二人で並んで座った。
「ひなちゃんの事です」
「あいつがどうかしたか」
「先輩、昨日が何の日だか知らなかったんですか?」
須藤は俺とは反対側の左肘を椅子の背もたれにかけ、頭をポリポリと掻きながら
顔をしかめて口を尖らせ、俺の顔をじっと見た後
あっと思いついたように顔の皮を広げるだけ広げて口を開け、目を見開いた。
「やっべぇ」
「いい加減にしてください、フォローするのに必死だったんですから」
「えっとそれはだなぉ、コロっと忘れてたっていうか」
「コロっと忘れてたではすみません、ひなちゃん大泣きしてましたよ」
須藤は苦虫を潰したような顔をしながら俺から顔を背け、首を後ろに回して窓の外を見た。
「謝ってください」
「ん〜明日な」
「いいえ、今すぐです」
「じゃ、メールしとっからよ」
「ダメです、今すぐ会ってください」
「てめぇ俺に意見しようってのか!」
須藤は素早い動きで振り返って膝に肘を置き、俺に顔を寄せてスゴんだが、俺も睨み返した。
長身の須藤は前傾姿勢になってもやや上から見下ろしてくる。
真ん中分けにした黒い長髪の隙間から放たれる鋭い眼光に
俺は蛇に睨まれた蛙の気持ちだったが、それを悟られないように強い眼差しで目を合わせ続けた。
「おい、お前らやるんなら外でやれよ」
奥でスポーツ新聞を読んでいたオーナーがヤジを飛ばした。

490 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 22:57:44.48
「ちっ、謝ればいいんだろ謝れば」
須藤は再びドカリと背もたれにもたれた。
俺は胸を撫で下ろす。
「それと、昨日城産の三島に会いました」
「ああ?あのヘタレがどうかしたか」
「ひなちゃんの顔を知ってました」
「そりゃそうだろ、俺ら同じ中学だからな」
「俺達、抗争の火種にされかけたんですよ」
須藤はまた背もたれに掛けた手で頭をポリポリと掻きながら、片方の眉毛を吊り上げて首をかしげた。
「考えすぎだろう」
「とにかく、これからはできるだけひなちゃんと一緒に居てあげてください」
「はいはいお母さん」
「じゃさっそく呼び出すんで会ってください」
「いいよ、自分で呼び出すから」
「須藤くんの電話には出ません」
「なんでわかんだよ」
俺はじっと須藤の顔を見た。
「はいはい、お好きにどうぞ」

491 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 23:00:19.10
須藤はやさぐれているように見えて道理がわかる男だし、根は優しい。
蜂須賀が入学した時に俺も一緒に入学したわけだが
その頃の二人の仲睦まじさは見ていて本当に羨ましかった。
蜂須賀はとっつき辛い見てくれのせいで入学直後は少し孤立していたようだが
しばらくするとすぐに周りに打ち解けて、俺も女友達を通じて彼女と知り合った。
コンビニで偶然須藤と一緒にいる蜂須賀と会って
蜂須賀が長年の友のように対等に喋る須藤を同級生だと思い込み、おもいきりタメ口で喋っていた。
蜂須賀がくすくすと笑う理由を知ったのは須藤とだいぶ打ち解けてからの事だった。
上級生だと知らされた時の顔といったらと、二人は今でも笑う。
俺は須藤と呼び捨てにしていた手前、どう呼んでいいかわからなくなり、須藤くん
そして彼女の事を蜂須賀と呼び捨てていたのは問題ないかとも思ったが
付き合っている先輩の前で彼女を呼び捨てにするのもなんだかむずがゆくてひねり出した呼び方が、ひなちゃん
須藤は言った。「お前って不思議と憎めないのな」
しかし当時、そんな俺をしたたかに憎んでいる人間がいた。
蜂須賀と同クラスの男で、どちらかというとワルのグループを形成していた山川だった。

492 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 23:00:50.81
俺と須藤が仲良くなった事で蜂須賀とはよく休み時間によく会っていたし、途中まで一緒に帰っていた。
壁にもたれる蜂須賀の前に立って喋っている姿は、いい感じの男女に見えなくもなかったかもしれない。
山川はどうやら蜂須賀に想いを寄せていたようだ。
なんだかんだと因縁をつけては小競り合いを仕掛けてくる山川を無視し続けた結果
頭に来た山川はある日俺に、蜂須賀の前で恥をかかせようとたくらんだ。
昼休み、教室の前で俺を5人がかりで捕らえ、蜂須賀のクラスの前まで引きずってくると
ズボンを脱がせてパンツも剥ぎ取った。
そしてシャツの裾を両側から結んで局部がよく見えるようにすると
教室からよく見えるように全ての窓を開け放って
対面の窓際に両手足を押さえつけて貼り付けにしたのだ。
ドン引きの教室内の様子に俺は恥ずかしさで死にそうになった。
俺に張り手をするなどしてなぶりながらゲラゲラと笑う山川だったが
そこへ鬼の形相の須藤が走ってきた。

493 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 23:01:30.16
蜂須賀が電話で呼んだのだ。
須藤は一人ワンパンで5秒もかからず全員を腰砕けにするとズボンとパンツを剥ぎ取った。
そして足元がフラフラする山川らを怒号と張り手連発で立ち上がらせると横一列に並べ、前でシャツを結ぶように指示した。
躊躇する5人を端っこから順番に強烈な張り手をかましていき
3人目がはたかれる頃には全員が前でシャツを結んだ
そして須藤は5人の前に立って自らもズボンとパンツを脱ぎ、シャツを結んだ
唖然とする観衆を前に須藤はなんと葉っぱ隊の歌を歌いながら踊り始めたのだ。
時々後ろを振り返って指示を出し、一緒に歌って踊るように山川らに怒鳴った。
須藤のキレのいい腰の動きにモノはぶらぶらと揺れ、教室と廊下は爆笑の渦となった。
おかげで俺の存在はすっかり影を潜めてしまった。
俺は泣きながらつぶやいた。「モロに見せたら葉っぱ隊じゃないよ・・・」
須藤はこの件でこっぴどく絞られたが、曰く、男にはやらねばならない時がある
だそうだ、なんか違うけどそんな事は俺にはどうでもよかった。
蜂須賀は蜂須賀で、意外とおっきかったよ、とわけのわからない慰め方をしてくれた。
俺はこの男前と美女の詰め合わせセットが誇らしかった。
俺の宝物だった。

494 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 23:02:54.78
今日の投稿は終了しました

495 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/07(火) 23:05:08.01
結構な長さになってきたので
明朝にまとめて評価する!(`・ω・´)ノシ

496 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/07(火) 23:40:32.62
心配しないでください
ここからキャラが大暴走するので自分としても抑えるのに一苦労
多分しばらく書けません

497 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 00:02:33.53
>>496
キャラの暴走を抑えるのに苦労する前に、
行頭の一文字開けくらいはしてほしいと思った

498 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 00:07:18.15
申し訳ありません
どこに出しても恥ずかしい文章を書くのが得意です
面白いか面白く無いかの判定をお願いします

499 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 00:15:04.84
気にするな。
誰も読んでない。

500 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 00:17:41.75
ガーン

501 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 00:20:10.35
>>497
一字開けとか前にあった句読点とか、どうして指摘されたか分かっていないでしょ
基本的な文章作法に従った方が読みやすいからだよ
自分で書いた文章ってのは、本人にとっては読みやすいから気が付かないかもしれないけどね

で、だ。読み辛いと思えばすぐに読み飛ばせる外野はいい
細かく読み込んでアドバイスをくれるワイが読みやすいように、くらい少しは考えてもいいだろうよ

502 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 00:20:57.57
間違えた。>>501は、>>498あてで

503 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 00:28:37.20
>>502
正にあなたの言う通りです
正論で攻められるとちょっと困ります

504 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 00:35:21.55
読みにくい、と感じた時点で面白さも目減りすると思うんだ

505 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 00:40:39.20
>>503
どうして困るのかはよく分からんけど、
少しだけ読みやすさについて考慮してくれるだけでいいんだよ

506 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/08(水) 05:53:51.98
目が覚めたら酷い風邪を引いていた!
咳が酷く、軽い頭痛もある!

評価を一時的に休み、朝一で病院に行ってくる!(`#・ω・#´)ノシ

507 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 07:36:28.93
>>506
風邪ぐらいで仕事を遅刻するのか
怠けるな

508 :陽性 ◆4wUrSVDVFOee :2014/01/08(水) 08:12:56.35
先生。風邪は万病の元ですよ、お大事にしてください

509 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/08(水) 12:16:58.04
午前八時半に診察券を出して今帰宅!
七種類の薬を処方された! 眠気がくる、うがい薬を初めて目にした!
黒い液体を早々と試してみれば、なんとチョコレート味! 辛党のワイには試練であった!

それとは別に診察の段階で驚いたことがある! ワイは初めて血圧が高いと言われた!
豆乳を好んで飲むワイの血圧が高いはずがない! 執筆の合間に運動も心掛けている!
医者は、より健康体にする為に軽い揺さぶりを掛けているに違いない!
その希望は笑顔の悪魔に打ち砕かれた!

「下が九十もありますね」

な、なんだって!?(・`ω・´)計り直しても同じ数字を叩き出した!
ワイは心に誓った! より健康体を目指そうと! 今日から実践しようと!

ワイは今日から熱燗を六合までにとどめる!(`・ω・´)ノシ 並々ならぬ決意を胸に秘め、ちょっと寝る!

510 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 12:19:59.72
一度に三種類以上の薬を処方する医者はヤブ
効果があっても何が効いたのかわからない

511 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 12:55:33.12
これはニートですわ

512 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 13:47:19.12
ワイ、スーパーワイハイスレでワイ杯しようず!

513 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 15:03:13.99
>>509
日本酒の飲み方といい、処方された薬の数といい……
高血圧と糖尿病のケがあるんじゃ?
血糖値を下げる薬と降圧剤を合わせて処方されたと考えれば納得
近い将来「ワイのインシュリン日誌」を書かずに済むよう、養生を

514 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/08(水) 17:58:12.70
>>440-441>>443-445>>450-454>>488-493
>〜既に歩き始めていた集団を追いかけて、去って言った。
(変換ミス!)

須藤はどのような人間を好むのか! 主人公がここまで好かれた理由はどこにあるのか!
>「お前って不思議と憎めないのな」 この一行だけでは動機が弱いように感じた!
後々の文章で語られることがあるのだろうか!
作品内で主人公が凡庸に思える! 強烈な個性の須藤に守られている為、危機にも陥り難い!
蜂須賀との火種は燻っただけで消えてしまった! 今後への伏線なのだろうか!

名脇役のせいで主人公の影が薄い部分が気になった69点!(`・ω・´)

515 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/08(水) 17:58:51.42
>>461
>〜とんだ期待はずれであった。
(期待していたことが外れる意味とは違う為、予想が外れた等の言葉の方がよい!)

>黒田が男なら話は速いのだが〜
(速度に関わりがないので「早い」の方がいいと思う!)

読み易い内容は冒頭に合っていた67点!(`・ω・´)

516 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/08(水) 18:09:39.07
経口薬が効いているのだろうか!
今のところ、咳は止まっている!
半日と云う時間を差し出した効果は絶大であった!

今日は飲酒を控え、遅れた分を取り戻す!(`・ω・´)ノシ

517 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 21:15:51.41
>>514
体長が悪いにもかかわらず評価ありがとうございます。
しかし鋭いですね、手抜きは禁物。
主人公が薄いのはコンセプト通りなんですが
ワイさんの指摘が的確すぎて笑えます。

外の諸先輩方からご指摘があったように文章に難ありな所を修正中です。
文頭、句読点についてとかです。

518 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 21:17:14.02
えーっとワイさんは体長1,7mぐらいですかね。

519 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 21:36:52.65
体長、ロプロス、空を飛べ。

520 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 21:47:56.73
それ怪鳥ですやんって黙れおっさん

521 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 22:01:59.31
ネタがわからぬ

522 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 22:03:02.39
ボス直属の三つの護衛団……

523 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/08(水) 22:14:53.26
>>521
http://www.youtube.com/watch?v=eMHO66u9zs4
見識を広げなさい
広げた結果、害があってもしらんけど。

524 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/09(木) 01:26:23.72
# 
 「きーよーしー、こーのよーるー、ほーしはー、ひーかりー」
 生物の誕生から約40億年。様々な生物が地球に生まれた。太古の新生代、水辺に住む小獣が『陸上か水中か』を選択し、それぞれを活躍の場とした。
 その一種のクジラ偶蹄目、シカ科に属する彼らは陸上に生き、草や木の実を食べる。勿論、相も変わらず水辺にも寄る。
 水辺どころか水場そのものに住まうカバは彼らの姉妹群にあたる。現在、鹿は全国に広く分布するが、偉大なる太古の始祖の系統となるカバやクジラとの交流は勿論無い。
 二匹の鹿が夜の茂みを駆け抜けた。この二匹は兄弟で、彼らが生まれたのはここからずいぶんと離れたとある森林地帯である。
 その森林には彼らの親や仲間がいた。天敵の少ないこの地では、群れの数は肥大化する。ほうっておくと彼らの根城は食べ物が無くなり、木の皮まで食い尽くされる。
 もっとも、そうなってしまう前に彼らは、暫定的で小規模なグループに分かれそれぞれが行動し、全体的な流れとしては、群れの行動範囲はどんどん拡大して行くようにも見える。
 そんな中、二匹の鹿は、その兄弟は、もっとたくさんのもっと柔らかい草の芽や木の実を求めて、母親のいた初期グループを離れた。今まさに、兄弟二匹で駆けていた。
 「きーよーしー、こーのよーるー……」鹿は人間の言葉を話せない、だからこれは鹿の間で交わされる言葉のイメージである。
 「なんなの、そのきーよしなんとかって?」弟にあたる鹿が聞く。歌っているのは兄にあたる鹿だ。
 「ああ、これ。前に人間の住処へ、野菜を食べに出掛けた時にどこからか流れてきたのさ、何となく覚えてしまった」
 音楽は、リズムとメロディーとハーモニー。鹿は駆ける速度、跳ねるテンポ、呼吸のアクセントで、全身で歌う。
 「何となく楽しいね、これ」弟も真似をして駆ける、跳ねる、嘶く。
 低い茂みを飛び越え、木々を縫い、斜面を駆け上がり、ゆっくりと歩く。
 「人間を見たことがあるの?」弟は問う。兄は立ち止まり柔らかな若い草の匂いを嗅ぐ。
 「あるよ、だいたい数人でひとかたまりになって囲いの中に住んでいる」兄は答え、続ける「外を歩くときはたいてい長い棒を持っていて、それで地面を掘ることもあれば
鳥や、イノシシや、僕らを撃つこともある」

525 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/09(木) 01:27:06.16
 「撃つ?」
 「ああ。棒をこちらに向けて、ものすごい音がすると、僕らのうちの誰かが血を流して倒れる。倒れたらそのまま死ぬ」
 「死ぬの……」弟は不思議そうに兄を見る。弟は、死のことはあまり知らない、だが本能は知っている。弟はまだ、向き合ったことが無いというべきか。
 「死っていうのはね、みんなにやってくる。お前の知らない祖父や、怪我や病気になった友人が死んだのを僕は見た。死んだらね、だいたい横たわってそのまま動かなくなる
眠ったように目の光が消えて、本当にピクリとも動かなくなる。そのうち体が硬くなって、目も、毛並みも全部、霞んだように濁ってぼやけたようになってしまう」
 弟は一生懸命にそのさまをイメージしようとするが、要領を得ないようだ。
 「ぼやけて、消えるの?」
 「ずっとそのまんまさ、でも鳥がつつき虫がたかり体がどんどん崩れていって、終いには、そう。消えるね」
 弟はいよいよ分らなくなったようだが、兄が木の実をうまそうに食べるのを見て考えるのをやめたようで、結局それに倣った。
 ここは兄弟の秘密の場所である。どの群れもここにはまだ来た事が無いようで、腹を満たす木の実が豊富にある餌場である。
 「死は怖いものさ、皆が言ってる」兄は腹一杯になる前に一度食事を中止して、星を隠す雲に覆われた暗い空を見上げた。
 弟はもぐもぐと、木の実を口いっぱいにほおばりながら兄を見上げる。
 「でも死はね、役に立つこともあるんだ。いつも追い払う虫や、普段は怯えて近付いてきやしない鳥や、いつも食べている草や木の根っこが、死体を食べて生き永らえる。
そうは言ってもやっぱりね、死は怖い。死ぬのは嫌だ。けど、実際に死んだものがその死を怖がったり、嫌がったりすることはない」
 「ふうん」弟は咀嚼した木の実を飲み込んだ。兄が知る死というものを、兄を見つめることで理解しようとでもするように、無邪気な瞳を向ける。
 「行こう、もうすぐ夜明けだ。今日の寝床を探そう」
 弟が兄を追って駆け出そうとした刹那、兄に異変が起こった。兄の足が何者かに引っ張られたように引きつり、そのままもんどりうって倒れ、もがく。

526 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/09(木) 01:28:11.58
 「どうしたの?」弟は怯え、おずおずと近付きかける。
 「来ちゃ駄目だ!」兄は腹這いになって自分の自由を奪った足元を見る。左の後ろ足がくぼみに嵌っている。よく見るとそのくぼみは、枯葉に隠された丸い筒が縦に埋められている。
筒の穴は、鹿の蹄よりも大きく、そこに足を踏み入れると足が嵌ってしまう。さらに嵌った足が引き抜かれないよう、仕込まれたワイヤーが足を締めつける。
 罠だ。鹿は罠に掛かった。仕掛けたのは人間。熊やイノシシはこういった罠を仕掛ける技術を持たない。
 弟は兄を遠巻きに見つめ、成す術も無くそこに留まった。兄は動こうとすればさらに締め付けるワイヤーの輪に自由を奪われ、そこにそのまま座り込むしかなかった。
 「近くにまだあるかも知れない、もっと離れろ。いま来た道を戻れ」同じ罠に掛からないように、弟を遠ざけたかった。しかし弟は距離こそ置いたものの、兄をじっと見る。
 「大丈夫だよね?そんなものすぐ抜け出せるよね」弟は足をすくませたように佇み、不安げに尋ねる。
 兄は何度ももがき、その足かせを外そうと試みていた。蔓や木の枝がからんだときとは勝手が違う、細工されたワイヤーの輪っかは、締め付けたらもはや開かない。
 全力疾走をした後のように、兄の腹は荒い呼吸で大きく波打つ。そして、次の瞬間、その息が止まるほどの緊張感に襲われる。
 「逃げろ、人間がやってくる!」兄は人間の気配を感じ取り、弟へ緊急の警告を発した。
 弟は兄の剣幕に驚き、あわてて立ち去りかけ、しかし後ろ髪を引かれるように止まり、振り返る。
 兄の向こうから、黒い影が近付いて来るのを見る。人影。駆け寄るでもなく、忍び寄るでもなく、ゆっくりと、歩く人影。
 きーよーしー、こーのよーる、ほーしはー、ひーかーりー。弟は、人間の動きが、兄が歌っていたリズムと重なる感覚にとらわれる。
落ち着いた流れに身を任せながら人間は近付いて来る。弟はそのさまに魅了されてしまったかのように動けない。
 人間は、棒のようなものを手にしている。あれで撃つのか?弟は思ったが、そのような気配は無い。そのまま、兄から少し離れた位置に立ち、兄の様子を伺う。

527 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/09(木) 01:29:11.75
 「……逃げろ、遠くへ」兄はうわ言のような細い声で言った。脱出の試みで気力体力を使い果たしたようには見えなかった。観念したのか、それとも魅了されたのか。
それはきっと草食動物の気質によるものだろう、いよいよとなれば食われる、そういう風に受け入れることを本能で理解するのかもしれない。
 人間は男性だった。男は、鹿の角を掴んで仰向けにして、金属片を先端に付けて槍に仕立てた棒で心臓を一突きにしてとどめを刺した。
 捕らわれた兄鹿が絶命するのを確認した男は、遠巻きに見つめる小ぶりの弟鹿を見る。
 弟は弾かれたように逃げ出した。ファイト・オア・フライト、草食動物である彼は反射的に逃げることを選択する。
 逃げて、逃げて、影すらも見えない遠くへ逃げようと駆け、ふと立ち止まる。
 もう安全な距離を稼いだと。そこからの選択だと。弟は、何故だか引き返す。安全な距離から、人間と兄を視界に入れるために、戻る。

 鹿の兄弟の、兄であるところの、人間の男によってとどめを刺され絶命した鹿。その鹿は、頚動脈を切られ血抜きをされると吊るされた。
 両後ろ足を紐でくくり、木の枝に逆さに吊るされる。
 男は、ナイフで鹿の腹を割く。内臓を傷つけない程度に浅く刃を入れて腹を割く。次に、両足の付け根、蹄の辺りの皮をぐるりと切って、腹に向かってすーっと切る。
 剥ぎやすいよう要所に切れ込みを入れられた鹿の皮は、あっけないほど簡単に、ずるりと剥がれる。皮の次は内臓を掻き出す。
 すでに割いた腹の、肛門付近と頭部の食道を切り離す。四つある胃や、直腸、大腸を含めた全ての内臓が一塊の袋のようになって取り外される。
残りは、両前足と後ろ足と肋骨や背中周りの肉、それに逆さにぶら下がった頭部。内臓が取られた腹の部分ががらんどうになり、総量として、肉の部分は意外と少なく見える。
 肋骨部分、肩と背骨部分、足部分の肉を切り取る。調理しやすく、食べやすい大きさに切り分ける。

528 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/09(木) 01:29:53.25
 内臓は、腐るのが早いのですぐに食べる分以外は土に埋める。蝿が発生するのを防ぐ。寄生虫の可能性もあるので、男は、肝臓を炙って食べた。
 柔らかいあばら肉と背ロースを一緒に炙り食べる。失われた体力を取り戻すために食べる。
 筋肉質で硬い足の肉や、残った肉を燻製にする。一片残らず保存食として加工する。
 一方で、剥ぎ取った皮を加工する。皮を洗い、毛の内側や裏側の脂肪をこそぎ落とし乾燥させ、簡易的になめす。破れた服のつぎに当てて身体の保護と保温効果を得る。
 別の皮で水を持ち運べるよう袋を作り、頭部の角や残った骨を加工して矢尻などの、主に武器として使用するための道具を作る。
 パイプやワイヤー、その他の金属を墜落したセスナの部品から調達していたが、大半が燃料と共に焼け、めぼしいものはもうほとんど無い。
 元々食料を積んで無かったので、まずは食料調達のための道具を作るためにセスナの部材を利用した。
 そして、食料と水を調達出来、簡易ながらその他の道具も作り、深い森林を越える準備が整った。

 数日間、人間に気付かれないように遠くから、それらの様子を伺っていた鹿、弟の鹿は、兄が見る間に解体され形を無くし、それぞれの部位がまた違ったものに加工され形を変えて行くのを見守った。
 もうかつての兄として分るものは、角が取られた頭部しかない。頭部は、使われず残った骨と共にひっそりと地面に置かれている。

529 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/09(木) 01:41:39.60
 兄が言っていたように、死んだその兄の目は光をなくし、歌を口ずさんだ口や鼻はぴくりとも動かないと知る。
 兄の死は役に立ったのだろうか、兄の死によって何が生きたのだろう。あの時考えるのをやめてしまった死というものについて、もう一度、弟は考える。
 火の側で、眠っていたのかどうかは弟には分らないが、しばらく動かなかった人間がゆっくりと立ち上がり、火を始末する。
 きよしこの夜、星は光り……。男は歩き出す。
 救いの御子は、御母の胸に、眠りたもう、夢やすく。遠ざかる人間の姿から、メロディを受け取るように。
 弟は、その人間の歩くさま、その動きを見送る。兄の息吹は、もう感じていない。

end
  

530 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/09(木) 02:11:03.55
このスレの作品は非常に浅い、内容が浅いですよ
それでこのスレを見てて「よし俺は何としてでも作家なるぞ」
「作品を読んでもうらぞ」って「体壊してでも俺は作家なるぞ」
そんな気概はね伝わってこないんですよ。

531 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/09(木) 03:26:29.91
そんなやつおらへんやろ
チッチキチー

532 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/09(木) 07:02:12.76
>>524-529
この話は鹿の視点から見た>>318-319の続編であった!
くどいようにも思う説明は読み易さを選択した結果なのか!
死への理解が浅い弟鹿は兄鹿の死に直面する! 人のような激情に駆られることはない!
淡々と死を見つめる部分にワイは一定のリアリティを感じた!
結果的に兄鹿の死は一人の人間を助けた! 物語の流れに収まる綺麗な終わり方であった!

鹿の視点が内容に合っていた71点!(`・ω・´)

533 :須藤と俺:2014/01/09(木) 20:23:22.29
色々工夫して外部にうpしてみました。

こじんまりさせようとして、なんじゃそりゃになった例。
https://dl.dropboxusercontent.com/u/27411580/%E9%A0%88%E8%97%A4%E3%81%A8%E4%BF%BA.xps

広げすぎて面倒になった例。
https://dl.dropboxusercontent.com/u/27411580/%E8%A6%AA%E7%88%B6%E3%81%95%E3%82%93.xps

534 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/09(木) 20:33:03.75
ああ、段落がぐちゃぐちゃになってる、やっぱりテキストのまま出せばよかった。

535 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/10(金) 06:26:54.94
>>533
>すると突然電話の向こうでパッヘルベルのカノンが鳴り響いた。
(電話から流れてきた音楽で蜂須賀の家のリビングとわかる!
 主人公は頻繁に蜂須賀家に訪れていたのか! 自転車で立ち寄った時に、そのような音楽は流れていなかった!)

>〜目の前に見えた見えたガラス戸に〜
(打ちミス!)

屋敷の構造がわからない状態の説明なので何とも言い難い!
以前に立ち寄った時に伏線として描写していれば、すんなりと受け入れられた!
日頃、家を空けている父親が今回の事件の背景をどこまで知っているのか!
娘の顔から推測できる範疇を越えている場合はおかしいことになる!

今回の話は展開が少し強引なので68点!(`・ω・´)俗にご都合主義とも云う!

536 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 11:13:10.07
中途半端ですけどよろしくお願いします
http://semotaren.blog.fc2.com/blog-entry-134.html

537 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/10(金) 18:53:20.58
>>536
>その実、俺はいつ先輩から〜
>ややあって俺の手が目盛りに被っていたことに〜
(主人公は僕で通していたが、この部分は俺になっていた!)

>〜一言で人の気分をこれほど下げられるんだからさ。出家したらいいと思う。葬式に引っ張りだこ間違いなしだ。
(相手の一言で主人公は気分を害した! 意図的であれば虐めにはなると思う!
 しかし、僧侶になることが意味的に直結するようには思えなかった!)

>何人かは殺してやりたいくらいけど〜
(脱字がある!)

>いじめっていうのは高い高い山の上から岩を投げ落とすようなものなんだ。
(このあと、主人公が殴りかかる! 相手は危険の及ばないところから岩を投げ落としていた!
 即座に攻撃に転じると比喩の意味がなくなる! 例えとしてもおかしいのではないのか!)

終始、主人公は被害者のままだった! ただし、あまり共感はできない!
主人公の視点から加害者に対する想像の報復の手段が残酷で、殺害することまで視野に入れていた!
文中の比喩の内容が破綻しているように見える! 主人公が垣間見せる自身の狂暴性と相俟って精神異常者に思えた!
ワイが考える「こわいもの」とは、精神を病んでいる者が独自の考えで展開する被害者感情に他ならない!

作者の考える「こわいもの」が見え辛く、主人公に共感できる部分が少ないので点数としては辛めの59点!(`・ω・´)

538 :536:2014/01/10(金) 19:33:00.94
ワイさんどうも評価ありがとうございました
共感できなかったというのがこの文章の評価のすべてかなと
こういうテーマで共感が得られないっていうのは致命的ですね
もっと客観的に自作が読めるよう精進します

539 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 20:32:48.16
>>535
ありがとうございます。
自分の中では理屈は通ってるんですが
人が理解できない以上、それを言うのは野暮ですね。

そろそろ自分の芸風に飽きてきたので、ちょっと箸休めに見てください。


540 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 20:33:36.89
 地球は青かった、神はどこにもいない。
 人類で始めて宇宙に行ったガガーリンはそう言ったそうだが、私は確信した。
 この青い海に、神は必ず存在する。
 約30フィート、建物の3階以上の高さまで競りあがった波は、波頭に水煙を挙げ
まるでこちらに掴みかかって来るように、その触手を巻き込みながら迫ってくる。
 地鳴りのような轟音を上げながら波は砕け、やがて白い絨毯のようになった水面は
細かくうごめきながら引いていく。その一巡りの様子は、鎖に繋がれた獰猛な獣が
こちらへと喰いかかり、その牙が届かない事を知るや、鋭い目を光らせ、こちらへ
来いと、ゆっくりと後ずさりながら誘っているかのように見えた。
 私はその神の眷属に語りかける。正体を現せ、お前の力はそんなものではないはずだ。
 彼をその顎門に咥え、猛り狂っていたあの大竜のような姿をもう一度見せてみろ。
 ヤツはまたのそのそと立ち上がり、その凶暴な鎌首をもたげた。

「アカネ」
 椅子を回して背面にある窓に向かって外を眺めていた私に、書類を持ってきたソフィアが
声をかけた。私はくるりと椅子を元に戻すと手を伸ばしてデスクごしに書類を受け取った。
「ありがとう」
 私は書類にに並ぶ数字を見て頭を抱えた。このままではまずい、タダでさえ10万ドルしか
資本金が無かった私は当局に睨まれている。次の検査で売り上げの下降は一時的なものであり
経営は極めて健全であることを証明しなければ、ビザを取り消されかねない。このハワイに
法人を設立した当初それまでに築いたコネと人脈で、順調に売り上げを伸ばしたが、日本で
で起こった核実験施設の放射能漏れ事故のおかげで売り上げはがた落ちした。このままでは
今月も自腹を切ってソフィアに給料を払わなければならない。私はにっこりと笑ってソフィアに言った。

541 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 20:34:13.12
「あのね、ソフィア」
「ヘイ、ボス」
ソフィアがその浅黒い顔でぶっちょう面をすると、首をかしげて人差指を立て、左右に振った。
「だよねー」
 ソフィアは今まで一度たりとも[給料待った]を受け入れてくれた事はない。ロコと呼ばれ
るハワイ人はのんびりした性格の割に、金にはことのほかシビアだ。不動産の高いハワイでは
ウォーターフロントに事務所を借りようと思えばダウンタウンしかない。夜になると変貌す
るこの町で、ソフィアに残業をさせようと思えばタクシーで返してやらねばならない。ケア
レスミスが多くて、指摘してもどこ吹く風。殆どの仕事は私がこなして、彼女は簡単な事務
とお茶汲みとマニキュアの手入れがが主な仕事だ。これではどちらがボスだかわからない。
 私は頬杖をついて右頬の肉を押し上げながら、だらしなくデスクによりかかってソフィア
の顔をじっと見つめた。
「心配ないですよ、来月には持ち直します」
 その根拠の無い自信はどこから来るのか、どうせ何も考えてないんだろう。
「あー、お茶入れてくれる?」
「アイ、マム」
 頬杖をついたままソフィアがドアの向こうに消えるのを確認すると、私はまたくるりと椅子を回して
窓を向き、ビルの谷間にできたわずかな隙間から見える海を眺めた。
「今日も電話無しか・・・」

542 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 20:36:28.21
以上です。

543 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/10(金) 21:01:23.58
>>540-541
>私は書類にに並ぶ数字を見て頭を抱えた。
(打ちミス!)

>日本でで起こった核実験施設の放射能漏れ事故のおかげで
(打ちミス! 間接的にでも損害を被ったので「おかげで」よりは「せいで」を勧める!)

大仰な出だしは主人公の職業と関わりがあるのか! ぼんやりとしている為、冒頭が活きているとは言い難い!
冒頭を取り払って読んでみた! 特に違和感を覚えないので、現状では不要に思える!

全体的に遣っ付け仕事に見えるので点数は控える!(`・ω・´)

544 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 21:10:45.56
>>543
ありがとう御座います。
読者を食いつかせようと、クライマックスのちょい前の部分を持ってきたんですが、逆効果だったようです。
場面転換はギャップを狙ったものですが意味無かったですねw
難しい。

545 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 21:16:25.19
ちなみに構想はこうです。
お互いプロサーファーだった恋人葛西亜門と剣崎茜。
葛西は夢を追ってハワイへ。数年に一度の大波、ゴッドオブウェイブに呑まれて海の藻屑になります。
茜は彼がゴッドオブウェイブの中で何を見たのか確かめにハワイに来ますが、ゴッドオブウェイブは数年に一度。
長期滞在をする苦肉の策として茜は会社を起こします。
タイトルは魔女

546 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 21:18:24.91
逆だ、ウェイブオブゴッドです。

547 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/10(金) 21:23:44.42
なるほど、話の大筋はわかった!
二レスの意味では、まるで伝わらなかった!
二レスにしては凡ミスが多い!
内容を明かされても粗雑な印象を払拭できない!

ワイの考え!(`・ω・´)

548 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 21:28:28.94
お目汚し、非情に失礼しました。

549 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 21:35:15.04
そんな単文でも誤字があるとか…

550 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 21:45:50.96
ATOKを使え。

551 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 21:47:22.30
誤)非情
正)非常

誤)単文
正)短文

552 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 21:50:11.61
一業で誤字があるとか・・・

553 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 21:58:00.82
>>550
ATOKを使うとどうなるの?

554 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 22:01:07.43
ATOKは使う人間の知性に近づいてくる。
早い話が、癖をおぼえてくれるからな。そのうち誤変換はなくなってくる。

しかし、ぶつ切りで変換しとったらいかんぞ。前後の文脈も変換に影響を与えるからな。

555 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 22:05:09.36
>>554
いい事聞きました。
僕は結構な長文を売ってから一気に変換するタチなのでやってみます。
ありがとうございました。

556 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 22:17:13.65
これはまたすごい誤変換の欧州ですね

557 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 22:21:17.96
そんなあなたにもALSOK

558 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 22:40:18.18
そしてATOKのダウンロードが終わりつつある今、愚かな私は思った。
打ちミスは人工知能ではどうしようも無い事を。

559 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/10(金) 23:59:40.20
「何もやらずに逃げてた人間が最後に笑えるわけがない。
失敗しても何かをしてた人間は何かしら頑張れるものだ。
お前はどちらの分類に入る?
ちなみに私は前者だ。やることもなく途方に旅をしてた。」


何も聞いてもないのにそんなことをずらずらを語る男は曇天な空を見上げたまま目も合わさずポケットからタバコの箱を取り出しこの一本に火をつけた。

今にも雪が降りそうなほど寒く、冬の海岸は一層に私を苦しめる。

「と言っても、私は若い頃の記憶が無いんです。
それにまだ20歳なので、何を頑張ってきたとか正直分かりません。」

「好きな人はできたか?」

どこをどう返したらこんな話が返ってくるのか?
こんなことを話していても私に目さえ合わせようとしない。
少し気味が悪い男だが、別にそれ以上にこの人を嫌う理由は無かった。

560 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/11(土) 00:01:10.54
「いませんが、。。昔から私の横にいるべき人間は決まっている気がします。
狭い教室で彼女は涎を垂らすような汚い人間でした。
髪もボサボサで夢で会っても本当に愛していた人間とは思えない。」


「じゃあ、なんで好きだという?」
「分からないですよ。だけど、私の皆無な記憶に唯一ある幸せなんです。」


「そうか。でも何時までも無い物に囚われるのは良いことじゃない。
そうと分かってもこれに甘んじるが人間なんだがな。
何かを必死に掴みたいなら昔のことばかし考えちゃいけない。」






そんなことを言うと、さっさと駅の方へ歩いていく。
「あのぅ」
振り向きもせずに足を止める。
その後ろ姿に何か面影があるような何か懐かしさを感じる。
「私たちは…どっかであったことがあるんですか?」

そんなことを言うと、驚いたような顔をしてこちらを見た。
少し口元が歪み、また元に戻る。
「また、どこかで会おう。」と手を振り去っていく。

どこかで会ったことがあるのだとしたら、彼は一体何者なのか。
それ以上彼の足を止めることなく、私は逆の自宅のほうへ歩いていく。

561 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/11(土) 00:05:00.14
ワイがコテじゃないなら 誰がつかってもいいわけだな

562 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/11(土) 05:14:22.61
遠慮せずに使いなさいよ

563 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/11(土) 06:13:23.13
>>559-560
>何も聞いてもないのにそんなことをずらずらを語る男は〜
(慣例的な意味で「ずらずらと」の方がよい!)

>「と言っても、私は若い頃の記憶が無いんです。
>それにまだ20歳なので、何を頑張ってきたとか正直分かりません。」
(二十歳の男は途方に旅をしてきて若い頃の記憶を失っていた! 解説の必要がない程に色々とおかしい一文!)

>「分からないですよ。だけど、私の皆無な記憶に唯一ある幸せなんです。」
(彼女に批判的な態度でいながら将来の伴侶を思わせ、その記憶は唯一の幸せだと云う!
 主人公の感覚的な理由なので「そうなのだろう」としか言いようがない!)

>そうと分かってもこれに甘んじるが〜
(脱字があるように見える!)

冬の海岸で二人はどのような状況で話をすることになったのか!
主人公の記憶障害の原因は! 男との接点は! 記憶の彼女との繋がりは!
何もかもがわからない! 断片の寄せ集めは読者を想定した読み物になっているのだろうか!

この段階では点数を付けられない! ワイの考え!(`・ω・´)

564 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/11(土) 06:38:23.72
>>563
ワイの追記!

>「何もやらずに逃げてた人間が〜
(語る男は「私」とは別人と考えていた!)
>「と言っても、私は若い頃の〜
(前の会話を引き継ぐように書かれているが、
 語っている人物は「私」であった!)

登場人物は、たったの二人! それでも使い分けが不十分で混ざって見える!
途方に旅をしてきた人物と二十歳の記憶を失った私は別人として考える!

人物の書き分けが苦手! それでいて書き慣れる必要がある! そのような制約の中でも書ける話はある!
一人称の視点で主人公が旅をする! 様々な風景を目にして心の中で想いを綴ればよい!

ワイの考え!(`・ω・´)

565 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/11(土) 07:56:34.47
運転席の真後ろに座って
茶色の円筒型をした
建物を過ぎる
話しかけ
答を待つ
エンジン音で
聞き取れないので
身を乗り出して
聞く

彼の声や
話し方が
好きだ
彼の世界は
ほとんどが沈黙で
声は
太古の
夜の中の
小さな炎

すぐに消え
わたしは
石を打ち
火をつける
わずかな時間
火はあたりを明るくし
また
真っ暗な夜に
彼は戻す
けれど
暖かさが
残っているのだ

566 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/11(土) 08:59:05.90
>>565
二人は恋人の関係なのか
なぜ彼女は助手席ではなく
運転席のうしろに座っているのか
二人の距離感が微妙な理由は
ワイにはわからない

彼の口数の少なさは
例えを通してよくわかる
炎には強い意志が感じられ
消えたあとの余韻に
彼の人となりが表現されていて
そこはかとなく彼女の淡い恋心が
やはり燃えているのだろうか

詩としては悪くないと思うが
二人の距離感を表す座席の位置に
言及がない点は少し惜しいと
朝陽を浴びながら思わなくもない

そんなワイのポエム的な感想(`・ω・´)おはよう

567 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/11(土) 12:45:36.93
http://www.tinami.com/view/643107

よろしくお願いします

568 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/11(土) 13:32:20.58
うんこレベル

569 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/11(土) 14:08:01.84
どうでもいいけどディアスって、スペイン系のミドルネーム以下に使われる苗字に近い物だが
それでいいのかね
ほんとどうでもいいけど

570 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/11(土) 14:46:20.11
>>567
>素直なところは、人間の客引きと違ってしつこくなくていい。
(素直なのでしつこくないと云える! 意味の重複なので見栄えの観点で修正した方がよい!)

>真っ白な生性脳は様々な経験や思考をし
(変換ミス!)

メールの情報を盗み、情報屋に成りすましたターゲットが主人公の前に姿を現した!
目的は人類への宣戦布告の為なのか! 反逆の理由を包み隠さずに打ち明けた!

ターゲットが危険を冒してまで姿を現した理由がはっきりとしない!
壊されては困ると正直に答えているので何かしらの身の安全は確保されているのだろう!
主人公がロボットには通用すると思われる、とまれ、の一言を躊躇った理由がわからない!
制止できなければ仕方がない! 歩みを止めることができれば、必ずしも壊す(殺害する)必要はない!
ロボットの犬が無抵抗の状態になって見せた! 重量の問題で運べないのであれば重機を使ってもよい!

プロフェッショナルに成り切れない主人公に少年のような青臭さを感じた65点!(`・ω・´)

571 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/11(土) 15:05:36.16
>>569
ディアスはスペイン語系のありふれた苗字。父方と母方の苗字を両方とって名乗るのが普通だが(ガルシア=マルケスなど)
片方だけのばあいも(ボルヘス)。「田中は…」ってのと変わらん話でべつにいいんじゃないの キャメロン・ディアスみたいに
米国人化して普通にひとつの苗字として使ってるだけかもしれんし

572 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/11(土) 15:29:56.27
ひっかかったのは苗字で進行してる事ね
まあいいんだけど
なんか洋風の背景を用意するならファーストネームかなと思っただけ

573 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/11(土) 16:00:34.38
ディアスって名前は単純にブレードランナーの主人公がリック・デッカードで、リックつながりでリック・ディアスが浮かび、そっからつけただけです……

>>570
確かに細かいところが詰め切れていませんでした。読んでいて釈然としなかった部分も多かったようですね。

今回の奴は原稿用紙十枚縛りの奴なので、また文章の取捨選択します……

574 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/12(日) 00:01:53.47
ふたつでじゅうぶんですよ

575 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/12(日) 00:47:53.29
素直なのでしつこくないと云える?
マジで?

576 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/12(日) 00:49:55.35
なぜ「云」という漢字を使ったんだろう?

577 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/12(日) 07:58:41.97
今日は部屋を暖かくして
一日の全てを執筆の時間に充てる!
目標は八千文字オーバー!

ちょっと梅粥を食べてくる!(`・ω・´)ノシ

578 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/12(日) 09:22:40.58
釣りに行くか書くか迷っている。

579 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/12(日) 09:36:43.90
「云う」は「言う」の言い換えではない。

「〜と云う○○」と云うふうに使うものだったが、昔の無知な作家が「言う」の替わりに使ってしまって、一部、これまた無知な作家志望のあいで、使われている。

「言う」の代用として「云う」を使っている奴はたいがいアホだから、スルーしてよし。

580 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/12(日) 10:30:32.53
謂う←これは?

581 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/12(日) 10:52:41.02
所謂(いわゆる)から来た当て字。
よって、「謂わば」「〜の謂(いい)」などに使う。

582 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/12(日) 11:16:58.24
謂わば「ワナビ」と云うふうに言えるだろう。

583 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/12(日) 16:14:06.28
>>582はコピーしてとっておこう

584 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/12(日) 20:50:54.10
しんしんと雪が降る絶海の孤島。
テントの中で私は寒さに震えながら、をスマホをチクチクとつつく。
釣れたナマコを肴に焼酎を喰らおうと思い、漂着した木の板をまな板代わりに刻んだはよかったが
ポン酢を忘れた。
くちおしや
焼き肉のたれではナマコが食えないのは実証済みだ。
さてカップラーメンでも喰うか

585 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/12(日) 21:09:21.68
>>584
誤爆か!

有意義な一日であった!(`・ω・´)ノシ

586 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/12(日) 21:19:16.16
>>585
誤爆ちゃうよ
いつもお世話になってる俺よ
まじ寒い
生きてたらまたよろしく
ワイさんは充実してたようでなにより
ワイは死ぬかも

587 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/12(日) 23:02:40.47
一日悶え苦しんで三千文字しか書けませんでした(´・ω・`)

588 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/12(日) 23:13:42.99
>>586
救急車を呼ぶのだ!

>>587
実はワイも八千字には届かず、五千文字と少しであった!

明日も早い! そろそろ床に就く!(`・ω・´)ノシ

589 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/12(日) 23:46:32.35
気圧される。

僕は素直に謝った。

この二つの表現は正しいですか?

590 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/13(月) 05:28:22.45
>>589
おかしくはない!

・相手の眼光に気圧される。
・彼女に迷惑を掛けたのは事実なので僕は素直に謝った。

文法だけの話では無く、以上のような使い方であればワイは何も言わない!(`・ω・´)

591 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/13(月) 08:40:48.62
文学界新人賞スレで開催中!
第二回・2ちゃんねる文學賞

本賞は日本文学の未来を切り開くために創設されたものです。
真剣に文学と向き合いたいと思う人の作品を期待します。

【募集要項】

●応募作品は未発表原稿に限る。

●枚数は不問、但し10レスまでは精読しますが
 「これ以上は読むに値しない」と判断した場合、それ以降読むのを止めます。

●作品にはNO.を入れる事、タイトルがある場合、横に併記してください。

●受賞作の複製権(出版権を含む)、公衆送信権等は、2ちゃんねるに帰属します。

【第二回大会開催要項】
今回は作品に「武者震い」「ホームレス」「おにぎり」「落ち」「リンゴが揺れて、彼女と出会う」
以上、5点のどれか最低一つを用いてください。用い方は直接でなくてもテーマやシンボルといった用い方でもかまいません。

592 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/13(月) 11:17:08.53
>>591
これ、何やねん?

593 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/13(月) 11:35:04.60
ワイ杯はしばらくないだろう。
先ずは書け!
以下のどれか一つが入ってればそれで良いのだ。作るのは簡単だろう。
「武者震い」「ホームレス」「おにぎり」「落ち」「リンゴが揺れて、彼女と出会う」
あっ! と驚く応募作を望む!

594 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/13(月) 16:07:04.84
現役女子高生輪姦中絶祭り

テーマ:現役女子高生が弱みを握られて輪姦された結果妊娠し中絶する話

下記サイトに投稿してください。
http://novel.jpn.org/

※記名必須
原稿用紙換算5〜7枚
投稿期間1月13日〜1月13日まで。
サイト内のポイントは関係ありません。
「文章力」「物語性」「得体のしれないエロさ」の3要素各5ポイントで
私の独断と偏見で採点し、順位を決めます。

どしどし投稿してくれ!

595 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/13(月) 17:36:44.29
そんな短さに女子高生の激動の人生を詰め込めないわ

596 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/13(月) 17:45:57.71
>>595
じゃあ特別に無制限でいいから書いてね〜


現役女子高生輪姦中絶祭り

テーマ:現役女子高生が弱みを握られて輪姦された結果妊娠し中絶する話

下記サイトに投稿してください。
http://novel.jpn.org/

※記名必須
原稿用紙換算5〜7枚
投稿期間1月13日〜1月13日まで。
サイト内のポイントは関係ありません。
「文章力」「物語性」「得体のしれないエロさ」の3要素各5ポイントで
私の独断と偏見で採点し、順位を決めます。

どしどし投稿してくれ!

597 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/13(月) 21:19:23.88
女子高生輪姦は専門外なので別の話を。
孤島で野営して疲れてるので文が乱れてるかも。

598 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/13(月) 21:19:56.15
 本当に忙しかった。ただ、何が忙しかったのか納得できる説明は全くできない。
当時夏休みの小学生だった俺の何が忙しかったのか。川を泳ぎ回ったり、カブトムシを取りに山を駆け回ったり。
友達とくだらないいたずらを思いついて実行したりと、そんな所だったと思う。
 丸山圭介の少年時代はとにかく時間が足りないという感覚しか覚えていない。その忙
しい俺の小学時代、突如俺の記憶に割り込んできたのが彩香だった。
一日遊びほうけて帰宅し、二階に上がろうとした俺を父が呼び止めた。
茶の間であぐらをかいている父の後ろに隠れて
こちらをちらちらと伺っていた姿は今でも覚えている。この時はまだ俺を警戒しているただの小動物。ただ
たった一言この言葉が彼女を、唯一、敵だと認識させない言葉だった。
「今日からうちに住む事になった彩香だ、仲良くしなさい」
 俺は驚くほど素直に父を信じ、少女を受け入れた。当時、父の存在は絶対で、父が間違った事など
するはずがないと思っていた。だから理由も、どこの誰なのかも聞かなかった。
 少女自身には興味が無かったという方が近いかもしれない。少女がどこに位置するのか。
 家族ではない、友達でもない、ただここで俺と一緒に生活するという。だが当時
の俺はよく言えば柔軟だった。俺はまずこの少女を[彩香]という位置づけで受け入れたように思う。
「なんだかよくわかんねーけどよろしくな」
俺は声をかけたが彩香は父の後ろに隠れてしまい、喋る事は無かった。
その当時は気にもしなかったが、思い起こせば髪はサラサラとして色は白く、服装や雰囲気から自分とは異質の物を感じていた。
俗に言う都会っ子というのはそういったものかもしれない。
俺は当時小学校4年生で、彩香は2年生だったと記憶している。

599 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/13(月) 21:20:27.18
「遠慮せずにいっぱい食べてね」
その日の夕飯は好物のとんかつだった。わんぱく坊主全開でぱくつく俺の横で彩香は色が進まない
ようだった。母が気を使って声をかけていたが、彩香はとんかつを端から3切れほど食べると
付け合わせのミニトマトをもぐもぐと食べていた。
「なんだ、とんかつ食わねーのか?じゃあ俺のミニトマトと交換してくれよ。」
「こら圭介」
母は俺を諫めたが父は黙ったままだった。
彩香は俯いたままコクンと頷いた。
「へへっ、いただき」
俺は数個入っていたミニトマトをすべて彩香の皿に移すと、とんかつを頂いた。
「まったくもう」
 彩香は二階の俺の隣の部屋を与えられたようだが、しばらくは下で両親と一緒に寝ていた。
 両親にはよくなついたらしい。
 彩香は俺には近づかなかった。いや正確には一定の距離を保って俺を見ていた。
 決して近くには来ないのだが視界には入っている。俺が家を出て通りに飛び出す度に
門扉の陰からじっとこちらを見ていたであろう事は後の俺の想像だ。
 最初にそれに気づいたのは、忘れ物を取りに帰ろうと振り返った時だった。
 ビクっと顔を引っ込めた彩香に構う事なく、俺は彼女の前を走り抜けて裏手に回ると
釣り竿を掴み、石で重しをしてあった
 肥料袋をひったくると再び門へと走ったが
途中でこちらへ歩いてきていた彩香を見つけ、手を握った。
「お前も来い!」
「え?あ」
彩香を半ば引きずるようにしてすぐ近くにある町の集会所まで走って来た。
 俺は戦闘機が爆雷を切り離すように彩香の手を離し、集会所の裏手に回って
ゴミ袋を広げた。ガチャガチャと音をたてるゴミ袋から、適当な大きさのビール缶を選び、横の一斗缶に放り込まれている
草むしり用の鍬を二つ取ると追いついてきた彩香に強制的に一つ持たせた。
 集会所の裏は緩やかな斜面の森になっていて、斜面を滑り落ちてきた落ち葉が溜まって腐葉土に
なっていた。俺は空き缶の上の方を鍬でざっくりと突き刺すとぐりぐりとこねて蓋が開くように
加工した。そしておもむろに落ち葉溜まりに行くと鍬でそこを掘り始めた。
 ぽかんと見ていた彩香だったがしばらくすると横に来てしゃがんで、同じように掘り始めた。
黙々と掘っている俺に彩香が聞いた。

600 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/13(月) 21:21:04.94
「何・・・してるの?」
「ん?ああこれだよこれ」
俺は土の中から顔を出したミミズをつまみ上げ、彩香の顔の前でぶら下げた。
「きゃああああ!」
 ミミズに驚いた彩香は悲鳴を上げて尻もちをついた。
わなわなとして顔をゆがめている彩香を見て俺は失望した。
「だめだこりゃ」
 俺は空き缶にミミズを放り込み、また黙々と掘った
しばらくは動けなかった彩香がおそるおそるながら
再び並んで掘り始めた。
 俺はチラリと横に目をやって彩香の手元を見た。
「そんなんじゃ駄目だ、表面引っ掻いてるだけじゃねーか、もっとこう」
 俺の手元を見ながら力を込めて土を掘り始めた彩香だが、すぐに手が止まった。
「ううううううう!」
 彩香が両腕を縮込めて堅く目を瞑り、上を向いて唸った。
「お、いたか、でかしたぞ」
 俺は彩香の掘っていた所から、ミミズが顔を出しているのを見つけてつまみ上げた。
 俺がミミズを缶に入れてから彩香の顔を見て笑うと、苦虫をかみつぶしたような顔をしていた彩香も、やがて照れくさそうに笑った。

601 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/13(月) 21:21:35.53
 なんの変哲も無い田んぼの真ん中の細い用水路。土砂が詰まって流れが悪くなり、すこし水深がある。
 ここは俺だけの秘密のポイントで今まで誰にもしゃべった事は無い。
 俺はあぜ道に彩香を座らせると釣り竿をセットしてミミズをつけ、仕掛けを投げ込んだ。
「見てろよ、今夜は鰻重食わせてやっからよ」
「うなじゅう?」
「鰻だよ鰻、食った事ねーのか?」
 彩香は複雑な顔をして空中を見つめた。
「まあ見てろって」
 本当に今まで食べた事ないのか、食べている物と認識に違いがあるのか、彼女は鰻を知らなかった。
 仕掛けを入れてから待つ事5分、竿先にビクビクと当たりが来た。
「来た!」
ぐいぐいと糸を引いて獲物が暴れ、水面にたった波紋を彩香が期待の目で覗き込んだ。
「そりゃあ」
 一気に引き抜いて上がってきた60センチほどの鰻がくねくねと空中で暴れた。
「きゃああああ!」
 彩香は驚いて立ち上がると走り出した。
「またかよ・・・」
 10mほど走った所でこちらの様子をうかがっている彩香に構わず、鰻を肥料袋に入れて口を縛り釣りを再開した。
 しばらくすると彩香は戻ってきて少し離れた所で再びあぜ道に座った。
 また当たりが来て、俺は鰻をごぼう抜きで釣り上げた。
「よし来た、見たか鰻将軍と呼ばれる俺様の腕前を」
 誰もそんな事は言っていないのだがこの当時、軍階級をやたらと使いたがった俺は様々な事に階級付けをしていた。

602 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/13(月) 23:34:27.79
>>19
造形や

603 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 00:11:00.57
地平線を遠ざかり、海を越え、新しい世界に遭遇する

この文で 地平線を遠ざかりってところが分からないです
遠ざかるとどんどん海からも新世界からも離れてっちゃわない?
ワイさん、どう解釈したらいいの?

604 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 00:46:25.69
船にでも乗って外国に行ったってことじゃね
地平線が遠ざかれば水平線ばかりの海の上なわけだし
にしても、これだけ見るとなんか引っかかる一文だな

605 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 01:01:56.58
を遠ざかり って言い方自体が疑問

○から遠ざかり
△へと遠ざかり
×を遠ざかり   ってあたりじゃないかと。

606 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 01:04:57.48
まんなかは自分がうごかないで相手が去っていくとき (かなたへと遠ざかり)
だからほかとすこし違う用法かもしれん

607 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 01:27:52.26
なるほど、そこか。解説サンクス
文章のテンポがそこのせいで悪くなっていると感じたんだな、たぶん

608 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/14(火) 07:45:04.33
>>598-601
>当時夏休みの小学生だった俺の何が忙しかったのか。
(後の文章で「少年時代はとにかく時間が足りない」とあるので、期間を限定しない方がよい!)

>〜俺の横で彩香は色が進まないようだった。
(変換ミス!)

現在の主人公がどのような時に少年時代の回想に耽ったのか!
妹に位置する少女はどのような人物に育ち、主人公との関係は!
それらのことがわからないが、少年と少女の微妙な距離感は理解できる!
対比の関係は個々を際立たせてよい!

もう少し主人公の現在に触れてもよかったかもしれない70点!(`・ω・´)

609 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/14(火) 07:55:00.06
>>602
確かに変換ミスであった!

>>603
ある大陸から船で出港! 名前のある海を横断して新しい大陸に入港すれば、一文の意味は理解できる!
文章は一行で語るものではない! その前後の文章や文脈を合わせて考えるものである!

ワイの考え!(`・ω・´)

610 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 10:02:14.42
>>608
ありがとうございます。
ワイさんが食いついたっぽいので続けたいと思います。

611 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 10:41:04.82
 次々と鰻を釣り上げ、袋に入れる俺を綾香は、苦虫を噛み潰したような顔で見守っていた。
 
 家族全員でもってしても食べきれないほどの鰻を釣った俺は、綾香を従えて意気揚々と凱旋していたが
途中通りかかった畑のミニトマトが目に入った。
 トマトは青いものから赤いものまで鈴なりに実っていたが、地面には収穫される事なくボトボトと落ちた実が
散乱していた。
 俺は少し考えると、畑の中で作業していた老婆に声をかけた。
「ばあちゃん、トマトいらないの?落ちて腐ってるよ」
 腰を曲げて地面をいじっていた老婆はやおら身を起してこちらを見ると、しゃがれた声で言った。
「採っても採っても追いつかんのじゃ」
「じゃあ俺の鰻一匹と交換してくれよ」
 俺は肥料袋を高々と掲げた。
「こんな所で鰻もろてもしょうがねえ、欲しいならいるだけ採ってけ」
「ありがとばあちゃん」
 俺は竿と袋を道端に置くと畑に入り、赤くよく実っているトマトを片っ端からちぎってポケットに詰めた。
「おい、お前も来い」
 俺の呼びかけに綾香は少し戸惑ったようだが、恐る恐る片足を畑に踏み入れると、おっかなびっくりで
こちらへ歩いてきた。
 俺は綾香のピンクのワンピースの前についていたポケットにトマトを詰め込んだ。
「よかったな、トマト食い放題だぞ」
 顔を下に向けて、自分のポケットにどんどん詰められていくトマトを見ていた綾香が俺の顔を見上げて笑った。

612 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 10:42:49.92
 食品から生活用品、ちょっとした金物や大工道具まで置いてある小さな商店。家路の途中通りかかったこの商店
の前で俺は立ち止まった。
「ちょっとお前ここで鰻と道具見てろ」
 俺は商店の軒先に鰻の入った袋と釣竿を置くと、綾香にそう命令して店に入った。冷凍庫の中からソーダタイプの
アイスを2本抜くとレジに向かいながらトマトだらけのポケットに手を突っ込んで、なんとか探り当てた小銭を見て
誤算に気づいた。
「いっけね、足りねーや」
 自分の事しかプランに無かった俺は、ここで初めて綾香を擁護する立場という物を認識したのかもしれない。
「ああ、いいよいいよ、また今度持ってき」
「ありがとおばちゃん」
 支払いを済ませて店の入り口に向かうと、なにやら外が騒がしい。不審に思いながらドアを開けると
目に飛び込んで来たのは3人の男子児童と、鰻の袋に覆いかぶさって泣いている綾香だった。
「おい、見せろよ」「お前誰だよ」
 三人の男子はそれぞれ綾香の髪の毛を引っ張ったり袋に手をかけて揺さぶったりしていた。
「お前ら何やってんだ?」

613 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 10:44:31.61
「あ、圭介君」
 綾香が立ち上がって俺の後ろに回り込み腰に掴まって背中に顔を埋めた。
 俺は3人をじろりと見回すと声を張り上げて言った。
「それは俺の獲物だ、お前ら俺の獲物に何をしようとした」
「い、いや、圭介君の物とは知らなかったんだよ」
 どうやら見かけない顔の少女が釣竿と怪しげな袋の前に立っていた事が
ことさら田舎の少年達の興味をそそったらしい。ここいらではあまり見かけない綾香の風貌も目立ってしまった
要因のようだ。
 俺は振り返って綾香の頭に手を置くと小声で言った。
「よく砦を守り抜いた、お前は今日から鰻大佐だ」
 綾香は俺を見上げると、照れくさそうに笑った。 袋の中身が誰かに知られる事を恐れていた俺にとって
綾香の功績は大きかった。
「でも圭介君、そいつ誰よ」
「ん?こいつか?こいつは・・・えーと、妹だ」
 これが俺の妹が誕生した瞬間である。
「え?なんで?圭介君一人っ子じゃん、いつ妹が出来たの?そんな話聞いた事ないよ」
「それはだな、その、えーっと隠し子、そう、隠し子だ」
 袋の中身について少しやましい所があった俺は、よく意味を知りもしない事を苦し紛れに発しながら
その場さえ誤魔化せればいいと思っていた。
「へぇ、そうなんだ・・・」
「まあそういうわけだ、こいつは綾香だ、よろしくな、苛めたらぶっ殺すぞ」
 3日後、俺は父にぶっ殺された。

 これが綾香と俺との最初のセッションであり、かけがえのない存在として俺の一部になって行く
道程のスタート地点だった。

614 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 13:00:09.32
主人公が己の境遇に絶望し苛みやがて死に甘美なる価値を見いだす
というような小説をたくさんおしえて! ワイさん

615 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 16:57:41.68
>>614
ワロタwwwww

616 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 17:41:24.96
そんな小説は一つも知らんが、
ぐぐれば、そんな人が書いているブログがたくさん見つかるのは知ってる

617 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 18:28:08.71
ワイスレ杯はいつやんの?
はよしてや

618 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 18:46:39.86
今年度はもうないだろ
ワイも忙しそうだしな

619 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 19:08:38.94
今年は年末のが激戦だったしな〜
正直まだしばらくは祭りはいいわ

620 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 19:15:22.42
昨年な、まあしばらく要らないのは同意だが

621 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 22:19:16.17
>>614
これワイさん忘れずによろしくね

622 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 22:45:59.26
自分の人生年鑑書いてみ

623 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 22:48:11.56
おまえが書け
書けたらそれをここで晒してみ

624 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/14(火) 23:58:25.20
 これが綾香と俺との最初のセッションであり、かけがえのない存在として俺の一部になって行く
道程のスタート地点だった。


 俺は最後の荷物を運び出して車の荷室に積み込むと再び家の中に入り、ガランとした我が家の
茶の間に立って周りを見渡した。
 二十年以上住んでいながら、生まれて初めて見る光景に複雑な感情が入り混じり、何か寂しい
気持ちになって涙が溢れた。俺はいつも父の座っていた場所にあぐらをかいて目を閉じた。
 厳格とは言わないが、寡黙で強持ての父が、今の俺と同じようにあぐらをかいて座っているのが見える。
 母は台所からこちらを振り返って笑っている。
 綾香は・・・・
 俺は彩香がちゃぶ台の廊下側で座っている姿を想像した
 
 綾香は本当に鰻を見た事がないようだった。どんぶりに盛られたご飯の上でテラテラと光沢を放つ茶色い物体に
激しく疑念の目を向けていた。昼間見た鰻の姿も脳裏によぎっているのだろう。「なにやってんだ、食えよ、美味いぞ」
 わんぱく坊主を絵にかいたような俺は、いつものように口いっぱいに鰻を頬張りながら篭った声で言った。綾香は
こちらを見ると不安そうな表情をしてまたどんぶりに目を落とした。「あらあら、鰻嫌いだったかしら」 エプロンで
手を拭いながら台所から出てきて膝をついた母が言った。「違うよ母ちゃん、そいつ鰻を食った事がないんだ」
「あらそう、じゃあこれが初体験ね」母がにっこりと笑い、追い詰められた綾香は渋々鰻を一切れつまむと端っこを少
し齧った。 綾香は複雑な表情でもぐもぐと咀嚼していたが、すぐに顔の緊張が緩んだ。 そしてもう一口、もう一口
と鰻を齧っていき、ぱっと笑顔になると言った。「美味しい!」「そうだろうが、最初から鰻将軍の言う事聞いとけば
いいんだよ」綾香は俺の顔を見て、俺と共感できた事が嬉しいといったように笑った。

625 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/15(水) 00:02:34.09
 綾香はどこか普通の子ではなかった、国民的に人気がある家族の物語を描いたアニメを食い入るように見て、おもちゃが
大活躍するアニメ映画では、そこ笑う所か?という所で笑った。また、俺所蔵の漫画をよく読んでいたが、いったいいつま
で読んでるんだというほど一冊に時間をかけている。その理由が明らかになるのに、そう時間はかからなかった。

 最近ではここの生活にも慣れ、今日からは一人で寝ると言い出したのは1週間ほどしてだろうか
はたして記憶がない。その夜俺はいつものように部屋の窓を開け放って網戸にし、対面の部屋の入り口も開け放って風を
通していた。カブトムシの餌を交換した後、友達に借りた漫画を読みながら床の冷たい所を探してゴロゴロとしていた。
 すると虫の声に混ざって変な音が聞こえる。シュッ、シュッと一定のリズムを刻んでいるようだ。複雑に輪唱する虫
の声に混じっていては、さほど存在感のない音で、俺は気にする事なく漫画を読んでいた。するとその変な音と同じリ
ズムで人の声のようなものが混じり始めた。俺はギクリとして漫画をめくる手を止め耳をすました。そしてゆっくりと
立ち上がり、網戸に耳を寄せてみた。「あみしゅー、あみしゅだー、あみしゅまーん」何かよくわからない内容の声はどうやら
隣の部屋で寝ているはずの綾香の声だった。どうした事かと思い、俺は部屋を出て隣の綾香の部屋のドアに耳を寄せた。
やはり綾香のようだ、すすり泣きながら何かつぶやいている。当時デリカシーの欠片もなかった俺は部屋のドアを儀式のように
適当にコンコンと叩くとガチャリと開けた。蛍光灯の電球を一個だけつけた薄暗い部屋で、ベッドに顔を伏せていたと
おぼしき体制の綾香が驚いてこちらを見た。
「どうしたんだ?なんで泣いてんの?」
 俺は歩いていき、再びベッドに顔を伏せてしまった綾香の横に座った。俺は綾香の頭を撫でながら優しく言った。
「言いたくねえんならいいけどよ、俺はお前の兄ちゃんだ、困った事があればいつでも言え」
 しばらく頭を撫でてやってから布団を軽くパンパンと叩いたりしながら、無い知恵を絞って落ち着かせようとしていると
綾香がボソリと言った。

626 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/15(水) 06:15:42.86
オノマトペ

627 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/15(水) 08:30:15.60
>>614
|ω・´)つダイヤモンドの四季

まだ続きそうなので様子見!(`・ω・´)

628 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/15(水) 08:52:45.94
使いすぎるのもよくない?

629 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/15(水) 09:23:52.39
「お父さんとお母さんに会いたい」
 ふむ、そういえば何故綾香がここにいるのか、両親はどうしたのか考えた事がなかった、我ながら馬鹿の一言につきる。
 父もそんな俺の性格を知っていて、あえて詳しく説明しなかったのだと思う。「父ちゃんと母ちゃんどうしたんだ」
「死んじゃった」予想外の答えが返ってきて俺は焦ったが、辛うじて心を持ち直して踏ん張った。「そうか、辛かったな
兄ちゃんじゃ父ちゃんと母ちゃんの代わりは出来ないけど、ちゃんと俺が守ってやる心配するな」彩香は俺の言う事が
聞こえているのか聞こえていないのか、ずっと顔を伏せて泣いていたが、俺が手を握るとその小さく柔らかい手で握り返して来た。

 俺は翌朝、綾香が居ないのを見計らって新聞を読んでいる茶の間の父に聞いた。「なあ父ちゃん、綾香って父ちゃんと
母ちゃん死んだそうだけど、なんで?」父は新聞から俺の方へ目を向けると、眉毛一つ動かさずに俺の顔をじっと見た。
「銃で撃たれた」「銃!?まじで!」 唖然とする俺の心の動きを読み取ったように父が言った。「ヨハネスブルグ滞在
中にな」「どこそれ!アメリカ?」「いや、アフリカだ、南アフリカ」アフリカってだけでもすごいのに南アフリカとは。
 俺の頭の中では草原に立つ彩香の後ろで、キリンや象が駆け回り、槍を持った黒い人が、ぴょんぴょん飛びながらライオン
を追いかけ回していた。

630 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/15(水) 09:36:00.37
 自分でもよく説明のできない正体不明の感情を、俺は彩香に抱いた。深く考える事はせずに、俺はその気持ちに任せて
手放しで綾香を可愛がったが、また綾香もお兄ちゃんお兄ちゃんと言っては俺について回った。一緒に風呂に入り、悲し
くて眠れない夜はよく俺の所に来て一緒に寝てくれとせがんだ。同じ布団の中で、初めて彩香の泣き声に気づいた日の言葉。
 あの日はなんと言って泣いていたのかと聞くと、父と母が恋しいとI miss you dad I miss you momと泣いていたと、偽り
ない言葉を俺に語った。そう言ってはまた思い出したように泣き出す彩香を俺は抱きしめて眠る夜が続いた。
 ひどくうなされて大声で叫びながら飛び起きる夜もあったがそういう時、俺は決まって「眠れ、眠れ、母の胸に」と
背中を軽く叩きながら歌った、それ以上の歌詞が出てこない間抜けな歌だったが、ゆっくりとその歌を繰り返すと不思議と
彩香は泣き止んだ。

 そんな生活がいつまで続いたのかはあまりよく覚えていない、しかし中学に入った頃から彩香は変貌した。変貌したと言
うよりはヤケに長い反抗期に突入した。反抗期というものは普通、口うるさい親に対して反発するのが順当だが、うちの場
合は違った。親に対してはきわめて優等生な彩香が、俺に対して反抗し始めた。ちょっと待て、よくよく考えれば俺は反抗
期という物を逃した。大暴れしながら家具を壊して、圧倒的腕力を誇る父親に組み伏せられ、母親に泣きながら説得された
事も無ければ、妹にお兄ちゃん帰ってきて!と泣かれた事もない。なのになんで俺は妹に反抗されて困っているんだろう。
 日常生活での妨害行為等は全くなかったが、とにかく愛想が無い、いちいち口答えする、用事を頼んでも断られる。
 年頃の娘とはそういうものだろうとあまり気にしなかったが、少し寂しくもあった。

 綾香は俺と違って頭が良かった。中学校では常にトップクラスに名を連ねていた綾香は、柄が悪くて有名な高校に進んだ
俺に対し、住んでいた町にあってはこれまたトップクラスの高校に入学した。進路指導の先生にはもっといい所を狙えると
惜しまれ、両親には費用の事を心配しているなら気にするなと言われたが、頑として志望校を変える事は無かった。

631 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/15(水) 09:38:28.84
 俺が彩香の本名を知ったのもこの頃だ。新宮彩香。普段は丸山を名乗っていたし、その事に特に疑問を感じていなかった。
 彩香の父新宮章氏は孤児として施設で育ち、恵まれた才覚と雑草のような根性で、ダイヤモンド商として成功してヨハネ
スブルグに住んでいたが、ダイヤモンドの買い付けの視察がてらボツワナに家族で旅行に行った際に、レンタカーの外側か
ら銃撃を受け夫婦とも死亡した。車の周りを囲んだ男たちの不穏な空気を感じて、足下に娘を押し込んだ母親の機転で彩香
は生き残った、と言うのは現地警察の見解だ。章氏は死の間際、血まみれの手帳に遺言を残した。父は親友だった章氏の指
定後見人だったのだ。

632 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/15(水) 09:45:17.31
幸田か?
コピペすんな。

633 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/15(水) 09:47:58.04
 綾香が高校に通い始め、もうじき夏休みを迎えるという頃だった。その日駅から家に向かっている綾香の後ろ姿を、バイク
に乗って駅前交差点から曲がった直後に見つけた俺は、いつも公園に入って近道する綾香の動きを読んで公園の向こう側に回
ろうとした。しかしその時、綾香の後ろから駆け寄って公園内で綾香の前に立った男子高校生に目が留まり、俺は路肩にバイ
クを止めてそのまま様子を伺った。男子高校生は何か必死な表情で綾香に話しかけていたが、やがて綾香はふかぶかとお辞儀
をして男子高校生を避けるとまた歩き出した。「ちーん」俺は手を合わせて拝むと、バイクを発車させた。公園の向こう側に
周り、歩道に出てきた綾香の横に並ぶとヘルメットのシールドを上げてニヤついた。「なんで振ったの」綾香は黙って歩いて
いる。「なかなか可愛かったじゃん、好みじゃなかったの?」「趣味悪い」一言返すと相変わらず前しか見ずに歩く速度を上
げた彩香に追いついて再び話しかけた。「お前なぁ、高校生にもなって彼氏居ない暦=年齢はやべーって、レズなの?」
 俺はチラチラと前を見ながら綾香に話しかけていたが、前を向いてる間に突然目の前が暗くなった。綾香の鞄が飛んできた
のだ。しかも、鞄の側面で打撃を与える縦の攻撃だ。不意を突かれた俺は立ちゴケ気味にバイクもろとも路上に転がった。
「うおおおお!俺のCBXがあああ!2年間のバイトの結晶がぁああ!」そんな俺をまるで居ないかのように、無視して歩いていく
綾香の後ろ姿に俺はため息をついた。俺はバイクを起こすと、止まったエンジンを掛け直して再び綾香の横に並んだ。
「ほれ」俺は綾香にタンデム用に常にリアシートに吊るしてあるヘルメットを差し出した。綾香はチラリとヘルメットを見ると
また前を向いた。「それ化粧臭いからやだ」「じゃあ俺の被れよ、俺がこっち被るから」相変わらず前だけを見て歩いている綾香
に俺はため息をついて、どうやったらバイクに乗ってくれるのか考えた。「あのさぁ、めったに会わねんだから一緒になった時ぐ
らい乗ってけよ」すると綾香は突然進路を変え、道の対面にある交番まで歩いて行くと、ドアを開けて中の人に話しかけながら
こちらを指差した。「あの人変なんです」「なんて事言ってんだてめ!」

634 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/15(水) 15:07:16.85
 やがて夏休みに突入したその初日は土用の丑の日と重なった。恒例の鰻重が食卓に並んだが、綾香だけは鰻が食べられないので牛丼だった。
 皆で手を合わせた後、俺はサラダボールに入っていたミニトマトをつまんで、対面の綾香のサラダボールに入れた。別にトマト
が嫌いなわけではない、小さい頃からの儀式のようなものだ。「綾香、学校の方はどうだ」父が綾香に話しかけた。「うん、順調
友達もいっぱい出来たし」「それにモテモテなんだよな」横から口を挟んだ俺に、綾香はじろりとこちら睨んで言った。
「お兄ちゃんこそお盛んなようで」「何がだよ」「麻美さんどうしたの?」俺は中学校の頃から付き合っていた彼女と高校が別に
なった事でうまくいかなくなり別れた後、麻美と付き合い始めた。そして高校3年になった春に、気持ちの衝突が絶えなくなり別
れた。「お前にゃ関係ねーだろうが」「しょっちゅう違う女の人乗っけてるしね、あと、川に人を投げ込むのはやめたほうがいい
よ、死んだらどうすんの」「あ・・・あんな浅い川で死ぬかよ」「どういう事だ圭介」父が綾香の話に食らいつき、母は眉をひそめた。
「ただの喧嘩だよ」「お兄ちゃんね、川原で大勢と喧嘩して、片っ端から川に人を投げ捨ててたんですって」父が綾香の方を見てから
俺に向き直った。「元気がいいのは結構だが、加減を知りなさい」「・・・はい」とんだやぶへびだ、俺は消沈してどんぶりに
向かいながらぼやいた。「どこで見てんだよ」「私は見てなくても友達が報告してくれますから」どうしてこうなったのだろう。
 小さい頃は素直で可愛かったのに。俺は綾香の態度が悪くなり始めた頃の事を思い出そうとしたが、これと言って原因になりそうな
事件は思い当たらない。脱衣所に入って裸を見てしまった事か、うっかり綾香のベッドで寝てしまった事か、プリンを2個とも食べて
しまったことか、しかしどれも決め手に欠ける。やはりそういう年頃という事でしか説明できなかった。
 この時期が一番、綾香と俺の距離が遠かった時期だったように思う。その夏休みは家意外では、綾香がどこで何をしているか知らな
かった。母とは頻繁に連絡を取り合っており、父も母から知らされて大体の事は知っていたようだ。俺が綾香の事を知ろうと思え
ば母にそれとなく聞くしかなかった。

635 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/15(水) 15:08:26.04
 俺は駅前の公園で車を止めてハザードを焚くと、車を降りて公園内に入った。公園内のベンチに座って煙草をふかしながら
思い出していた。綾香は必ずここを通り抜けた。反対側のガードパイプの出入り口は、微妙に遠回りになるので。人が居ない時
はガードパイプを跨いでいたそうだ。気取った顔をして意外とせっかちなのが少し笑える。すぐそこの藤棚の近くでは、人だか
りができ、その中心でブラウスを血で真っ赤に染めた綾香が大泣きしていた事もある。それで俺は思い出したんだ。まだ幼い頃
二人の間に起こった事件の事を。

636 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/15(水) 15:16:29.41
 二学期が始まり、相変わらず歩いて登下校する綾香を見て俺は一計を案じた。その日の朝、家を出た綾香の後ろからバイクで追いつき
ヘルメットを差し出した。黒地にオレンジの縁取りがしてあり、後頭部に可愛い花の絵が書いてある、大きく球状に湾曲したシールドは
薄いブラウン色をしたヘルメット9250円、引越しのバイト1,5日分、これを無視されると結構痛い。「お前専用だ、お前しか被らない」
綾香はヘルメットに視線を落とした後俺の顔をじっと見たが、プイっと前を向いた。やはり失敗したかとがっかりした瞬間綾香がヘルメ
ットをひったくった。「貸せ!」よし、掛った。俺は内心小躍りしながらバイクを止めた。綾香はヘルメットを被るとバイクに向かって
シートレールを掴んだ「ちょっと待って」俺は綾香のヘルメットのあご紐に手を掛けた。ぶすっとした顔であごを上げ、紐を締めなおす
俺の顔をチラチラと見ている。「よし、これでいい」綾香がステップを踏んで後ろに乗り込むと、俺は腕を引っ張って深く腰に手を回させた。
 俺は背中に綾香の体温を感じながらバイクを走らせた。久しぶりの感触だ。慎重に、慎重に、まるで教習所時代のようにお手本の
運転で、俺は駅まで綾香を送った。それから俺は朝、綾香を送っていき、帰りもある程度時間を合わせて帰るようになった。
 そしてこの頃から少し綾香は、意固地な態度を軟化させたように思う。

637 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/15(水) 15:17:36.89
 ある日曜日の昼間、俺と綾香は茶の間でテレビを見ていた。テレビでは今話題の人気アイドルグループの一人が、同じくアイドルで
美形で売ってる男性タレントとの噂を報じていた「忙しいだろうにやる事やってるねぇ、誰かさんと違って」ごろりと寝転んで手で頭
を支えながら嫌味を言う俺を、三角に座ってちゃぶ台のポテトチップをつまんでいた綾香がじろりと睨んだ。
「私にだって噂の男ぐらいいます」「何?彼氏か?どんな男だ」俺が頭を起して食いついたのを見て綾香はニヤリと笑った。
「札付きの不良」「なんだと、お前あんな進学校に進んどいて、なんでそんなやつと付き合ってんだよ!」「お兄ちゃんには関係ないでしょ
お兄ちゃんだってそう言うじゃん」「く・・・どこまで行ったんだ?」「えーそんな事聞くかなー」「じゃあ一度連れてこい、俺が見極め
てやる、しょーもない男だったら別れてもらうからな」綾香は短パンから伸びたスラリとした足の膝に頬を乗せて、顔を真横に傾けた状態
でこちらを見て笑った。「おもしろい・・・」「何がおかしいんだ!」「ふふふ、おもしろい」俺は立ち上がった。「ふざけんな!」
綾香はぷいっとテレビの方を向くとポテトチップをパリっと齧った。「毎日バイクで送り迎えしている噂の彼氏、会いたきゃ鏡でも見てみれば」
「お・・・おま・・・」「明日もよろしくね、カ・レ・シ」綾香はいたずらっぽく笑った。

638 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/15(水) 19:06:02.59
 女の考えている事は本当にわからない。いや例外もあるか、麻美はそういった謎を秘めたような女では無かった。どちらかというと男前で
バレンタインデーには俺より多くのチョコをもらうようなやつだ。後腐れが無いのはいいがこれはいかがなものか。そろそろ帰ろうかとたむろ
場所を立ち上がった俺に麻美が言った、「ねえ、綾香ちゃん迎えに行くんでしょ、ちょっと駅まで乗っけていけよ」「はあ?」
「下迫に用事があんだよ、あと帰りも頼む」「バカかお前、そういう事は彼氏作ってその彼氏に頼めよ」「間に会わねーよ、元彼のアフター
サービスって事でさ」俺は渋々麻美を後ろに乗せると駅へ向かった。出る前に電話で乗った電車を確認したので待たせる事は無いはずだ。
 駅前のロータリーに入ると案の定、正面の階段を下りてくる所だった。綾香の歩く軌道上正面にバイクを止めると麻美はヒラリと降りて綾香
に手を振った、「おっす綾香ちゃん」ところが綾香は麻美を見て唖然とした表情で硬直した。ん?俺は麻美をまじまじと見た。「ばっおまっ!お前の
ヘルメットはこっちの半キャップだと言っただろうが!」「え?だってこっちの方が可愛いし」俺は天を仰いで目頭をつまんだ。よりにもよって
綾香専用ヘルメットを外の人間に被らせている所を見られたのだ。綾香が俺の方に歩いてきた。「あ、あのな綾香、ぶっ」案の定鞄攻撃が飛んで
来たが、これが一発ではおさまらなかった。「ちょ、いたっ、やめて、縦はやめて」麻美はなぜか腕組みして、落ち着いた顔でこちらを見ている。
「おお、兄妹喧嘩だ」「お前のせいだろ!」「え、そうなの?」俺は綾香の激しい連続攻撃にまた立ちゴケ気味に路上に転がった。
慌てて体を起してキョロキョロすると、帰り道の方角に走っていく綾香の姿が見える。俺は立ち上がってヘルメットを脱ぎ、麻美に放り投げると
ヘルメットを受け取った麻美を指差した「お前、バイク起こしとけよ、免許持ってんだろ!」そういいながら俺は走り始めていた。

639 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/15(水) 19:07:33.99
 駅前の通りに出た所で綾香の後ろ姿が公園に曲がっていくのが見えた。速度を上げて俺も公園へと曲がった。「待て!綾香!」公園の中で
綾香に追いつき、綾香の肩に手を掛けたが、綾香が抵抗した。「離して!」ブラウスのボタンがパチパチと弾けて肩がはだけた。俺は両の手首を
掴んでこちらを向かせた「いや!」「話を聞けって!」公園の中にいた人や、通りを歩いている人が立ち止まってこちらを伺っていたが
構っている余裕はなかった。「違うんだって」なぜか浮気が見つかったような気持ちになって、必死でいいわけしようとしていた俺の肩を誰かが掴んだ。
「ちょっと君」俺が振り返るとそこには、スーツを着たサラリーマン風の男が立っていた。「手を離してあげなさい」「何だよアンタ、関係ないだろ
引っ込んでろ」男はメガネを人差指で直すと、ふーっとため息をついた。「この状況で引っ込んでるわけにもいかないでしょう」面倒になった俺は一番
手短に済む方法を選択した。「そうかよ、これでも食らえ」俺は男の顎と首の付け根を狙って殴りかかったが、男が視界から消えた。次の瞬間ゴンと
鈍い衝撃を感じて俺は意識が遠のいた。「きゃああああああ!お兄ちゃあああああん!」綾香の悲鳴が聞こえる。しかしダメだ、上も下もわからない。

640 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/15(水) 19:08:51.76
 暗い闇の中で

 遠くから声が聞こえてくる
 
 死なないで

 死なないで

 死なないで、圭介ちゃん

 だんだん声がはっきりしてくる

 そこにいるのは誰だ

 ピンクのワンピースを着た女の子が泣いている

 もう鰻食べたいなんて言わないからお願い、神様

 圭介ちゃんを連れて行かないで

641 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/15(水) 19:14:26.61
「お兄ちゃん!」綾香の顔が見える「よぉ大佐」段々視界がはっきりしてくると、綾香の周りにも放射状に人の顔がある、その向こうは空だ
「おい、気づいたぞ」「よかった、お兄ちゃん、死んじゃったかと思った、よかった」綾香の顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。俺は綾香
に抱かれて短時間ではあるが意識が無かったようだ。「ばか、俺がこれぐらいで死ぬわけないだろう、ってこれぐらいってどれぐらいだ
俺どうなったんだ」その時視界に赤いものが映った。綾香のブラウスだ。俺は飛び起きて綾香の両肩を掴んだ。ブラウスの右半分がぐっしょり
と血に染まっている。「どうした!どこを怪我した!」「君の血だよ」横から聞こえた声に振り返ると先ほどのサラリーマンが立っている。
「すまなかったね、事情を知らなかったんだ」俺はしげしげと男を見た。「いや、いいよ、あんたはこいつを守ろうとしただけだ」男は軽く
笑うと名詞をよこした。「スポーツジム・・・」「君がノーモーションでいいとこ打ってくるから手加減ができなかったよ、治療受けて治療代
はここに請求して、あと慰謝料も払うからごめんね、訴えないで」「とにかくほら、そこの公衆便所で顔を洗ってきなよ」誰かが言った。俺は
言われるままに公衆便所に入って鏡に向かった。「なんじゃこりゃあ!」外から笑い声が聞こえた。

642 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/15(水) 19:21:06.37
 どうやら俺はカウンターで顎に掌底を食らい、前のめりに倒れた時に石畳で額を打って裂傷を負ったようだ。治療は受けたが、喧嘩に負けて
治療費をもらいにはるばる出向くなんて、みっともない事は到底出来なかった。綾香はショックであれからずっと塞ぎこんでいる。
「なあ、いい加減で元気出せよ、なんて事なかったろ?」茶の間で腕を抱えて俯いている綾香が言った。「怖かったの、あの時と同じで、血が
たくさん出て、圭介ちゃん動かないし、もうどうしたらいいか」綾香はガタガタと震えだした。俺は尻をずらして綾香の横に座って肩を抱いた。
「そう言えば思い出したよ、お前が鰻を食えない理由、もうさすがに時効だろう、忘れろよ」「怖いの・・・圭介ちゃんがいまにもいなくなって
しまいそうで怖いの、あれは神との約束よ、破れば即座に圭介ちゃんを持っていかれそうで怖い、イエスは慈悲深いけど日本の神様はわからない
もの、あそこの水神様だって、怒り狂って何度も村を沈めたって言うし」綾香はついに涙を落として泣き始めた。そういえば綾香はプロテスタ
ントで、日本の神に漠然とした恐怖を持っているようだった。俺が綾香の肩を抱きなおすと、首にしなだれかかって来た。「大丈夫だ、ほら
ちゃんと帰ってきたろ」「・・・お父さんとお母さんは帰ってこなかった・・・」そうだ、綾香は両親が血まみれで事切れるのを見ていたはずだ。
それは想像を絶する絶望と恐怖だったに違いない。「圭介ちゃんは居なくならないで、お願い・・・」

 その夜、綾香の部屋から滑舌の悪い英語が聞こえてきた。綾香がが英語で寝言を言う時は相当参っている時だ。ひょっとしたら両親の
夢を見ているのかもしれない。あるいはあの時の夢だろうか。

643 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/16(木) 07:17:54.59
>>611-613>>624-625>>629->>631>>633-642
>寡黙で強持ての父が
(「強持て」は「強面」の変換ミスだろう!)

>その夏休みは家意外では、綾香がどこで何をしているか知らなかった。
(変換ミス!)

>綾香がが英語で寝言を言う時は相当参っている時だ。
(打ちミス!)

句点に打ちミスは省略!
現在の主人公は二十歳を超えていた! 長年に渡って住んでいた生家を出ようとしている!
残りの家族の状態はわからない! 引越しの理由も定かではない!
回想の伏線はほぼ回収されていた! 妹が鰻を食べられなくなった原因を引き伸ばしているのか! 伏線として機能することを願う!
文章を詰め込んでいるように見えるのは掲示板の都合だろうか! ワイの判断を仰がなくてもいいが、読み易さを考えた推敲に期待する!
相変わらず人物の描写が少ない! 会話文が魅力を補っていた!

人物の描写を意識して書けば更に魅力が増すことだろう72点!(`・ω・´)ハザードを焚くと云う表現はバイク乗りの用語として認める!

644 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/16(木) 07:19:53.33
>>643
表記がおかしかったので修正!
>>611-613>>624-625>>629-631>>633-642

これでよい!(`・ω・´)ノシ

645 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/16(木) 07:24:05.12
>>643
>句点に打ちミスは省略!
(句点の打ち忘れは省略!)

恥の上塗りはここまで!(`*・ω・*´)ノシ

646 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/16(木) 07:28:39.65
>>643
>ハザードを焚くと云う表現はバイク乗りの用語として認める!
(この部分は現在で車に乗っていた! 従って「バイク乗り」を訂正して「車乗り」とする!)

ふぅ〜、やれやれ(`#・ω・#´)

647 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/16(木) 20:34:38.73
お疲れの所丁寧な添削ありがとうございます。
添削文を読んで気づいたんですが主人公が家を引き払うのは30年以上たってからです。
脳内変換お願いします。

648 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/16(木) 22:01:02.35
>>647
な、なんだって!(・`ω・´)

649 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 01:24:31.64
>>647
ゴミカスだな〜

650 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 13:29:19.78
 俺は二人で行ったあの池の事を思い出していた。
 住宅地から少し離れた集落の、広大な農地の最上流に水神池がある。
 雨が少なくてもこの地が豊穣なのは、この巨大な水瓶のおかげだ。この
貯水池には大小4つの川が流れ込んでおり、一番手前側の流れ込みの近く
に小さな社がある。社の周りは常に掃除されており、いつ見ても澄んだ
お神酒が供えられている。
 社の歴史は木を見ればわかるが、社の周りには巨大な楠木が林立していた。
 社の古さに相対して真新しい垂れ幕やしめ縄が、あまねく崇敬を集めて
いる事を示していた。

651 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 13:29:51.71
「釣れないね」
「うーん、やっぱ一雨来ないとダメか」
 俺と綾香は3日とあけずに鰻を釣りに秘密の場所へと通っていた。
 器の大きさから考えて、いつまでも鰻が釣れるはずもなかったが、そんな
事は小学生の俺達は思いもしなかった。
「じゃあ今日は鰻無しかぁ・・・食べたかったな」
 しょんぼりする綾香の横顔を見て俺は奮起した。
「心配するな大佐、まだ奥の手がある、ついて来い!」「はい将軍」
 俺達は歌を歌いながら、まっすぐの農道をひたすら歩き、30分ほどかけて
水神池にやってきた。「すごい!広い!」「そうだろ、ここが水神池だ」
 それを聞いた綾香が少し複雑な表情をして考えこんだ。「どうした?」
「お母さんが水神池では釣りしちゃいけないって、4つの首の竜がいるんだって」
「大丈夫だよ、実は前にも釣りした事があるんだ」
 池には溢れた水を流す余水吐けがあった。縦3m、横5mほどのコンクリートの
水路だが、その上に橋がかかっている。俺達は橋を渡ると土手に腰を下ろした。
 綾香はずっと落ち着かない様子でキョロキョロしていたが、俺は構わず竿をセット
して餌をつけ、仕掛けを振り込んだ。
 池の端から回り込んだ森の中、ここからは水面を挟んだ向こう側になるが小さな社が見える。
「綾香、あれが見えるか、水神様だ、大漁お願いしとけ」
 都合のいい話だ、聖域を侵しといて、その聖域の主にさらにお願いするとは。しかし
あまり迷信を信じなかった俺に怖いものはなかった。
 綾香は手を合わせて目を瞑った。「そうじゃねえ、パンパンと二回叩くんだよ」

652 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 13:30:22.60
 思った通り水神池はよく釣れた。仕掛けを入れて5分とせずに鰻やその他の魚上がって
きた。この頃になると、鰻への認識が変わっていた綾香は、鰻を素手で掴めるようになっ
ていた。俺直伝のぬるぬると手から逃れようとする鰻の頭を、上手く誘導して袋に入れていく
技はまだまだだが、綾香は服が汚れる事をあまり気にしなくなり、だいぶ田舎の小学生らしく
なってきた。水神池で釣りをする事に最初は不安そうだった綾香も、鰻が釣れている事で笑顔
を取り戻していた。「よし、そろそろこの辺にしとくか」
 俺は最後の一匹の針を外すと、綾香に袋の口を広げさせて入れようとした。ところが
最後の一匹という事で油断していたのか、体を逆Uの字に曲げた鰻が袋の口にひっかかり
つるりと地面に落ちてしまった。
「あっ」
 二人同時に声を上げて地面を見たが、落ちた鰻はクネクネと地面を這いながら余水吐け
の方に向かっていた。俺は綾香の体を避けて鰻に飛びつこうとしたが脚をもつらせて転んで
しまい、その勢いのまま俺の体は一回転して余水吐けの上に躍り出た。慌てて余水吐けの
縁を掴んだが、ザザッという音と共に空しく俺の手は余水吐けの縁から離れた。

653 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 13:31:12.86
 神様ごめんなさい

 もう鰻食べたいなんて言わないから

 圭介ちゃんを返して

 獲った鰻は死んじゃったけどいつか返します

 お願い神様

 うっすらと目を開けると綾香とおぼしき女の子が布団に伏せてシクシクと泣いている。
「綾香、どうした、なんで泣いてる」「圭介ちゃん!」
 俺が身を起した綾香の頭にぽんと手を置くと、その手を取って綾香がわんわんと
泣き始めた。「ここは・・・」俺が真っ白な天上を見上げると、よこからにゅっと女性
の顔が出てきた。「圭介君わかる?あなた大怪我して入院してるのよ」「大怪我・・・」
 そういうと女性の顔は引っ込み、パタパタと足音が遠ざかった。綾香は相変わらず泣き
続けている。しばらくすると横から母の顔がにゅっと出てきた。
「圭介!わかる?あなた水神池で頭を打って3日も寝てたのよ」母もぽろぽろと涙を落とした。

 俺は水神池で余水吐けに落ち、頭部裂傷、頭蓋骨陥没、おまけに脳が腫れて昏睡状態に陥った。
 俺は救急車で病院に運びこまれたが、翌朝すぐに脳の精密検査ができる大学病院に転院した。
 そして脳神経外科で精密検査を受けて処置後、状態が落ち着いた俺は小児科病棟へ移された
ようだ。綾香は涙が枯れるほど泣き続け、やがて俺のベッドで眠ってしまった。

654 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 16:24:08.91
脳が腫れるって恐ろしいな
障害とか残ったりしないんだろか

655 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 18:47:00.64
 打った場所が場所だけに、俺は経過を見守るために1週間ほど入院させられた。しかしすぐ
に元気を取り戻した俺は退屈で仕方がなかった。俺が名づけた相棒、点滴コロコロと一緒に
意味なくフロアをうろついていた。
 綾香と母は毎日お見舞いに来た。しかしこれと言ってする事もなく、俺達はいつも待合室に
行った。小児科だけあって待合室には絵本やぬいぐるみ、ちょっとしたオモチャが置いてあった。
 中でも綾香が気に入ったのは組み木のオモチャだ、いろんな形をした木を組み合わせたり
はめ込んだりすると、発想次第で様々な形になるというものだ。
 組み木にはセットでプラスチックのハンマーがついており、綾香はこれを使ってパーツを
組み合わせようとしていたが、ハンマーの広い面で打ち込んでいたため、これがうまくいかない。
「それじゃだめだ、外の所も叩いちまってるし、弱くてはまりが悪い」
 俺の顔を見た綾香の手からハンマーを取ると、打撃面で縦に打つ事を教えた。俺の手元に目
を移した綾香の目線上で、ゆっくりとわかりやすくやって見せてから、リズミカルにコンコン
と叩いた。
「やってみろ、素早く、軽くだ」
 綾香は見よう見まねでハンマーを叩いた。
「うん、すごい、すぐにはまる」
 俺は笑って綾香の頭を撫でた。しかしすぐに綾香は手元の集中を切らし、ぼんやりとハンマー
を叩きだした。「ねえ圭介ちゃん」「なんだ」「あのね」そういって黙り込んだ綾香の顔を覗き
込んだ。

656 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 18:47:35.96
「どうした?」
「あのね、私、圭介ちゃんのお嫁さんになりたい」
 綾香が真っ赤な顔を上げてこちらを見たが、俺は困惑した。
「お嫁さんにして」
 真剣な目でこちらをじっと見る綾香の気迫に押されて俺は口を滑らせた。
「お、大人になったらな」
 綾香はきょとんとして言った「大人って?」俺はこの前22歳で結婚した従兄弟の
お姉さんの事を思い浮かべた。「22歳になったらな」綾香はぽかんとしたがすぐにキッと憤慨の
表情になった。「もう!」綾香はハンマーを振り上げて俺を叩いた。
「いてっちょっと待て、武器は無し武器は」しかし綾香は連続して攻撃してくる
「もう、もう、もう!」
「俺怪我人だってちょ、おい」

 俺は少しおかしくなって笑ってしまい、それを見た綾香がさらに顔を赤くして怒っていた。
 うなされている綾香の声を聞きながら、そんな事をぼんやりと思い出していた。

657 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 18:48:39.17
 流血事件以降、綾香は少し俺に優しくなった。ぎすぎすした感じが無くなり、会話もスムーズ
だった。家族とはこうあるべきだ。それからしばらくは幸せな時間が続いた。そして綾香は2年生
になり、俺は卒業した。

 卒業した俺は地元の工作機械メーカーに就職し、馬車馬のように働いた。残業を率先して受け
必要とあらば、土日だろうが祝日だろうが関係なしに働いた。会社の付き合い以外は殆ど遊ばず
 家に金を入れて綾香に小遣いをやると、生活に必要な分だけ抜いてあとは全て貯金した。
 俺には目的があった。こうした生活を続けて1年と3ヶ月。貯金は目標額をはるかに超えていた。
 盆休みを絡めて有給、代休全て使い切って1ヶ月間かけ、新しいバイクで日本中を旅する。
 可愛がってくれている社長も応援してくれて、大きくなって帰って来いと言ってくれた。
 そして背中に会社の名前がデカデカと刺繍された、スタッフジャンパーをくれたが多分着ない
だろう。そして期は熟した。

658 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 18:53:31.92
「兄ちゃん今日は綾香に話しがある」
 俺が買った、茶の間に不相応なソファーに座って本を読んでいた綾香が、俺の突然の言葉に
素っ頓狂な顔でこちらを向いた。最近四角く横に細長いメガネをかけるようになって、インテ
リ染みてきた綾香がこちら側の髪をかき上げて耳の上に乗せた。
「なあに、改まって」
「兄ちゃんちょっと家を空ける」
 綾香は前を向くと、ふうっと息をして本をちゃぶ台に置いた。
「いよいよ行くんだ、日本一周」
「ええ!」
 綾香がこちらを向いてキョトンとした顔で言った。
「違うの?」
「い、いやそうだけど、なんで?」
「お兄ちゃんバカだからすぐわかる」
「バカとはなんだ!」
「だってお兄ちゃんの押入れの中資料だらけじゃん、全国マップ、旅の本、全国の名所
温泉に神社仏閣、アウトドア本、怪しげな道具一式、それに節約生活、誰にでもわかるわ」

659 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 18:54:03.65
「誰にでもわかるわってお前それ見たら反則だろ!」
「だって貸したCDが帰ってこないから自分で探してたら・・・」
「お・・・お前その下の段は・・・」
「ん?さあ」
 俺は胸を撫で下ろした。
「女子寮にでもなってるんじゃないかしら、おっぱい大きい人の」
「見てんじゃねぇ!」
 俺は恥ずかしさで真っ赤になったが、綾香の顔を見て硬直した。目に涙をいっぱい溜めている。
「お兄ちゃんの計画、1ヶ月になってた・・・」
「ああ、そうだよ」
「危ないよ、殆ど野宿で1ヶ月も全国をうろうろだなんて、お父さん達には言ってないんでしょ?」
「これから説得する」
「せめて宿に泊まるとかできないの?」
「生きてる事を感じたいんだ」
「バカじゃん、大方、影響を受けた人の言葉なんでしょ」
 図星だ。

660 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 18:54:31.03
もういいかげんにして

661 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 19:07:39.06
 綾香はそれ以来その事には触れなくなった。俺は両親を説得してなんとか了承を得たが、ボキ
ャブラリー難民の俺は、可愛い子には旅をさせろを連発しながら、ほぼパワーだけで押し切った
形だ。多分なにも納得させられていない、ただの熱意だけだ。俺は着々と準備を進めてグレート
ジャーニーに想いを馳せていた。

 出発前夜、俺は準備を整え、茶の間で最終チェックをしていた。綾香は相変わらずいい顔はし
なかったが、諦めてはいるようだ。
「スピード出しちゃダメだよ」
「わかってる」
「1日一回連絡してね」
「やだよめんどくせえ」
「毎日お風呂入ってね」
「あーはいはい」
「北海道では熊に気をつけて暖かくして寝るんだよ」
「気が利いてんなあおい」

 その時ちゃぶ台の上においてあった電話の子機が鳴り、綾香は俺に目線を残しながら手を伸ば
して電話を取って通話を押した。
「はい丸山です」
 綾香はしばらく黙って聞いていたが突然立ち上がった。
「あ・・・あのっあのっそれで」
 綾香の声は震えている。不穏な空気に立ち上がって綾香の頭に耳を寄せると、電話の向こ
うでは丁寧な口調の女性の声が聞こえていた。綾香は電話機本体の所までよろよろと行くと、ペン
を取ってメモ用紙にガツっと突き立てた、そして何度もガツガツと突いているうちに、メモ用紙が
破れ、そのままペン立てといっしょにガチャガチャと床に落ちた。
「おい、どうした落ち着け」
 電話口から耳を離してこちらに振り返った綾香が、唇を震わせながら言った。
「お、お、おにちゃん、おどっおどうさんとおがあさんが」

662 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 19:08:10.61
 この世に神はいない、いてたまるもんか。もし本当に神がいるならこの手で首を絞めてやる。見通し
のいい直線道路を猛スピードで対向車線を割り、両親の車に突っ込んだ酔っ払いは、保険にさえ入って
なかった。なぜこんな仕打ちをする。俺から両親を奪い、綾香に至っては2度にわたって両親を奪った。
葬儀後、綾香は1週間ほど寝込み、俺はその間に必要な手続きをした。
 両親の貯金と俺の貯金も葬儀代、相続税を差し引けばそう心強い金額ではない。綾香を大学に4年間
通わせるには俺が稼ぐしかない。俺に泣いている暇は無かった。

 四十九日の法要も済み、綾香も徐々に笑顔を取り戻しつつあった。両親のいない生活は寂しかったが
二人でしっかり生きていこうと誓い合った。
 俺は自分がフヌケになってしまうのではないかと心配したが、意外と充実した毎日を送ることができた。
 それと言うのも綾香を大学に行かせるという目標があるからに他ならない。そして疲れた体で帰ってきて
唯一の楽しみにしていたのがビールだ。まあ、ビールといっても最低ランクの発泡酒だが、俺はそれで
満足していた。その日帰ると綾香はいなかったが、鼻歌交じりに風呂に入ると上がってきて冷蔵庫を開けた。
 するともう残り1本しかビールがない、翌日の分を補給しようと俺は冷蔵庫の横のダンボールを掴んで持
ち上げた。その時、箱と冷蔵庫の間に挟んであったのか、本がパタリと倒れた。何だろうとダンボールを胸
にひきつけてそれを覗き込んだ。求人情報誌だ。何故こんなものがあるのか俺はしばらく考えたが答えはそ
う多くはなかった。

663 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 19:09:47.36
「ごめんなさい、スーパーで山根さんに会って立ち話してたら遅くなっちゃった、あの人話長いんだもん」
 俺は茶の間でソファーに座って腕を組み、憮然とした表情で綾香を見た。
「どうしたの?」
 綾香の目線がちゃぶ台に落ち、置いてある雑誌を見て少し固まったが、すぐに笑って言った。
「ご飯にするね」
「ちょっと待て」
「何?」
「これはどういう事だ」
「どういう事って何よ」
「求人雑誌なんか買ってどうするつもりだ」
「世の中にある職種について見識を深めてるだけよ」
「それならいいがお前、大学はどうするつもりだ」
「行かない」
「ふざけんな!」
「なんでよ、私の勝手でしょ」
 俺は立ち上がって綾香を人差指で指した。
「いいか、お前はいい大学を出て、一流企業に入って、ちゃんとした人と結婚するんだ」
「ちゃんとって何よ、どういうの?」
「ちゃんとはちゃんとだ!」
 わけがわからない、こういう時父ならなんというだろう。いまさらながらに父の偉大さを思い知らされる。

664 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 19:10:18.66
「お兄ちゃんこそふざけないで、私お兄ちゃんの人形じゃない、私の人生は私の物よ!」
「だからその人生をだな」
「お兄ちゃんあまり笑わなくなった、一人で無理して、全部背負い込んで、お兄ちゃんあの日から止まった
ままなのよ!考える事をやめたのよ!」
「そ・・・そんな事はない、今日だっていい仕事したし」
「嘘ついてる!ねえ、お願い、二人でがんばろうって決めたじゃない、無理しないで」
「俺は兄としてだな」
「違う!兄なんかじゃない!私は一度たりとも圭介ちゃんを兄だなんて思った事ないわ!」
「おま・・・もう一度言ってみろ!」
「あなたは兄なんかじゃないわ」
「ちょっと待て、何を言ってる」
 俺はめまいがした。信じていた事を根底から覆す言葉に混乱した。綾香は俺を兄では無いという。では
そもそも俺は何故こいつを妹だと思ったのだろう。10年にも及ぶ壮大な勘違いだというのか。お前は俺を
兄と呼んだではないか。顔を真っ赤にして目を潤ませ睨みつける綾香に、俺はすっかり戦意を失った。
「そうか・・・」
 俺はフラフラと部屋に戻ろうとした。
「違う!待って違うの!」俺はうつろな目で綾香を見た。
「圭介ちゃんが好きなの」
「何を言ってる、俺だってお前の事は」
「聞いて!」綾香は一歩前にでて俺に迫った。
「圭介ちゃんの事が好きなの」俺は綾香の切なそうな目に違和感を覚えた。
「あ・・・あ・・・」

665 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 19:24:29.54
 俺はどうする事も出来ずに逃げ出した。綾香の肩を避けて立ち去り、部屋に篭った。
 圭介ちゃんの事が好き。どうにも俺が思っているような枠にはまりそうにないニュアンスに、俺は酒を
煽ることで事を曖昧にしようとしていた。綾香の言う通りかもしれない。俺は考える事をやめて逃げてい
るのだろうか。
 もうすぐ父のブランデーが空になる。

 その日の事はそれ以上は触れなかったし、考えなかった。綾香も何もまたそれ以上は何も言わなかった。
 だが俺は綾香を大学に行かせる事は諦めなかった。あちこちからパンフレットを取り寄せ、それを持って
連日綾香に迫った。いつもうっおしそうにパラパラと適当にめくってはポイっと投げる綾香だったが、俺は
負けなかった。綾香は幸せにならなければならないんだ、そうでなければ理不尽すぎる。ただその思いだけ
を頼りに俺は説得を続けた。
 ある日家に帰ると、綾香が浴衣姿で玄関に正座していた。格子戸を開けたままの格好で硬直する俺に
綾香が三つ指をついてひれ伏した。肩ほどまであった黒髪は団子に纏められてかんざしが二本刺さっている。
「な・・・何やってんだお前」顔を上げて胸を張った綾香が言う。
「これお母さんの浴衣、似合う?」白地にひょろひょろと伸びた妖艶な花と、それに引き寄せられた
紫の蝶が舞い踊っている。およそ40代の女性が着る浴衣ではない。俺は困惑した。

666 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 19:25:52.82
 俺の顔を見て綾香はにやりと笑った。
「やっぱりお父さんとお母さんの事何にも知らないんだ」
「どうでもいいが、そんなもん着てどうすんだ」
「水神祭いこ、お兄ちゃんもお父さんの浴衣着て」
 そういえば、もう収穫祭の時期か。しかし俺のいう事も聞かず、のん気に遊びに行こうという
綾香の無邪気な笑顔に俺はイラついた。
「くだらねぇ、そんな事してる暇があったら勉強しろ」
「一緒にお祭り行ってくれるなら大学行く」
 俺は綾香の言葉を聞いて態度を一変させた。
「何!ほんとか?どこか目標はあるのか」
「帝東大学」俺は度肝を抜かれた。超一流大学だ。
「お・・・おう、すげーな、じゃあ滑り止めも受けないとな」
「ほかは受けない、一本に絞る」俺は唖然としたが、はたと思いついた、そうか、そういうわけか。
「おまえそんな事言って、どうせ滑るとタカをくくってるんだろう」
「お兄ちゃん」綾香が毅然とした声で言った。
「私は本気よ、お兄ちゃんが一緒にお祭り行ってくれるなら、その後は全ての時間を受験勉強に捧げる」
 俺は綾香の気迫に圧された。
「お、おう、そうか」
「悪いけど、これから家事はお兄ちゃん願いね」

667 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 19:39:51.75
 俺は父の物だという紺色の生地で、草むらにトンボが舞っている浴衣を着せられ、下駄を履かされた。
 こんなくだらない事であれだけ頑なに拒んでいた受験を承諾するとは、女というものは本当にわからない。
 俺はフヌケた顔で綾香と一緒に出店の並ぶ参堂を歩いたが、やれわた飴だ、射的だとおおはしゃぎする
綾香を見て俺は昔を思い出していた。こういうのもたまにはいいかと、俺は綾香の足の向くままに付き合
っていた。しかしふと気がつくと、綾香がいままで決して近づかなかった、水神の社の第一の鳥居をくぐっていた。
 俺が綾香の顔を見下ろすと、それまでの笑顔が消えて緊張した面持ちになっていが、取り憑かれたように
綾香は歩いた。ついに俺達は社の前まで来た。 綾香が引きつった笑顔で言った。
「お参りしよ」
「ああ、うん」
適当に拍手を打つ俺に対して、綾香は二礼の所からやっていた。そして拍手を打った後
ガタガタと震えながら、何かを一心に願っている。綾香の水神への畏怖は相当な物だ。

 社に参った帰り道、綾香は俺の手を握ってきた。昔はこうしてよく一緒に歩いたものだと懐かしい気持ち
になっていると、綾香が俺を見上げて笑った。「知ってる?お父さんとお母さんは水神祭で出会ったのよ」
 もちろん初耳だ。「へぇ、そうなのか」「へえ、は無いでしょ、なんか無いの?」そんな事を言われても
なんの変哲も無い出会いに感想を求められても困る。舞踏会で出会ったというなら驚きもするが。
 その時、スポンと音がして、火の玉が一筋の尾を引いて空に上がった。ドンという重い爆発音を伴って
ぱっと広がった花火に照らされた綾香の顔は、どこか浮世離れしていて、その目には何も映っていない
ように見えた。綾香はこちらを向いて俺の目を見て妖しく笑った。
「綺麗ね」

668 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 20:22:13.77
保坂の指南書読んでみた
どうして読み易く書いちゃ駄目なんだ?

669 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 21:05:01.51
すらすら読めると頭に残らないから

670 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 21:10:53.94
そういう考え方もあるのか
さじ加減がむずかしそうだが

671 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 22:24:42.20
文章は読みやすくてもいいけど文意は難しくって意味だと思ったけど
まあ保坂さんの小説読んでないんですけどね

672 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 23:06:35.94
アホかw
読みにくくても、残らないだろ。

673 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 23:08:54.71
真似するもんじゃないよ、ああいうの

674 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/17(金) 23:24:40.00
そんなの意識しながら書いてもおもしろくなさそうだしね

675 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/18(土) 07:18:18.15
まだ、続くのだろうか!

様子見の体勢!(`・ω・´)

676 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 12:31:13.02
保坂を信じては駄目だ。
一気読みできるものを褒めるプロだっているし。
誰にでもわかるように書くのは悪い事ではないよ。
新しいだけが小説に求められるものではない。

677 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 12:33:37.46
>>671
ダラダラとしていて読み辛いよ、保坂の文章は
複文が多いんだよな

678 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 12:40:25.78
保坂は昔のダウンタウンを褒めていた
どこで笑っていいのかさっぱり分らない所、コントが意味不明な所、が良かったんだってさ

679 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 12:43:47.02
そんな名前の奴、誰も知らねえよ。ステマすんな。

680 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 15:19:48.40
 綾香は宣言どおり勉学に燃えた、分厚い参考書や解説書を買いあさり、殆ど部屋から出てこなくなった。
 もはや学校の授業は役に立たないといって授業中でも一人で勉強しているようだ。明け方まで勉強をして
わずかな睡眠を取り、ふらふらとパンを咥えて出て行き、家の前で人にぶつかっているが、まるで恋の予感
などしない。やる気になってくれたのは有難いがこれでは体が持たない。少し休むように言うとそんな事より
栄養ドリンクを買ってくれと答えが返ってくる。
 俺も負けじと働きまくった。酒を断ち、煙草をやめ、パワーアップした体力を全て仕事に注ぎ込んだ。

「こっちこっち」
 上下千鳥格子のタイトなスーツを着て、髪をぺったりと左から右に流した綾香が手を振っている。4月10日
とっくに桜は散ってしまったが我が家の桜は咲いた。
 帝東大学入学式会場の多目的ホールは人で溢れ返っていた。正門前のモニュメントの下は待ち合わせ場所
としては失敗だったが、人垣の中で少し背の高い俺を綾香が見つけた。
「なんだ、お前、バリバリビジネスウーマンじゃねーか」
「お兄ちゃんもスーツ姿久しぶりじゃん、かっこいいよ」
「そうか?お前もなかなかカッコいいんだけど、もっと可愛い服がよかったんじゃねーか?」
「え?これぐらいビシっとしたほうがいいでしょ」
「なんかそれじゃ、男が近寄りがたいっていうか」
「何それ、どうでもいいからほら写真、3脚持ってきた?」
「もちろん」
 俺達は入学式会場と書かれた看板の前で、二人で写真を撮った。ここに父と母がいれば喜びはいかばかりかと
やや口惜しい気持ちを抱きながら、あなた達の自慢の娘は今日、大学に入学しますと報告した。

 俺は願っていた。綾香が大学で高いスキルと、賢い彼氏の両方をゲットする事を。綾香の入学初期の手続きも
済んで、選択する科目も決まり、特急で1時間以上かかる電車通学にも慣れたようだ。最初は近くに住んだ方が
いいのではないかと注進したが、宿舎はいっぱいだし、アパートを借りるのはもったいないと言って電車通学を
続けている。

681 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 15:20:19.68
 ひと段落ついて、また晩御飯を作るようになった綾香と二人で、ちゃぶ台を囲んで家族団欒の時間を過ごして
いた。久しぶりに母の味を感じてほっとする。綾香はこの所、急速に大人びてきた。友達に習ったのか自分で勉
強したのか、少し化粧もしているようだ。自分を美しく見せる事は重要だ。
「所でさ、今まで大学のブランドばっかり強烈で、気にした事なかったんだけど、理学部大気海洋学科って何」
「お兄ちゃんに説明したって、よく理解せずに曲がって人に伝わるから言わない」
「なんだよそれ、バカにしやがって、サークルとか入ったか?」
「うん、自然保護研究部」
「もしもし、大丈夫ですか?あなたのキャンパスライフ、もっとテニスとか軽音楽とかいろいろあるんじゃないの?」
「施設や機材が充実してるの」
「もっと充実させる事あるだろ」
「頼れる先輩もいるんだよ、タフでワイルドな」
「何!どんな人だ?」
「ボルダリングで大会上位に食い込むような人、しかも美人なんだよ」
「・・・・・・」
「なによ」

 普通、年頃の女というものは、彼氏ほしーとか、いい男どこかにいないかなーとか、そういう発言を呪文のよう
に発しながら、ケーキをパクパク食べたりするものではないのか。単に俺の前ではそういう事を言わないだけなの
だろうか。あの幼かった綾香も今年で18だ。そろそろ色気のある話もあっていい所だが、今まで家に連れてきた男
といえば女友達に混ざって1人、2人と来るか、いかにも人畜無害そうな真面目少年ぐらいだ。俺の友達はヨダレを
垂らして綾香を見ていたが、アホしかいない俺の友達連中には絶対に近づけさせなかった。
それが失敗だったかどうかはわからないが、こうなってくると本当にレズビアン説を疑わなくてはならない。

682 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 15:35:58.24
 俺は前に務めていた会社の前を通りかかった。高校を卒業して以来、去年まで勤め上げた。巨大な工作所とその
横に1階が事務室、2階が設計室になった建物がある。
 俺が21歳を迎える頃、機械の設計でCADを引いている二宮杏奈と付き合い始めた。それまでは必死で金を稼ぐ事しか
頭になかった俺だが、少し心にゆとりが出来て外の事にも頭が回りはじめた。よく下の工場に降りてきては設計の
実現性について意見を求めてきたのは、俺に興味があったのかと今にして思う。3歳年上で、地味ではあったが顔も
整っており、胸がでかかった。正直体が目的だったのかもしれない。杏奈とは1年ほど続いたが、特に何のドラマ
もなく別れた。俺が綾香に杏奈を紹介した頃だったと思う。綾香がたった一度だけ恋愛対象となりえるような相手を
連れて来た事がある。

 ある土曜日の朝、といってももう昼が近かったが、前日会社の飲み会で飲みすぎた俺は遅くに起きてきた。頭を
ボリボリと掻きながら茶の間へ降りると、ソファーに座っている綾香ではない誰かの後姿が見える。その人物が俺
に気づいて振り返えると、それは若い男だった。少し茶色いふわっとした髪にゆるいパーマがかかった今風の男だ。
「あっ、どうも、こんにちは」
「あ、ああ、こんにちは」
 立ち上がった青年は茶色いジャケットにジーパンのトラディショナルな格好をしている。嫌味なくナチュラルな
スタイルだ。
「あら、お兄ちゃん起きてきたの、やだ顔を洗って着替えてよ」
 台所からエプロン姿の綾香がひょっこりと顔を出した。
「お、おおそうだった、すまん」
「こちら、有賀優斗さん、同じサークルの先輩」
「はじめまして、有賀です、妹さんにはいつもお世話になってます」

683 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 15:36:53.60
 ついに来た、超エリート大学の好青年。俺は態度には出さなかったが気持ちは小躍りした。正にキター!である。
 さっそく手料理で胃袋をがっちり掴む作戦か、わが妹ながらあっぱれな作戦。

 俺は慌てて顔を洗うと、出来るだけ小ぎれいな服を着て再び茶の間に来た。二人だけの時より彩りのいい料理が
並んでいて、綾香の気合がひしひしと伝わってくる。中でもこのオムライス、これは確実に彼のリクエストだ。
 肉じゃがが見当たらないようだが、大丈夫か。
「有賀さんね、物理生命科学で博士課程に進んでるのよ」
「おお、なんだかよくわかんねーが凄そうだ」
「大した事ありません、毎日地味な作業を繰り返しているだけです」
 賢い二人に囲まれて何を話していいかわからない俺は、小さい頃の綾香の話や、失敗談等を青年に話して聞かせ
た。笑いながら嫌がる綾香を制して、興味津々に聞く青年の顔を見て俺は確信のようなものを感じていた。こいつ
は綾香に惚れている。
「さて、そろそろお兄ちゃん出かけなければ」
「え?今日は用事無かったんじゃなかったっけ」
「いや、今思い出した」
「梅宮さんの所?」
「だから梅宮じゃねーよ二宮だ」
「私あの人、なんか嫌い」
「人をそんな風に言うんじゃない、それと今日はちょっと遅くなるかもしれん、10時・・・いや12時ぐらいまで
帰って来ないと思う」
「なんでそんな事宣言するのよ」
「とにかく俺はこれで、それじゃ有賀さん、妹の事を今後もよろしく」
「いえこちらこそ」

684 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 15:43:28.55
 やっとちゃんとした人の意味を理解してくれたか、バイクであてどなく走る俺はほっとした反面、何か胸の奥に
明らかな焦燥感を感じた。何かいろんな思いがこみ上げてきて少し涙ぐんだ。俺は有賀という男に嫉妬しているよ
うだ。それもそのはず、綾香が男を連れてきて、並んで幸せそうに笑う姿など、一度たりとも見た事がない。
 初めて味わう気持ちなのだ。これが娘を嫁に出す父親の気持ちなのだろうか。等と考えながら俺は一人で盛り
上がっていた。

 俺は日々綾香の様子をことこまかに観察した。その後有賀との進展はあったのか。おそらく綾香は男性経験が
無い。何かあれば必ず纏っている空気なり、表情なりに色がつくはずだ。しかし特に朝帰りする様子もなく、こ
れと言って何もないまま1ヶ月が過ぎた。我慢できなくなった俺は正面で晩飯を食う綾香に直接聞いてみた。
「あーおほん、綾香、学校の方はどうだ」
「どうって?別に普通よ」
「そ、そうか、その、サークルだっけ自然なんとか」
「自然保護研究部」
「それだ、その、先輩いただろ、有賀君だっけ?その後どうよ」
 綾香は箸を止めて怪訝そうな顔で俺を見た。そして何事か考えるような表情をした後、やがて伏目がちに視線
を流すと俯いて箸を進めはじめた。これはどういう反応なのかと考えていると、綾香が鼻をすすりはじめた。
しまった、地雷を踏んだ。それ以上の事を聞く事ができずに俺も食事を再開した。

685 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 15:44:59.14
おい、幸田。
ごはんでやれ。

686 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 15:45:53.55
 それ以来綾香が男を家に呼ぶ事はあまり無かったが、女友達は頻繁に訪れた。親友の優衣の所に泊まると電話が
あった時は、はい来た不良娘の大嘘と思ったが、次の日、優衣が車で送り届けてくれた。その優衣がうちに泊まり
に来た時は正直生きた心地がしなかった、隣の部屋から変な声が聞こえてきたらどうしよう。俺は茶の間のソファー
で寝て風邪を引いた。

 こうして、平和とも言える時が流れ、やがて綾香は大学4年生になった。飲み会で遅くなり、友達の所に泊
まるだの研究室に泊まるだのと、外泊は多くなったが常に無傷で帰還する。まあそこは俺の憶測の域を出ない
のだがほぼ間違いないだろう。
 卒論で忙しかった綾香が久しぶりに台所に立っていた。勉強の外にも教授の助手として研究に参加しながらバイト
代をもらっているようだったが、最近は少し無理をしている傾向があった。
「げ、ゲノムライブラリーから単離した3つのマイクロサイテ、サテライト遺伝子座についてジェノタイピングを行い
遺伝的分化、なんて読むんだこれ」
「もう、勝手に触らないで」
「これみよがしにノート置いとくからだろ、それにしてもお前何の勉強してんだ?飯食えんのか?」
「早い話が魚育ててんのよ」
「なんだお前、あんなスゲー大学行っといて魚屋でもはじめる気か?」
 その時台所でガチャンと瀬戸物の割れる音がした。
「何やってんだお前」
「ごめん、ちょっと手が滑って」
「最近多いぞお前、何もない所ですっころんだり、根詰めすぎじゃねーのか?ちょっとは休め」
 綾香は額を押さえて上を向くと、少しフラつきながら台所から出てきた。
「ごめん、そうさせてもらうわ、洗い物の残りおねがい」

 俺は次の日、綾香に学校を休むように言ったが、やる事がたくさんあると言って聞かず、いつもと同じように出て
行った。この時無理に引き止めなかったのは、結局良かったのか悪かったのか、今でもわからない。

687 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 16:43:58.94
ワイさん、設定が同じで全く別の話を作ったんだけど
それをどっちも応募した場合、下読みさんの印象は悪くなるの?
教えて! ワイさん

688 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 18:21:53.34
>>685
「幸田」と「ごはん」で辿っていって見つけたサイトに幸田さんいました。
あんな心の底までしびれるような吐息が切ないささやきは僕にはできません。

689 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/18(土) 19:02:55.12
>>687
同じ下読みが二作を読むとは限らないので何とも言い難い!

>>688
どこまで書いたところで評価をすればいいのか!
判断が付かないので作者に決めて貰いたい!

ちょっと米を研いでくる!(`・ω・´)ノシ

690 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 19:47:24.42
>>689
お忙しいワイさんに甘えっぱなしですいません。
今日の投稿は必要な所までそぎ落としすぎて
元々稚拙なのに、さらに味気ないものになってしまったと自分では思っています。
もうすぐわかりやすい落ちがつきますので、よければこのまま生暖かく見守ってください。

691 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 20:09:59.44
>>689
同じ下読みさんが読む可能性考えたら悪印象だから避けた方がいいの?
他にもう一作あって、この二作どちらもどうしても出したいというわけではないんです。
より上に行ける可能性が高まるのならこの二作を出したいという気持ちです。
ワイさん、後生やおしえてんか(´;ω;`)

692 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 21:39:47.05
仮に下読み通っても同じ人間が2作通ったら、なんだこいつふざけんなってどっちも落とされるだろうな

693 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 21:42:08.19
気にするな。
どっちにしろ門前払いだ。

694 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/18(土) 21:52:43.00
>>690
様子見に徹する!

>>691
作者の自信作を出せばよい、では片づけられない!
ワイも経験がある! 自信作が二次落ち! 思いつきで書いた作品が最終選考!
最後は作者の判断に委ねるしかない! または第三者の目に頼るのか!
最終的な判断は作者に一任されている!

ワイの考え!(`・ω・´)

695 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/18(土) 22:13:21.79
>>694
ありがとう、ワイさん
全部出してみるよ

696 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/19(日) 09:37:41.27
思った通りにやればよい!
正解はあってないようなもの!
誰かが一定の成功を収めることで正解となる!

これはワイが耳にした話! 某小説の賞にいつも大量投稿する者がいる!
一作の評価は悪くない! しかし、受賞させるには力不足!
それでも懲りずに大量投稿を続けた! 柔道で例えれば合わせ一本! 某編集者の目に留まり、
晴れてデビューとなった! そのような例は希少であっても存在する!

何が功を奏するのか! 自身の行動で正解を作ればよい!(`・ω・´)外は一面、雪景色!

697 :スピカ ◆9FtOhHhBPAtQ :2014/01/19(日) 11:54:29.18
>>696
興味深いお話ですね。
手数の多さが「書き続ける作家的体力」として評価されたのでしょうか。
逡巡して手が止まってしまうタイプにはアドバイスも修正も利きませんし。
もちろん前提条件として「一作の評価は悪くない」は必須でしょうね。

698 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/19(日) 14:16:21.41
十四歳の一人称だともっと子どもっぽいほうがいいですか?
お願いします
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4815685.txt

699 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/19(日) 15:33:13.78
>>698
主人公は弱者を嫌っていた! 豚でも危機に晒されれば反撃をする!
主人公の嫌う弱者は攻撃を受けても反撃をしない! 豚にも劣る存在として書かれていた!
しかし、その後の展開では弱者が豚扱いされていた! 豚以下の存在ではなかったのか!
更に主人公は声高に主張する! 豚と同等に弱者をいたぶる連中が嫌いであると!
範囲が広いので今後の主人公に掛かる制約が厳しくなるように思った!
十四歳の思考に注力するよりも先に設定を煮詰めた方がよい!

ワイの考え!(`・ω・´)

700 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/19(日) 16:04:08.29
>>699
ありがとうございます
たしかに判りにくくなってました
主人公は傲慢な人間で、しかし最後には〜って内容なので最初はなるべく嫌な感じに書きました
難しいですね、設定もぶれないように煮詰めてみます
ありがとうございました

701 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/19(日) 16:14:19.29
厨二病かよ

702 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/19(日) 17:06:34.83
>>679
なんで保坂を知らないんだよ?

703 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/19(日) 17:14:54.63
知ってるよ。むかしの俳優だろ。そんな奴文芸と関係ないだろ。いじんな。

704 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/19(日) 21:07:50.52
>>703
うわぁ・・きもい・・

705 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/19(日) 21:32:19.48
おまえの顔よりもか?

706 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/19(日) 21:34:56.26
人の顔よりはこういうほうがきもいんじゃねやっぱり

707 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/19(日) 21:38:50.12
人の顔をしてればな?ククク

708 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/19(日) 23:32:20.18
顔真っ赤だなあ、お前

709 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/19(日) 23:41:21.27
見えたのか?
鏡に映った醜い豚の顔がククク

710 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/19(日) 23:55:22.16
おまえら煽るにしてももっと文学的にやれよ 小学生か

711 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/19(日) 23:57:33.16
中学生ですが

712 :陽性 ◆4wUrSVDVFOee :2014/01/20(月) 13:09:24.68
>>698
へえ、上手いもんですね。面白かったですから。

713 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 15:43:40.58
いじめをテーマにするってのは難しいね
俺は正直698の書き方じゃ、その辺の小説のストーリーの一辺に出てくる
形骸化したというか表面だけ弄くったようないじめ描写となにも変わらないと思うんだな
なんでいじめられてる側は笑うのか、本当になにかおもしろくて笑ってるのか
卑屈って言葉に寄りかかりすぎだと思うんだな
いじめられたことがない人は大抵この主人公みたいな感想を持つと思うけど、
こんな風に小説の中で利用されるような半構造化されたいじめってのは
意外と現実では見かけないし、本来もっと注意深く見なくちゃいけないものだと思うんだな
ちなみに知能を持った生物間でしかいじめは起こらないと書いているけど、
前にサカナクンさんがいじめについてコメントした記事の中で、
魚の世界のいじめについて語っていたような覚えがあるんだな
まあこの主人公がどんな性格でどんな風に物語が進んでいくかは
わからないけど、こんな感想を持ったということだけレスしておくんだな

714 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 16:10:30.33
 俺はその日、高強度鋼材の破壊試験室にいた。オイルポンプの騒音と機械のきしむ音。ゲージが鋼材の降伏点を
超えた。見た目は何の変化もなかった鋼材が突然バチンと切れる。防衛施設の調達関係は製品の5%を破壊してレポート
しなくてはならないが、納入元の製品は優秀だ。予定されたストレスを耐えるが、超えると必ず壊れる。俺はモニター
が示す破壊の瞬間、ガラスの向こうに目を移して材料が二つに割れるのを見つめ続けた。

 昼休み、食堂に行く前に電話をチェックすると、同じ固定電話から数件の電話が入っていた。なんだろうと思いながら
電話を掛け直すと、意外な応答があった。
「はい、脳神経外科病棟」
 電話に出た女性の発言に俺は戸惑った。
「はい?」
「は?}
「あ、すいません、そちらから電話をもらった丸山ですが」
「少々お待ちください」
 しばらく音楽が流れた後、違う女性が電話に出た。
「もしもし、あの、えーっと、新宮綾香さんの身内の方ですか?」
「あ、えと、兄です」
 さっき病棟とか言ってなかったか。なぜ綾香の名前が出てくる。俺の心にみるみる暗雲がたちこめてくるのを感じる。
 
 人並みに生きていければそれでいいと思っていた。いつか甥や姪を抱いて、自らも子供や孫に囲まれればそれで終了だと
思っていた。そんな小さな希望を奪おうとするのは誰だ。

715 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 16:11:25.33
 綾香が研究室で倒れて運ばれ、行き着いた場所は脳神経外科だった。医師の言うことはよくわからない。
「延髄に大豆ほどの腫瘍が出来ています」
「それはつまりどういう事なんですか」
「腫瘍は見た所、それほど悪い物ではないんですが、出来た場所が悪い、残念ながら我々はこれを悪性と呼びます」
「あ・・・あの、回復するんでしょうか」
「腫瘍は我々の言う所の聖域にあります、助ける手段は少ないですが、運がいいことにこの病院にはその道の
スペシャリストがいます、オペで回復する可能性に期待できます」
「手術すれば直るって事ですか?」
「それは誰にもわかりません、それほど難しい場所なんです、最悪の場合は死ぬ事も」
「もし手術すればどれぐらいの確率で成功するんですか」
「20%と言った所でしょう」
 俺は数字の低さに愕然とした。
「そんな・・・」
 膝を掴んで俯いてしまった俺に医師が言った。
「我々は希望的観測を言う事ができません」
 俺は顔を上げた。
「あのっ薬とかそういうので・・・」
 医師は首を横に振った。
「もし手術しなければ・・・」
「やがて体が動かなくなり、しゃべれなくなり、心肺が停止します」

716 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 16:12:15.62
 俺は廊下でさんざん泣いた後、顔を洗って綾香の病室に入った。
「りんご買ってきたぞー、やっぱり病院と言えばりんごだよな、今剥いてやるから待ってろ」
 綾香は俺の顔をじっと見た。俺はうまく笑えてただろうか。
「だから無理すんなって言ったろうが、あ、いっけね、ナイフ忘れた」
「お医者さん、なんだって?」
「ああ、うん、なんか豆粒みたいなのが神経に触ってんだって、手術すれば直るってよ」
「そう」
「あのさ・・・」
「お兄ちゃん、足触ってみて」
 綾香が天井を見つめたまま言う。俺は少しためらった後、布団の中に手を入れた。
「こうか」
 右足と左足を交互に触る俺に、うつろに天井を見つめていた綾香が言った。
「私、死ぬの?」
「死ぬわけねえだろうが!」
 しまった、声を荒げて否定してしまった。俺は一度だって綾香に嘘をつき通せた事は無い。かつてこれほど嘘が
うまくなりたいと思った事はない。何か言わなければと思うと益々何も喋れなくなり、俺は沈黙してしまった。

717 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 16:13:09.37
 俺は考えに考えぬいた後、手術の同意書にサインをした。無い頭をフル回転させながら内容を端々まで読んだ。
 書類には緊急時の決断を医師に任せる事、最善を尽くした結果の失敗を免責する事のほか、もし呼吸停止して回復の
見込みが無い場合、人工呼吸による延命措置を望むか望まないかの選択肢があった。
 俺は泣きながらNOを選択した。あまりに残酷な内容の書類に俺は震えた。しかし俺が綾香を救う手段俺はこの書類
にサインする事ぐらいしかないのだ。俺はこの手で綾香を殺してしまうかもしれない。

 俺はずっと綾香に寄り添った。日本一周を計画した時に買った寝袋が初めて約に立った。病院の面会規則は何か教
えられたような気がするが、無視した。そしてまた、病院スタッフも何も言わなかった。考えれば子供の頃以来、綾香
とこんなに長い時間を過ごしたのは初めてかもしれない。

 手術を明後日に控えた夜、綾香が言った。
「ねえ、覚えてる?谷中さんの所に大きい犬がいたの」
 俺は寝袋の中から綾香を見上げた。秋の空は空気が澄んで、ベッドの向こうの窓から、上がってきた月が
綾香の顔の輪郭だけを浮かびあがらせている。
「ああ覚えてるよ」
「私、あそこの前を通るのが苦手で」
「うん、いつも俺がお前を庇うように通り抜けた」
「でもあれ実は一人でも通り抜けられなくはなかったの」
「なんだよそれ」
「暖かかったから、私の前に立ちふさがるお兄ちゃんの背中が暖かかったから、怖いふりしたの」
「なんだそれ、俺はカイロか?」
「ふふ、私が一人の時、いじめっ子に囲まれても、丸山圭介の妹だと言ったら苛められなかった」
「お前なにかと人に目をつけられたからなぁ」
「中学生の時、ストーカーをお兄ちゃんが逆にストーキングして退治してくれた」
「あいつら卑怯もんだからな、住所押さえられたら何もできない」
 綾香は笑った。
「住所とかじゃなくてお兄ちゃん、相手の家に乗り込んで親の目の前でボコボコにしちゃったんじゃない」
「ああ、おかげで警察呼ばれてまじやばかった」

718 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 16:14:44.25
 綾香は少し黙ると、ため息をついて言った。
「お兄ちゃんは自分を犠牲にして私を大学にやった」
「犠牲だなんて思ってねーよ、俺の為でもあるんだ」
「私はいつだってお兄ちゃんに守られてきた」
「俺の妹だからな、これからだって守ってやるさ」
 振り返るといつでも綾香がいた。もし綾香が居なくなれば、俺はこの先生きていけるのだろうか。はたして自信が
無い。綾香がついてくるから、いつも後ろにいるから強くなれた。守られていたのはいつだって俺の方なんだ。
「あのさ、綾香、なんか俺にして欲しい事ないか」
 綾香は笑った。
「何?突然」
「なんかあんだろ、どっか連れて行って欲しいとか、なんか買って欲しいとか」
 綾香はどこか遠くにある物を見つめているようなふわふわとした声で言った。
「お兄ちゃんにしてほしい事ならあるけど、もう諦めたわ」
「なんだ、言ってみろ、俺にできる事ならなんでもするから」
「お兄ちゃんならできるわ、そしてお兄ちゃんにしかできない」
 俺は身を半分起して言った。
「言ってみろ」
 綾香はこちらに顔を向けるとじっと俺の顔を見た。
「車椅子に乗せて」

719 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 16:22:31.30
 俺は車椅子を広げると、綾香を抱き上げて座らせ、肩にストールをかけた。そして綾香に言われるままに廊下に出て
エレベーターに乗り、2階まで降りると、渡り廊下を渡った。
 夜の病院にパタパタとスリッパをはいた俺の足音と、キッキッっと車椅子のタイヤが軋む音が響く。渡り廊下の先の病棟
をもう一つ超えて辿り着いた病棟でエレベーターに乗り、1階に下りて左に進んだ。
「ここよ」
 綾香の指示で辿り着いた場所は、待合室のようだ。絨毯の上にカラフルなキューブ状の椅子があり、子供が遊べるような
施設になっている。その隣のスペースには円卓と椅子があり、自動販売機の明かりが辺りを照らしていた。
「ここに何の用があるんだ?ジュースなら近くにもあったろう」
「ここがどこだかわからない?昔よく遊んだでしょ」
 辺りを見回すと壁面に貼り付けてある病院の平面図を見つけた。俺は近づいて平面図を見た。
「小児科病棟・・・」
 思い出した。ここは小学生の俺が水神池で頭を怪我した時に入院していた所だ。
「圭介ちゃん」
 俺が振り返ると、綾香はにっこり笑った。
「私、22歳になったよ」
 俺はなんとなく覚えのあるワードに考えを巡らせた。
「圭介ちゃん、私が大人になったらお嫁さんにしてくれるって言った」
「あ・・・」
 確かにその約束は覚えている、まさかそれを本気で待っていたのか、いやそれよりも、綾香にとって俺は男なのか。
「私を本当の丸山綾香にして」
「お・・・お前」
「お願い、私には時間が無いの」

720 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 16:23:52.04
「バカな事を言うんじゃない、時間ならたっぷりある」
「じゃあそれを証明して、私とこれから先も一緒に生きてくれるって」
 震えながら立ち尽くす俺にダメを押すように綾香が言った。
「私を圭介ちゃんのお嫁さんにして」
 俺には綾香の未来の為に何もできない、しかし綾香が今望む事をしてやれるとしたら、俺はどんな事だって受け入れてみ
せる。綾香は愛すべき妹だったがこれからは愛する女になるのだ。俺は綾香の前に進み出て跪き、手を取った。
「綾香、俺と結婚してくれ」
 綾香の目から涙が流れおちた。
「はい」
 綾香は肩のストールを頭に被ると、胸で十字を切り、喋りはじめた。
「丸山圭介、汝、病める時も健やかなる時も、富める時も貧しき時も」
 俺は一瞬戸惑ったが、すぐに理解して綾香の目を見つめ続けた。
「死が二人を分かつまで、これを愛し続ける事を誓うか」
「誓います」
 少し沈黙があり、綾香が目で俺に合図をした。そうか、俺の番か。
「新宮綾香、えと、汝・・・」
「健やかなる時も」
 綾香が助け舟を出してくる。
「健やかなる時も、病める時も・・・」
「富める時も貧しき時も」
 俺は綾香にリードされながら台詞を言った。
「敬い、死が二人を分かつまで、これを愛し続ける事を誓うか」
 本来は喜ばしい儀式が俺にはとてつもなく残酷に聞こえ、泣きそうになった。
「誓います」

721 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 16:24:44.87
 綾香はピンクの患者衣の胸を広げると、ネックレスを外した。ネックレスには二つのプラチナの指輪が通されていた。父と
母の結婚指輪だ。綾香はネックレスから指輪を外すと、小さいほうの指輪を俺に手渡した。俺は綾香の手を取り、薬指に指輪
を通した。驚くほどぴったりだ。続いて綾香が俺の指に指輪を通す。少し緩いようだが指輪は薬指に収まった。俺はここまで
来て初めて、この先どうなるかを思い出した。
「では、誓いのキスを」
 俺は綾香の頭にかかるストールをめくり、ゆっくりと近づいた。自動販売機の明かりに照らされた綾香の瞳が潤んで輝いている。
「圭介ちゃん、愛してる」
「綾香、俺もお前を愛してる」
 俺は綾香の唇に自分の唇を重ねた。胸がざわつくいて鼓動が早くなる。綾香の唇は思っていたよりも熱く、柔らかかった。
 自分の中で急速に何かが変わる。俺は綾香に覆いかぶさるように立ち上がって背中に手を回し、抱きしめた。
「綾香、愛してる、ずっと一緒にいてくれ」
「圭介ちゃん、私も愛してる、感じる、圭介ちゃんを感じる」
 綾香の体が浮いてストールがはらりと床に落た。
「もっと、もっと圭介ちゃんを感じさせて!」

722 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 16:34:44.24
テンプレに入れとけ。1レス完結の作品に限るって。
屁ぎゃああのせいで荒らしが常駐しているぞ。

723 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 16:50:01.94
お前が入れろ馬鹿。

724 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 16:58:27.57
いやおまえが入れれ禿げ。

725 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 17:05:32.32
荒らすなよ馬鹿w

726 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 17:40:01.51
禿げっていう人が不毛なんだからねっ

727 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 17:48:14.66
ネカマキモっ

728 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 18:50:33.53
じゃあ私が

729 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 18:52:32.51
いえいえここは私が

730 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 19:00:46.44
>>714
お上手ですね

731 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 19:29:36.81
>>714
降伏点ではなく破断点では?

732 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 19:47:39.98
>>731
そういう些細な指摘しかできない奴は文芸板からでてけよ
プロットや構成を語れるレベルになってから来い

733 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 19:55:12.31
おまえも語れてねーだろ。泣くな。

734 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 20:28:11.77
自販機の明かりの中での挙式
つつましやかで、かつ感動的。

ただ情景をアシストするはずの各描写がイメージの増幅を邪魔する、
会話メインの説明に慣れすぎたためか

735 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 20:28:30.72
ささいかこれ

736 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 21:04:02.74
みんな書くときはデスクトップPC?
ノートPCが主流?

737 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 21:09:40.44
デスクトップが一番いい
デスクトップというよりはキーボードが重要
超モバイルPCはキーピッチ18mm以上
USBキーボードを繋いでやってるのが普通
スマホははっきり言って無理なので
ブルートゥースキーボードを持ち歩いてる
どこでどのマシンで書いても一つのアカウントで一個のノートパッドにに編集されるようになってるから
公衆便所でおもいついたアイデアもどんどん書き込んでる
それを家に帰って編集してる

738 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 21:12:31.18
>>734
どこが駄目だったのか、詳しく、辛辣に言っていただけるとありがたいです。

739 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 21:12:39.20
デスクトップはだめだな。長時間イスに座ってやるには限界がある。
その点、ノートは自由自在だ。場所を変えれば何時間でも書いていられる。

740 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 21:26:03.28
音声入力なら寝転がってやれるな、と試してみたことあったけどダメだったわ
精度が悪すぎた

741 :738:2014/01/20(月) 21:41:54.93
>>734
言い直します
あなたがどこでどの言葉に冷めたのか教えてください
お願いします。

742 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 22:32:47.06
>>738
たとえば720のやりとりがお笑いのコントみたい。
情景描写を受けて「」内の台詞も変化させるとかさ、なんか棒読みみたい。
個人的な意見です。そもそもそこまで突っ込む趣旨のスレじゃなさそうだしキニシナイデネ

743 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 22:36:24.48
言い忘れた
そもそも、今回は導入も良かったし、感動したからこそだよ

744 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/20(月) 22:40:47.00
まだ続きそうな予感!
様子見をするとして、他のオリジナル作品も募集中!

この時間で既に眠い!(`=ω=´)

745 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/20(月) 22:57:14.79
>>742
自分が気持ち的に盛り上がってた部分が人には滑稽に映ったという事実がわかったのは一つの収穫でした。
本音を言ってくれて本当にありがとうございます。

>>744
ワイさん、引き続きよろしくお願いします。

746 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/21(火) 00:41:17.24
スマホがええで
片手でフリック入力やで
楽ちんこやで

747 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/21(火) 15:01:17.38
お風呂嫌いな子供に伝えて上げてください。

適切に金玉を机の上に並べ、ゆっくりと観察する。
何度見てもそれは金玉であり、人がどうこう言えるような存在ではない。
価値があるようでない、それが金玉なのである。
徹底的な金玉の存在感。感じて頂けるだろうか?
太陽が常に燃え上がるのと同じように、金玉は常に丸い。
転がる事など出来ない、人間に捉えられた存在、金玉。
情けなく、そして苦痛を背負う金玉。
そこに気づけた人間は、もっと金玉を大切に扱うはずである。
今一度問い直して貰いたい。
「昨日は金玉を丁寧に洗っただろうか?」

748 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/21(火) 17:04:06.06
汚れた方が観察に深みが出ていいんじゃね? 93点

749 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/21(火) 17:17:59.90
女なんだけど。

750 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/21(火) 17:36:26.81
別に訊いてない

751 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/21(火) 21:04:51.93
金玉の作品に続き2作目を投稿致します。


一発殴ったぐらいで倒れたアナタ

「ねぇ、見て」妻が星空を眺めながら言う。
星空と行っても、今日は少し寒いし、ロマンチックな気分になれる訳でもないから、嬉しくもなんともない。
「星の輝きって一つ一つ違うのよね? ブスもいればブサイクもいる。個性ってのが星にもあるのよね?」
妻は少々、毒舌な部分もありヒヤッとさせられる事が多い。
「あぁ、お前の顔と一緒だよ。ブタに似た鼻もあれば、コウモリの翼に似た耳もある。廃墟の隅っこに生えたカビに似たニキビもあるようにな」
僕は、なぜか妻に対して毒を吐いてしまった。
その瞬間、鼻がもげた。
妻が瞬時に取り出したナイフで、僕の鼻に乱暴に突き刺したのだ。
下から上に鋭利な刃が入り込んだ。
「あぁぅあうぁううあ! うぁ……いぎゃぁぁ!」もうまともな言葉を上げることは出来ない。喚くのみの僕。
ビリリビリリ。
続けて尋常でない痛みが股間に走った。
妻が90万ボルトのスタンガンを右の睾丸に当ててきたのだ。
気絶を求めるが気絶出来ない僕を、妻が見下ろす。
ばぁん。
思い切り顔を殴られて、僕は機能停止した。
「一発殴ったぐらいで倒れるのね。アナタ……」

その光景を、木登り名人の丸山昌子(マルヤマショウコ)さんが見て一言。
「左の睾丸は無事ね」

終わりです。ありがとうございました。

752 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/21(火) 21:13:27.47
右の睾丸にピンポイントでスタンガンをぶち込んでくる妻の技術に敬礼

753 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/21(火) 21:56:01.73
これはあんまり大したことないな。75点

754 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/21(火) 22:03:03.07
自演乙

755 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/21(火) 22:07:54.16
>>747
>価値があるようでない、それが金玉なのである。
(価値があるようでないのが金玉なので論じる必要もないように思う!)

>徹底的な金玉の存在感。
(日本語がおかしい! 無価値なものに何を感じればいいのか!)

>太陽が常に燃え上がるのと同じように、金玉は常に丸い。
(例えがおかしい! 燃え上がる必要がない!)

>情けなく、そして苦痛を背負う金玉。
(金玉は転がれば幸せなのか! よくわからない表現!)

無価値の金玉なので語る必要もないのでは!(`・ω・´)

>>751
夫婦はどこにいるのか!
木登り名人は木に登っている状態で発言しているのか!
左の睾丸が無事と何故わかるのか! 夫は裸体だったのか!
スタンガンの電圧を夫は九十万ボルトと言い当てた!
痛みで判断したのか! スタンガン本体に電圧が書かれていたのか!

漫画の吹き出しだけを読んだ気分になった!(`・ω・´)

756 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/21(火) 22:12:38.12
解説ありがとうございます!
文章を書くと言うのは想像異常に難しいですね。
日本語も例えも、よくよく考えればおかしいものばかり。
売れる小説家になるには、15年は必要だなと思いました。

金玉

757 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/21(火) 22:16:23.88
おい
自分の金玉が勝手に2ちゃんやってる事ぐらいは厳しく注意しろよおっさん

758 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/21(火) 22:34:33.52
3作目を投入致します。
非常に速いスピードで転がる金玉。
金玉はキーボードの上を、カカカカカカと言う音を激しく立てながら転がっている。
端から見れば、転がっている。
金玉目線で見れば、打ち込んでいると言えるかもしれない。
思えば、一日中、体のバランスが悪い気がする。
俺はいつものように、スマートフォンを用いて、金玉の存在を確かめてみることにした。
そして、驚愕の事実を知る。
ある。ある。金玉は二つある!
紛れもない金玉だ。
ビーダマでもなければ、水晶玉でも、丸まったハムスターでもない。
正真正銘の金玉なのだ。
俺は涙を流して、机の上にのぼり、ガッツポーズをした。
誰も見ていないこの場所で。
金玉が二つ存在する、この美しい現場で。
俺は、泣きに泣いた。
その時、部屋の扉が勢いよく開いた。
「モリオ、ご飯よっ……へぇえぇ!」
俺が作り出した異常な空気と、異常な動きを見て、母は驚愕していた。
俺はそんな母が許せなかった。
なんたる恥ずかしさ。なんたる汚点。
「うわぁぁぁぁ! 許さんぞ!」俺はカッターナイフを手に取り、母めがけて走った。
絶対にぶちのめしてやる、そう思った瞬間、俺は何かにつまづいた。
どぉん!
勢いよく転ぶ俺。
「金玉……?」俺と母同時に口走った。
命を守ってくれた金玉の存在の事を死ぬまで忘れないつもりだ。
金玉に厳しく注意など、とんでもない。
金玉に土下座しても足りない。
将来的に、金玉が成長した暁には、ふりかけでも掛けて食べてやるつもりだ!
もちろん、笑顔でな!

759 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/21(火) 22:35:36.28
終わりです。
採点と厳しい評価をお願いできると幸いです。

760 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/21(火) 22:42:53.11
金玉がキーボードの上で転がり回ったあげく、ふじこふじこしたようなしょーもない作品だ

761 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/21(火) 22:43:39.44
うーん、調子のってうざい。11点

762 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 00:56:17.12
金玉です。 4作目を投稿します。
「ある晴れた日の事」
私は一生懸命、土を掘っていました。
空はとても綺麗で、雲の動きも軽やかです。
まさか、そんな日に土を掘る事になろうとは思いませんでした。
でもそんな事に考えを泳がしている暇もないぐらいに、切羽詰まっていたのです。
私がなぜ、そんな常軌を逸した行動をしているのか。
町ゆく人達がるんるん気分のこの日。
私はなぜ、土を掘り続けているのか。
掘り続けている内に、やっとの事で出てきました。
それは大粒の涙と、塩加減の丁度良い鼻水。
私が手に入れたかったのは、これでした。
私は12年間引きこもっています。
この期間、一度たりとも泣いたことなんてありませんでした。
ましてや、涙と鼻水でぐちゅぐちゅになってしまう様な、泣き顔なんてのは初めてです。
そんな私を、窓から見守ってくれていた、父と母も涙を流しています。
これでもか、これでもかと涙と鼻水を流し続けていると、父と母がやってきました。
「すごい、すごいじゃないの」と涙ながらに言葉を放つ父と母。
私は父と母を見るなり、心から嬉しい気分になりました。
そんな嬉しい気分のまま、私は持っていたスコップで父の後頭部を思い切り殴りました。
一息つく暇もない勢いで、穴に落ちた父。
それを見て、呆然とする母の後頭部も思い切り殴ると、穴に落ちていきました。
私は、一心不乱にスコップを穴に向かって突き刺し続けました。
町ゆく人達がるんるん気分のこの日。

763 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 00:57:57.17
鬼才

764 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 01:00:11.96
他人の夢日記読んでるみたいで正直キツい

765 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 01:46:45.36
 男はみんな、お宝をもっているのさ――あたしは幼い頃から、大好きだった父親からいつもそう聞かされていた。
――お宝ってなに? あたしにはないの? 何度も何度も父に尋ねたが、いつも答えは同じだった。お前が大人になったら、教えてやる――

 あれから十年、あたしの胸も結構膨らんだし、お尻だって大きくなった。まだエッチな経験はないけど、もう大人だよね。今夜こそは、答えを教えてもらうんだから――
 そう心に誓ったあたしは、体にぴったりフィットしたTシャツとデニムのポットパンツをはいて、父親がいる居間へ向かった。
 顔一面に立派な髭を蓄えている父は、逞しい裸体に星柄のトランクス一丁で革張りのソファーにどかりと座っている。どうやら風呂あがりのようだ。
 ワイングラス片手にくつろぐ父親の前に立ち、あたしは意を決して言葉を発した。
「ねえお父さん、あたしもう大人だよね? あの時の答えを聞かせて。お宝ってなに?」
 あたしの身体を舐め回すように見つめた父親は、おもむろにワイングラスをテーブルに置くと、そばにある葉巻をくわえて火をつけた。
 大きく吸い込んだ煙りをふうっと吐き出す。大人の香りを鼻先で感じていたあたしの耳に、父の渋く低い声が響いてきた。
「お前ももう大人か。いいだろう。教えてやる――」
 そう言って立ち上がった父親は、左手でトランクスを少しまくりあげた。しわしわで丸い肌色の玉が一つ、あらわになっている。
「これが男のお宝――ゴールデン・ボールさ。今夜は特別に、片玉無料サービスだ。よく見ておけよ」
 誇らしげにニヤリと笑う父親のお宝を、ドキドキしながら見つめたあたしは、新たに湧いてきた疑問を父にぶつけた――ゴールデンなのに、なんで肌色なの?
 
それはまた、お前が一人前の女になったら教えてやる――それが父親の答えだった。答えを知るために、あたしは自分をもっと磨こうと心に誓い、ふかふかのベッドで眠りについた。
 
 


 

766 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/22(水) 05:02:24.51
今日は電車の始発で出かける為、
評価の時間がなくなった!

落ち着いてから改めて評価を行う!(`・ω・´)ノシ

767 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 09:22:52.90
>>765

文章が読みやすくて上手い!
読みながら、この先どうなるんだろうと考えさせてくれる文章なので、凄く読み甲斐がある。
文章を書いて何年目ぐらいなんですか??
レベルの差を感じました。
僕は2ヶ月目です。

金玉

768 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 09:33:40.45
                                                    
                                                     
 
 
 
 
 
 
 

 
 
  
 
 
                                          始発で床屋かククク

769 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 10:10:45.84
 俺は綾香を抱き上げてベッドに寝かせた。月を見るのが好きな綾香はこういう夜、カーテンを開けている。
白い顔と、もう半分を闇に覆われた綾香の顔で、両の目は闇に呑まれる事なく俺をみつめていた。本当に俺にできるのだろう
か。俺は綾香に覆いかぶさり、再び唇を重ねる。綾香は苦しそうに身をよじらせ、抱いた腰を波打たせた。俺が唇を離して顔
を見ると、綾香は目を潤ませて俺の腕を握り、切なそうに言った。
「お願い」
 俺が一生見るはずの無かった顔、そこには一人の女が居た。俺の体は驚くほどあっさりと目の前の女を求めた。

 月は西に傾いていた。光は長くなり、頭の上の壁も照らしている。
「もし明日世界が終わるなら、ずっとこうしていたい」
 綾香が俺の胸の上でつぶやいた。
「終わるもんか、だからずっと二人で生きていこう」
「一度でいいから恋人として二人で町を歩きたかったな」
「退院したらいくらでもできるだろう、俺達は夫婦なんだから」
「圭介ちゃん・・・嘘つくの下手」
 俺は無力感にうちひしがれた。俺は一生懸命綾香に希望を伝えようとしたが、それができないのだ。

770 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 10:11:44.24
「違うんだ、そうじゃない」
 俺は無我夢中で綾香を抱きしめた。
「私、怖かった、圭介ちゃんに本当の気持ちを伝えたら、今の関係まで壊れちゃうんじゃないかって、怖くて言えなかった
でもこんな事ならもっと早く言えばよかった、どうせ死んじゃうんだもん」
「だから違うんだって!」
「圭介ちゃんが次々と女の人と付き合うのを、身が引き裂かれる思いで見てた、私の方が圭介ちゃんの事よく知ってるのにって」
 俺は綾香の何を見てたんだろう、能天気な俺と、その妹を演じてきたた裏ではそんなに苦しんでいたなんて。
「圭介ちゃんにやきもち焼かせようと思って連れて来た人も、あっさり受け入れられちゃって、私バカみたい」
「そんな事はない、あれは正直ショックだった」
「14年もかかったのにな、やっと手に入れたのにな」
 綾香は嗚咽まじりにうわごとのように喋った。
「大丈夫だ、絶対守ってやるから、ずっとそうしてきたろ?」
「し・・・にたくない・・・死にたくないよぉ」
 絶望に震える綾香を、俺はどうする事も出来ずにただ抱きしめるしかなかった。だが俺は諦めない、今はこうして泣いていても
明後日には笑っているはずだ、そうでなければ理不尽すぎる。

771 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 10:12:18.42
 太陽の光が顔にかかって目が覚めた。綾香が泣きながら眠ってしまったのを確認して、俺は寝袋に戻っていた。少し身を起して
ベッドを見上げると、綾香の背中が見える。ベッドの縁に腰掛けて窓の方を向いているようだ。俺は寝袋のジッパーを下ろす
と、スリッパを引っ掛けて綾香の前に回りこんだ。
「おはよ」
「ああ、おはよう」
 綾香は俯いて腹を抑えている。俺はしゃがんで綾香の膝に手を置くと、顔を見上げた。
「どうした、腹が痛いのか」
 綾香がにこにこしながら言った。
「赤ちゃんができたみたい」
「綾香・・・」
 そんな根拠はどこにもあるはずがない、しかし俺は否定するわけにいかなかった。この先、普通に生きていれば、暖かい家庭
を築いて、旦那に妊娠の報告をするのも幸せの一つだったろう。日々成長するお腹の子に、陽光の中でささやきかけるのだろう。
しかしそんな女の幸せも、いまや風前の灯なのだ。俺は綾香の手を握った。
「よし、でかした、それじゃあ名前を考えないとな」
「名前はもう決めてあるの」
「男か女かもわからないのにか?」
「あきら、男でも女でも晶」
 綾香が俺の顔を見下ろしながらにこっと笑った。
「そうか、いい名前だ、じゃあ晶の為にがんばらなくちゃな」
「うん」
「明日は晶をお前に預けるから、とっとと行って済ませて来い、そしたら3人で家に帰ろう」
「うん」
 よかった、妊娠したと思い込んでるようだが、それで精神的に安定したような気がする。しかし残された時間は24時間を切った。
 明日の事を考えると俺は身震いを抑える事ができなかった。

772 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 10:14:33.56
 俺は医師に手術前に手順と内容について説明を受けた。主治医はイメージにあるような冷徹な感じではなく、情熱があり、親しみ
安い人である事が俺の心を救った。俺が用意した厚さ1pほどの賄賂を受け取らなかった事も、この医師を信じさせる材料だった。
「妹さんの腫瘍は最新鋭の機器によってあらゆる面から解析され、3次元モデル化して既に医師団の頭に入っています、1週間にわ
たって会議をした結果、このオペ方針が決まりました。それに今回、うちの医局出身の最高の麻酔医も呼び寄せました、長時間の手
術となる事が予想されますので、この存在は大きいです」
「あの、難しい事はわかりませんが、先生が執刀してくれるんでしょうか」
「いえ、今回は私は前立ち、つまり第一助手に回ります」
「あのっなんでですか、先生は主治医じゃないんですか?」
「今回は可能な限り、優秀な人材を集めましたが、皆身長が170p前後なんです、私は158pしかありません」
「つ・・・つまりどういう事でしょうか」
「他の医師に合わせて手術台の高さを決めると、私は台に乗らなくてはなりません、術野が狭いこの手の手術では
体の配置を台に縛られる事はよろしくないんです。それに今回配置した器械出しのオペ室ナースは100症例以上の脳手術を経験
したベテランです、台を大きくすればこのORナースの足下をも縛る事になります」
 おそらく泣きそうな顔をしている俺に医師は言った。
「私は手抜きなどしません、ベストな方法を選択したつもりです、執刀医は技術に関しては一流です、私が握っている高精度のメス
だと思ってください」
 俺は無能だ、何が正しいのか全くわからない。ただ、目の前の医師を信じるしかなかった。
「綾香をよろしくお願いします」

773 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 10:29:51.12
 手術の当日、オペ出しと呼ばれる手術準備は戦争のようだった。「何やってんの!これだから内科出身は!」等と不安になる罵声
が飛び交っている。8時過ぎに出棟して処置室に入った後、俺は9時前に処置室に呼ばれた。
「お兄さん、声をかけてあげてください、前投薬が利いてますので少し元気がないですが、心配ありません」
 グリーンのシーツに覆われて、同じ色のキャップを被った綾香の頭からは髪の毛がなくなっているようだ。
「圭介ちゃん・・・」
 綾香は術前の麻酔で意識が混濁しているようだ。あまりに痛々しい姿に俺は泣きそうになったが必死で堪えた。
「大丈夫だ、俺が神様にお願いしといてやる、お前は元気になって出てくるんだ、俺を信じろ」
 綾香は今生の別れのような表情で俺を見た。
「信じてくれ、3人で帰るんだ、そうだろ?」
 綾香は必死で笑顔を作るとシーツの下から握った手を伸ばした。
「預かってて」
 俺が掌を下に添えると開いた手から指輪とネックレスが落ちてきた。
「手術中はつけちゃいけないんだって」
「わかった」
「明日には返してね」
「もちろんだ」
 綾香は安心したように眠った。

774 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 10:32:02.53
 手術は9時に開始された。綾香が部屋に運び込まれ、看護師らしき女性が3人ほど入室した後、主治医ほか4人の医師団が入室した。
 綾香にとって長い戦いが始まったが、俺自身も、こんなにも苦しくて長い時間を他に経験した事はなかった。
 神など信じちゃいないが、こうなりゃなんだって頼ってやる。今まで散々な仕打ちをしてきたんだ、俺の願いを聞き届けに現れ
やがれ。

 手術開始から14時間が経った。俺はまるで苦行のような時間を椅子の上で過ごし、頭がおかしくなりそうだった。
 時計が12時を回り、俺は少し眠ってしまったようだった。はっと目をあけると俺の両膝の向こうに人の足が見える。床を踏んで
いる革靴の角度からして、俺の方を向いて立っている。俺は顔を上げてその人物を見上げた。スーツを着た30代ぐらいの男だが
どこか風景とマッチしない浮いた感じが異様だった。どうやらこの世の者ではない。
「よう、遅かったな、待ちくたびれたぞ」
 俺は語りかけたが男は無表情で見ている。
「意外と普通のおっさんなんだな」
 俺は一方的に話した。
「わかってるよ、代償が必要なんだろ、俺の持ってる者ならなんでもやる、好きなだけ持ってけ、しかし綾香は返してもらうぞ」
 相変わらず無表情で黙っている男に俺はいらだって立ち上がった。
「なんとか言ったらどうなんだ!」

775 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 10:36:23.06
 俺は体の異変に気づいて目を開けた。夢だったのか。
 だが何かがおかしい、俺が横を見ると廊下の曲がり角に置かれたドラセナの葉が揺れている。地震だ。揺れは徐々に大きくなり
椅子がガタガタと音を立てはじめた。
 大きい。俺は手術室を見て心臓が高鳴った。やがて地震は収まり静けさが戻ったが、俺の額を汗が伝う。
 すると突然手術室のドアが開いて中から声が聞こえる。
「電話に出ない!」
「臨工の先生叩き起こして!休憩室にいるはずだから」
 飛び出して来たナースに、俺は立ち上がって駆け寄り、手を伸ばした。
「触らないで!」
 俺はビクっと手を引っ込めた。
「あの何かあったんですか」
「大丈夫です、ちょっとした機器トラブルです」
 俺は締まろうとしていたドアに手を伸ばして掴み、強引にドアを開けた。
「ちょっと、何してるんですか!」
 滑り込んだ手術室の入り口はL字型の部屋になっており、正面に洗面台のようなもの、スペースの両方の端にドアがある。俺は右側
のドアに向かったがドアノブはおろか、引き手さえついていない。強引にドアとドアの間に指を差し入れこじ開けると、そこは
ロッカールームのようになっていて、やはり流しがある。その先にあるドアの小窓を覗くとさらに大きい部屋が見える。その部屋の
向こう側に大きなガラスに囲まれた部屋があり、そこに医師団がいた。その中央の緑の布を被ったのが綾香か。俺はやはり力づくで
ドアを開けて大部屋に入るとガラスにへばりついた。医師達は手を宙に浮かせて横の看護師と話ししていたり、少し手を下げ気味に
左右に広げ、ぶるぶると降って柔軟体操のような事をしていたが、驚いてこちらを見た。
 そして顔を見合わせると俺に何か言っている。
「綾香!綾香!手術はどうなったんですか、なんで何もしてないんですか!」
 そこへドタドタと警備員が走ってきて、俺は羽交い絞めにされ床に組み伏せられた。
「助けてくれるって言ったじゃないですか!先生!先生!」
「困りますよ、こんな所に入ってきちゃ!」
 上で警備員が怒鳴っている。俺の目から床にポトポトと涙が落ちて斑点が繋がって広がっていく。
「綾香、うっうっ綾香・・・ちくしょう、ちくしょう」

776 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 10:37:33.67
 俺は会社の前を通過すると緩やかな丘陵地帯を登った。ゆるくカーブして眼下に町並みが広がるこの桜の並木道は
春にはピンク一色になるが、今は真っ青な葉が茂っている。この丘陵地帯の頂上付近に我が家の菩提寺がある。
 俺は止めた車の荷室からバケツとたわしを取り出して、水汲み場まで歩いた。

 丸山家の文字はほじくりやすくて助かる。隣の御舘田なんて大変だろうな。それになんて読むのかさえわからない。
 きっと本人も知らないだろうとくだらない事を考えながら、俺はブラシと雑巾で墓石の字の中まで綺麗にあらった。
「盆にはちょっと来れないかもしれないからよ、今の内に綺麗にしといてやるよ」
 花を供えて線香に火を点け、手を合わせて拝むと、しゃがんだ体制のまま膝に手を置き、空を見上げた。

 墓掃除を終えて町に下りた俺は道端に知った顔を発見した。プップとホーンを鳴らして路肩に車を止めると、麻美が子供を連れて
駆け寄ってきた。
「うお、圭介じゃん、超ひさしぶり、何これ新車?すっげー盗んだの?うお、中ひれー、うちもこういうの欲しいなー、でもうちの
旦那の稼ぎじゃもうちょい先だな、ちょっと商店街行くんだけど乗っけていけよ」
「お前なぁ、俺にも喋らせろよ、あと人の顔見たら乗っけていけってのやめろ」

777 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 10:38:11.11
 俺は商店街へと向かって車を走らせた。俺はルームミラーの中の麻美の顔をじっと見た。
「なんだよ」
「いや、時の流れって残酷だなって思って」
「ぶっ殺すぞ、そりゃ卒業してから十何年もすりゃあの頃よりはくたびれるさ、あの頃よりはな」
「冗談だよ、今の方が色気があるよ」
「最初から素直にそういいやがれ」
 俺はルームミラーの角度を変えて、麻美の膝の上に座っている少女を見た。少女もじっとこちを見ている。
「お穣ちゃん何歳になったの?」
 少女は不器用に親指を折り曲げ、人差指がちょっと吊られた状態でこちらに手を向けた。
「よんさいー」
「そうか、お母さんに似て綺麗になるといいな」
「やだ圭介そんなほんとの事を」
「性格は似ちゃ駄目だぞ」
「どういう意味だよ」
「いやこの子の幸せを願っただけだ」
「ちぇー、所で圭介いいの、どっか行く所じゃなかったの?」
「それ今聞くかな、用事済ませた帰りだ、それにお前に捕まったらどこに向かっててもアッシー君にされる運命だ」
「よくわかってんじゃん、どこ行ってたの」
「墓参りだ」
「あ・・・ああ」
 麻美は少し気まずそうな顔をした。

778 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 12:18:24.96
最初に書込みするとき表示が出てOKボタンを押してるからわかってるとはおもうが
2ちゃんねるのレスは書籍化でひろゆきに勝手に使用されても文句がいえない。

779 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 12:26:49.69
>>778
お前新参か? 

780 :ミホ:2014/01/22(水) 12:35:16.83
いえ、子孫です。

781 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 14:24:17.11
「それじゃ、俺こっち行くから」
「うん、ありがとね」
 少女は手を引かれながらこちらに振り返って手を振っている。俺は笑って手を振りながらアーケードに消え
ていく二人を見守った。
 アーケード街の中ほどにある交差点で俺は麻美とわかれた。商店街という言葉に俺も買い物を思い出したの
だ。俺は必要なものを買い揃え、ぶらぶらと商店街を歩いた。もうここに買い物に来る事も無くなるななどと
見慣れた風景を懐かしみながら歩いていると、タレが焦げるいい匂いが漂ってきた。うなぎの臭いだ。この先
の連合市場に違いない。俺は匂いにつられてふらふらと市場の前まで来た。店先には土用の丑の日はうなぎ
を食べようのPOPが上がり、帝大うなぎと書かれたノボリが立っている。
「さあさあ世界で始めて量産に成功した帝大うなぎだよ〜、是非一度ご賞味あれ」
 店の親父が威勢よく道行く人に売り口上を発していた。
「おっ、丸山さん、どうですか、今日は土用の丑の日だよって、釈迦に説法か」
「いや、いいよ、縁起もんなんか一人寂しく食ったって意味ないし」
「一人でってなんで?丸山さん・・・」

782 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 14:24:59.86
「うちの嫁さんうなぎ食えねえから」
「そうなんだ!」
「そのつながりで娘も食わない」
 親父は絶句して俺の顔をみつめた。

「ぱぱー」
 玄関を開けると晶が勢いよく走ってきて飛びついた。
「お?おりこうさんにしてたか」
「うん!」
「よし、じゃあいいものをあげよう」
 俺は袋から箱を取り出した。箱は四隅の角を一本のリボンで結ばれており、蓋の中央がビニール製で中が見える
ようになっている。
「わあああ、何これ」
「見た事ないだろう」
 綾香が幼い頃、気に入っていた組み木に近いものだ。

「ママ!これパパが買ってくれた!」
 勢いよくダイニングに駆け込んだ晶に続いて俺も入った。エプロンをしてキッチンに向かっていた綾香が振り向き
一つに纏めていた髪の毛がぶらりとゆれた。よく見ると後頭部に細い分け目のような筋が残った綾香は髪を上げる事
を嫌がっていたが、最近ではあまり気にしなくなったようだ。
「お帰り、片付いた?」
「ああ、もう何もない」
「ママこれ!」
「あら、いいわね、これママも好きだったのよ」
「晶は絶対にハンマーを横に使う、賭けたっていい」
「ええーそうかな」
「だってあの頃のお前そっくりじゃねーか」
 今年小学校に上がった晶はますます綾香に似てきた。もちろんあの頃の綾香だ。オカッパ頭だし、ピンクのワンピース
を着せるとタイムスリップしたような錯覚に陥る。

783 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 14:25:39.18
 綾香の手術はあの日起こった地震で、術中の全身管理の機器に支障がでて一時手術を中断、一番難しい局面は終えていて
強行できなくもなかったが、大事を取って機器の復旧を待ったそうだ。綾香の若さと、それまでのバイタルサインの変
動を見ていた麻酔医の意見を聞いて主治医が決断したとの事だ。
 俺は手術後、激怒している主治医を前に泣きながら何度もお礼を言っていた。

 余談だが、俺が夢に見た男はどうやら神などではなく、綾香の父親の章氏らしかった。家を片付けていた時に出てきた写真
を見て俺は目玉が飛び出した。さしずめ娘のピンチに、あの世からはるばる守りに来たという所か。綾香が娘の名前を晶と
決めた事にも関係があるかもしれない。俺は少し超常現象を信じるようになった。

 あの日綾香は晶を身篭った事を確信していた。医者というものは女性を見たら10代から70代まで年齢に関係なく
妊娠を疑うものらしいが、まさか手術直前に院内で身篭る事は想定してなかったようだ。あの時は必死だったが
よく考えると、お前らやりたい放題か。心配された麻酔の影響もなく、晶は無事生まれた。

 土曜日にあらかた荷物は片付けたが、俺達はやりのこした事をやりに、再び生まれた町に向けて車を走らせていた。
 途中で綾香の大学に寄り、俺達の過去を清算する準備が整った。
「でさ、魚屋の親父、うなぎ博士なのにうなぎを食えないのって、ハトが豆鉄砲食らったような顔してさ」
「もうやだなー、研究の認知度を上げたかったから取材OKしたのに」
 綾香は大学を1年休学して晶を生み、復学して卒業した後大学院に進んで博士課程を修了し、そのまま研究室に残った。
 綾香はうなぎ研究で知られる教授の助手につき、思いもよらぬ発想で実験を成功に導き、功績を認められた。これが新聞
に載ったおかげでテレビに目をつけられ、美人うなぎ研究家として紹介された。綾香は研究について一生懸命語ったようだが
放送されてみれば綾香のアップばかり。後ろの方でしょんぼりしている教授が可愛そうだった。

 今の家は綾香の負担を減らすために、晶が小学校に上がったのを機に、大学の近くに借りた小さな一軒家だ。あらかた
引越し屋に任せ、あとは取捨選択しながら徐々に生家を片付けた。今日は丸山家大移動の締めくくりとなるイベントだ。

784 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 14:27:59.24
「ちょっと待ってろ、挨拶してくっから」
 俺はなじみの商店で車を止めた。商店に入り、おばちゃんとしばし話をして挨拶した後車に戻った。手にはボリボリ君を
3本持っている。車に乗って背中越しに後ろに手を曲げてアイスを差し出した。
「ほらね」
 綾香と晶が大笑いしている。
「なんだぁ?」
「パパね、絶対ボリボリ君買ってくるよって晶に教えたの」
「すげーなお前、エスパーかよ」
「パパの事ならなんでもわかるの」
 そういうと二人はまたゲラゲラと笑った。
 
 俺達は車を水神の社の下にある草むらに車を乗り上げて止め、荷室からビニール袋を二つ取り出した。ビニール
袋は気体がぱんぱんに詰まり、3分の1ほどの水が入っている。綾香が興味津々に覗き込んだ。
「これなあに?」
 水の中には細い糸状のしらすうなぎが身をくねらせながら泳いでいる。
「これはなぁ晶、アンギラスだ」
「アンギラス?」
「そうだ、トリケラトプスから進化するのだ」
「すごーい、怪獣怪獣」
「もう、適当な事教えないでよ、アンギラよ、一文字多い、それにレプトケファルスから進化するの」
 本当は変態するのだが、それを言うとややこしくなりそうだと思って、綾香が黙っている事を俺は知っている。

785 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 14:30:19.85
×綾香が興味津々に覗き込んだ。
○晶が興味新進に覗き込んだ。

786 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 14:37:28.87
新進に覗き込んだら訴えられるぞ。

787 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 14:43:49.84
 じりじりと照りつける太陽から逃れるように、木々が茂る参堂に足を踏み入れると、ひやりとした空気の壁を越えた事を感じる。
 参堂脇の木に止まったセミが次々と鳴き止む中、綾香の顔は少し緊張しているようだった。綾香と晶は社の前に立ったが
俺は袋を持って後ろで待機した。綾香が高らかに口上を述べた。
「水神よ、あの日の約束を果たしに来た、どうかお納めください」
 俺が袋を高々と掲げると、綾香と晶はパンパンと拍手を打った。その後、土手側に周り、例の余水吐けの橋を渡り、管理階段
で水辺まで降りると、袋を解いてうなぎを放った。
「おっきくなって怪獣になってねー」 
 晶が手を振りながら泳いでいくうなぎを見つめていると、綾香は遠くを見るような目で言った。
「私、あの日見たの、圭介ちゃんが水路の中でぐったりして血が流れている時、人を呼ばなきゃと思って振り返ると、水面から
鎌首をもたげた四頭の竜を従えて水面に立ってる狩衣姿の人、恐ろしくて足が震えた」
 俺は事前に伝説を聞かされていた上での、子供の幻覚だろうと思ったが、章氏の事もあって半信半疑だった。
「ふーん、所でお前、そんだけ恐ろしい水神に何を願ったんだよ、お祭りの時」
「別に、うなぎを返しに来る約束しただけよ」
 綾香は意味ありげに含み笑いをした。
「なんじゃそれ、そのためだけにあんなに震えながら参拝したのかよ」
「ねぇねぇ、何のお話?」
 俺は晶の頭に手を置いてにっこり笑った。
「パパなぁ、一度ここで死に掛けた事があるんだよ」
「ええ!」
「でもママが神様に一生懸命お祈りしてくれたから大丈夫だったんだ」
「ママすごい!」
 綾香はは笑うと負けじと言った。
「ママも死に掛けた事があるのよ?」
「ええ!じゃあ今度はパパがお祈りしたの?」
「んーん、パパがママに無事に帰ってこれるように、お守りを持たせてくれたの、真っ暗な道に迷ってしまわないように」
「お守り?見せて見せて」
 綾香はバッグの中から化粧ポーチを取り出し、コンパクトを出すと、開いて綾香の顔にかざした。
「おけしょう?」
「あなたよ、晶」
「わたしー?」
 不思議そうな顔をして考え込む晶を見て俺達は顔を見合わせ、大笑いした。

788 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 14:46:27.83
 俺達はかつて二人でうなぎを釣った場所の近くまで行くと、車を止めてあぜ道を歩いた。よくよく水路を見てみると、よくもまあ
こんな狭い所で釣っていたものだと関心する。
「あら、うなぎ博士さん」
 畑仕事をしていた近所の婆さんが声をかけてきた。綾香はニコニコとしながらお辞儀をして、当たりさわりない話をした。それではと
またみんなで歩き始めたが、綾香はぶつくさと言った。
「いやだわ、みんなして、それにうなぎ博士って称号なんか微妙」
「しょうがねーだろ、もう定着しちまったんだから、お前はうなぎ博士だよ」
「違うもん、称号なら他にちゃんとあるもん」
「なんだよそれ」
 綾香は立ち止まり、俺に向かって姿勢を正し、右足をパンと鳴らして気をつけをすると、敬礼した。
「うなぎ大佐であります!将軍閣下!」
 びっくりして綾香を見上げていた晶も、俺に向いて同じように敬礼した。
「かっか!」
「ぷ・・・部下が出来たじゃねーか、うなぎ少佐だ」
 また三人で大笑いしたが、綾香が目尻の涙を拭いながら言った。

789 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 14:48:41.31
「でもさ、この前教授に言われたの、私はそろそろ引退するが、丸山君、皆を説得しやすいようないい論文を書いて、私に預けてくれないかって」
「どういう意味だ?」
「どういう意味だと思う?、私、准教授になっちゃうかも」
「まじかお前!」
「今よりはまともな給料もらえるようになるわ、そしてそのまま教授になっちゃえば圭介ちゃんに日本一周させてあげられるかも」
「何言ってんだよそんな昔の事、お前の学会に引っ掛けて盆休みに行く温泉で十分だ」
「温泉宿なんかでいいの?生きてる事を感じたいんでしょ?」
 ニヤニヤしながら俺の黒歴史を蒸し返す綾香に、顔が赤くなって頭を掻いた。だが綾香はずっと心の中で、俺が綾香の為に夢を諦めた
と思っていたのかもしれない。だが今となってはそんなちっぽけな夢などどうでもいい、俺は今確かに。
「あれはもういいんだ」
「え、なんで?感じなよ」
 俺は晶を抱き上げて綾香の肩を抱いた。
「俺は今、生きている」

790 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 14:49:12.37
 綾香は俺の背中を抱き、晶は二人の首に手を回してみなで額を突き合わせた。
 日が少し傾き、ひぐらしが鳴き始めた。
「さあ家に帰ろう」
 俺達は田んぼの反対側の農道に出ると、晶を真ん中に手を繋いで歩いた。


「あのさ、俺思い出したんだ、なんで俺は突然現れたお前を、今まで一生懸命守ってきたのかその理由」


「え、何それ興味ある、教えて教えて」


「お前との初めての夕食の時、とんかつよこすの嫌がらなかっただろ、わが帝国の領民だと認定したんだわ」


「・・・・・・」


「納得だろ?ってちょっ、いたっいたっ、なんで、縦は止めろ縦は!」

791 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 15:16:06.10
終わり

792 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 15:18:27.02
で散髪はどうだった?

793 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 16:54:38.94
わいさんにお願いがあります。
わいさんがワイ杯で出された、過去のお題を教えてください。
遡れるまでで結構です。
夜の空いた時間に掌編短編を書こうと思ってまして、その取っかかりに使わせてもらいたいのです。
倉庫とかに行ってみたんですが、どうにも素人は入れないみたいで。
お手数ですが、ヨロシコです。

794 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 17:02:14.36
ログ速で過去スレ見れるよ

795 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 17:24:32.56
ワイで検索したらいろんなワイさんいてワロタ

796 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 20:01:49.71
794
おお、わかりました。ありがとう

わいさん、自分で探すので>>793は、無視してください。

797 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/22(水) 22:04:09.46
締め切りが月末にあるので時間の確保が難しい!
細かい作品の評価を先に行い、長く続いた作品はあとに回す!
ワイの明日の目覚める時間にもよる!

即行で寝る!(`・ω・´)ノシ

798 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 22:06:16.97
○速攻で

799 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 22:23:04.12
後に回された!
ワクテカしながら更新を押してたのに!

800 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 22:25:00.25
あいや失礼
それがしは後でよいでござる

801 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/22(水) 23:18:42.75
今週末、ワイ杯しない?

802 :名無し物書き@推敲中?:2014/01/23(木) 06:43:53.44
イラネ

803 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/23(木) 07:39:37.26
>>758
>俺はいつものように、スマートフォンを用いて、金玉の存在を確かめてみることにした。
(主人公は自室にいる! 金玉は自室のキーボード上を転がっている!
 主人公はスマートフォンで金玉の存在を確かめる必要があるのか!)

>絶対にぶちのめしてやる、そう思った瞬間、俺は何かにつまづいた。
(カッターナイフを持った状態で「ぶちのめしてやる」の言葉には違和感がある!
 起こせる行動としては「切りつけてやる」ではないのか!)

>命を守ってくれた金玉の存在の事を死ぬまで忘れないつもりだ。
(主人公の言葉のように思える! 命を守られたのは凶器を持っていない母親の方ではないのか!)

二つの金玉が自発的に動いている! 主人公にとって喜ばしいことなのか!
金玉の成長とは、どのような状態のことなのか!

主人公と金玉の行動原理がよくわからない話であった!(`・ω・´)

>>762
現実の話に思えない! 金玉にしても非現実ではあるが、こちらはもっとぼんやり書かれている!
以前にも書いたが絵のない吹き出しの言葉に、拙い詩の要素が加わった!
主人公の十二年間の引き籠もりの理由は! 現在の齢は! 土に埋まっていた涙と鼻水を取り戻して、
何をするつもりなのか! ただ泣きたかっただけなのか! その要素として両親に対する暴力があるのか!

悲しい話なのか! 喜劇なのか! 妄想や夢の類いなのか! 文中からは判断できなかった!

この話を読んでもワイはるんるん気分にならなかった!(`・ω・´)

804 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2014/01/23(木) 07:40:40.54
>>765
>デニムのポットパンツをはいて
(打ちミス!)

同じ金玉が主題になっていた! 普通の父娘ではないように思うが、話の流れは自然であった!
段階を経て最後には落ちまである! 読み物としては悪くない出来であった!

ギリギリの描写ではあるが、いい塩梅に仕上がっていた69点!(`・ω・´)

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