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【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part67【変な女】

1 :この名無しがすごい!:2012/05/22(火) 00:01:59.15 ID:0txJ5R//
  !. :./: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : ,'.:.!    \:ヽ : :.、:.:.:!:.:.:.ヽ
 l: . .!. : : . : : . : : : :.!: : : : : : : : : : :,':./   _ゝ‐-: :|、:.!:.:.:.:.ヽ
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. l. . :.',: : : : :.X: :.ヘ-、:.::fヽ \_,'     "ヘっ_..::.ノ.! :.:.:.:k' /:.:.:.i
 !. : : ',: ヽ:.´.:ヽ、:.ヘ xz≠ミk           ゝ- ´ ! :.:.:.:.Y.:.:.:...ヘ
 l. : : : ヽ: ヽ、:.\X〈!ら::..:;.ぅ           |:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.|.:ヽ
. ',. : : : : ` -`_t xz、 ヘヒr- ´    、        |. :.:.:.:.:.!.:.:.:.:ト、.:ヽ     
.  ', : : : : : :.:.:.:.iヘしヽ           ,     ,.l :./:l./:.ィ:ハ.}  ー`   
   ', : : : ヽ :.:.:.ヽ ニ >       ー "´     イi:.////ソ リ
   i : : : : ヽ: .:.:.::.:.:.:..:.:.ヽ、 _           / リ/iイ'
.   }: : :.ト: :、ヽ:.:\.:.:.:.:..:.:.:.:.、ニ ― t - '   メ
    | : :.ヽヽ:.ー 、_ヽ_Zー‐ ̄ー` i        ' ,
    l: ハ:トヘ  ̄             j        ` - _
   // ゙ー              /            ` - y`ーv、__
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              /レ '  __    r ' ´ ̄    <´: :/: : : : : : : :.i
            _ ,ヘ: :.ラ      `          Σ: / . . : : : : : : :ヽ
          ,´: : : :ヽ::}            _ ― :.: ̄i      . : : ヽ
          ,' : : : : : : y _ - ―..- ‐  ̄ ..::.....    {      . . : : i

・前スレ
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part66【変な女】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1331631232/
・佐々木とくっくっ避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/8130/
・佐々木とくっくっ避難所(携帯用)
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/movie/8130/

・佐々木SSの保管庫
Part1-10まで ttp://blog.goo.ne.jp/sasaki_ss
Part11以降  ttp://www10.atwiki.jp/sasaki_ss/

・涼宮ハルヒシリーズに登場するキャラクター、佐々木を愛でるスレです
 佐々木 = 例の変な女
 自称「キョンの親友」、中学時代はキョンの自転車に二人乗りで週二回、塾に行く間柄
 キョンとは学校内でつるむ回数がクラスメイトの誰よりも多かった
 キョンは否定するも傍からみるとどう考えても...
 古泉曰く「十人中八人が一見して目を惹かれる、実に魅力的な女性」
 恐るべきことに名実共にハルヒと対になる神的存在であることが明らかに!?

・次スレは>>970が立ててくれたまえ。立てられない時は遠慮せずに言うといい。
 このスレの住人は快くキミの代役に名乗り出てくれるだろう、くっくっ

・このスレは基本sage進行だ、間違えてageるならまだしも
 意図的にageるような行為は慎んでくれたまえ。

2 :この名無しがすごい!:2012/05/22(火) 00:03:03.67 ID:HC6jZ6fo
・リンクを貼るときは直リンは禁止してくれると僕も助かるよ。
・スレタイは佐々木とくっつくではないのであしからず。
・荒らし、それに反応する人への対応は無視するのが一番と昔から決まっているんだ。
・キャラクターを貶めるような書き込みは、荒らし行為なので謹んでくれ。
・どうしてもそういった発言がしたい時は、専用のスレッドを立てて、そこで行うといい。
・妙な書き込みが多数あるときは、書き込み日時の右にあるIDを確認すれば、
同一人物による荒らしかどうかの判断の基準にできるだろう。

・次スレは立候補した人が責任を持って立ててくれたまえ。
 ただし、無理な場合はその所信表明を行い、次なる立候補者を集うべきだね。
・次スレへの誘導リンクが貼られるまでは今まで通り書き込みは控えるのが最良の手立てと僕は思う。

あと、SS保管庫の中の人からこんなコメントをいただいている。
判断はみんなに任せるよ。くれぐれもこれで争うことの無いようにしてくれたまえ。
201    wiki [ sage ]  2007/08/26(日) 09:33:29 ID:lc10YmQU
 どーもwikiの中の人です。
 タイトルにSSってつける件ですが、個人的にはなくても無問題です。
 SSかどうかはみればわかるし。
 今までどおりでOK。
 それよりも、SSにはタイトル(名前欄でも文中でも)と長編なら通し番号をつけてもらえるとありがたいです。
 あと、未完成ならそれがわかるようにしてもらえるとなおよし。
.        , -‐- 、. , -‐-ー .、
.       ,'. /  ト、 ヽ   ヽヾ
        i. ((从ソ 从〉,ハハバゝ
.       l. (|┳ ┳i!i| ─ ─i! 
..      ,ハNiヘ'' ー.''ノiハ、. - ノ’ 
.         〈ヾ/゙ノi  /〈にづ┓___
        _.ノUUZゝぐ___,/__||卅]
        ~,'(_,(ソ__//゙> .> /ヾ⌒ヾ
        (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
.        ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'

3 :この名無しがすごい!:2012/05/22(火) 00:05:36.98 ID:HC6jZ6fo
前スレが>>947で容量オーバーに達したので新スレ。

4 :この名無しがすごい!:2012/05/22(火) 00:16:31.81 ID:hg/N1v1e
1乙
赤紫バニーの佐々木さんと黒バニーのハルヒを並べたい

5 :この名無しがすごい!:2012/05/22(火) 02:05:00.29 ID:SMXfvc2h
>>1乙

6 :この名無しがすごい!:2012/05/22(火) 05:38:55.52 ID:8FryJI17
>>1

くーちゃんネタの続き投下してくれることを望みますm(__)m

7 :この名無しがすごい!:2012/05/22(火) 08:00:32.30 ID:SMXfvc2h
今日は九曜日

8 :この名無しがすごい!:2012/05/22(火) 08:15:57.60 ID:WZtA0Wjt
>>1

すげー、容量オーバーしたとはな。

9 :この名無しがすごい!:2012/05/22(火) 14:59:23.40 ID:cY7CEJDm
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1331631232/944
               __
              |   |
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              |::::::::  ̄|
           ・∵  |:::::::  |  :・
           ・∵  |:::::::  | :・
           ∴・ |::::::::  |∵
             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ
             /         \
         / / / .ィ ./ヽ.Y l .', ヽ
        ,' ! -/7'Y /|' "´ヽ|. !!i '
        !  !.トノ  リ  `ヽ ! !ノ、i !
        ,'' l l l ▽lllllllllllll▽ l丿 ! リ 
           !;!l|ヘ!!!! 、_,、_,ililililililj l丿i/
           |/⌒l,、 __, イァト|/| |
          ./  /|___|/  ヽ
          ||  l        彡,

10 :この名無しがすごい!:2012/05/22(火) 15:42:07.45 ID:HcEVmkAO
>>1おつ

11 :この名無しがすごい!:2012/05/22(火) 20:49:31.69 ID:BweXHTWU
SS投下すんのは結構だが容量くらい注意しとけよカス

12 :この名無しがすごい!:2012/05/22(火) 21:07:54.84 ID:yiUQiyc+
キョンはいつ佐々木さんに指輪贈るのかな

13 :この名無しがすごい!:2012/05/22(火) 22:29:55.82 ID:HC6jZ6fo
しかし容量なんてどこで確認すればいいんだ?

14 :この名無しがすごい!:2012/05/22(火) 22:53:15.29 ID:yiUQiyc+
携帯では、べっかんこ経由なら見れるね

15 :この名無しがすごい!:2012/05/23(水) 05:22:12.97 ID:zL6xsvig
下の方に容量書いている場合があるんだっけ?

16 :この名無しがすごい!:2012/05/23(水) 06:52:35.35 ID:vMx9sU1F
場合がある、じゃなくていつも書いてるよ
さっき見たら今スレは8KB、前スレは501KBだった

17 :この名無しがすごい!:2012/05/23(水) 07:20:16.12 ID:KG/K5Uve
佐々木さんは花澤さんがいいな
ISのシャルでの演技は素晴らしい

18 :この名無しがすごい!:2012/05/23(水) 17:02:10.06 ID:CH0xBQeR
>>1
前スレのアレなAAを削除してもらったら容量減るかな?

19 :この名無しがすごい!:2012/05/23(水) 18:22:46.98 ID:52AYuzLu
スレが突然書き込まれなくなってどういう事かと思ったら容量の関係だったのか…

20 :この名無しがすごい!:2012/05/23(水) 19:37:06.47 ID:rwlg/KNl
今からAA削除しても容量減らないと思われる

21 :この名無しがすごい!:2012/05/23(水) 22:37:28.82 ID:vMx9sU1F
今日はよく晴れました、お風呂入ったら手の甲が日焼けでひりひりしますですよ佐々木さん

22 :この名無しがすごい!:2012/05/23(水) 22:45:32.99 ID:Luk++kSR
佐々木かわいいよ佐々木

23 :この名無しがすごい!:2012/05/23(水) 23:24:59.92 ID:Z1OsLTOA
容量って言うと画面下の方の「掲示板に戻る」の上辺りだな
容量オーバーとかAAスレくらいでしか見ないから全く意識してなかったわ


>>9 KB [ 2ちゃんねる 3億PV/日をささえる レンタルサーバー \877/2TB/100Mbps]

24 :この名無しがすごい!:2012/05/24(木) 14:50:21.67 ID:2o1aEPQb
そりゃあれだけAAがあってSSも改行だらけなら容量オーバーにもなるよ
それに薀蓄話も多くて一人あたりのレスって他より多いんじゃないかな?

それにしてもこれで容量オーバーで書き込み出来なくなったのは二回目か
キャラスレとしては珍しいんじゃない?
また劣化君が騒ぎ出さなければいいがな…

25 :この名無しがすごい!:2012/05/24(木) 17:38:34.32 ID:bzAuo8v2
佐々木はいらない子

26 :この名無しがすごい!:2012/05/24(木) 18:24:26.99 ID:HqTQtT3g
SS投下してくれる人はありがたい
幸せな佐々木さんはいくらでも見たい読みたい

27 :この名無しがすごい!:2012/05/24(木) 19:08:34.69 ID:AtwoHiAH
佐々木かわいいよ佐々木

28 :この名無しがすごい!:2012/05/24(木) 21:23:36.39 ID:HqTQtT3g
雨降ってきたよ佐々木さん

29 :この名無しがすごい!:2012/05/24(木) 23:21:41.83 ID:cSSqlC5l
>>1

30 :「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」1:2012/05/25(金) 01:23:08.16 ID:EnQUurV5
前スレラストの分は>>1のPart11以降  ttp://www10.atwiki.jp/sasaki_ss/に。

『じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね。話が出来て、嬉しかったよ、キョン』
『じゃあな、親友! また同窓会で会おうぜ』
 全ての選択が終わった後。呼びかけを背に受け、彼女は正反対に歩く。すいすいと綺麗な姿勢で。
 さよならも言わず、想い人と正反対に。

 そうして遠ざかったところで、あたしは彼女を抱きとめた。
「離して橘さん」
「佐々木さん」
 姿勢だけじゃない、彼女は綺麗だ。
 その、いつもとちっとも変わらない佐々木さんの綺麗な微笑みが、何故か目に痛かった。
 だからあたしは意を決するのだ。

「泣いてもいいんですよ」
「何のことかしら」
 ほんの少しだけ裏返った声。自分でも気付いたのか、それっきり沈黙した。沈黙が痛い。
 肩を貸し、なんとか喫茶店へと連れ込むので精一杯だった。

「ホットを二つ」
 奥まった席に座らせる。
 佐々木さんはただ黙って座っている。これ以上何も言うつもりはない、と纏った空気が言っていた。細い肩が言っていた。


『やっぱりあたしには、佐々木さんが相応しいと感じるのです』
 細い肩。あたしは、こんな細い肩にすべてを背負わそうとしていた。
 いや、彼女ならきっと耐えてくれたと今でも信じられる。改めて信じられる。だって彼女はこんなにも強いのだから。

 不満を感じた時、その世界を壊してしまおうとする神様。
 そんな「今の神様」より相応しいと思えた。だって、彼女はどんな事だってただ静かに受け止める。

 今改めて思う。
 例えば、彼女が彼に泣きつかなかったようにだ。
 例えばあたし達「組織」が不満を感じている裏で「機関」が躍進しているように、「不満」の裏には満たされている者がいる。
 不満を否定するって事は、どこかで満たされている人を否定することかもしれないでしょう?
 彼女は誰もエコヒイキしない、彼女は自分自身さえエコヒイキしない。
 ただ静かにあり続ける彼女こそ、神様らしいと思えるのです。

 けれど順番が違った。あたし達がすべきは、時間がかかってもいい、まず彼女を止まり木に休ませる事だったのです。
 だって彼女はこんなにも弱いのですから。

 彼女は自制心が強い? そんなの仮面です。
 恋愛なんて精神病と吹きつつも、異性に告白されたら動揺してしまうくらい普通で、
 それをきっかけに思い人に飛び込もうとするくらい普通で、思い人の電話を待って眠れぬ夜を過ごすような
 思い余って家へ押しかけるような、彼に選んでもらえないと承知の上で強がるような、センチメンタルな気持ちをどこにも隠せないような
 普通の少女なんだって、あたしはようやく知ったのです。

31 :「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」2:2012/05/25(金) 01:24:11.33 ID:EnQUurV5
 超能力者だから? そんなの関係ありません。
 あたしだって普通だから、普通の女の子だから、見てれば解る。解ってしまう。
 むしろ「超能力者」ってフィルターはあたしの視界を邪魔していたんだって、ようやく解ったくらいです。

 彼女は自分を律せるから? 人格者だから? そんな彼女の演技や仮面に騙されてた奴は誰?
 あたしです。バカじゃないですか? 彼女は小難しいだけのただの少女だったのに。
 そんな子にあたしは何を背負わそうとしていたのでしょうか。


 ああそうです。
 中学時代、あれほど想って来た彼に何故告白しなかったんです?
 関係を壊すのが嫌? 違う。関係を壊さない為に「友人」で留めたというのなら、卒業後も連絡を取り続けたはずでしょ?
 けれど彼女は関係をそのまま断ち、綺麗な思い出にしてしまった。

 それで十分な思いだったから?
 違う、今回の事件、いつも彼女の対面に座ってきたあたしは知っている。
 彼女本人より、隣に居た彼より知っている。彼女が、どれだけ幸せそうに笑っていたのか知っているんです。
 過去の思い出じゃない、演技じゃない、彼女は誰より彼を好きなんだって。

 なのに彼女は何故素直に本心を打ち明けなかった? 彼の鈍感さをきっと誰よりも知ってるのに。
 涼宮さんは無意識に彼に惹かれている。彼女は自覚している。
 でも自覚という最大の利点を彼女は自分で潰した。

『僕は自分自身にあまり興味がないし、もともと大抵の欲求に希薄なタチだし、御輿に乗ったり担ぎ上げられたりなんて
 ごめんこうむりたい。騎馬戦だって後ろの下の方が好ましい。他人に迷惑をかけない人生を送れたら
 それが一番いいと思っているんだ。僕が最も嫌っているのは自己顕示欲の強い人間と
 そんな人を見てつい嫌ってしまう自分の心だ』

『僕がこの世に異議を唱えるような不満はあまりないんだ。率直に言って僕はあきらめている。
 不条理な矛盾だらけの世界を作り上げたのは時の積み重ねだ。ちっぽけな誰かが作り変えられるものだと思わない』

 彼女は最初から「諦めていた」?
 いつもいつも、自分を低く見積もってしまうから。
 彼女はいつも夢に向かっている。自分自身の夢というものを持っている。それは素晴らしい事です。
 けれど、その為には他の楽しみなんてモラトリアム、ごまかしの猶予期間だと、「夢の為に諦めてしまえる人」だから。

 だから彼女の閉鎖空間は明るくて、敵がいなくて、そして痛いほどに静かなのではないでしょうか。

 前向きな夢があり、その為に他のものを諦めてしまえる、前向きで明るくて哀しくて寂しい人。
 ちょっと変わった価値観をもっているだけの普通の少女だったんだって。
 全てが終わって、ようやくあたしにも解った。
 あたしだって普通なのだから。

32 :「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」3:2012/05/25(金) 01:26:00.72 ID:EnQUurV5
 彼女は決して「自分を選んで」なんて言わなかった。
 例え選ばれないって知ってても、彼自身の気持ちにノイズを与えるような事は言わなかった。素直になってほしかったから。
 そうやって自分を律せる癖に、それでも喜びも好意も寂しさも口や態度に表れてしまうような
 理性の権化を気取ってるだけの普通の少女だったんだ。

 けど、そうして夢の為だと諦めて、彼の為だと諦めて、あなたは何回諦めるの?


 あたしは橘京子。佐々木さん付きの超能力者。彼女の内面世界に入れる者、彼女の内面の形を知れる者。
 なのに、あたしは彼女の内面をこれっぽっちも理解していなかった。
 あたしはバカだ。そして彼女も…………

「佐々木さん」
「……何かしら?」
 平静を取り戻した風を装い、コーヒーを傾ける佐々木さんに言ってやった。

「あなた、バカですね」
 口の端から垂れたコーヒーを静かに拭い、彼女は韜晦する。

「……急に何を」
「何で彼の事、諦めたんですか」
「諦めたのは神の力とやらでしょう? 橘さんがそれを残念がるのは解るけれど」
 残念、そんな韜晦は無駄ですよ。強い味方が付いてますから。
「知らなかったんですか? 神の力と、彼への好意は不可分なんですよ」
 あたし達の組織には推測段階に過ぎなかったんですけどね。
 けれど古泉さんから色々聞きました。

「彼は一般人よ。そんな力は無いわ」
「ええ。彼は無力な一般人です。でも鍵であるのは否定しないでしょう?」
 組織、そして古泉さんに聞いた話を思い出す。
「一般人の彼が鍵になれたんです、ホントは誰だって鍵になれるんです、そうですよ、とっても簡単な事なんです」
 鍵を決める条件なんて、とっても簡単な事なんです。

「涼宮さんも一年前に彼に出会い、心を惹かれたから」
 その思いが彼を鍵にした。

「だから彼は鍵なんです。無力な一般人であっても、彼は鍵なんですよ」
 彼を選んで「鍵」を得たから、高校時代の涼宮さんは幸せになれた。それが中学時代との大きな違い。
 中学時代の涼宮さんは「神人でストレスを解消する」ことしか出来なかった。
 願望の実現なんて出来なかった、望みが叶えられなくて憂鬱だった。

 けれど「鍵」を得たから、高校時代の涼宮さんはようやく願望を叶えられるようになった。
 鍵は、力を願望につなげる為の鍵なんです。

 大それた望みさえ叶えられる鍵、だから彼を得た涼宮さんは一年前に世界を改変寸前まで追いやり、そして土壇場でひっくり返した。
 感情こそが鍵を選ぶ。その彼をあなたも選んでいたのだ。
 二人の神が選んだ、ただ一つの鍵。それが彼。

 今回だってそう、彼が涼宮さんを選んだからこそ「神人」は彼女を助けたんじゃないですか?

 でなければ、宙吊りにされた涼宮さんを、最初から「神人」が助ければよかっただけの話ですもの。
 涼宮さんの生死が掛かった状況で、古泉さんがあれほど余裕ぶっていたのだってそうですよ。
 藤原さんを殴るより、よっぽど先にすべきことがあったはずでしょ?
 あれほど愛おしい団長様なのだもの。
 なのに彼に選ばせたのは何故?

 きっとそれは信頼。彼は必ず涼宮さんを選ぶはずだと。
 そうよ『涼宮さんを彼が選べば、彼女は絶対に助かる』と確信があるから余裕ぶっていたんでしょ?
 彼女達の好意が彼を鍵にし、鍵の好意が「力」に形を与えて引き出す。きっとそれが舞台装置のカラクリの一つ。


33 :「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」4:2012/05/25(金) 01:26:36.60 ID:EnQUurV5
「言われるまでもありませんよね。あなた自身も解っているんでしょ」
 だから、彼に何も言われなかったくせに『選ばれなかった』なんて哀しげなんでしょう?
「私は悲しくなんかないわ。彼には最適のアドバイスをした」
 あたしは鼻先で笑ってやる。

「あんなセンチメンタルな別れをしておいて何言ってんです。バレバレなんですよ」
 ホント、解り易い子だ。なんであんなに神聖視してたんだろう。
 こんなに普通で可愛い子なのに。

「涼宮さんは無自覚、あなたには自覚がある。これは神の力、好意、どっちにも当てはまるんですね。なら何で」
 畳み掛ける。
「なんでストレートに『好きだ』って言わなかったんです。最高の武器なのに」
 バカなんですか佐々木さん。

「勘違いしないで橘さん。私はちゃんと思いを口にしたわ、今言える事を最大限の形にした。それで満足よ」
「本当に満足してるんですか?」
「……キョンは」
 珍しく言い淀む。
「キョンは私にとって世界で唯一の人よ。それだけ」

 あの別れの時、彼は『判じ物なら間に合っているぜ』と言い放った。
 でもあれは彼なりの優しさなんだと思う。佐々木さんは、判じ物、言葉のパズルで、思いを言葉に仕切れない人だから。
 だから『回りくどい話はいい。お前の本音を言ってみろ』って背中を押してくれたのだと。

 彼女は精一杯の勇気を払ったんだ。
 あなたは私にとって世界で唯一の人です、と。
 けど告白なんかじゃない、誤解しないで欲しいと言った。彼女は「告白」なんかしなかった。好きだなんて言わなかった。
『イヤだなあ。まるで告白しているみたいじゃないか。誤解されるのは僕の本意ではないのだけれどね』

『誰も誤解などしないさ』
 そうして彼は素直に受け止めた。けど彼は気付いているのかしら、どこまで気付いているのかしら…………。


「それ以上言ってどうするの? 好意と鍵が直結するなら尚更。それで得をするのは誰?」
 敵意のこもった目線が届く。いつもの仮面じゃない生の感情の視線。
「あなた達は彼の敵よ。それに彼は今の非日常を楽しんでいるわ」
「なら佐々木さんが非日常を作ればいいじゃないですか」
「私には無理よ。涼宮さんみたいには」
「涼宮さんに勝てないからですか?」
 繰り返す。

「涼宮さんには勝てないから、あなたは友達のままで良いと思ったんですか?」
 テーブルを叩く。なんて理解力の足りない人だろう。
「バカじゃないですか!」
 んん、もう!

 ああ顔が熱い、こらえて食いしばる奥歯が痛い、きっと頬は変に張ってむくんで涙はぼろぼろ流れてる。
 きっと佐々木さん以外も見てる、なんてみっともない、こんなのあたしらしくない
 けれど言いたい、こんなになるほど感情が溢れて仕方ないんだ。
 あんなセンチメンタルな別れ、あたしは耐えられない。

34 :「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」5:2012/05/25(金) 01:27:17.52 ID:EnQUurV5
「佐々木さん、貴女は彼女に負けてません! 負けないくらいに綺麗じゃないですか!」
 対面に座ってたあたしは知ってる。あなたは誰より幸せそうだった、それを諦めてまで彼の幸せを願えるような人だから
 だから、あなたには幸せになってほしい。あなたの心は絶対に負けていないのだから。 
 見かけだけの話じゃない。心だって想いだって絶対負けてない!
「なのに何で諦めちゃうんですか!」
 自信がなさすぎなんですよ!

 夢の為? 彼の為? あなたが本当に諦めた理由は何? 何にしたってあたしは言いたい。
 理屈で固めてごまかさないで、あなたの望みを言ってみて、と。

「き、か……彼は、綺麗、いや、キョンは涼宮さんの方が好きだもの……」
 真っ赤な佐々木さんてレアですよね。こう見えて意外に褒められ慣れしてないんでしょうか。
 まあそりゃそうでしょう。でなけりゃ告白一つで動揺なんてしないでしょうし。
「……それ以前に、彼は私の事を女とさえ見ていないわ」
「まあその辺は否定しませんけど」
 赤くなったり青くなったり大変ですね佐々木さん。

「でもだからって何なんです」
 佐々木さんは敗因があるじゃないですか。敗因を自覚してるなら改善できるじゃないですか。
 女と見ていない? そんなの貴女が作ってる枠を、被ってる仮面をとっぱらえばすぐじゃないですか。
 素のあなたは普通のちょっと臆病な女の子じゃないですか。
 庇護欲たっぷりの彼ならイチコロじゃないですか。

「バッカなんじゃないですか?」
 音高く座りなおし、ホットのコーヒーに敢えてストローを突っ込み、音高く吸ってやる。
 意味はないけど、なんとなくそんな気分。
 ああそうだバカなんですよ。
 あなたもあたしも。


「ほら行きましょう。今からだって遅くないです」
 俯いた彼女の手を取る。
 
 そうだ。こうやって手を取ってあげるべきだったんだ。
 彼女は「夢の為」「彼の為」って諦めてしまう子、自制心が強い子だから。誰かが手を取ってあげるべきだったんだ。
 彼もバカだ。バカキョンさんだ。彼女は出来た子だけど、臆病な子なんだって気付いてあげてよ。
 涼宮さんの手を取ったように、彼女の手も取ってあげてよ。

 親友だなんて呼ぶくらいなら尚更よバーカ!

「素の私を見せろですって?」
 彼女は眦を決して、あたしの手を振り払った。
「そんな弱い私なんて見せたくない。彼に頼りたいだなんてフェアじゃないわ」
「なに甘い事、恋はルール無用です! 見せたっていいじゃないですか。好きなんでしょう?」
「好きだから頼りたくないのよ。それにキョンだって望んでいない」
「何をです?」

「そうよ『理性的にありたい』って私の望みを、彼は誰より知ってくれているからよ」
 強がるように笑っていた。彼は私を理解しているんだって、得意げに。
 だからあたしは言い返すのだ。

35 :「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」6:2012/05/25(金) 01:27:47.83 ID:EnQUurV5
「はん。そんな風に彼を信じられるんですか? いつもの鈍感だったんじゃないですか?」
「きっと知ってるわ。彼は私の望みを知ってるって信じてる」
「ならあたしは軽蔑しますよ」
 また睨まれた。
「そこまで解って、あなたがホントは感情的で弱いと解って、それでもあなたを放り出すような人、そんな人ならね!」
 そんなの信頼じゃない、鈍感よりも更に酷い、怠惰で無情なクソ野郎ですよ!
 適当なモブとでもくっついてお幸せにってんですか?

「支えるだけが友達じゃないわ」
「へえ、折れそうな人をたった一人で放り出すのが友達なんですか?」
「一人じゃない」
 今度は睨んでない、ただまっすぐな目。
「あなたがいるでしょ。橘さん」

「……それズルいです。佐々木さん」
「知らないわよ」
 沈黙。それから、佐々木さんはぽつりと言った。
「……涼宮さんだって心から甘えてる訳じゃないわ。強いもの。だから私が素顔になるのはフェアじゃない」
 彼は涼宮さんの弱いところをただ悟って、支えてやってるだけ、ですか。
 ああもうこの自制心の権化は。


「……なら……えーともっと程よく素直なあなたをというか……」
「出来たらとっくにやってるわ……」
 そりゃそうです。
「それにね」

「さっきも言った問題が解決されていないわね。私が彼を奪うというのは神から鍵を奪うという事。
 橘さんはつまるところ私を神にしたいだけなんじゃないの?」
「そんなのもうどうでもいいです!」
 勢い込んで言ってから、追って理屈を思い出す。

「そもそもですね、そんな感情的な話だと解ったら神様なんて無理です。あたしがさせません」
 あたし達の組織は『佐々木さんなら何もしない』から神様に望んだのですから。
 けどあなたに望みを叶えさせたい、だからあたしは神様なんて要らない。
 そんなエコヒイキな神様なんているべきじゃないんです。
 そんなの、ええと、そうです卑怯じゃないですか。
 自分の思いを力に任せるだなんて卑怯です。

36 :「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」7:2012/05/25(金) 01:28:25.72 ID:EnQUurV5
「あたし達は、あなたが『何も欲しがらない人』だと思ったから神様になって欲しかったのです。何もしない神様に。
 けれど、本当のあなたはとても感情的な人でした。だから神様になって欲しくないのです。
 そして感情的な人だから、あたしは幸せになって欲しいのです」
 どうです? 矛盾して無いでしょう?

「思い切り矛盾してるわよ?」
 ふふっと佐々木さんは笑声を発した。
「私の幸せがキョンであるから、キョンを得て欲しいというのでしょう? キョンを得るのが神様の条件なんでしょう?」
「え、ああ、……そういえばそうです」
 何かぐるぐるしてきました。

 いえ何となく解った気がします。
 あけっぴろげ気味な涼宮さんの「超能力者」である古泉さんがああであるように
 心を隠すのが得意な佐々木さんの「超能力者」だからこそ、あたしは佐々木さんの心が解らなかったのかもしれない。
 彼と再会し、あなたの心の鎧が綻びたからこそ、あたしは迷走していたのかもしれない。
 ボロボロの今だからこそ、あたしはあなたに近いのかもしれない……。

「けれど、ええと、そうです。本音は本音です」
「なら良かった」
 ほぐれるように微笑む。
 ……ホント、なんで彼はああなんでしょう。
 こんな素敵な笑顔なのに。中学時代に見慣れすぎたとかそんなノリですか? それとも……。

「実際問題、神の力とやらは私にとっては障害にしかならないわね」
「言い切りましたね」
「ええ」
 にっこりと笑う。

「彼は今の非日常を楽しんでるわ。エンターテイメント症候群って知ってるかしら?」
「ええと確かアリストテレスが」
「くく、私の造語よ。彼はね、非日常が大好きな変人、とびっきりの変な奴なのよ」
 どこか自慢そうに笑う。いやきっと自慢なんだろうな、無自覚だろうけど。
「そんな非日常なんてきっと作れない。それに今の私にそんな余裕はないわ、だから私は力不足」
「じゅ、受験でしたら組織を再興、いえなんとかして……」
「それじゃ神の力と同じことよ」
 んん。シャットアウト。

「私はしがない凡人だけど、自分の力だけでやり遂げたいと思っているわ。その為にズルしちゃ意味が無いの」
 勉強の為に勉強をする日々、けれどそうやって自分を高めるのが嫌いな訳じゃない。
 それは彼女の夢の為の日々でもあるのだから。
「だから神の力も『要らない』。私は私の自力で何事も成し遂げたいから」
 小さな声で付け足す。もし、自覚して力を得たなら、きっと私は無意識に頼ってしまうから、
 そんなに私は自分を信じられはしないから、と。

「涼宮さんは無自覚に上手く使っているというけれど、私は無理。ましてや自覚を持ってちゃ無理よ」
 願いが何でも叶うと自覚した上で「何も願わない」なんて無理なのだ、と。
「まあ、そうですよね」
「あら失礼ね」
 我ながら前と百八十度違う事を言ってしまったが、彼女は笑っていた。
 んんもう、ホント、なんでこんな娘を「神様」だなんて思っちゃったのかしらね。

37 :「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」8:2012/05/25(金) 01:28:56.69 ID:EnQUurV5
 そういえば彼との別れの際、彼女は語っていた。
 あの「僕」、変人演技にしたって、いまは誰も注目してなんかくれないと。
 そう、そういう意図の行為でも「あった」なら、ホントは彼女は目立ちたがりで構って貰いたがりなのかもしれない。
 けど、意図しての事じゃない。あれは周囲と距離を作るための行為でもあったのだしね。
 それでも「私はここにいる」と構って貰いたがっていたとするなら……。

 あれなにこのバカ可愛い生き物。

 やっぱり彼女は涼宮さんとよく似ているようにさえ思えてしまう。
 ひねくれて矛盾した行為の一つ一つがよく似ている。
 ただ少し仮面が頑丈なだけだ。

 彼もあたしも私達の組織も、皆々「しっかりした自制心を持つ老成した思考の女」という彼女の仮面に騙されてたのだ。
 でも結局、そのせいで彼は「こいつは俺が居なくても大丈夫」だって思っているだろうし
 あたし達だって「この人なら神様になってくれる」なんて思ってしまったのだ。
 なんて傍迷惑な娘だろう………………いや迷惑なのはあたし達か。

「私は非日常の中にはいけない。涼宮さんにも勝てない。彼に女とさえ見られていない。詰んでるわね」
 佐々木さんは寂しげに続ける。
「私は涼宮さんみたいにはなれない」
「でも佐々木さんは佐々木さんじゃないですか」
「……そうね」

「だから、そうね。無理が来たんだと思う。ああやって『僕』を演じていた事も含めてね。
 わたしはわたしで、他の何者も演じられない、他の何者にもなれないのよ」
「だからって諦めるんですか」
「さあ?」
 そらっとぼけられる。

「癪じゃないですか? あなたは『神の力』なんて舞台装置や『僕』なんて自制心に振り回されただけですよ」
 あなたは負けてません。思いの強さも。ゲームルールが滅茶苦茶不利だっただけです!
 鈍感なあの人相手に、たった二週間でなんとかしようだなんて。
「諦めることも未来に向かうには必要な事よ」
「そうやって中学時代に踏んだ轍を、二回も踏むつもりなんですか。バカじゃないの?」
 きっと二回どころじゃない。彼女はそんな後悔を数え切れぬほど味わってきているんじゃないだろうか。
 なのにまた諦める? そんな簡単に振り切れるなら一年前に終わっているわ。

 誰か偉い人も言ってたはずだ。
『若い頃はやって失敗したことで後悔するが、年取るとやらなかったことを後悔する』って。
 佐々木さんほどの人が知らないはずなんてないはずよ。

 閉鎖空間を思い出す。
 あの安定しきった内面世界、彼女には「変化する」という気概が欠けているのじゃないかしら。

「ならどうすればいい?」
「そんなの自分で考えてください」
 彼の時もそうだ。彼女は大事な選択を他人任せにする……と思ったら笑っていた。
「そうね。だから私は新しい事を覚えていこうと思う」

38 :「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」9:2012/05/25(金) 01:29:27.84 ID:EnQUurV5
「私とキョンは道を違えてしまった。けど彼を忘れてしまいたい訳じゃない。
 いや違う、忘れないのよ。同じ時期に必死で覚えた受験テクニックを忘れても、彼を忘れなかったようにね。
 どんなに新しい事を覚えたって、きっともう彼を忘れることなんてない。
 だから、だから私は反対の道にだって進める」 
 くすくすと笑う。

「私は私の夢に向かうわ。それに今の私はダメだって思い知ったもの。だから新しい事を覚えていこうと思う。
 もっと素敵な私に変えて行こうと思う。新しい事を覚えてね」
 閉鎖空間を思い出す。あの安定しきった内面世界は涼宮さんと衝突して砕けてしまった。

「自分の問題は自分で解決しようと思う。問題は山積みだもの」
「悠長ですね。今度こそ涼宮さんとくっついちゃうかもしれませんよ?」
「ええ。くっついちゃうでしょうね。煽ってきたもの」
 言ってくくくと偽悪的に笑う。
「キョンには素直になってほしい。私みたいな後悔を抱えて欲しくない。これも混じりけなしの私の願い」
 彼は楽しむべきなのだ。「今を楽しむ事」を彼は選んだのだから、と。


「……そうね、だから本当に諦めた。木曜日に電話した時、もう結果は解ったから」
「そんな、そんなのないですよ」
「いえ諦めたの。だから私は『親友』を止めた」
 彼女は彼を『親友』と呼んでいた。中学時代には一度もそんな呼び方しなかったはずなのに。
 でも再会してから、彼女は一貫して彼を親友と呼び続けた。
 それがとても大事な絆だと言うように。

 けれど金曜日にタクシーに乗ろうとした時、そういえば彼女は一度も彼を『親友』と呼ばなかった……。

「ご明察。あれは私のエゴだから」
 ぽつりと言った。
「あれは私の醜い独占欲よ。聞かなかったことにして欲しかったくらいに醜い呼び名。情けないわ」
「そんな事ないです。彼とあんなに親しい人なんて他には」
「一年前ならね。でも今はどうかしら?」
 けれど彼女はくすくすと笑う。

「でもね、去り際に彼は呼んでくれたのよ。親友、ってね」

「ホント、バカなのよ。キョンも私も。せっかく抑えてたつもりだったのにさ」
 初めてぽろぽろと涙がこぼれた。
「あんなセンチメンタルな別れなんて、するつもりはなかったのにね」
 堪えられないくらい嬉しそうに、涙をぽろぽろと流していた。
 彼の特別になれたのが、とても嬉しかったから。


「ねえ佐々木さん。けど友達、親友、恋人、男だ女だ神だの鍵だの僕だの責任だの、格好付けは一旦脇に置きましょう」
 言葉の飾りはどうでもいいのよ。大事なのはもっとシンプルなもの。
 そう、今回の事件であたしが奔走したように。

39 :「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」10:2012/05/25(金) 01:30:06.27 ID:EnQUurV5
 あたしは今回の事件で「世界の為に」と奔走した。
 佐々木さん、彼、涼宮さん、宇宙人に未来人を介して「世界の為に」という壮大な自己表現しようとした。
 そう、きっとあたしは言いたかったんだ。「あたしはここに居る」と言いたかったんだ。ううん。言葉の飾りをとっぱらおう。
 あなた達だけじゃない、あたしはここにいるのだと、憧れの古泉さんに言いたかったんだ。
 今度は佐々木さんに聞いてやろう。とても根本的な望みを。

「佐々木さん、あなたはどこにいたい?」
「私は」
 言い淀む。

「私は、彼の傍がいい」

 きっと彼女に浮かんだのは、彼と過ごした給食時間。
 彼と二人きりの自転車じゃない、クラスメイトのど真ん中で、彼を独り占めにして良かった時間。
 彼に悪友が居たって、彼女よりもっと可愛い娘が居たって、彼は彼女と一緒だった。
 その時、彼女が本当に望んでいた、たった一つのシンプルな望み。
 それでいいのだ。望みが無い人間なんていないのだから。

 でも彼女は望みを伝えなかった。それは「彼の選択」のノイズになってしまうから。
 彼に選択肢だけ提示して、彼女の望みは伝えなかった。

 藤原さんも、古泉さんさえ『お前の選択に意味などない』と彼に言い続けた。先回りして選択肢を潰そうとした。
 佐々木さんはどこまでも『キミの選択が大事なのだ』と言い続けた。
 佐々木さんだけが『彼の物語』をどこまでも尊重した。

 きっと誰もが結末は知っていた。
 放っておけば、彼が『現在』を『涼宮ハルヒ』を選ぶなんて誰もが知っていた。
 だから古泉さんはどこまでも彼の背中を押した、藤原さんはどこまでも立ちはだかろうとした。
 佐々木さんはどこまでも隣に立って、彼を元気付けていた。どんな結末か知ってても、それでも彼に寄りかかろうとはしなかった。

『佐々木に苦労させるくらいなら、俺はこの場で出来る限りの抵抗を見せてやるぞ!』

 ああそうだ、だから彼は佐々木さんを選ばなかった。
 そうして自分に重荷をかけようとしない人に、好きこのんで「世界を左右できる力」なんて重荷を課す恩知らずはいません。
 藤原さんがてぐすね引いて力を使わせようとしている、あたし達が神様として崇めようとしている、九曜さんが解析しようとしている
 そんな針のむしろの上に、彼女を座らせようとなんか決してしない。

 彼は涼宮さんが「無意識」でも周囲に監視されていることを知っている。
 あまつさえ「自覚した神様」なんて、どんな針のむしろに座らされるやら解ったものじゃないんです。
 そうです。単に涼宮さんが大事なだけなら、彼女が殺されかけた時点で、さっさと佐々木さんに力を移せばよかったはずなのに。


「……けど、あんまりです」
 あたしは不意に腹が立ってきた。
 誰より「自分の望み」に臆病な彼女に、こんな舞台を用意したのは誰だろう?
 彼女が彼女であろうとするほど、彼女は彼女の望みから遠ざかる。そんな格好つけた舞台だなんて。
 神様? いや涼宮さんでは決してない。彼女はバカだ。けど誰より真っ直ぐで素直なバカだ。敵がいれば彼女は直接戦うだろう。
 むしろ彼女なら、追いかけて佐々木さんに膝かっくんでもするだろう。
 一人で格好つけた退場なんか許さないわよ、と。

40 :「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」10:2012/05/25(金) 01:30:36.09 ID:EnQUurV5
 なら一体誰だろう、誰か知っているなら教えて欲しい。そしたらもう一度仲間を呼び出そう。
 もう一回ワゴン車を買って、そいつのところに乗り込んでやろう。
 ……けどいま大事なのは彼女の事だ。

「どうするんです?」
「そうね、さよならなんて言ってあげない事にしたわ」
 涙を拭いて、佐々木さんはくくくと笑う。

「私はまたいつか会いたいと思った。いつか私は素直になりたいから。
 キョンと涼宮さんの想いが通じてあっても、そこで『非日常』という物語が終わりを告げてしまったとしても
 彼も私も人生はまだまだ始まったばかり、青春時代すら始まったばかりでしかない。
 人生と言う物語は続く。だから諦めなければ終わりじゃないのよ」
 朗らかに、やけくそ気味にすら思えるほどに笑っている。
 まるで涼宮さんが乗り移ったかのように。

 彼女は韜晦と諦観の仮面を外し、けれど朗らかに笑っていた。
 夢と希望の両立を決めた、とても良い笑顔で。
 きっと世界中の誰よりも素敵な笑顔で。

「そうね。だからそれでも良いのよ。仮に彼らが強く結びついていたとしても。
 中学時代の私は想いを形にすら出来なかった。けれど、今の私は想いをなんとか言葉に出来た。
 一歩一歩進めばいい。神の力だなんて舞台装置が終わったら、私はただの女として張り合って見たいわ。
 私だって悲しむ為に生きている訳じゃない、喜ぶ為に生きているつもりだから」
「復讐するは我にありですね!」
 あれ違ったかしら?

「私は大学に入ったら思い切り遊んでやろうって思いは捨ててないわ。だから未来に取っておく」
 今はその為の準備期間って事ですか?
「そうね。それに彼の非日常も長くは続かないわ」
 くくくと今度は意地悪く笑う。そう、彼女は笑っている方が彼女らしい。

「私と彼と涼宮さんが望んだから今回の事件が終わったように。きっと彼の非日常も長くは続かないわ。
 きっと涼宮さんは日常の方へ向かっているから。でなきゃ宇宙人や未来人達だって
 こんな短い準備期間で大騒ぎしないわ、そうは思わない?」
「そういえば」
 藤原さんと対峙した際、古泉さんも似たような事を言っていた気がする。
 彼女の力はいずれ無くなる。だからエイリアンは大騒ぎしていると。


「ふふ、いずれにせよ彼らには当分会えないわね。
 今は彼らの物語で、私は解り易い敵役か、空気を賑わすだけの役割にしかなれないもの。
 だから今は、中学時代の私がやりたいと思ったことを貫き通したいと思う。でなければ中学時代の決意が無駄になるもの」

41 :「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」11:2012/05/25(金) 01:31:39.46 ID:EnQUurV5
「けど、彼も今度は私を忘れないだろうから。長く会えないなら『新しい私』とギャップを感じてもらいましょう。
 身体的にも精神的にも、思い切りデジタルな変化を感じてもらいましょう。
 次に会う時、全く違う私になっていましょう。だから」

「だから今はもう、会えないわ」
「……本当に面倒な性分ですね」
 けど彼女はそんな人だ。

 彼女は甘い言葉になんて決して乗らない人なんだ。
 例えそれが「神様にしてあげます」って言葉でも、それが「素直になりたい」って自分の望みであっても。
 一笑に付してしまって、自分で問題を解決しようとする人だ。
 そんなとっても頑固で素敵な人なんだ。

 乗り出してばんばん肩を叩き、それからぐっと拳を固めてみせる。
「けど何が起きてもこれからは大丈夫ですよ。なんたってあたしがついていますもの!」
「ふふ、期待しているわ。じゃ」
 立ち上がる。

「そろそろ行きましょう。塾を休んでしまった分、自分で補習をしないとね」
「お付き合いしますよ」
「あら出来るの?」
「やってみせます」
 正直に言おう、あたしは考えが足りない。
 けれど、佐々木さんだって行動力と言うものが足りないわ。二人三脚には向いているんじゃないかしら?


 今回、あたしは問いかけた。
 ぐいっと両手を差し出して『どうしたいの』って、問いかけた。まるで少女漫画のワンシーンのように。
 鉄面皮で臆病な彼女に問いかけて、望みを引っ張り出してやりたかった。

『彼には素直になってほしい。素直になれなかった後悔なんて私だけで沢山だから』
 本音の彼女は呟く。彼を諦めてでも貫いたのはその思いだから。
 でもそれは本当にあなたの本音?

『……あの人の隣がいい』
 彼女は行動、声、態度、全てでそれを叫んでた。

42 :この名無しがすごい!:2012/05/25(金) 01:32:36.55 ID:8wi7CLK2
捕手

43 :「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」12:2012/05/25(金) 01:32:46.11 ID:EnQUurV5
『……あの人の隣がいい』
 彼女は行動、声、態度、言葉以外の全てで叫んでた。

『なら行けばいいじゃない。叩けよさらば開かれん!』
 あたしは少女漫画のように言ってやる。あなたは素直になれば言いと。
 けれど彼女は変人だから、笑ってこう切り返すのだ。

『だめよ。自分の力を信じちゃいけない』って笑うのだ。

『現実は感情じゃ変えられない。今、叩いたって開かれない。問題を解決してから挑みましょう』と
 自分は問題盛りだくさん。扉を閉ざしているのは期間限定の舞台装置。なら今は、自分の問題を解決しましょう。と
 理性の仮面で言ってのけるのだ。
 彼女は強い人だから。

 現実は感情じゃ変えられない。けれど理性だけで生きていくにはあたし達はセンチメンタル過ぎる。
 諦観を捨てて、未来を見据えて、ちょっとだけ図太くなった彼女は笑う。
 夢、本音、仮面を無理やり矛盾させない結論に至る。

 過去への想いじゃない。彼女は、今、まさに彼を好きなのだから。
 解決策がない訳じゃない。彼女は敗因を知っているから、だから諦めることなんてない。
 夢の為にすべてを諦めるよりも、ほんのちょっとだけ貪欲になってみましょう。
 あたし達はまだ人生のとば口にしかいないのだから。

「そうそう佐々木さん」
「何かしら」
「そうやって彼から好意を奪い取りたいって言う感情、なんて言うか知ってますよね」
「…………恋、かしらね」
 なら彼女は『恋』すら知らなかったのね。
 諦めてばかりだったのだから。
 けれど

「んん、なら今回の事件みたいに、彼の為なら自分は何かを失ってもいいって感情、そっちはご存知ですか?」
 返事は待たない。彼女はきっと言わないから、代わりにあたしが言ってやる。
 両方合わせて、ようやく一つの感情になるんだって。

「それはね、愛って言うんですよ」
 ――だから、いつか絶対に伝えるべきだとあたしは思うのです――――――(終わり)



■実際問題
「でも実際問題、どこまで彼は気付いてらっしゃるんでしょうね?」
「さてね。けれど気付いているとしたほうが話は通るわ」
「そんなものですかね?」
 ていうか、もし彼があの電話で佐々木さんの好意に気付いたなら、涼宮さんの好意にも気付いたって事で。
「あらそれが何か問題かしら?」
「知ってて言ってるでしょ」
 よしんば気付いてないならまだいいですよ。佐々木さんだってある意味救われます。
 けど気付いて、それでも涼宮さんに向き合わないなら。彼はちょっとモラトリアムすぎやしませんか?

「さてね? 事情だって考えられるわ」
「でも実際問題、彼の鈍感さって半端じゃないですよ?」
「……それは誰より知ってるつもりよ」
 目を反らされたので、ついでに言ってやる事にした。

44 :この名無しがすごい!:2012/05/25(金) 01:35:17.67 ID:EnQUurV5
「だってホラ再会の時だってです、せっかく佐々木さんがあんなにオンナノコに決めてたのにですねえ」
「橘さん?」
「だってそうでしょ」
 ニマニマと笑ってやる。

「自分を僕だの性差を感じさせないだのって娘の格好じゃなかったですよ。うふふ」
「何のことだかさっぱりだわ」
 鎖骨まるだしのミニスカばっちりな格好して何言ってんです佐々木さん。
 あんなのそこらの男なら、十人中九人が惚れちゃうレベルですって。あ、残り一人は勿論ホモか親友です。
 身体的成長どうこうも思わせぶりじゃないですか? うふふふ。
 ホント、言葉とそれ以外が反比例なんですよ。
 あ、また目をそらした。

「ねね、今度一緒にショップに行きましょうよ。佐々木さんならもっと似合うのありますって」
「だからね橘さん、私はそんなのより今は勉強をね…………」
 ワイワイやりながらあたし達は歩いていく。
 そうね、今はこれでいい。
 彼女の望みだもの。

 今はあたしが止まり木になろう。
 けれど、いずれは彼に代わってもらいたいところね。
 友達、親友、恋人? たまに「男女と見ると、恋愛関係と考えるなんて……」なんて綺麗事を言う人もいるけれど
 それすらも「男と女」に拘った、言葉の飾りでしかないと思う。

 誰だって、一番好きな人の、一番近いところにいたいものでしょ。
 むしろ「男」と「女」であるのは、現代社会の仕組み上、とても幸運な事ではないのかしら?
)終わり

我ながら長い。佐々木さん的に現状で橘さん相手に動揺するタイミングがあるなら驚愕の別れのシーン直後くらいだろうかと

45 :この名無しがすごい!:2012/05/25(金) 06:47:52.02 ID:+VCuAFMn
おは佐々木さん

>>30
>前スレラストの分は>>1のPart11以降  ttp://www10.atwiki.jp/sasaki_ss/に。
了解っす!
今は時間ないからSSは夕方にゆっくり読ませて頂きます

46 :この名無しがすごい!:2012/05/25(金) 07:38:35.47 ID:8wi7CLK2
>>44
乙です

47 :この名無しがすごい!:2012/05/25(金) 14:12:22.72 ID:mPBNexD7
佐々木はいらない子

48 :この名無しがすごい!:2012/05/25(金) 18:32:11.15 ID:+VCuAFMn
>>44
こういうの見ると、ほんと驚愕読まなくて良かったと思う
間違いなく破ってちぎって焼き捨ててるだろうから

49 :この名無しがすごい!:2012/05/25(金) 19:05:01.19 ID:oL740A6C
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1337863636/l100
「幸福の科学」 って何故あんなにも佐々木小次郎を敵視しているの?

50 :この名無しがすごい!:2012/05/25(金) 23:56:15.09 ID:8wi7CLK2
佐々木さんこんばんは

51 :この名無しがすごい!:2012/05/25(金) 23:58:32.69 ID:+VCuAFMn
おやすみなさい佐々木さん

52 :この名無しがすごい!:2012/05/26(土) 08:17:56.44 ID:7TtPenYD
佐々木さん、おはようございます

53 :この名無しがすごい!:2012/05/26(土) 09:59:08.41 ID:6UO/eK3n
どっかで佐々木さん小次郎対武蔵ハルヒのフィギュアなんかが出そうな気しないまでもない

立会人:細川キョン

54 :この名無しがすごい!:2012/05/26(土) 10:58:21.89 ID:Nsbdv2yf
佐々木小二郎と涼宮張飛だよ

55 :この名無しがすごい!:2012/05/26(土) 11:06:34.09 ID:6UO/eK3n
そこは佐々木関羽だろ

56 :この名無しがすごい!:2012/05/26(土) 12:21:01.59 ID:j6SXHY6g
.        , -‐- 、. , -‐-ー .、
.       ,'. /  ト、 ヽ   ヽヾ
        i. ((从ソ 从〉,ハハバゝ
.       l. (|┳ ┳i!i| ─ ─i! 
..      ,ハNiヘ'' ー.''ノiハ、. - ノ’ 
.         〈ヾ/゙ノi  /〈にづ┓___
        _.ノUUZゝぐ___,/__||卅]
        ~,'(_,(ソ__//゙> .> /ヾ⌒ヾ
        (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
.        ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'


57 :この名無しがすごい!:2012/05/26(土) 14:49:01.60 ID:Tel8H8ts
小次郎は武蔵だけじゃなく、武蔵の弟子や立ち合い人達が示し合わせて集団でボコったって話を聞くが、実際はどうなんだろう

58 :この名無しがすごい!:2012/05/26(土) 19:47:09.79 ID:X7ElAObg
>>56
         .lニl i|ヽ
       ..l|i_|__|>   ヽl|
        (__),   ー
        (_____)`ー    
        (__)    -
        (___)  __,.--
         | | l|i ̄
      ・   .| | ;
       .゚;・li|;|;。; ・
   .    〃;゚; ;;゚;ヽヾ, -‐-ー .、
.       ,'. /  ト、 ヽ   ヽヾ
        i. ((从ソ 从〉,ハハバゝ
.       l. (|○:::○i!i| ─ ─i! 
..      ,ハNiヘ:::ー:::ノiハ、. - ノ’ 
.         〈ヾ/゙ノi  /〈にづ┓___
        _.ノUUZゝぐ___,/__||卅]
        ~,'(_,(ソ__//゙> .> /ヾ⌒ヾ
        (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
.        ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'
                         

59 :この名無しがすごい!:2012/05/26(土) 20:00:00.77 ID:9YN//hFO
>>57
凄い話だな

60 :この名無しがすごい!:2012/05/26(土) 23:45:51.97 ID:DN7+i6zq
佐々木さん今晩は

61 :「くく、一口欲しいのなら言いたまえよ」1/2:2012/05/26(土) 23:52:52.12 ID:xCj0BT9L
「やれやれ、暑い日が続くね」
「歩き飲みは行儀が悪いぞ、佐々木」
 自販機から缶を取り出した佐々木へと言ってやる。多分に羨ましさ交じりに。
 しかしその声音を聞き分けたのか、こいつはニヤリと笑って見せた。

「くく、一口欲しいのなら言いたまえよ」
「俺はただマナーを指摘しただけだぜ」
 相変わらず無駄に鋭い奴だ、そう思いながら自転車を押す。
 薄暗い塾の帰り道、佐々木と俺はいつものようにバス停を目指して二人で歩いていた。

 ああそうだ塾だ。塾にさえ入れられなければな。
「察するに、塾に入れられたことで小遣い削減でもされたってとこかい?」
「何のことやらうさぎさんってな」
 こいつ心の声でも読めるのか。

「くく、そういう事にしておこう」
 言いながらやけに大きな動作で缶を振る。
「なんだコーヒーか?」
「まあそうだね」
 小さな口を缶にあて、すぼめながら飲む。
 ちゅるちゅるという吸い音がやけに音高く響いた。

「マナー悪いぞ佐々木」
「くく、飲料が飲料なので勘弁してくれ」
 意味不明な事を言いつつ、軽く飲み口を親指でさすると「どうだい?」という顔でこちらに差し出してくる。
 おうありがとよ。くれるならありがたく頂いてやろう。

「ん? なんだこりゃ」
 くにゃりとした感触があたる。
「くく、なに、コーヒーゼリーという奴さ」
 指差す先、缶を見るとまさにその通りだった。
「その味を缶コーヒーという媒体で再現したというわけだ」
「面白い事をするもんだな」
 好奇心の強い佐々木らしいチョイスと言うべきか。
 なかなか面白いな。

「口の中をごく柔らかい感触が跳ね回る感覚、なかなか面白いと思わないかい」
「おう。こりゃなかなかだ」
 やや吸い口を強くして飲むと口の中でゼリーが暴れる。
 とろり、くにゃりとした感触が心地良い。

62 :この名無しがすごい!:2012/05/26(土) 23:55:50.06 ID:xCj0BT9L
「くっくっく、そういえばだが」
「何だ? 改まって」
「いやね」
 くすくすと楽しげに笑い、こちらを覗きこんでくる。
「強く口をすぼめ、口内に粘膜を引き寄せる。いわゆる大人のキスとはこんな感触なのかな?」
 思わずゼリーを勢いよく飲み込むと、喉の中でカンテンが暴れた。

「した事ねえから知らねえよ」
「くっくっ、そうかい」
 佐々木は笑いながら缶を取り返し、わざとなのかこちらを覗きこみながら音を立てて吸い込む。
 いつもの偽悪的な笑みが一層邪悪に見えるぞこの野郎。

「おやおや。青春映画ならここで『なら試してみるか?』とでも言うんじゃないのかい?」
「俺もお前もそんなキャラじゃないだろ」
「くく、違いないね」
 そう佐々木が笑ったところでバスが来た。
 つうかもうバス停か。

「最後の一口はキミに進呈しよう。じゃあねキョン」
 言って俺の手に缶を押し付けると、ひらひらと手を振って別れる。
 排気ガスを噴出して走り去るバスを目で追いながら、俺は残った甘ったるいゼリーコーヒーを思い切り吸い込むと
 傍らの空き缶捨てに放り込み、自転車にまたがり走り出す。
 ああ、確かに気持ちいいな。

「そういればアレは間接キスだったな」と思い至ったのは、それからたっぷり一分後の事だった。
)終わり

ゼリーの缶コーヒーは人によっては別に珍しいものでもないけれど
ぶっちゃけコカコーラの自販機にない以上、やっぱり缶ジュースじゃ珍しいものの部類に入るよね

63 :この名無しがすごい!:2012/05/26(土) 23:56:40.70 ID:Tel8H8ts
ハルヒ登場人物でポーカーやったら佐々木さんは何位くらい?

ながもんとえみりんには絶対勝てなそうだけど、人類では1、2を争いそう

64 :この名無しがすごい!:2012/05/26(土) 23:56:42.27 ID:h+pV19IW


65 :この名無しがすごい!:2012/05/27(日) 06:43:13.33 ID:17y0hLhl
>>62乙乙
このキョンはおそらくちょっとだけ耳が赤くなってるなw

自販機のゼリーといえば、コーヒーゼリーよりファンタのふるふるシェイカーを思い出すなあ
あれ美味しかった

66 :この名無しがすごい!:2012/05/27(日) 08:11:37.73 ID:eelfu+pw
佐々木さんおはよう

67 :この名無しがすごい!:2012/05/27(日) 11:00:40.07 ID:zAkU3nL2
>>62
乙。関係ないけど果肉入りゼリー缶もあるわな。

>>63
長門は場合によっては手加減してくれるかもしれない。
個人的は喜緑さんと鶴屋さんにはかなわないと思う。
逆にみくる、古泉、谷口あたりなら手堅く勝てそう。
ハルヒに対してはお互いの精神状態で結果が左右される。
国木田には油断してたら負けてしまう程度。
キョンは肝心なときに勝てないと想像。

68 :この名無しがすごい!:2012/05/27(日) 11:11:58.90 ID:k1zyRgtw
>>62
おつです

69 :この名無しがすごい!:2012/05/27(日) 15:25:15.49 ID:17y0hLhl
>>67
ポーカー、一発勝負じゃなくチップの奪い合いならハルヒにはけっこう勝てそうな気がしてきた
強い手の時だけ大賭けしてきそうだからその時だく即降り、ブラフで削ってけば勝てるかも
喜緑さん鶴屋さんは確かに無理ゲぽいw

70 :この名無しがすごい!:2012/05/27(日) 23:41:03.60 ID:k1zyRgtw
     , -‐- 、、
.    〃   ; ヽヾ.
    ハミ((メノリ从))
    | i(| ┃ ┃ |!|
    | トリ、'' ヮ''ノl'!|  ファイアーなのです!
.   レ゙ {つ旦O リ
.    とく_/__l_j>

71 :この名無しがすごい!:2012/05/27(日) 23:44:32.13 ID:K8Ij1N0p
佐々木はいらない子

72 :この名無しがすごい!:2012/05/27(日) 23:54:09.85 ID:DHRCgNPT
佐々木さん今晩は

73 :この名無しがすごい!:2012/05/28(月) 00:15:52.08 ID:jQJWjP/e
佐々木さんを早くアニメでみたい

声は花澤さん。バニー巨大フィギュアに、ハルヒとの対比フィギュアなどなど欲しい

74 :この名無しがすごい!:2012/05/28(月) 01:43:12.80 ID:r+Yr1lIY
>>70
     , -‐- 、、
.    〃   ; ヽヾ.
    ハミ((メノリ从))
    | i(| -:::::ニニニ||=====l
    | トリ、i!ーi!ノl'!|
.   レ゙ {つ旦O リ
.    とく_/__l_j>


75 :この名無しがすごい!:2012/05/28(月) 06:47:54.59 ID:HFzNQIQ9
もう朝なのにまだまだ眠いです佐々木さん……。

76 :この名無しがすごい!:2012/05/28(月) 13:44:22.72 ID:/eGebEdC
佐々木は失敗キャラ

77 :この名無しがすごい!:2012/05/28(月) 19:47:39.94 ID:DU46MGG2
くっくっ

78 :この名無しがすごい!:2012/05/28(月) 20:44:48.10 ID:zWnGQhnD
くっくっくっ

79 :この名無しがすごい!:2012/05/28(月) 20:50:52.77 ID:027QVD5P
佐々木かわいいよ佐々木

80 :この名無しがすごい!:2012/05/28(月) 21:06:59.76 ID:BECbxdEN
.        , -‐- 、. , -‐-ー .、
.       ,'. /  ト、 ヽ   ヽヾ
        i. ((从ソ 从〉,ハハバゝ
.       l. (|┳ ┳i!i| ─ ─i! 
..      ,ハNiヘ'' ー.''ノiハ、. - ノ’ 
.         〈ヾ/゙ノi  /〈にづ┓___
        _.ノUUZゝぐ___,/__||卅]
        ~,'(_,(ソ__//゙> .> /ヾ⌒ヾ
        (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
.        ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'

81 :この名無しがすごい!:2012/05/28(月) 23:43:41.85 ID:zeI6hqUq
佐々木さん今晩は

82 :「キョン、リヤカーと言えばだが」1:2012/05/28(月) 23:49:02.99 ID:5zMxDadY
「ところでキョン、リヤカーはあるのに何故フロントカーはないのだろう」
「そりゃ引っ張る方がラクだからじゃないか?」
 実際に引いてみたらなんか解る気がするぞ、直進だって曲がるのだって大変だろう。

「くく、やはり経験に勝るものはないね」
「出来れば得たくなかった経験だがな」
 リヤカーを引っ張りながら軽口を叩き合う。
 九月とはいえまだ気温が高い。夏服だってのにとっくに汗でびっしょりだ。

「ちなみにリヤカーの起源とは、いわゆるサイドカーにあるという説が強いらしい」
「サイドって言うとバイクの横についてるアレだっけか?」
「そうだね」
 リヤカー後部から佐々木のうんちくが始まった。
 というか関係あるのかそれ?

「要するに荷台さ。それに日本古来の大八車が融合したらしいね」
 バイクの積載力を増やすべくサイドカーが考案され、更にそのサイドカーをヒントに、当時として高価なバイクを使うのではなく
 安価な自転車でも引ける荷台を考案、その際に大八車が取り入れられてリヤカーが誕生した、と。
 サイドカー由来だから自転車牽引用であり、そして大八車も取り入れられているから

「そう。こうやって人が引っ張るタイプもあるのさ」
 中学の授業、奉仕活動の一環として、俺達の班は廃品回収の手伝いをすることになった。
 そこで二人一組をつくりゴミをリヤカーで運んでいる訳だが、受験で忙しい三年にまで奉仕活動の授業をやらせる辺り
 ウチの中学は進学校とは縁の遠い代物なのだと断言できるな。
 せめて三年だけでも除外してくれればいいんだが。

「まったくだ。しかし先生方にも思惑があるのだろうさ」
「どんな解釈すればいいんだよ」
「うん、たとえばの話だが」
 リヤカーの後ろから数瞬の間。
 俺が主力として牽引し、後ろから佐々木が補助として押す格好なんでな。

「それこそ高校で進学校にでも進んでしまえばこんな授業などないだろうし、あるにしても格段に減るだろうからね」
「平凡な中学は中学なりに、経験だけでも積ませときたいってか」
「かもしれないね」
 進学校、か。

「なあ佐々木」
「そうだね」
 俺の言葉の半ばほどで、佐々木が一人で頷く気配がする。
「進学校に進む以上、僕はもう当分こんな経験をする事はないのかもしれないね」
「そうだな」
 少し前、あの、にわか雨の振った日の翌日だったか。
 佐々木は進路を市外の進学校に決めた。俺は平凡に北高だ。こいつとこうして過ごすのも、そう先が長い話ではないと確定した。

「くく、まあこの経験もまた稀有な経験じゃないか。キミだってそう慣れている訳ではないようだし」
「当たり前だ。リヤカーを引くなんざ俺だって初めてだ」
 俺の思考を遮るように佐々木が笑い、俺は軽口を返した。
 それがお気に召したらしく、なおも笑声が届く。

83 :「キョン、リヤカーと言えばだが」2:2012/05/28(月) 23:49:26.77 ID:5zMxDadY
「くく、ねえキョン」
「なんだ佐々木」
「僕は」
 珍しく躊躇う気配がする。
「そう、僕はキミの役に立てているかい?」
「言うまでもねえし、そもそもこんなもんは一人で引っ張るのが定石だ。補助がついてるだけでもありがたいってもんさ」
「そうかい?」
 なお躊躇う気配がする。
 なんでこんなんに迷うのかね。

「それにな、一人でやるより、こうしてお前とバカ話でもやりながらの方が気が楽ってもんだしな」
「そうか。そうかな……おっともう少しだよキョン」
「おう」
 俺のダメ押しに納得したのか、後ろからリヤカーを押す力を強めつつ、佐々木は俺にはっぱをかける。
 しかしそれがいけなかった。

「いや待て! そこだ、そこだよキョン!」
「なに!?」
 火事場に大八車を引っ張る江戸っ子の如く加速したのがいけなかった。
 あいにくと目的地はもう傍だったのだ。

「おお!?」
「きゃっ……」
 急停止した結果、積んでいたガラクタが崩れて佐々木が右手を痛めてしまい
 受験生だというのにいらん苦労をかけることになってしまった。

 俺の苦い思い出の一つだ。
 高校二年の今でも、もしかしたらたまに夢にでも見ているかもしれないくらいにな。
 まあ俺はビューティフルなドリーム以外、起きればさっぱり消えてしまうタイプだから実際のところは判らんが。


「こんなところか。こんな感じでただグダグダやってただけだぞ?」
 そう話を締めくくろうとしたところ
「ちなみにこの話には後日談があってね」
「ああそうそう……っておい」
 と割り込んだ声があった。

「おいこら国木田。なんでお前がSOS団の部室にいるんだ」
「いやちょっと用事があってね。それより皆が聞きたそうにしているよ? せっかくだからアレも話したらどうだい?」
 いつもの飄々とした調子で続ける国木田。だがな。
「断固として断る」
「それでね」
「おいコラ!」

84 :この名無しがすごい!:2012/05/28(月) 23:50:36.79 ID:5zMxDadY
 その後、秀吉の一夜城の逸話もかくやという勢いで荷を片付けたキョンは、嫌がる僕をリヤカーに乗せて学校にとって返してね。
 急いで保健室に行かなければならなかったのも確かだが、いやアレは恥ずかしかったな。
 振り落とされまいと必死でしがみついていたのをよく覚えているよ。
 ま、得がたい経験だったのも確かだけどね。
 くっくっく。
 
「っておい佐々木!?」
「やぁ親友。実はちょっと用事があってね」
 ひょいと国木田の後ろから現れた人影が続けたっていうか、佐々木よ何故お前がここにいる!?
 つうかぺらぺらと余計な事を語るな親友!

 幸い、右手を軽くねんざしただけだったそうなのだが、一時的とはいえ聞き手を使えなくなった責任を取らされたキョンは
 翌日の学校で丸一日佐々木さんの右手の代わりをすることになってね。

「それこそ授業中から給食時間まで。ぴったり机を合わせてさ」
「おい国木田! お前は別のクラスだったのになんでそんなに詳しく知ってんだよ!?」
「いいからちょっと黙ってなさいキョン! 古泉くん?」
「お任せを」
 さるぐつわを噛ませられた俺の前でこれに留まらず次から次へと中学時代の俺のアレなエピソードが語られることになり
 国木田と佐々木が「SOS団特別外部協力者」という形で外部協力者に登録されたのはまた別の話。
 しかし国木田、なんでまた佐々木を部室に連れてくるような事態になったんだ?

「別に? 偶然校門でうろうろしてるところを見かけたものだからね」
 それから国木田は「心境の変化かな」と呟くと、秘密めかしてた笑みで付け加えた。

「困難に挑むと決めた者同士、ちょっとした親近感もあるしね」
)終わり

安心と信頼の昔話オチ。

85 :この名無しがすごい!:2012/05/28(月) 23:59:35.69 ID:zeI6hqUq


86 :この名無しがすごい!:2012/05/29(火) 00:09:20.32 ID:bS5vV0ie
乙!
ちくしょークラスの奴らに交じって冷やかしたいぞこれは
顔全体真っ赤なキョンと耳だけ赤い佐々木さん見てニヨニヨしたい〜

87 :この名無しがすごい!:2012/05/29(火) 00:34:24.74 ID:fk5C6noX
>>80,56,2
.    ”;   , -‐- 、. , -‐-ー .、
.      ∵,'. /  ト、 ヽ.   ヽヾ
     ・・・i. ((从ソ.*.从〉,ハハバゝ
.     ∴l. (|l(。)(゚)i!i| ─ ─i! 
..   ・”  ,ハNiヘ'' ー.''ノiハ、. 一 ノ’ 
.         〈ヾ/゙ノi  /〈にづ┓___
        _.ノUUZゝぐ___,/__||卅]
        ~,'(_,(ソ__//゙> .> /ヾ⌒ヾ
        (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
.        ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'

88 :この名無しがすごい!:2012/05/29(火) 06:39:54.09 ID:W8RoaSak
佐々木さんおはよう

89 :この名無しがすごい!:2012/05/29(火) 08:26:12.66 ID:Zd73GLkl
>>84
乙。国木田の暴露ネタは安定してんな。国木田の困難はアレのことだな。
佐々木さんの決意次第では確かに共闘もあり得るかもだがどんなもんやろう。

90 :この名無しがすごい!:2012/05/29(火) 13:12:41.56 ID:JfPMl9G9
佐々木かわいいよ佐々木

91 :この名無しがすごい!:2012/05/29(火) 18:12:38.30 ID:bS5vV0ie
佐々木さんは将来鶴屋さんの優秀なブレーンとして辣腕奮いそう

92 :この名無しがすごい!:2012/05/29(火) 20:25:38.96 ID:JfJE2v3J
     ____
   ィ´:::::::::::::::::ヽ
   f::::(::::i::L.i_i_i__l)
   j::::::ヽ::| ゚−゚ノ::|
  /::::::::|:ノ`天')ν、 佐々木ーーーーーーー小次郎ーーーーー
  j::::::::::(,,ノ、_ハ.ゝ)::i
  ^―--(_ノ ヽ)一

93 :この名無しがすごい!:2012/05/29(火) 23:02:09.53 ID:Zd73GLkl
佐々木さんと鶴屋さんが交流して、そこに妹ちゃんが混じるようなことあったら、
確実に佐々木さんに新たな呼称が定着するだろうな…。

94 :この名無しがすごい!:2012/05/29(火) 23:08:23.93 ID:W8RoaSak
>>93
萌える展開だ

95 :この名無しがすごい!:2012/05/29(火) 23:16:25.07 ID:bS5vV0ie
さ、ささにゃん…

96 :この名無しがすごい!:2012/05/29(火) 23:55:52.64 ID:kcA8RwKH
佐々木ワン

97 :この名無しがすごい!:2012/05/30(水) 00:00:00.88 ID:DrnAwvtY
佐々木?
誰?それ?

98 :この名無しがすごい!:2012/05/30(水) 01:45:35.02 ID:UybotkGM
>>92
     ____  
   ィ´:::::::::::::::::ヽ  
   f::::(::::i::L.i_i_i__l) 
.   j::::::ヽ::| ゚−゚ノ::|._ 
.  /::::::::|:ノ 。)。)つ(:::::( 
.  j::::::::::(,,ノ、(i).ゝ)::i.):::::) 
  ^―--(_ノ ヽ)一 . ̄ 


99 :この名無しがすごい!:2012/05/30(水) 18:49:15.10 ID:sukXM4f2
おや、久しぶりだね九曜さん。どうかしたのかい?

100 :この名無しがすごい!:2012/05/30(水) 20:02:22.50 ID:OIvY+uxP
          ____
        ィ´:::::::::::::::::ヽ
       f::::(::::i::L.i_i_i__l)
       j:::::ヽ┃゚−゚ノ::|
     ../ ̄  ゝ⊃)) ̄∪  ̄\    キュッキュッ
         / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ.
.            ___
.          r':::::::::::::::::ヽ
.          (:::l__i_i_i_i__l:::)
.            |::::::|゚−゚|::::::|
        | ̄∪ ̄ ̄∪ ̄|  トン
        |    1 0 0   .|
    ../ ̄|         .| ̄\

101 :この名無しがすごい!:2012/05/30(水) 23:11:15.50 ID:MkN5kNHX
くーちゃんかわいいよくーちゃん

102 :この名無しがすごい!:2012/05/30(水) 23:26:20.64 ID:hSfBb9Ru
佐々木を出さなければ良かったのに

103 :この名無しがすごい!:2012/05/30(水) 23:33:48.51 ID:B3Qr0mMu
気温が下がりません…
暑いです佐々木さん

104 :この名無しがすごい!:2012/05/30(水) 23:51:25.58 ID:jume1BJj
どうも最近このくらいの時間になるとSS用のwikiが重い

105 :この名無しがすごい!:2012/05/30(水) 23:54:19.06 ID:UNND3IYQ
佐々木さん今晩は

106 :この名無しがすごい!:2012/05/31(木) 06:25:16.04 ID:HLa8btdg
朝は涼しいです佐々木さん



今のところは

107 :この名無しがすごい!:2012/05/31(木) 08:03:09.55 ID:emoZZXpB
佐々木さん、おはよう

108 :この名無しがすごい!:2012/05/31(木) 09:54:14.83 ID:tlJo2sKj
佐々木は後付けでいらないキャラ

109 :この名無しがすごい!:2012/05/31(木) 19:32:55.02 ID:U/ZRX0Aa
鷹が急降下してます(´;ω;`)
どうしたら再び舞い上がれるのでしょうか佐々木さん

110 :この名無しがすごい!:2012/05/31(木) 20:14:58.04 ID:RZIEbN3e
羽を羽ばたかせれば舞い上がるよ

111 :この名無しがすごい!:2012/05/31(木) 20:51:01.08 ID:0eA0DObO
上昇気流も欲しいよ!

112 :この名無しがすごい!:2012/05/31(木) 21:00:56.58 ID:R8mNCviQ
佐々木かわいいよ佐々木

113 :この名無しがすごい!:2012/05/31(木) 21:13:29.29 ID:RZIEbN3e
佐々木さん今晩は

114 :この名無しがすごい!:2012/05/31(木) 21:17:37.71 ID:U/ZRX0Aa
ID変わりまくりですどうしてですか佐々木さん

それと>>112-113、sageなさい

115 :この名無しがすごい!:2012/05/31(木) 23:29:24.28 ID:R8mNCviQ
SAGE

116 :Rainy Day?1:2012/05/31(木) 23:48:04.83 ID:NgCuQ3FZ
「それってどのくらいの確率なのですか?」
「どのくらいの確率って」
 それはある日、喫茶店で二人で昔話をした時の事。
 一通り語り終えた僕へ、橘さんがよくわからない事を言い出した。

 あの春先の事件から結構して、僕はそれなりに橘さんと打ち解けあい、それなりに昔話などをするようになっていた。
 彼女は「組織」や「機関」の興味深い逸話の代価に、僕の今昔の話などを所望したからね。
 四年前からずっと監視していたというから珍しい話でもないだろうと思ったが
 僕の視点というものに興味があったのかもしれない。
 その日に語ったのは

『岡本さんのならまだしもさ』
 我ながら、ホントにみっともない事を言ったあの事件。
 外をしとどふる雨を眺め、あの雨の日に、今にして思えば分水嶺だった日に、そう、僕が進路を確定した日に思いを馳せた。
 すると橘さんは「佐々木さんらしくないですね」と首を傾げ、やがて
「それってどのくらいの確率なのですか?」
 そう思案顔をして見せたのだ。

 確率?
 こちらも首を傾げて見せると、橘さんは補足を始めた。
 そう、確かに「進路の確定に迷った」のはそう長い期間じゃない。
 丁度その時に限って、折りよくあんな事件に出くわす確率なんてなかなかない。……そんな考え方もあるかもしれないけれど。

「それだけじゃないですよ。佐々木さんが傘も用意してなかったなんて」
 らしくないなんて言われても困るな。途中、キョンの家に寄った際でさえ空は晴れ渡っていたのだしね。
「けど女心と秋の空というでしょ? 秋空なんかそんなものよ」
「そこはそうかもしれないですけれど」
 九月の事件だもの。

 しかし橘さんは食い下がる。
 曰く、僕とキョンが学校から二人で塾に向かうのは一週間にたったの二日。
 学校から塾までの所用時間はおおよそ十五分、しかもその日、僕は初めて「妹さん」と語り合ってしまった。
 天候の急変にもおよそ数分、僕らが「濡れ鼠になり、二人きりになる」なんて、偶然の積み重ねが起きないと発生しないのでは、と。

 たったの十五分。
 ほんの少しタイミングがズレるだけで、キョンの家か、或いは塾に間に合うかいずれかにずれ込んでいた。
 それも「進路を確定する為に迷った」ほんの数日に、週に二日しかない日に起きた事件。
 そのズレがなければ、僕らのありようは全く違っていたのではないか、と。

117 :Rainy Day?2:2012/05/31(木) 23:48:33.03 ID:NgCuQ3FZ
「神秘主義者みたいな事言うのね」
「いえ、確かに神秘主義者といえばそうですけれど」
 そういえば彼女は元々信奉者のようなものだと自分で言っていた。
 なら偶然に意味を持たせたがるのも仕方ないか。そもそも花の青春時代、普通なら占いだのにハマっていてもおかしくない年頃だし。

「そうですね。あたし達は思春期ですよね?」
 何かしら橘さん。というか橘さんにそういう話のつなげ方は似合わないわよ?
 そう茶々を入れる私をスルーし、再び橘さんは没頭する。

 学校が終わるまで晴れていた事には、二つ意味があったのではないかという。
 一つはもちろん雨具を用意していない事、もう一つは。
「だって晴れじゃなきゃ、佐々木さんがメゲる要素が小さくなっちゃうじゃないですか」
 なにかしら橘さん。メゲるって人聞きの悪い。

『岡本さんのならまだしもさ』
 古い記憶のフラッシュバックを聞き流す。

「同世代の割に発育の良い娘なんて、クラスに一人二人はいるものでしょ?」
「ええ、成長期なのですし」
 けれどもと続ける。

 その日は最後のプール授業だった。
 授業形態は教師によるだろうけれども、僕とキョンが二人、いや三人で語り合えるような自由時間がもてたのはたまたまの事だったし
 だから、キョンが「女性を見る目線」で岡本さんを見ていたことを、僕がじっくりと観察できてしまったのも
 それはたまたまのことだったという他ない。

『おわっ!』
 同日に岡本さんに至近距離まで接近された時の、キョンの間の抜けた声を今でも思い出せる。
 彼女のような「女性」を感じさせる少女がすぐ傍にいたのも、その反応を傍らで見ていたのも、たまたまのことなのさ。
 だからこの話はもう終わりにしよう。

「でも彼女が居なければ、『彼だって健全な少年なんだ』って意識する事もありませんでしたよね。
 佐々木さんへの目線が『そうじゃない』って、きっちり判断できたのは、他でもないその日にプール授業があったからですよね?」
 橘さんはしつこく私に切り込んでくる。
 忘れるべき記憶に切り込んでくる。

「そうそう、佐々木さんの中学の制服も結構珍しいですよね」
 そうかと思ったら矛先が変わった。
「サスペンダー付きのスカートでしたか?」
 いや、変わっていない。
「サスペンダーって上半身を締め付けますから、余計に身体のラインが現れちゃいますよね?」
 岡本さん、彼女は女子高に行ったと聞いているけれど、僕もそうしたほうがよかったのかもしれないね。
 そうすれば少なくともここまで心を乱されることだけはなかったろうから。

118 :Rainy Day?3:2012/05/31(木) 23:48:51.25 ID:NgCuQ3FZ
『僕の貧相な胸部なんてマジマジと見たところで益にはならないだろう? 岡本さんのならまだしもさ
 まったく、本当にやれやれだよ。この雨に対しても、僕自身にもね』

 僕は常に理性的にありたい。
 そう「理性的にあろう」としている人間だ。
 であるなら、情動的な反応を返してしまったあの雨の日の事件は、僕にとってあらゆる意味で恥じるべき事件なんだ。
 そうじゃないか。他でもないその日にキョンにそう語り聞かせたばっかりだったじゃないか。

『佐々木、お前その理屈っぽい喋りを改めたらさぞかしモテるだろうにな』
『キョン、恋愛なんて精神病さ。そんなものに浮かされるのではなく、僕は理性的にありたいと思っている』
 他でもないその日にキョンに言って聞かせたばかりだったんだ。恋愛なんて精神病だと。
 僕には恋愛なんていらないなんて語っていたんだ。
 得意げに、長広舌を振るってね。

『僕はモテる為に変わる必要なんてない。だって今、僕はとても幸せなのだからね』

 本当はたった一言で済むのに、ついムキになって語ってしまった。それくらいに「今」も「今の僕」も大事だったんだ。
 なのに「キョンに女と見られていない」って解ったとき、なんで衝撃を受けなきゃいけなかったんだ?
 ん? ああ解ってるよ、その意味くらい解ってる、解ってるんだよ。
 僕は僕でありたい、今のままでいいんだって言い続けた。
 だから進路だって隔てたんだろ。

 考えちゃいけないんだよ。
 そもそも週に経った二日しか起き得ない事件だったなんて。
 あの日、偶然の積み重ねが起きなければ、もし少しでもタイミングがズレていたらなんて。
 あの頃、僕がもっと身体的に成長していたなら、キョンに嫌でも女と意識させるような、そんな肉体だったらなんて。
 あの日、やれやれなんて言って思考を止めなければどうなっていたろうか、なんて。
 もっと素直になっていたら、なんて。

 一つでも違っていたら、僕は、僕らはどうしていた?

 考えちゃ、いけない。
 ほんの少しのif、都合のよい「もしも」を思い返してしまうなんて、そんなのは決して僕の思考にあるべきじゃないんだ。
 そんな虫のいいことなんて考えちゃいけないんだ。
 それは「佐々木」らしくない。

119 :Rainy Day?4:2012/05/31(木) 23:49:13.01 ID:NgCuQ3FZ
「雨と言えば、九曜さんがいつかビニール傘を差してきた事があったね。
 あれはどうやって買ったのかしら。彼女がコンビニで物を買うなんて想像もつかないけれど」
「ええ、あれは不思議でしたね」
「どうやってコミュニケーションをとったのかしら」
 橘さんは済まし顔でコーヒーを啜る。

「そうですよね。あの日も雨が降ったんですよね」
 あの日、キョンと三度目の再会、橘さん・藤原くん・九曜さんで構成されたSOS団もどきの初会合の日。
 あの日も雨が降ったから、九曜さんがなんとビニール傘を……
「そうです。降水確率はたった10%だったのに」
 じっと橘さんは手元のコーヒーを見つめている。
「αルートじゃ晴れていたのに」

 あの日の前日、世界は二つに分裂したという。
 あの二週間、僕らの世界は知らず「α、β」の二つに分裂していて、僕らはβメインで過ごしていたのだと。
 二つの世界の記憶は混ざる事無く共存し、意識することで思い出すことが出来るのだ、と。
 ま、「意識する」事を考えられる者自体はごく限られているだろうけれどね。
 あの事件を知っていなければ、意識することすらないのだから。
 認識しなければ存在しないも同然なのだ。

 そしてβルートでは雨が降った。
 降水確率は10%しかなく、実際αルートではさんさんと日が差したというのに。
 僕らが会合を開くと決めていた日、まるで警告でもするかのように、たった10%の降水確率を突いて雨が降った。
「くっくっく、想像力豊かなのだね橘さんは」
「そうですかね?」
 橘さんはじっと見つめてくる。

「いやいや、けなしている訳じゃないよ。想像力は人間が持っている大事な能力だからね」
 僕は、いや僕らは自分自身の一つの視点しか持てない。だから物事の真実を全て観測なんてできない。
 同様に他人の本音も言動から想像する他ないんだ。僕らは誰もが「僕」という一人称で描かれた物語の中を生きているのだからね。
 よく教訓として「多角的な視点を持て」と言われるのも訳だよ、人は一つの視点しか持てないのだから。

 擬似的に他人になり「自分が彼ならどう考える?」「自分がされたくない事は、他人にしてはならない」。
 想像力を駆使し、視点を変える。それは人間に与えられた大いなる観測能力なんだ。
 だから橘さん、想像力を駆使するのは恥ずべきことではない。けれど
「そうやって他人を貶めようとするのはよした方がいい」

120 :Rainy Day?5:2012/05/31(木) 23:49:34.81 ID:NgCuQ3FZ
 僕も想像力を駆使したから解るよ。キミはこう言いたいのだろう?
『涼宮さんが力を使ったのではないですか?』と。

 けどもう少し想像力を働かせてみたまえ。
 笑っちゃうよ。涼宮さんは当時キョンの事を知らなかったはずだろう?
 それにそんな細やかな介入どころか、当時は願望実現としてすら「力」をまともに使えなかったはずじゃないのかい?
 中学時代の涼宮さんは苦労を重ねてきたはずだろう?

 それに彼女は外観はどうあれ、内心は常識的で高潔な女性だよ。
 今回殆ど接点はなかったが、小学校の頃の彼女ときっと変わっていないはずさ。僕はそう思っている。

「あたしは」
 橘さんは重たげに口を開く。
「あたしは今回の事件で涼宮さんの力を、そして彼の好意の行く先を知りました。
 けどもう二つだけ知ったことがあるんです。知った今だから、余計に疑問になった事があるのです」

 今回の事件の中心の一つ、未来人の藤原くん。
 彼は「力」を使うことで『自分の姉が生き残る世界』を確定させようとした。
 それは僕らから見れば未来の事だ。けれど未来を変えるという事は、つらなる過去もまた変わるという事だ。
『この時間平面から未来への時空連続体を一気に書き換えるんだ。途中の歴史などどうなっても構わない。
 時間平面が僕らの未来で確定したならば、あとで顧みる余裕もできるさ』
 そう、彼は語ったという。そして

『そして涼宮ハルヒはとっくにそれをやっていたんだ。僕たちがここに来る、はるか前に……』
 では「それ」とは何なのか。それを推測する鍵。
 それはやはり藤原くんの言動にある。

『お前たちが根城にしている、しょぼくれた小部屋にだ』
『あそこが全ての元凶なんだ、未来への鍵、いや楔というべきかもしれない』
『そこにはありとあらゆる可能性が存在し、同時にまた、ありとあらゆる可能性への進展を妨げている』
 そしてあの場所こそ、キョンが関わり『SOS団がSOS団として存在する為の』あらゆるイベントを引き起こしてきた場所なのだ。
 ……待て、おかしいぞ、なんでそんな事が僕に解る?

「解ってしまうから仕方がないのです」
 僕の違和感を察したのか、困ったように橘さんは言う。
「きっとそんなものなんじゃないのですか? それに佐々木さんはあの事件で既にその感覚を味わっているはずですよ」
「一体何を言っているんだ?」
「だってそうでしょう?」
 苦笑する。
「佐々木さん。あなたが知っているのは、小学校時代と、あの春先、たった二回出会っただけの涼宮ハルヒでしかありません。
 なのに何故『今の』涼宮ハルヒをそこまで信頼し、彼女の好意を察することが出来たのですか?」
 キョンを介して察した、というだけでは納得できない。
 そう橘さんの目は言っていた。

121 :Rainy Day?6:2012/05/31(木) 23:51:09.95 ID:NgCuQ3FZ
「僕は」
「けどそれは今回の件とはまた違う話でしょう」
 こほん、と吐息を吐く。その音が知らずヒートアップしていた心を引き戻した。
「……私は」
「あくまで想像に過ぎませんけれど」
 遮るように前置きし、橘さんは自分の想像を口にする。

 四年前、涼宮さんは自らの力を使い『SOS団が存在する』という未来だけを確定させたのではないのか、と。
 藤原くんが『お姉さんが生きている』未来だけを確定させようとしたように。

 するとどうなる?
 僕たちの歴史は「SOS団の誕生」を経由してしか進まない。あの「部室」を経由しなければ、あらゆる可能性は展開しないのだ。
 いわば「SOS団」は未来への鍵であり、ありとあらゆる可能性が存在する場所なのだ。
 そして同時に、過去と未来をつなぐ永遠不滅の「くさび」なのだ。
 あらゆる可能性を縛り、停滞させる存在なのだ。

 僕らの世界は「SOS団が誕生する」という歴史を経由しなければ存在し得ない。
 例えばTPDDというタイムマシンは、SOS団誕生を経由しなければ、涼宮さんが基礎理論を「文芸誌」で生まなければ存在し得ない。
 キョンと朝比奈さんが出会い、涼宮さんが家庭教師をしている少年、という接点がなければ存在し得ない。
 朝比奈みくるの未来は、SOS団を経由しなければ存在しない。

 逆にSOS団もまた、朝比奈みくるが「七夕事件」で涼宮ハルヒを北高へ導かなければ発生し得ない。
 けれど未来がSOS団に縛られているからこそ朝比奈みくるの未来は存在するのだ。
 未来人はどうあろうと動かざるを得ないのだ。
 なんてパラドックスだろう。

『途中の歴史などどうなっても構わない。時間平面が僕らの未来で確定したならば、あとで顧みる余裕もできるさ』
 ああそうだ。それこそ朝比奈みくるが奔走している理由ではないのか?
 涼宮さんが歴史を確定させたからこそ、未来人達は奔走している?
 TPDDの空ける『穴』だけではなかったのかもしれないのだ。

 ああなんて妄想だ。
 けれど妄想はなおも続いてゆく。

「SOS団が存在する事だけが確定しているというのなら、その『途中の歴史』はどうなります?」
 涼宮さんの人格など関係無い、彼女がただ無意識に願っただけなら関係ないのだ。
 どんな偶然が積み重なったって決して涼宮さんには関係ないのだ。
 全てはただつじつまが合わせられただけなのだから。

「けれど、そんなのは妄想だよ」

122 :Rainy Day?7:2012/05/31(木) 23:52:01.06 ID:NgCuQ3FZ
「けれど全ては私が選んできたことなのよ」
 あの雨の日が、インパクトのある事件だった事は認めるよ。けれど
「それでも、全ては自分で選んできた事よ」
「そうです。そうかもしれません」
「かもしれない、じゃない」
 断言する。
「私は選んできた」
 支払いを済ませて喫茶店を出る。
 とっくに宵闇を越え、まばらな星が瞬く空を見上げる。

 僕が一時的に得た記憶は、あくまで僕と同じ「器」である涼宮さんと「鍵」であるキョンのものでしかない。
 彼らの視点で得た記憶はあくまで彼らが知りえる記憶でしかない。
 そこに全てが記されているわけではない。
 だから、その先は想像でしかない。
 妄想電波でしかない。

「私は私の過去を信じる。間違いなんてなかったってね」
「けれど佐々木さん、あなたの判断には一つだけミスがあったと断言できます」
 自分の支払いを済ませて小走りに僕を追いかけながら、橘さんが聞き捨てならない事を言う。
 なんだい? まだ何か言うつもりなのかい?
「だってそうじゃないですか」

「佐々木さんは、彼に女と見られてなかったって感じたのでしょ?」
『岡本さんのならまだしもさ』
 古い記憶のフラッシュバックを聞き流す。
「けれど彼は言ったのでしょう?」
 くすくす笑って口真似する。

「『佐々木、お前その理屈っぽい喋りを改めたらさぞかしモテるだろうに』ってね」
「それが一体どうしたのよ。私は見知らぬ誰かにモテる為になんか変わりたくなんかない」
「いえ、だってコレ、佐々木さんを美人だって言ってるのと同意ですよ?」
 思考が一旦硬直する。

「佐々木さんって自分を低評価する事が多いですよね。もしかして『褒められた』事があんまりないんじゃないですか?」
「それとこれとは別問題、私はただ自分を客観的に評価してるだけ」
「それにもう一つ」
 とっとっと、と軽く追い越してくるりと廻る。

123 :この名無しがすごい!:2012/05/31(木) 23:56:02.82 ID:NgCuQ3FZ
「国木田さんってご存知ですよね? 彼、好きな女性がいるらしいですよ?」
「あら。あの飄々とした人がね」
 意外と言えば意外だ。
「それを彼に相談したら、彼、すっごく応援してたそうです」
 橘さんはまたまたうふふと笑って見せた。

「佐々木さん、あなたが「告白された」って伝えた時とは、随分反応が違うと思いません?」
「ストーカーは感心しないわよ橘さん」
 冷たく言ってやってもまだ笑っている。
「佐々木さんだって、彼の全部を知ってる訳じゃないんですよ」
「当たり前じゃない」
「それにね」

「佐々木さんは涼宮さんは普通で常識な感性を持っていて、彼を能力で縛ったりする卑怯者じゃないって信じているんでしょう?」
「そうよ。当たり前じゃないの」
 当たり前の言葉を返すと、困った人はニヤニヤ笑いを返してきた。
「そう、あなたも彼も彼女も、誰もが普通で常識的で、ただただ普通に恋愛をしているだけだと言うのなら
 彼の心だって、ちゃんと変えられるって事なんじゃないでしょうか」

「想うばかりじゃ想いは届かないのですよ?」
 どうだとばかりに笑う彼女に、私は溜息をついて言い返した。
 頬が少しだけ緩んでいる事を何となく自覚しながら。

「当たり前じゃない」
 意識的に片頬を歪めシニカルに笑み返す。
 そうさ、それが僕らしい、「佐々木」らしい笑みのはずだからね。
)終わり

部室に入る前の藤原の語り、朝比奈さん(大)辺りの語りと合わせると
そういう考え方も出来るよねというお話

124 :この名無しがすごい!:2012/06/01(金) 00:18:33.53 ID:C+lJ4438
乙です

125 : 【小吉】 :2012/06/01(金) 06:17:28.38 ID:S2ZsQ1Kt
おつー
俺はもうちょっと厳しい見方をしてるけど、それ言ったら>>120みたいに佐々木さんに怒られそうだから控えときます

126 :この名無しがすごい!:2012/06/01(金) 06:37:00.46 ID:eN46Lw3x
原作のキョンは佐々木眼中無しなのに、このスレでは酷いな

127 : 【大吉】 :2012/06/01(金) 18:13:18.54 ID:UvJKPil1
佐々木さんに大吉を!

128 :!omikuji:2012/06/01(金) 23:40:34.73 ID:D6VmTOZ9
>>124
乙ですたい

129 : 【小吉】 :2012/06/01(金) 23:41:13.73 ID:D6VmTOZ9
omuikuji

130 :この名無しがすごい!:2012/06/01(金) 23:46:12.44 ID:U2TUpULm
>>125
佐々木&橘が語ってる話って体裁だからその辺は限度がある

131 : 【中吉】 :2012/06/01(金) 23:56:57.44 ID:gwZuTbL8
佐々木かわいいよ佐々木

132 :この名無しがすごい!:2012/06/02(土) 01:28:55.33 ID:cYkesFYH
佐々木さん今晩は

133 :この名無しがすごい!:2012/06/02(土) 09:30:15.27 ID:2FlnuOVc
このペースだとまた容量オーバーで最後まで行かねーな、こりゃ

134 :この名無しがすごい!:2012/06/02(土) 09:50:55.66 ID:cYkesFYH
SSの感想を短く書いていけば、容量オーバーが免れる

135 :この名無しがすごい!:2012/06/02(土) 09:53:19.55 ID:WI/0HEri
みんなもっと佐々木さん語ろうぜ〜

天気が微妙な日の佐々木さんは折りたたみ傘?簡易レインコート?

136 :この名無しがすごい!:2012/06/02(土) 16:00:46.19 ID:WI/0HEri
犬佐々木さん転載
http://i.imgur.com/YDrzk.jpg

137 :この名無しがすごい!:2012/06/02(土) 18:19:19.57 ID:ggWpwWMh
>>136
サンクス

138 :この名無しがすごい!:2012/06/02(土) 21:38:10.21 ID:1ziIzg7m
>>136
かわええ

139 :この名無しがすごい!:2012/06/02(土) 23:45:39.21 ID:sW3f/lk8
佐々木はそんなにかわいくない

140 :この名無しがすごい!:2012/06/02(土) 23:52:46.67 ID:8MTeDfaD
佐々木かわいいよ佐々木

141 :この名無しがすごい!:2012/06/03(日) 01:44:40.19 ID:IadlCa9T
俺の親友がこんなに可愛いわけがない

142 :この名無しがすごい!:2012/06/03(日) 06:08:37.10 ID:T5gy7mY7
だからもう親友やめて嫁さんにしよう

143 :この名無しがすごい!:2012/06/03(日) 12:07:32.42 ID:kvF6Qhuw
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338686968/l100
今「涼宮ハルヒの分裂〜驚愕」読み直してるけど佐々木が可愛すぎて


144 :この名無しがすごい!:2012/06/03(日) 12:19:21.50 ID:CWpm4524
漫画の16巻のP.137の佐々木ってレッサーパンダに似ていると読むたびに思う

145 :この名無しがすごい!:2012/06/03(日) 16:48:55.23 ID:V1efPxp2
言魂システムが売りのスーファミのRPGルドラの秘宝買ったので佐々木さんの名前入れてみた
ササキ:単体即死8消費
キョンノヨメ:単体すばやさアップ消費17
ササキサン、ササキョン、ササキング、ササッキー、ササキックは消費の違いこそあれみんな全体に風属性ダメージ

他になんか良さげなワード無いかな〜

146 :この名無しがすごい!:2012/06/03(日) 23:27:55.25 ID:GnoV9nAG
佐々木かわいいよ佐々木

147 :この名無しがすごい!:2012/06/03(日) 23:29:22.37 ID:CZu7bUb4
佐々木さんお休みなさい

148 :「ほんの少し寂しくなったんだ」1:2012/06/03(日) 23:49:06.57 ID:iIl3/ihM
時間軸上は驚愕小冊子のrainy day、分裂で恋愛は精神病云々の日は同じ日なのよね

 それは、ほんの少しの違い。
『あの日、ほんの少しだけ寂しくなったんだ』
 いつものように楽しそうに笑いながら佐々木は言ったものだ。
『あの日、ほんの少し寂しくなったんだ。けれど結果からみれば正解だったね』
 何気なく言って、あいつはいつものようにくつくつと喉奥で笑っていた。
 そんな何気ないある日の出来事。


「風邪?」
 先生の言葉に僕は少し呆れたような声を出してしまった。
 周囲からくすくすと生暖かい笑いが届き、赤面をどうにか押し込める。
 やれやれ、キョン、キミは休んでしまっている時ですら僕の心を揺らめかすのかい? 困った友人を持ったものだよ。

 中学三年のある日、雨に濡れて身体を冷やした、と言う理由でキョンが休んだ。
 最初はそれだけの事だった。

「まったく。今日は中学校生活最後のプールの日なのに」
「あら? 彼に見てもらえなかったのが残念とか?」
「誰のことかしら岡本さん」
「さてねえ」
 最初は翌日には来るものだと思っていた。
 いつものようなとぼけた顔で。

「そうそう佐々木さん、進路希望用紙、まだ出してないのあなた達だけよ?」
「ん。解ってるわ岡本さん」
「彼と一緒に出してね?」
「はいはい」
 けれどそれが二日続いて。

 いつものように喋れないのが心残りだった。
 今日も色々あったのに、理屈っぽい方の「僕」が色々と考えていたのに。

 放課後、ゲリラ豪雨が降る中をバスで塾に向かったその翌日。
 そう、三日目を数えた頃、僕は何故かキョンの家の前に立っていた。
 あれこれと用事をこじつけ、プリントを運ぶ役をかっさらった僕を、岡本さんがこれまた生暖かい目で見ていたのをおぼろげに覚えている。
 我ながららしくない。けれどそれでも僕はここに来たかったのだと思う。
 たった三日間で僕は少しだけ、あー、いや。入ろうか。

 ちょっとだけの緊張を押し隠しながらインターホンを押すと、彼のご母堂が出られた。
 これまたちょっとばかり緊張する。ちょっとした話くらいは聞いていたけれど、こうしてちゃんとお話しするのは初めてだったから。
 同級生、それも異性の同級生の親御さんなんだ、緊張くらいするものだろう?
 何を話したって? いいじゃないか別に。
 忘れた? いや覚えているさ。

 少しばかり話し込んでプリントを渡そうとしたところ、せっかくだからと寝ているキョンの部屋に通されてしまった。
 こうしたおせっかいなところは彼と同、あー、いや別におせっかいじゃない。
 別に僕はプリントが渡せればそれでよかったんだしね。
 どうも話が脱線気味なようだ。
 入るよ、キョン。

149 :「ほんの少し寂しくなったんだ」2:2012/06/03(日) 23:49:49.94 ID:iIl3/ihM
「やあ」
 返事はない。そっと傍らに寄ってみる。
 初めて入った彼の部屋は、普段のイメージ通りシンプルな部屋だった。
 まあプラモデルでもズラッと並んで居たりしたならばご母堂だって僕を入れようとはしなかったかもしれないけれど。
 シンプルな部屋の雰囲気に従い、僕はシンプルに彼の傍らに寄っていく。

 三日も休んだから熱は大方引いたのか、安らかなというか、少し間の抜けた寝顔。
 前は塾でよく見かけた、けれど九月にもなるとさすがに見かけなくなった、キョンの寝顔。
 頬が緩みきった寝顔を見ていると、僕まで頬が緩むのを感じる。
 起こさないように、そうっとそうっと傍らに寄る。

「ねえ、キョン」
 そうして彼の顔を上から覗き込んで、唐突に、とても安らいでいる自分に気付いた。
 ああ、僕は今、とても幸せなんだなって。

 肩から力を抜いて、ここ三日の自分を再確認してみる。
 そりゃ岡本さんが心配するわけだよ。ああそうとも、僕はすごく、そう、僕はすごく寂しかったんだ。
 たった三日間、けれど僕はキョンがいない日常というのを知ってしまった。
 そのどうしようもない寂しさを、悲しさを、知ってしまったんだ。
 そうとも悪いかね? 僕だって人の心があるのだから。

 だから改めて思ってしまったのだ。
 やっぱり幸せなんだなって。

 そっと指先で彼の額に触れると、ぬくもりが伝わってくる。できたばかりの傷口を、手のひらで包んだ時の様な感触を感じた。
 流れ出ていたものが止まって、暖かくなってくるような感触。
 どうしようもないほどに頬が緩んでくる幸せな気持ち。
 嘘はつくなと誰かが言ってくれた気がした。

 僕は強くあれると信じていた。けれどそうでもなかっただろう、と。
 強くあろうとした理性的な僕が、激情家な私に言い負かされてしまったきっかけの一つさ。

150 :「ほんの少し寂しくなったんだ」3:2012/06/03(日) 23:50:25.81 ID:iIl3/ihM

「あの日はびっくりしたぞ」
 俺がなんか重いと思って目を覚ましたら、佐々木が寄っかかっていたんだからな。
「くっくっく、キミのすっとぼけた寝顔を覗き込んでいたらつい、ね」
「だからって年頃の男子中学生に対してだな」
「キミにならいいだろう?」
 佐々木は面白そうに覗き込んでくる。
 中学指定のこれまたやぼったい冬服の上に、やたらめったらと眩しい笑顔を乗せたまま。

「キョン、キミになら良いだろう?」
「まあそうだけどな」
 俺は、俺の聡明で、どっか無防備な彼女の頭をくしゃくしゃと撫でると
 佐々木はくすくすと笑顔を浮かべて非難してきた。
「こらこら止めたまえキョン」
「いやだね」
「まったく酷い人を彼氏に選んでしまったものだ」
 改めて、付き合い始めて知ったことだが、こいつはいつでもこんな奴なんだ。
 言葉と態度がどっか矛盾している、そんな奴だ。けれどそれも、これまた最近徐々に鳴りを潜めている。そして

「まったく、なんでこんな酷い人に惚れてしまったのだろうね?」
「こっちの台詞だ」
「やれやれ」
 そして、ちょっとだけ佐々木の言葉は前よりも直截的になった。
 前よりも腹を割って、解りやすくなった。

「こっちこそなんでこんな理屈っぽい変な女に惚れたんだろうな?」
「こっちの台詞だよ」
「やれやれ」
 だから、俺も前より意図的にバカっぽくなった。
 前からバカだった? うるせえよ。

 そろそろ受験も近い。
 進学先が別れるのも近い。
 けれど携帯番号は交換したし、その、二人セットで申し込める携帯割引プランもバッチリだ。
 だからきっと俺達はまだ一緒に歩けると思う。
 同じ市内に住んでるんだしな。


「ねえ、キョン」
「なんだ佐々木」
 キョンの隣を僕は歩く。
 ほんの少し、夏ごろよりもほんの少し近く、歩いていると時々手の甲と甲が触れ合うような距離で。
 高い高い、青い青い空の下を歩く。

151 :この名無しがすごい!:2012/06/03(日) 23:53:11.39 ID:iIl3/ihM
 そうとも、アレはきっかけ。
 人の心はたった一つの事件で様変わりこそするかもしれないけれど、深く馴染ませていくのはやはり時間という奴なのさ。
 九月にあんな事件があって、それから少しずつ僕らは距離を縮めていった。
 少しずつ、少しずつ、その度に小さな発見と喜びがあった。
 自分の心の中ですらロクに知らなかった事を知った。

「ねえキョン、知っているかい? 砂漠の空はこちらよりも藍色に近いそうだよ?」
「ほう、つうか藍色ってどんな色だっけか?」
「それはね……」
 空気中の水分が少ないからだそうだけど、なら空気中の水分が凍り落ちているであろう局地の空も、そんな色なのかな?
 逆に湿気が高いという東南アジアの空はどんな色をしているのだろうね?
「ねえキョン、いつか、一緒に見に行かないか?」
「それもいいな」
「ん」

 二人で通学路を歩き、キョンの家に二台止まった自転車を引き出して、二人並んで塾へ行く。
 これじゃ彼の荷台には乗れないけれど、代わりに二人で一緒に帰る事が出来る。そうさ、彼に家まで送ってもらうことが出来る。
 塾のある日、僕はキョンの家まで自転車で行って、それから二人で学校へ登校することも出来る。
 そうして放課後、また二人並んで自転車で塾まで向かうのさ。

 キミの背中を堪能は出来なくなったけれど、時には僕が前を、時にはキミが前を、広い道では並走して、僕らは自転車で駆けて行く。
 ねえキョン、受験が終わったらツーリングしようよ。定番だが植物園、動物園、水族館と言うのもいいね。
 ああそうさ、まだ僕らはボーイズ・アンド・ガールズに過ぎない。
 だから自転車にしか乗れないけれど、いつかは自動車に乗ろう、いつかは飛行機に乗ろう。
 いつか二人で藍色をした空を見に行こう。

「そうだな。そういうのも悪くねえ」
 キョンはいつものダルそうな顔で笑う。
「思ったよりも悪くなさそうだ」
「そうかな」

 いつかキミは世界が不思議ならば良いと言った。
 僕は世界は現実的だと返した。

 けれど世界は現実的であっても、決して退屈ではないんだよ。
 空の色が一つではないように、僕らの想像を越えた世界があるんだ。多様な世界と人が居て、彼らが残した知識・概念・本がある。
 世界は映画・ドラマ・小説・漫画とは違うけれど、僕らだってそうしたフィクションを全て読んでいる訳じゃない。
 僕らが知っているのはフィクションの中でさえごく限られた世界でしかないんだ。
 世界を不思議じゃないと称するには、僕らはまだまだ若すぎるのさ。

 もっと広く世界を見よう、現実にだって、半端なファンタジーじゃ敵わない、不思議で素敵な世界がある。
 けれど僕らはボーイズ・アンド・ガールズ、今は僕らの市内を一緒に歩こうじゃないか。
 明日の為に学ぼうじゃないか、いつか遠い明日に、ずっと遠くへ行く為にね。
 けれど一人じゃつまらないだろ? だから、だから

「さあ、キョン」
「おう佐々木」
 二人で世界を一緒に見よう。
 世界を共有出来る人、同じ目線で何だって話せる人がいる事、二つの信号が重なる事、それは本当にとてもとても幸せな事なんだ。
 僕らは二人で自転車で駆けてゆく。どこまでも、ずっと。
)終わり
)涼宮ハルヒの憂鬱に続く……?

Rainy dayの頃に丁度キョンが風邪引いて休んで、佐々木さんが彼が居ない寂しさをちょっと感じてしまったifルート

152 :この名無しがすごい!:2012/06/03(日) 23:54:38.78 ID:GnoV9nAG
お疲れ様です

153 :この名無しがすごい!:2012/06/04(月) 06:45:12.01 ID:/XaObqHS
佐々木さんおはよう

154 :この名無しがすごい!:2012/06/04(月) 07:03:55.97 ID:DWJ0Nfds
>>145
ササササン

155 :この名無しがすごい!:2012/06/04(月) 12:33:51.30 ID:TVTVz003
つ、キョンは佐々木眼中無し

156 :この名無しがすごい!:2012/06/04(月) 19:21:27.48 ID:DH76p3vH
>>151GJ!
ifじゃないよ、本筋だよ!
ごくごく自然な流れで結ばれた二人に幸あれ

>>154
全体に風属性ダメージ、29消費でした

157 :この名無しがすごい!:2012/06/04(月) 19:25:14.82 ID:TVTVz003
佐々木は後付けキャラ

158 :この名無しがすごい!:2012/06/04(月) 20:55:37.56 ID:RtvFC+3r
>>151
お疲れ様です

159 :この名無しがすごい!:2012/06/04(月) 23:58:18.93 ID:DxNOoEH0
佐々木さんお休みなさい

160 :この名無しがすごい!:2012/06/05(火) 00:12:49.01 ID:PVBd//Yv
おやすみササキング

161 :この名無しがすごい!:2012/06/05(火) 00:27:37.95 ID:oEwEOMak
>>151
乙。これは既定事項少しばかり変わっちゃってんじゃねーの、面白い方向に。
佐々木さんはもっとキョン宅に襲撃をかけるべきだ。

162 :この名無しがすごい!:2012/06/05(火) 01:22:17.86 ID:eFGJ9FJJ
.        , -‐- 、. , -‐-ー .、
.       ,'. /  ト、 ヽ   ヽヾ
        i. ((从ソ 从〉,ハハバゝ
.       l. (|┳ ┳i!i| ─ ─i! 
..      ,ハNiヘ'' ー.''ノiハ、. - ノ’ 
.         〈ヾ/゙ノi  /〈にづ┓___
        _.ノUUZゝぐ___,/__||卅]
        ~,'(_,(ソ__//゙> .> /ヾ⌒ヾ
        (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
.        ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'

163 :この名無しがすごい!:2012/06/05(火) 07:51:22.46 ID:523352jn
佐々木さんおはよう
今日は雨ですね

164 :この名無しがすごい!:2012/06/05(火) 10:22:21.11 ID:33JsABH0
>>162
.                      , -‐- 、
                      ,'. /  ト、 ヽ.
   ,. ‐-ー- 、               i.(从ノノニニニ||=====l    ̄ ̄ ̄ ̄
 ノ /    ヽ             l (| 0;;;;;;0 i!l              ̄ ̄ ̄ ̄
 ノハハハハハ !            ハNヘ  ー ノハ!
. .!|─ ─ iリ)!              ./〈にづ┓___
  ’ 、一 ,ノル´ ww    =====ヽノUUZゝ__||卅]
   {!とス)           .ヾ⌒ヾ//゙> .> /ヾ⌒ヾ
    i´゙T`i           (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
   〈_.八_,>  .        ゞ/__彡' ¨゚¨    .ゞ/__彡'

165 :この名無しがすごい!:2012/06/05(火) 12:34:17.13 ID:L+RYwoJ+
佐々木は肉便器

166 :この名無しがすごい!:2012/06/05(火) 18:13:47.91 ID:PVBd//Yv
そろそろ最高気温25度が涼しく感じる頃合いですかね佐々木さん

167 :この名無しがすごい!:2012/06/05(火) 21:46:28.78 ID:PVBd//Yv
元よりエコに勤しんでいたため、関電の節電要請にこれ以上どう節約せえっちゅーんじゃと内心キレてる佐々木さん

168 :この名無しがすごい!:2012/06/06(水) 00:01:56.82 ID:eFGJ9FJJ
.        , -‐- 、. , -‐-ー .、
.       ,'. /  ト、 ヽ   ヽヾ
        i. ((从ソ 从〉,ハハバゝ
.       l. (|┳ ┳i!i| ─ ─i! 
..      ,ハNiヘ'' ー.''ノiハ、. - ノ’ 
.         〈ヾ/゙ノi  /〈にづ┓___
        _.ノUUZゝぐ___,/__||卅]
        ~,'(_,(ソ__//゙> .> /ヾ⌒ヾ
        (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
.        ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'

169 :この名無しがすごい!:2012/06/06(水) 02:06:18.51 ID:fWB2JIn/
>>168
    ∧
     ||
     || 
  , -‐- 、、  
. ,'. /  ト、 ヽ  
.i. ((从ソ 从〉.           , -‐-ー .、
.l (|;:;:;:;:;;;;:i!i|.          ,'    ヽヾ
,ハNiヘ'' - ''ノ'iハ.           i  .,ハハバゝ
   〈i'∪∪) .           i!i| ─ ─i!
  ノ_/__l_jヽ..            、. - ノ
  `~しし~´.            /〈にづ┓___
     ||        =====ヽ ぐ___,/__||卅]
     ||         .ヾ⌒ヾ//゙> .> /ヾ⌒ヾ
     ||        (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
     ||.        ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'
    ^^^

170 :この名無しがすごい!:2012/06/06(水) 18:22:41.08 ID:/nblyVTu
休み時間の度に窓際へ行き、太陽グラスで金星の太陽面通過を観察した佐々木さん

171 :この名無しがすごい!:2012/06/06(水) 18:34:20.48 ID:GTVnxQn6
グラスをかざしていた部分以外を日焼けして逆パンダみたいな顔になった佐々木さん

172 :この名無しがすごい!:2012/06/06(水) 20:44:48.11 ID:/nblyVTu
人から指摘されて慌てふためくんだろなw中学の体育祭の後で、ハチマキ跡がくっきり残った奴がいたの思い出した

173 :この名無しがすごい!:2012/06/06(水) 20:52:04.60 ID:OaV7M+IN
太陽を通貨する金星は、小さすぎて見えないよ

174 :この名無しがすごい!:2012/06/06(水) 21:03:18.14 ID:MDMt+PDB
日食グラスはかなり売れたらしいね

175 :切り取られた空の下で1:2012/06/06(水) 23:51:28.14 ID:2JilIPuk
日食グラスか。

 塾を終え、電車から降り立つと既に夜中だ。
 夏服に替えたばかりで夜は少し肌寒い。そんな季節。
 なんとはなしに夜空を見上げて、僕は少しばかり見入ってしまった。
 夜空が、小さくなっていたのに気付いたから。

 駅前、中学時代に彼と一緒に歩いた道。
 けれど夜空は二年前よりも小さい。古い住宅、古い商店、古いビルが取り壊され、新しい大きなビルが立ち並んでいたからだ。
 ビルは空を阻むように長く伸び、いつかはそこから見えていたはずの星空は、ずっと小さくなっていた。
 同じ場所でも同じ景色なんてもう見れない。
 変わらないものなんて、ない。

『話が出来て、嬉しかったよ』
 あの春の事件から、あの別れからしばらく。
 適当な理由で同窓会を、携帯電話をやりすごして、そうやってまた歩いていく。
 キミとはこれでお別れだよってイメージだけを投げかけて、僕は一人、夜空の下を歩いていく。

 ねえ、キミに届いているかい?
 キミがくれた親友って呼び名も、交わそうとしてくれた同窓会での再会の約束も、嬉しかった。
 けれど、僕には必要ないんだよって。あの最後の呼びかけに、返事を返さなかった僕に、キミは何かを思ってくれた?
『じゃあな親友、同窓会で会おうぜ!』って言葉に無言を返した僕に、何かを思ってくれたかい?

 僕にとってあの春の事件はあの一言に尽きたから。
 話が出来て、嬉しかった。とてもとても、嬉しかった。僕にはそれで十分だったから。
 だってそうだろ? 僕からもキミからも、卒業後は関係を続けようとせず、中学時代で関係を終えたはずだったのだから。
 あの事件は僕にとっては余禄だった、とても嬉しい余禄だった。


「嬉しかった。それで十分なのさ」
「そうかい?」
「そうだよ」
 自転車を引き出しがてらの呟きに返事が返る。
 予期しなかったのにあまりにも自然な返答だったから、僕は何気なく会話を続けてしまった。
 壁際で自転車に寄りかかり、片手を上げる長身の姿。
 見間違えるはずもない。

「よう、親友」
「やあ、親友」
 昨日別れたみたいに笑みを返す。

「高校の塾ってのは終わりが遅いんだな」
 キョンは柄にもなく分厚い文庫本にしおりを挟みながら言う。しおりは大分後ろだった。
「もしかして待たせてしまったかな?」
「まあ、ここで待ってるほうが確実だからな」

176 :切り取られた空の下で2:2012/06/06(水) 23:51:48.23 ID:2JilIPuk
「くっくっく。キョン、世の中には携帯電話と呼ばれる文明の利器があるのだがね」
「文明の利器には通話料という壁があるからな」
 特にお前との会話ならな。そう言って肩をすくめる。
「お前の駐輪場みたいなのなら話はまた違うんだろうがな」
『ああ、ご心配なく。僕は毎朝止めているので有料駐輪場と月極で契約してるんだ。それがどこかというと』
 いつかの言葉を頭の中で反芻しながら、僕は自転車の施錠を外す。
『ここだ』

「なるほどね」
 だからここで待っていたという訳かい。
「それで、こんなローカル私鉄駅に何の用かなキョン?」
「なあに、俺だってたまには夜空の下で読書でもしたくなるのさ」
 キョンも施錠を外し、自転車を押し出す。

「敢えて言うなら精神的エアロビクスってとこだ。気晴らしが必要な気分なんでな」
「ほう、面白いとさえ言える日々を送っているんじゃなかったのかい?」
「まあな」
 ニヤリと笑みを返されると、少しだけどこかが痛んだ。
「幸い楽しいツレが揃ってくれたからな。俺は楽しい高校生活をつつがなく送らせてもらっているさ」
「それは重畳」
「その楽しいツレの一人なんだが、最近付き合い悪くてな」
「ほう? それで相談にでも来たって訳かい」
 先んじて返す。

「察しがよくて助かるぜ」
「こちらこそお褒め頂き感謝するよ」
 いつかキョンが自転車を押す後ろをついて歩いていた道を、今日は二人、自転車を押して歩く。
「けれどキョン、察するにだが」

「キョン、そのツレとやらが何でそんな態度をとっているのかくらいは察しているのだろう?」
「まあ、な」
 俺だって石から生まれた猿の神様って訳でも木の股から生まれた訳でもねえ、だって?
 ふくく、自覚くらいはあったのかな?
「なら尊重するのも一つの判断だ。それも理解しているのだろう?」
「そうかもしれんな」

「それでもキミが望むのは何故だい?」
「決まってるだろ」
 見覚えのある顔でキョンが苦笑を浮かべていた。
 あれは、そう、いつか「世界が不思議じゃない」と嘆いた時の顔。自分がバカを言ってるのだと理解している、そんな顔だったかな。
「俺が寂しいのさ、ダチとバカをやる楽しさを知っちまったんでな」

177 :切り取られた空の下で3:2012/06/06(水) 23:52:25.84 ID:2JilIPuk
「なあ、佐々木。俺の周りは結構凄い奴ら揃いなんだ。無意識であっても、全力で楽しもうとしたり、俺達全員を守ろうとする団長様や
 どこまでも舞台演技もどきを続けていられる似非笑顔の超能力者、難儀だろうに俺たちにすげえ歩み寄ろうとしてくれてる宇宙人、
 とんでもなく愛らしくて悪意がカケラも無い未来人の天使、スペックも懐も底が見えない人生愉しみまくりお嬢様に
 そのお嬢様に近付こうとして、どっかの神話みたいに高く高く飛ぼうとしてる自称秀才、
 素直じゃねえくせに本能に忠実ぶろうとしてバカやってるバカ野郎とかな」

「どいつも俺なんかより、……ああいや谷口のバカはともかくとして、いやそうでもねえか。
 どいつもこいつも、今をホントに楽しんでんだよ。いつかお前も言ったろ、俺達はボーイズアンドガールズだってな」
「そうだね。僕達はボーイズアンドガールズ、まだまだ子供だってね」
 そう、僕らは確かにそうだった。
「けれどキョン」

「あの頃の僕らは確かにボーイズアンドガールズだった。けれど、もう義務教育は終わっているんだよ?」
「かもしれんな。けど大学に入ったら思い切り楽しんでやるって言ったのもお前だろ」
 歩調を合わせながら、キョンは言う。
 長身の、長いコンパスを、僕に合わせて歩きながらキョンは言う。
「なあ佐々木、中学時代は楽しかったよな」
「そうだねキョン」
「お前は『今』は楽しんじゃダメなのか?」
「さてどうだろうね?」

「なあ佐々木、改めて相談だ」
「どうぞ?」
「俺のツレがな、そう、中学時代っつうか、めちゃくちゃ…………」
 キョンは言い淀み、急に左手でガシガシと頭をかきはじめた。
「ああくそ、やっぱ俺には判じ物なんざ向いてねえ。なあ佐々木」
 なんだい? 落ち着きたまえよ。

「なんでお前、同窓会に来なかったんだよ?」
「言ったろ、ちょっと都合が合わなくてね」
「お前、あの春の事件で『楽しい』って言ってたろ? ならなんで不思議事件の相談してもいっつも流すんだよ」
「すまないね。僕は経験が足りないから力になれそうにないんだ」
「なあ佐々木」
「なんだい」

178 :切り取られた空の下で4:2012/06/06(水) 23:53:25.62 ID:2JilIPuk
「俺は友達甲斐がない奴か?」
「そうだね。少なくとも、丸一年ロクに連絡もせず放っておくような人は普通は友達甲斐があるとは言わないのじゃないかな」
「お前だって連絡してこなかったろ」
「くく、その通りだ」
 そのくせ親友と呼んでしまったね。
 まったく僕はズルい奴だ。やれやれだよ。
「なあ佐々木」
「なんだい」

「俺達は、そうやって中学三年で分かれたときに俺達のまんまか?」

「……それは違うね。良くも悪くも」
「そうだな、良くも悪くも。なら『今の俺』は、親友がつまらなそうな顔してるのを放っておくような奴か?」
「キョン、僕だって何でも知っている訳じゃないよ」
「それくらい解っとるわ。けどな」
 街路を歩きながら、どこか恥ずかしげに言う。

「お前はいつだって正しい事を言ってきたろ。少なくとも俺はそうだと思ってるぞ」
「くっくっく」
 お褒め頂き感謝するよ。ならその「正しい人」として言わせて貰おう。
「キョン、実際キミは僕を放置して、その後も楽しんでいたんだろう?」
「佐々木、あんな別れ際を見せたお前に言われる筋はねえよ」
 あの春の別れの日のことかい?
「そうだ。お前は『詮索しないから』『あるがままでいられるから』俺とは付き合いやすいって言ってたろ。
 詮索するな、これでお別れだと言わんばかりに吹っ切って行こうとしてたろ?」

「俺はお前の邪魔はしたくなかった」
「なら何で今、邪魔をするんだい?」
「言ったろ」
 眉根をしかめる。
「それでも俺は約束したはずだぞ。また同窓会に会おうってな」
 キョンの背中に見えていた塀が途切れる。

「俺はお前の邪魔はしない。けどお前との関係まで放棄したつもりはないぞ、親友」

 いつしか街路の塀が途切れていた。
 そう、ここもいつかキョンと一緒に自転車で走った道。土手の沿道。
 空を遮るものがない川沿いの道を、いつかとちっとも変わらない夜空の下を、僕らは歩いていた。
 あの時より少し伸びた身長、少し違う関係で。

179 :切り取られた空の下で5:2012/06/06(水) 23:54:20.68 ID:2JilIPuk
「キョン、僕は新しい環境には新しい関係があるべきだと思っている」
「まったく同感だ」
「だから古い関係を引き摺るのは」
「新しい関係を阻害するだけ、かもしれんな」
 僕の言葉をキョンが継ぐ。

「けどな佐々木。俺はSOS団にとっぷり浸かる事を選んだ」
「そうだねキョン。キミ達は既に一蓮托生という奴だ。そして僕は……」
 言い淀む僕にキョンは言葉を継ぐ。
「佐々木、だからな」

「俺だって、お前に新しい関係に行け、中学時代の俺たちを引き摺るな、なんて言えないのさ」
 言ってニカッと笑ってみせる。
「俺だって同類なんだぜ?」
「くっくっく」
 淀みが消える。笑いが戻る。
 頬が、ゆるむ。

「お前にとって俺がそうであるなら、俺は一向に構わん」
「キョン、僕がそれを望むと思っているのかい?」
「望んでないとは言わさん」
 言い切った。

「それにな」
 コツン、と僕の頭を硬いもので軽くはたく。
「今は文明の利器がある。そうだろ?」
 携帯電話をひらめかせて笑う。

「お前がどう思っているのか、俺には完全には解らん。あくまで俺は俺が知るものしか知らん!」
 キョンは力強く断言する。
「だから話せ。話すの好きだったろ?」
「そう、だね」
 話す事で意思を伝え合えるのは。
「そう、人間普遍の能力なんだろ?」
「くっくっく」

「その通りさ」
 思い切りシニカルに、キョンが知っている「佐々木」の笑顔で笑ってやる。
 キョンの苦笑が返ってくるのが心地良かった。

180 :この名無しがすごい!:2012/06/06(水) 23:56:32.68 ID:2JilIPuk
 翌日、二人揃って携帯電話の料金プランを変更し、僕は以前よりも携帯電話の着信音が楽しみになった。
 たわいもない話だけれど、それでも僕にとっては貴重な時間。
 けれど苦労していることもある。

「それでね、キョン」
『佐々木、お前も案外抜けてるな』
 電話の向うで彼が笑う。
『ビルが邪魔して空が見えなくなったなら、どっかのビルの上から空を見ればいいだけの話じゃねえか』
「ふ、くく」
『なんだどうした』
「いや、その通りだね」
 笑みが止まらない。

 彼の前ではどうしても素直になりたくなってしまう。
 それが今の悩みの種さ。
)終わり

綺麗な去り際だからこそ逆に心配になるというお話

181 :この名無しがすごい!:2012/06/07(木) 03:01:18.04 ID:xK1mT+2l
くっくっく

182 :この名無しがすごい!:2012/06/07(木) 14:03:25.00 ID:tJ+dasWR
【調査】 「お酒入ってて…」「失恋して…」 なんと20〜30代女性の4人に1人が「男友達と性行為したことある」

・「悩んでるときに支えてくれた」「お酒が入って気分がよくなった」。
 20代、30代の女性の25%が、普段、友人として付き合っている男性と「男女の仲」になった
 ことがあることが、「イザ!」とサンケイリビング新聞社のサイト「シティウェーブ」が実施した
 合同アンケートで明らかになった。

 そのような状況になるのは、失恋したときや落ち込んでいるときが多く、「その後付き合って、
 別れたけど今も友人」という回答もあった。

 また、「男女の友情は成立はする?」の問いに68%の女性が「成立する」と答える一方で、
 74%の女性は男性の友人に対し、「男性を意識している」と回答。異性として意識した上で、
 友人としての距離を保っている実情が浮かび上がった。

183 :この名無しがすごい!:2012/06/07(木) 18:11:27.66 ID:33/disoJ
>>180乙ー
なるほどそういう取り方もあるのね、ちょっと不安になる
キョンにはずっと佐々木さんを支えてもといお互いに支え合って生きて行ってほしい

ところで頻繁に連絡をとれるのは良いですが、電話しながら歩くのは危ないですよ佐々木さん

184 :この名無しがすごい!:2012/06/07(木) 19:29:48.89 ID:83QmIhyx
くっくっく

185 :この名無しがすごい!:2012/06/07(木) 23:20:41.49 ID:33/disoJ
おやすみ佐々木さん、良い夢を


こっちは蒸し暑いです…

186 :この名無しがすごい!:2012/06/07(木) 23:48:11.49 ID:hC6RzgZ+
>>183
最近は、携帯電話使いながら歩いて事故した例が多いね

187 :この名無しがすごい!:2012/06/07(木) 23:52:51.57 ID:XqfO5Xiz
>>342
どういう層に、どうやって調査したのだろうか?

188 :この名無しがすごい!:2012/06/07(木) 23:54:22.71 ID:4r2jdgMF
佐々木はいらないキャラクター

189 :この名無しがすごい!:2012/06/08(金) 02:11:07.00 ID:3z2RmTlp
>>180


190 :この名無しがすごい!:2012/06/08(金) 02:16:22.54 ID:OqgYbfWq
本スレより転載

509 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/06/08(金) 00:34:34.10 ID:16yJ7GSa0
少年エースとヤングエース買ってきた
ツガノ版は分裂終わりで、次回から驚愕かあ・・・
セーラー服の佐々木とか良かった

長門有希ちゃんの消失も笹の葉ラプソディ絡めてきたとは驚き
長門有希ちゃんの消失での有希ちゃん慮った
ハルヒの心情考えると結構切ない、こっちもアニメ化してほしい

----------------
涼宮ハルヒの憂鬱第80話涼宮ハルヒの分裂VI
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3068411.jpg (扉絵:ヤスミ)
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3068418.jpg (β5・6:中3佐々木&キョン)
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3068424.jpg (〃)
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3068431.jpg (〃:セーラー服佐々木)
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3068439.jpg (分裂ラスト)

長門有希ちゃんの消失
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3068392.jpg 
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3068404.jpg

ヤングエース広告にあった、今月発売するアルティマエース表紙らしい
ハルヒちゃんのグラフィグが付録
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3068369.jpg

191 :この名無しがすごい!:2012/06/08(金) 06:33:35.49 ID:KJlICfpK
うえぇ…朝から本格的に雨です佐々木さん
気が重くなりますね…

192 :この名無しがすごい!:2012/06/08(金) 08:20:30.56 ID:3z2RmTlp
>>190


193 :この名無しがすごい!:2012/06/08(金) 12:46:25.91 ID:n6sA1TAe
佐々木はいらないよ

194 :この名無しがすごい!:2012/06/08(金) 15:05:56.27 ID:jhGnxlGb
佐々木まき絵

195 :この名無しがすごい!:2012/06/08(金) 18:59:30.77 ID:pDkNFYBe
佐々木かわいいよ佐々木

196 :この名無しがすごい!:2012/06/08(金) 19:28:28.73 ID:TxlzwpDl
梅雨は嫌ですが、涼しいのはちょっとだけ有り難いですね佐々木さん

197 :この名無しがすごい!:2012/06/08(金) 20:36:11.57 ID:gZZpzhdZ
佐々木さんが出る巻だけ買おうと意気込んで漫画版を買い始めたのはいいものの、
このままの連載ペエスでいくともしかして軽く10巻くらい消費するのではないかと空恐ろしくなってきた

198 :この名無しがすごい!:2012/06/08(金) 23:41:19.70 ID:hQGjTfUn
コミックスだけしか買ってないが、この分ならそこまでかからんだろうと思うよ
続く驚愕はキョンの独白がいつもより冗長&台詞量が多いのがボリュームの原因だけど、分裂見る限りキョンの独白を中心に縮めてるみたいだし

199 :この名無しがすごい!:2012/06/09(土) 03:10:20.44 ID:m/bWXcQI
漫画版は分裂6話だったし、驚愕は11−13話くらいなんじゃないかな
驚愕はゆっくりやるかもしれないけれど
16巻から始まって19巻もしくは20巻で分裂・驚愕編は終わりかもね

200 :この名無しがすごい!:2012/06/09(土) 07:14:43.97 ID:LJjHzy70
>>198-199
意外と短く収まるのか
安心した

201 :この名無しがすごい!:2012/06/09(土) 10:35:38.26 ID:++514rb4
>>199
つまり、あと1年か、、、

202 :この名無しがすごい!:2012/06/09(土) 15:10:23.83 ID:AfWrLX13
日が照ってきたよ佐々木さん
空気中の埃が雨で洗い流された後だから、紫外線には気をつけましょう

203 :この名無しがすごい!:2012/06/09(土) 20:07:30.48 ID:I1SlaijT
>>180
佐々木かわいいよ佐々木

204 :この名無しがすごい!:2012/06/09(土) 23:32:35.04 ID:+aZx1Z57
佐々木さえいなければ、驚愕の遅れはなかったのに

205 :この名無しがすごい!:2012/06/09(土) 23:48:42.35 ID:MEPXlALb
佐々木かわいいよ佐々木

206 :受験前のひとときに1:2012/06/09(土) 23:52:46.91 ID:22xKQfBQ
>>201
そして原作は……まあそれはおいといて

「キョン、落ち着きたまえよ」
「そうは言うがな佐々木」
 休み時間、貧乏ゆすりでガタガタ言わせていた俺に向かい、佐々木は落ち着き払って言った。
 けど明日が受験ともなれば、俺みたいな赤点野郎は落ち着かないものなんだぜ?
「キミの学力は十分に北高校の合格水準に達しているよ。それに、事ここに至って焦ったところでしょうがないだろう?」
「お前はホント正しいことしか言わないんだな……」
 俺だって頭では解ってるんだよ。
「ん。そうすねないでくれよ」
「すねてねえよ」

「キョン、心の持ち方は常に変わることなきように。それがコツだと言うだろう?」
「言うのか? まあそんなもんだろうが」
 すると隣の席から乗り出すようにし、佐々木はいつものポーズで語りだし
「くっくっく、とある昔の兵法家の言葉さ」
「兵法家ねえ」
 食いついた俺に得たりと微笑む。
 ここ一年ですっかり見慣れた、佐々木得意の表情だ。

「彼は自著の中で、心の持ち方は常の心と変わることないように、常の時も、戦闘のときにも変わらずにと説いた。
 まっすぐに、きつくもたるみもせず、偏らぬように、静かに、そう、静かな波間のように、常に揺るがせるのが兵法の心持ちだとね」
「受験戦争の心得ってのは解るよ」
「そりゃよかった」
「けど揺れているのはいいのか?」
 佐々木は心持ち身を戻して一人頷くと、片目だけをつぶってこちらを覗きこむ。

「例えば、歩くという行為がバランスを崩しては立て直すことの繰り返しであるように。揺らぎとは「次」へ繋がる柔軟性とも言える。
 或いは水が器によって形を変えるように、流動する柔軟さが大事なのさ」
「水ねえ」
「そう、水だ」
 それが聞きたかった、と、目で笑っている。

207 :受験前のひとときに2:2012/06/09(土) 23:53:09.77 ID:22xKQfBQ
「彼は密教の五大、五輪に例え、地・水・火・風・空の五書で残そうとしたからね」
「五輪?」
 その言葉に引っかかると、佐々木の笑顔が破裂しそうなまでに膨らんだ。
「キョン? キミが好きそうな話題だと思ったのだが違ったかな?」
「五輪の書、だな?」
「その通り」
 五輪の書と言えば宮本武蔵、それくらい俺でも知っている。
 相変わらず回りくどい物言いをする奴だ。それなら最初からそう言え、と、突っ込もうとしたところでふと思い至る。

「なるほどな」
「どうしたんだい?」
「いやな、だから佐々木小次郎との決闘の逸話に繋がるわけか」
「ご名答」 
 ぴっと指を立てる。
「佐々木小次郎を煽り、怒らせ、心を乱し、彼の剣を乱したという逸話だね」
「せこいことするなあ、とは思わんでもないがな」
「勝負事とはそういうものさ」
 だから、と続ける。
「心をまっすぐに、それでいて常に揺らめかせ柔軟性を失わない。
 それこそが大事であるとするならば、逆に『勝利するため』には、相手の心を歪め、乱し、硬直させるのが手段となる。であるならば」
 ポン、と俺の肩を叩く。

「キミは心乱さぬようにありたまえ。いつも通りのキミであればそれでいいのさ」
「ご忠告痛み入るよ」
 まったくお前はいつも正しいことしか言わんな。
「そうでもないさ。僕とて武芸者岩流のように、佐々木小次郎のように心乱されることくらいあるよ?」
「ほう?」
 興味深いが想像もつかんな。理性と冷静がお前の身上じゃないのか。

「くっくっく、でなきゃこんな教えを心に留めたりするはずないだろ?」
「なるほど、もっともだ」
 佐々木の言う事はいちいちもっともだし興味深い。
 いちいちもっともだとも思えるし、それでいて大きな隙がぽっかり空いているような気もする。
 それが佐々木の語り口だ。

「聞きたいのなら言って聞かせるにやぶさかではないが、さすがにキミに対してでも語るには気恥ずかしい事例なのでね」
「そうかい」
 なら聞かずにおいてやるさ。
 こんな俺にだって友情を感じる心くらいはあるからな。
「お気遣い感謝するよ」
 佐々木は微笑む。しかし、その笑顔がどこか続きを語りたげにしていたように見えたのは気のせいだろうか。
 自分の恥など語りたがる奴などいないだろうから、俺の気のせいだろうけれど。

208 :この名無しがすごい!:2012/06/09(土) 23:54:45.48 ID:22xKQfBQ
「キョン、ラストにあたる空之巻ではこうも語られている。
 兵法者には道がある。正しい道がある。けれど真実の道を知ると言うのは大変に難しいのだ。
 知らないうちは「正しいつもり」になっていられるだろう。けれど客観視してみれば、ただの自分の独りよがりだと解るんだ、とね」
 両目を閉じ、胸に手のひらを当て、佐々木は続ける。

「自らの行きたい道の為の修行を怠らず、心と目を曇らせず、迷いの雲を晴らして真実の道をゆかねばならない。
 独りよがりというのは、心の偏り、自分の心に贔屓目を許しているという事だ。
 それが迷いの雲をもたらし、真実から目を遠ざけてしまうのさ」
 目を開き、その手を、今度はそっと俺の胸に重ねる。
 その手は小さく、そして温かい。

「常に修練し、まっすぐに在ろう。そういう事さ」
「そういう事、か」
 手を戻し、くすくすと笑いあう。
 長話だったが、ま、結論なんざシンプルなもんだな。

「そう、シンプルだ。けれど得てしてそんなものなんだろうね」
 佐々木は両腕を組み、背もたれに背中を預ける。
「何事も根本にあるのはシンプルなものさ」
「シンプルか」
「シンプルだ」
 面倒くさい思考回路を持った俺の友達は、何かに馳せるように目を閉じる。
 それと同時に休み時間終了を告げるチャイムが鳴った。

「ま、あくまで僕の独自解釈だがね」
「台無しじゃねえか」
 俺が即座に突っ込むとニヤリと偽悪的に笑み返す。こいつ確信犯か。
「キョン、キミがあらかじめ知っていれば最初にそう言えていたはずだろう? 日々の修練不足という訳だ」

「やれやれ」
「ああまったく。やれやれだよ」
 俺の仕草がよほど面妖だったのか楽しげに追随する。
 とても楽しそうに、けれど、目になにか別の感情を数%混ざらせて佐々木は呟く。
「心は水のように。器に合わせて形を変えてゆくように、環境に合わせる心積もりも必要だ」
 それも受験の心得だろうか?
 よく解らんが。

「キョン」
「なんだ佐々木」
 じっとこちらを見つめ、口を数mmだけ動かして、止めた。
 そのまま目を細め、笑みが深くなり、どこか、吹っ切ったような笑みに変わる。

「いや? 明日の高校受験、期待しているよって事さ」
「思い出させるなよ」
 いつものように煙にまかれ、頭の中の不純物が冬の空気のようにすっきり凍り落ちていたような気分が台無しになる。
 まったく、お前は俺を落ち着かせたいのか動揺させたいのかどっちなんだ?

「さてね? そう言われて見ると解らなくなってきたよ」
「んな無責任な」
「しょうがないだろ?」
 先生が教室に入ってくるのを片目で認め、佐々木はひそやかに微笑む。

「人の心なんて矛盾の塊だよ? だから多くの先人が心の有り方を残したのではないかな」
「かもしれんがな」
 それでも俺はシンプルな方がいい。
「そうだね」

「そうありたいものだと、僕も思うよ」
 そう、佐々木はどこか遠くを見るような目で微笑んでいた。
)終わり

209 :この名無しがすごい!:2012/06/10(日) 07:12:08.40 ID:jOgdYyhV
乙乙
佐々木さんの心を乱し硬直させるのは、他ならぬ自らだとキョンが気付くのはいつになるやらw

210 :この名無しがすごい!:2012/06/10(日) 07:16:46.20 ID:EFOUNlSw
>>209
乙です

211 :この名無しがすごい!:2012/06/10(日) 14:30:56.77 ID:w4dVtB5y
キョン「俺って佐々木のこと好きだろ?そこで相談なんだが」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1339253891/l50

212 :この名無しがすごい!:2012/06/10(日) 15:15:13.78 ID:86pOkb1k
>>211
イザナミスレじゃねえか

213 :この名無しがすごい!:2012/06/10(日) 16:36:44.21 ID:yRNIbQ33
>>208


214 :この名無しがすごい!:2012/06/10(日) 18:11:26.45 ID:jOgdYyhV
>>212
続き来たようだぞ

215 :この名無しがすごい!:2012/06/10(日) 18:56:02.52 ID:86pOkb1k
>>214
今見てる

216 :この名無しがすごい!:2012/06/10(日) 23:12:15.40 ID:86pOkb1k
結局落ちたな…残念

217 :この名無しがすごい!:2012/06/10(日) 23:12:54.61 ID:86pOkb1k
vipでsage外してたからageてしまったすまん

218 :この名無しがすごい!:2012/06/10(日) 23:24:43.50 ID:6+37Qqf8
佐々木はいらないキャラ

219 :この名無しがすごい!:2012/06/10(日) 23:48:25.76 ID:jOgdYyhV
インセプション見てる間にスレは落ちたし、直に日曜日も終わろうとしてるよ寂しいです佐々木さん
おやすみなさい

220 :この名無しがすごい!:2012/06/10(日) 23:49:40.26 ID:RANsr7Xq
佐々木さん今晩は

221 :この名無しがすごい!:2012/06/10(日) 23:50:21.65 ID:yRNIbQ33
ツガノは、あと1年くらい?

222 :この名無しがすごい!:2012/06/11(月) 01:00:20.97 ID:WoIQbXLu
佐々木さんって携帯の壁紙とか着メロとかどうしてんだろ。

年頃の女子高生と同じ感じなのか、普段マナーモードにしているからとあまりいじらない派なのか
どっちでも違和感ないわ。

キョンの着信音は専用にしているのは譲らないが。

223 :この名無しがすごい!:2012/06/11(月) 01:25:30.91 ID:H/LHTRra
佐々木が本編で今後出る可能性ってあるんだろうか?

224 :この名無しがすごい!:2012/06/11(月) 04:09:28.51 ID:oGFqYP1b
>>221
分裂と同じペースなら驚愕は1年くらいかな
キョンのモノローグはカットする方針だし
ただ、驚愕は展開が濃い部分あるので、消失並に丁寧にやる可能性もなくはないけど

17巻の表紙は佐々木さんだといいな

225 :この名無しがすごい!:2012/06/11(月) 13:59:58.43 ID:AVw5VwK0
キョンは佐々木眼中なしなのに、何故周囲はそれに気がつかない?

226 :この名無しがすごい!:2012/06/11(月) 19:12:00.80 ID:ilo8Jt5I
掘り出し物だと思って5つ買った物が賞味期限明日まででしたよ佐々木さん(´;ω;`)

227 :この名無しがすごい!:2012/06/11(月) 21:25:10.50 ID:W4gA9Eqt
.        , -‐- 、. , -‐-ー .、
.       ,'. /  ト、 ヽ   ヽヾ
        i. ((从ソ 从〉,ハハバゝ
.       l. (|┳ ┳i!i| ─ ─i! 
..      ,ハNiヘ'' ー.''ノiハ、. - ノ’ 
.         〈ヾ/゙ノi  /〈にづ┓___
        _.ノUUZゝぐ___,/__||卅]
        ~,'(_,(ソ__//゙> .> /ヾ⌒ヾ
        (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
.        ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'


228 :この名無しがすごい!:2012/06/11(月) 21:33:10.31 ID:w2/SYnVs
>>227
ID代えて虐殺AA貼るんじゃないぞカス

229 :この名無しがすごい!:2012/06/11(月) 23:31:42.69 ID:a6Llfg5D
佐々木さんこんばんは

230 :この名無しがすごい!:2012/06/11(月) 23:47:46.98 ID:nIUhLqPS
佐々木かわいいよ佐々木

231 :この名無しがすごい!:2012/06/11(月) 23:57:39.73 ID:AVw5VwK0
佐々木はいらないキャラ

232 :この名無しがすごい!:2012/06/12(火) 00:11:39.21 ID:QABfI9TX
>>227
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.       ,'. /  ト、 ヽ  
       i. ((从ソ 从〉
       l (|;:;:;:;:;;;;:i!i|
      ハNiヘ'' - ''ノ'iハ           , -‐-ー .、
.        .{i'∪∪)            ,'    ヽヾ
         ノ_/__l_jヽ.              i  .,ハハバゝ
        `~しし~´            i!i| ─ ─i!
                          、. - ノ
           ;               /〈にづ┓_
                    =====ヽ ぐ___,/__||卅]
           ;         .ヾ⌒ヾ//゙> .> /ヾ⌒ヾ
                    (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
         -━━-       ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'

233 :この名無しがすごい!:2012/06/12(火) 01:01:40.56 ID:8aY5nR88
>>228
同じものを使い回すしか能のない奴に言うだけ無駄

234 :この名無しがすごい!:2012/06/12(火) 06:56:44.48 ID:X5LcwQfj
佐々木さんおはよう

235 :この名無しがすごい!:2012/06/12(火) 08:41:55.69 ID:TPpmi5dS
また微妙な天気ですね佐々木さん

236 :この名無しがすごい!:2012/06/12(火) 13:58:27.46 ID:rPhfoVvh
>>208
おつです

237 :この名無しがすごい!:2012/06/12(火) 21:11:58.47 ID:OLkXgiBx
ツガノの佐々木はかわいい

238 :この名無しがすごい!:2012/06/12(火) 21:28:06.25 ID:TPpmi5dS
ツガノの佐々木さん「も」に訂正を求めます

239 :この名無しがすごい!:2012/06/12(火) 22:38:50.34 ID:oZcYke1z
小冊子は許した

240 :この名無しがすごい!:2012/06/12(火) 23:18:41.27 ID:iqznY3kJ
こんばんわ。
久々に時間が取れましたのでSSを書きました。

シリーズものの続きとなっております。
誤字脱字は脳内で補完していただくとありがたいです。

では数レスいただきます。

241 :やさしい雨 1  (おさんぽシリーズ):2012/06/12(火) 23:25:25.83 ID:iqznY3kJ
ざざぁ。と学校が終わって放課後。
お疲れさまでした、また明日。
さて、帰りましょう。そうしましょう。の一歩手前。
私は恨めしげに空を睨みつけていた。
今日は、午後から雨だった。
雨はあまり得意では無かった。
いい事もあったがわるい事もあって、正直に言うと私にはまだ割り切れない。
朝・・・ちゃんと晴れていたのに。
今朝は学校に行く前に新聞で今日の天気を確認した記憶がある。
降水確率は30%未満だったはずだ。
いつもは傘を忘れたりもしないし、置き傘だってちゃんとおいてある。
だがいつもの傘は天気予報が、置き傘のビニール傘は何者かによって連れ去られてしまった。
むぅ。と眉根を寄せて傘入れを睨みつけた。
まだまだ沢山の傘達は出立を待っていたが、出番を待ち続けている筈の相棒の姿は無い。
自然と口がとがってしまう。
子供っぽい。と自覚しても直す気は起きなかった。
・・・私が男子高校生だったなら。
ちょうどそこに居る二人組のように行こうぜー。なんてまるで意味の無いかばんの傘で、はしゃぎながら走って帰るのに。
・・・やれやれ。
この前の雨から復活してしまった口癖が口からぽろり。
まったく。・・・雨だよ。
意外と呟いてみると悪くない気分だった。
でもそれとコレとは別問題な訳で。
濡れる事は嫌では無いけれどこの前の件でしばらくは遠慮したかった。
そして、理由はもう一つ。
本当に面倒だが学校から帰る時ですら濡れる事を危惧しなければならない。
女の子は大変なのだ。




242 :やさしい雨 2 (おさんぽシリーズ):2012/06/12(火) 23:32:14.72 ID:iqznY3kJ
しばらく玄関をうろうろ。
立ち止まったり、歩いたり。我ながら忙しない。
・・・ここでの歩数を全部足したら今頃家に着くのではないだろうか?
・・・否定できない自分が悲しい。
でも、帰りたいと切に願ってる訳でもないから強行突破に踏み切れない。
目的意識、帰る理由、有り体に言えばどうでも良かったんだろう。
そんな事を10分も続けただろうか。
私は足を止めてつぎつぎに何処かに足を運ぶ生徒達をぼぅ。と眺めていた。
・・・疲れた。
今、うろちょろしていた事ではなくて。
本当の私にしか分からない事がもやもやしていた。
はぁ。と、こころの内側から頭の先まで貫くようなため息。
もういっその事、全てをかなぐり捨てて強行突破でもしてやろうか。
それとも祝詞でも詠えば雨が止んでくれるだろうか・・・
某聖人のように海を裂くように雨が自分を避けているのを想像してみた。
たまらなく、シュールだ。
くいっと片側の口の端が上がった。
もしくは、・・・そうだな。
王子様のお出迎えなんてどうだろう。
大きな傘を持ってきて、にこにこ笑いながら来てくれる私だけの王子様。
迎えに来たくせに傘を一つしかもって来ないおちゃめさん。
多分、それを指摘しないであろう私はもっと愚かなんだろうけど。
そんなくだらなくて、儚くて、ちいさな夢を見ながらふっ、と息をついた。
あがった口角は下がって心なしか唇がとがった気がした。
ああ、青春してるなぁ。なんて思いながらぼぅっと相棒の居ない待機所を眺めたりした。
「ごめん。遅れて。」
どくん。と心臓が跳ねた。
慌てて振り返る。
振り返る中で色々な事が頭をぐるぐると回った。
たぶん。今までの人生で最高の速度でと密度で回転したのではないだろうか。
最初に浮かんだのは疑問だ。
なんで?どうして?どうやって?誰のために?
答えはでなかった。顔が熱い事だけが気になった。
そのあと浮かんだのは、間違いなく幸福だった。
ふわっ。と突然体中に広がって。全部、全部、しあわせで私をみたした。

「おっそーーーい。マジありえないんだけどーー。」
声が後ろから聞こえた。

全部、全部、固まって、落ちた。

「いや、本当に悪いって!」
「・・・ま、いいけど。来たし。傘もって来たん?」
「いや、傘売り切れててこれしか無かったんだよ。」
「はぁ?つかえねー。ま、行きましょうか。・・・俗にいうなんちゃら傘ってのも乙じゃない?」
「ははっ。そうだな。・・・でもお前には似合わないよ。それ。」
「はぁ?なにー喧嘩うってんのぉ?」
ごめんごめんと謝る男の子。笑顔が人懐っこかった。
二人は喧嘩しているようで、ずっとずっと笑ってた。
男の子は女の子に傘を寄せて、女の子は男の子にぴったりくっついて。
ずっとずっと楽しそう。
男の子は彼に似ても似つかない。
髪の色も声も身長も。
ただ笑った顔は、彼が、そう笑ってくれたらいいなって。思える位には魅力的だった。



243 :やさしい雨 3 (おさんぽシリーズ):2012/06/12(火) 23:40:46.78 ID:iqznY3kJ
・・・帰るか。
柄にもなくイラついて、恥ずかしくて。
無駄に時間を過ごした気がして。
現実は私に厳しくて。
いつも誰でも救ってくれなくて。
私はいつも一人で。
濡れて帰らないといけなくて。
知識を入れただけの頭じゃ胸の中の荷物は大きすぎて。
ちっぽけな私のてのひらじゃ支えきれない。
でもそんな重さが心地よくて。
捨てるか。捨てないかだったら即答できる位に。
もうぐちゃぐちゃだった。

気が付いたら全身がびしょ濡れだった。
・・・前にもこんな事あったなぁ。
笑ってみた。
大声で。
おなかを抱えて。
おかしそうに。
これ以上の楽しみは無いって位に。
大口開けて。
じゃないと。目と胸の熱さに負けてしまいそうだったから。
自然と雨にはもう負けないと決めていた。
だから、この雨は私の敵じゃない。
その大きなてのひらでちっぽけなわたしを冷やしてくれる。
やっと、認めることが出来た。
痛みじゃなくて、熱さじゃなくて、恋と認めた。
恋を知った痛みを癒してくれる。
やさしい雨だ。
ちっぽけな私じゃ支えきれないこの思いを一緒に支えてくれるやさしい雨だ。
ぐいっと。顔をぬぐった。すぐに顔が雨粒で濡れた。
私の雨は隠れた。
だから。
にっこりと笑ってみた。
心がぎしぎしと軋む音がする。
「私は・・・彼が好きだ。」
呟く。走る。笑う。
叫んだ。
「私は。彼が好きだ!」
ざあっ。と雨が強くなった。
私は負けない。雨には負けない。
もう敵じゃない。
だって敵はもう雨なんかじゃない。
敵はこの雨を降らす神様だ。
叫んだ。
大声で。
喉がびりびり震えた。
「お前なんかに、彼はやらないからなぁ!」
ざぁっ。と急に雨は強くなって次第に止んだ。



244 :やさしい雨 4  (おさんぽシリーズ):2012/06/12(火) 23:42:16.14 ID:iqznY3kJ
口の中だけで、自分を褒めて叱った。
恋と、認める事が出来た事と。
何をすべきかわかってしまった事だろう。
だけど、味方もできた。
んー。と鞄をつかんだまま右手を挙げて伸びをした。
私は女の子だけど。
雨に打たれるのも悪くないなぁって。
ぴーんと頭の中に電球が光るイメージ。
私の中の今の気持ちと女の子の折り合いがついたようだ。
・・・学校に今度から傘では無く雨合羽をもって来よう。
いい事を思いついたので笑った。
いつもの口をくいっと挙げる笑いじゃなくて。
さっきの男の子みたいな笑顔で。

245 :この名無しがすごい!:2012/06/12(火) 23:46:18.23 ID:iqznY3kJ
以上になります。
お目汚し失礼しました。

梅雨ということで書いてみました。
俺の中の佐々木さんはいつも葛藤しているので雨が似合うと思うのです。
もう少しうまく文章を練れたらいいなぁ・・・。


感想や罵倒など激しく募集しています。
最後になりますが編集していただいたwikiの中の方やここまでお目を通していただいた皆様。
本当にありがとうございました。

246 :この名無しがすごい!:2012/06/12(火) 23:48:46.59 ID:X5LcwQfj
乙です

247 :この名無しがすごい!:2012/06/12(火) 23:53:39.69 ID:Vbl7GOJD
>>245
お疲れ様です

248 :この名無しがすごい!:2012/06/12(火) 23:56:38.46 ID:44JFzf6D
>>245
原作読めよ

249 :この名無しがすごい!:2012/06/12(火) 23:57:21.71 ID:UVkV3y5g
お疲れ様です。
弱いけどそれを自覚して強くあろうとする佐々木さん可愛い
というか彼女の情動的な弱さと強さを今度こそ知ったなら、少しでも手を差し伸べれと誰かさんに思う
誰かと一緒にいるのが楽しいって事を、驚愕の件でまたまた再確認したのだろうし

250 :この名無しがすごい!:2012/06/13(水) 00:26:21.54 ID:580lQL9R
おおレスがこんなに。
皆さんありがとうございます。

次がいつになるかわかりませんが、また機会があればよろしくおねがいします。

そしてwikiの中の人もありがとうございます。
更新早くてびっくりしました(笑)

ではまた会いましょう。

251 :この名無しがすごい!:2012/06/13(水) 07:48:31.97 ID:+p15N9Fc
佐々木さんおはよう

252 :この名無しがすごい!:2012/06/13(水) 18:10:48.62 ID:wUeg8/03
乙乙
この佐々木さんは今、弓を引き絞ってるところだね、あるいは幅跳びで踏み切る直前で最大限に力を溜めている
あとは一気に解放すれば、想定通りの結果が待ってるさ

253 :この名無しがすごい!:2012/06/13(水) 22:16:00.06 ID:x7p/iIQK
>>245
良い話ですね

254 :この名無しがすごい!:2012/06/13(水) 23:15:38.06 ID:iCZMkTRW
佐々木は後付けキャラ

255 :この名無しがすごい!:2012/06/13(水) 23:39:10.93 ID:wUeg8/03
熱帯夜と絶対夜って似てますね佐々木さん

256 :この名無しがすごい!:2012/06/13(水) 23:43:59.75 ID:+p15N9Fc
佐々木かわいいよ佐々木

257 :この名無しがすごい!:2012/06/13(水) 23:47:19.15 ID:ADpuQMqm
佐々木さんと海に行きたい

258 :この名無しがすごい!:2012/06/14(木) 18:12:36.68 ID:M54xDaOt
今日は洒落にならないくらい蒸し暑いですよ佐々木さん

259 :この名無しがすごい!:2012/06/14(木) 18:36:10.94 ID:Uo5B/Bzb
佐々木みたいな肉便器のどこが良いの?

260 :この名無しがすごい!:2012/06/14(木) 20:34:36.65 ID:V8juQzut
佐々木さんが出ているAは「買い」だな

261 :この名無しがすごい!:2012/06/14(木) 22:05:46.70 ID:X04cdAnK
何のA?

262 :この名無しがすごい!:2012/06/14(木) 23:04:12.93 ID:9yD2lAmd
佐々木さんが好きなお菓子ってなんだろうか
食べなさそうだけど意外とうすしおポテチとか好きそう

263 :この名無しがすごい!:2012/06/14(木) 23:26:14.86 ID:M54xDaOt
>>262
脳の活動にはブドウ糖が必要不可欠なんだよ!と言って甘い物中心にチョイスしてるイメージだな〜
でもキョンが持つぽてちの袋から目が離せない佐々木さんも良いw

264 :この名無しがすごい!:2012/06/14(木) 23:27:04.43 ID:XcKUVZ3P
案外シュークリームを美味しそうにハムハム食べて、
ほっぺたにクリームがついているのをキョンに笑われて、
必死に弁解する佐々木さんとか可愛いと思うんだ。

265 :この名無しがすごい!:2012/06/15(金) 00:21:11.00 ID:Paqrpv/z
>>264
すばらしい

俺の中の佐々木さんは食べないor手作りの二択なんだが。
めちゃくちゃこったクッキー(自作)とか食べてそう

266 :この名無しがすごい!:2012/06/15(金) 06:59:06.29 ID:aDVtqnF6
佐々木さんは実験とか好きそうだからねるねるねるね的なお菓子だな

267 :この名無しがすごい!:2012/06/15(金) 08:19:31.69 ID:R5cMKG5A
佐々木「見なよキョン、この合成着色料が全力で仕事をしている様を。どう考えても身体に良いわけが無いね!」
キョン「その割には随分と手慣れてるように見受られるが」

268 :この名無しがすごい!:2012/06/15(金) 08:34:19.69 ID:yKa2oqtG
佐々木かわいいよ佐々木

269 :この名無しがすごい!:2012/06/15(金) 21:40:32.05 ID:6EoW6XSm
佐々木さんのAAを作ってくだされた!
ありがたやありがたや

            _,. - ‐ -、
             ,. <. . . . . . . . .`ー-、
        ,<. . ⌒. . . . . . . - 、. . . . \
       /.´ . . . . . . . . . . . . . ハ: : : : : ヽ
      /. . . . . . . . . : . . : : : : . . . ヽ: : : : :∧
.     /´. . . . . . . . : 八: : : : : : : : : : :\ : : : ハ
    /. . . . . . . . : : /: : :ト: : : : : : : : : : : :\ : : i
    !. l. . . ―-、: :/j. :/:l \:ゝ : : : : : : : : : l: : l
    Y. . . : ,.ェく^ /,イ:リ´ ̄ ゝ>、: : l: : l: /: :八
    /. ヽ : Kイ{゚::ヾ' ノ′ ,ィぅ示ミ : : i: : :/: : : : :ヽ
   ハ{: l: ゝ:ヾ ぅ:リ       {。:::::}y. : /:/: : / : : : :}
    {.:!i. : : l:!:ハ ` ,     ー /. :j: rノ: : :/ : : : ノ
   ` ト: : :l: {、:ゝ  、 _  ー=_:_ノ ノ: :,ィノノルノリ
      ゝ卞トゝ{、`r 、  ,.  <彡_ィ{( ´  ´
       ` `    ´_,j_,. -‐ ´L
                /イ   , ≦:::::l
           ,イー'レィ ´::::::::⌒:}
            /////:::::/::::::::::::::l
       ,イ//,イ/::::::/::::::::::::::::::::!
      // /´, イ::://:::::::::::::::::::::::i
     ,イ{`ー' /:::::/:::::l_::::::::::::::::::::l
     r'l:::i   /:::::::>/rニヽj::::::::::::::::i
   /::イ:::!  /_,ィ r ´ ーニヽ:::::::::::::::j
  /:::::ー::'ー:´:/ /   `=、_j:::::::::: /
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    / . !:::::::/::::::::::::::::::/::::::::::::j:::::::ハ
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    ヽ i::::/ :::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::ハ
    !::〉!0':::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::,
     l/ i/ :::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
     !: :j::::::::::::::: /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j
    j: :〈 ::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/!
    !: :〈 \::: /::::::::::::::::::::::::::::::> ´: : i


270 :266に刺激された即興ネタ:2012/06/15(金) 22:04:29.79 ID:abPxOleq
佐々木「○る○るね○ねは、くっくっく」

キョン「なんだ佐々木、そんな格好で」

俺の親友はなぜかゲーセンの某クイズゲームに出ていそうな姿で言葉を続けた。

佐々木「練ればふわふわ色が変わって…」

キョン「…」

佐々木「トッピングをつけて…」

佐々木「はい、あ〜ん」


ちょっとまて、いや待って下さい。流石に衆目の目に晒すことがないにしてもこれは恥ずかしすぎる。
どうしたものかと考えていると後ろから引っ張られる感じがしたので振り向いた。

長門「あーん」


長門か。いや、その悪い魔法使いの格好は似合うのは散々わかっているんだが、
その得体の知れないぐねぐね動くスライムは何だ?
というかお前、微妙に怒ってないか?

気がつくと殺気がこもった視線が4つあることに気づいた。
この状況を穏便に済ませられる方法を知っている奴は早く俺のところに来てくれ。
できれば、一番厄介なことが起こる前に。

271 :この名無しがすごい!:2012/06/15(金) 22:05:11.05 ID:abPxOleq
>>269
抱き枕カバーの佐々木ktkr!

272 :この名無しがすごい!:2012/06/15(金) 22:31:22.74 ID:cOg2ADrO
>>269
ほぅ……

>>270
殺気のこもった視線が4つとは誰だろ
ハルヒ(嫉妬)、古泉(仕事増やしやがって)、谷口(なんでテメーばかり)にデフォで殺気付きの朝倉さんあたり?
みくるはそれ見てあたふたしてる様子しか思い浮かばんw

273 :「……そんなに妙な顔をしていたかい?」1:2012/06/15(金) 23:50:12.68 ID:kgXgiqBt
「キョン、どうだい一口?」
「丁重に遠慮しておこう」
 とある夜、塾の帰り道を歩く中坊が二人。
 差し出された缶コーヒーを俺が手のひらで押し留めると、佐々木が不思議そうな顔をした。

「おや? 何か問題でもあったかな?」
「強いて言うならお前の顔だな」
「……キミは随分失礼だな」
 言って佐々木は片手で自分自身の頬を撫でる。
 ん? ああいや別にそんな意味じゃないぞ。すまんな、失言だ。

「造作がどうのじゃねえよ。むしろお前はハンサムな方だろ? そうじゃなくて表情の話だ」
「キョン、今日のキミからは次から次へと聞き質したい言葉が飛び出すね」
 佐々木は怪訝そうに眉をひそめ、くるくると細い指を回す。
「しかし佐々木よ。残念だが俺の口は一つしかないぞ」
「くく、流石の僕も増やしてくれとは言わないよ」
「耳なら聖徳太子みたいになれれば良いんだがな」
 まあそれが出来れば苦労はせんだろうが。

「くく、ならば最初の質問に戻そう」
 言って缶を差し出す。
「どうだい一口?」
「だが断る」
「何故かな?」
「お前の表情だよ」
 斜め四十五度の角度で発した俺の否定を、佐々木は覗き込むようにして問いただしてくる。
 そうだな、そんな感じの表情だ。

「表情?」
「お前、それ飲んだときになんとも言えない顔してたぞ?」
「……そんなに妙な顔をしていたかい?」
 再び自分の頬を撫で、流れるような自然な仕草で俺の頬を引っ張ってきた。
 なにしやがる。

「僕だって年頃だよ? 妙な顔だのと言われば傷付くのさ」
「そいつはスマン。だがな佐々木」
 お前はいつもいつも笑ってるからな。そのお前が微妙な表情したらそれだけで目立つんだよ。
 一体どんな味だったんだろうなって邪推しちまうくらいにな。
「そうかな?」
「正直言うと、俺はお前の笑顔以外をロクに覚えてない」
「くっくっく。そうかい」
 佐々木に偽悪的な笑みが広がる。しかし俺は、その表情に、ふと疑問を抱いた。
 いつも笑ってばかりでいるこいつにだ。
「なあ、佐々木」
「なんだいキョン」

『お前、そんなに楽しいのか?』

274 :「……そんなに妙な顔をしていたかい?」2:2012/06/15(金) 23:50:32.86 ID:kgXgiqBt
 そう言いかけた俺に、佐々木は普段の五割増しに嬉しそうな笑顔を向けてきた。
 暗い街灯の下でもはっきりわかる。というか、いつも笑っているくせに、まだこんなに笑顔のストックがあったのかと思えるくらいに。
 俺の問いかけを発声前に無意味に帰すような眩しい笑顔は、ただ、それだけで答えになっていた。
 そう思ったって構わないだろ? そのくらいあいつの笑顔に曇りはなかったというか
 なんというか、そう、楽しそうだったんだよ。

「あの、な」
「なんだい?」
 なんとなく目をそらす。勿体無いような気もしたのは何故だろうね?
 ああ、やれやれ。やれやれだ。そう、いつか佐々木から伝わった言葉を脳内で呟くと、そっくり佐々木が返してきた。

「やれやれ。言いたい事があるなら明確に言葉にしたまえよ」
「まったく。やれやれだな」
 いつもの笑みに戻った佐々木が肩をすくめる。
 ああまったく俺達二人で何回やれやれと言ったのだろうね? 誰か数えてるなら構わんからそのまま墓まで持っていってくれ。
 別に俺は数えろなんて言ってないからな。
 やれやれだ。
)終わり

275 :この名無しがすごい!:2012/06/15(金) 23:52:15.27 ID:kgXgiqBt
以下おまけ

「ところで佐々木、それ何てコーヒーだ?」
「コカ・コーラ社のジョージアの一種。GEORGIA×RED UK-STYLEだね」
 ずいっと缶を押し出してきたので観念して受け取る。
 恐る恐る口をつけると、なんというか、これはなんというか変わった味がするな。

「ふむ。缶コーヒーに紅茶味の飴でも溶かしたらこんな味になるのかな?」
「そうだな、そんな感じだ」
 缶のラベルにはまさにそんな事が書いてあった。

「コーヒーと紅茶のブレンド。よってジョージア・レッド。という訳さ」
「なるほど。缶紅ヒーか」
「上手いこと言ったつもりかい?」
 いや別に。つうかどうやって俺の脳内当て字を一発で見抜いた。
「くっくっく、同じことを考えていたからだよ」
「お前な」

「妙な味なら人に寄越すなよ」
「妙な味だろうが、旨い味だろうが、僕はキミに渡してあげたいね」
 妙な返答を返してきたな。
「だってそうだろ?」
 にやっと両方の口の端が広がる。
「旨かったなら僕はキミとその喜びを共有したい。妙な味ならそれをキミがどう感じるか聞いてみたい。
 僕の珍妙な思考をキミが共有してくれた時のように、僕は僕の感性をキミと共有してみたいと思ってしまった、それだけの話さ」
 言って缶を取り戻すと、残りを一息に煽ってからダストシュートに三点シュートを決める。

「それが今、僕にとって何よりも心地良い時間なのだからね」
「そうかい」
 佐々木の今にも零れ落ちるんじゃないかという笑顔を眺めながら
 俺はベタでありきたりな返答を返すのだった。


 んで翌日。
 目撃した奴が居たらしく、黒板にデカデカと俺と佐々木の相合傘に「回し飲みなんてラブいねっ!」だなんて書いてあったのは……
 まあいつもの事とは言わんがこれで何度目だ?
「まあ僕らの年頃にはよくある事さ」
「そんなもんかね」
「そんなもんだよ」
 なんたって俺らはボーイズ・アンド・ガールズ、まだ多感な中学生の小僧なんだからね。
 とはいつもの佐々木の弁である。

「しかし佐々木よ。その多感な中坊のお前は迷惑じゃないのか?」
「キョン、それは僕の表情から読み取って欲しいな?」
 言って佐々木はあの夜見せたのと同じくらい楽しげな笑みを返して来た。

 おい不意打ちは止めろ佐々木。
 やれやれ。
)終わり

276 :この名無しがすごい!:2012/06/16(土) 06:01:26.30 ID:+/HfXPi8
おはおつ
キョンよ、もう少し間接接吻であることに動揺してくれwというより実は照れ隠しだったりしなさい

277 :この名無しがすごい!:2012/06/16(土) 10:06:41.33 ID:CGIR8uga
おはようございます
すばらしいSSありがとうございます

278 :この名無しがすごい!:2012/06/16(土) 20:41:03.58 ID:EIJpagpK
断続的に強い雨が降り続きますね佐々木さん

279 :この名無しがすごい!:2012/06/16(土) 22:10:10.31 ID:OUElxMic
梅雨の時は自転車はどうしていたのだろうか?

280 :この名無しがすごい!:2012/06/16(土) 22:52:27.95 ID:+/HfXPi8
>>279
さすがにバスでしょ
でもキョンにサボらせないという名目で、いつものようにキョンの家に寄り道します

281 :この名無しがすごい!:2012/06/16(土) 23:57:05.82 ID:CGIR8uga
佐々木さん、おやすみなさい

282 :この名無しがすごい!:2012/06/16(土) 23:58:08.15 ID:OUElxMic
>>280
なるほど

283 :この名無しがすごい!:2012/06/17(日) 00:01:04.73 ID:944Q3dxY
おやすみ

284 :この名無しがすごい!:2012/06/17(日) 13:41:26.34 ID:Hh1Q7CbU
おはよう

285 :この名無しがすごい!:2012/06/17(日) 18:07:50.91 ID:kKVIhEqr
おはようからおやすみまで(キョンの)暮らしを見つめる佐々木さんの提供でお送りしています

286 :この名無しがすごい!:2012/06/17(日) 19:40:05.91 ID:Hh1Q7CbU
>>285
いたします

287 :この名無しがすごい!:2012/06/17(日) 20:58:44.47 ID:tYBUZ0op
指原の話題ですごいな

288 :この名無しがすごい!:2012/06/17(日) 21:16:50.93 ID:eHXtgISL
夜になって急に涼しくなりましたね佐々木さん

289 :この名無しがすごい!:2012/06/17(日) 22:54:24.94 ID:lr0RccRf
>>269
事後報告だが画像にして>>1のwikiのアップローダーに上げてwikiトップにも表示されるようにさせて貰った
AAになっても佐々木可愛いよ佐々木

290 :269:2012/06/17(日) 23:08:30.99 ID:HKKjAZzf
>>289
多謝。
可愛いよ佐々木可愛いよ

291 :この名無しがすごい!:2012/06/17(日) 23:13:57.20 ID:eHXtgISL
世の中にはあの佐々木さんを抱いて眠る人もいるのだな

まあ実物の感触は数年後のキョンしか分からんだろうが

292 :この名無しがすごい!:2012/06/17(日) 23:22:02.07 ID:zvw+z4KL
>>289
ありがとうございます

293 :この名無しがすごい!:2012/06/18(月) 18:24:53.33 ID:3GOHqda4
ごはんの炊き上がり待ち中…
お腹空いたよ佐々木さん

294 :この名無しがすごい!:2012/06/18(月) 21:25:34.12 ID:HTEF1TlN
佐々木かわいいよ佐々木

295 :「さて、それじゃ待とうじゃないか」1:2012/06/18(月) 23:53:30.43 ID:N1983nCa
「やあ、随分待たせてしまったようだね」
「いいえ」
 遅れてきたとばかりに少女が微笑むと、文庫本を見ていた少女も釣られるように柔らかな笑みを返した。
 なんとも絵になる風景、しかし違和感だけしか残らない風景。
 本当は、出会うはずの無い風景。

 そこは真っ白な喫茶店。
 白い、だだっ広くも真っ白な空間にぽつりぽつりとテーブルと椅子が並ぶオープンカフェ。
 喧騒は無い、なにもない、ただそこには静かな空間だけがあった。

「ええと失礼だが、長門有希さんだったかな?」
「はい。……佐々木さん」
 男性のような喋り方をする少女は佐々木、眼鏡をかけた少女は長門有希。互いに名前を確認する。
 既に解っていることを、一応確認するという風に。

「実は僕の流儀に反する事なのだがこれも記号なのでね。悪いけれどこの喋り方を通させてもらうよ」
「解りました」
 初対面に気後れしたのか、軽く朱が差した頬をしつつも「長門有希」は言う。
 それは本題に関係ないのだから。

「藤原くんと橘さんが先に来ていたはずだけれど」
「ええ」
 いくつか積まれた文庫本に手をやりながら、長門有希は静かに首肯する。
 視線をそらすと、その先で男女がお茶を楽しんでいた。
 未来人「藤原」、そして超能力者の橘京子。
 橘は軽くカップを掲げ、藤原は鼻を鳴らして存在を伝える。

「こちらに来られたなら」
「ああ。僕の役割は終わったよ。キョンは再び選択を終えた」
 くつくつと喉奥を震わせて笑いながら、「佐々木」はそこに一つだけ空いた椅子に視線をやる。
「彼は彼女を選び、そして再び日常を選んだ。彼の居るべき場所を選んだよ」
「これで三度目の選択ですね」
「そうだね」

296 :「さて、それじゃ待とうじゃないか」2:2012/06/18(月) 23:54:22.39 ID:N1983nCa
「最初は」
「はい」
 最初に選択肢を呈示したのは涼宮ハルヒ。
 憂鬱から逃れるべく、彼女は「不思議」と出会って「特別な存在」になろうとした。

 不思議のない世界。
 それはごく当たり前の世界だ。それはハルヒ自身も良く知っている。
 けれどその中ではきっと自分は有象無象の一人でしかない。そんなのはつまらない、もっと特別になりたい。
 もっと特別な、不思議な、面白い世界に居たいのだと願った。

 キョンはそれを共有してくれると彼女は思った。
 だって彼は自分の目的を知っている、それでも根気よく語り合い、呆れながらも協力してくれる。きっと彼もまた不思議が見たいのだ。
 彼にだけ、彼女は彼女の原体験を、涼宮ハルヒの始まりを語った。

『もう不思議な事を探す必要もないわ!』
 やがて彼女は選択肢を提示した。
 不思議の世界に彼を連れ込み、そこで共に過ごそうと誘ったのだ。
 超能力者は『今の世界の終わりだ』と嘆き、それでも『産めや増やせでいいじゃないですか』と新世界を肯定した。
 新世界にも自分の居場所があればいい、そう願いながら。

 しかしキョンは「俺は帰りたい」「お前は知らないかもしれんが、実は今の世界だって捨てたものじゃないぞ」と拒絶した。
 彼は「現在の世界」を選んだ。

『訳わかんない!』
 当然ハルヒは混乱し、反発する。
 だって彼女はよかれと思ってやったのだから。
 ようやく見つけた、自分と同じ世界を見てくれると思った存在に否定されたと思ったから。
 そこで宇宙人、未来人は一つの仕込みをキョンに与えておいた。

『白雪姫』『Sleeping Beauty』
 キョンはこの言葉の中から、思春期らしい「キス」という結論にたどり着く。それはお姫様への目覚めのキス。
 いや、きっと込められていたメッセージはそれだけではない。

『俺、ポニーテール萌えなんだ。いつか見たお前のポニーは反則的なまでに似合っていたぞ』
 そう、キス。彼は「不思議世界」は否定しても、そこで共に暮らそうといったハルヒまで否定した訳ではなかった。
 だからキョンはハルヒの存在を肯定し、そしてキスでダメ押しをしたのだ。
 自分はハルヒを選んだのだ、と。

『不思議の世界でいっしょに暮らそう?』
 ハルヒの選択肢のうち、キョンは前半を否定し後半を肯定した。

「これが最初の選択肢だったのかな」
「厳密には違うかもしれない。けれど今回のケースとしてはそう」
 眼鏡に手をやりながら長門は言う。そして
「そして今度はこちら」
 文庫本に手をかける。

297 :この名無しがすごい!:2012/06/18(月) 23:54:35.36 ID:3GOHqda4
明日は広い範囲で荒れそうです
注意しましょうね佐々木さんおやすみなさい

298 :「さて、それじゃ待とうじゃないか」3:2012/06/18(月) 23:55:42.38 ID:N1983nCa
 世界から涼宮ハルヒが消失してしまった、ように見えた事件が起きた。
 現在の世界と、ハルヒを選んだはずの彼だが、その後も表面上はこれらを否定するような言動と態度を見せ続けた。
 まるで不思議な力も勢力も、そして元凶であるハルヒもいない世界が望みであるかのように。
 やがて第二の選択肢が呈示された。

 ハルヒ、そして「不思議な者達」の消失。
 彼女達という居場所を失った彼は混乱し、やがて「現在の世界の復活」を匂わせるキーワードを見つけ、世界の復活を望み行動した。
 ハルヒが消えた世界に、ハルヒの姿を探しながら。

 さて、呈示した者は「現在の世界の復活」への鍵という形で「不思議ではない、平凡人だけのSOS団」を用意した。
 つまり、キョンにとって「不思議な世界」が不要であれば、そこで満足することだって出来る。それが第二の選択の本質だった。
 仲間達は揃い、居場所だって元通りでなくとも確保することが出来たのだから。
 けれど彼は迷わず「元の世界」を望んだ。

『俺はSOS団の団員その1だからな!』
 彼がかつて肯定した「不思議な今の世界が、自分は好きだ」という事の再確認。
 もし失ったら、恥も外聞も捨ててでも探せるくらい好きだという再確認。
 そしてかつて肯定した「涼宮ハルヒ」肯定への再確認。
 現在を改めて肯定する、それが第二の選択だった。


299 :「さて、それじゃ待とうじゃないか」4:2012/06/18(月) 23:56:32.63 ID:N1983nCa
『やあキョン』
 そして三番目の選択肢。
 今度は「不思議を内包したまま、けれど平凡な世界」が呈示された。
 宇宙人、未来人、超能力者がいる世界。平凡な日常の陰に、相も変らぬ不思議が隠れた世界。
 けれど今度は「神様が暴走」なんかしない、けれど「不思議は相変わらずそこにある」、そんな世界が呈示された。

 現在と新世界。
 現在の神様涼宮ハルヒ、世界にとっては新しく、彼にとっては懐かしい神様の佐々木、二人の神様が呈示された。
 現在のSOS団、新しいSOS団、二つの団体が呈示された。

 しかしそれはあくまで表面上の選択。
 だって、彼は既に二回も「現在の世界とそのままの仲間達」を選んでいるのだから。
 だから選択肢になんてなりえない。最初から答えなんて決まっているから、選択肢になんてなりえない。
 佐々木だって「神様になんてなりたくない」と拒否した。
 選択肢なんて、あってないようなものだった。

 しかし佐々木は言った。
 神様もどきがキョンを選ぶ理由は、キミへの好意なのだと。
 迂遠ながら、彼に望みを、自分自身の好意を伝えた。

 しかしそれも「佐々木の夢」を知ってしまった彼には選択材料にはならない。
 神様の力、好意、どちらも、理性的にあろうとする、夢に向かおうとする佐々木に苦労をかけるだけの代物でしかないからだ。
 佐々木の望みを彼は誰よりも知っているから、選択材料にはならない。してはならない。

 それだけではない。
 佐々木を神に、そう強硬に望む未来人は「彼女の意思など関係ない」と断じていた。
 他ならぬキョン自身を人質にして、「力を自覚して操る神様」になった佐々木に、強引に望みをかなえさせようとするだろうから。
 佐々木に苦労をかけるくらいならとことんやってやる、そうキョンは息巻いた。
 だから、これも選択材料にはならない。


 だから、裏にあったのは驚愕の選択。
 藤原は「涼宮ハルヒの生命」を選択肢として呈示した。
 空中でハルヒをはりつけにし、号令一つで落下させるとキョンを脅して回答を迫った。
「涼宮ハルヒを助けたければ、佐々木を神とする新世界を望め」と。

300 :「さて、それじゃ待とうじゃないか」5:2012/06/18(月) 23:57:13.46 ID:N1983nCa
 ハルヒが死ねば力は佐々木に移り、世界は新しい形になる。
 佐々木を選べばハルヒは助かり、力は佐々木に移って世界は新しい形になる。
 彼が最後に呈示した選択とは要するにそういう事だ。

 けれどキョンは、藤原の選択そのものを聞き入れなかった。
 その上で、ハルヒの生命だけはと飛んだ。
 自分は死んでも構わないからと飛んだ。
 それが選択となった。


「くく、こうしてみると常に彼は『現在』を守ろうとしているね」
「そしてその中に涼宮ハルヒの存在を探す」
「そうだね」

 涼宮ハルヒは「もっと不思議な世界に二人で行く」事を呈示し、彼は「現在の少し不思議な世界と現在の絆」を選んだ。
 長門有希は「もっと平凡な世界、一般人となったSOS団」を呈示し、彼は再び同じものを選んだ。
 佐々木達は「平凡な不思議世界、ハルヒと佐々木の選択」を呈示し、彼は再び同じものを選んだ。

「けれど彼は僕らそのものを否定した訳じゃない」
「そう、彼は常に現在を肯定する」

 けれど彼は涼宮ハルヒを否定した訳じゃない。だから最後にキスして彼女を肯定した。
 けれど彼は長門有希を否定した訳じゃない。だから最後に「彼女の破棄」に全力の抵抗を約束した。
 けれど彼は佐々木を否定した訳じゃない。だから「ハルヒの命が掛かってる」状況だろうと佐々木に力を移そうとはしなかった。

「僕は彼が好きだ」
 端的に佐々木は言った。
「けれど僕は神様になんかなりたくない。
 自覚し「望みが叶えられる」と知った上で「何も望まない」なんて、仮に無意識にしたって、僕は自分を信じられるほど強くないんだ。
 それに力を意図して使えるという事は、他人に「使わせられる」という事さ。きっとキョンが人質にされていただろうね?
 僕は、彼に迷惑をかけるような関係になんかなりたくない。彼はきっとそれを知っている」

301 :「さて、それじゃ待とうじゃないか」6:2012/06/18(月) 23:57:59.06 ID:N1983nCa
「僕の望みを知っていてくれている。だから選ばれる可能性なんて無い、限りなくゼロさ」
「涼宮ハルヒは、力を知るまいと意図的に避けているという」
 継ぐように長門が言うと、佐々木はくつくつと笑った。
「そう、無意識にね」
 雪山事件、そして今回の事件。
 或いはキョンが真実を告げ、不思議が存在するのだと納得させようとしたあの時のように。

 涼宮ハルヒは無意識に「不思議事件を知覚しないようにしているのでは?」そう古泉は語る。
 それは「神様の力」と「鍵」が、彼女たち神様もどきの好意と直結しているのだ、という佐々木の話とよく似ている。
 涼宮ハルヒが、彼への好意を決して口にしないのとよく似ているのだ。
 それは果たして単なる類似なのだろうか。

「きっとそれが冴えたやり方なんだ。けれど真似はできそうもないね、涼宮さんだってきっと意識した上では出来ないよ」
「そんな風に、演劇のように、自分の本心を隠し続ける真似が出来るのは」
「そう、古泉くんくらいのもの、だったかな」
 面白そうにくつくつと笑う。
 それはただの判じ物、言葉のパズルをあてはめてるだけだ。
 けれど果たしてどこまでが偶然なのだろう、どこかに正解があるのだろうか。

「僕は好意を隠せなかった。そしてキョンも隠せなかった。ならいずれは涼宮さんも意識する番が来る」
「そう。力と好意が繋がっているというなら」
「原点回帰という奴かもしれないね」

 どう言い繕おうと、現在のSOS団は「力」が中心にあるのは否定できない。
 現代人の古泉はともかく、未来人である朝比奈みくる、宇宙人である長門有希は、「力」があるからSOS団に居る事が出来る。
 力が失われれば彼女たちはそこに居る理由がなくなってしまう。
 彼女達には、帰るべき場所があるのだから。

 キョンは『現在の不思議な世界とSOS団』を常に選び続けた。
 なら最後に天秤に乗るのもきっと『現在の不思議な世界とSOS団』を守るか否かなのだろう。
 その時、天秤の反対側には何が乗っているだろうか? 例えば『現在の関係を破棄するくらいに重い意味を持つ者』とは誰だろうか?

302 :「さて、それじゃ待とうじゃないか」7:2012/06/18(月) 23:58:32.26 ID:N1983nCa
「そうだね、原点回帰という奴かもしれない」
 彼は涼宮ハルヒに『不思議はお前の周りにあるぞ』と伝えたことがある。
 けれど、彼女はそれを信じなかったし、長門有希は『彼女はあなたからの情報を重視しない』と判断した。

「けれど涼宮ハルヒが消失した世界、力を持たない涼宮ハルヒは全く疑わなかった」
「そうだね。それに僕もだ。キョンが不思議な世界を肯定した時、僕もまたすんなりと不思議な世界を受け入れた」
 それからまたくつくつと面白そうに喉を鳴らす。
 そこに符合したものを見るから。

「僕も、そしてジョン・スミスとキョンを認識した彼女も、不思議な世界の事を受け入れたんだ」
 また符合。それは不思議な力そのものを持たないという点で共通し、キョンと遠く離れている点で共通し、好意という点で共通する。
 彼に好意を抱きながらも、近くにいない、焦がれている、その点で共通している。
 現在が面白くない、その点で彼女たちは共通している。

 現在が面白い。
 何よりもその一点で彼女たちと涼宮ハルヒは相反する。それは果たしてただの符号なのだろうか?

「さて、今度キョンが涼宮さんに不思議を納得させようとしたらどうなるかな?」
「あの時の彼は、涼宮ハルヒに真実を伝えることで環境を変えようとしていた」
「そうだね。でも実際に説得材料を得た彼はそれを使おうとしない」
 ジョン・スミスという説得材料を得ても彼は使おうとしない。
 何気ない変化だが、果たしてそれは何故だろう。

「いつも、キョンは最初から答えが見えている選択を強いられている」
「なら、今度こそ答えが見えないような選択であったとしてもおかしくない」
 おかしそうに笑いあい、やがて長門は眼鏡に手をかけながら、まっすぐに佐々木を見つめた。


「けれど、それも全ては想像でしかない」
「そうだね。僕らは、今わかってることから想像力を働かせるしか出来る事はない」
「だから想像、いや妄想はこんなところにしておこうか」
「では、最後に聞いておきたい」
「なんなりと」
 首肯する。

303 :「さて、それじゃ待とうじゃないか」8:2012/06/18(月) 23:59:18.63 ID:N1983nCa
「あなたの。望むものは何?」
「何もいらない」
 佐々木はほがらかに言った。その口調に嘘は無い。
 どこまでも朗らかに彼女は笑った。

「僕はとっくにたくさんのものを貰った。中学時代の思い出だけでも胸がいっぱいになるくらいに貰った。だから望まなかったんだよ。
 それにも増してこの二週間、僕は本当に楽しかった、本当に幸せだった。これ以上望むものはない。
 必死で覚えた受験知識を忘れても、片時も忘れなかったように、決して忘れない。
 とても大切なものを貰った。だからこれ以上望むものはない」

「中学時代の想いも約束も、僕であろうとする意義も、夢も、たくさんのものを思い出させてくれた」
 それからくすくすと笑った。
「それに親友なんて呼び方も、再会の約束まで貰ってしまった」
「それはあなたが悪い」
 長門は文庫本を弄びながら言う。

「あんな風に振り切るような、再会が何年後になるか判らないような、そんな背中を見せたのは卑怯」
「くく、だから『また同窓会で会おうぜ』かな。彼らしいよ」
 果たして本当にそんな意味なのかまでは解らない。
 独白ですら、本心なのか解らないから。

 けれど、彼が佐々木を巻き込もうと企んでいるのは事実だろう。
 彼女を巻き込むまい、そうやってどこか他人行儀にしていたような関係とは違うのだから。
 ほぼ一年連絡を忘れ、再開後も執拗に「親友未満」と強調し続けていた彼とは、また違う関係になったのだから。

「僕は一年ですっかり動揺していた。
 そうさ、連絡を絶ち、断ち切ったはずのキョンとの関係をもう一度修復したがるくらいにね。
 けれどそんな風に強がる必要だってなかった、わたしはわたしで良いんだと思ったよ。キミに言うのは酷かもしれないが」
「いいえ」
 けれど長門は眼鏡を僅かに揺らして微笑んだ。

304 :この名無しがすごい!:2012/06/19(火) 00:09:26.91 ID:s2ILqxhm
ここって支援意味あったっけ?ま、とりあえず続き待ちます。

305 :この名無しがすごい!:2012/06/19(火) 00:50:07.17 ID:s2ILqxhm
ああ、まとめWikiに続きあった。
乙。

2人とも口調が変わる仕様だから気をつけて読んでいかないとな。
ちゃんと意味あるし。

キョンの巻き込み宣言は実行してくれると思うし(続きが出ればw)、
佐々木さんがどう応えてくれるかは非常に気になるところではある。

306 :この名無しがすごい!:2012/06/19(火) 01:05:20.45 ID:zGY/yIOX
「確かにわたしはわたしの中に帰る。けれどそれは、長門有希が長門有希自身である事を彼に望まれたから」
 長門有希の中の長門有希、未だに眼鏡をかけ続ける長門は言う。
 消失、そう書かれた文庫本を手で押さえながら長門は言う。

「わたしはこうなる事を知っていて止められなかった。けれどそれでいい。わたしは、わたしで良いと知ることが出来たのだから。
 知る事が出来たから、だからわたしは変わっていける。強引にではなくわたしのまま緩やかに」
 自分自身に確認するように、もう一度長門は呟く。
「わたしは、今度はわたしのまま変わる」

「彼の傍らで、かい?」
「ええ」
 お互いに、少しだけ羨ましそうに笑い合い、それからゆっくりと椅子にかけなおした。
 後は腰をすえて、待たなければならないだろうから。

「さて、キョン達がこちらに来るのはどのくらい先になるかな」
「解らない」
「うん」
 先の事など解らない。
 けれど、解ることもある。

「僕は多分、もう少しだけ『語られる』だろう。出番がないのも確かだけどね」
「観測によって確定したから」
「そう」

307 :この名無しがすごい!:2012/06/19(火) 01:08:20.28 ID:zGY/yIOX
「けれど、僕はキョンに心配をかけてしまった。
 だって僕は弱い、ただの普通の人間なのだと彼に伝えなければならなかった。でなければキャラと話の軸がブレてしまうだろうからね。
 だがそのままじゃ彼は心配してしまう、彼が心配しないんじゃおかしい。そして彼が無情だなんて誰だって考えたくないのさ。
 あの「巻き込んでやる」がただの言いっぱなしじゃ、すっきりしないだろう?
 なら、彼に対しなんらかの一文を強いることにはなるかもしれない」

 真っ白い空間。白いオープンテラスで佐々木は文庫本を手に取る。
 彼女は待っている。彼女について触れられるかもしれないから。けれど「観測」によってもう役割が終わっている事もよく解っている。
 もし役割があるとするならば。

「僕は彼に心配をかけてしまった。彼は僕を巻き込んでやると息巻いてしまった。
 けれど僕にもう役割はないんだ。だから、キョンはもう僕を心にかけなくてよい、そう思わせる一文が用意されるかもしれない。
 そう思わせるような行動を、僕は彼に見せてしまうのかもしれない……それが僕の最後の役割になる」
 でなければ、まるで彼が薄情であるかのように見えてしまうから。
 それは誰も望まないところであるから。

 彼と彼女は同じ学区の中学生。
 家は遠くない、同じ駅を共有する小さな街に住んでいるし、携帯電話だってある。関係を阻んだのは気持ちだけ。
 なら彼が彼女を巻き込もうと決意して締めて、そのままフェードアウトしてしまったなら、余計な詮索を物語に生みかねないのだ。
 佐々木は、フェードアウトする理由を示すという役割があるかもしれない。
 そして彼女は、ほんの数行でそれを表現しなければならないのだ。
 だって彼女は「もう出番がない」と明言されたのだから。

「さて、それじゃ待とうじゃないか」
 一人ごちると、佐々木は文庫本に没頭を始めた。退場した者の為の場所で、ひっそりと。
)終わり

筆者注:連投規制につき
物語から退場した人達の、ちょっとメタなお話、

308 :この名無しがすごい!:2012/06/19(火) 01:10:36.93 ID:zGY/yIOX
「やあキョン」
「なんで人の部屋にいるんだお前は」
 例によって妹に上げてもらったらしい。
「まったく、で? わざわざ来るとは何か緊急の要件なのか佐々木?」
「いや? 単に近くに寄ったものだからね」
 そんな理由か。まったく、あの春先、あんな去り際したからこっちはそれなりに心配してたってのに。
 まあSOS団に巻き込んでやるぜと息巻いた手前、そっちから来てくれるなら楽でいいがね。
 意外に元気で良かったのか悪かったのか。

「せっかくだから押し倒そうかと」
「は?」
 素っ頓狂な返事を返したのもつかの間、カバンを置こうと背中を見せていた俺に佐々木が寄り添ってきた。
 背中いっぱいに温かく柔らかな感触が伝わり、胸には細い腕が回っている。
 おいこら止せなんの冗談だ。

「酷いなキョン。あの二週間で僕の気持ちは理解してくれたんだろう?」
「……ならお前も俺の気持ちは理解してくれたんだろう?」
「その通り」 
 腕に力が篭る。

「だからと言ってだ。鈍感なキミ相手にたった二週間だけトライして、一年、いや二年に渡るこの想いを諦めろとは無体じゃないかい?」
 背中越しだがなんとなく解る。絶対こいつはいつものシニカルな笑みを浮かべている。
 浮かべているに違いない。
「それでもお前も納得ずくのはずだ」
「あーあー聞こえない」
「んな訳あるか!?」
 っと振り向いた唇に柔らかい感触が伝わり、続いて……。


「……むしろ、僕の二年に渡る秘めた想いをようやくキミへと伝えられたのだ。今が一番の好機じゃないかな?」
 事後、シーツだけの格好で膝枕し、俺の髪を軽く手ですきながら佐々木は笑う。
 お前どんだけアグレッシブになったんだよ……。

「さてね? これも僕の閉鎖空間、つまり内面と、涼宮さんの内面が一時融合を果たした影響かな?」
 その視線の先に何故か誰かさんが立っていたのは言うまでも無い。
 おい、なんでお前ら俺の部屋にワープのごとく来訪するんだ。
 もしかして一ヵ月後の俺があの場に居なかった理由は。
 いや、考えたくもないね。

 だから誰かなんとかしてくれ。
 例えば一ヶ月前の俺でも誰でもいい。頼むよ。
)終わり
おまけ的に。

309 :この名無しがすごい!:2012/06/19(火) 07:32:42.75 ID:+mKmE2Vl
乙です

310 :この名無しがすごい!:2012/06/19(火) 14:18:22.91 ID:ANudXaZI
noooo

311 :この名無しがすごい!:2012/06/19(火) 18:11:24.64 ID:t0t74WKw
乙乙
佐々木さんが存在している以上、個人的にあの流れは認められないから非常にコメントに困る
下手するとアンチみたいになってしまうので自粛…

312 :この名無しがすごい!:2012/06/19(火) 21:29:04.19 ID:s2ILqxhm
佐々木さんは謎解き系の話でも活躍はできそうな気はするけどね。
孤島や猫どこみたいな箸休め的な話見てみたい。

313 :この名無しがすごい!:2012/06/20(水) 05:50:50.93 ID:BwkgIdfU
>>309
乙乙

314 :この名無しがすごい!:2012/06/20(水) 18:14:08.04 ID:HXCZedUr
推理ものに佐々木さんが登場したら、全てを看破していながら敢えて自分からは動かず、高みから主人公にヒントを与える役割になりそう

315 :この名無しがすごい!:2012/06/20(水) 22:55:39.47 ID:ZcvWdl4B
名探偵佐々木と助手のキョン・・・
謎電波受信してしまった・・・
これはいいな

316 :この名無しがすごい!:2012/06/20(水) 23:21:50.30 ID:s83oCUQi
>>315
筆を取ってくれても良いんだぜ?

317 :この名無しがすごい!:2012/06/20(水) 23:25:30.44 ID:RKxA8F4L
ササッキーホームズの冒険

318 :この名無しがすごい!:2012/06/20(水) 23:33:10.05 ID:j/Rg5IJl
>>315
コナンみたいなのか?

319 :この名無しがすごい!:2012/06/20(水) 23:40:45.60 ID:U/X+/0aq
佐々木の声優は誰?

320 :この名無しがすごい!:2012/06/20(水) 23:55:54.74 ID:v4adsfcF
>>314
安楽椅子探偵だな
実際佐々木は忙しいからキャラ的には合ってるというか、キョンに助言を与えるって位置だとまんまそれだ

321 :この名無しがすごい!:2012/06/21(木) 00:46:05.27 ID:1beUDK+z
>>316


すまぬ・・・だいぶ最初のイメージをと食い違ったがこんなものしかかけない俺を許しておくれ

322 :探偵さん。:2012/06/21(木) 00:47:02.58 ID:1beUDK+z
「佐々木って探偵にむいてるよな?」
ありふれた放課後、彼が唐突に切り出した。
彼は頭が悪いわけでは無いが、たまによく分からない事を言うことがあった。
そういう時。私は笑顔で彼の目を見てにっこりとほほ笑む。
下から見上げて、誘うように、悪戯っぽく。
すると彼は驚いたように目を丸くして私から視線を外してしまう。

「キョン、どうしたんだい?」
「えっ・・・いや、その。」

しどろもどろになってしまった彼はかわいい。
まるで彼が小学生の弟のように感じられる。

「キョン、ほらこっちを見て?」
彼がこっちを見れない理由まで分かりながらそう話す。
「・・・いや、あーそのなんだ。・・・佐々木って理論的に考えるし意外と直観的にも頭が切れるだろ?だからどんな謎でも解いてしまいそうだなってさ。まるで名探偵みたいに」
「くっくっ。そうだね客観的に自分を見てももそう思うよ。でも、僕にも解けない謎はあるさ。少しね」なんてうそぶく。
「ほらみろ、だからさ。」そういうと彼は少し落ち着いて来たみたいだった。私としてはつまらないが。
私の攻撃の手が緩んだことを察して安心しているようだ。

ならば、謎を解いてみせよう。名探偵らしく。

「キョン。こっちを見てくれないかい?」

・・・彼はこっちを見てくれなかった。
流石にいつもやっている事を二回も続けるのは恥ずかしいのだろう。

「さて、ここでお立合い。」
こっちを向かないが話は聞いているらしい。
ああ。と短い相槌が聞こえた。
「ここに謎がひとつあります。それを解いてみせましょう。」
それはなに?彼の相槌は優秀だな。
流石僕の助手だ。
満面の笑みで言ってやった。

「君が、僕を見れない理由を解きましょう。」


彼は、はぁ。とため息をついて言った。

「ほらみろ、そういうところが探偵なんだよ。」

彼がこっちを見て笑った。

二人して笑いあった。


彼と私が付き合って三日目の話。

323 :この名無しがすごい!:2012/06/21(木) 00:48:25.46 ID:1beUDK+z
やっつけです。
申し訳ない。

探偵ものとかかけねーーーーー!!!!!

そしてキョンのデレかたがありえねーーーー!!!!!

・・・腕を磨いてきまつorz

324 :この名無しがすごい!:2012/06/21(木) 06:37:29.98 ID:wPEtP6Ck
>>323


325 :この名無しがすごい!:2012/06/21(木) 07:36:14.71 ID:SaRF68Fv
乙(´ω`)乙
平和でほのぼのでちょい甘で、まだまだ寝ぼけてる頭に妄想が広がりまくりまする〜

326 :この名無しがすごい!:2012/06/21(木) 18:17:40.94 ID:2RP6yKKf
乙!いいもん観れたなぁ

327 :この名無しがすごい!:2012/06/21(木) 18:41:27.53 ID:SaRF68Fv
このまま上手く行って佐々木さんが主婦になったら

キョンが主夫の方がしっくり来る?

328 :この名無しがすごい!:2012/06/21(木) 20:53:46.91 ID:YEUQqOKc
佐々木さんと海に行きたい

329 :この名無しがすごい!:2012/06/21(木) 23:22:56.03 ID:tTNLk23/
佐々木はいらない子

330 :この名無しがすごい!:2012/06/21(木) 23:25:11.89 ID:lHM/RrFJ
いらない子につけこみたい

331 :この名無しがすごい!:2012/06/21(木) 23:41:20.01 ID:FkQT7mvy
>>323
乙です

332 :この名無しがすごい!:2012/06/21(木) 23:49:11.46 ID:foZ+G8ir
>>323


333 :この名無しがすごい!:2012/06/21(木) 23:50:08.62 ID:zeRU2RGR
おやすみ佐々木さん

334 :この名無しがすごい!:2012/06/22(金) 00:22:21.11 ID:Hr9zaR7P
>>333
おやすみ

335 :この名無しがすごい!:2012/06/22(金) 00:25:32.31 ID:CJccTHn/
>>327
難しいな・・・
佐々木さんのスペックを考えると働いてもいいだろうし専業でもいいだろうし・・・。
想像しにくい。

俺のイメージは家庭でできる仕事をしつつ家事ってイメージ
本の翻訳とかしてそう。

336 :この名無しがすごい!:2012/06/22(金) 06:13:50.31 ID:7cMYrrlb
翻訳家佐々木さんかっこいいな

ただ意訳を追求するあまりどんどん長くなりそうでちょっと怖いw

337 :この名無しがすごい!:2012/06/22(金) 08:48:17.49 ID:B2aLa3Ol
少しばかりマニアックかつミーハーな話題になって悪いんだけど、
謎解きもののさよなら妖精の某キャラは性格違うけど立ち位置は似ているかなと思ったりした。

338 :この名無しがすごい!:2012/06/22(金) 17:05:27.65 ID:Cw2fxsKp
佐々木「ある朝、なにか気がかりな夢から目を覚ますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した。」
橘「なんですか気持ち悪い。」

339 :この名無しがすごい!:2012/06/22(金) 17:33:17.08 ID:DzKGhcKu
>>338
そうすると佐々木に妹が必要だな

340 :この名無しがすごい!:2012/06/22(金) 18:19:52.97 ID:7cMYrrlb
義妹ちゃんならもう居るじゃないか

341 :この名無しがすごい!:2012/06/22(金) 18:26:46.89 ID:DzKGhcKu
そうなると夫もいることになるわけだが

342 :この名無しがすごい!:2012/06/22(金) 20:28:44.24 ID:7cMYrrlb
キョン「役者不足なのは充分承知しているが、他ならぬ佐々木自身が選んでくれたんだ、俺に出来うる限り全力であいつの旦那を勤めさせてもらうさ」

キョン「結婚してるのにまだ『佐々木』なのは、大人の事情てことであまり深くツッコまないでくれ」

343 :この名無しがすごい!:2012/06/22(金) 23:44:27.67 ID:L4Layzcd
ある日、キョンに突然名前で呼ばれてキョどる佐々木さんか……。
久々に何か書こうかな……。

344 :この名無しがすごい!:2012/06/23(土) 01:17:11.82 ID:+S2S/0m6
探偵さんの作者です。
書こうかどうか悩んだのですが言わせてもらいます。
まずはwikiへの転職ありがとうございます。自分のSSがまとめサイトに乗ってうれしかったです。
ですがwikiへの転職の際に言い回しを微妙に替えたりするのは止めてほしいです。

流れを切ってしまい申し訳ありませんでした。

345 :この名無しがすごい!:2012/06/23(土) 10:48:29.14 ID:eE3OXkMr
>>344
乙です

346 :この名無しがすごい!:2012/06/23(土) 11:25:25.19 ID:G4MMxrMb
>>344
乙です。
編集したのは自分じゃないですが、原文ママにしておきました

347 :この名無しがすごい!:2012/06/23(土) 11:44:45.27 ID:uHXbRLYz
角川の株主総会行ってきました
ISのことを質問したかったけど、当たらずorz

相変わらず角川のハルヒ押しは凄く随所で紹介
それだけ売れたからなんだけどね

3000名の株主の前で、大体スクリーンで驚愕紹介
佐々木さんとハルヒの表紙がツートップで

なお、総会最後で、再びハルヒ紹介
代表取締役
「今年も、なにか、5か国同時発売したい」
とのこと
そのなにかとはハルヒのことですか?
ハルヒで佐々木さん登場だといいな

348 :この名無しがすごい!:2012/06/23(土) 11:50:17.11 ID:+kKVO77/
>>347
> なお、総会最後で、再びハルヒ紹介
> 代表取締役
> 「今年も、なにか、5か国同時発売したい」

ジコレス
したいではなく、「計画中」でした

ハルヒについて計画中のような言い方だったと思うけど、正確には聞き取れませんでした


349 :この名無しがすごい!:2012/06/23(土) 12:42:00.37 ID:jjOzjAHx
>>347
何ですかな?

350 :この名無しがすごい!:2012/06/23(土) 14:15:21.89 ID:VUw80zBY
佐々木は分裂だけのキャラと作者が明言しているよ

351 :この名無しがすごい!:2012/06/23(土) 14:49:31.81 ID:+S2S/0m6
>>346
ありがとうございます。
今度、次の作品を挙げるという形でお礼をします!
本当にありがとうございました!!

352 :この名無しがすごい!:2012/06/23(土) 14:52:26.99 ID:yXBeWFQt
短編のキーを握る役でちょこちょこ出演も良いが、基本は最終巻の最後にそれとなくキョンの隣に居ると匂わせてくれればおk

353 :この名無しがすごい!:2012/06/23(土) 14:52:28.31 ID:FiML/xPA
>>350
そんなものいくらでも変わるものだよ
作者の言葉通りなら、驚愕は去年ではなく、もっと前に発売されてた

354 :この名無しがすごい!:2012/06/23(土) 23:40:52.19 ID:yXBeWFQt
明日は豪雨になるかもです佐々木さん

雨漏りとかしませんように

355 :この名無しがすごい!:2012/06/23(土) 23:51:36.95 ID:VUw80zBY
佐々木はいらない子

356 :この名無しがすごい!:2012/06/23(土) 23:53:33.47 ID:sUr+VzMM
佐々木さんと海に行きたい

357 :この名無しがすごい!:2012/06/23(土) 23:54:06.96 ID:KYPIyZa5
佐々木さん今晩は

358 :この名無しがすごい!:2012/06/24(日) 08:59:18.11 ID:OcGlHSoD
佐々木はいらないキャラ

359 :この名無しがすごい!:2012/06/24(日) 09:06:31.43 ID:OcGlHSoD
佐々木はいらないキャラ

360 :この名無しがすごい!:2012/06/24(日) 11:50:58.45 ID:LgBtdZ5s
sasakisan
konnitiha

361 :この名無しがすごい!:2012/06/24(日) 12:34:59.39 ID:XN45eZwC
雨でどこにも行けないよ佐々木さん(´・ω・`)

362 :この名無しがすごい!:2012/06/24(日) 19:20:32.16 ID:7L2oOrqA
. . . . . . . . . . .   ____
. . . . . . . . . . . ィ´:::::::::::::::::ヽ
. . . . . . . . . . .f::::(::::i::L.i_i_i__l)
. . . . . . . . . . .j::::::ヽ::| ゚−゚ノ::| ......6月24日はUFOの日
. . . . . . . . . . // ̄ ̄ ̄ ̄\
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363 :この名無しがすごい!:2012/06/24(日) 20:29:13.36 ID:4KUWM+Pq
     \      ☆
             |     ☆  /
          (⌒ ⌒ヽ   /
    \  (´⌒  ⌒  ⌒ヾ   /
       ('⌒ ; ⌒   ::⌒  )
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    ☆─(´⌒;:    ::⌒`) :;  )
      (⌒::   ::     ::⌒ )
    /(    ゝ  ヾ 丶  ソ ─
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364 :この名無しがすごい!:2012/06/24(日) 20:29:18.05 ID:uVukZAvN
佐々木さんがジミヘンとか好きだったらどうしよう

365 :この名無しがすごい!:2012/06/24(日) 20:39:00.15 ID:fO3vT64h
ドアーズのThe End聞きながら部屋でどんよりしてる佐々木さん

366 :この名無しがすごい!:2012/06/24(日) 22:39:30.61 ID:+eEpo1PX
洋書を原語で読むのに
洋楽は意味がわかってなくても良いらしいね

367 :この名無しがすごい!:2012/06/24(日) 23:51:09.58 ID:90FnJiNz
佐々木かわいいよ佐々木

368 :この名無しがすごい!:2012/06/24(日) 23:52:44.79 ID:Pfagei1E
佐々木は驚愕で退場らしいね

369 :あじさいの季節に1:2012/06/24(日) 23:53:53.02 ID:oUhzSGZ+
Rainy dayのアレなら洋楽に限らず音楽全般に関してだったけどな
声も楽器と同じくリズムの一部として楽しむ、そういう楽しみ方もアリだろうと思うけれど

 高校二年の六月、カレンダーには特にイベントらしいものはない。
 高校生活にも今のクラスにもそれなりに慣れきり、大学進学にはもう少し間が要り、黄金週間もなければ夏休みも無い。
 強いて言うなら梅雨があるくらいだが、これは高校生に限らず訪れるものだと思っている。
 むしろ、もし高校以外には梅雨が来ないというのならさっさと卒業し
「しっかし殺風景ね」
「何がだ」
 俺の思考を遮った傍若無人なるSOS団団長閣下は、こう台詞をお続けになられた。

「この通学路よ」
 いつもの高校帰りにSOS団4人でツルみ、ぼんやりと下っていく通学路の風景だ。
 何か不満でもあるってのかハルヒよ。まあ確かに下り坂は登りよりある意味辛いとは聞くが。
「アリよアリよ大アリよ!」
 思えばそれが今回の騒動の皮切りだった。

 この殺風景な通学路に飽き飽きしたから、どうだ花でも植えてみないか。
 と、まあそんなイベントさ。ハルヒは大人相手なら奇妙なまでの折衝能力があるのはご存知の通り
 そこに古泉が「機関」で資材調達をバックアップし、長門が園芸知識をどこからか仕入れ、朝比奈さんが可愛らしくわたわたとすれば、
 後は俺と古泉が実地でスコップかついで地面をほっくり返す羽目になるって訳だな。
「いや、困ったものです」
 ならお前も少しは反論しろ似非スマイル。

 通学路の一部に花壇をつくろう。
 そんなSOS団の特別活動は、文字通り実を結ぶというか、花を咲かすべく
 六月の曇り空の下で全力で実施された訳であり、俺が授業中、机に突っ伏してしまったのもやんぬるかなってなとこだ。
 まったく、学校の机ってのは、下手、したら、自分の、部屋、より、寝、やす……
 ……………………、
 ……………。

「キョン、そんなぼんやりしてどうかしたのかい?」
 ん? 別に意味があっての事じゃねえよ。
「空に何か?」
「いや」
 誰かがミサイルでもぶっ放してくれねえかな、なんてな。
「まだそんな事を言っているのかね」
「悪いかよ」

370 :あじさいの季節に2:2012/06/24(日) 23:54:41.77 ID:oUhzSGZ+
 中学の帰り道。
 六月のボヤけた空の下、俺の家へと続く何もねえ通学路で物騒な事をぼやくと、佐々木は呆れたように笑った。
 ああ、前にも言ったが俺は別に世の中に絶望してる訳じゃねえ。ただ
「ただ、この平凡な日常を何かが壊してくれないか、かい?」
「そういう事だ」
 俺の言葉を佐々木が飲み込む。
 こいつにはちょっと前に話したことがあったから、すんなりと言葉が出た。
 まあその時に嫌になるほど夢をぶち壊されたのも確かなのだが。

「相変わらずのエンターテイメント症候群なんだね、キミは」
「そう簡単に変わらんさ」
 俺だって、「もしも」なんてありえないくらい現実の物理法則とやらがよく出来ている事くらいは理解させられたさ。
 けど、どっかの独裁者が暴走したり、くらいは想像したって構わんだろ。

 だが佐々木の事だ、どうせまたぞろ適当でファンタジーな仮想精神病を作って俺をたぶらかしにかかるに決まってる。
 俺だってここ二ヶ月でお前との付き合い方は慣れてきたつもりだからな。
 そう俺が身構えると……こいつは思慮深げに頷いて見せた。
 ん?

「だろうね」
 なんだ何の前振りだ。
「キョン、僕にだって頷ける面がないとは言わないよ。それは誰にでもある事だからね」
「この間と言う事が違うな?」
「まあね」

「僕にだって気恥ずかしいと思う気持ちくらいはあるさ」
 今、遠まわしに俺の事をバカにしなかったか?
「いやいや、キミの純真さに感服したのさ」
 やっぱりバカにしてるだろ。
「キョン」
 佐々木は少し足を速め、俺の顔を意味ありげに覗き込んできた。

371 :あじさいの季節に3:2012/06/24(日) 23:55:22.46 ID:oUhzSGZ+
「誰だって退屈なんか嫌いさ。だからキミの言う事は一面で真実だよ。それは誰にでも宿りうる思考かもしれない」
「こないだと180℃言う事が違うじゃねえか」
「くく、話は最後まで聞いておくれよ」
 かばんを後ろ手にぱたぱたとやりながら話を続ける。
 まったく、こいつ、こんな仕草だけならさぞモテそうな感じなのにな。

「けれどねキョン、普通はそんなのありえないって誰もが断じてしまうものだよ。口に出すのは珍しい部類だと思うがね?」
「しかしな佐々木、それでも誰もがフィクションを望むからフィクションが隆盛するんじゃねえのか」
「確かにそうかもしれない。しかしだ」
「解ってるよ」
 フィクションだと解っているからこそ、フィクションとして隆盛しているんだろう、って事くらいはな。
「……気に障ったなら謝罪させてくれないか」
「別にいい」
 お前はいつも正しい事を言っている。それくらいは解ってるさ。

「キョン、でも正しい事だけでは人間はやってはいけない。それくらい僕にも解ってる」
 少し遠くを見ながら佐々木は珍しく寂しげに笑った。
「だからさ、うん。だから」
 これまた珍しく、言葉に詰まる。
 どうした?

「いや、やはり僕は語彙が不足しているのだな、と思ってね」
「お前レベルで語彙不足なら、俺はどうなるんだ」
「僕に聞かれても困るな」
 くつくつと楽しげな笑みに変わる。

「ねえ、キョン」
 一通り笑い終えると、佐々木はふと視線をあらぬ方向へ固定する。
「話は変わるが、そこに咲いているものが見えるかい?」
「見えるぞ。特に視力が悪いわけじゃないからな」
 その視線の先にあったのは、紫陽花、あじさいの花だった。
 昨日の雨の名残を残し、とりどりの花が揺れている。
「では、あの雲が見えるかい?」
「それがどうかしたか?」
 指差す先には、周囲の塊からはぐれたように、ぽつりと……強いて言うならカニっぽい形の雲が流れていた。

「キレイだとは思わないか?」
「ん。まあな」
 否定する材料は無い。
「不思議だとは思わないか?」
「ん。それなりにな」
 珍しい形だとは思う。
「ねえ、キョン」
「なんだ」
 なんとなくだが、伝わってくる。

372 :あじさいの季節に4:2012/06/24(日) 23:56:11.13 ID:oUhzSGZ+
「僕が思うに、世の中はやはり捉え方一つで変わるものなんじゃないのかな」
 少しだけ困ったような笑顔で佐々木は続ける。
「確かに、現代のフィクション的な刺激になれた僕らには、この世界は少しばかり退屈かもしれない。
 けれど、四季、いや、もっと言えば月毎に、日毎に、違った花が咲き、葉が茂り、雲は流れ、世界は様相を変えていく。
 その小さな変化に目を留めていけば、少しでも世界を好きになっていく事はできないかな」

「古い家の生垣が消え、ビルになり、また景色が変わっていくように。
 僕らの周りの小さな世界でさえ変化を伴わずにいられない。ならその一つ一つに目を留めて、小さな変化を楽しむことは出来ないかな」
「……フィクションに慣れた俺みたいなのには、少しばかり退屈かもしれんな」
「だろうね」
 苦笑が返ってくる。

「けどな」
 苦笑を返してやる。
「確かに、そういうものの見方もあるのかも知れん」
 佐々木の誠意は伝わってくる。こいつは多分、俺と同じ視線を探そうとしてくれているのだろうな、と。

 こいつの価値観は俺と決定的に違う。それはリアリストの視点だ。
 俺だってもうガキじゃない。今の自分の視線が同世代と少しズレてる事くらい理解してるさ。
 けれどそれでも佐々木は、上からでもなく、下からでもなく、同じ視線で語り合おうとしてくれているのだろうな、と。
 その誠意くらい、俺にだって伝わってくるんだ。

「ねえ、キョン」
 佐々木は言葉を繰り返す。
「僕だってホントは同じかもしれない。こんな退屈な世界、壊れてしまえばいいのな、なんてさ。
 僕だって思うところはあるし、こんな世界を全面的に肯定できるって訳じゃないんだ。僕らの手には、あまりにも強くて固くて残酷だからね。
 けれど強固で残酷で、どうにも抗えないからこそ、それを受け入れようと僕は努めている。
 だから、そんな事を素直に口に出来るキミが……そうだな」
 言葉をようやく見つけた、そう口元が言っている。
「僕は少し、羨ましいのかもしれないね」
 少しだけ衝撃的な言葉で締めくくられ、何とも言えない気持ちになった。
 だから。

「なあ佐々木」
 俺も同じ言葉を返す。
「俺は子供の頃、もっと世界は自分の好きに出来るもんだと思ってた。そんなファンタジーやフィクションはありふれていたからな」
 ガキっぽいと笑わば笑え。どうせ中坊なんてガキなんだ、ガキが思うところを素直に口にして何が悪い。
 それにこいつはきっとちゃんと向き合ってくる。向き合って、正しい何かを言ってくれる。
 話を聞いてくれる奴がいるんだ、なら口にして何が悪いって言うんだ。
 どうせ佐々木と紫陽花くらいしか聞いちゃおらんのだ。

「なあ、お前はこんな退屈な世界が好きか?」
「僕だって、全部好きって訳じゃないさ」
 否定。いやそうだろうか?
「そうさ、僕らの好きに出来ない、こんな世界は好ましいとは言えない。……けれどね」
 そうだな。佐々木なら「けれど」と続ける。

373 :あじさいの季節に5:2012/06/24(日) 23:56:45.33 ID:oUhzSGZ+
「僕らはボーイズアンドガールズ、成長中の子供でしかないんだ。世界を好きにしたければ、一つ一つでも力を付けていくしかない。
 そうやって力をつけるという代償を払うことで、ようやく僕らはその権利を得るのさ。
 代償なしで何かを好きにしたいだなんて、おこがましいことじゃないかな」
「おこがましいこと?」
「そう」
 頭一つ小さい佐々木は、こちらを覗きこむようにして見つめてくる。

「だってそうだろ? 誰かが得るという事は誰かが失うという事であるように。
 誰にとっても好ましい事象なんて基本ありえない。そんな残酷な法則をもってこの世界は成り立っているんだ。
 もし、皆が皆、自分の望み通りに世界を変えられるとするなら、きっと世界は成り立たないだろ? だからこそ、何かを変えたいのなら代償が必要なのさ。
 そして僕ら学生って身分は」
 ニヤリと、笑う。

「勉学と言う代償を払うことで、将来、世界を少しでも自由に出来る権利を得る。そのための時間なんじゃないかな?」
 今が一番柔らかく、肉体的にも学力的にも最も伸び易い時期なのだから、か。
「その通り。僕はそう信じているし、信じたいんだ。でなきゃ……」
 少し寂しげに付け加えた言葉の語尾はかすれていた。
 一時の沈黙に、俺は肩をすくめて見せる。

「確かにそいつは正論だ」
 俺がポンと小さな肩を叩いてやると、佐々木は不思議そうにこちらを見た。
「お前はホント正しい事ばかり言うんだな」
「正しくあろうとしているだけさ」
 多分無意識に背筋を伸ばして歩きながら、佐々木は笑う。
 そう、こいつはいつだって背筋を伸ばしている。
 こいつらしいと俺は思う。

「僕だってこんな世界が好きって訳じゃない。
 けれど僕らの力で変えられるものなんてほんのわずかなんだ。
 自分の力を信じろ、なんてフィクションではよく言うけれど、その自分の力を高めていくのが今の期間なのだと僕は思う」
 くつくつと喉奥を震わせ、いつもの笑みが零れだす。

「むしろ僕らくらいの年齢は『自分の力を信じちゃいけない』のさ。それは無謀や傲慢と変わらないかもしれないからね」
「おいおい夢の無いことを言うなよ」
 それはフィクションの王道台詞だぞ。

374 :あじさいの季節に6:2012/06/24(日) 23:57:24.95 ID:oUhzSGZ+
「キョン」
 佐々木はたしなめるようにこちらを見つめる。
「現実は基本的に力学だ。そして学生というものは基本的に無力なものだろ? 僕らは知力・体力・金銭調達力などなどいずれも未熟さ。
 そういうのは、きちんと努力を重ね、自分の力量を目標まで押し上げている人間が言うべき台詞だよ。
 勝算が無いものは無謀と言うべきだし、折衝を欠いた交渉はごり押しと非難されるべきだ」
 そう俺のフィクションを一旦打ち砕いてから、にやりと片頬を歪めて笑う。

「明日笑う為に、今日は苦労をしていこう。それが今出来る事なんじゃないのかな?」
 何も無い殺風景な通学路を歩きつつ、傍らのあじさいにすれすれまで手を伸ばして佐々木は笑う。
 触れそうで触れない、摘んだり、傷つけたりはしない。
 そうしていつものようにシニカルに笑う。

「まあ辛くなったら逃げ場を作ればいい。どんなに辛くたっていつかは終わると割り切ればいいのさ、そういう考え方もあるよ?」
 唇の片端だけを上げた、いつもの皮肉めいた笑顔で笑う。
 しかし佐々木よ、せっかくだから俺は楽しみたいね。
 何せたった一度きりの人生だからな。

「そう、せっかくの人生さ。退屈かもしれないけれど、少しでも変化を楽しみながら歩いて行こうじゃないか。
 僕らが身体的に成長し、少しずつ背が伸びていくだけでも、きっと世界は様変わりして見えるようになっていくのだろうしね。
 そうしていつか、なんだって好きに出来る大人にたどり着けると信じようじゃないか。……それにね」
 片頬を歪めるいつもの笑顔がほぐれ、ちょっとだけ優しい笑みに変わる。
 優しい? いや違うな。楽しげというべきなんだろうか。

「最近、僕は世界という奴も結構優しい奴なんじゃないかと思うようになったんだ」
「何か心境の変化でもあったのか?」
 そう聞いてやると、笑みが少しだけ尖ってしまった。
 すまん、何か気に障ったか?
「いや? そういうのもキミらしいからね」
 いや怒ってるだろお前。
「怒ってないさ。キミに怒るだなんて虫のいいことだと解ってるからね」
「一体何の事だ?」
 すると佐々木はまた俺の顔を覗き込み、いたずらっぽく微笑んだ。

「キョン。キミという得がたい話し相手を得たのは、僕にとっても嬉しい変化だったからさ。……そう言ったら信じるかい?」

375 :この名無しがすごい!:2012/06/24(日) 23:59:13.70 ID:oUhzSGZ+
 そこで俺の家に着き、俺達は自転車を引き出し、二人で塾へ向かった。
 道中も何かを話したこと、そして佐々木が少しばかり怒っていたことが、ちょっとだけ印象に残っている。
 その少し前のエンターテイメント症候群云々を皮切りに、俺が日常という奴に本格的に傾倒しはじめたのは、そういえばこの頃だったろうか。
 そんな中学三年、六月末のドリーム…………。
 ………………………
 ………


「バカキョン!」
 うおっと!?
「寝くたばってる場合じゃないでしょ。ほら、行くわよ」
 だからってもう少し加減してくれ、なんか考えてたはずなのに吹っ飛んだだろうが……
 そう抗議をしようとして、ふと辺りを見回すと、周囲はすっかり閑散としていた。
 俺が寝ている間に授業もホームルームも終わってしまったらしい。
 おいおいこんなんで来年の受験は大丈夫なのか俺。

「まったく。疲れてるなら言いなさいよ」
「すまんなハルヒ」
 いつもよりややスローペースで歩くハルヒの後ろを行きながら、俺達はSOS団の巣窟たる文芸部部室に向かう。
 さて、花壇作りは残りどのくらいだったっけな?
「後はもう少し耕して、種をまきましょう」
 種か。

「なあハルヒ」
「何よ」
 俺は少しだけ考えて言った。理由は解らんが脳裏に浮かんだ花があったからだ。
「紫陽花の種もまいていいか?」
「いいけど、咲くのは当分先よ?」
「解ってるさ」
 けどなんとなくな。
 なんとなく思い浮かんだんだ。いいだろ?
)終わり

梅雨だ

376 :この名無しがすごい!:2012/06/25(月) 08:28:22.18 ID:4bPCHWyH
>>375
乙。
まあなんだろう。キョンがどんな人間になっていくにしても
佐々木さんの影響はどこかに残っていくのかもね。

377 :この名無しがすごい!:2012/06/25(月) 12:38:23.18 ID:QEi11AxZ
ハルヒをリメイクしたら、1巻から登場することになるのかな

キョンが付き合っていた変な女として
セリフでなら、いろんなところに佐々木さんでているんだよね

378 :この名無しがすごい!:2012/06/25(月) 18:26:44.82 ID:qci0wVZk
乙ー
佐々木さんだって自己を確立するまで、当然試行錯誤してたんだろうね

>>376
まず「やれやれ」が真っ先に思い浮かびます

>>377
アニメのリメイクなら、国木田の「変な女」でフラッシュバックする一瞬に出演は固い

379 :この名無しがすごい!:2012/06/25(月) 20:43:54.62 ID:Yp1agkPs
Two left humans in the left side of the wood

380 :この名無しがすごい!:2012/06/25(月) 22:06:57.53 ID:qoeKfMKb
アニメのリメイクなら興味深いけど、分裂以前で佐々木さんの影出すのは二次創作の役目だと思う。

EEや消失世界やゲームの追想とかで実は何かしら動いてましたって話は面白そう。
EEや消失世界のSSは見たことあるけどな。

驚愕以降だったら、キョンが知らないところで佐々木さん手助けしていそうな気もするけどね。

381 :この名無しがすごい!:2012/06/25(月) 23:42:22.36 ID:2hIh1V3t
>>377
ハルヒをリメイクすると
佐々木は無かったことになるよ

382 :この名無しがすごい!:2012/06/25(月) 23:43:13.81 ID:qci0wVZk
おやすみ佐々木さん

383 :この名無しがすごい!:2012/06/25(月) 23:58:30.52 ID:41aJdAVv
おやすみ

384 :この名無しがすごい!:2012/06/26(火) 06:46:02.71 ID:W/LccruE
>>375
乙です

385 :この名無しがすごい!:2012/06/26(火) 07:08:51.46 ID:tE76PSb6
Two left humans
二人の左人→人左人左→佐佐→佐々
in the left side of the wood(木の左側に)

A.佐々木

386 :この名無しがすごい!:2012/06/26(火) 13:28:43.83 ID:OXPjZISD
>>]なるほど

387 :この名無しがすごい!:2012/06/26(火) 18:49:07.90 ID:qCmwHQq6
>>385
ややこし過ぎるw

今日も梅雨の晴れ間でしたよ佐々木さん
日中はいろいろと楽ですがダムの貯水量が心配です

388 :この名無しがすごい!:2012/06/26(火) 20:18:56.96 ID:/BEST8Y2
佐々木はいらない

389 :この名無しがすごい!:2012/06/26(火) 21:16:15.59 ID:gcC0qwzR
佐々木はいるけど、いつまでこの板にいるのさ?

同じ作品のスレはどんどん文芸キャラ板にいってるというのに

390 :この名無しがすごい!:2012/06/26(火) 21:37:39.39 ID:qCmwHQq6
佐々木さんの芸術センスはいかがなものか

391 :この名無しがすごい!:2012/06/26(火) 22:01:33.31 ID:W/LccruE
.        , -‐- 、. , -‐-ー .、
.       ,'. /  ト、 ヽ   ヽヾ
        i. ((从ソ 从〉,ハハバゝ
.       l. (|┳ ┳i!i| ─ ─i! 
..      ,ハNiヘ'' ー.''ノiハ、. - ノ’ 
.         〈ヾ/゙ノi  /〈にづ┓___
        _.ノUUZゝぐ___,/__||卅]
        ~,'(_,(ソ__//゙> .> /ヾ⌒ヾ
        (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
.        ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'


392 :この名無しがすごい!:2012/06/26(火) 22:12:40.64 ID:qCmwHQq6
うああリロってなかったい

>>389
次どっちに立てよーかみたいな議論する前に前スレは容量落ちしちゃったからね、ちょっと早めに議論しても良いとは思う
IDあぼん使えて佐々木さん語りできるなら俺はどこでも良いよ

393 :この名無しがすごい!:2012/06/26(火) 22:55:05.22 ID:8DjSzvec
>>389
ラノベキャラは数多くいるのに未だに32スレしか立ってない時点でお察しな板な気がするんだがなあ
引っ越しは前みたいに板違いと言われてからでもいいんじゃね

394 :この名無しがすごい!:2012/06/26(火) 23:04:37.33 ID:lBV/QULv
>>389
あっちの板が賑わって欲しい住人か何かか?
まあ前回コンセンサスも得ないまま勝手にスレ分裂させたような移転派には断固反対だわ

395 :この名無しがすごい!:2012/06/26(火) 23:10:44.01 ID:bMZAzmkJ
移動先の板設定次第だな。
名無しが変わったりスレタイ文字制限がゆるくなったのは知っているが。
議論長くなるようなら避難所でやるという手もある。

移転するなら一定の合意と周知が必要だと思う。
誰かが勝手に決めて突っ走られても困る。

あとアニキャラ個別板が分割するらしいからそれの様子見てからでもいいんじゃないか。
今の板でも板違いってわけでもないしとりあえずは現状維持でも問題はないと思うが。

396 :この名無しがすごい!:2012/06/26(火) 23:59:12.51 ID:AP1tyaX1
今だと漫画キャラ板でも板違いではないよ

397 :この名無しがすごい!:2012/06/27(水) 00:00:20.51 ID:qWdohr9z
佐々木かわいいよ佐々木

398 :この名無しがすごい!:2012/06/27(水) 00:22:29.45 ID:rHMsLPj5
>>393
この板は板違い。

399 :この名無しがすごい!:2012/06/27(水) 00:46:29.97 ID:CnNH0nC5
>>391
                , -‐-ー .、
               ,'    ヽヾ
                i  .,ハハバゝ
               i!i| ─ ─i! 
            ';;.':   、. - ノ’ 
  , -‐- 、.     〈ヾ/゙ノi  /〈にづ┓
,'. /  ト、 ヽ.    _.ノUUZゝぐ___,/__||卅]
i. ((从ソ u从〉   ~,'(_,(ソ__//゙> .> /ヾ⌒ヾ
l. (|;;-;;;;-;;i!l    (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
ハNiヘ;;;;-;;;ノハゝ   ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'


400 :この名無しがすごい!:2012/06/27(水) 07:30:55.35 ID:ZFUkEv1G
佐々木かわいいよ佐々木

401 :この名無しがすごい!:2012/06/27(水) 13:09:19.00 ID:RCoCmqAR
分裂もなにも、板違いとか移転の話はそろそろ1年ちかく出てるのに現状維持

そしてまた移転の話でスレが埋まる……まあそれ狙ってるならいいんだけど

402 :この名無しがすごい!:2012/06/27(水) 13:12:28.99 ID:RCoCmqAR
つまり
もういっそ分裂したほうがすっきりするんじゃね?

という罠

403 :この名無しがすごい!:2012/06/27(水) 18:10:53.87 ID:a9G7UTmp
佐々木さんスレの話だからいいんじゃね

いっそ>>970か容量落ち最後のレスの書き込み時間コンマ1桁が奇数ならこのまま、偶数なら移転とかでもかまわん

404 :この名無しがすごい!:2012/06/27(水) 21:23:51.20 ID:yZmZWcNI
流石にそんな遺恨が残りまくりそうな方法はちょっと……

405 :この名無しがすごい!:2012/06/27(水) 21:25:00.03 ID:RLK773YI
今年中に原作出ないかなー

406 :「お前か」「僕だ」:2012/06/27(水) 23:45:57.62 ID:4cjcg3ID
どうだろうなー

「やあ親友」
「おい親友」
 佐々木、だからお前は何で人の部屋に勝手にだな。
 ああ解ってるぞ、原因は妹だな? まったくあれほど知らない人間を家に上げるなと。
「言ったからこそ僕を上げてくれたのではないかな?」
「そうだよー?」
 ああそうだろうよ俺も言ってて気付いたよコンチクショウ。
 というか妹よ、何食べてるんだお前。

「僕が作ったちらし寿司だ」
「お前か」
「僕だ」
 胸を張られても困る。お前また随分キャラが変わってないか?
「くっくっく。まあ、あの春先の事件以来、色々と心境の変化があったものでね」
 どんな変化があったのか知らんが、もう少しだけでいいから俺を驚かせない方向性で頼みたいね。
 お前は俺の親友なんだろ?
「その通り」
 もっともらしく頷いても顔が笑ってるぞ。

「ま、親友だからこそさ」
 どんな理屈だ。ってああ語らなくて良「キミも知っての通り、僕は他人に迷惑をかけない静かな人生を望んでいる」
「今まさに俺の台詞を遮ったのはお前だ!」
「そう、その通りさ」
 どこが他人に迷惑をかけない人生だ。
「つまり、親友であるキミになら迷惑をかけてもいいかな、と思った次第って訳さ」
「お前、ハルヒとでも友達付き合いか何か始めたのか……?」
 人生観がバグってるぞ佐々木。

「まあ最後まで聞きたまえ」
 言って佐々木は左手を口元にあて、鳩が鳴くように奇怪な音を立てて嬉しげに笑う。
 ああまったく、こいつはいつもいつでも楽しそうにしてやがるなこの野郎。
「キミに迷惑をかけはするが、ほら」
「んぐ」
 そのまま別の生き物のように右手のハシを閃かせ、俺の口に何かを放り込む。
 ん、んん、ああ。なるほど。

「旨いな。このちらし寿司」
「そう、我ながら上手くできたものだからね。ついキミにも味わって欲しくなってしまったのさ」
 自分でもハシでちらし寿司を口元へと運びながら、佐々木は楽しげに笑っている。その隣で妹も食べながら笑っている。
 ああそうとも、俺だって笑っているんだろうともさ。

「僕は親友のキミに迷惑をかけよう。けれどそれ以上の楽しさも一緒に届けられるなら、それはそれで悪くないかなと思ってしまってね」
 そうして、俺の顔を少しだけ口元を固くして覗き込んでくる。
 いやな佐々木、そんな顔することはねえだろ。
 俺はこういうのにはすっかり慣れたしな。
「なるほど。さすがは俺の親友だ」
「そう言って貰えると嬉しいね」
 左様か。ま、確かに悪くない。悪くはないね。

「……で、なんでちらし寿司なんだ」
「キョン君、今日はちらし寿司の日なんだよー」
 そんな日があるのか? と目で言ってやると、妹と二人で顔を見合わせ、いつもの笑みを広げながら佐々木が口を開く。
 放課後ではSOS団、その後には佐々木、ちょいと負担が大きいとは言わないぜ?
 けれどまあ、確かにこんな日も悪くはない。

 こいつがまたこんな風に笑っていられるなら、それはそれで、悪くはない。
)終わり

407 :ひきずれ橘さん1:2012/06/27(水) 23:47:57.42 ID:4cjcg3ID
「どうも最近、うまく閉鎖空間を操れないのよね」
「何言ってるんです」
 放課後の公園、ぼんやりと空を見上げて電波を発した佐々木さんに、あたしの脳が自慢のツインテールごと静止しました。
 いやいや、あなたにそんな能力はないはずでしょう?

「ほら橘さん、少し前まではちょくちょくあったじゃない」
「いやいやいや」
 あたしは思わずふるふると首を振るものの、佐々木さんはあごに指をあてて笑っている。
 いやそのお姿は大変可愛らしいと思うのだけれど。
 そうこうしていると滔々と語り始めた。

「例えば中で茜色の巨人が歌っていたり、中学時代に空間を介して彼に一夏の経験をお願いに行ったり、高校時代も記憶に残らない形で
 こっそり彼と出会っていたり、或いは猫さんの中へと精神を飛ばしてみたりね」
「ああなんだ」
 事ここにいたって、ようやくあたしは見当が付いた。
 要するに今回はメタ的な話ですか。

「さてね」
 くすくす笑う佐々木さんに、あたしはもっともらしく頷いて見せる。
 これでも元「組織」の幹部ですからね。こういう態度もお手の物なのよ? いやホントに。
「確かにそうですね。佐々木さんが閉鎖空間や能力を操れたら、結末も少しは違ったのでしょうけれど」
「さて何の結末かしら?」
 メタ的な話だから聞き流してください。

「けれどそれはキョンも望まない事だから」
「それはそう、なんですけどね」
 願望をかなえる力、それは本来は誰にでもある力で…………なんて流れでは結局なくて。
 現実には、ただ一つの大きな力があって、そして佐々木さんは「器」としての能力があるだけだったから。
 彼を守れる能力を持ちたければ、涼宮さんから力を奪うしかなくて。
 それは、彼の望みに真っ向から反することでしかなくて。

「そう、私はどこまでも彼の味方でいたかった。だからアレで良かったと、そう思うわ」
 笑みは何処までも優しくて、悲しげで。それでも「自分は間違ってなんかいない」と強く強く主張していた。
 まったく、この頑固者はどうしてこうなのだろう。
 まるで…………。
「まるで?」
「ええと」

408 :この名無しがすごい!:2012/06/27(水) 23:49:31.39 ID:4cjcg3ID
 好き放題に神人が暴れる閉鎖空間を突発的に作りつつも、「その神人を倒し、空間を正常化できる超能力者」をも発生させた涼宮さん。
 神人がいない閉鎖空間を常時発生させるだけで、「ただ閉鎖空間を見守るだけの超能力者」を発生させた佐々木さん。

 涼宮さんのあり方は、まるで「大暴れしつつも、内心は常識人で、間違いを自覚している」という彼女自身によく似ていて
 そして佐々木さんのあり方もまた「ただ自身を見守るものだけを必要とし、正すものを必要としない」頑固な彼女自身と似ている。
 彼女らの内面だという閉鎖空間、そしてその対処者である超能力者のあり方。
 これらは彼女らの内面そのものに似てないだろうか?

 そしてあの春先の事件、佐々木さんの閉鎖空間が初めて崩壊した事、事件後の彼女が「新しいことを覚えていこう」としている事
 どうにも符合している事例が多いのは気のせいでしょうか?
 …………………
 ………


「という訳で彼のところに行きますよ佐々木さん!」
「何が という訳 なのかしら橘さん!?」
 ずるずると襟首を掴んで引っ張るあたしに抗議しつつも、佐々木さんはずるずると引っ張られ続ける。
 あたしのお世辞にも達者とは言えない腕力に形ばかりで抗う彼女。まったく、この頑固者はどこまで自分を騙そうとし続けるのかしらね?
 まあいいです。あたしは超能力者ですから。

「これは腕力よ橘さん!?」
「んふふふふ何のことかしら!」
 非現実的なクリーム色じゃない、現実的で幻想的な、美しい夕焼けに染まり始めた空を見上げる。
 佐々木さん。現実の空の下であなたが変化を望むなら、あたしは干渉してあげましょう。
 今度こそ、あなた付きの超能力者としてね!

 さあて、ここから彼の家までちょっと遠いけど、どこまでこうして行こうかしら?
)終わり

で。今度こそ終わり
しかし橘さんも陰謀と分裂序盤〜驚愕でのキャラの変わりっぷりだけで十分一冊ネタ作れそうなキャラなのになあ

409 :この名無しがすごい!:2012/06/27(水) 23:54:05.83 ID:a9G7UTmp
わーい投下あるぞー
でも喜びを凌ぐほど眠いぞー
てことで明日読ませていただいまっさごめんなさい&おやすみなさい

410 :この名無しがすごい!:2012/06/27(水) 23:55:04.52 ID:fwAPp/E9
そう思ったらきょこたんスレにSS投下してやれよ

411 :この名無しがすごい!:2012/06/27(水) 23:58:14.67 ID:qWdohr9z
投下ありがとうございます

412 :この名無しがすごい!:2012/06/27(水) 23:58:53.87 ID:ZFUkEv1G
>>408


413 :この名無しがすごい!:2012/06/28(木) 08:40:30.70 ID:x1BaHi69
佐々木かわいいよ佐々木

414 :この名無しがすごい!:2012/06/28(木) 18:13:10.79 ID:slKy7cZN
乙(´ω`)乙
どちらの佐々木さんも楽しげで良いですね
時に>>406、当然お箸は使い回しですよね佐々木さん!?

415 :この名無しがすごい!:2012/06/28(木) 23:27:21.71 ID:slKy7cZN
触発されて猫佐々木さんシリーズ久々に読んできた、やっぱりいいなあ
しゃしゃきさんはだいぶ長いこともしかして全裸疑惑あったよねw

416 :この名無しがすごい!:2012/06/28(木) 23:46:10.48 ID:zXO5LiTS
佐々木かわいいよ佐々木

417 :この名無しがすごい!:2012/06/28(木) 23:52:26.85 ID:y3Qf7Bfr
>>415
いいよねえ、あのシリーズ

418 :この名無しがすごい!:2012/06/28(木) 23:56:17.88 ID:ojYWdn0Z
佐々木?いらないだろ

419 :この名無しがすごい!:2012/06/29(金) 01:46:20.72 ID:+qLliGKv
乙です

420 :この名無しがすごい!:2012/06/29(金) 06:17:39.14 ID:ZOzO4hQZ
おはよう佐々木さん
昨日はなんか全然眠れなかったから凄く眠いよ…

421 :この名無しがすごい!:2012/06/29(金) 20:53:03.45 ID:ZOzO4hQZ
なんとか乗り切ったよ佐々木さん

422 :この名無しがすごい!:2012/06/29(金) 22:36:14.44 ID:DxY+BLD4
>>408
投下ありがとうございます

423 :この名無しがすごい!:2012/06/30(土) 16:07:52.63 ID:/ZGvT/zj
>>408


424 :この名無しがすごい!:2012/06/30(土) 16:24:44.39 ID:d27TORio
蒸し暑いですね佐々木さん

425 :この名無しがすごい!:2012/06/30(土) 17:02:57.21 ID:QSd06Ygu
>>407
一つ目は巨人の歌かな?四つ目は明白として、
二つ目と三つ目が絞り込めない

426 :この名無しがすごい!:2012/06/30(土) 17:44:44.52 ID:d27TORio
>>425
2は
5-554「夢で会えたら」http://www10.atwiki.jp/sasaki_ss/m/pages/519.html?guid=on
かな?

3は間違いなく
佐々木とキョンが1年会わなくても平気だった訳http://www10.atwiki.jp/sasaki_ss/m/pages/54.html?guid=on

アドレスコピペ間違ってませんように

427 :この名無しがすごい!:2012/06/30(土) 18:00:57.64 ID:QSd06Ygu
>>426
有り難い!
こういう過去の良作名作の掘り起こしにも感謝する。
5-554はスレ参加前で未読だったよ。
14-331は懐かしい。

428 :この名無しがすごい!:2012/06/30(土) 19:34:27.76 ID:NwasRkd7
>>426
読んでて幸せ…素晴らしい

429 :この名無しがすごい!:2012/06/30(土) 20:42:38.23 ID:vR/Gt0Wq
佐々木さんこんばんは

430 :この名無しがすごい!:2012/06/30(土) 21:28:01.40 ID:d27TORio
お勧めで何度も推してるのに、キョンの嫁選びネタのタイトル忘れた(´・ω・`)
キョンがハルヒ、みくる、佐々木さんにそれぞれお金を渡して、誰を嫁にするか選ぶってやつ

431 :この名無しがすごい!:2012/06/30(土) 22:23:03.73 ID:enYDg5nR
>>430
これだな。オチがベタで安定しているw
ttp://www10.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/727.html

432 :この名無しがすごい!:2012/06/30(土) 22:34:25.35 ID:d27TORio
>>431
これだありがとう!相変わらず30秒で笑えるwww

433 :この名無しがすごい!:2012/06/30(土) 22:39:52.35 ID:enYDg5nR
短編でおすすめなのは結構前に書いたからとりあえず置いておくとして、
長編だったらこれかな。

キョンが佐々木のためにあるモノを作る話
ttp://www10.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/691.html

あとVIPのSSで悪いけど、佐々木版笹の葉ラプソディというべき話もおすすめ。
ttp://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5741.html

434 :キミのふり見て我がふり思え1:2012/06/30(土) 23:49:05.52 ID:hYYCJleE
佐々木式閉鎖空間モノなら19-511「閉鎖空間漂流記」前後編、33-798「分裂、或いはSのモノドラマ」も素晴らしいわ
19-はこれ ttp://www10.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/342.html
33-はこれ ttp://www10.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/1277.html

「……聞き流しておくべきか」
「まあ、それが正しい対応だろうね」
 少しばつが悪そうな顔をする彼に、座るよう目で促す。
 キョン、じきに昼休みも終わりなんだ。気持ちは解るつもりだが席に座っておくにこしたことはないよ。

「彼女の為を思うなら忘れてあげたまえ。それが友情というものだ」
「友情ね」
 というのは同じ班の女子、岡本さんがまいた種の事だ。
 どうも彼女は、まだ九月の頭だというのに『食欲の秋』とやらの洗礼を浴びたらしくてね……まあ後はお察し願いたい。
 しかしその相談を男子に聞かれるとは彼女も運が悪いというか、キョンだから良かったというべきなのか。
 彼ならそんな事は気にはしないだろうし。せいぜいが
「洗礼か」
 キョンは岡本さんの洗礼名でも考えているって顔をしていた。
 くく、ま、そうだね。キミはそんな奴さ。そう思うと喉奥から奇怪な笑いが零れてしまう。

「なにかバカにされている気がするんだが」
「キョン、疑心暗鬼は良くないよ? ま、それはそれとして中学生というのは成長期だからね。多少の体重増ならむしろ歓迎すべきだよ」
「その反応も中学生女子としてはどうなんだ佐々木」
 くっくっく、まあそうかもしれないがね。
 年頃である以上、ダイエットや体重管理は避けては通れない。
 けれど僕らは成長期なのだ。なら体重が増えなければむしろ不健全というものだよ。

「まあでも確か岡本って部活やってたろ? なら運動量も減っただろうから気になっているんだろうさ」
「なるほど。そういう見方もあるか」
 もう中学三年の九月だ。確かに受験生なら秋頃にはもう部を引退しているのが普通だろう。
 なら普通より気になるのかもしれないな、強迫観念的とも言うか。
 
「だがキョン、僕らは受験生だ。脳に糖分を送るためにも、普段より糖分を取るべきという考え方もあるからね?」
「なんつうかお前はお前でホントにどうなんだ佐々木」
 ダイエットなら成長期が終わってからでも決して遅くはないさ。
 それに、ね。

「まあ岡本なら多少アレになろうと平気だろうけどな」
 岡本さんの身体のラインでも確認しているのか、キョンの視線は少し間延びしている。
 まあ確かに彼女の身体のラインは同性から見ても女性的で魅力的だと思う。が、キョンには改めてこの言葉を贈ろう。
「この助平」
「誰がだ」
 くっくっく。

435 :この名無しがすごい!:2012/06/30(土) 23:50:18.72 ID:hYYCJleE
 中学三年の九月の頭。
 思えばこの時が中学時代で一番彼と心が近付いていた時期だと思う。
 だから僕はダイエットしよう、とか、もっと女性らしい体型になりたい、だなんて思いもしなかった。
 僕の傍には彼が居たし、その関係は改めて好かれようと思うほど遠くはなかったし、まして他の誰かに好かれようなんて思う必要もなかったんだ。
 この心地良い関係に、そんなものは必要ないと思えたから。
 僕は十分に満たされていたから。
 だから………………
 ……………
 ………

『モテるモテないとかがこの人生において重要視される意味が解らないね。恋愛感情なんてノイズ、精神病さ』
 その僅か数日後、僕は「恋愛感情なんて要らない」と断言できてしまったし

『僕の貧相な胸部なんてマジマジと見たところで益にはならないだろう? 岡本さんのならまだしもさ』
 まさのその同日、まるっきり反対の事を望んでいた自分に気付いて嫌気が差してしまったんだ。
 自分自身の愚かな矛盾に、ひどく動揺してしまったんだ。
 ……だから進路さえ違えてしまったんだ。
 ………………………
 ………………
 ……


 それから半年ほどして、僕らの仲は卒業と共に終わりを告げ、それからまた一年。
 一年経って、僕らは再会した。

「やあキョン」
「なんさ佐々木か」
 さてキョン、キミは僕の身体的成長を感じてくれたかな?
 数値の上では訪れてるはずのものに、何故か僕は酷く自信が持てなかった。
 キミがそれを感じてくれなければ無意味だし、あの雨の日の一件以来、僕は色んな意味で自信を失っていたのも確かだったからだ。
 
 彼はまったく何の躊躇もなく、一年振りの僕を認識してくれた。
 初めて見せたはずの高校の制服姿でも、キミは疑う事無く僕を受け入れてくれた。
 それはとても嬉しくて、ちょっとだけ寂しかった。だってそれは僕の身体的変化が無意味だったからなのかもしれないから。

「それ、誰?」
「ああこいつは俺の」
「親友」
「は?」

 それからちょっとしたイベントが起きて……すぐに別れた。
 ほんのちょっとの再会。僕らの関係は前と全く変わっていなかった。けれどキミの環境は確実に変わっているのだと感じた。

 飄々とした風で別れたけれど、なんとなく胸内に湧き上がったものがある。
 そうだな、今度は意図的にキミを探すもの悪くはないかもしれない。
 今度は私服でキミに会ってみようかなと考えを弄ぶ。
 でなきゃなんとなく落ち着かない。
 落ち着かないんだ。

「あの、すみません」
 何ともいえぬ感情に喉を鳴らす僕に、誰かが声をかける。
 振り返った僕の目に映ったのは、同い年くらいの、髪を大きく二つ分けにした少女だった。
「すみません。あたし、橘京子と申します……」
 そこから僕の物語は動き出した。
 もう一度、動き出した。
)終わり
)涼宮ハルヒの分裂に続く?

436 :この名無しがすごい!:2012/06/30(土) 23:51:48.27 ID:d27TORio
>>433
上は故あって読まなかったやつだわ、下は昔読んだはずだけどすっかり忘れてるw
どうせ雨で外出しないだろうから、明日ゆっくり読みます

おやすみなさい

437 :この名無しがすごい!:2012/06/30(土) 23:51:53.94 ID:hYYCJleE
>>「やあキョン」
>>「なんさ佐々木か」→なんだ佐々木か
やだ、ただの誤字なのになんかすっごく鶴屋さんテイスト

438 :この名無しがすごい!:2012/06/30(土) 23:55:05.46 ID:3HhN+mrb
佐々木さんと登山したい

439 :この名無しがすごい!:2012/06/30(土) 23:59:11.90 ID:vR/Gt0Wq
乙です

440 :433:2012/07/01(日) 00:41:00.43 ID:s3qn3+Ii
すまない。1番目のSSはこれを貼るべきだった。これが最初の部分。
ttp://www10.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/689.html

441 : 【小吉】 :2012/07/01(日) 07:29:33.46 ID:H+r1U7mV
佐々木さんに大吉を!

442 : 【大吉】 :2012/07/01(日) 07:30:39.03 ID:H+r1U7mV
もう一回!

443 : 【吉】 :2012/07/01(日) 08:29:19.18 ID:LoFOiXha
おみくじ

444 : 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2012/07/01(日) 14:43:38.33 ID:ZEwuAjca
今月の佐々木さんの運勢

445 : 【凶】 :2012/07/01(日) 15:06:41.31 ID:T/WuF3Bs
にゃ

446 :この名無しがすごい!:2012/07/01(日) 16:59:41.03 ID:H+r1U7mV
>>435乙ー
思い悩むのもまた、思春期の特権ですよ佐々木さん

447 : 【豚】 :2012/07/01(日) 19:12:02.50 ID:/As4cFdv
大吉来い

448 : 【中吉】 :2012/07/01(日) 19:42:53.47 ID:/As4cFdv
もう一度

449 :この名無しがすごい!:2012/07/01(日) 23:16:53.62 ID:H+r1U7mV
日曜が終わるね佐々木さん

450 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/07/01(日) 23:35:42.01 ID:A3/fioF/
今日は御神籤の日

451 :この名無しがすごい!:2012/07/02(月) 20:31:55.03 ID:Y0XHLngU
佐々木さん今晩は

452 :この名無しがすごい!:2012/07/02(月) 21:05:52.03 ID:K0DbFbPe
一生懸命頑張って美術の成績が3の佐々木さん

453 :この名無しがすごい!:2012/07/03(火) 06:06:51.94 ID:9jqQuDWt
洋書を原文で読むのに洋楽は「歌詞がわからなくても音楽はメロデイーが良いので聞いている」と言ってる
という事は
英語は読めるのに聞き取りはできないという事か

454 :この名無しがすごい!:2012/07/03(火) 07:47:44.47 ID:uS1SMOdQ
佐々木さんおはよう

455 :この名無しがすごい!:2012/07/03(火) 11:29:40.37 ID:vQhYdxr+
佐々木とポリスは似合う

456 :この名無しがすごい!:2012/07/03(火) 13:30:05.86 ID:u9DtCnEv
佐々木かわいいよ佐々木

457 :この名無しがすごい!:2012/07/03(火) 18:21:55.04 ID:p3dnFgON
今朝の日の出前くらい、雨が凄かったですよ佐々木さん

458 :この名無しがすごい!:2012/07/03(火) 19:48:00.87 ID:9jqQuDWt
梅雨の頃の佐々木さんを見たい

459 :この名無しがすごい!:2012/07/03(火) 21:18:29.33 ID:p3dnFgON
>>458
雨でキョンと二人乗り出来ないからちょっと寂しい佐々木さんとな

460 :六月のサスペンダーの話1:2012/07/03(火) 23:55:16.88 ID:IH7eCusu
>>453
そもそも「英語の歌詞の意味が解らない」なんて一言も言ってないぞ。
驚愕小冊子15Pだと、日本語だろうと意味なんか気にしていない、声も楽器の一部と捉えている。と締めくくっている。そういうことだ


「暑いな……」
「キョン、そんな事を言うとなお暑くなるというものだよ」
 中学三年も三ヶ月が過ぎ、七月になろうかって頃のムシムシとする昼休み。なんとなく呟いた俺に佐々木は呆れたような声を出した。
 ああ、ああ解っとる。誰だって暑い。それを口にすればなお暑い。
 暑いと言えば言うほど暑いし、聞けば聞くほど暑いのだ。
 解っちゃあいるんだが。

「ま、僕も気持ちは理解できるつもりだがね」
「解ってくれるか友よ」
「……ちょっと岡本さん、キョンが壊れたみたいなのだけれど」
 前言撤回だ。おいこら佐々木。

「大丈夫よササッキー。そんな時はこう、斜め四十五度からキスすれば治るわ」
「キョン、岡本さんも壊れているみたいなんだが」
「知らんわ」
 岡本も妙なアドリブ入れるな。
「えー」
 えーじゃない。
 ウチの女子はこんなんばっかりか。

「くく、ま、女子はコレだしね」
「そうそう」
 言って佐々木と岡本は、ぺし、と肩のサスペンダーを弾く。
「こいつのおかげで上半身が余計ブラウスと密着してね。どうにも暑苦しくていけない」
「そそそそそ」
 二者二様のポーズで肩をすくめる。
 なるほど、さっきのアレはともかくお前らの脳が茹だってるのはよく解った。ついでにお前らの体型も
「確かにウチの制服はちと妙なデザインだからな」
 何がだ須藤。ていうかお前も混ざるのか。

「くく、いまどき吊りスカート、それもサスペンダーなんてちょっとね」
「それはそうかもしれんが」
 ウチの中学では、女子はブラウスにサスペンダーの吊りスカートだ。
 確かに珍しいっちゃ珍しいのかもしれんが、俺は他所の制服なんぞ知らんしな。判断材料に困る。

「ふ、くく」
 どうした佐々木?
「確かにそうだ。キミが他校の女子の制服に精通しているとは到底思えないね」
「うんうん。普段が普段なだけにね」
 何がだ岡本。……っと。

「そうだ佐々木、それ片方かしてくれ」
「うん? いやそれは無理だ」
「そうなのか?」
「キョン、普通こういう吊りスカートというのは、こうして背中側で交差しているものなのだよ」
「ほう」
 くるりと背中を向ける。
 前から見れば二本下がっているように見えるサスペンダーは、佐々木の言うように背中側の交差部とスカートの接続部で縫いとめられていた。
 佐々木曰く、吊りスカートは大抵こんなデザインらしい。
 確かにこれじゃ取れないわな。悪かった。

461 :この名無しがすごい!:2012/07/03(火) 23:56:04.35 ID:IH7eCusu
「くく、この制服とも付き合いは三年目じゃなかったのかな?」
 放っとけ。自分で着てる訳じゃねえからな。
「それでも女子の背中なんて腐るほど見ているだろうに」
 俺に女子の背中を凝視する趣味もなければ、記憶しておくほど脳の余裕も無い。
 今現在の塾通いで精一杯だ。

「あいにくだが興味がなけりゃそんなもんだ」
「そうか。……そうかな」
 佐々木の笑みが少しだけ色を変える。
「まあ確かにそんなガっついたタイプじゃないものね」
「うんうん。それにどっちかっていやキョンは背中って言うより……おっといけねえ」
 そこまで言った須藤が岡本に下敷きチョップを喰らう。はは、そんな露骨な目線をしているからだバカめ。

「すまんな佐々木。お前のサスペンダーを見てたらつい思いついちまったもんでね」
「ふむ。サスペンダーなんて借りてどうするつもりだったんだい?」
「ちょうどハンガーがあるからな」
「うん?」
 机の片側に引っ掛けた、V字型のハンガーを取り出してやる。
 これにこうサスペンダーを引っ掛ければ

「でっかいパチンコが作れるなって思っただけさ」
「アホかキミは」
)終わり


「やれやれ」
 言って思いついたように立ち上がる佐々木を見ていると、ふと俺も思いつくものがあった。
「佐々木、もしかして購買に行くのか?」
「うん? 確かにそうだが」
 振り返り、何故かあいつは妙に物問いたげな顔をする。
 なんだそんなに妙な事を言ったか?

「なら俺にもMサイズのコーラ買って来てくれ。ほれ」
 100円玉を放ってやる。それに購買のカップコーラなら釣りが出るはずだ。
 釣りはお前が使ってくれて構わんから頼むよ。
「くく、キミはたったの20円で僕をパシろうというのかい?」
「なら今度、俺が行く時にお前のも買って来てやる」
「くっくっく、交渉成立だ。了解した」


「……なあ岡本さんや」
「なんだい須藤さんや」
「今のやりとりって、なあ?」
「ふふ、なんだかんだでよく見てるのよね、彼」
 そのあからさまなひそひそ話を耳ざとくも意識的に聞き流しつつ、僕はぼそりと呟いた。
「……そうだね。そんなんだから僕も困るのさ」
 後ろ手に引き戸を閉め、肩をすくめる。
「やれやれ」
)終わり

462 :この名無しがすごい!:2012/07/04(水) 00:54:25.97 ID:G0a5HBt+
てか実際、邦楽を聞き流して歌詞を覚えても、歌詞と見比べたら違っていた、なんてザラじゃね
こういうの空耳歌詞とか言うらしいけどさ、だからって日本語のヒアリング能力とはそりゃ別の問題だろ
洋楽と英文ヒアリングの関係だってそんなもんじゃね?

463 :この名無しがすごい!:2012/07/04(水) 01:08:13.11 ID:UcMQDGkn
佐々木「農協牛乳〜ぅ」
橘「寿司! 鳥!」

464 :この名無しがすごい!:2012/07/04(水) 05:15:13.82 ID:1qNPVDmy
>>461乙ー
>「でっかいパチンコが作れるなって思っただけさ」
はなかなか意表突かれて声出して笑ったw子供(ガキ)っぽいにも程があるぞキョン


465 :この名無しがすごい!:2012/07/04(水) 06:00:14.64 ID:3ZS+T1Ng


466 :この名無しがすごい!:2012/07/04(水) 18:12:59.53 ID:rI7cPBDN
>>463
ナニコレ

467 :この名無しがすごい!:2012/07/04(水) 18:20:43.61 ID:1qNPVDmy
>>466
空耳アワーのネタと思われ

468 :この名無しがすごい!:2012/07/04(水) 20:11:13.10 ID:qLqwa38x
佐々木はいらない子

469 :この名無しがすごい!:2012/07/04(水) 20:12:35.78 ID:cUZgPcCP
佐々木かわいいよ佐々木

470 :この名無しがすごい!:2012/07/04(水) 20:25:47.02 ID:rI7cPBDN
>>467
なるほど


471 :この名無しがすごい!:2012/07/04(水) 22:06:27.26 ID:Baa63c0K
>>461
乙。
キョンのクラスメイト、それなりに個性的だと思うんだけどな。
同窓会実現+ビジュアル公開してくれたらいいな。

岡本さんとかのいぢデザインでみたいわ。
須藤は谷口と気が合うかもしれないと思ってみたりする。

472 :この名無しがすごい!:2012/07/04(水) 23:45:34.48 ID:1qNPVDmy
また明朝に大雨来そうです佐々木さん

473 :この名無しがすごい!:2012/07/05(木) 00:51:41.94 ID:FW831G9N
まだ梅雨は明けてないらしいな

474 :この名無しがすごい!:2012/07/05(木) 19:37:18.93 ID:S+nfjmB1
予報外れたよ佐々木さん
凄く蒸し暑かった…

475 :この名無しがすごい!:2012/07/05(木) 21:41:28.33 ID:Erue59z8
佐々木はいらない

476 :この名無しがすごい!:2012/07/05(木) 23:25:13.33 ID:S+nfjmB1
まだまだ現在進行形で蒸し暑い…どうやら今期初の熱帯夜になりそうです
佐々木さんっのところは如何でしょうか

477 :この名無しがすごい!:2012/07/05(木) 23:55:57.06 ID:E3wwvYlc
夜も暑いです
佐々木さん

478 :この名無しがすごい!:2012/07/06(金) 21:27:07.56 ID:PgARve6D
良いネタありませんか佐々木さん

479 :この名無しがすごい!:2012/07/06(金) 22:26:47.07 ID:7/6h0p/a
     , -‐- 、、
.    〃   ; ヽヾ.
    ハミ((メノリ从))
    | i(| ┃ ┃ |!|
....   | トリ、'' ヮ''ノl'!|  暑くなってきたから夜は裸になるのです
    レ゙. {i'づと) リ  .
..    ノ_/__l_jヽ.
     `~(__i_)~´

480 :この名無しがすごい!:2012/07/06(金) 22:29:18.63 ID:xoNG1Oss
七夕があるではないかね

481 :この名無しがすごい!:2012/07/06(金) 23:45:15.77 ID:PgARve6D
今年の七夕は(も?)、雲が広がりそうですねぇ…

482 :「16年と25年か、確かに長いね」1:2012/07/06(金) 23:55:34.41 ID:NW6BRXDN
「16年と25年か、確かに長いね」
「ベガとアルタイルの話か?」
「そう。キミから聞いた涼宮さんの話の、これまた受け売りになるがね」
 SOS団の二回目の七夕からしばらく、駅前でばったり会った佐々木との一幕だ。

 七夕、笹に願いを託す行事である。
 が、ハルヒにしてみれば「その願いは織姫と彦星、つまり16光年離れたベガ、同25光年のアルタイルに叶えてもらう」ものであり
 だからこそ16年先、25年先に叶うように願わねばならないのだと……まあいつものハルヒ理論である。
 しかし佐々木よ、少し遠い目をしているのは何故だ?

「それはそうさ。たとえ16年目に願いがかなったとしても、その願いを当人が覚えていなければ意味が無い。違うかな?」
 別に覚えていなくたって構わないと言えば構わないだろう?
 とは言わない。確かにその一面もないとは言わん。
「むしろ今杞憂を覚えるのは、そうして願っていた頃の自分でいられるかな、という漠然たる不安だよ」
 自分自身というものを強く持っている佐々木らしい言葉かもしれん。
 マイホームや金と答えてしまう俺には無縁だからな。

「おや、キミならもっとエンターテイメント性に富んだ願いを捧げるものかと思ったが?」
「ま、色々あったからな」
 肩をすくめて見せるとくつくつと喉奥で笑われた。
「そう。人は数年で変わってしまうものかもしれないからね」

「けれど強い願いを抱いた事があるのなら、そんな過去の自分から見て、本当に今の自分はちゃんと歩いているのか、そんな不安も生じるものさ」
『16年か……長いわね』
 いつかのハルヒがフラッシュバックする。
「ましてや16年も先となるとね」
 やれやれと肩をすくめる。
 だがな。

483 :この名無しがすごい!:2012/07/06(金) 23:57:24.27 ID:NW6BRXDN
「だが佐々木、俺からすればお前ほど自分をしっかり持とうと強く意識してる奴はいないぞ。それだけは保障してやる」
「そうかな?」
 俺を親友だと言うなら多少は信用しろ。
「くく、そうかな」
 肩を震わせて笑う。

「そうか。なら多少は希望を持ってみることにしよう」
「いつかの夢の話か?」
 佐々木がいつ語った遠大な野望を思い起こすが、にやりと笑って首を振られた。
 なんだその笑みは。

「いや? アレとはまた別さ。何にせよ今は高校時代だよ、僕は勉学、キミは青春、共に選んだ道を謳歌しようじゃないか」
 言ってポンと俺の肩を叩くと、佐々木は自転車に飛び乗る。
 ぴっと背筋を伸ばしているのがこいつらしい。
「けれどキョン、ちゃんと大学受験の支度はしておきたまえよ?」
 ええいお前は俺のお袋か。

「くく、じゃあね、キョン」
「おう、またな」
 手を振り合い、離れていく後姿を見送る。

「また、か」
 なんとなく繰り返すと、俺も帰路に発つ。
 それが再会を意味する言葉だと気付いたのは、それからしばらくしての事だった。
)終わり

484 :この名無しがすごい!:2012/07/06(金) 23:58:26.36 ID:P/JamL/3
支援

485 :この名無しがすごい!:2012/07/06(金) 23:59:08.74 ID:svDh8Mrt
佐々木はいらない子

486 :この名無しがすごい!:2012/07/06(金) 23:59:47.71 ID:NW6BRXDN
最後訂正。おかしいわい

「くく、またね、キョン」
「おう、じゃあな」
 手を振り合い、離れていく後姿を見送る。

「またね、か」
 なんとなく繰り返すと、俺も帰路に発つ。
 それが再会を意味する言葉だと気付いたのは、それからしばらくしての事だった。
)終わり

487 :この名無しがすごい!:2012/07/07(土) 02:15:34.31 ID:Ac6GINAH
乙。彼らの決着は大学まで持ち越しでいいんじゃないか。
あの人、意外とフェアなところあるしね。

488 :この名無しがすごい!:2012/07/07(土) 03:01:41.16 ID:OQhfNaOt
網戸にしてたら風の音で目が覚めました
暴風怖いです佐々木さん

489 :この名無しがすごい!:2012/07/07(土) 06:47:18.15 ID:OQhfNaOt
おはおつ!
やっぱり「大学でまた会おう」の意味かな?二人乗りで帰らなかったのが少しだけ残念

490 :この名無しがすごい!:2012/07/07(土) 19:27:47.03 ID:OQhfNaOt
今日は涼しかったよ佐々木さん

491 :この名無しがすごい!:2012/07/07(土) 22:37:52.89 ID:kZa149XI
>>486


492 :この名無しがすごい!:2012/07/07(土) 23:22:22.26 ID:OQhfNaOt
おやすみなさいー

493 :この名無しがすごい!:2012/07/07(土) 23:58:13.00 ID:J60bgAtp
佐々木さんと山登りしたい

494 :この名無しがすごい!:2012/07/08(日) 00:00:19.17 ID:P59vdT7U
佐々木はいらない子

495 :この名無しがすごい!:2012/07/08(日) 06:14:48.64 ID:/gedvVVv
佐々木さんとこは七夕の織り姫彦星は見られましたか?

496 :この名無しがすごい!:2012/07/08(日) 06:48:05.74 ID:3NrVxszO
佐々木かわいいよ佐々木

497 :この名無しがすごい!:2012/07/08(日) 09:06:24.13 ID:P59vdT7U
佐々木はいらない後付けキャラ

498 :この名無しがすごい!:2012/07/08(日) 19:16:20.46 ID:/gedvVVv
暑さ対策に余念がない佐々木さん

499 :この名無しがすごい!:2012/07/08(日) 21:40:31.85 ID:eb29CAiU
梅雨が明けて相合傘での下校がなくなって残念がる佐々木さん

500 :この名無しがすごい!:2012/07/08(日) 23:52:13.19 ID:/gedvVVv
比較的涼しいから、熱帯夜を凌ぐネタ書くモチベ上がんないよ佐々木さん
まあ例によってオチが見つからないんですが
また明日から平日ですねおやすみなさい

501 :この名無しがすごい!:2012/07/08(日) 23:57:14.23 ID:zBnSTlM8
佐々木さんと図書館に行きたい

502 :この名無しがすごい!:2012/07/09(月) 00:26:58.44 ID:QXEJDHvB
夜も暑いですね
佐々木さん

503 :この名無しがすごい!:2012/07/09(月) 10:32:05.98 ID:wDn3yoFP
>>486
乙ですたい

504 :この名無しがすごい!:2012/07/09(月) 19:19:57.06 ID:wDn3yoFP
.        , -‐- 、. , -‐-ー .、
.       ,'. /  ト、 ヽ   ヽヾ
        i. ((从ソ 从〉,ハハバゝ
.       l. (|┳ ┳i!i| ─ ─i! 
..      ,ハNiヘ'' ー.''ノiハ、. - ノ’ 
.         〈ヾ/゙ノi  /〈にづ┓___
        _.ノUUZゝぐ___,/__||卅]
        ~,'(_,(ソ__//゙> .> /ヾ⌒ヾ
        (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
.        ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'


505 :この名無しがすごい!:2012/07/09(月) 20:30:44.20 ID:InoKV3Ds
この板ってsuiton有効だった?

506 :この名無しがすごい!:2012/07/09(月) 20:41:08.05 ID:fRr9w5YR
suitonとは何ですか?

507 :この名無しがすごい!:2012/07/09(月) 22:07:39.88 ID:c6RE3ckA
>>504
       ,. ‐-ー- 、
     ノ / .   ヽ 
.     ノハハハハハ !
     !|─ ─ ,iリ)! 
     ’ 、-  ノル              , -‐- 、
     ○┯○イ〉とエ)'〉          ,'. /  ト、 ヽ
     [柵]\〈`<=ヾ^ヾ゙ヽ        i. ((从ソ 从〉
     || /|= じ'l|ニゞニ>ニ)       .l. (|;;-;;;;-;;i!l
     ゝ.ノ    ̄.ゝ.ノ          .ハNiヘ;;;;-;;;ノハゝ

508 :この名無しがすごい!:2012/07/09(月) 23:23:38.43 ID:fRr9w5YR
1000年の佐々木さん

509 :「キョン、そこが小鍋立ての良いところなのだよ」1:2012/07/09(月) 23:51:41.51 ID:db7stIcc
消夏法というにはいささか時期が早いが。

「キョン、そこが小鍋立ての良いところなのだよ」
 ほう、なるほど……と、佐々木の言葉を雑然たる記憶の倉庫に放り込みつつ、俺は小鍋に豚肉を足した。
 七月になろうかという時期にまさか卓上コンロを自室に引っ張り出す事になるとはさすがの俺も思わなかったが、確かに旨いな。
 差し向かいに土鍋をはさみ、昼食のメニューは小鍋立て。
 具はシンプルに新ごぼうと豚肉。
 それに各々の茶碗飯だ。

『やあ親友』
『どうした佐々木?』
 何故か昼日中からごぼうを携えて佐々木が現れた時はどうなる事かと思ったが………
 ………………
 ………


『小鍋立てというのは具は二、三品で良いんだ。代わりに出し汁は予備を多めに用意した方が良いがね』
 日曜をゴロゴロ過ごすという正統派の休日を味わっていた俺に、どこぞの本の受け売りを教えてくれたのは例によって佐々木だ。
 向かい合わせに座った俺達の真ん中には土鍋。土鍋は小さめのものだから、すぐに熱がまわって熱くなる。
 そして、そこが小鍋立ての良いところだ。

 熱いだし汁に豚肉、新ごぼうをくぐらせ、熱くなったところを小皿に取り、そのまま、或いは醤油で味をつけた出し汁や七味などで頂く。
 卓上コンロに乗った小さめの土鍋は、入れた具材もすぐに熱くなる。そこが小鍋立ての良いところなのだ。
 ただ汁は具に絡め取られる上に蒸発するから、食べながら足さねばならない。
 また普通の鍋のように具を常時入れるにはスペースも足りない。

『だから具は二、三品で良いのだ』
『ほう』
 しかし佐々木よ、この暑い季節に鍋ってのもどうなんだ。
 そう俺が反論を試みると、佐々木はテーブルで支度をしながらくつくつと笑った。

『くく、もっともだ。しかしね、せっかくの一年に一度の新ごぼうの季節なのだ。楽しまないのもつまらないよ』
 とはこれまた佐々木の弁。
 一年に一度、初夏の味覚である新ごぼう。
 その楽しみ方としてはこれに如くものはないのだ、と。実際、口にしてみたところ「つまらない」という佐々木の言葉がわかった。
 適度に柔らかく、汁気すら感じさせる瑞々しさはいつものごぼうとは一味違った。
 確かにこれは汗を拭きながらでも食う価値があるな。

『夏の快味とはよく言ったものだね』
『しかし暑いな』
 すると佐々木は「わかっていないなあ」という顔でこちらを覗きこむ。
『キョン、暑い時ほど暑いものを食べる。これもまた日本伝統の消夏法というものだよ』


『それに、やっぱりこんなのは気があった人とじゃなきゃ出来ないからね』
 自分も汗を拭きながら、飾らない笑顔で佐々木は笑う。
 確かにこんなのは格好付けてちゃできないかもな、俺たちには丁度良いかもしれないって訳だ。
『そう。僕にとってはキョン、やっぱりキミがそうなのさ』
『持ち上げるなよ、何も出ねえぞ』
 まったく、お前はいつも俺を過剰に持ち上げすぎなんだよ。その点もハルヒの奴と真逆だな。
 そういってやると佐々木はくつくつと笑ってこちらを覗きこむ。

『そうかな? 僕はこれでも難解なキャラで通しているんだ。
 けれどそんな僕の外殻をスルーもせず、かといって遠巻きにもせず、「僕」をそっくり受け入れてくれたのはキミだけなのだよ。
 もう少しキミは自分自身を評価してくれ。でなければ僕も立場が無いというものだよ』
『へいへい』
 …………………
 ………

510 :この名無しがすごい!:2012/07/09(月) 23:52:31.19 ID:db7stIcc
「さて佐々木」
 豚肉を口に放り込みつつ一応キリリと顔を引き締める。
「こらキョン、口の端から垂れているよ」
「ん。すまん」
 いやわざわざ拭かんでいい。拭かんで。
「そうもいくまい。というかキミもたまに抜けている事があるね」
「ほっとけ」

「……今日わざわざ来た理由は何だ?」
 リスタートだ。あの春の事件からこっち、急にお前が顔を出したという事はだ。
 一体何があった? まさか周防九曜か?

「いや、実はねキョン」
 佐々木はパチリと箸をおくと、妙に重々しく両肘を突き、両手のひらを眼前で組む。
 あからさまに俺の視線から逃れながら、しばらく沈黙していたが、ゆっくりと手の甲へと視線を移して佐々木は呟いた……。
 

「…………実はホントに何の用もないんだ」


「………………」
「………………」
 たっぷりと三点リーダーのみで語り合った後、佐々木はやおら窓に駆け寄ると叫びだした。
 おい待て落ち着け。

「すまない! ホントにただ新ごぼうを見ていたら思いついただけなんだ! 後生だ親友行かせてくれ! 何か話でも仕入れてくるから!」
「落ち着け佐々木ここは二階だ!」
「I Can Fly!」
「No Can Fly!」
 窓を開けて叫ぶ佐々木の腰の辺りを抱きしめ、よく解らん叫びを言い返しあう。

「落ち着け佐々木! 話せば解る!」
「問答無用!」
 佐々木、落ち着くんだ。例えばそう、ごぼうといえばささがき、ささがきと笹を絡めて七夕ネタとか
 ごぼうといえば西洋人が食わされて『木の根を食わされた』と文句を言ったがそれは出した側にとっては善意だったとか
 転じて大事なのは受け取る側の感情だとかなんだとかそういうネタとかあるじゃないかホラ!
 大事なのは受け取る側の感情だ、だから落ち着け佐々木!

「どうどう」
「僕は馬か」
「どっちかっていうと犬っぽいよな」
「うう」
 ほーらごぼう食えごぼう。新ごぼうだから柔らかくて美味いぞう。雑炊くえ雑炊。
 ほらあーんしろあーん。

「あーん……って何をやらすんだい!」
)終わり

特にオチもなく終わる

511 :この名無しがすごい!:2012/07/10(火) 07:43:55.11 ID:R8v8OOew
乙です

512 :この名無しがすごい!:2012/07/10(火) 13:10:50.61 ID:RjPsE0+z
佐々木VS武蔵

513 :この名無しがすごい!:2012/07/10(火) 18:09:39.32 ID:Uw73hTRX
乙(´ω`)乙
佐々木さんの「何の用も無いんだ」に声出してワラタwなかなかに意表を突かれた
とりあえず落ち着きなさい佐々木さん

514 :この名無しがすごい!:2012/07/10(火) 22:35:15.99 ID:Dp971MAX


佐々木がこわれたw

515 :この名無しがすごい!:2012/07/10(火) 23:35:26.75 ID:Uw73hTRX
帰宅した後の、一人の時に発作が起きなくて良かったとも言えるなw

516 :この名無しがすごい!:2012/07/10(火) 23:41:46.71 ID:82FX8eT6
よもや何も無いとはw
そして知識を仕入れる裏の努力に励む佐々木さん、いいよ佐々木さん

517 :この名無しがすごい!:2012/07/10(火) 23:59:09.06 ID:0zRbbPaT
佐々木しね

518 :この名無しがすごい!:2012/07/11(水) 00:00:06.16 ID:1JyiEbxg
佐々木かわいいよ佐々木

519 :この名無しがすごい!:2012/07/11(水) 18:07:21.57 ID:I5kKtZgx
大雨です佐々木さん

520 :この名無しがすごい!:2012/07/11(水) 23:36:02.46 ID:aLZmZN/r
佐々木かわいいよ佐々木

521 :この名無しがすごい!:2012/07/11(水) 23:51:21.61 ID:1JyiEbxg
佐々木さんとデートしたい

522 :この名無しがすごい!:2012/07/11(水) 23:59:54.52 ID:I5kKtZgx
電気消すと、遠くで稲光が光ってるのが分かりますよ佐々木さん
洪水とか起きませんように、おやすみなさい

523 :この名無しがすごい!:2012/07/12(木) 00:01:06.61 ID:OqJ8I3dd
佐々木はいらない後付けキャラ

524 :この名無しがすごい!:2012/07/12(木) 23:43:47.83 ID:OqJ8I3dd
佐々木はいらない

525 :この名無しがすごい!:2012/07/12(木) 23:45:00.61 ID:PHqZTa6a
佐々木さん今晩は

526 :この名無しがすごい!:2012/07/12(木) 23:45:32.30 ID:LevE8wIQ
佐々木さん今晩は

527 :「そんなの決まっているじゃないか」1:2012/07/12(木) 23:52:35.86 ID:f+//dAUH
 それは小学校六年の頃の話だ。
 父が浮気し、結果、両親が離婚した。
 事実だけを列記するなら、それはそれだけの話であり、そしてわたしは一つの教訓を得た。
 人は、一時の感情によってたやすく判断を誤る生き物なのだ、と。
 わたしは、ああはなるまい、と。

 丁度その頃憧れていた少女が、とある含蓄のある言葉を発したのを聞いた。わたしがそれに感化されたのはさて運命だったのか。
 中学一年のわたしは、両親の離婚に合わせて苗字が変わった。
 そして『わたし』も変わった。
 それが『佐々木』の始まりだ。

 中立にして難解。
 特に男子にとっては難解、不可思議、遠巻きにしたくなるような存在が良いだろう。異性になぞ狂わされないように……。
 …………
 ……


「お前、その理屈っぽいところをなんとかすればさぞモテるだろうにな」
 中学三年も半ばに至った九月。もったいない、とでも言いたげな彼に笑みを禁じえなかった。
 笑いでもしないとやってられなかった。
「キョン、モテるモテないなんてのがこの人生で重要視される理由が解らないね。
 僕は常に理性的かつ論理的にありたいと思っている。現実をあるがまま受け入れる為には、驚愕や動揺、情緒的感情はノイズに過ぎない。
 感情なんてのは判断を誤らせるノイズ、特に恋愛感情なんてのは精神的な病の一種だよ………」

 何? ならば何故ヒトは結婚し、家庭を、子供を作るのか?
 つがいになり、子供を慈しみ育てるだけなら野生動物にだってそれらしい行動を取る種はいるさ。
 むしろ「子供を作り、種族を繋ぐ」、鮭のような例に見るまでもなく、野生動物にとってはそれが至上命題と言っても過言ではない。
 そうとも、生物とは子供を作る為に存在しているといっても過言ではないのだよ。
 なのに何故キミは人間だけを特別視したがるのか?
 くく、訳が解らないね。

 愛や恋なんて言葉で飾っているだけさ。
 それは生物の本懐、遺伝子のプログラムに沿っているだけの操り人形、それに格好つけた言葉を飾り付けているだけに過ぎない。
 僕の父が他所の女に惑わされたように、要は男は「子供を作らせる」という本能に惑わされ
 女もまた「子供を作りたい」という本能をごまかしているだけなのさ……。

 そうとも。自覚しているとも。
 今、僕が進路に迷っているのも、いや、迷っているフリをしているのも本能に判断を狂わされかけているだけなのだ。
 でも僕は決して判断を間違えないぞ。僕は判断を間違えてはいけない。
 あの人達みたいになってはいけない………。

528 :この名無しがすごい!:2012/07/12(木) 23:59:12.85 ID:f+//dAUH
 他でもない同日、自分が思った以上に狂わされていた事を知った。
 あの忘れえぬ唐突な雨の中、僕は「わたし」が思ったよりも顕在化しつつあったことを知った。
 もし彼が、キョンが「わたし」に少しでも感情を……、いや違う。そう、本能。本能を露にしたならば、きっと危なかっただろう。
 きっと「わたし」に戻ってしまっていただろう。
 だからこれ以上はダメだ。

 僕は改めて男子への仮面を被る。特に彼には念入りに。
 決して「好かれよう」となんてするまい。決して好意なんか振舞うまい。こんなノイズなんかもう沢山なのだから……。
 ………………………………
 ………………


「まあそれでも『女と見ようとする』というか、『女と見るな』『詮索するな』という壁をスルーしようとする輩がいたのはご存知の通りだ」
「……まあ俺も今まさに何とか理解しようと努めているんだがな佐々木よ」
 あぐらをかいて本を読もうとする俺のモモの上というか、腕の中にすっぽりと包まれつつこいつは笑う。
 さっきの話と真っ向から矛盾してるぞ? なぜ俺に解説をする。
 お前は難解な奴で在りたいのではなかったのか?

「そんなの決まっているじゃないか」
 爆笑せんばかりの横顔だけをこちらにみせ、佐々木は笑う。
「キミは唯一、僕をそんな難解な外殻ごとくるりと包んでくれたのだ。外殻を破ろうとするものには敏感な僕も、
 これではさすがにキミに侵食されざるを得ない。言ってみれば僕はキミに捕食され消化されてしまったのだよ。……それでも随分侵食に抵抗したつもりだが、もはや時既に遅しだ。
 ならばいっその事、僕から溶け合おうと思ってね」
 ゆるりと背中を預けてくるな。あんまり、その、密着するとだな、俺の一部器官が正規の役割を果たそうと躍起になって困るのだが。
 俺はもう中学生でも、鈍感気取りの高校生でもないんだぞ。

「それは仕方が無い。何故なら僕らもまた動物だからね」
 言って、ひらりと俺の給料三か月分が嵌った左手を見せびらかす。あのな佐々木よ。
「うふん。そうだよ、もっと僕の名前を呼んでくれ。何故なら明日には再び変わってしまう名前なのだからね。……ね、あ・な・た?」
「やれやれ」
)終わり

後半部がほぼ即興で思いついたのは何故だ。
あと関係ないというかあるというか、驚愕以前に書かれた話だけど>>433下段のアレは本当に良いよね。
ネタバレになるから一番良かった箇所は言えないけれど、藤原がちょいと隙だらけなところとかも好感がもてますわ
良い意味で周囲にあまり迷惑かけないやり方で人間くさく描写してるとこがね。

529 :この名無しがすごい!:2012/07/13(金) 00:26:46.50 ID:4P3Bm0cU
>>528
おおう、なんという俺得展開。
両親離婚は佐々木の状況から考えて色々納得できる過去なんだよな。
ただその場合、自分の名前ではなくて(おそらく母方の)名字を
あえてキョンに呼ばせ続けているのは暗示的でもある。

>>433の下段のアレは深夜に読み始めてえらい目にあった。止まらん。
読み始める諸兄は先の時間に余裕を持って読み始めることを勧める。

530 :この名無しがすごい!:2012/07/13(金) 11:09:16.81 ID:p7+QSXM5
佐々木はいらない後付けキャラ

531 :この名無しがすごい!:2012/07/13(金) 19:15:16.02 ID:vRoAVIRs
>>528GJぅ
ちょっと寂しい佐々木さん?→実は幸せ全開な二人って良いわぁ(´;ω;`)

532 :この名無しがすごい!:2012/07/13(金) 21:09:29.77 ID:vRoAVIRs
佐々木さん が キョンの嫁

533 :この名無しがすごい!:2012/07/13(金) 23:30:09.42 ID:/yB1Ydtn
                      __
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佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱)

534 :この名無しがすごい!:2012/07/13(金) 23:31:10.73 ID:/yB1Ydtn
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     / : : : ゝ : : : : ハ: : :lヽ:{: ト /       弋:::zぅ y゛: : : : : : イ、:リ: : : : : : j: : ヽj
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   /'{: : :/{:/: :{!: : :lィハ: : l : : :∧   、,        / : / : /ニ、</: : : : : j! : : : : ハ
  ," l : / l:{ : rl: : : ハ{: : i: : : : : ヽ  ' ̄ ー=<_: イ: : :/」/>ー: : : : :/リ: }i: : : :ト ',
  {  ,:f  Y l Y: l {ヽ: ト: : :l`ト:∧__ ヽ ̄: : :_/ /ニ二フr: ´:/ : r: : :ル}: : : : lヽ}
  i   '{   ヽ:{ ヽ: ト ` \ト:{ }ヘ: {   l: :  ̄:ヽ彳´ /≧ーィ>_: イ{: ゝ: 从: : : : ノ ハ
      `   `   ヽ \  ヽ` j ヽ'  j:/{ i:r ゝ ´  /:.:.:>':.:.:.:/: : ノノ ノ: : ィリ / }
            `          ′ / ´  /:.:.:/:.:./>‐-:.へノ ´  }'
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佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱)

535 :この名無しがすごい!:2012/07/13(金) 23:32:49.91 ID:/yB1Ydtn
            / ̄ヽ          /: : : : : : : : : : l\ : : ヽ: : ハ: : : : : ハ /
          / .   . ヽ       // : : : : : { : : i : j   ヽ _:ハ: : : }, : : : : : Y あ 僕 仕 ま
    , ィ ‐ v'     :  ',    // : {: : : : j! : : l: リ, ´ ̄ヽ: : :、 : l}: : : : :∨ げ が 方 っ
 .  /      .所 と  |    ':{ : : ji: : : : !i: : :j /  , =  ヽ: lヽノi: : i : : l   よ 拭 な た
  /.塞 僕 見 な 言  !   ハ: : :j〉ト、: l i: : リ  ,彳示ヽ lノ : : ト,ヽ!: : i  う .き .い く
  ,' が は て の い  l   l: 乂:´:!ゝムr!、';ノ/  'ヘz::::リ ' ! : : : l ノ! : ハ  か 取 な
  i  っ 今 の だ た  !   i: : ゝ: ハ{ヘ::::ぅ       ゚ "  ,: : : : :レ: j: : jイ .? .っ
  ! .て 両 と .が い  ,′   ,: : : `:ハ ヽ"   、      i: : : : :l: : : : ;' ヽ  て
  , .い 手 お     /      ! : : : : : ハ     _ - ‐ ´   l: : : : l!: : j!:i   \     /
  ', る .が り     ,ゝ      l: : : l: :i: : '. .、       , イ{: : : ハ: :ハ!   -、 ` ー ´
  ゝ       rー'       ハ: : Y: { : : : : > 、 _ , イ   'ゝ、 l ゝへ/   ヽ
   \       ノ          l 人: :ゝ,ゝ: : :i\: ;ムィ⌒ヽニー、 ./ . . /     ,
     ` ー‐´r 、_ =‐ ´)     jノ  `ー-` \{  i_,_,_,_,ニf' ´. . . . .i  悪 お i
      ゝ ̄〉、 ` r ´              , <l        !. . . . . . .l  .い お l,
      _,f.7/ .`ハ ヽ_           ィ´.r ´!     l. . . . /:人 な   ,j}
       ( イ/ , 、j ∨´ ,ノ          jイi. . |´ ̄i       !. . /:/:.:.:.:,     ハ
      ヽj/ ゝ、 ` ーく ヽ      ,イ.i::i. . .i ̄ ,ィ ´ ̄ ヽ/:/:.:.:.:.:.:.:.:ゝ =<:.:.:.:}
        !   /ヽ     `!       i:.:i. i:i. . .j!  ゝ-=―‐ ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.i
        /  ´   j、   l       j:.:.! i:i. . i   し-=== i ∨:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{
     /      ノ ヽ ,イ}    ./j:/i. i:i . l   イ_ ,==_    ∨:.:l:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ
           /_,. <:.:.:ヽ   /:i´:.:.〉i:i. .i  / ゝ二__,ィ ハ_:!:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
             /、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.` 、/:/:.:.:/ ,i:i. .l ././://ー':.:i /:.:.:.l:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l

佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱)

以上、やる夫板より◆MapPerVmHさんの作品の転載です。
>>533,534,535

536 :この名無しがすごい!:2012/07/13(金) 23:34:48.25 ID:vRoAVIRs
>>533-534
素晴らしひ
職人さんにGJですじゃ

537 :この名無しがすごい!:2012/07/13(金) 23:36:52.44 ID:p7+QSXM5
佐々木はいらない後付けキャラ

538 :この名無しがすごい!:2012/07/13(金) 23:37:07.00 ID:14hhzIuR
ヨネさん最高ヨネ

539 :この名無しがすごい!:2012/07/13(金) 23:37:30.87 ID:CMNnNzqE
>>535
AA乙です

540 :この名無しがすごい!:2012/07/13(金) 23:40:42.89 ID:+WJF9Z9R
佐々木AAかわいいよ佐々木

541 :この名無しがすごい!:2012/07/14(土) 00:00:35.79 ID:Q4igGK3X
>>435もGJ!

542 :この名無しがすごい!:2012/07/14(土) 13:47:44.42 ID:Q4igGK3X
豪雨です佐々木さん
推定視界150mくらい

543 :この名無しがすごい!:2012/07/14(土) 16:08:13.39 ID:F+uGM+Z2
>>535はわかるが
>>533-534のソースがわかりまへん

544 :この名無しがすごい!:2012/07/14(土) 19:13:33.09 ID:Q4igGK3X
振り向いてる佐々木さんは、ちょっと角度違うけど
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3197931.jpg
ぽい
正座してる方はわからなかった

545 :この名無しがすごい!:2012/07/14(土) 23:48:33.56 ID:e355eCc0
>>544
サンクス

546 :この名無しがすごい!:2012/07/14(土) 23:56:20.59 ID:s08uMnGt
佐々木はいらない後付けキャラ

547 :この名無しがすごい!:2012/07/15(日) 00:00:55.84 ID:CpHgttsc
佐々木さん今晩は

548 :この名無しがすごい!:2012/07/15(日) 02:52:55.85 ID:w+ufO7La
>>535って同人誌の一コマだよね
どこで見たんだっけか…?

549 :この名無しがすごい!:2012/07/15(日) 06:20:20.73 ID:MvAfICi4
>>548ほい
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3198881.jpg

550 :この名無しがすごい!:2012/07/15(日) 14:42:50.36 ID:gUJF396w
>>549
これか

551 :この名無しがすごい!:2012/07/15(日) 18:12:30.66 ID:veQT75mJ
佐々木はいらない後付けキャラ

552 :この名無しがすごい!:2012/07/15(日) 18:39:47.70 ID:MvAfICi4
水風呂の後に汗かいたら、ちょっと損した感じになりますね佐々木さん

553 :この名無しがすごい!:2012/07/15(日) 22:59:36.54 ID:CpHgttsc
佐々木さんと一緒に花火を見に行きたい

554 :この名無しがすごい!:2012/07/15(日) 23:46:42.02 ID:brFWgLzL
.        , -‐- 、. , -‐-ー .、
.       ,'. /  ト、 ヽ   ヽヾ
        i. ((从ソ 从〉,ハハバゝ
.       l. (|┳ ┳i!i| ─ ─i! 
..      ,ハNiヘ'' ー.''ノiハ、. - ノ’ 
.         〈ヾ/゙ノi  /〈にづ┓___
        _.ノUUZゝぐ___,/__||卅]
        ~,'(_,(ソ__//゙> .> /ヾ⌒ヾ
        (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
.        ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'


555 :「ホント、素直じゃないんだから」1:2012/07/15(日) 23:46:50.89 ID:h4G+Xr3m
>>527-528から辿ってくとこんなオチに。

 初めて彼の胸に沈み込んだ時の事を、今でも鮮明に思い起こせるのは我ながら記憶の妙、不思議なものだとしみじみと思う。
 ああそうだ、僕がぼろぼろと涙をこぼしたものだから、キョンは柄にもなく大慌てになったものだった。
 その様子があまりにも心地良く、悪甘いと。ロクでもない僕の心はそんな思いを感じたものさ。
 そっと沈み込んだ感触、温かさ、匂い、どれもたまらなくてね。
 これが僕のものなのだと思うとぞくぞくとした。

 ただ隣にいるだけで、語り合うだけで、頬が緩み、笑顔が止まらない程度には幸せになれる自分は知っていた。
 けれどやっぱりその一歩先は、もっともっと心地良かったのだ。

 ああそうだ、ここだ、ずっとずっとここが良かった、ここに来たかったのだって。
 ようやくたどり着けたのだと、とてもとても嬉しかった。
 日々を重ねた甲斐があったなって思うと
 笑顔も涙も止まらなかった。

『ねえ、キョン』
『なんだ佐々木』
『くく、確かに僕は頑固者かもしれないね。生き方も夢も。自分で決めたものに対して、僕は結構頑固なんだ』
『知ってるよ。だが、今度は俺から提案をさせてくれんか』
 すっぽりと僕を腕で包み、彼は言ったものだ。
 そっけなく髪を梳く指が心地よい。

『決めるのはお前だ。けど今後は俺にも考えを聞かせてくれ。俺にも考えさせてくれ。……たまにでもいい。俺にも相談してくれ』
『ふ、くく、逃がさないよう人を捕らえておいてそれを言うのかい?』
 だがそれは魅力的な提案だ。実に、魅力的な提案だよ。
 キミがそれを望んでくれるのならね。
『なあ佐々木』
『うん?』

『要は、なんだな。一人で考え込むなよ。俺じゃ頼りないかもしれんがな。それでも……な、一緒に行こうぜ』
『……うん』
 頼りないなんて事はないよ。むしろ……おっと。
 うん。そう、魅力的だ。実に、ああ、実に魅力的な提案だね…………。
 ………………
 ………


 それから唇を重ねて、一つ一つ日々を重ねて、時には一つ一つ答えあわせをしていった。
 難解な僕を一つ一つ彼に明かすのは、たまねぎの皮をむくよりもよほど涙腺を刺激したけれど、よく煮たたまねぎよりもよほど甘かった。
 難解な彼から一つ一つ言葉を引き出す度に、僕も彼も熟したトマトのように赤く、刺激的な体験だった。
 わたしの中にある彼を大好きな気持ちが、一つ一つ彼と釣り合っていくのが嬉しくて
 好きなヒトに、同じくらい好きになって貰えるのが心地良かった。

 けれど、こんな時にまで負けず嫌いな僕がむくむくと顔を出すことには苦笑した。
 わたしの気持ちは誰にも負けない。たとえキミにだってね、と。
 そうやって僕らは二人で競争をした。

 一緒に居て楽しい友達で、心の中を今度こそ明かせるくらいに親友で、その隣を誰とも分かち合いたくないくらいに恋人で
 そしていつでも隣にいていい社会的地位に、すなわち僕らは夫婦となった。

 それからも一つ一つ本音を語って、おちょくって、おちょくられて、初めてホントにケンカして、ぶつかり合って。
 ああそうさ、僕らだっていつでもベタベタしていた訳じゃない、ケンカくらいたっぷりとやってきたさ。
 それでこそ夫婦というものだろう? けれど世間一般の水準に比せばまだ足りないと思う。
 もっとぶつかりあおう。だから敢えて苦言を呈させてもらうよ。

「キョン、僕らは夫婦になってまだたったの八十年足らずしか経っていないのだよ?」

556 :「ホント、素直じゃないんだから」2:2012/07/15(日) 23:47:24.71 ID:h4G+Xr3m
 いいかい、確かに平均寿命の上では女性の方が長命だとされる。
 けれどキミはまだ僕よりも大きいじゃないか、すっかり縮んでしまったくせに、まだ僕よりも大きいじゃないか。
 ああ、そうさ。あー、大、体ね、そん、な、風に、僕の、頭を撫でてくるような……ふん。言っちゃ悪いがそんなのキミには似合わないぞ。
 キミはもっと平凡を持していたじゃないか。こと最期に及んで何ドラマチックな死なんぞ演出しているんだい。
 そうだろキョン、まったくキミのエンターテイメント症候群は何時になったら完治するんだ。
 ここはフィクションじゃない。だからそんな演出はいらないのだよ。
 だから、目を覚ましてくれ、そんなのいらないから。
 僕が欲しいものなんてキミが一番知ってるだろ。
 ああ、ホントまったくキミって奴は。
 やれやれ、やれやれだよ……。


 ……静かにしてくれよ、キョンが眠れないじゃないか。そんなに僕が泣いていちゃ妙かい?
 ……ごめん。キミ達も彼と僕の直系だというのに冷たいことを言ってしまった。これでも動揺しているんだ、許して欲しい。
 ……ああ、そうか。僕、か。

 こんなの随分久しぶりだった。さて何十年ぶりだろう……そりゃびっくりするだろう。悪かった。
 ふ、くく、年甲斐のない事はだはだしいね。
 そりゃそうさ。やれやれ………
 ………………
 ……


 ……どうだいキョン、そちらで楽しくやっているんだろう?
 だが残念ながらこちらはもっと楽しい。何故ならキミの葬式からこっち、随分と身内が構ってくれているようでね。
 確かに僕は経験則でしか判断できない凡人だから、そちらの様子はわからないし、そちらには既にいつものメンバーが到着済みだろう。
 けれどこちらはこちらでみな可愛いものだよ。キミだって随分可愛がっていただろ?
 くく、いつも威厳だの何だのとしかめっつらしていたけどね。
 僕の目はごまかせないことくらい知ってるだろ?

 だから当分はこちらも楽しくやらせてもらうよ。
 くっくっく、キミはそちらでハンケチでも噛んで、せいぜい悔しがっているといい。
 そちらに彼や彼女が着くのはずっとずっとずっと先だろうし、その時には彼らの姿も成人しているだろうからね。
 ああ、そういえば「そちら」ではキミ達は何時頃の年齢の姿をしているんだい? ちょっと興味深いね……
 結婚の前後かい? それとも中学時代? まさか高校時代だなんて言わないだろうね。
 さすがの僕も怒ってしまうよ? キミはもう僕の…………
 ……………
 ……

557 :この名無しがすごい!:2012/07/15(日) 23:51:16.32 ID:h4G+Xr3m
「……ホント、素直じゃないんだから」
 四十九日の翌日。おばあちゃんも眠るように逝ってしまった。
 お父さん達を差し置いて、式をかくしゃくと差配しつつ、「せいぜい長生きをして、彼をたっぷりと待たせてやるのよ」と昨日まで笑っていたのに。
 いつもの縁側に腰掛けて、けれどいつも手にしていたはずの研究手帳、彼女の代名詞である著名な研究の為の手帳ではなく
 その手に持っていたのは小さな、彼女の日記帳だった。

 いつもキョンじいちゃん……そう呼んだら必ず一回目は怒ったけれど。
 おじいちゃんの傍に居た時のように、嬉しそうに頬を緩ませて、幸せそうに目を閉じて。
 すっかり小さくなったおばあちゃんは、おじいちゃんの四十九日を、最後の後始末をしっかりとやり終えて、眠るように息を引き取った。
 きっとおじいちゃんを待たせない為にだろう。

 当人に言ったら、きっといつものように滔々と反論を並べ立てただろうし、きっと向うに行ったらまずおじいちゃんにお説教をするのだろう。
 あの妙に律儀で、理屈っぽいところはなおせばいいのに。そう子供心にも思ったけれど、結局最後までそのままだった。
 先に行ったあの人にお説教をする為に、それを待っているあの人を待たせないように、なるべく急いで。
 けれどしっかりと後始末をやり終えて逝ってしまった。
 おばあちゃんはそんな人だった。

「やれやれ。ホント、素直じゃないんだから……」
 おばあちゃんが最後に見た風景、望んだ風景くらい、私にも解るよ。
 私の涙腺が分泌する液体にまみれ、急速に滲むおばあちゃんの寝顔は、おじいちゃんの隣に居た時と同じ、どこまでも幸せそうな笑顔だから。
 これからまた、会いに行くんでしょう? じゃあ、いってらっしゃい。
 ね、おばあちゃん。
)終わり

一応補足すると、>>556の彼やら彼女ならというのは晩年に可愛がっていたひ孫辺りと思いねえ
可愛がってたけど、キミは死んじゃったんだからもう当分会えないんだぞ? 悔しいだろ? みたいな

558 :この名無しがすごい!:2012/07/16(月) 00:05:47.94 ID:h4G+Xr3m
>>533-535のAA、ついでに>>1の佐々木SS wikiトップにも表示されるようにトップ修正しました

559 :この名無しがすごい!:2012/07/16(月) 00:05:56.76 ID:MvAfICi4
乙乙、泣き笑いの顔文字が欲しくなる
矍鑠たる、親族としてはちょっと口煩い夫婦だったろうねw

560 :この名無しがすごい!:2012/07/16(月) 01:45:01.14 ID:lIMQzpFA
>>557


561 :この名無しがすごい!:2012/07/16(月) 09:53:45.65 ID:xMuet5tw
このスレも67スレ目で100スレまで33スレで2/3を突破
この佐々木さんスレが100突破するのが先か、ハルヒのアニメが放送するのが先か……

562 :この名無しがすごい!:2012/07/16(月) 09:58:35.81 ID:JPtachJV
角川は、ハルヒを一押しも一押しにしているから、ハルヒはアニメ化すると確信はしている
いつやるかだけなんだよね

娘タイプ、メガミマガジンなどで、佐々木さんのビキニをみたいな……
中学の時はペッタンコだったけど、高校に入ってからけっこう胸が出てきた佐々木さん


563 :この名無しがすごい!:2012/07/16(月) 10:21:23.61 ID:lIMQzpFA
佐々木小次郎が架空人物という可能性があるらしい


http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1342398819/l100

564 :この名無しがすごい!:2012/07/16(月) 10:31:44.53 ID:1miiDXwf
沙沙貴神社は実在するけどな

565 :この名無しがすごい!:2012/07/16(月) 10:34:08.41 ID:7drYzdMK
>>554
            , ----- 、
        ____/〃"  、、、 ヽ
      ∠> ` ̄ ̄`ヽ, --z _ i
     / ,>           ヽ  ̄\
    ./,∠.    人  、   ゛゛゛ ヽ゛、 ヽ
   / _ノ .  /  | /|人  ゛゛゛ |   i
   |  〉/ ./|  レ´ ̄`ヽ λ   | |i  |
   i ll 〈/|  |`ヽ  , ― 、 |ノ |    | |l  |
    |   |人|⌒ノ   、__・,   レ 、∧|   /
   ゞ、 ゛  | 、ヽ_________, メ ト、 | " /
     \゛、 | トー―--|  /__./ " /
      `‐ヽ ゝ, _____.ノ /レ'____/
          \_____    |  ζ
             |    .|  ∞
         ______.ノ     人 (⌒)
        //::::::::|-、 ,-/::::::ノ ~.レ-r┐
       / /:::::::::::|  /:::::ノ__ .| | ト、
       | /:::::::::::::::| 〈 ̄   `-Lλ_レ′
       レ::::::::::::::::::|/:: ̄`ー‐--|-‐′
                    |
                    |
                  , -‐- 、、  
.                 ,'. /  ト、 ヽ  
                 i. ((从ソ 从〉
                 l (|;:;:;:;:;;;;:i!i|
                ハNiヘ'' - ''ノ'iハ           , -‐-ー .、
.                  .{i'∪∪)            ,'    ヽヾ
                   ノ_/__l_jヽ.              i  .,ハハバゝ
                  `~しし~´            i!i| ─ ─i!
                                    、. - ノ
                     ;               /〈にづ┓_
                              =====ヽ ぐ___,/__||卅]
                     ;         .ヾ⌒ヾ//゙> .> /ヾ⌒ヾ
                              (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
                   -━━-       ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'

566 :この名無しがすごい!:2012/07/16(月) 17:08:20.74 ID:AUw7OEL7
>>562
アニメ化されたら良いですね

567 :この名無しがすごい!:2012/07/16(月) 18:12:01.26 ID:O4NlTAaz
>>562
中学でもぺったんこじゃないよ!控え目だけどしっかり主張してるよ!

568 :この名無しがすごい!:2012/07/16(月) 22:34:45.13 ID:O4NlTAaz
未だエアコンに頼らない佐々木さん

569 :この名無しがすごい!:2012/07/17(火) 01:10:44.68 ID:4tFZ1YoL
>>557
乙。佐々キョンの永久の離別ネタは2、3本ほど知っているけど、
いずれも最終的にはとても穏やかな終わり方ばかりなんだよな。

感情的になるのもあるけど、基本淡々としているのが逆に深く情がつながっているんだなと
いうのが多いなと思った。

570 :この名無しがすごい!:2012/07/17(火) 13:01:17.40 ID:BQyuLkoN
佐々木はいらない後付けキャラ

571 :この名無しがすごい!:2012/07/17(火) 13:24:20.22 ID:cJtIGyMW
>>565
ルフィー?

572 :この名無しがすごい!:2012/07/17(火) 15:56:45.04 ID:MekfWl63
ルフィだな

573 :この名無しがすごい!:2012/07/17(火) 18:08:36.80 ID:mEFFg4LP
今日は暑かったですね佐々木さん

574 :この名無しがすごい!:2012/07/17(火) 18:54:04.32 ID:9HSFdM4O
>>562
エンドレスエイトを見ていってんのか!
レンタルで見ると同じアニメを見た後に特典映像で聖地巡礼と平野綾のミュージックビデオの現場撮影なんだ
エンドレスエイトは2話完結で、残りの6話は映像特典にすればファンは絶大に支持したのにな
ファンが冷えているのに間開けて3期は考えられんしかも平野綾はビッチすぎてライフラインしか円盤買わないかもしれない


575 :この名無しがすごい!:2012/07/17(火) 22:45:30.28 ID:kAJGDInQ
.        , -‐- 、. , -‐-ー .、
.       ,'. /  ト、 ヽ   ヽヾ
        i. ((从ソ 从〉,ハハバゝ
.       l. (|┳ ┳i!i| ─ ─i! 
..      ,ハNiヘ'' ー.''ノiハ、. - ノ’ 
.         〈ヾ/゙ノi  /〈にづ┓___
        _.ノUUZゝぐ___,/__||卅]
        ~,'(_,(ソ__//゙> .> /ヾ⌒ヾ
        (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
.        ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'

576 :この名無しがすごい!:2012/07/17(火) 22:53:35.95 ID:GwvtWD8S
>>575
.        , -‐- 、. , -‐-ー .、
.   ≪===,'. /  ト、 ヽ   ヽヾ===《《《《《《=
        i. ((从ソ 从〉,ハハバゝ
.       l. (| 0;;;;;;;oi!i| 。;;;;; 。i! 
..      ,ハNiヘ'' ー.''ノiハ、. - ノ’ 
.         〈ヾ/゙ノi  /〈にづ┓___
        _.ノUUZゝぐ___,/__||卅]
        ~,'(_,(ソ__//゙> .> /ヾ⌒ヾ
        (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
.        ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'

577 :この名無しがすごい!:2012/07/17(火) 23:08:22.39 ID:mEFFg4LP
>>574
無かったことにされた佐々木さんとの邂逅も特典シーンに追加で

578 :この名無しがすごい!:2012/07/17(火) 23:51:23.02 ID:7dXpzaT/
佐々木さんおやすみ

579 :この名無しがすごい!:2012/07/17(火) 23:56:40.07 ID:MekfWl63
佐々木さんと下校したい

580 :この名無しがすごい!:2012/07/18(水) 00:05:39.50 ID:mEFFg4LP
今期2回目のエアコン稼動です
おやすみ佐々木さん

581 :この名無しがすごい!:2012/07/18(水) 13:42:30.57 ID:vLitbNb9
佐々木いらない

582 :この名無しがすごい!:2012/07/18(水) 18:29:00.27 ID:lvrvjhCS
一球入魂の佐々木さん

583 :この名無しがすごい!:2012/07/18(水) 20:07:52.23 ID:ZhyRgbL1
大魔神佐々木

584 :この名無しがすごい!:2012/07/18(水) 20:56:36.52 ID:lvrvjhCS
一刀両断の佐々木さん

585 :この名無しがすごい!:2012/07/18(水) 23:44:43.13 ID:lvrvjhCS
それ大魔神や!
それ剣豪や!
とツッコんで欲しかった…

佐々木さん寂しいです佐々木さん

586 :「喧嘩売ってるなら三割引で買ってやるぞ佐々木」1:2012/07/18(水) 23:48:06.68 ID:m6fC7i4q
「憂鬱だ」
「おやキョン、キミでも憂鬱になることがあったのかい?」
 中学三年の七月も半ばを過ぎ、いつもならばハイテンションブギになる時期のはずだというのに溜息が漏れた。今年ばかりは例年と違うのだ、と。
 するといつものようにくつくつと笑いながら隣の席の奴が身を乗り出してくる。
 お前はホントいつも楽しそうだな。なあ

「喧嘩売ってるなら三割引で買ってやるぞ佐々木」
「くく、口喧嘩なら売ってあげるよ?」
 なら止めておくさ。お前に口で勝てるとは俺だって思わん。
 そう言ってやると見事なオーバーリアクションで肩をすくめられた。お前は欧米人か。

「生憎だがれっきとした日本人だよ。それより僕としてはキミが暴力に身を任せようと企んでいたことに衝撃を禁じえないね。
 キョン、西洋東洋どちらでも良い、歴史から学びたまえ。テロリズムは何も解決しないよ?」
「そうか? だがいつでも歴史書を書いてきた奴は勝利者だろ」
 その中には軍事的勝利者が多かったのは言うまでも無い。
「ほう、そうきたか」
「そうきたもこうきたも定番の台詞だろう」
 俺だって知ってるくらいだからな。

「確かにね。テロリズムは何も解決しないという言葉に負けず劣らず定番の台詞だ」
「だがテロと暴力を一緒くたにするとどっかの偉い人に怒られるぞ」
「そうかもね。だが僕に言わせれば暴力、或いは暴力を背景とする威嚇行為によって他者の意思をどうこうしようなどと言う行為は
 恐怖、テロによって事を為そうとする点では同じさ。これもまたテロリズムと呼ばれるべきだと思うよ」
「そう考えるとテロってのは別に新しくもないんだな」
「感情に根差す以上はね」
 で、何の話をしていたんだったか。どうも佐々木と話すとこういう事が多くて困る。
 つまり俺は話の軌道修正を図ったつもりだったが、すると佐々木は自分の身体を抱くようにして一歩身を引いてみせる。

「そうだ。キョンが僕を暴力でどうこうしようという話だったか」
「物騒な事を言うんじゃねえ!」
 さすがにそれは人聞きが悪すぎるぞ。
 ほれ岡本がなんか楽しそうな顔してこっち見てるし! あっちじゃ中河がダンベル落っことしてえらいことになってるじゃねえか!
 おい須藤、お前もだ! 俺は別に進んでも青春してる訳でもないぞ!

「そうだった。僕がこの唇と舌でキミをどうこうしようという話だったね」
「ベクトルが違うだけでそれも十分物騒だ!」
 ほら岡本が以下略!
「くっくっく」
「訂正せんかい!」
 …………………………
 ………………
 ………

587 :この名無しがすごい!:2012/07/18(水) 23:48:39.15 ID:m6fC7i4q
「くく、それでキョン。何か憂鬱な出来事でもあるのかな? ならば友としてキミにこの胸を貸すことも厭わないが」
 わざとらしく制服の胸元を軽くつまみ浮かせてみる佐々木に、こいつは女だったなと再確認する。
 どうもこいつにはいつも言い負けているせいか「か弱い」とかいうイメージがないんだよな。
 要するに女性らしさというものが感じられないのだ。

 まあ今ふわりと漂った香りにはそれなりのものを感じなかったわけではないがな。
 コロンでもつけているのか、それとも佐々木の体臭なのか。

「キョン、そんな雄の目をされては困るな」
「同じ流れに持ってくのは勘弁しろ」
 ああくそなんか視界の端っこに遠ざかる国木田の姿も見えた気がするぞ。
 他のクラスのくせに何でこうタイミングがいいんだ。

「察するにだ、せっかくの夏休みだというのに塾の夏期講習でフルに休みを楽しめない事にメランコリックというところかな?」
「お前、就職するなら読心術がいかせる職種がいいと思うぞ。占い師なんてどうだ?」
「くっくっく、キミがそういうなら向いているのかもね。考慮しておこう」
 まったくホント楽しそうだなお前は。

「こんな日常で満足なのか?」
「エンターテイメント症候群であるキミが言うと重みがあるね?」
「ほっとけ」
 そう俺が視線をそらすと、くくっと喉奥から漏れる音がやっぱり聞こえてきた。
「そうだね、こんな他愛もない日常だろうと楽しいさ。楽しくなければこんな風に過ごしてはいないよ」
「そうかい」
 そりゃ結構だ。

「けれど、そうだね。その理由がキミがメランコリックである事と共通しているというのはちょっとした皮肉かもしれないな」
 理由? と言われてようやく脳が軌道修正に成功する。
 そうそう夏期講習の話だったか。
「ホント勉強が好きだな。そんなに夏期講習に行くのが楽しいのか?」
「くく、好きだとは言いがたいが、例年とは異なる感触を覚えているのは事実だね」
 すると佐々木は「キミは解ってないなあ」という気分が七割、俺にはよく読めない表情が三割弱の笑顔でこちらを覗きこんできた。
 しかしこうしてみるとたった三ヶ月で俺の読心術もずいぶん強化された気がするね。
 こんなやりとりばかりしてきたせいか?

「そうだね。楽しみだ」
 言ってやっぱり佐々木はくつくつと楽しげに喉を鳴らす。
 喉を鳴らして、もう一度同じ言葉を重ねたてた。

「実に、実に楽しいんだよ、キョン」
「そうかい」
 そりゃ結構、俺だってボランティアでこんな日常やってる訳じゃないのさ。
 だから、まあなんだ、想像してくれ。
)終わり

学生的に世間一般で言うならそろそろ夏休みの季節なのさ

588 :この名無しがすごい!:2012/07/19(木) 00:17:23.91 ID:04hBOZfG
おつおつ
個人的には、カウンセラーはむしろキョンの方が向いてるイメージある
聞き上手というか相手の話を邪魔しない、しかし要所でポイント突いてくれる
だからこそ佐々木さんにとって得難い人材

589 :この名無しがすごい!:2012/07/19(木) 03:33:15.60 ID:Pg6JdfJC
おつです

590 :この名無しがすごい!:2012/07/19(木) 15:35:54.87 ID:tzATEToJ
佐々木が出てから、作品が劣化した

591 :この名無しがすごい!:2012/07/19(木) 18:49:22.16 ID:04hBOZfG
歯の治療中でご飯が食べ辛いです佐々木さん

佐々木さんは虫歯になったことあるんだろうか

592 :この名無しがすごい!:2012/07/19(木) 19:02:02.47 ID:Qkpv3dab
佐々木「唐突だがぼくは歯医者が嫌いでね」
キョン「ホント唐突だな」
佐々木「あの耳の奥に響くドリルの音ったらないよ、地獄の拷問具もかくやと思うばかりなのさ」
キョン「そうか、お前になら閻魔様も手加減しそうだがな」
佐々木「それでだね、キョン。そんな恐がりが明日の夕方歯医者に行かなければならないとしたら
      その運命はどういう言葉で飾られるべきだろうね?」
キョン「……よかったら付いて行ってやろうか?」
佐々木「うん」

593 :この名無しがすごい!:2012/07/19(木) 19:39:24.44 ID:tzATEToJ
>>590
大正解

594 :この名無しがすごい!:2012/07/19(木) 20:07:21.88 ID:04hBOZfG
>>592(・∀・)ニヨニヨ
怖がり佐々木さんかわいい

595 :この名無しがすごい!:2012/07/19(木) 22:06:00.99 ID:QNNTFyT3
佐々木アンチはスニーカーの編集者じゃないかと思うこのごろ

596 :この名無しがすごい!:2012/07/19(木) 23:26:41.09 ID:Pg6JdfJC
>>592


597 :この名無しがすごい!:2012/07/19(木) 23:54:16.28 ID:V2RxmsEC
佐々木さん今晩は

598 :この名無しがすごい!:2012/07/19(木) 23:54:57.81 ID:04hBOZfG
>>595
どこらへんが?あぼんするかもしれんから、出来るだけ引用しないで説明してくれると助かる

599 :この名無しがすごい!:2012/07/20(金) 00:31:24.88 ID:oJbXqDkJ
>>592
ガチャ
キョン「よう、どうだった」
佐々木「……」
キョン「そんな涙目で見つめても何も出ないぞ」
佐々木「……」
キョン「先に外で待ってるからな」
佐々木「う゛ん゛」
―――――――――――――――――――――――――――――――

佐々木「……いだがった」
キョン「そりゃそうだろ」
佐々木「とてもとても痛かった」
キョン「今度からは気合を入れてから行くんだな」
佐々木「君はいい人ではあるんだが、大事な時に冷たいことがあると思うんだ」
キョン「気のせいだ、それにお前には弱点なんてないんじゃなかったか?」
佐々木「いつものぼくは閉店しました(プイ」
キョン「おれとしてはいつものお前に戻ってくれるとありがたいんだがな」
佐々木「ふむいいだろう、それが君の望みとあらば」

佐々木「ところでキョン、さっきはとてもとても痛かった」
キョン「ああ、これで今日12回目の痛かっただな」
佐々木「次もああだと思うとイキづらいと思わないかい?」
キョン「そうかもな。ってどうした?急に小股歩きになって」
佐々木「(ピトッ)女の子が痛くされたあとなんだから寄り添うのは当然だろう」
キョン「そういうものなのか、ん?」
通りすがり1「やーねー最近の若い子ってもう…(ヒソヒソ」
通りすがり2「あのぐらいの歳でねえ…(ヒソヒソ」
キョン「……(゚Д゚≡゚Д゚)ハッ」
佐々木「くっくっくっ、どうしたんだいキョン。急に風邪でも引いたのかい?」

続かない

600 :この名無しがすごい!:2012/07/20(金) 01:00:55.95 ID:vDa2PgZt
懐かしいのを思い出した
みな考えることは一緒だねw
ttp://www10.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/466.html

601 :この名無しがすごい!:2012/07/20(金) 01:44:27.20 ID:ghLC1tSK
>>600
そんなのあったのか

602 :この名無しがすごい!:2012/07/20(金) 07:19:48.08 ID:wI4h5v5m
>>599
あらま初々しいですこと、うふふ

>>600
面白懐かしいw

603 :この名無しがすごい!:2012/07/20(金) 07:43:51.34 ID:EMd3pSr+
佐々木はいらない後付けキャラ

604 :この名無しがすごい!:2012/07/20(金) 19:22:57.90 ID:T4StDo/5
佐々木さん今晩は

605 :この名無しがすごい!:2012/07/20(金) 19:27:39.74 ID:wI4h5v5m
ほんのちょっとだけ涼しいね佐々木さん

606 :この名無しがすごい!:2012/07/21(土) 02:58:25.71 ID:bww296He
>>600
懐かしいな

607 :この名無しがすごい!:2012/07/21(土) 05:30:05.43 ID:fNu8VyeU
天気不安定な週末ですよ佐々木さん

608 :この名無しがすごい!:2012/07/21(土) 06:54:29.82 ID:6e+qlgCZ
IEってあぼんできないからアンチのも見ざるを得ないんだけどさ
時々>>593みたいな自演失敗やらかすんだよな
不意打ちで見ると鼻からお茶吹き出しそうになって困る

609 :この名無しがすごい!:2012/07/21(土) 11:49:10.67 ID:bww296He
佐々木さんおはよう

610 :この名無しがすごい!:2012/07/21(土) 19:03:49.56 ID:NnLwTcNE
>>599
乙です

611 :この名無しがすごい!:2012/07/21(土) 19:06:54.70 ID:fNu8VyeU
出先で雨に降られて大変でしたよ佐々木さん

612 :この名無しがすごい!:2012/07/21(土) 23:33:22.71 ID:fNu8VyeU
花束と佐々木さん

613 :「やれやれ、ひどい雨だ」1:2012/07/21(土) 23:50:46.43 ID:IJhTLDRN
「やれやれ、ひどい雨だ」
「まったくだな」
 突然の大降りの雨に、閉店した店舗のアーケード下に二人で逃げ込む。
 俺と同様、服をびしょぬれにされた佐々木はそれだけ言うと、まるでいつかそうだったかのように上を向いて黙りこくった。 
 俺も、なんとなく、視線を外す。

『キョン、こっちを見ないでくれないか』
『何でだ』
『キョン、キミは時々忘れるようだが、僕は遺伝子的に紛れもなく女なんだよ。さすがの僕でも、こんな姿……解りやすく言うと
 下着の下すら露になりかけているような、破廉恥な格好を人目にさらして平気な顔ができるほど無神経じゃないんだ』
 ああそうとも、どうにもこうにもデジャヴすぎるな。
 いつかの雨の日のメモリーズ………………
 …………

「……くく、僕らの雨の日に苦い思い出がある事、覚えていてくれたのかい?」
「さあてな」
 互いに視線を明後日に外したままなのに、まるでこちらを見ているような事を言う。
 そんなところは相変わらずだ。

「さあて、忘れていたよ」
「くく、そうかい」
 俺の言葉に、視線を外したまま佐々木は笑う。
 ああそうだとも。『忘れていました』ってことは『思い出した』って事なんだからな。
 そのくらいの判じ物、言葉のパズルならお手の物なのだろうさ。
 俺の言葉なんかきっといつだってこいつには筒抜けだ。

「そうでもないよキョン。いつか言ったように全部解るのは神様だけさ。僕はそんな風には作られてはいないよ?」
「そうともさ。だからお前はいつだってお前に見えないところを想像してきてくれたんだろ?」
 見えないところは想像で補う。それが人間に出来る観察の能力。
 全部を知る事が出来ない人間が持った能力だ。

「くく、そうやって僕の言葉を考えてくれていたのかい?」
「そうやって想像しろって言ったのはお前だろ?」
 しばらくクエスチョンマークを付けた会話を続けていると、佐々木が急に吹き出した。
 ああ面白い、実に楽しい、そんな空気がアーケードの下を温め、そうして温まった空気よりなお温かいものが不意に背中に触れた。

614 :この名無しがすごい!:2012/07/21(土) 23:51:53.57 ID:IJhTLDRN
「くく、実に、実に良いよキョン。そんなキミだからこそ、キミにだけ僕は今でも『僕』を貫き続けるのさ」
「さあて、そいつは褒められてるのか」
「褒めているのさ。キミは実に手ごわい相手だとね」
 俺の背中に小さく細い背中を預けたままで佐々木は笑う。
 大学で再会してからはや三年、俺と佐々木の身体の体積差は相変わらず広がり続けるばかりだというのに
 相変わらず俺はこいつに言葉で勝てる気がしない。

「知ってるだろ? 僕のコレは、本来は異性に、離婚した父を始めとする異性に対し情動的な僕が、理性的にある為の仮面だったのさ」
「そんなに俺相手には理性的にありたいってか?」
「そりゃそうさ」
 言ってくいくいと俺の袖をひっぱる。

「ねえキョン? こっちを見てくれないか?」
 なんだと? そう思わず目を見開く俺の眼前に、するりとずぶぬれの佐々木が回りこむ。

「やれやれ、見てくれれば解るだろう? 今、僕の本能がこんなにもキミに惹かれて身体を紅くしているという事がね」
 そうしていつものくつくつ笑いを付け足していたかと思うと、弾けるような笑いに変わった。
「理性で縛らなきゃ、僕はキミに何をしてしまうのか。僕自身にだって解らないのさ」

「お前自身にって」
「例えば、そう、こうとかね」
 言うが早いか佐々木の柔らかなものが俺の唇をふさいだ。
 ああまったく、こいつには敵わんな。
)終わり

615 :この名無しがすごい!:2012/07/22(日) 00:31:47.69 ID:Z5Y1dEeR
乙です

616 :この名無しがすごい!:2012/07/22(日) 07:17:57.53 ID:jymdCXrd
おはおつ!
大学生になって、自然に結ばれてる二人いいよね
最後の「敵わん」とかぼやきながらも、まんざらでもないキョンの表情が容易に目に浮かぶw

617 :この名無しがすごい!:2012/07/22(日) 12:28:07.08 ID:gg0/KrY6
ts

618 :この名無しがすごい!:2012/07/22(日) 12:33:37.66 ID:gg0/KrY6
やれやれ解かれたか
おつおつ

離婚説はかなり濃厚だよなぁ
当時佐々木家の家庭環境はかなり荒れていたように思われる
中学入学ってことは佐々木さんは中学受験に臨んでいて、
その失敗が離婚にまで至ってしまった〜とかありえそう

あと分裂での、藤原と佐々木さんが喫茶店に残ったシーンって
タイムトラベルしたのを仄めかしているような気がするんだが、どうだろうか?

619 :この名無しがすごい!:2012/07/22(日) 20:36:41.89 ID:jymdCXrd
佐々木さんは27時間TV見て……ないだろな、やっぱり

620 :この名無しがすごい!:2012/07/22(日) 23:51:16.58 ID:Z5Y1dEeR
>>619
見なさそう

621 :この名無しがすごい!:2012/07/22(日) 23:52:20.95 ID:FZdavRMZ
>>618
それに限らず分裂驚愕は仄めかしに終始してるからなんとも

622 :この名無しがすごい!:2012/07/22(日) 23:57:55.92 ID:+IhCvDOR
佐々木はいらない後付けキャラ

623 :この名無しがすごい!:2012/07/23(月) 00:36:42.22 ID:fa4WTe+t
驚愕後の別れのシーンとかの「報道された事実だけが事実になるかい?」とかもなぁ
キョンが抗争に揉まれてる一方で佐々木は佐々木で何かしらの行動をしたっぽいよね
次巻は短編?になるっぽいとかrainydayにあったからまだまだ回収は先かなぁ

624 :この名無しがすごい!:2012/07/23(月) 01:15:35.26 ID:ZPNgDv3k
多分裏でキョンのためにいろいろ動いていたと思うんだよね。
(日常の範疇に収まる範囲で)
でもそれをキョン自身に語ることもないし、知ることもない。

さながら何もしない/何をしたか語られない神様になぞらえているのだろうか。

625 :この名無しがすごい!:2012/07/23(月) 03:07:28.12 ID:t0ETPpf/
回収されてない伏線あるけど作者の意欲が微妙だからなぁ
続きどころか短編も怪しいぞ

それにあくまで本編はキョン視点だから裏話が語られることがあるかどーか…
ま、佐々木さんの口から語られることはないだろうけど、橘さんが口滑らしそうだな

626 :この名無しがすごい!:2012/07/23(月) 06:42:12.07 ID:jh6eJR8F
おはささきさん
どのワードとは言わんが、>>618をNGに引っ掛かってスルーしてた
キョンのために裏でいろいろ動いてくれてそうだけど、佐々木さん自身は今幸せじゃないのかな?
真相知ったキョンが幸せにしてくれるのを望みます

627 :この名無しがすごい!:2012/07/23(月) 15:50:45.35 ID:5OWTpqFU
今日は佐々木さん

628 :この名無しがすごい!:2012/07/23(月) 17:48:42.65 ID:QKxIi2Mk
明日も佐々木さん

629 :この名無しがすごい!:2012/07/23(月) 18:51:13.39 ID:jh6eJR8F
3日前も佐々木さん

630 :この名無しがすごい!:2012/07/23(月) 20:52:09.61 ID:uqF5tdXu
昨日は、キョンを見た

631 :この名無しがすごい!:2012/07/23(月) 21:32:07.42 ID:EyjGdQja
それだと佐々木さんがキョンの血を引く未来から来た娘(だよねあのオチは?)になってしまうw
栞子さんと佐々木さんのペダンティックな会話とか楽しそうだ

632 :この名無しがすごい!:2012/07/23(月) 23:29:58.19 ID:G0fis9A1
佐々木はいらないキャラ

633 :この名無しがすごい!:2012/07/23(月) 23:48:34.38 ID:5OWTpqFU
ワンバンコ木佐佐

634 :この名無しがすごい!:2012/07/24(火) 06:40:28.68 ID:KJkLcbG4
佐々木かわいいよ佐々木

635 :この名無しがすごい!:2012/07/24(火) 13:35:52.84 ID:MY0Y/y0/
佐々木

636 :この名無しがすごい!:2012/07/24(火) 18:35:32.17 ID:J63tntRF
知性と!

637 :この名無しがすごい!:2012/07/24(火) 21:58:12.79 ID:GXTcni9K
>>598
引用って、本編から引用するなってこと?難しいけれどやってみるよ
「笹の葉」の7月7日最後の描写、キョンのモノローグを聞きなおしてほしい。
アニメでは朝比奈さんが改札前でキョンにお辞儀をしてから自転車に乗って帰るまで
原作では「退屈」p.128最初の3行だ
これだけではキョンの単なる感想かもしれないが、伏線っぽいモノローグだとは言える。

 だが!これを引っ張ってモノローグしてるのがもう一つあるんだな
「雪山症候群」の回想シーンだ。原作p.196のラスト2行だ。
それに対するキョンの独白、それを聞いていた長門の変化、そしてそのあと1行で天候について書いてある。
消失ラストの天候を思い出してほしい。
このシーンは消失ラストでキョンが部室の扉を開けた、それから1時間もたっていないんだぜ
さらりと書いてあるが、これらは重要な伏線だったと思う

 おなじような台詞は陰謀にもある。p.398の8行目だ。
朝比奈さんから「陰謀」のネタを割ってもらえると期待したのにスカをくわされた、との台詞なんだが
前2つと同じ表現である事で、朝比奈さんの約束が全然別の意味を持つんだ

この3つの伏線から、「分裂」「驚愕」には、朝比奈さんが「犯人はヤス!」するシーンがある予定だったのだ
と期待してもおかしくないのではないかと思っていた。
これらの伏線どころか「分裂」のまえふりすら回収できずに(一往それなりの落ちではあるが)驚愕が終わった事で
なんかあったんじゃね?と思うのはおかしな事だろうか?

638 :この名無しがすごい!:2012/07/24(火) 22:15:04.12 ID:J63tntRF
>>637
いや、引用しないではアンチの書き込みのことだったんだ、NGになる確率が高いから

にしても深く読み込んでるね、安易に結論出したくはないが面白い解釈だと思う

639 :この名無しがすごい!:2012/07/24(火) 22:17:04.24 ID:FTcHW7m5
単に作者がまとめきれなかっただけだろう

640 :この名無しがすごい!:2012/07/24(火) 22:44:41.82 ID:GXTcni9K
「雪山症候群」は「暴走」収録な。失礼
>>638
ありがと
ちなみに天候についてはアニメ版2期を通じて
ハルヒが上機嫌だと晴れ、不機嫌だと雨
長門がメランコリーになると雪
という法則がある(「孤島」をのぞく)
これはデムパっぽいので強く主張する気はないけれど
近年になるまで、実写でも一部の監督を除いて
登場人物の感情を天候描写で強調していたのは事実だし
すくなくとも梅雨や秋雨の描写がなかったり
「溜息」で蝉が鳴いちゃうのはいかにも不自然

641 :この名無しがすごい!:2012/07/24(火) 23:31:01.95 ID:AmyYuzhc
佐々木しね

642 :「そこに意味なんて求める必要はないんだよ」1:2012/07/24(火) 23:48:05.40 ID:cV3otiq1
「お、今日の給食は貝のバターソテーか」
「キミも割と渋い趣味だね」
 プレート皿に並ぶ給食に言及した俺を、あいつは少し呆れたような顔で見た。
 おいおいそんなに呆れることはないだろ佐々木よ。むしろこの乾いた日々に少しでも潤いを見出そうとする俺の感性を讃えて欲しいね。

「ふ、くく、そういう事にしておこう……ほたて貝か。旬だからね」
「ほほう。そうなのか」
「ところでキョン。ほたてといえば帆立のコキールだが、店によってはコキーユというね。あれはどちらが正しいのだろう」
「知らんわ」
「コキールは英語、コキーユはフランス語なんだ。料理としての出自を鑑みれば……」
 そろそろ聞き流すぞ佐々木。
「くく、それは残念」
 なんてやりつつカレンダーを見れば、もう十月も半ばを過ぎている。
 その割にはまだ暑い日もたまにあるが、そんな事よりも今年はそろそろ高校受験という言葉の方が気になる時期だ。

「もっとも旬が10月以降なのは天然物の話。これはおそらく養殖物だろうがね」
「お前、その一言多いところを直す気は……なさそうだな」
「くっくっく、さすが。解ってらっしゃる」
 まあ半年もこんな話をしてればな。
 そんないつものよく解らん会話をしながら給食をつついていると、スピーカーがこれまた俺にはよく解らん言語を吐き出し始めた。

 
「ああ、これか?」
「そうだね。僕がリクエストした曲だ」
 机を合わせて共に給食をパクつきつつ俺が中空に指を立て呟いた言葉を、佐々木は難なく解読した。
 言っておいてなんだがこれやらそれやらでよく解るなお前。
 何かコツでもあるのか?

「くく、キミが解り易いというだけさ。いつかも言ったことだがね」
「悪かったな」
「そうすねるなよキョン、褒めているのだから」
 嘘つけ。美辞麗句の美の字もないぞ。
「素直だという事だよ」
「そうかい」
 いずれにせよこいつに口で敵う気などしない。
 さっさと方向転換を図るが吉だ。

643 :「そこに意味なんて求める必要はないんだよ」2:2012/07/24(火) 23:48:56.64 ID:cV3otiq1
流れを邪魔するようで申し訳ないが投下


「このよく解らん洋楽がお前と国木田のリクエストか。……やっぱり俺にはよく解らんな」
「そんなものだよ」
 言ってぱくりとパン片を飲み込む。
 先日、最後のプール授業の際などに佐々木と国木田に布教されたのを思い出した。
 どうもこいつらは洋楽教に入信しているらしく、時には俺にも帰依を迫ってきていたのだったな。
 だが俺には英語のヒアリングなんざ無理だ。

「くく、重ねて言うが、歌詞の意味、聞き取り能力なんてさして重要ではないというのが僕の持論さ」
 すると佐々木は何か思いついたように先割れスプーンで給食プレートを指し示した。

「例えばだ。キミは美味いと言ってこれをパクついていたが、ちゃんと味の構成を汲み取りながら食べているかい?」
「甘いとか辛いとかか? そりゃおおざっぱな事くらいは理解してるが」
 だが俺は批評家じゃないんでね。そんな面倒な事はやらん。
 と、言い差してなんとなく解ってきた。

「そう。味覚だって別にいちいちその内容を全て脳で理解しながら楽しんでいる訳ではない。聴覚、音楽だってそうでもいいだろ?
 もう一つたとえ話だ。邦楽でいい、初見の曲を流し聞きして、ちゃんと歌詞を書き出せる自信はあるかい?
 歌詞の意味を解し、答案に書き込めと言われたら出来るかい?」
「そりゃ……ねえな。ねえ」
 音感があるならまた別かもしれんが 妙な節をつけてるから「聞き取る」のが困難な曲もあるだろう。
 比喩や隠喩、他所の国の言葉までアクセントにしている「意味の読み取り」など尚更だ。
 ああ、つまりそういう事か。

「くく、その通り」
「何がだ」
 俺はまだ何も言っておらんぞ。
「言ったろ? キミの顔をみればそのくらい解るさ」

 日本語オンリーの邦楽だって、節をつけて歌うから聞き取りにくい歌詞はある。
 ましてや比喩や隠喩たっぷりの歌詞から真意を見出すなど、国語の読解問題にも似たものがあるだろう。
「だからってキミが日本語の日常会話をこなせない人間だとは僕は思わない」
「歌詞と例文じゃ、必要な読解能力が違う、か」
「そう、そういう事さ」
 もちろん、歌詞をいちいち理解しながら聞いている奴、読解して書き出せる奴も中にはいるだろう。
 しかしその難易度は平易なテスト例文とは全く違う。
 ヒアリングの類とは違うのだ。
 だから

「くく、そう。美味さ、楽しさ、面白さ、そこに意味なんて求める必要はないんだ」
 これはあくまで僕の持論だがね、と防衛線を張りつつ佐々木はなおも楽しげに笑っている。
「歌詞を読解できないから、なんて理由で聴かないのも勿体無いって事だよ。大事なのは音として心地良いかどうか、それでいいだろ?」
「なるほど。勧めてくれるのはありがたいのだがな」
 しかし佐々木、お前忘れてることがあるぞ。

644 :この名無しがすごい!:2012/07/24(火) 23:50:41.80 ID:cV3otiq1
「おや何かな?」
「お前の話が長いからすっかり曲が終わっちまったじゃないか」
「おや、それはしまった」
 言いつつ、すまし顔でスープを口に運ぶと、いつものように偽悪的に口の端が上がった。
 佐々木特有の笑顔だ。

「やれやれ。キョン、気付いたなら言ってくれればいいのに」
「気付いたなら言っていただろうさ」
「おや、キミも気付かなかったのかい?」
「気付かなかったらおかしいか?」
「ああ、可笑しいね」
 オウムに返してやると、微妙にニュアンスが違う返答と笑みが返ってきた。

「くく、キョン。僕は今『楽しい時間ほど早く過ぎ去る』という故人の言葉を思い出したよ。キミはどうかな?」
「黙秘権を使わせてもらおう」
「ふ、くく、そうかい?」
 大体だな、答えを先に言わせてから聞くなよ。
 そういうとこ、お前の卑怯なところだと思うぜ佐々木。

「ならそういう事にしておくよ」
 やれやれ。
)終わり

645 :この名無しがすごい!:2012/07/25(水) 00:35:08.34 ID:G+KbG9Sf
>>637-640
つまり伏線から考えると驚愕の展開に違和感を感じるが、これは編集と衝突した結果なのではないかと推測し
そのスニーカー編集が転じて毎日毎日「佐々木××」と書き込む気狂いに成り果てたと

前者には同意するけれど、この手のキチガイは2chでは決して珍しくないかそうした理由とは違うように思える

646 :この名無しがすごい!:2012/07/25(水) 09:20:39.10 ID:qGbIp7fg
>>645に同意 考えすぎでしょ
アンチ○○なんてどこにでもいるし、中にはわざわざスレを立ちあげる人まで居るんだしさ
(そうは言っても、二次作品のキャラに対してなんでそこまでやる必要があるのか自分にゃ理解できんが)

虐殺AA貼ってる奴もそうだけど、性犯罪者や愉快犯なんかと同じで人としての何かが欠けてるだけでしょ

647 :この名無しがすごい!:2012/07/25(水) 10:52:16.84 ID:p5mzVvdq
>>646,9,58,74,87,164,169,232,363,399,507,565,576

648 :この名無しがすごい!:2012/07/25(水) 14:14:55.44 ID:mL+ehiUK
佐々木さんが給食食ってる姿って想像するとなんかシュールだな
パンちぎったり納豆かけたり牛乳瓶の蓋を開けたりソフト麺をスープの中に投入したりする姿が信じられない

649 :この名無しがすごい!:2012/07/25(水) 14:31:41.67 ID:4L0Gv8Hq
いくらなんでも編集にそんな力はないよwそれにここはまだまだ温い方だ
他の作品だと例えば、IPアドレスが記録されるのも顧みず
某所各所に特攻して、財前五郎なみの捏造したりするような輩もいるんだぜ
好きなキャラが叩かれると、叩いてる相手が世界で一番不条理な存在に見えてしまうのは仕方がない

延期の理由として作者が作品に出てきてしまう、というのはあったな
驚愕の話的に、多分小説内の世界をフィクションに例えるシーンがあって
神が云々で少々度が過ぎたのではなかろうか

650 :この名無しがすごい!:2012/07/25(水) 18:27:28.30 ID:gUUkNgyo
>>648
瓶牛乳は、年齢がバレるぞ…

651 :この名無しがすごい!:2012/07/25(水) 20:30:28.98 ID:mL+ehiUK
>>650
えっ!

652 :この名無しがすごい!:2012/07/25(水) 23:08:44.22 ID:omaj0yj9
最近は瓶牛乳は少ないのかな?

653 :この名無しがすごい!:2012/07/25(水) 23:17:49.55 ID:4agqS10G
佐々木が太くて固い筒状のものに口をつけて中のミルクをごっくんするだと!?

654 :この名無しがすごい!:2012/07/26(木) 00:23:09.62 ID:Em2WqisA
>>653
よくやった。

655 :この名無しがすごい!:2012/07/26(木) 06:52:40.71 ID:F54fnzJW
SSの中でキョンをからかう時に佐々木さんが言いそうなシチュだなw

656 :この名無しがすごい!:2012/07/26(木) 06:53:50.45 ID:MBOFv93s
佐々木さんおはよう

657 :この名無しがすごい!:2012/07/26(木) 12:54:13.55 ID:dgfUy473
>>653
そしてそのミルクが少し器官に入ってむせて口の端からこぼれるんですね

ちょっとトイレ行ってきます

658 :この名無しがすごい!:2012/07/26(木) 20:57:47.63 ID:0+bqjl8L
佐々木の声優は誰になるのだろうか

659 :この名無しがすごい!:2012/07/26(木) 21:39:02.53 ID:F54fnzJW
坂本まあやさん、森永理科さん、白石涼子さんあたりがちょくちょく挙がるね
字はうろ覚えだから間違ってても大目に見てくんさいな

660 :この名無しがすごい!:2012/07/27(金) 00:07:45.80 ID:3/DsZv6Q
               ____
            ,.ィ ´: : : : : : : : : : : >、
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       i: : : : :,イ: :! : : : ′ ヾヽ: : : : : : !: : : : : i
        l: : : : :ハ: l: : l: ' "´ ̄ヽハ: : : : : ト、 : : : ',
       ': : : 斗‐l: l!: !i,′ rィf示ぅr: : :i: lィハ : : l:ハ
       乂: : :l_ィrエ!:jノ    乂しリト,: :j!:l '7: : :!i: ヘ
        l:ヽ:、:vヘしハ      " ´'l: : :lイ! /: : :リ:l ハ`
         i: : : ヾ, ゚ー' 、      j′: : f: j: : , :j!: :l
       ,': : :i!: ハ       _ , 'l: : : :ノ:/: :/vリ: ノ
      ,:/l: :j!: : :ト、    v´   ノ  lイ: ルイ: :///く'
        ′ゝ;、!:j、: : :r 、  `   ィ≦/!'//:////∧
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佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱)

661 :この名無しがすごい!:2012/07/27(金) 00:08:35.49 ID:3/DsZv6Q
                __
                ,. <: : : : : : : >. . .、
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        /: /: : :/ : : : : : : : : : ∧: : : : : : ハ: :ハ
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         ,: l: : : ′: : :ノ: : : : ノ -‐十ト : : : i: : ! l
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      /: : 乂: :l{kぅ示くr、′  ,ィf示trlァ: : l: ,イ: l!
     ,イ: : l: : ト,: ハ乂:zり       乂zり八: ソ/: : ハ
    /,ィ{: : ! : !、 从  ̄     .:l    ̄/: : : /l: :/ 八
    ´  }: : :i: : : `ヽ`            /:ノ: :/´ / : : ∧
       リゝ: : : : : : :ゝ   v‐  ァ , ィ: : :ノ{l: : /: : : ,リ `
          ヽ:r 、: : : > 、   ‐ イr : : : : !: /ィ_,ノノ′
           ` `ヽv/ハ! ` ー ´ !ハイ' ´ ´
             ,.ィ:::/ ゝ_  _/ヽl::ヽ、
        _,. ィ:/:::::i{   /Yヽ    l:::::ハ:::>...、
      ,.<::::::::::;':::::::lヽ _,/、,、_ 〉、 /!:::::::i::::::::::::::ヽ
     i:\::::::::::;:::::::::i 、ーr=ー-` ´<l::::::::',:::::::::::::::j:l
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        、:::::::l:::\::/::::, \ ,/ r゚ <:::::ハl::::i::::::::i
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        ;::::::::i::ヽ::::::::i     l::::::::::/:::::::i!::::::::f

佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱)

以上、やる夫板より◆MapPerVmHさんの作品の転載です。
>>660>>661

662 :この名無しがすごい!:2012/07/27(金) 00:27:23.59 ID:2aTsC5Cr
ヨネさんには足を向けて寝られませんな

663 :この名無しがすごい!:2012/07/27(金) 06:57:22.74 ID:TzXzTRnI
作った人も転載してくれた人も乙!

664 :この名無しがすごい!:2012/07/27(金) 20:01:08.43 ID:TzXzTRnI
睡眠時間、勉強時間、五輪視聴時間の調整に余念が無い佐々木さん

665 :「セミがうるせえな」「そりゃ重畳だ」1:2012/07/27(金) 23:51:48.52 ID:NW97HQEE
相変わらずAAだというのに可愛いな


 高くそびえるひまわり、あの大量の花弁が全て小さくしぼんで、すっかり別の植物のように変わり果てたあじさい、耳喧しいせみ時雨。
 どれも夏の頭の風物詩だ。そんでもっていよいよ太陽の奴も猛威を振るい始める頃な訳で。
 いよいよ、夏だね。

「ああ夏だ」
「そうだな佐々木」
 帰りの通学路。いつものように並んで塾に、いや正確には塾に向かう為に自転車が置いてある我が家に一旦向かう為に歩きつつ
 学校で栽培したらしい朝顔の鉢植えを抱えてよたよたと歩いていく小学生の姿を見送る俺である。
 ああそうだったな、あんな風に終業式頃に鉢植えを持って帰らされたんだったか。
 中学生にもなるとあの手の行事は激減したな……。
 そりゃ、やりたいって訳じゃない。
 が、懐かしさはある。 

「それで玄関においておいて、ほっといて朽ち果てさせてしまったのかい?」
「なんだ佐々木、お前とは小学校は違ったはずだが」
 まあこいつならそのくらい一発で洞察できるのだろうけどな。
 相変わらず無駄に鋭い奴だ。

「しかしセミがうるせえな」
「そりゃ重畳だ」
 なんだよ。俺がセミ嫌いで何が嬉しい?
「そりゃそうさ。聞いた事はないかい? セミの鳴き声というのは求愛の行動なんだ」
 それなら知ってるぞ。これでも昔は昆虫博士と呼ばれたもんだ。
「ほう。それは凄いな」
「褒めてないだろ」
「いやいや」
 喉奥から笑いながら何言ってやがる。

「つまりだ、キミがセミのオスの求愛行動に惹かれるような性的衝動を持っていなくて嬉しいな、という事さ」
「俺をどんな変態だと思っているんだお前は」
 さすがに呆れた。というかもっと簡潔に言え簡潔に。
「くく、善処しよう」
 今からそんな灰色対応してるとロクな大人にならんぞ。

「ふ、くく。アドバイス感謝するよ。しかしだキョン。キミだって花の美しさに心奪われることくらいあるだろう?」
 そう、朝顔の鉢植えを抱えて遠ざかっていく小学生を見やりながら付け加える。
 というか付け加えられてもな。関連性が見出せんぞ。
「という事は植物博士ではないという事か」
「否定はしない」
 いかん。もしかして俺は要らんネタを提供してやっただけだったんじゃないのか。

「想像したまえ。おしべとめしべ、そこから連想されるものくらいキミにも解るだろ?」
「おしべとめしべ……?」
 それはまた抽象的な話だな。
「そう、抽象的だね」
 くくくと喉奥で笑いながら佐々木はこちらの顔を覗きこむ。
 普段は俺の一歩後ろをついてくるくせに、いらんときだけ併走するなお前は。

 ああ誤解するな。俺にだってその手の連想は出来るぞ。
 保健体育の話が即座に浮かぶ程度には俺は健康な中学生男子であるし、むしろそんな連想が出来るくらい健全だと言わせて貰いたいね。

「ふ、くく。僕の願ったとおりの事を連想してくれているようで重畳だ。さて」
「まだ続くのかこの話は」
「それでも聞いてくれるのだろう?」
 ま、俺の家まではもうちょい時間がある事は確かだし、その間が暇になることに俺は肯定的な訳でもない。

666 :「セミがうるせえな」「そりゃ重畳だ」2:2012/07/27(金) 23:52:48.38 ID:NW97HQEE
「要するにだ、花というものも露骨なセックスシンボルとは言えないかな? けれど僕らは花の美しさと言う奴に随分好意的だね。
 さて、そこにどの程度『アレがセックスシンボルである』という認識があるのだろう」
「そんないやらしい連想をする奴はそうはいねえよ」
「そんなにいやらしいかな?」
 おいこら。いつもの笑い方はどうした佐々木?
 口の端が釣りあがりすぎて、三日月どころか弦月みたいな笑い方になってるぞ。

「ふ、くく。僕の笑い方を覚えていてくれているとは嬉しいね」
「こんだけ毎日顔合わせて、お前の笑い顔一つ覚えてなかったら立派な若年痴呆症だ」
 というかよく考えたら佐々木はいつも笑ってるな。
 そりゃ覚えもするってものか。


「キョン」
「なんだ?」
 ふと佐々木が立ち止まって俺を見る。見つめてくる。
「キミはそうした日々の出来事に、特別な意味を求めようとはしないのかな?」
「もっと率直に言え。よく解らんぞ」
 日々の出来事? ああ佐々木は笑ってるってか? 特別な意味? 笑ってる意味?
 ああ、そういう事か?
「日々が楽しいならそりゃ結構な事じゃないのか?」
 何を聞いとるんだお前は。
 そう率直に言ってやると佐々木は腹を抱えて吹き出した。なんだ何がお前のツボに嵌ったんだ。

「く、くくくくく。実に良いね。やはりキミは日々の物事の意味を率直に捉える。良い意味で詮索をしないね。そう、実に良いよキョン」
「何か知らんが褒められてるなら受け取っておくぞ」
 褒められてない気もするがな。
「褒めているのさ」
「そうかい」

667 :この名無しがすごい!:2012/07/27(金) 23:54:11.85 ID:NW97HQEE
「ところで佐々木、さっきのセミの話で思い出したんだが」
「何かあったかな?」
 あるだろ。というか解って言ってるだろその顔。
 俺にだってそのくらいは解るぞ。

「さっきお前は『俺がオスの求愛行動に惹かれなくて良かった』なんて抜かしやがったが、なら生物学上メスであるお前はどうなんだ?」
「くく、無論、そんなものに心動かされる事などないさ。何故なら、あー、いや」
 なんだ? 珍しいな言い淀むなんざ。
「失礼だなキミは」
「そいつは失礼」
 俺が馬鹿丁寧に頭を下げてやると、再び佐々木は腹を抱えるようにして身体をくの字に折る。
 ホント楽しそうだなお前。

「そう。こんなやり取りが出来るのはセミと違って理性で生きているからさ。そうだろ? キョン」
「かもな。理性がなきゃできん」
「そうだ。その通り」
 言って身体を起こしながら、再び俺を覗きこむ。
 きらきらした目がいつもの三割り増しで輝いているように思えたのはきっと夏の陽光の反射だろう。目に気をつけろよ佐々木。

「くく、そうするよ。実にいい。やはりキミとの時間は実にいいよ、キョン」
)終わり


季節ネタというには一週間ほど遅いが朝顔には今でも夏休みの風情を感じる今日この頃。

668 :この名無しがすごい!:2012/07/28(土) 00:34:53.64 ID:JJLDd2sw
>>667
貴女のせいで翌朝からまともに蝉の声を聴けなくなりましたよ佐々木さん

669 :この名無しがすごい!:2012/07/28(土) 06:33:54.32 ID:8GYsNi5Y
>>667
乙。そういえばキョンは佐々木さんをアサガオに例えていたなぁ…。

それとアニメスレで見つけたんで甜菜↓

ぷよ(鍵無し ?@puyotopia

やあ、キョン http://pic.twitter.com/1JfyqDlr
http://p.twimg.com/Ay1OLFLCUAAh2kq.jpg

670 :この名無しがすごい!:2012/07/28(土) 08:04:19.98 ID:LqQdhPht
蝉と言えば
アメリカでは11年とか13年に1度だけ出現する蝉がいるらしいなー

671 :この名無しがすごい!:2012/07/28(土) 08:41:20.26 ID:GmZJTqwo
おはおつー
日常の何気ない出来事に幸せを感じられるって素晴らしいことですね佐々木さん

>>669
本物!?

>>670
素数年ごとに大量発生するのは絶滅回避のためらしいね

672 :この名無しがすごい!:2012/07/28(土) 16:54:33.28 ID:zG6RVnPR
そういえばrainydaysでは髪の色が緑っぽい的な描写があったな

673 :この名無しがすごい!:2012/07/28(土) 17:09:46.59 ID:0e8XPaE7
みどりの黒髪っていう表現がある
この場合の「みどり」は緑色ではなく瑞々しいっていう意味で、髪を褒める常套句

674 :この名無しがすごい!:2012/07/28(土) 17:57:36.71 ID:jCKo1vC7
>>669
これは美しい

675 :この名無しがすごい!:2012/07/28(土) 22:16:51.66 ID:GmZJTqwo
冷蔵庫がず〜っと「ブゥーン」と唸りを上げてますですよ佐々木さん

676 :この名無しがすごい!:2012/07/28(土) 23:48:49.94 ID:P0zO+FWw
>>673
発売当時のスレでも常套句だって解らんかった人がいて時代を感じた
或いはそうやって誤解を招くようになったからこそ消えつつあるのかもしれんとも思ったが

677 :この名無しがすごい!:2012/07/28(土) 23:52:16.09 ID:W/CYLFq0
>>673
なるほど

678 :この名無しがすごい!:2012/07/28(土) 23:55:23.96 ID:HQBma1OK
佐々木はいらないキャラ

679 :この名無しがすごい!:2012/07/28(土) 23:56:39.78 ID:jkCL9hq/
ハルヒ「それ、誰?」キョン「こいつは俺の……」佐々木「>>5」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1343398357/

680 :この名無しがすごい!:2012/07/28(土) 23:58:43.06 ID:P0zO+FWw
>>660-661
佐々木SSwikiトップに表示されるようにトップページ修正しました

681 :この名無しがすごい!:2012/07/29(日) 00:16:22.48 ID:P6hy6fEa
>>676
鶴屋さんの髪ががグリーンなのは「みどりの黒髪」なのだとか
TFEI3人はわざと不自然な色にしてるとか別スレで読んだ

ここで鶴屋さんは「赤毛のアン」かよとか
髪を不自然な色にデザインしたのが話題になった「イデオン」を思い出したりとか
俺オサーン


682 :この名無しがすごい!:2012/07/29(日) 01:26:09.86 ID:ZFJQJrgV
本スレよりー
今回のエースじゃ佐々木さんは扉絵しかいなかったみたいだね

----------------------------------------------------
少年エース買ってきた

ツガノ版は驚愕2話目でカラーだった
喜緑さん&朝倉VS九曜で話が終わったんで原作消化的にはすごく丁寧に進んだんじゃない
戦闘とか力はいってて漫画のページはいつもより多かったらしいし
アニメでみたいなー


涼宮ハルヒの憂鬱第83話涼宮ハルヒの驚愕II

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3249520.jpg (頭カラー)
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3249537.jpg (扉絵カラーその2:佐々木団)
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3249551.jpg (九曜VS朝倉:九曜の笑顔)

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3249563.jpg (朝倉&キョン)
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3249568.jpg (不敵な笑顔の朝倉さん)
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3249578.jpg (謝罪する喜緑さん)
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3249588.jpg (ラスト)

683 :この名無しがすごい!:2012/07/29(日) 05:04:08.74 ID:Jsp60m0g
おつ

>>673
やっぱそっちだったかー
「ただでさえ黒い、みどりの髪」って順序だったから同格か否か判断しかねた
他の絵師にまちまち緑でかかれてたし

684 :この名無しがすごい!:2012/07/29(日) 06:50:32.51 ID:r5jf4pfA
「みどりなす」黒髪みたいな表現だったら間違えないのにね

685 :この名無しがすごい!:2012/07/29(日) 12:18:43.56 ID:CCl2mFwb
みどりなす……嫌だゴニャ!

        ┌┐
       んvヘゝ
       i   i
       ノ (;゚Д゚)
      / (ノ   |)
      |     !
        ゙:、..,_,.ノ
        U U

686 :この名無しがすごい!:2012/07/29(日) 15:39:05.36 ID:SvBdFGM+
鶴屋さんも緑なす黒髪だっけ?

687 :この名無しがすごい!:2012/07/29(日) 16:41:01.27 ID:P6hy6fEa
細かい事言うと、ながるんのテクストには不自然な色の髪をしたキャラは登場しないのよ
黒髪だと書いてあるのもハルヒと佐々木くらい(他にあったら教えて)
朝倉はセミロングで長門は「中途半端なおかっぱ」だったか
鶴屋さんは「髪の長い元気な女の人」(退屈p.28)だけど
のいぢ絵のようにトイレに入れず椅子に座れないような超ロングじゃないだろうなあ
髪が異常なのは九曜だけだろう

ちなみに「赤毛のアン」の主人公は「カラスの濡れ羽色」の黒髪に憧れているが
インチキ毛染めで髪が緑色(譬喩表現じゃなく本当にグリーン)に染まってしまう
というエピソードがある

688 :この名無しがすごい!:2012/07/29(日) 17:21:21.67 ID:r5jf4pfA
>>685
まだ未熟なのね

花火大会のために遠出した出先で、ダーウィンの録画忘れたのに気づきました
泣きそうです佐々木さん(´;ω;`)

689 :この名無しがすごい!:2012/07/29(日) 22:49:18.06 ID:r5jf4pfA
と、思ってたがどうやら今日はオリンピック放送してたみたいですね
良かったー

690 :この名無しがすごい!:2012/07/29(日) 22:59:02.22 ID:Jsp60m0g
某所で見つけたんだが、作品のタイトルの案の一つにオルタナティブガールってあるらしいけどどこそなるや

691 :この名無しがすごい!:2012/07/29(日) 22:59:33.11 ID:/m8jQdCr
オルタナティブガールの憂鬱

692 :この名無しがすごい!:2012/07/29(日) 23:00:06.03 ID:Jsp60m0g
なんという速さ

693 :この名無しがすごい!:2012/07/29(日) 23:02:26.68 ID:/m8jQdCr
専ブラで全てのスレの更新チェックっていうのを定期的にしてるからさ…
ここは新スレが立つとき意外、一度も外してないんだ

694 :この名無しがすごい!:2012/07/29(日) 23:22:53.53 ID:CjqrkRiC
佐々木はいらないキャラ

695 :この名無しがすごい!:2012/07/29(日) 23:41:55.61 ID:BshyLHzk

>>669

                _,. - ―― ― - 、
                 , <: : : : : : : : : :  ̄ ヽ: >、
.              /: /: : : : : : : : : : : : : : : \: :\
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           /: : /: :/: /: :/: : : : : :/: / ヽ : i : : : : : : : ハ
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.        /: : : l: : :!l: :j_l_j!:__:/ /′ - ―':f ト: }: :l: : :i: : :'
        ': : :/: : : :li: ´!W: : :/` ノ'       _,}' Z : l : : }: : :l
       ′: ': : : : :{i : l }lェム、.,      ィェf示゛ァ: i: : : !: : :i
       ,: : : l: : : : : Y:k{ う:::::fハ    ' う::::::リ 'リ: j : : j!: : ハ
     , : : ィ!: :l: : : : lヽ` 乂zり      ー゚‐ ′ !イ: : : l{: : :八
      !: :/ i!: : i: : : : トハ        ,    、、、ノl: : : : j{ : : : ヘ、
.     l: :′l:i{: : ,: : : :l:.ーヽ""              /:i: : : :ハ: : : l `
.     iハ{  !ハ: :l , : : i:.:.:.:.:.:.、    -‐ =ャ   ,イ:.:j: : j/:.:jl: ハ j
      {   'i ,: , ∨: {!:.::.:.:.:.:> 、    , イ!:.:.:ン: :/:ルl:ノ '}
        { ヽ、 ヽハヽ}ハル八j `   ´   lノイ: ノ}ノ  リ
               '}      ノ       `く′ n _
           ,. -vnfjぅ- ‐ ´   、  /    ミぅfくn⌒>、
         ィ、. . .r゛fjX  ̄` ー 、   ′ ´ ̄  yふィ. ./. .ヽ
        ,. . . .ヽふnt         ー       ィmく/. . . . ハ
         l. . . . . ミv{イ                 =}x= . . . . . .i
          j. . . . . . 不ーr ., ______,. - r― 7 ゛ハ. . . . . . ',
       i. . . . . . .l{∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨}. . . . . ハ
       l. . . . . . .ji∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧_,ィ{ . . . . . . l
       i. . . . . . .}―――-′ /___ / -‐ ´ ̄. . . ハ. . . . . . .l
         , . . . . . i. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . l. . . . . .リ
          ,. . . . . l. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .リ. . . . . ,′
        '、. . . .ハ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . イ . . . . ,
            ,. . . . .、. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . i . . . . /
            i. . . . .iゝ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ,イ . . . . ′
            ,. . . . l. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ./.l. . . . ,

696 :この名無しがすごい!:2012/07/30(月) 01:47:56.56 ID:se8A0/XS
漫画版ハルヒってもうそこまで進んでるんだ・・・
驚愕最後までやったら連載中止になっちゃうのかな

697 :この名無しがすごい!:2012/07/30(月) 03:23:23.80 ID:MlzNAjTF
オリジナルの話やると思うけどなぁ

698 :この名無しがすごい!:2012/07/30(月) 03:28:04.80 ID:0qpEKTjc
オリジナルなら佐々木さん出してくれると嬉しいなあ
原作は出す気ないって言ってるし

699 :この名無しがすごい!:2012/07/30(月) 05:45:38.11 ID:3BHEIJgg
>>695
サンクス

700 :この名無しがすごい!:2012/07/30(月) 07:52:33.53 ID:MlzNAjTF
>>698
ソースどこぞ
今年中には出て欲しいのだが

701 :この名無しがすごい!:2012/07/30(月) 13:13:50.71 ID:0qpEKTjc
>>698
キャラのことであって、新刊が出ないってことじゃないwごめんなw

702 :この名無しがすごい!:2012/07/30(月) 14:01:04.54 ID:XEC+670f
新刊が出てちょっとした所で、観察だかなんだか、
設定資料とインタビューでお茶を濁した水まし単行本みたいなのが出て、
その中で作者が、
「佐々木もうでないんで、表紙のキャラはとりあえず佐々木で」
って言い方してた。
もうすぐ終わるというか、作者が完全にモチベーション喪失している感じが哀しい。

703 :この名無しがすごい!:2012/07/30(月) 14:02:12.39 ID:0qpEKTjc
安価ミス
>>701>>700向け

704 :この名無しがすごい!:2012/07/30(月) 21:07:04.63 ID:5Pq5GNZf
ながるんの手に余る佐々木さんの魅力

705 :この名無しがすごい!:2012/07/30(月) 21:23:23.78 ID:3BHEIJgg
佐々木かわいいよ佐々木

706 :この名無しがすごい!:2012/07/30(月) 23:24:19.54 ID:5Pq5GNZf
佐々木さんおやすみなさい

707 :この名無しがすごい!:2012/07/30(月) 23:42:13.70 ID:w/qr/JEM
佐々木さんと海に行きたい

708 :『だってあたしだってそうだったし』1:2012/07/30(月) 23:46:02.05 ID:wa8vNWHp
「う、ん」
 自室の椅子で大きく伸びをし、かちり、ぱたん、と弄んでいた携帯に、意を決して発信ボタンを押す。
 とるるるるるるる……発信音になんとなく心が折れる気がする。
 けれどここで切ったら、それはただのいたずら電話だ。
 そう思った瞬間に繋がった。
 繋がってしまった。

『や、お久しぶり佐々木さん』
「久しぶり、岡本さん。一年ぶりくらいね。ちょっとお話したいんだけれど、時間だいじょうぶ?」
『こんな時間だもの、大丈夫よ大丈夫。それにしても随分久しぶりじゃない』
 電話口に出たのは中学三年時代のクラスメイト、岡本さん。
 正直言って彼女との親交は深かったとは言いがたいが、久しぶりと言いつつその口調は軽快で、いぶかしがる様子はない。
 うん。なんとなく嬉しい。 

『何か用? あ、聞いてるよ? 北高の涼宮さんにケンカ売ったってホント?』
「え? いや別にそんな訳じゃないわよ」
 そんなんじゃないわ。それにそれはもう終わった事。

『じゃあな親友、同窓会で会おうぜ!』
 彼の声がフラッシュバックする。
 そう、もう終わった事だ。

『あれ? 違ったの?』
「違う違う」
 けれどやっぱりこう来るか。
 だから電話なんかしたくなかったのだけれど……。

「実は今度、須藤の音頭で中学の同窓会やる事になったのよ。だから女子の間で連絡網回してるの」
『あーその件ね、オッケー大丈夫よ。聞いてる』
 あれ? ああもしかして。
「須藤?」
『そうそう。女子の窓口やってくれないかって』
 須藤め、なんだ話は通してたのか。それならそうと言ってくれればいいのに。

『あら聞いてなかったの? まあしょうがないわよね、須藤の奴、多分佐々木さんと話すチャンスでも狙ってるんでしょ』
「まさか」
 無意識に猫のぬいぐるみを手に取っていたと気付きつつ、言下に否定する。
 くく、岡本さん。きっと須藤が好きなのはキミだよ。その手に疎い僕にだってそのくらい解るさ。

『あたしの事を須藤が? ないない。ていうか佐々木さん、らしくないわね』
 まあ岡目八目、当人には解らないものなのかな……、って何が私らしくないのかしら。
『だってあたし狙いなら一年も間をおいたりしないと思うわよ? けど佐々木さんなら一年、間を置く理由があるじゃない』
「それも理屈かもしれないけれど」
 一年の間をおく理由?

709 :『だってあたしだってそうだったし』2:2012/07/30(月) 23:47:20.61 ID:wa8vNWHp
『だってそうでしょ? 北高の涼宮さんがキョン君連れまわしてるって話が噂になってるじゃない。なら佐々木さんは? って話なのよ』
 岡本さんは『そうかあ、須藤がねえ』と付け足しつつ、鼻を鳴らすように笑っている。
『あの噂ね、ウチの男子にとっては『佐々木さんがフリーになった』って話に変換されるのよ』
「う、ふふふ、そりゃ持ち上げすぎよ岡本さん」
 くく、キミならともかく、僕はそんな男好きのする女子じゃなかったろ?
 そうさ、僕は岡本さんみたいな女性らしい女性じゃなかった……それは僕が望んだことだったけれど……。
 膝の上に乗せたぬいぐるみをなんとなくぐりぐりとやってしまう。

 中学時代の岡本さん、新体操部の彼女を思い出す。
 やぼったい制服の上からでも解るくらい彼女の発育は著しかった。
 おまけに目が悪くて、誰にでも顔を近づけてしゃべるくせがあったから、男はみんなメロメロだったんだよなあ……キョンでさえも。

『相変わらずねえ佐々木さんは』
「そりゃそう簡単には変わらないわよ。人の中身なんてのはね」
『うふ、そういう妙に小難しいとこもね』
 お褒め頂き恐縮だよ。

『褒めてないんだけどなあ』
「あら? そうなの?」
『……彼と別れちゃったのも、その小難しいとこが原因でしょ?』
 彼とは誰の事かな、とは敢えて言わない。この年頃の少女のくいつきの良さは折り紙つきだ。そんな韜晦は効かないだろうから。
 元々彼とは付き合ってなんかいないさ。そう、僕とキョンとはただの友達だよ。
 そう言ってやると、電話口の笑い声がいよいよ爆発しそうになった。

『あはははは、そういう意地っ張りなトコが可愛いのよ。佐々木さんは』
「か」
 同じ年齢の少女に言われる言葉じゃないぞ、おかげでぬいぐるみを落としてしまったじゃないか。
 岡本、まったくキミって奴は。

『なんていうのかなあ、そんな風に口じゃクールを装ってるくせに、彼の隣じゃいつも幸せそうに笑っててさ。丸わかりよ?』
「丸わかりって」
 そんなはずはないだろ。だいたいそれなら
『それでも落ちなかったんだから、彼は鈍感っていうか一種の悲観主義者っていうか、……うん、やっぱ変人よね彼も』
「そこは否定しないけれど」
 きっとキョン当人は全力で否定するだろうがね。

710 :『だってあたしだってそうだったし』3:2012/07/30(月) 23:48:37.08 ID:wa8vNWHp
『あたしは佐々木さんほど頭良くないからちょっと言葉にしにくいんだけどさ、そういうトコよ。
 なんていうかさあ、普段、周囲に丸わかりな壁を作って踏み込ませないくせにさ、それをなんていうの? 溶け込んだ?』
「溶け込む?」
『そう、あなたの壁に溶け込んだキョン君と一緒にいた時、傍目にもすっごい幸せそうだったのよ。あなた。
 だからきっとウチのクラスの男どもなら誰でも一度は思ったんじゃないのかな。俺もあんな風になれたらいいよな、ってね』
 聞き流しつつ理論武装を固めた僕に、ふと岡本さんが思い出したように言った。
 そう、唐突に。

『あーそうそう、そうよ、これだ。佐々木さんって結構解り易いのよ』
「え?」
 僕の思考が一旦ロールバックする。

『踏み込むなってオーラがね、あからさまなのよ。そのくせ彼の隣だと妙に幸せそうでさ? あんなの見てたら嫌でも覚えてるものよ』
「……そんなものかしらね」
『どうかしらね? でも佐々木さん、自分が目立ってたことくらいは解ってたでしょ?』
「そりゃあね」
『だからよ。目立つから尚更あからさまなの』
 電話口の向う、岡本さんが笑いを堪えている気配がする。
 ああ、彼女はこんな人だったかな? どうも僕の記憶とだんだんズレが生じてきている気がするよ。

 そんなに僕は解りやすかったのかい?
 ああそうとも、確かに単に男子と没交渉であるだけなら「私」でもよかった。
 なのに「僕」なんてキャラ付けをしてたのは、きっと私が無意識に注目されたがっていたからなんだろう。今なら理解してるさ。
 なら、ああそうだ、なら「解りやすい」のも当然なのかもしれない。
 私が注目されたがっていたというのなら、だ。

『う、ふふ。そうやってあからさまだから皆聞き耳立てちゃうのよ。ちょっとだけ羨ましくなっちゃうしね』
「そんな風に言われたって困るわ」
『でしょうけどね?』
 けれど、と続けて彼女は言う。
 そうやって目立っていたから、皆が私たちに聞き耳を立てていたこと。
 そうやって聞き耳を立てていたから、皆が知ってて、私が知らなかった事を彼女は当たり前のように言った。

『あたしだって彼みたいになりたいなって思ったことあるもの』

711 :『だってあたしだってそうだったし』4:2012/07/30(月) 23:49:43.85 ID:wa8vNWHp
「え?」
 思考硬直。え? 何? これ何宣言? そういえば岡本が行った高校は確か女子高で、ええと。
『あ、いやいや違うのよ?』
 電話切っちゃおうかな。
『だから待ってって。根本的な勘違いを指摘させなさい! あたしが思ったのは、えと、あんな風に誰かに認められたいってことよ!』
「ええと?」
 くるくると手の上でぬいぐるみが廻る。
 僕の目のようにぬいぐるみがくるくると回っている。

『あ。じゃ、やっぱりこれも自覚ないんだ』
「何がかしら?」
 くすくす笑いが返ってくる。
『あなた、いつだって彼の事を褒めてあげてたでしょ?』
「そんなつもりはないけれど」
 そんなつもりなんかない。僕はいつだってキョンの事を客観的に評価してきたつもりだし
 いつだって、彼に対してただ率直に思うところを述べただけだ。

 何より、彼は彼自身を冷笑しているような節さえあったから。
 だから、私は率直に言ってやっただけだ。
 あなたは決して無力じゃないって。

『あはは、やっぱり自覚ないのね。けどテスト前とか模試の前、受験前、いっつもそうだったよ?』
「私は」
 そんなつもりはない。
 仮に傍目にそう見えたとしたら、それは彼を低く見積もりすぎだって事だ。
 キョン自身にもその傾向があるけれど、彼は自分が考えているよりもずっと能力がある。僕はそう信じている。

『岡目八目』
「む」
 ぼそりと電話口から聞こえたと思ったら、また笑い声に変わった。
『きっと誰よりも彼自身がそう思ってたと思うわよ? よっぽどの自信家じゃなけりゃ自分自身は過小評価するものだもん』
「岡本さん、過小評価と過大評価の境目ってどこにあるのかしら?」
『どこかしら? けど佐々木さんはただ思ったことを口にしてただけのつもりなんでしょ? それくらい傍で聞いてたって解るわよ。
 だから彼も聞き入れたんじゃない? 普通は誰かに褒められるなんて照れくさいけどね……』

『なんて言うのかな、あたしだって新体操の時は悩むもの。これでいいのかってさ。
 けど縮こまったら出来る事も出来なくなるでしょ? だから誰かが自分を信じてくれるって、とても力強いことだって解るよ。
 ああ、こういうのなんて言うのかな』
 言葉を費やして、費やして、彼女が何かを探してくれているのがわかる。
 解るから、私はしばらく沈思黙考して言葉を待っていると、やおら、ぽん、とひざを叩く音が聞こえた気がした。

『落ち込んでる時、あなたは大丈夫だって言ってくれる人がいるのって、とても嬉しいものよ。……それはとても羨ましいとあたしは思う』

712 :『だってあたしだってそうだったし』5:2012/07/30(月) 23:50:42.63 ID:wa8vNWHp
 ……それは否定はしないよ。
 否定は、しない。
『そっか』
 頷く気配からしばらく、また笑いが零れ始めた。
 いかにも、とても、楽しそうに。


『ああそう、そっか、やっぱりアレって素だったんだ。あはははははははははは』
 思わず頬を膨らませていたと自覚するまでたっぷり一分。
 その間も彼女はずっと笑っていた。

『あ、はは。キャラ作ってる割にね、ひねくれてんだぞって主張とか色々あからさまなのよ。普通はもっとひそやかにやるものでしょ』
「ひそやかにと言われてもね」
『だってあたしだってそうだったし』
 言いかけた僕に、再び岡本さんが爆弾を落とす。
 え? なんだって?

『あら? 気付かなかった? あなたみたいに『近付くな』ってオーラ出す子もいれば、逆に誰にでも均等に近付くことで壁を作る娘もいるってこと』
 電話の向うでくすくすと彼女は笑っている。いたずらが成功した子供がよくやるような笑い方だった。
『当たり前でしょ? 誰だって異性が気になるお年頃なのよ』
「なるほど。それはそうかもね」
 とりあえずの返事をした僕に、岡本さんは今度は説教でもするように言う。
 ああ、確かに僕は観察眼が足りなかったのかもしれない。
『自分だけが特別だ、なんて思っちゃダメよ?』
「ごもっとも」
 と、言う他無い。

 そうとも。岡本さんは一見、男子に対してもとても近い距離感を持っていた。
 けれど、むしろそんな彼女だからこそ男子は余計に遠巻きに見ていた。その為の行動だったのだ。
 キョンだってそうだ。彼女がそうやって誰にでも近付くからこそ、彼は余計に『勘違いしちゃいけない』と自分を戒めていた。
 彼女は他の女子と違い、どの男子とも距離感が近かったから……だから男子も遠巻きに見ていたのだ。
 あの態度だって、僕の態度と相通じていたのだ。
 
 ああそうとも。
 僕だの理性だのと気取って『異性を寄せ付けない自分』を確立できていたつもりでも、周囲に女としか見られていなかったように。
 中学時代ですらそうだ。だって『女』と見られていたからこそ『キョンと付き合っている』と噂されたんじゃないか?
 僕はいつでも『女と見るな』とやってきて、けれど女と見られていた。

 なのに自分じゃ『うまくやっている』と思っていたから…………実際キョンはそう受け取ってくれたのだし……… 
 だから、たった一ヶ月ほど前、高校で実際に告白されてしまった時も動転してしまった。
 僕は結局、いつも『女』としか見られていなかった事に気付いていなかった。
 結局のところ、僕は観察者「気取り」だったのかもしれない。

713 :『だってあたしだってそうだったし』6:2012/07/30(月) 23:51:57.86 ID:wa8vNWHp
 観察者を気取っているつもりで、けど本当は自分の事ばかり見てた。僕は驚くほど周りを見ていなかった。
 だからいつも冷静な振りしてきたんだ。

 ただ『恋愛対象と見るな』ってアピールするだけならいくらでも冴えた手はあるんだ。岡本さんもそうだったんだ。
 異性との距離感に悩むなんて、誰だって同じ悩みを持っているのだ。
 僕だけが決して特別なんかじゃないんだよ。
 ……そうだろキョン?

『う、ふふ』
「なにかしら岡本さん」
『今、彼の事思い出してたでしょ?』
「彼って?」
『さあ、誰かしら?』
 意図してツンドラの声を出してみたが、あちらの笑いはどう聞いてもラテン気質である。
『そういうところが皆可愛いなって思ってたし、彼の隣の時のあなたはいつもそうだったのよ。難解気取りしてたくせにさ』
 初耳だよ。というかそういう事ならあんまり聞きたくないな。
 一体どういう風に思われていたのだろう。

 ……けれど僕は、今まで「どういう風に思われているのか」は割と考えてきた方だと思う。
 社会と向き合うための仮面、ペルソナ、その為に必要な事だったから。
 でもそれは、どのくらい周りに筒抜けだったのだろう……。
『つまるところはね』

『つまるところ、誰かと一緒に居るからってだけであんな風に笑えたら素敵だってあたしは思うけどね。彼を取り返すなら力貸すから?
 何時でも言いなさい』
 はいはいと聞き流すと、今度は「くーっ!」と気合いを入れる声。
 ああもう岡本さん、一体どうしたの。
『いいわ、ああもうこんな楽しみな同窓会とか初めて! じゃ、連絡網回しとくからね!』
「はいはい、お願いしますよ」
 我ながら雑な対応をしてしまう。
 あれ? 彼女とはこんな距離感だったろうか。
 たった数分の会話のはずが、すっかり彼女との関係が変わってしまった気がする。
 ああそうとも、そんな簡単に変わるものなのだ。
 変える事が出来るものなんだ。
 で、あるなら……

『しかし案外解んないもんなんでしょうね。特別扱いしてる側も、されてる側もさ』
 ……いや、だからね。岡本。僕はキョンを特別扱いしてたつもりは

714 :この名無しがすごい!:2012/07/30(月) 23:54:37.00 ID:wa8vNWHp
『あ、ササッキー』
「え?」
『佐々木さんだからササッキー。いいでしょ?』
「いやそれは」
 なにそれ。あだ名? あだ名なの岡本さん?
 そんな呼ばれ方なんて

『そうよ。あたしがあなたを特別扱いしてるって意思表示。うふ、あたしはちゃんと自覚してんだから』
「あ、あ、そう」
 ありがとうというべきなのか。
 言うべきなのよ、ね。
 
『じゃササッキー。頑張ってね?』
 何を? と聞き返す前に電話は切れた。なんとも鮮やかな去り際だ。
 やるじゃないか岡本さん、今後はキミも僕の脳内リストに警戒対象として刻んでおく事にしよう。

 ……ついでに友達リストのランクも上げておくことにもしておこう。
 ……同窓会、楽しみだな。
 うん、楽しみだよ。
)終わり

読者はキョンの視点でしか佐々木さんを知らん、彼女の内心を直接は知らない。けど色々思うところがある訳で
なら周囲も周囲で、彼女について思うところがあったろうな。というお話。

715 :この名無しがすごい!:2012/07/31(火) 00:09:43.51 ID:TRsPeN1v
>>714
……すごい。
感動したのとも違う、あえていえば感嘆させられたというか、
心に突き刺さるのではなく、心の奥底に響いてくるような、
忘れられそうにない名作を読んだという印象。
GJでございました。

716 :この名無しがすごい!:2012/07/31(火) 06:42:06.50 ID:kmcT5QhZ
お疲れ様です

717 :この名無しがすごい!:2012/07/31(火) 06:42:50.52 ID:o/+iOat6
>>714
良い物読ませてもらいました…お疲れ様です

718 :この名無しがすごい!:2012/07/31(火) 19:51:54.49 ID:g5BRHHeB
乙乙
女子って強かだよね、もちろん佐々木さんも含まれるがw
敵には回したくないものですね佐々木さん

719 :この名無しがすごい!:2012/07/31(火) 22:01:24.29 ID:g5BRHHeB
明日はおみくじの日ですよ佐々木さん

720 : ◆SasaKyon/M :2012/07/31(火) 23:19:08.17 ID:QExRVWwg
こんにちは。僕のこと覚えている人はいますか?

721 :この名無しがすごい!:2012/07/31(火) 23:51:58.46 ID:qILf64sr
好意的な反応に感謝。
wiki版でオチを若干修正&本筋に入れられなかった言葉を後日談にして追記。

722 :この名無しがすごい!:2012/08/01(水) 00:00:18.20 ID:g5BRHHeB
らじゃ
楽しみに待ってます

723 : 【中吉】 :2012/08/01(水) 06:04:42.89 ID:Yx1WNtYA
佐々木さんに大吉を!

724 :この名無しがすごい!:2012/08/01(水) 06:12:30.29 ID:gpSECxJR
>>721
サンクス

725 : 【小吉】 :2012/08/01(水) 19:34:29.59 ID:Yx1WNtYA
今度こそ佐々木さんに大吉を!

726 : 【大凶】 :2012/08/01(水) 19:35:24.77 ID:Yx1WNtYA
まだまだ!

727 : 【大吉】 :2012/08/01(水) 19:36:40.55 ID:Yx1WNtYA
大凶なんかに負けない(´;ω;`)

728 :この名無しがすごい!:2012/08/01(水) 19:39:47.01 ID:n71sLA8J
おめでとう!

729 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/08/01(水) 23:46:59.00 ID:DvbYeFL2
佐々木さんの今日の運勢

730 :この名無しがすごい!:2012/08/02(木) 18:24:35.44 ID:UjUEqhW/
西日が眩しいです佐々木さん
佐々木さんの部屋はどっち向き?

731 :この名無しがすごい!:2012/08/02(木) 23:33:17.82 ID:nN5qAmtd
>>730
東向き

732 :「結果がここにあるのにかい?」1:2012/08/02(木) 23:51:19.99 ID:Zpf8gAOj
「やあ親友」
「……佐々木? だよな?」
「くく、他の誰に見えるのかな?」
 それは高校三年の冬の終わり。
 なんとか希望通りの大学合格を決めた俺の家へ久しぶりにあいつが訪れた。なんとなく昔の印象と違う気もするが
「仕方ないさキョン。実に丸二年も顔つき合わせなかったのだから」
「そりゃそうだ。久しぶりだな」
 玄関先でにこにこし、俺の顔を下から覗き込んでくる。
 また身長差が広がっちまったかな。

「で、何の用だ」
「何、風の噂で聞いてね。大学合格祝いと言う奴だ」
 言って、経ったままごそごそと傍らのハンドバックを探りだしたので釣られて覗き込むと
「ほらキョン」
「ん!?」
 佐々木が電光石火の如く俺の後頭部に手を伸ばしたかと思うと、ぐぃっとばかりに口吻同士の一次接触をさせられてしまった。
 そのまま、ぬるりと口内に何かが侵入する感触が……………………
 ………………………
 ………

「……実に効いたね。さすがは元非合法組織のお墨付きだ」
 ……おいこら親友。何故俺はベッドに縛り付けられているんだ。
 長い気絶から目が覚めれば、そこは雪国、もとい拘束されていましたなんて洒落にもならんぞ。
「くく、そうだね。こちらも洒落にするつもりはない」
 言って、大の字で固定された俺の傍らに横座りしてくる。
 一体俺に何をした?

「何、ただの睡眠薬だ。キミはこういうドラマチックな演出の方が好みかと思ったのだが」
 そういうドラマチックさはいらん。
「そりゃ残念」

「それよりキョン、聞いたよ。涼宮さんの『力』の一件もようやく落ち着いたそうじゃないか」
「どこでだ」
「古泉くん発、京子くん経由だ」
 京子? ……ああ橘京子か。

「そこで問い詰めに来たと言う訳さ」
 なんだ。お前に問い詰められるような要件があったか?
「大有りだよ」

733 :この名無しがすごい!:2012/08/02(木) 23:51:48.84 ID:TBDkqy8t
佐々木はいらない子

734 :この名無しがすごい!:2012/08/02(木) 23:56:17.80 ID:Zpf8gAOj
「キョン。キミはあの春の日、涼宮さんと共にいたいと願った。そうだね?」
 ……いきなり恥ずかしい事を聞くな。
「次の質問に行こう。けれどあれからも部室でダラりとすごすばかり。友情は深まりこそすれ、進展はしていない。そうだね?」
 ……それも橘経由の古泉発か?
「くく、韜晦は結構だ」

「やれやれキョン。キミは良くも悪くも怠惰だな。
 あの春の事件でもそうだ。結果、多くの情報をキミは捉えたはずなのに、その追求もロクにせず、そのまま流れに任せたと聞いている」
「俺にやるべき事が出来れば、その時の俺がやってくれるはずだ。先の事を考えたってどうしようもねえよ」
「朝比奈さん(大)の死、涼宮さんが確定させた未来についての一件、それに一考すらしなかったのかい?
 仲間思いなはずのキミらしくもないね」

「くく、第一だ。そうやって「できる」追求を後回しにした結果、藤原くんの暴走を許したくせにかい?」
 あの事件以前の俺が何かを追求しただけでなんとかなったとでも?

「なんとかなるならない以前に、あの春の事件以前、藤原くんについての追及や相談さえロクにしなかったそうだが?
 朝比奈さん誘拐事件とやらの後、キミは再発が起こらないように対策を相談したかい?」
「それは」
「言っておくが長門さんがなんとかしてくれるだろう、なんてのはアウトだ」

「雪山事件でキミは長門さんを封じ込めうる敵対存在、まあ九曜さんだが……を知ったはずだね? その対策は?
 そもそもあの春の事件でも、キミはαルートで一体何をしていた?」
 ええい古泉め余計な事をべらべらと。


「やれやれ。キョン、キミはそうやって怠惰に時を過ごした結果、おそらくは本来起こるはずのイベントをスルーしてしまったのさ。
 いつもいつも『やるべき事』が向うから来てくれると思ったのかい? そうやって時の流れに任せすぎたのだよ」
「ええい、つまり何が言いたい? 言いたいことは簡潔に言え佐々木」
「くく、僕に簡潔に言えとはご無体だな。そうだね」

「それだけの間をおいても成立しないと聞かされたら、今度は僕が暴発してしまうよって事かな。有体に言えば……そうだね」

「……バッドエンドって事さ」
 佐々木がにじり寄り、ぎしりとベッドが扇情的な音を立てる。
 そうして……………………
 …………………


「あれから半年か」
「くく、そう、半年だ」
 呟くと、佐々木はくつくつと喉奥を嬉しげに震わせた。
「我ながらはしたない真似をしたと思うよ。まあキミが責任を取る男だと解っていたからこそ出来た事だがね」

「まあ根本的にヘタレだとは思うがね」
「おいこらちゃんと責任とってハルヒからブレーンバスターを喰らった痛みに身をよじらせた俺になんて事を言いやがる」
「あの日、僕の器官に文字通り身を裂くような痛みを与えたキミが言う事か?」
「はしたない事を言うんじゃない」
「結果がここにあるのにかい?」
 言って佐々木はいとおしげに腹を撫でる。
 こいつは細身だから、ちょっとでも膨らんでくると目立つな。

「……嫌いかな?」
「……入ってんのは俺とお前が作ったもんだ。嫌いな訳ないだろ」
「くく、重畳だよ。……流石は僕のキョンだ」
 ああまったく、随分と幸せなバッドエンドもあったもんだな。

「くっくっく。誰かにとってはバッドエンドでも、僕にとってはグッドエンドって事さ」
 やれやれ。
)終わり

735 :この名無しがすごい!:2012/08/02(木) 23:57:10.58 ID:nN5qAmtd
>>734


736 :この名無しがすごい!:2012/08/02(木) 23:59:51.03 ID:urztDEuj
佐々木かわいいよ佐々木

737 :この名無しがすごい!:2012/08/03(金) 07:03:51.51 ID:X5G60I11
佐々木さんおはよう

738 :この名無しがすごい!:2012/08/03(金) 08:08:11.13 ID:mKI5UCUr
おつおつ
やっぱあの鈍感王にはこれくらい強引な手段を取らなきゃダメってことだねw佐々木さんGJ

739 :この名無しがすごい!:2012/08/03(金) 10:14:36.23 ID:PNRv25qi
>>734
これは…ちょっと…らしくないわ〜

740 :この名無しがすごい!:2012/08/03(金) 16:03:36.24 ID:217bMr7B
佐々木のモデルって女性数学者っぽいからな
私は真理と結婚している、とか豪語する姿が良く似合いそう

741 :この名無しがすごい!:2012/08/03(金) 16:33:27.09 ID:yp3e//Ie
佐々木真里と結婚とな

742 :この名無しがすごい!:2012/08/03(金) 16:36:44.38 ID:zBKvSH/F
くっくっくっ。
つまり僕にとって、キョンは真理に等しいという、遠回しなノロケに過ぎないのだよ

743 :この名無しがすごい!:2012/08/03(金) 18:38:57.83 ID:mKI5UCUr
>>739
さあ心の内にある理想のシチュを吐き出すんだ!

744 :この名無しがすごい!:2012/08/03(金) 21:45:25.25 ID:jBksX/me
        , -‐- 、、
   .    〃   ; ヽヾ
       ハミ((ノノリ从))
       | i(| -- --|!|
       | トリ、|| ヮ||ノ'!|  冷房の部屋で寝たいのです
   .   レ゙ /{_,}{\}_iつ
      とく/_U_i,)

745 :この名無しがすごい!:2012/08/03(金) 21:50:46.05 ID:mKI5UCUr
>>744
佐々木さんちはエコ満点な暑さ対策完備だからほとんどエアコン動かす必要ないよ!きっと!

746 :この名無しがすごい!:2012/08/03(金) 23:45:18.58 ID:vozbOBqo
亡霊の出る部屋ならあるよ
きょこたん

747 :この名無しがすごい!:2012/08/04(土) 01:42:34.75 ID:EJneBbLX
>>740
剣客商売の、田沼の側室の娘がモデルとかいう説も出ていた

748 :この名無しがすごい!:2012/08/04(土) 08:48:09.01 ID:ahY8sc2D
>>745
部屋のあまりの暑さに『たれ佐々木』状態になってるのも見てみたい

749 :この名無しがすごい!:2012/08/04(土) 09:35:01.50 ID:LiQ+8PGT


初版405万部!!ワンピースこそ史上最高!!他作品はゴミ。
今回で解ったろ? 悟れ。
おまえらクズは負け犬なんだよ。バ〜カw



750 :この名無しがすごい!:2012/08/04(土) 13:55:39.55 ID:0PNUkUXk
なでしこベスト4進出

751 :この名無しがすごい!:2012/08/04(土) 17:49:40.70 ID:8mq33cRm
監督佐々木さんおめでとー

752 :この名無しがすごい!:2012/08/04(土) 21:32:40.01 ID:EJneBbLX
>>749
あっち行けよ

753 :この名無しがすごい!:2012/08/04(土) 23:56:12.84 ID:gjKAxXo0
佐々木はいらない子

754 :この名無しがすごい!:2012/08/04(土) 23:58:22.24 ID:f8m4qX+m
佐々木さん今晩は

755 :この名無しがすごい!:2012/08/05(日) 00:16:29.53 ID:CDqvJA5Q
日曜ですねおやすみなさい佐々木さん

756 :この名無しがすごい!:2012/08/05(日) 09:54:30.79 ID:xYC26dM4
佐々木さんおはようございます

757 :この名無しがすごい!:2012/08/05(日) 13:56:21.90 ID:4ioaFptF
>>734
乙です

758 :この名無しがすごい!:2012/08/05(日) 20:52:13.54 ID:CDqvJA5Q
夕方から雲が出て気温が下がってくれません
蒸し暑いです佐々木さん

759 :「相変わらずお前は小難しい喋りをするんだな」1:2012/08/05(日) 23:45:22.59 ID:y7VlirFe
「……くく、そうだね。大切なものというのは失ってみるのもいい。それは解放と同義と言ってもいいのだから」
「相変わらずお前は小難しい喋りをするんだな」
 解説がないとわかりにくいぞ。
「では解説させてもらおう」
 俺のツッコミに佐々木は嬉々として目を二割増で輝かせると、細い指をくるりと回した。
 それも興味深いがな、佐々木、それよりなんで鮭の皮の話がここまで発展したのかそろそろツッコんでいいか?

「くっくっく、ようやくかね?」
「自覚ありかよ」
 まあお前はそんな奴だよ。
 どうでもいい日常会話のはずが、気が付けばあさってにすっぽ抜けて哲学めいた話になるなんてのは中学時代から変わらんな。

「くく、人はそう簡単には変わらない……という話は以前もしたか」
「そうだな」
 そっちは確か高校の頃だったか。
 すると佐々木はまたくつくつと喉奥を振るわせ始めた。

「くっくっ、その通り、その通りだよキョン。そうやって僕らはいつも判じ物めいた会話ばかりしてきたね」
「お前が難解にあろうとしている、って事くらいは解るさ」
「うふん、そうかな?」
 その通りだろ?

「では質問で返そう。難解、つまり理解して欲しくないはずなのに、何故いつも僕はキミに言葉を重ねてしまうのだろうね?」
 言葉が増えれば増えるほど難解になる、つまり解りにくくなるって話だろ?
「その通り。だが言葉が増えるほど僕を理解する材料も増えないかな?」
 佐々木はいつものようにシニカルに笑いながら言葉を継ぐ。
 沈黙は金なりってか?

「沈黙は金なり、雄弁は銀なり。イギリスの思想家、カーライルの言葉だね」
「ん? ああ何か思い出したぞ」
「くく、西洋じゃ昔は銀の方が希少だったから、銀(雄弁)>金(沈黙)、って見方もあるという事かな?」
 あらぬ方向を指差して佐々木は人から言葉を奪う。
 ああ、それだそれ。
「それも興味深いね。けれどそれには諸説があってね」
「また何か脱線しかかってないか?」
「くっくっく」
 目を伏せ、俺から視線を逃がすようにして、それでも佐々木は笑っていた。
 喉奥を震わせて、いつものように、楽しそうに。


「本当に理解されたくなければ、それこそ隅っこで沈黙していればいいのさ。僕は思想を常とする。沈黙も決して嫌いではない」
 何だ? つまり理解されたいのかされたくないのか?
「さあて、どっちなのだろうね」
「どっちなんだ」
 そう言ってやるとますます楽しげに佐々木は笑った。
 楽しげに体重を後頭部にかけ、俺の額へと細い指をそっとのばしてくる。

760 :この名無しがすごい!:2012/08/05(日) 23:49:49.04 ID:y7VlirFe
「僕にだって解らないさ。解らなかったさ。けれど矛盾しているのが人間の常と言うものだろう? 本能と理性の狭間で揺れる様にね」
 言って、俺の額を細い指でそうっと撫でる。そんな慎重に触れなくたって壊れやせんぞ。
「くく、ホントかな?」
「嘘言ってどうする」
「そうかい」
 だからって乱暴にやるな。前髪が乱れる。
「そりゃ結構だ。僕がちゃんとキミに触れているというこの上ない証だからね」
 そんなとこまで疑い出したら話が進まんだろうが。

「幻じゃない。夢でもない。実にいい現実だ」
「こんなんがそんなに良いのか?」
「ああ、実に、実に良いね」
 あんまりそこでくつくつ笑うな。腿に響くだろうが。

「いやだね。ここは僕の大切な場所なんだ」
「大切なら大切にしろよ」
 軍鶏の腿肉みたいに固いだろうに、俺の、男の固い腿なんかのどこがいいのか?
 俺の腿で膝枕なんぞしながら、佐々木は嬉しそうに笑っている。

「そうだね……大切、大切なものは失うのもいい」
 佐々木がぽつりと呟く。ああ、ようやくそこに戻るのか。
「だってそうだろ? 古来の領主が己の領土を命がけで守ったように、人が誰でも自分の信念や価値観を抱えて生きているように。
 信念や価値観のタイトなロープを渡るように、大切なものというのは得てして負担も大きいものさ」

「大切なものは、守る為に代価を払う必要があるってか?」
「くく、解っているじゃないか」
 お褒め頂き感謝するよ。

「大切であるほど失った時は悲しいものさ。失う事を思うだけでも涙してしまうくらいにね」
「だから失わないように抱えて生きていくんだろってか?」
 これまた哲学的だな。

「いや、だからこそ失うというのもいいものなんだよ」
 くしゃくしゃと俺の前髪を撫で回しながら佐々木は囁き続ける。
 それこそ、とても大切なんだと言う様に。

「失うのもいい。後はその痛みと哀しみさえ乗り切ってしまえばいいのだ。けれど守るという事は際限なく戦い続けるという事だからね」
「しかし俺はな」
 ……いや、なるほど。ご説ごもっともだ。
 大切な何かを心に抱くという事は、それを抱えて守って生きていくという事。
 敵対する何か、障害、そうしたものを乗り越えて行くという事だ。

 失えば悲しい。失えば自分が自分でなくなるかもしれない。
 けれど失うという事は、そうした枷からの解放、自由になれるという事でもある、か?

761 :この名無しがすごい!:2012/08/05(日) 23:52:10.64 ID:y7VlirFe
「たとえば家族を養う家長は、辛い日々でも家族の為だと歯を食いしばって耐えるだろう。
 けれど家庭を解散し、責任を放棄すれば、職を辞して自分が自由になるということも容易になるだろう?」
 失うのは悲しい。けれど、喪失は開放なのだ、か。
 佐々木、それは誰の話だ?
「さてね」


「なあ佐々木」
「うん?」
 何か心当たりがありそうな口ぶりだったが、お前は一体どうしたんだ?
「両方味わってきたのさ」
 くつくつといつものように喉奥を振るわせる。
 まったくもっていつものように。

「一度、二度と、諦めて。それでも抱えて、戦ったさ」
「なんでそんなに抱えたんだよ」
「決まってるだろ、そうやって何度も諦めかけたから、大切だって良くわかったんだ」
 くく、と嬉しげに喉を鳴らし、俺の後頭部に回していた手をゆっくりと自分の唇に向かって降下させる。
 もちろん俺の後頭部もセットでだ。つまり、ええい聞くな。そうして互いの唇がふさがる直前、佐々木はそっと囁く。

「大切なものを守り続けるという事は、それはとてもとても幸せな事でもあるんだ。それこそ、大切な人に理解されたいのと同じくらいにね」
 そのまま唇がふさがれて、反論なんか許さない。そんな声音が透けて見えた。
 ま、別にするつもりもないんだがね。
 そうだろ?
)終わり

取捨選択はお大事に

762 :この名無しがすごい!:2012/08/05(日) 23:55:16.19 ID:XRvL+Bqr
乙です

763 :この名無しがすごい!:2012/08/05(日) 23:55:25.42 ID:ZteZr8bj
佐々木はいらない子

764 :この名無しがすごい!:2012/08/05(日) 23:56:07.57 ID:4ioaFptF
お疲れ様です

765 :この名無しがすごい!:2012/08/06(月) 07:56:58.65 ID:3KR8SGr9
佐々木さんおはよう

766 :この名無しがすごい!:2012/08/06(月) 20:08:58.53 ID:eGYUhTNg
おつおつ
佐々木さんの想いが切ないね、心が締め付けられる
いろいろ乗り越えてきたのだから、この先はずっと幸せでいてほしい

767 :この名無しがすごい!:2012/08/06(月) 21:03:25.87 ID:qxWPmnWT
漫画はどうなるのかな。驚愕終わったらオリジナル展開してくれたら嬉しいけどな

佐々木さんがハルヒの高校の学園祭に行くとか、
SOS団が海に合宿いくとなったら、妹もついてきて、妹が佐々木さんにも連絡して〜とか
本筋に影響しないドタバタ青春劇を展開してほしい

768 :この名無しがすごい!:2012/08/06(月) 21:05:18.99 ID:qxWPmnWT
あと、涼宮ハルヒの驚愕は、前後編で映画化とか……

TVやるにはストック足りないけど(オリジナル話をやるか?)、映画なら大丈夫でしょう

769 :この名無しがすごい!:2012/08/06(月) 21:27:26.55 ID:eGYUhTNg
驚愕映画でやるなら、同時上映で秘話もやってほしいな
その場合、驚愕の先に上映するのと後に上映するの、どっちが印象的だろ?

770 :この名無しがすごい!:2012/08/06(月) 22:37:36.78 ID:qxWPmnWT
俺は先かな。この二人の中学の時の関係を先にみたい

771 :この名無しがすごい!:2012/08/07(火) 08:13:11.26 ID:NNfuUat+
俺も思ってたけどやっぱり前が良いかね
分裂も一緒にやるなら分裂と驚愕の間とかでも良いかも

尺が長くなり過ぎるかな

772 :この名無しがすごい!:2012/08/07(火) 08:34:10.51 ID:tm0Lz44j
分裂・驚愕って実は陰謀の話がないと尻切れトンボになるところあるからそれまずやらないとダメっしょ。
佐々木自身直接の出番ないのがネックだが、影だけでも存在感出せたらなと思ってたりする。

773 :この名無しがすごい!:2012/08/07(火) 13:21:25.94 ID:JP45sPr5
>>772
分裂・驚愕は必要だけど佐々木はいらない
アニメでは、分裂・驚愕から上手く佐々木を排除すれば名作になる

774 :この名無しがすごい!:2012/08/07(火) 17:58:45.62 ID:RQqOnjKm
偽SOS団編は少し冗長になりがちなのはあるな
ってかながるーがやるきなくしたのって、作品形式が年に一度の記念日をピックアップしてるせいかもね
これ以上やると一年目とダブる

775 :この名無しがすごい!:2012/08/07(火) 18:02:47.03 ID:2BBfNzR+
単純に書けそうなものは全部吐き出しちゃったからでないの

776 :この名無しがすごい!:2012/08/07(火) 20:04:41.94 ID:Eb9Lvm5m
                       _  _
                    _r‐ ´Y `  ` r― 、_
                     _r{ r'  ゝ    l   ハ、>、
                    」ィ: : ̄` ̄ ̄`: ヽr{   ハ: : \
                   /: : : : : : : : : : : : : :/ハ /  ヽ: : : ヽ
                 / /: : : : : /: : : : : /: : : ∨/  }: : : ハ
               _,. ィ: /: : : : : /: : : : : /}リ: : : : ハ  _ハ: : : : l
            { j{'/: `ト:、: / : : : /  j{: : :j!: :l: r ´ ノ: : : : !}
            く´  !:/ i: :オヽ: `ー=―‐f : /:}: リ└―リ: : : l : i
             ゝィク{/ : l/fてぅ ′´xィf示zム: ,イ: : : :/: : : :}: l:!
           ,イ / i{: i/: :l {zリ   " ヒzりアノ r、 : /: : : }: ト: :!
       ,. -‐ 二 ィ/ , くyヽ: :| 、     ー"ソ:' : :ノィ ⌒`ヽノ : トハ
    r  /´  / ,、 ′ l:j!: :人       /: :/        ∨!{ヾ
    ヽf'   / /  ヽ {l: : : : ヽ fヽ    / イ     /   }′`
.          / /   ∧ Y: ト: : :> _ r ´, -ー-、 /′ _, ハ
         i_{  ./  ヽ ゝリ ゝー'Y´/ /////// >く     }
             /       l  /∨//////////////ヽ_ / \
            /      , ィ´}j / y/////////////////`iヽ ヽ
         ー、   j  ´//∧ //{//////////////////! リ ノ
            Y^Y´ / / ハ //j′/////////////////l レ′
.             l/∧ /   / j ヽ′ハ////////////////// !/
          _!/_,. ヽ  ′ { ∨//ハ//////////////´ ̄/7
         ヽ   /入_    `イ///∧/////////// ´///∧
            }、 / ′/ ーr ' !/////`ー== v ´ ////////∧
            j∧/   /  /  |///// |////∧////////////\
            {//7ー,{   /    !/ /////////// \/////////// ヽ
            ∨////ヽ、_    |///////////////ヽ/////////// ∧、
          ∨//j    ̄{`′//////////////`r<///////////ヽ
              `ー !      ∨/////////////f / /  入//////////
               {     ∨////////////l/ / ノ////////////
                 i      ∨///////////| ////////////////
                ゝr= _/`=ー――― イ ////////////////
                   Y三 二 ニニ =  ̄ ////////////////

佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱)

やる夫板より◆MapPerVmH.さんの作品の転載です。

777 :この名無しがすごい!:2012/08/07(火) 20:20:14.95 ID:NNfuUat+
>>776
佐々木さんが馬鹿って言ってる画像だっけ
毎度職人さんすげえわ

778 :この名無しがすごい!:2012/08/07(火) 21:40:09.72 ID:E2mexiJS
>>772
OP、ED、CMカット、予告編のナレ、先行イベント、キャラソンで大暴れ

779 :この名無しがすごい!:2012/08/08(水) 05:35:28.91 ID:EYQ++hkN
佐々木さんおはよう

780 :この名無しがすごい!:2012/08/08(水) 12:14:39.75 ID:DSU3Xuva
>>776
ハルヒスレでも書いてあったけどこういうのって本人の了承もらってるの?
他のキャラスレでもやってるからいまいち分からないけどどうなん?

驚愕アニメ化するには4期までやるくらいじゃないと無理だろうなぁ
漫画は未だに絵のタッチやコマ割り・話の作り方が好きになれないからどうでもいいわ

781 :この名無しがすごい!:2012/08/08(水) 17:53:33.07 ID:ZiLU9L8I
まぁそもそもAA自体二次的なアレだからね
微妙な立ち振る舞いで、ケースバイケースじゃないかな

782 :この名無しがすごい!:2012/08/08(水) 22:29:22.16 ID:UGfSfeXG
お腹の調子がいまいちです佐々木さん…

783 :「この佐々木という子なんですが」1:2012/08/08(水) 23:45:37.55 ID:1owRiVYQ
「どうか、いや、どうかしましたか?」
「この佐々木という子なんですが」
 それはある日の職員室、受験生を担任する教師が頭を抱えていた。
「どうもね。自分にもっと自信を持って欲しいのだけれど」
「ああ、例の」
 教師がひらひらと進路希望表をひらめかせると、傍らの男性教師は眉根にしわを寄せる。

「ええ」
 問題の生徒、というと語弊があるが、佐々木と書かれた進路表を前に二人はそろって腕を組む。
 問題があるといっても、周りに迷惑をかけるような類ではないからだ。
 しかし教師にとってはこれはこれで厄介なタイプである。
 強いて言うなら進路相談の上で厄介なタイプだ。

「自分に出来る事は他人にも出来るって考えるタイプなんですよね」
「自分を客観視してるつもりが、変に低く評価する結果になるってタイプ、か」
 言葉を継いで、男性教師がコーヒーを差し出す。
「おや、うん、ありがとうございます」

 進路希望表の主、佐々木は傍目からすれば成績優秀、眉目秀麗、品行方正と言っていいタイプであるが
 そうしたタイプにはありがちな事というか、品行方正すぎるゆえに自制心がしっかりとしすぎており、おごるということが無い。
 むしろ抑制が効きすぎ、自己評価が低いと言ってもよい。

 少年らしく自分なら何でも出来る万能感が強すぎるのも困るが、こういう子にはもっと自分を出させてやりたい。
 せっかく能力があるのだから、教師としてはもっともっと自分に素直になってほしいのだ。
 キミはそれができる、それをしていいだけの積み重ねをしているのだから。
 その点から言えば真面目な教師には困った子だとも言える。

「ま、思春期にはありがちなタイプだな」
 言って男性教師がコーヒーをひと啜りすると、一緒に啜りこんだ担任教師が吹き出した。コーヒーが軽く飛び散る。

「おいおい大丈夫か?」
「く、くくくく、すまない」
 男性教師からアイロンの効いたハンカチを受け取りながら、担任は丁寧に口元を拭う。
 おかげでごく薄く塗ったリップが剥げてしまったが、まあ学校内であるし気にする程のこともない。

784 :「この佐々木という子なんですが」2:2012/08/08(水) 23:46:24.52 ID:1owRiVYQ
「しかし思春期にありがちなタイプ、か。くく」
「なんだ、じゃない。なにかおかしいことを言いましたかね?」
 よほどツボに嵌ったらしく、担任の女教師は座ったまま身体をくの字にして笑っている。
 くつくつと独特な笑い声が喉奥から漏れた。

「いや。キミが言うのかと思ってね」
「佐々木先生。口調がプライベートに戻ってますよ」
「おや、これはしたり」
 佐々木女教師はカップを片手に、チャックでもするようにすっと指を唇に這わせる。
 そのままスーツ姿の足を組み替え、ニヤリと片頬を釣り上げて笑うと

「うふん。まったく。岡目八目、自分だってそうだったろうに」
 その女教師の言葉に、今度は男性教師が噴出した。彼の着たジャージの胸元にコーヒーが霧を吹く。

「なに言いやがる佐々木。お前こそそうだったろうが」
「え、なんだってキョン?」
「名前もそうだがな、成績やら平均を上回るくせにやたらと自分を低く見積もるなんてお前そっくりだぞ?」
「む。いや進学校志向だったわけだし。だいたい佐々木性というのは漢字三文字の性として日本最多なんだぞキョン」
「中学時代からそうだったろうが。むしろ違うのは性別くらいだ」
 ひらひらと佐々木少年の進路希望表が舞う。

「だいたいキミは成績こそ悪かったが理解力は高かったし、潜在的な学力は高かったんだ。それなのに自分を低く評価してだね」
「実際に成績が良かったくせに自分を平均以下の凡人とか証したお前がいう事か佐々木」
「ええい、ああ言えばこう言うね。そういう切り返しのよさこそキミの理解力の証明なんだよ」
「そうした評価が出来るって事こそお前の理解力の証明だろうが」
「だから僕はねキョン」
 言いかけた佐々木の肩をとんとん、と皺のある指が叩く。
 二人は揃って沈黙した。

「先生方。そろそろ昼休みも終わりですので」
「は」
「はい」
 いつものように、にこにこしながら告げた教頭がくるりと踵を返すと二人は揃って胸をなでおろす。

785 :この名無しがすごい!:2012/08/08(水) 23:48:30.28 ID:nfAx/9m/
しえん

786 :この名無しがすごい!:2012/08/08(水) 23:48:52.99 ID:1owRiVYQ
「……まったく。昔からお前は自己評価がちぐはぐなんだよ」
「その言葉、そっくり返すよキョン」
 ジャージとスーツの肘でつつきあい、小声でやりあう二人。
 と、そこでくるりと再び教頭が首だけ向けた。

「夫婦仲がよろしいのも結構ですが、プライベートとは分けて考えてくださいね?」
「……はい」
 ぺたぺたとスリッパが遠ざかっていくのを見つめながら、

「……職場では旧姓を名乗るのと同様、ちゃんとプライベートとは分けて考えないとですね」
「まったくですね。佐々木先生」
「やれやれ」
 キョン、そして佐々木(旧姓)は二人揃って肩をすくめるのだった。
)終わり

■オマケ
「ねー、さっき通りがかったんだけどさ、職員室で佐々木先生が僕っ子になってたよ」
「マジで? よかったじゃん!」
 学校内では滅多に見られない佐々木先生の「僕」モード。
 見たらその日は一日幸せになれるという噂が流れているとかいないとか。
)終わり

傍から見てみよう的な。
解りにくかったかもしれんから補足しとくとキョンも佐々木も教師とか似合いそうだよね的な話
佐々木の夢については先生業の傍ら本を書いたりする人もいるしということで。

787 :この名無しがすごい!:2012/08/09(木) 00:02:46.39 ID:UGfSfeXG
おつおつ
教師になったら(旧姓)佐々木さんは言わずもがなとして、キョンもけっこうモテそうな気がする
告白とかされたら、家でバツが悪そうに「断りました」って報告するんだろうなw

788 :この名無しがすごい!:2012/08/09(木) 00:12:20.07 ID:TDLARXEq
乙です

789 :この名無しがすごい!:2012/08/09(木) 06:00:59.28 ID:0utE1CEo
乙。
キョンが保父さんだったり教師だったりするネタは見かけるけど、
佐々木先生はあまり見かけないネタだわな。

790 :この名無しがすごい!:2012/08/09(木) 08:11:40.69 ID:dv2FTcMT
乙です

791 :この名無しがすごい!:2012/08/09(木) 13:39:58.54 ID:PqG+eIRI
後世に名を〜みたいな欲求だからこういう形もあるのか
てっきり佐々木の定理とかそんなのとばっかり

792 :この名無しがすごい!:2012/08/09(木) 23:11:03.71 ID:IP+hTIkG
涼しい

久々に安眠できそうです、ちょっと早いけど佐々木さんおやすみなさい

793 :この名無しがすごい!:2012/08/09(木) 23:57:34.70 ID:dv2FTcMT
おやすみ

794 :この名無しがすごい!:2012/08/09(木) 23:58:17.09 ID:mZs3OX7o
佐々木はいらない子

795 :この名無しがすごい!:2012/08/09(木) 23:59:09.59 ID:RP6FzYHU
佐々木かわいいよ佐々木

796 :この名無しがすごい!:2012/08/10(金) 19:47:55.62 ID:ZNZ6hqpj
佐々木「キョンを何とかモノにしたい」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1344581052/

797 :この名無しがすごい!:2012/08/10(金) 20:46:14.24 ID:3P206+3t
SSスレ立ったのか

798 :この名無しがすごい!:2012/08/10(金) 23:42:23.62 ID:ZNZ6hqpj
佐々木さんはお盆休みをどう過ごす?

799 :この名無しがすごい!:2012/08/11(土) 01:58:52.39 ID:eTT9qplI
>>798

佐々木「キョン、君はお盆はどういう予定なんだい?」
キョン「ああ、おれの所は田舎の実家n」
佐々木「ではぼくもついていくとしよう、
     なにせっかくだから風光明媚な景色を楽しみたいと思ってね、
     大丈夫、旅費はぼく持ちだし別便で行くつもりだよ、迷惑は(ry」
キョン「最後まで聞け、おれは留守番なんだ。
    向こうで妹の面倒をお前が見てくれるんなら、それはそれはありがたい話だが」
佐々木「ぼくは君の(ハッ!)」
キョン「・・・・・・」
佐々木「・・・・・・」

キョン「暇なら家来てくれるか?」
佐々木「(こくん)」

800 :この名無しがすごい!:2012/08/11(土) 03:52:20.52 ID:GUXIL3Sa
佐々木さん今晩は

801 :この名無しがすごい!:2012/08/11(土) 04:17:40.57 ID:vCKxcXzv
>>799
早とちり佐々木さんかわいい、真意を汲み取って家に誘うキョン男前w

802 :この名無しがすごい!:2012/08/11(土) 15:51:39.91 ID:vCKxcXzv
すぐ近くで雷が落ちたよ佐々木さん
光って即は反則です(´;ω;`)

803 :この名無しがすごい!:2012/08/11(土) 15:58:14.80 ID:quePd+Hg
今日でオリンピックも終わりですね
佐々木さん

804 :この名無しがすごい!:2012/08/11(土) 23:46:25.97 ID:s93+1WWd
佐々木はいらない子

805 :いつか思った未来1:2012/08/11(土) 23:53:12.16 ID:/LcU4jAb
 夜、一人で電灯を見上げていると怖くなることがある。
 だから僕は豆球をつけない。
 ひっそりと暗闇で眠る。

 それは昔を思い出すから。
 幼い頃、一人、豆球の明かりを見上げて寝付けないでいた時のことだ。
 見つめていた豆球の明かりに幻惑されたのか、世界が妙にリアリティを増した事を覚えている……………
 …………………………
 ……………


 布団の中で、いつかおじいちゃんと話した時の事を思い出した。
 けれどそれは半年も前、正月にあったときの事なのだ、と、思い出したのがきっかけだった。
 どんどんどんどん記憶が掘り返されて、それがとっくに過ぎ去ったことなのだ、なんて事に思い至ったのだ。
 ふと、思う。

 なんてことだ。時というのは、こんなに過ぎ去るのが早いものなのか!?

 寝る前に読んだ小説家の言葉が脳を通り過ぎる。
 人は死ぬ為に生きている、と。

 がばりと布団を跳ね除けた。
 一体、自分はあと何年生きているのだろう? そして改めて思った。自分は世界に何も書き残していないのだと。
 自分が死んだって、世界と言う奴はきっと変わらず巡り続けているのだろう、と。

 その小説家は、過ぎ行く年月の中で次々亡くなっていく友達を思ってその言葉に至った。
 いつか俺もそうなる……、と、鬱々と考えて、けれど翌朝、白飯と海苔でご飯を食べて「美味い」と思ったそうだ。
 そのどっちも「人間」だ。結局、なるようにしかならないのだから、鬱々と考えるだけ損だ、と。
 ああなんて前向きな人だろうと思ったものさ。

 けれど僕がそうやって彼の言葉と思考を知ったように、僕の言葉、思考、僕がいた証はどこかに残るだろうか?

 もちろん家族は覚えていてくれるだろう。いつか連れ合いが出来たらその人も覚えていてくれるだろう。
 いつか、子供、孫、そんなものが出来たなら彼らも覚えていてくれるのだろう。
 仕事仲間、友達だって、僕の事を覚えていてくれると信じている。
 それはとっても嬉しいことなんだって解るよ。

 ……けれど、それだけだ……………
 ………………………
 ………………

 夜、一人で電灯を見上げていると怖くなることがある。過ぎた夜を思い出すから。
 だから、僕は豆球なんかつけない。
 ひっそりと暗闇で眠る。

806 :この名無しがすごい!:2012/08/11(土) 23:55:48.35 ID:/LcU4jAb
 そっと、その頃と同じ、けれど僕の身体には随分小さく感じるようになった猫のぬいぐるみを抱きしめる。
 抱きしめた感触が小さなリアリティを僕に与える。そうとも、こんな風に、世界のリアリティを感じ続けていくべきだと僕は思う。
 過ぎ去る日々をリアルに感じて、考え続けなければ「世界に書き残す」資格なんて得られないだろう。
 薄っぺらな言葉なんかが誰かに響くはずなんてないから。

 けれど、僕にはまだ重過ぎる。

 だって具体的にどうすればいいのかなんてわからない。だから僕は日々勉学という方法で「蓄積」をし続ける。
 そりゃ、こんなの「逃避」の一種かも知れない。逃げ場に逃げ込んでるだけかもしれない。
 けれど出来る事はやるんだ。出来る事くらいはしなければならないんだ。
 でなきゃあまりに怠惰に過ぎる。

 夜。勉強し疲れて、やれやれと電灯を消す。
 豆球もつけない真っ暗闇で、そっと猫のぬいぐるみを抱きしめる。
 いつものように勉強疲れが深い真っ暗闇に自分を落としてくれるのを期待していると、まぶたの裏に誰かの顔が浮かんだ。
 口元が緩むのが解る。哀しみがじわりと広がるのも解る。希望をつなげたいと叫ぶ自分を黙殺する。

 僕は世界に「僕がここにいた」事を書き残したい。
 けれど、それとは別の欲求も、ある。……それは「けれど、それだけだ」なんて黙殺できないくらい嬉しいものなんだって知った。
 いつかまた出会う日の為に、せめて恥じること無い自分でいよう。
 キミが信じてくれた「佐々木」を信じていよう。

『やあ親友』
 次に出会うときの言葉はとっくに決めている。
 僕は「キミがここにいた」事を絶対に忘れてやらないって、とっくの昔に決めているんだ。

 だから、今は出来る事をしよう。僕は僕が選んだことを、自分が選んだことを粛々と実行していこう。
 そりゃ確かに五里霧中だ。けれど出来る事さえしないのは怠惰のそしりを免れない。
 せめて前を向いて行こうじゃないか。
 そうだろう?

「ねえ、キョン」
 そっと呟いて眠りに落ちる。そんな高校二年のある夏の夜の事。
)終わり

ああ、僕は、どうして大人になるんだろう? ああ、僕はいつ頃、大人になるんだろう……
なんて曲もありましたね。

807 :この名無しがすごい!:2012/08/11(土) 23:56:30.55 ID:ZU5y9eR+
しえん

808 :この名無しがすごい!:2012/08/11(土) 23:56:57.73 ID:quePd+Hg
支援

809 :この名無しがすごい!:2012/08/12(日) 06:50:12.67 ID:vv82IRU1
>>806乙ー

「形あるもの、いつか壊れる。形無きものも、いつかは忘れ去られる。所詮矮小な人の身たる僕に出来ることなんて、悠久なる時の流れの前では埋もれゆく以外の道など無い」
「だが『僕』という個体ではなく、『ヒト』という種の一個体として見ればどうだろう。自らの子孫、DNAを遺すことが出来れば、それは確実に『僕』が存在した証として永劫の歴史を刻むことになると思わないかね?」
「当然だよね。なぜならそれは、生き物の、唯一にして最大の目的なのだから。だからキョン。僕……ううん、わたしと──――」

810 :この名無しがすごい!:2012/08/12(日) 06:54:58.93 ID:vv82IRU1
あ、>>809>>806に対していずれこう続いたら良いなー、という感想という名の妄想です

811 :この名無しがすごい!:2012/08/12(日) 07:40:23.51 ID:we6NAQ4u
乙カレーです

812 :この名無しがすごい!:2012/08/12(日) 23:35:30.32 ID:Q7sYFHff
佐々木かわいいよ佐々木

813 :この名無しがすごい!:2012/08/13(月) 00:02:27.22 ID:IgOiLWmu
おやすみなさいー

814 :この名無しがすごい!:2012/08/13(月) 17:18:02.40 ID:PCQjG4SN
本スレのネタより

佐々木「キョン、夜明けの紅茶を一緒に飲まないか」
キョン「残念ながら俺はコーヒー派でな。それに今は夜9時だ。
     朝まで9時間もあり、そしてお前はもうとっくに帰るべき時間だ」
佐々木「むう、つれないじゃないか。君のご両親にはとっくに今夜の泊まりを了承してもらったというのに」
なんてこった、俺の両親は息子の多感な時期をまったく大事にしてくれぬようだ
佐々木「おやおや、君ほど鈍い男もいないと思っていたよ、
     むしろ多感という言葉はぼくにこそ相応しいもんだと思うんだ、
     君が帰ってくるまでの間どれだけ気を揉んでいたかリプレイで見せてあげたいぐらいだよ」
嘘をつけ、しれっと大荷物ごと男の部屋で待ってる女子高生のどこが多感だ、しかも制服で。
佐々木「妹さんも一階で寝ると言ってくれてたし、さて何時ごろに消灯するのかな?(ピトッ)」

続かない

815 :この名無しがすごい!:2012/08/13(月) 18:35:41.83 ID:IgOiLWmu
どっかのコピペの改変?ぐぐったけど見付からんかった

誰か続き書いてくれないかな〜

816 :この名無しがすごい!:2012/08/13(月) 23:48:09.06 ID:pyhMMHVj
佐々木さんと盆踊りに行きたい

817 :この名無しがすごい!:2012/08/13(月) 23:55:57.76 ID:IgOiLWmu
>>816
残念ながらキョンと妹ちゃんのみの特権だ

818 :この名無しがすごい!:2012/08/14(火) 01:51:37.72 ID:9gyIEsdF
まだSSの生産が続いていたのか…
久しぶりに来てビックリ

819 :この名無しがすごい!:2012/08/14(火) 15:59:08.64 ID:mQySRTF6
>>817
妹ちゃんには名前が欲しい

820 :この名無しがすごい!:2012/08/14(火) 16:23:07.73 ID:Yg9Z8aT6
キョンですら名前が明らかになってないのに…

821 :この名無しがすごい!:2012/08/14(火) 21:05:29.36 ID:QQTVB0OL
本名が明らかになっていないのは
箱庭で役目を与えられているだけの存在だ
という解釈もありだと思ったことがある

822 :この名無しがすごい!:2012/08/14(火) 22:28:46.95 ID:swZ56xOw
フルネームで本名が確定してるのは涼宮ハルヒだけだし
消失世界では全員あれが本名なんだろうけど

823 :この名無しがすごい!:2012/08/14(火) 22:39:03.07 ID:Yg9Z8aT6
なるほどと思ったがミヨキチの存在を思い出した
個別の名前忘れたけど確かENOZもフルネームだったような

824 :この名無しがすごい!:2012/08/14(火) 23:30:31.42 ID:bCiCcBbC
佐々木はいらない

825 :この名無しがすごい!:2012/08/14(火) 23:33:45.53 ID:TyIfI9FI
ENOZは機関の工作員のバンドかもしれない
その場合は偽名の可能性あり

826 :ある日の給食風景1:2012/08/14(火) 23:51:33.48 ID:/xlHidNX
本スレ的な話題で投下しにくい気もしつつも投下でどうか

「キョン」
 なんだ佐々木。と言う視線だけを向ける。何故なら今まさに俺の口の中で五目飯が交響曲を奏でているところなのでな。
 この場合、咀嚼中の口は閉じていれば交響曲だが、口を開けばただ汚らしいだけだ。
 俺はこれでもマナーという奴の欠片くらいは理解しているつもりだからな。

「キョン、口の端に五目飯がくっついているよ?」
 俺が「そうなのか?」という視線だけを向けてやると、佐々木はやれやれとばかりに指を伸ばして摘み取ってくれた。
 そのまま俺の唇の真ん中辺りに押し付け、くるりとあらぬ方向を向く。

「くくっ。ここで僕が「しょうがないなあキョンは」とでも言いつつ口に運ぶとでも思ったかい?」
「何言ってんだか知らんがお前も口についてるぞ」
「え?」
 俺はひょいと佐々木の口の端から米粒を摘み取ると、先程ひっつけられた米粒と一緒に口内に放り込む。
 それを佐々木はぽかんとした顔で見つめていた。

「なんだ佐々木? 米には一歩外に出れば七人の敵と言ってな」
「キョン、それを言うなら米軍第七艦隊だよ」
 視線の端で岡本が「それを言うなら七人の神様よ」とツッコんだ気がしたが
 それより周囲の視線が七人どころじゃないほうが気になってそれどころではない俺であった。なんだ俺が何かしたか?
)終わり


「ところで。米軍第七艦隊といえば日本の横須賀基地を母港とする「ブルー・リッジ」が旗艦兼司令部である事で知られているが」
 知らん。知らんぞ佐々木。お前の知識的雑食っぷりはよく知っているつもりだが。
「くく、いわゆる雑学という奴だね」
 そこまで言って、ふと視線を五目飯に彷徨わせる。

「ふむ。雑穀、雑草、雑誌、雑食、そして雑学か」
「日本人ってのはよほど雑が好きなのかね」
「くっくっく、そうかなキョン?」
 目を光らすな。器用な奴だ。

「僕が思うにだが、むしろ細かく分ける性格を旨とするからこそ、そうせず一緒くたにする事を「雑」とするのではないかな?
 最初から雑ならそもそもそれが雑である、という感覚自体が生まれ出でないものだろうからね」
 言ってぱくりを先割れスプーンに乗せた五目飯を食べる。
「日本人におおざっぱな面がある事は否定しないが」
 ほう?

827 :この名無しがすごい!:2012/08/14(火) 23:52:25.34 ID:/xlHidNX
「だってそうだろう? こうやって五目飯の隣にポテト・サラダが並ぶ食卓なんて他国ではあまり見られないそうだ」
 給食のプレートを先割れスプーンで差しながらくつくつと喉奥を振るわせる。
 しかしな佐々木、それは行儀が悪いぞ。
「おや、それは失礼」

「だが、キミはそんな僕とこうしてこれからも卓を並べてくれるのだろう?」
「ん」
 まあ否定する要素は無いがな。

「くく、そうした面も良い意味でおおざっぱというべきなのさ」
 なんか話をそらされている気もするな。そんな事言うならテーブルマナーでも徹底的に学んできてやろうか?
「おや? テーブルマナー教室というのはかなり困難だと聞いているが?」
「なんだ。何がそんなにおかしいんだよ」
 俺に似合わないってか?

「だってそうだろ? キミは僕の為にそんな困難に挑戦してくれるのかい?」
 ええい。ああ言えばこう言う。
「くっくっ。ここは素直にありがとう、と言うべきなのかな?」
「知るか」
 やっぱりこいつに口で勝てる気はせんな。
 などと情けない事を思いつつ五目飯に集中する俺の肩を、つんつんと佐々木が突っつく。今度は何だ。
 そこで顔を上げた俺が見たものは。

「ありがと。キョン君♪」
 いつもの「ニヤリ」ではなく「にっこり」と微笑む佐々木の笑顔。


 その笑顔が次の瞬間に俺の吹き出した五目飯まみれになったのは流石の俺も悪かったと思っている。
 思っているぞ佐々木。
「やれやれ」
)今度こそ終わり

828 :この名無しがすごい!:2012/08/15(水) 01:33:30.94 ID:99XMAOZt
>>822
阪中&クラスメイト数人「…」(劇場版『消失』で判明)
商店街おっさんズ「…」(『朝比奈ミクルの冒険 Episode 00』より)

つーか、ENOZってアニメオリジナルみたいなもんじゃないの?
原作と人数やら何やら違うし

829 :この名無しがすごい!:2012/08/15(水) 02:21:28.89 ID:V5go1qBN
佐々木さんに似ている

http://www.nicovideo.jp/watch/1335621259

830 :この名無しがすごい!:2012/08/15(水) 04:22:40.26 ID:bKyyRyjT
>>827


831 :この名無しがすごい!:2012/08/15(水) 06:29:42.23 ID:5gTDMvjx
>>827
(俺にとって)朝から乙!寝起きからニヤニヤしたww
最後が「思った」なのは、まだ口の中に五目ご飯が残ってるからだね

832 :この名無しがすごい!:2012/08/15(水) 22:36:59.25 ID:5gTDMvjx
キョンと盆踊りに行く浴衣佐々木さん

833 :この名無しがすごい!:2012/08/16(木) 00:14:38.22 ID:8Z1UQIGr
>>829


834 :この名無しがすごい!:2012/08/16(木) 09:42:53.54 ID:qtepuuGU
佐々木さんおはよう

835 :この名無しがすごい!:2012/08/16(木) 12:38:11.99 ID:SxEzkJ1H
ホント佐々キョンってすばらしいな。ハルヒとキョンみたいなツンデレと無気力のカップリングは他でも
見かけるが、佐々木とキョンって独特だよね。上手く言葉で言えないけど絶対他にはないと思うw

836 :この名無しがすごい!:2012/08/16(木) 19:11:59.49 ID:t6AbwGWm
>>835
佐々木さんとキョンが唯一無二にして最高の相性であるのは明らかです
が、

mail欄にsageを入れましょう
他キャラを貶るのはやめましょう

>>835の書き方では、嵐が暴れたいがため自演してると思われかねませんので、今後はご注意ください

837 :この名無しがすごい!:2012/08/16(木) 21:45:32.85 ID:/VS3vlQv
どっちかというと橘と佐々木の女子漫才のほうが読みたいのだが

838 :この名無しがすごい!:2012/08/16(木) 23:29:55.18 ID:kc/XZ9JP
佐々木はいらない子

839 :この名無しがすごい!:2012/08/16(木) 23:31:09.63 ID:fMm2e0P8
佐々木さんと塾に行きたい

840 :この名無しがすごい!:2012/08/16(木) 23:32:09.39 ID:t6AbwGWm
どうせならくーちゃんも入れて、大ボケ・小ボケ・ツッコミのトリオ漫才にしよう
その場合佐々木さんはツッコミなのか小ボケなのかで意見が割れそうだが

841 :この名無しがすごい!:2012/08/17(金) 00:09:53.75 ID:M0JPFWsy
佐々木がいなかったら、驚愕は名作になっていた

842 :この名無しがすごい!:2012/08/17(金) 11:35:35.25 ID:kLja03w2
>>841
大正解

843 :この名無しがすごい!:2012/08/17(金) 15:13:39.02 ID:S4x/ravY
>>842
俺は佐々木がいたからこそ面白く読めた。
感じ方は人それぞれだな。

844 :この名無しがすごい!:2012/08/17(金) 16:36:35.56 ID:VoE22oiK
>>827


845 :この名無しがすごい!:2012/08/17(金) 18:06:57.32 ID:43wjNrGh
妄想に耽る佐々木さん

846 :『二人きりって訳じゃないんだろ?』1:2012/08/17(金) 23:47:31.37 ID:W/QUD1Mb
そもそも佐々木云々なら連作の分裂までさかのぼらないと。


『二人きりって訳じゃないんだろ? なら構わないよ』

 俺と佐々木とは中学と塾通いだけが接点で、放課後一緒に遊びまわるような仲ではなかった。
 今思えばあいつの家に行った事もないし、あいつが俺の家に来るのも、それは俺の自転車に乗る「ついで」みたいなものだったしな。
 けど、別に放課後まったく一緒に遊ばなかったって訳じゃない。
 そこまでいったら逆に不自然だ。
 当たり前だろ?

 けど、結局たった一度だけだった。
 俺と佐々木が、たった一度だけ放課後一緒に遊んだ時の事。それはそう、月めくりカレンダーの十枚目をめくった頃だったろうか。
 ………………………
 ……………

「佐々木、たまにはお前も一緒に来ないか?」
「二人きりって訳じゃないんだろう? なら構わないよ」
 残暑がしつこく居座る十月、俺が冬服の上着をずだ袋か何かのように肩に引っ掛けながら言うと、佐々木は妙な返答を返してきた。
 まあお前の返答がみょうちきりんなのはいつもの事だが、せめてイエスなのかノーなのかはっきりさせてくれ。

「くく、それはすまない」
 言ってカバンを肩にかけると俺の隣に立つと、片頬を釣り上げるように笑いながら佐々木は俺を覗き込んだ。
 いつもより何故か若干「ニヤリ」とした笑みがこちらを覗きこむ。
「これで意味は通じるかな?」
「まあよかろう」
 じゃ、行くか。おーい。
 って何だ。なんでお前らそんなざわざわしとるんだ。

 俺が声をかけるとぴたりと止む。
 おいおい何なんだ。

 ふと気付くとクラス中がこちらを横目で見つめていた。
 何だ。そんなに佐々木が俺らのグループと一緒に遊ぶのが不思議なのか? まあ確かに女子一人ってのはおかしいかもしれんが。
「キョンくん、それマジで言ってる?」
「何かおかしかったか?」
「いや」
 何故そこで口ごもるんだ岡本。

「な、そんな事より岡本も来いよ?」
「うーん。そうね」
 など須藤と岡本の会話を聞き流していると、佐々木がとんとんと肩をたたく。

「くっくっく。まあいつもの事さ。それより他の人を待たせるのも気の毒だ、行こうよキョン」
「どうも釈然とせんがな」
 何か事情を察しているのか、いつもより若干得意げな佐々木に促され教室から押し出された。
 確かにいつもの事と言えばいつもの事ではあるんだが、そんな妙な事だったか?

847 :『二人きりって訳じゃないんだろ?』2:2012/08/17(金) 23:48:11.00 ID:W/QUD1Mb
「つうか佐々木よ。二人でって、いつも塾に二人で行ってるだろ? なんで今更」
「くく、キョン、キミは学校で顔を合わせる関係を特別なものだと思うかい? 僕らにとって塾通いはその延長戦みたいなものだろ」
 くつくつと喉奥を震わせ、意味ありげに、シニカルに片頬を釣り上げる。
 確かにそりゃ間違ってないと言えば間違ってないが。
 おい須藤、なんだその「やれやれ」は。

「くく、続きは道すがらという事にしよう。須藤以下、皆が僕らを待っているじゃないか」
 ………………
 ………

『二人っきりって訳じゃないんだろう?』
 きりっとした顔で岡本が……元キョンと佐々木の同級生である彼女が顔真似すると、橘京子は羨望が混ざった爆笑を堪えた。
 あぐらをかいたままクッションごとゆらゆらと揺れる。

「女として一度は言って見たいですねえ、そんなの。さすが佐々木さん」
 で、キョンさんは? とクッキーをパクつき続きを促すと
「そんな妙な事なのか? って顔しててさ」
 呆れ顔の岡本である。

「うわー。彼、別に空気読めないって訳じゃないはずなんですけどねえ。……ところでさっきからインターホン鳴ってますけど岡本さん」
「どうせ宗教の勧誘か何かでしょ、きょーこちゃん」
「ですよねー……っていうか岡本さん、それもしかしてあたしのあだ名ですか?」
「で、これがその時のササッキーの写真」
「ほほう。なんというドヤ顔」
 岡本の携帯を覗き込み、ずいっと身を乗り出す橘京子。

 何の縁だか……というか佐々木を中心とした縁だが、こんな出会いもあるから人生とは面白いものだと橘は思う。
 以前、遠くから「監視」……もとい見つめていた少女の一人と、こんな風に話しているのだから。
 岡本の携帯の中では、得意げな顔の佐々木が笑っていた。

「九月くらいだったかしら。妙にササッキーがキョン君を「友達扱い」し始めてさ」
「ふうん」
 あの「雨の日」か。橘は事情は知っている。
 けれどさすがに口にはしない。それはさすがに口にできない。

「でも、こっからが可愛いとこなのよ」
「ほほう。……なんか携帯鳴ってますよ」
「いやだわあ。これが噂のワンギリって奴かしら」
 岡本は棒読みのまま容赦なく着信拒否に設定しつつ携帯を再操作。小さな画面に男子女子問わず楽しげな中学生、女子高生の姿が流れてゆく。
 すると、今度は傍目にも幸せそうな佐々木が画面の中で笑っていた。

「でもねえ、それから連れ立ってゲーセンに行く途中もずっと二人で話しててさ」
「でしょうねえ。……ってもしかして」
「そう」
 岡本は苦笑する。
「結局、そうやってずっと二人して話し込んでたのよ」

848 :『二人きりって訳じゃないんだろ?』3:2012/08/17(金) 23:49:49.53 ID:W/QUD1Mb
「まあ傍目には見てて面白かったわよ。自分から壁作ってるくせに、気付いたらあの懐きっぷりなんだもの」
「あはは」
 橘も苦笑する。
 それからも何度かキョンが佐々木を誘うことがあったそうだが、以後は色々と理由をつけて受け付けなかったそうだ。
 多分、そんな自分をまた「自覚」したのだろう。

 もちろん彼に特別な意図はなかったと思う。
 彼はただ、他の友達と当たり前にやっている事に佐々木にも加わってもらおうとしただけだ。
 ただ、一緒に日々を楽しもうとしただけなのだろう。
 当たり前の日々を。

「……少なくともあたしが知ってる範囲ではね」
 ずずっと緑茶を飲み下すと、岡本は少し遠い目をした。
 難解なキャラを演じている、そうして傍目にも解りやすい「壁」を作っていた少女の事を考えて。
 それでも隠せないくらいに幸せそうに笑っていた子の事を考えて。

『僕は誰かに好かれるような事を何もしていない。誰かに好意を振舞う事もだ。それはキョン、キミが一番よく解るだろ?』

「ササッキーの言葉?」
「ええ、まあ」
 ぽつりと橘が口にした言葉に岡本が食いつくと、しばらく中空を眺めてからニタリと笑った。
「で、キョン君が『何言ってんだか解らんが』って?」
「ですねー」
 やれやれと橘が肩をすくめる。
 と、それを合図にしたかのように今度は二人であははと笑いあった。

「あー。やっぱ変わってないのねあの朴念仁」
「そうですねえ、相変わらずですよ。あの二等辺唐変木」
「さあて、どうしたものかしら。じゃ、まずその辺の話から……」
 岡本が話を切り出そうとしたところで「ただいまー」という明るい声と共にドアが開いた。

「あ、お帰りお母さん」
「すいませんお邪魔しています」
 出迎えた岡本、そしてその後ろについてきた橘、二人がそのまま硬直する。
 玄関に立つ母の後ろに見覚えのある少女の姿を見たからだ。

「お客さんよ、中学時代の同級生だって?」
「やあ岡本さん、橘さん。私も話に混ぜてもらいたくなってさ」
 くつくつと喉奥を震わせるような笑い声に、二人は思わずへたり込む。
 あらどうしたの? と声をかける母親には見えない。彼女の後ろに佐々木は立っているのだから。
 いつもの三日月の笑みではなく、弦月まで広がった笑みを、オペラ座の怪人のように顔に張り付かせて笑う佐々木の姿は見えない。

 その後二人がどうなったかって? いやいや、それはここではとてもとても…………。
)終わり

>>708『だって、あたしだってそうだったし?』と被せたお話。

849 :この名無しがすごい!:2012/08/17(金) 23:51:03.61 ID:W/QUD1Mb
「……ってな事もあったな」
「なるほど。実に興味深いお話ですね」
 興味深い? まあ確かに古泉ならこの佐々木の態度も解説してくれるかもしれん。

 気付けば俺から中学時代のエピソードを一つさらっと引き出しやがった古泉の似非スマイルが、何故かいつもよりこわばっている。
 まるで、そう、強いて言うなら回転寿司屋で、どれから食べたらいいか、と迷っていた時の妹のような顔だ。
 古泉、言いたいことがあるなら言え。ただし簡潔かつほどほどにな。

「ええまあ、確かに。何から話せばよいやら。興味深い話を拝聴した身としては返礼として感想を述べる義務があるはずですが」
 沢山あるなら適当にピックアップすりゃ良いだろ。

「ええ、ではそうですね。僕の立場としては少々問題ある発言かもしれませんが」
「どの立場だ」
 古泉はやれやれと流麗な仕草で肩をすくめて見せると、ウィンクしながら俺を指差す。
 まるで、本当は文字通り突き刺してやりたいのだ、という仕草で。

「どうです? 一度、脳を解剖してみませんか?」
「もったいぶって何を物騒な」
 思わず眉根をしかめるが、その言葉を部室の隅にいた長門が継いだ。

「申請はしている。しかし受理されない」
「は?」
 思わず二人して長門を見つめる。
 長門がゆっくりと見つめ返し、部室にいる三人全員の視線が絡まったところで、長門はいつもの平板な口調で言った。

「ジョーク」
)終わり
おまけ

850 :この名無しがすごい!:2012/08/18(土) 00:07:52.15 ID:Vhh7W9AA
みんなテンプレ見なさい

>>849乙でし
岡本さんときょこたんには、これからどんな言葉責めが待ってるのでせうw
キョンの朴念仁もとい解脱した聖人っぷりに対しては…他キャラアンチになりそなので自粛

851 :この名無しがすごい!:2012/08/18(土) 03:18:40.29 ID:uEJp1upA
>>843
>>841>>842は同一人物
このスレを初めから見ていれば分かるけど、ずいぶん前から同じようなことばかりやってるアラシ
時々>>590>>593みたいな事やらかすのでこのテの掛け合いは自演と思ってていいよ
ともかく相手しちゃダメ!

>>850
佐々木さんの言葉責めとかご褒美以外の何物でもないじゃないか…

852 :この名無しがすごい!:2012/08/18(土) 06:46:42.27 ID:lW8fyr08
>>849
佐々木かわいいよ佐々木

853 :この名無しがすごい!:2012/08/18(土) 11:44:57.11 ID:Vhh7W9AA
>>851
二人とも、弓を引き絞るがごとく佐々木さんからの連絡を無視してたからなw

854 :この名無しがすごい!:2012/08/18(土) 11:47:06.69 ID:Vhh7W9AA
おっと書き忘れ

佐々木「お邪魔します」 キョン「ん?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1345255677/

855 :この名無しがすごい!:2012/08/18(土) 21:39:17.89 ID:SvPCFcT6
>>849
いいねえ。実にこの二人らしいというか、
トドメと脇話が実によいです。

856 :この名無しがすごい!:2012/08/18(土) 23:30:08.23 ID:VGxJPUW6
佐々木はいらない子

857 :この名無しがすごい!:2012/08/18(土) 23:56:50.80 ID:kbSHSNpe
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       ト、 |:. | | :. ト、:.|:|:.: | :.:. / :.: |\丶       ー__ ´ イ :.: /|/ }|:|
       | ハト:イ ヽN |:|八 |\/ :.: 小トゝ `       イ:.:.:|:.|:.ムイ /:从
      ヽ|  )  V  N  `メr=く|      {:.:ー:´:.: |:.:.人:/   ノ´  )
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         _,. ・''     ニ|二二∧      :/__⊥_」|=∧     ‘,
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      /⌒ヽ     ニニ二|二二二∧   ∧::::::::::::::ト、!二∧二ニ  | ',
.    / =二\≧x ニニ二|二二二=∧ /  \:::::::::| :iマ二∧二二| ヽ
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.     |   -=ニニニ‘,二三三`ー─ 、/ニニ∧ヽ|:::::::::::|  }\ /ニ}/二ニ=\
.    ,′  -=ニ二三‘,三三三三三/ニ二二∧ \:::::::!  〉ニ`ー 、|ニニ=-  \
    <  \二二二三‘,=三三三/二二二二∧  \:|  / }二二ニ}}二ニ=ー  \
    〉 二ヽ=ニニニ三‘,二ニニ\三二二二二∧   |/  }二二ニi!二二ニニノ   \
    { 二二ヽ三三三7〉三三三;\三二二ニニ∧   /  |;ニニニ|ニニニ/二ニ   \
   ,'  ニ二三三三三|∧三三三三\三三二ニ∧    |二二7!二二´二ニニ=
     ニ二二三三三|/∧=三三三三\三二ニニ∧    |二二/;|二二二二二ニ
   i   ニニニニ三三三|//∧三三三三三\三二ニ∧    |ニニ/ニ!\二二,ィ二二ニ
   |   ニニニニ三三三|///∧=三三三三三\三二∧   !二/ニ/   \/二二ニ=

佐々木(涼宮ハルヒシリーズ)

やる夫板からの転載です。

858 :この名無しがすごい!:2012/08/18(土) 23:57:42.53 ID:kbSHSNpe
                            /: : : : : `ヽ
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佐々木 (涼宮ハルヒの憂鬱)

やる夫板より◆KANAGAWA.6さんの作品の転載です。

859 :この名無しがすごい!:2012/08/19(日) 00:00:38.34 ID:lW8fyr08
佐々木さん今晩は

860 :この名無しがすごい!:2012/08/19(日) 06:18:29.13 ID:unMGoq6G
>>857-858
かわええw

861 :この名無しがすごい!:2012/08/19(日) 08:36:06.87 ID:unMGoq6G
ちょっと頭が痛いと思ったら、37.4度でしたよ佐々木さん
微妙…

862 :この名無しがすごい!:2012/08/19(日) 14:31:05.28 ID:OCtDhuLY
これは………



おっぱいだ!!

863 :この名無しがすごい!:2012/08/19(日) 15:36:43.88 ID:UFsVM4I1
>>862

冒頭に (ペロッ) が抜けているッ!

864 :この名無しがすごい!:2012/08/19(日) 20:02:44.79 ID:unMGoq6G
SS速報にて最初かららしい

佐々木「お邪魔します」 キョン「ん?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1345337624/

完結しますように

865 :この名無しがすごい!:2012/08/20(月) 03:36:51.67 ID:4dyM2oKL
>>864
全然進んでないねこれ・・・

866 :この名無しがすごい!:2012/08/20(月) 20:07:37.05 ID:UIkJreVM
き、気長に待とう

867 :この名無しがすごい!:2012/08/20(月) 23:11:58.72 ID:UIkJreVM
「夜はちょっと涼しくなってきたね」とキョンをメールを打つ間に体が火照ってくる佐々木さん

868 :この名無しがすごい!:2012/08/20(月) 23:47:33.70 ID:cd07FqVv
佐々木かわいいよ佐々木

869 :佐々木さんの心のちゃぶ台1:2012/08/20(月) 23:53:14.40 ID:/NMUXJ07
 世に言う「ちゃぶだい返し」という奴を一度やってみたいと思ったことがある。
 むしろ、今まさにそう思っている。
 そんな気分だった。

「うーん」
 クーラーの効いた自室の椅子で大きく伸びをし、考える。
 また告白されてしまったことについて、だ。

『佐々木さん』

「伝えた側も、今頃重荷に悩んでいてくれればいいのだけれど」
 我ながら不誠実な独り言。きっと相手は自分よりずっとずっと悲しんでいるだろうから。
 けれど告白する側には覚悟が……きっと長い葛藤の末だろう……あるだろうが、される側というのは、基本的に不意打ちなのだ。
 そして「不意打ち」の心の重荷を度々放り込まれた私の心は、そろそろ過重な荷重の加重に辛くなってきた。

 重いのだ。私のちっぽけな心には。

『じゃあな親友、また同窓会で会おうぜ!』
 春先に告白され、それを葛藤と騒動と……色々と乗り越えた末に丁重に断って以来。
 ようやく人並みの戸惑い、後悔というものを覚えたかな、などと思う暇もなく、それが単に皮切りでしかなかった事を知った。
 ぶっちゃけ、告白されることが増えてしまったのだ。

 それが「重い」だって? …………我ながら不遜だ。不誠実だ。
 けれど、どうにも重たいんだ。

 そりゃ以前は「僕なんかに告白するなんて」と衝撃を受けたものさ。
 けど、ここは男女比で「男」が勝る学校であり、私達は青春真っ盛りであり、学校生活に馴染み、再び迫る受験への間隙の時期でもある。
 そして私は、自分がそれなりに清潔感のある容貌だとも自負している。
 実に単純な理屈なんだ。

「くくっ」
 苦笑する。
 そんな簡単な事さえ解らないくらい視野狭窄だった自分に気付いたから。
 周囲の変化にロクに気付けず、あっさり動揺してしまうような自分の心の小ささに気付いたから。
 皆変わってゆくんだ。

 僕は中学時代同様「僕」という壁を作る事で恋愛沙汰を回避できると思った。けど、そんな時代はとっくに終わっていたのだ。

870 :佐々木さんの心のちゃぶ台2:2012/08/20(月) 23:54:25.57 ID:/NMUXJ07

 わざわざ他人の「壁」を越えてまで恋愛なんてしたくない、なんて「子供の時代」はとうに過ぎ去っていたのだ。
 街中で「ナンパ」したり、合コンをする人間だってこのくらいから多くなるものだろ?
 これもまた人間の本能と言う奴だろうか?
 ただ、ね。

『あなたの気持ちは解るつもりです』

 リフレインした言葉に、思わず猫のぬいぐるみを抱き締めてしまう。
 僕を詮索する言葉、「僕」の壁をスルーしようとする言葉、詮索上手な頭のいい人間の言葉。
 ああそうとも、ここが進学校である以上、「頭がいい」人間が揃っている。察しがいい人間の比率も上なのかもしれない。

 けれど自分の気持ちがようやく解ったから。
 だから自分の気持ちと「キミの気持ちは解るよ」なんて頭のいい詮索上手な連中との齟齬にうんざりするんだ。

 僕と誰よりも言葉が通じたのに、心が通じなかった彼を思い起こす。
 もちろん不満は無い。「僕」が心に壁を作っていたのだから。キョンとはそんな関係だった。けどその関係だって心地良かった。
 誰よりも言葉が通じた。僕のトンデモな持論推論、果ては壮大すぎる野望だろうと笑わずに受け止めてくれた。
 僕が「僕」でありたい事を、誰よりも理解してくれた。
 彼にあって彼らにないもの。

 そうだ。キミ達が僕を理解したい、理解しているというなら、なんで僕の大事な壁を、この「僕」を壊そうとするのさ!


「やれやれ」
 心のエアちゃぶ台をひっくり返し、ぬいぐるみを抱きなおす。
 いっそ全てを放り出し、「僕」という全てを壊してしまうべきなのだろうか、と度々考える。
 けれど刺繍で出来た猫の目を見つめていると、どうしても中学時代の、あの春の日の、彼の細めた目を思い出してしまう。

 自分の抱えた過去も、想いも、自分がただの女である事も、告白された事も。
 洗いざらいの想いも「材料」を全部閉じ込めて、それでも「僕」は「僕」であり続けた。中学時代からずっとそうしてきたように。
 大事な想いを閉じ込めてでも、大事にしてきたものだから。
 だから、大事にしていきたいのだ。

 でも変わりたくない訳じゃない。
 今まで踏みしめてきた道を恥じずに歩いていきたいのだ。

871 :この名無しがすごい!:2012/08/20(月) 23:55:56.92 ID:/NMUXJ07
「くぬっ!」
 独り、エアちゃぶだいをひっくり返す。我ながらマヌケだ。
 けれど、他者の感情、自分の鬱々とした気持ちを想像上のテーブルに乗せてひっくり返すと、少しだけ気が楽になった。

 僕の心のちゃぶだい、つまり心を乗せる土台だ。ちゃぶだいを返してしまえば、ちゃぶだいだけが残るのだ。
 僕は僕であり続けたいのだ、というシンプルな気持ちだけが残るのだ。

 シンプルでいい。
 シンプルじゃなきゃいけない。
 とても「普通」な心しか持たないこの僕が、大それた遠大な野望を抱く以上、細く固く絞り込まなきゃ進めない。
 自分の全てを寄り合わせて、固く細い一本の意思につなげよう。
 その為に、やっぱり僕は僕でありたい。

 自分がホントは情動的だと嫌になるくらい解っているから。解ってしまったから。
 だから私は「僕」でいたい。理性の塊になるくらいの覚悟がなきゃ、きっと誰かに寄りかかってしまうだろうから。
 また誰かさんに「寂しい」って手を差し出してしまうだろうから。
 だから、僕は後ろ手で歩くんだ。

 僕の心を彼以上に揺るがした人が居ないから
 彼以上に笑えた「隣」がないから。
 だから今はそれでいい。

 それにね。
 いつかまた誰かさんと出会う時、彼が見間違えたら困るだろ? 私が「僕」を忘れないというのはそんな副次的な効果もあるんだ。
 やっぱり僕は僕でありたい。彼が信じてくれた、彼の前で誓った、私より立派な「僕」でありたい。
 少なくとも……そう、いつかこの想いが本当に途絶えてしまう日が来るまで。
 或いは……いつか、また彼の隣を歩くまで。
 僕は、僕であり続けたい。
)終わり

『すみません佐々木さん、佐々木さんの閉鎖空間がちゃぶだいだらけになってるんですが……』
「あら橘さん。……閉鎖空間ってまだあったの?」
『ええまあ。一応』
「うん。努力するから」
『何をです?』

「……何を努力すればいいのかしら?」
『……さあ?』
)終わり

872 :この名無しがすごい!:2012/08/21(火) 00:00:45.85 ID:AmvTgjej
支援

873 :この名無しがすごい!:2012/08/21(火) 00:01:38.01 ID:2jqgZRjv
佐々木はいらない子

874 :この名無しがすごい!:2012/08/21(火) 00:37:30.50 ID:7z73f7Lx
>>871
乙。
閉鎖空間内に散乱する謎のちゃぶ台。
シュールな光景ですなwww
よかったです。

875 :この名無しがすごい!:2012/08/21(火) 00:56:46.22 ID:uFkSwEem
ここの住人のおかげでrainy dayを再読した
なんとも身悶えるような超高速千日手合戦でせつない青春ものだった
住人に感謝したい
ただいまひとつわからないのが洋楽の話だ
「僕だって外国語のヒアリングなど…」から「万国共通と言えるんじゃないかな」までだ(p.14-15)
これは「よく考えたら寂しいことでもあるんだが」と言っているから
音楽に仮託して『ボクは寂しい、たとえ意味(ホンネ)がわからなくてもいいからボクの言葉を聞いていてくれ』
ということなのかなあ
だとすると回りくどすぎるぞ

876 :この名無しがすごい!:2012/08/21(火) 11:38:41.68 ID:nzZ0HF3A
>>875
それ何かおかしくないかい?
寂しいってのはその前の文章に対してのものでヒアリングとはあまり関係ないっしょ?
「マイノリティで少ない仲間うちではコアな話によって連帯感が抱ける」が、それは『よく考えたら寂しいこと』ってさ

外国語のヒアリング云々はそのまま読めばいいんじゃないかな?
自分は声も楽器の一部とみなしているから耳に心地よければ何語でも構わない、と

あまり深読みしすぎるのもどうかと思うよ?

877 :この名無しがすごい!:2012/08/21(火) 12:33:52.33 ID:kou471yb
RAINY DAY
跳ね上げて砕け散った それは 遠い昔の愛なの
街の灯も 夕暮れに沈まり 私一人で歩いていた時
突然ショーウインドー越しに見えた姿 まるで幻
私を見つけほほえみを返した
その時から恋に落ちた二人

だけど幸せな日々は続かず ただ 思い出が残されただけ

RAINY DAY
あの日も確か雨降り かなうならば取り戻したいの
RAINY DAY 愛を
RAINY DAY  そうよあなたと

”RAINY DAY”   作詞:吉田美奈子 作曲:山下達郎

(吉田美奈子のWikiより) ”一人称が「僕」であることもあった。”

878 :この名無しがすごい!:2012/08/21(火) 18:18:59.16 ID:fSAqgLo3
なんだか意味もなく絶叫したくなるような流れにございます

>>871
キョンなら壁を崩した佐々木さんも、ごくごく自然に受け入れてくれるよ間違いない

879 :この名無しがすごい!:2012/08/21(火) 19:19:00.85 ID:uFkSwEem
>>876
いや、そこだけ妙に具体的だからさ
ハルヒシリーズは基本的にキョンの独白なんだが
キョンがどの時点にいて語ってるのかはわからない
ところがrainy day は明示的に過去の話である事が示されてる
短編なんだし、単に状況描写ならはなおのこと
「昼休みの音楽放送とかなんとかの話になったんだが、その時に……」
と省略したほうが読みやすくなる。
なんでわざわざ、佐々木はこれが好きでポリシーとしてそうしているという話を入れてるんだろうか
ついでにいえば、岡本との対比に描写を裂いたほうが、クライマックスが生きてくるだろう
あくまでも、そこのところに何の意味も無いと仮定しての話だが

ついでに、
「結局この日、俺たちがどれだけ学習塾に遅刻したのかハッキリとは覚えていない。雨がいつやんだのか、それともやまない雨にかこつけてサボったのか、そのあたりの記憶は脳の奥底にしまわれて埋没している。佐々木なら覚えているのだろうか。」(p.33)
この省略は見事だし、「佐々木なら覚えているのだろうか」もいい。
佐々木好きの諸氏なら(でなくとも!)
なんでこれで佐々木と別れなきゃならないのかと思うところだろう
省略したほうが伝わる格好の例だよな

880 :この名無しがすごい!:2012/08/21(火) 22:04:42.49 ID:DuzzYugY
>>877
そういう歌があったのか

881 :この名無しがすごい!:2012/08/21(火) 23:35:29.32 ID:Hbhi3yZd
某マリア様が見てたりする小説を思い出したアホは俺だけだったか……

882 :この名無しがすごい!:2012/08/21(火) 23:38:24.53 ID:AmvTgjej
>>871
乙です

883 :この名無しがすごい!:2012/08/21(火) 23:47:17.53 ID:2jqgZRjv
佐々木がいなければ、驚愕は名作になっていたのに

884 :この名無しがすごい!:2012/08/22(水) 00:40:23.48 ID:D5zb/A/k
おやすみー

885 :この名無しがすごい!:2012/08/22(水) 18:24:48.98 ID:D5zb/A/k
にわか雨に遭っちゃいましたよ佐々木さん

886 :この名無しがすごい!:2012/08/22(水) 22:25:23.78 ID:nLUPGL6x
今日も暑いですね。佐々木さん

887 :この名無しがすごい!:2012/08/22(水) 22:58:34.74 ID:D5zb/A/k
佐々木さんちのカルピス希釈率はどれくらい?

888 :この名無しがすごい!:2012/08/22(水) 23:08:22.66 ID:bVkctNeD
にかわ雨にあうよりはいいと思います

889 :この名無しがすごい!:2012/08/22(水) 23:10:24.94 ID:DNjinMK1
橘「うっすー」ボソ
佐々木「ぼくんちのカルピスに何か?」

890 :この名無しがすごい!:2012/08/23(木) 07:27:07.47 ID:FaqSzwyP
きょこたんは濃さに驚く方じゃない?

891 :この名無しがすごい!:2012/08/23(木) 07:49:54.54 ID:ePwRYr9C
きょこ「こんなに濃いのがいっぱい……」(ペロッ)
キョン「…」
佐々木「ああ、ちゃんと味わって嚥下するといい」
きょこ「はぅ……変な後味がします……佐々木さん……」

キョン「…」
古泉「んっふ」

892 :この名無しがすごい!:2012/08/23(木) 08:11:29.07 ID:gA4Mh2Yc
>>890
なるほど

893 :この名無しがすごい!:2012/08/23(木) 21:19:21.13 ID:HMtuDVxs
ウチはビンボだったがカルピスウォーターを飲んで薄さにびっくりした
ああこれでよかったんだと思った
とマジレス

894 :この名無しがすごい!:2012/08/23(木) 21:33:34.87 ID:FaqSzwyP
カルピスって名前の由来何だったっけ
カルがカルシウムなのは覚えてるけどピスを忘れてしまった
佐々木さんなら絶対忘れないんだろうなー

895 :この名無しがすごい!:2012/08/23(木) 21:42:22.92 ID:gA4Mh2Yc
>>893
カルピスは牛乳を薄めて砂糖を入れてるんだっけ

896 :この名無しがすごい!:2012/08/23(木) 22:40:32.62 ID:HMtuDVxs
http://www.anyrecipe.net/jp/cake/recipes/karupis.html
ここにレシピがあった
ヤクルトは乳酸菌と酵母の複発酵で、それであの色なんだが
カルピスはヨーグルト+砂糖+酸で煮溶かしたものっぽい
上のレシピはすこしラムネ菓子っぽい味なんじゃないかと思う
高校時代に作った記憶があるよ

897 :この名無しがすごい!:2012/08/23(木) 23:47:23.64 ID:hpZONnP7
佐々木はいらない子

898 :この名無しがすごい!:2012/08/24(金) 00:11:27.13 ID:37FP2B0n
>>896
ネットって凄いな、カルピスの作り方まであるとは佐々木さんもびっくりだ

899 :この名無しがすごい!:2012/08/24(金) 03:52:46.63 ID:H3WkTU4s
>>894
ピスはサルピス(熟酥(じゅくそ))っていうバターをさらに精製した油からきた言葉
インド料理に使われるギー油と同じもので確かサンスクリット語だったはず
別の候補があったんだけど語呂がいいからっていう理由で付けられたらしい

…って昔知り合いのコックに聞いたことある 間違えてたらゴメンネ

900 :この名無しがすごい!:2012/08/24(金) 04:27:25.60 ID:JTpZL3/N
佐々木かわいいよ佐々木

901 :この名無しがすごい!:2012/08/24(金) 05:07:23.85 ID:6Yw2Fkix
佐々木さんぉはよう

902 :この名無しがすごい!:2012/08/24(金) 05:11:30.74 ID:8JdAM8at
このスレは勉強になる

903 :この名無しがすごい!:2012/08/24(金) 05:14:22.36 ID:/3NzKr5f
>>896
乙です 

904 :この名無しがすごい!:2012/08/24(金) 05:16:15.79 ID:yTqPzsWd
そろそろ原作の続編が出て欲しい

905 :この名無しがすごい!:2012/08/24(金) 07:00:29.53 ID:aHULS1dR
カルピスは外人にはカウピス(牛の尿)って聞こえるから注意ってのをどこかで見たな

906 :この名無しがすごい!:2012/08/24(金) 07:30:30.15 ID:37FP2B0n
>>899
気にするな、俺だってきょこたんスレでプラヌラ幼生をプラナリア幼生と間違ったまま訂正してないぜ!

907 :この名無しがすごい!:2012/08/24(金) 17:09:57.82 ID:ZiC4CS5R
>>905
どっかで見た事あるな

908 :この名無しがすごい!:2012/08/25(土) 03:01:46.59 ID:HtItrvWS
>>905
そうそう
だからアメリカでは『カルピコ』って商品名なんだよね
外国人のお客さんから何度か言われたことあるなぁ

あと、>>899は間違いないみたい

909 :この名無しがすごい!:2012/08/25(土) 07:18:52.15 ID:iKlppKb4
へー
佐々木さんスレは、博識な人が多いって改めて実感する

910 :この名無しがすごい!:2012/08/25(土) 18:53:54.03 ID:ZL2cYuqK
>>899
乙です

911 :この名無しがすごい!:2012/08/25(土) 23:39:14.49 ID:GoKvEhNa
佐々木かわいいよ佐々木

912 :この名無しがすごい!:2012/08/25(土) 23:39:50.56 ID:MMxa5rMY
佐々木はいらない子

913 :この名無しがすごい!:2012/08/25(土) 23:41:23.93 ID:iKlppKb4
フローズンプラネット見てた時は凄く眠かったのに、お風呂入ったら全然眠くなくなってしまいました
お湯で体温上がったからなのでしょうが、不便なものですね佐々木さん

一応おやすみなさい

914 :この名無しがすごい!:2012/08/26(日) 00:02:52.15 ID:/mtnDsIh
>>913
佐々木はああいうNスペを好んで見てるイメージがある。
あとワールドビジネスサテライトを見て夜更かしとか。

915 :この名無しがすごい!:2012/08/26(日) 04:49:59.06 ID:0axsIuxL
>>913
NHKは勉強になりますね

916 :この名無しがすごい!:2012/08/26(日) 07:08:28.24 ID:3Vxk4P4A
今夜もあるね

そういや昨日のTBSの巨大台風のなんちゃらって番組、作り粗かったなあ
北極の氷が解けても海面は上昇なんてしないし、目が通過した後の吹き返しを吹き戻しとか言ってたし
基本温厚な佐々木さんですら静かにチャンネル変えるレベル

917 :この名無しがすごい!:2012/08/26(日) 17:48:26.99 ID:CEpajdJA
嫌○の人にはわるいが
予算レベルは

NHK>○○ドラマ>民放のドラマ>民放のバラエティー

なんだよなあ。

918 :この名無しがすごい!:2012/08/26(日) 18:25:37.88 ID:ZpKnhneS
次スレは文芸キャラ板に移転?

919 :この名無しがすごい!:2012/08/26(日) 18:30:40.23 ID:3Vxk4P4A
正直どっちでも良いって人は多いと思う

920 :この名無しがすごい!:2012/08/26(日) 18:31:22.88 ID:WHicae0A
>>917
NHKは採算や視聴率を考えず、予算を多く使えるわけか

921 :この名無しがすごい!:2012/08/26(日) 19:00:39.90 ID:CEpajdJA
国産ドラマでクレーンやドリー(レールに乗ったカメラ)を使ってるものが
どれだけあるか見比べてホスイ
NHKは朝ドラだって使ってるぞ
だから某国ドラマが嫌いな人はデモするより
「NHKを見ろ」運動やったほうがよっぽど効果的だと思うよ
視聴者の目が肥えて要求水準が高くなればスポンサーは
番組にお金を使わざるをえなくなるんだし

922 :この名無しがすごい!:2012/08/26(日) 19:35:41.22 ID:CEpajdJA
↑コピペ防止のため故意に一部間違った情報を書いています。つっこまないように。
下3行は本気だったりしますが
荒れると嫌なので引っ込みます

923 :この名無しがすごい!:2012/08/26(日) 20:35:02.93 ID:3Vxk4P4A
佐々木さんてドラマとかも見るのかな?大河だけ説を唱えてみよう

924 :この名無しがすごい!:2012/08/26(日) 22:25:33.87 ID:8p2v6Pav
>>916
一応突っ込んでおくとね。北極は北極海だけでなくカナダ北部やグリーンランドも含むから、北極の氷が融ければ海面はおそらく上昇すると思うよ
ただし、もし北極の氷の大部分が融けるような事態が起きたなら、海面上昇どころではないもっと大きな環境変化が既に起きているに違いないけどね

925 :この名無しがすごい!:2012/08/26(日) 23:23:58.17 ID:tWc8wZ8d
佐々木さんはどんな番組を見るのだろうか?

926 :この名無しがすごい!:2012/08/26(日) 23:35:25.05 ID:S5d/QCIL
佐々木は、いらないキャラ

927 :この名無しがすごい!:2012/08/27(月) 06:04:33.82 ID:p2SPJS5r
>>925

テレビ見ない

928 :この名無しがすごい!:2012/08/27(月) 12:23:13.99 ID:7Lku9bnO
実は深夜アニメにはまっていたりしたら萌える

929 :この名無しがすごい!:2012/08/27(月) 15:21:11.97 ID:GIS2RfhD
文芸キャラ板はいま(仮)を取ると同時にLR審議中だから、いま参加しないと主導権取れないぞ

930 :この名無しがすごい!:2012/08/27(月) 15:47:02.91 ID:NJ8oNp4h
>>924
大きな環境変化は既に起きてるよ
氷がなくなったせいで野生動物が激減しつつある(これは南極も同様)

また、氷がなくなったせいで、北極航路が成立し、政治経済軍事上でさらに重要性が高まった
資源採掘も可能になってきたしね

931 :この名無しがすごい!:2012/08/27(月) 17:28:57.30 ID:dzI8xgWR
>>929
主導権とって何の意味があるのかと

932 :この名無しがすごい!:2012/08/27(月) 23:14:19.52 ID:eqVHrxRX
佐々木は酷い後付けキャラだ

933 :この名無しがすごい!:2012/08/27(月) 23:15:49.46 ID:JZ6EC45T
>>930
オゾン層もなくなっている

934 :この名無しがすごい!:2012/08/28(火) 12:59:27.89 ID:hqqdp2I3
>>924
怖いですね

935 :この名無しがすごい!:2012/08/28(火) 13:52:54.12 ID:FeV9F805
>>916
プラズマで〜のCGだけすごかった番組かな
確かにあれはひどかったね

936 :この名無しがすごい!:2012/08/28(火) 14:23:09.33 ID:x8nuHKlX
>>932
シリーズもんなんてそんなもんっしょ

937 :この名無しがすごい!:2012/08/28(火) 18:27:18.33 ID:2riaOus3
もし本当に太陽フレアが直撃したら、大気まるごと引っぺがされそうな気もしないではないw

物理法則を変えずに温暖化する地球環境を打破するには?……火山の大噴火くらいでしょうか佐々木さん

938 :この名無しがすごい!:2012/08/28(火) 18:41:05.74 ID:QHNkaNMQ
??「佐々木さんが神様になれば万事解決するのです!」

939 :この名無しがすごい!:2012/08/28(火) 19:58:38.70 ID:2riaOus3
佐々木さんに神的力宿っても、世界の在り方は変えないと思うの
だからこそ火山噴火で塵を大量放出→日射削減かな〜?と

940 :この名無しがすごい!:2012/08/28(火) 20:27:40.59 ID:AF2gJt2H
>>937
>もし本当に太陽フレアが直撃したら、大気まるごと引っぺがされそうな気もしないではないw
いくらなんでもオーバーです
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%A2#.E5.A4.AA.E9.99.BD.E3.83.95.E3.83.AC.E3.82.A2.E3.81.AB.E3.82.88.E3.82.8B.E8.A2.AB.E5.AE.B3
「太陽フレアによる被害」と「過去に観測された大規模フレアと日本の主なフレア」を読んでください
ここにでてるのはかなりでかいフレアだけだけど、この頻度でこの程度の被害です
ttp://swc.nict.go.jp/contents/index.php
Bクラスなんかしょっちゅうですよ

941 :この名無しがすごい!:2012/08/28(火) 20:49:58.06 ID:yni4+4TA
佐々木はいらない子

942 :この名無しがすごい!:2012/08/28(火) 21:11:27.32 ID:2riaOus3
プロミネンスからちぎれたガスの塊みたいなのは飛んでこないのね、ありがとう

943 :この名無しがすごい!:2012/08/29(水) 19:54:56.70 ID:95lzPPOd
>>939
人類の9割が、橘や笹といった植物に変身すれば、環境問題は解決

944 :この名無しがすごい!:2012/08/29(水) 20:54:18.73 ID:5qhnVmWM
>>943
ほとんど人類滅亡じゃないですかー!と思ったけど、産業革命前は1億も居なかったわけだし、99%植物化しても大丈夫そう

945 :この名無しがすごい!:2012/08/29(水) 22:15:02.12 ID:vxDYIVaQ
なあ、佐々木って本当に使い捨てキャラなの?
どっかソース無いかなあ

946 :この名無しがすごい!:2012/08/30(木) 00:00:09.82 ID:5Z44vt+V
佐々木さん今晩は


947 :この名無しがすごい!:2012/08/30(木) 03:05:26.28 ID:+iIz8OLy
>>939
宮沢賢治の『グスコーブドリの伝記』みたいな話やね
最もあっちは温室効果ガス云々だったけど

948 :この名無しがすごい!:2012/08/30(木) 07:54:41.54 ID:Hyk48TC0
>>947

非科学的な話だけどな
火山が噴火したら普通は寒冷化する

949 :この名無しがすごい!:2012/08/30(木) 19:56:40.72 ID:wFIw7tcr
結局次スレはどっちに立てるの?

950 :この名無しがすごい!:2012/08/30(木) 20:08:33.16 ID:Wq36+rX7
文芸キャラ板でいいと思うけど

951 :この名無しがすごい!:2012/08/30(木) 20:39:53.70 ID:X4khTdd3
文芸キャラ板でいいよ

952 :この名無しがすごい!:2012/08/30(木) 21:28:59.06 ID:SEJSkIm0
>>948
>非科学的な話
時代性を考えるとそうでもなかったりする
二酸化炭素が増加すると気温が上昇することを指摘した最初の小説という評価
が穏当な所じゃね

953 :この名無しがすごい!:2012/08/30(木) 21:36:28.46 ID:wFIw7tcr
言い出しっぺが書いてなかった
元々どっちでも良い派だけど、混乱させるのも嫌なんで俺も文芸キャラ板に一票

>>952
たしかアイスボール状態の地球を解かしたのは、植物が無い間に蓄積された火山からのCO2らしいね

954 :この名無しがすごい!:2012/08/30(木) 22:06:57.03 ID:NPDI+7x5
俺は残留で。未だにスレ数が42しかないような板は信じられん

955 :この名無しがすごい!:2012/08/30(木) 23:52:14.43 ID:7sA80hP9
佐々木はいらない

956 :この名無しがすごい!:2012/08/31(金) 00:46:14.62 ID:+CqCrIE4
訳がない

957 :この名無しがすごい!:2012/08/31(金) 10:02:13.77 ID:6SYPd/89
SS書きの人、作品はまとめwikiに載せてるみたいね

958 :この名無しがすごい!:2012/08/31(金) 10:45:10.95 ID:bpfcP4K4
>>945
誰か教えてくれよ

959 :この名無しがすごい!:2012/08/31(金) 17:48:52.47 ID:xwccn6e1
>>958
ハルヒの観測だか、
驚愕に併せたのいぢのラフとキャラの設定、あとハゲのインタビューで構成されてる本で、
ハゲ自身が、「下巻の表紙誰にする? って言われて、もう出番ないから佐々木にして」
って言いました。
と応えている。
というかハゲのテンションが異常に低く、もうハルヒ描きたくないのが行間から溢れてくるインタです

960 :この名無しがすごい!:2012/08/31(金) 19:01:33.72 ID:lgfsGMk2
今日は涼しかったです佐々木さん
全国的には暑いところが多かったりするのでしょうか

961 :この名無しがすごい!:2012/08/31(金) 20:57:54.33 ID:8R6IAwuO
ハルヒどころか仕事自体したくないみたいですね

962 :この名無しがすごい!:2012/08/31(金) 23:15:30.22 ID:/DAERyJp
佐々木は驚愕だけのキャラクター

963 :この名無しがすごい!:2012/08/31(金) 23:18:02.63 ID:lgfsGMk2
キョンの宿題を手伝ってあげようと来たものの、既に終わっていて肩透かしの佐々木さん
でも妹ちゃんも交え一緒にゲームしたりいっぱい会話したりで満足の佐々木さん

964 : 【大凶】 :2012/09/01(土) 08:36:47.45 ID:LMMEIHmk
佐々木さんに大吉を!

965 : 【大凶】 :2012/09/01(土) 08:38:05.21 ID:LMMEIHmk
小手調べは終わった

966 : 【大吉】 :2012/09/01(土) 08:40:20.43 ID:LMMEIHmk
そろそろ真面目にやるか

967 : 【大吉】 :2012/09/01(土) 09:39:55.21 ID:oE5mSk1C
佐々木さんの本日の運勢

968 : 【大吉】 :2012/09/01(土) 21:52:44.24 ID:XOztJW6F
きょこたんの運勢

969 :この名無しがすごい!:2012/09/01(土) 22:36:15.67 ID:LMMEIHmk
おめでとさん
でもできればきょこたんスレでやったげて

970 :この名無しがすごい!:2012/09/01(土) 22:57:54.94 ID:CEfeQTr4
さて、立てれれば立ててくるが次スレはどこに立てればいいのかな?
移転するにしても乱立を避けるために一度移転告知付けたスレをここに立てた方がいいと思うけど

971 :この名無しがすごい!:2012/09/01(土) 23:05:47.67 ID:tpb+SWXi
佐々木可愛いよ佐々木

972 :この名無しがすごい!:2012/09/01(土) 23:14:58.17 ID:LMMEIHmk
>>970
移転派が多かったような
告知はこのスレを暫く埋めないでいるだけで充分じゃない?
あとは避難所にも一応告知しとけば大丈夫だと思う

973 :この名無しがすごい!:2012/09/01(土) 23:40:04.34 ID:CEfeQTr4
>>972
前スレが容量落ちだったから一応対策した方がいいんじゃないかな?
別に今すぐ移転しないとヤバいってわけでもないし
あと、1000直前で埋めない場合は即死判定で落ちちゃうんじゃないか?

974 : 【ぴょん吉】 :2012/09/01(土) 23:54:59.25 ID:xOCYoi6N
佐々木さん、今晩は

975 :この名無しがすごい!:2012/09/01(土) 23:56:19.22 ID:5xxFMcQC
佐々木はいらない子

976 :この名無しがすごい!:2012/09/01(土) 23:58:14.63 ID:tpb+SWXi
なわけがない

977 :この名無しがすごい!:2012/09/02(日) 06:56:59.45 ID:tJWYcr28
>>973
容量落ちまであと65KBだけどどうなんだろう
まあ大抵の住人は被ってるだろうし、この板にあるきょこたん、くーちゃん、えみりんスレにも告知すれば漏れはなさそう
そろそろ新スレ立つまでレス控えますー

978 :この名無しがすごい!:2012/09/02(日) 08:00:04.11 ID:fvQ5Gb+Q
佐々木さんおはよう

979 :この名無しがすごい!:2012/09/02(日) 11:45:13.06 ID:Y6MTuNZj
>>977
いや、実際に容量落ちするかどうかじゃなくて勘違いした人がこの板に立てるのを防ぐためってこと
急ぐことでもでもないし、移転はのんびりでいいんじゃない?

というわけでテンプレ付き次スレ
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part68【変な女】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1346552612/

980 :この名無しがすごい!:2012/09/02(日) 13:39:18.98 ID:oxlPzc9t
>>977

http://uni.2ch.net/test/read.cgi/litechara/1346560703/l50


981 :この名無しがすごい!:2012/09/02(日) 14:34:08.14 ID:gorU+mPj
なんで移転派は勝手にスレ立てるのかなあ
前にも同じ事やったよね?

982 :この名無しがすごい!:2012/09/02(日) 18:13:05.02 ID:tJWYcr28
今回は>>979を支えよう、確かに焦る必要なんて無いしね
この板にある他のハルヒ系スレのどれかが>>1000行くまでに決めれば大丈夫でしょ
てことでスレ立て乙ー

983 :この名無しがすごい!:2012/09/02(日) 18:29:40.41 ID:+TcQZmm+
マナー云々が移転理由ならなんで重複スレ立てるんだ移転派は

984 :この名無しがすごい!:2012/09/02(日) 19:33:19.84 ID:tJWYcr28
はいはい、理性と知性を以って成る佐々木さんスレの住民ならちゃんと>>1を読みましょうね
新しいスレのテンプレでも良いですよ

985 :この名無しがすごい!:2012/09/02(日) 23:48:19.43 ID:+TcQZmm+
理性と知性を他人に説教する奴が、はいはい、だなんて他人をあしらうような事を言うものなのか

986 :この名無しがすごい!:2012/09/02(日) 23:59:58.73 ID:pNn0i2a6
954=979=981=982

987 :この名無しがすごい!:2012/09/03(月) 05:37:22.48 ID:CIgwskVb
さすがの佐々木さんも、新学期初日は憂鬱になりますか

988 :この名無しがすごい!:2012/09/03(月) 06:56:55.11 ID:0YSEW36+
佐々木さん、おはようございます

989 :この名無しがすごい!:2012/09/03(月) 19:10:17.81 ID:CIgwskVb
今日も天気が不安定でしたね佐々木さん

990 :この名無しがすごい!:2012/09/03(月) 22:32:36.48 ID:CIgwskVb
進学校も、さすがに始業式当日から授業は無いよね?

991 :この名無しがすごい!:2012/09/03(月) 23:03:15.73 ID:V8U4GtMg
>>979>>980も立てるなら先にスレ立て宣言して確認取るべきだと思うよ

992 :この名無しがすごい!:2012/09/03(月) 23:09:29.43 ID:XPgKHe6w
>>987
キョンと合法的に会える環境が再開するわけだから
憂鬱どころか内心小躍りしているのではないかと考察。

993 :この名無しがすごい!:2012/09/03(月) 23:38:21.31 ID:29dK+2m/
どうせなら、マンガキャラスレに映っても良いのに

994 :979:2012/09/04(火) 01:21:15.45 ID:k3lGg7g/
>>991
先生、俺>>970です

995 :この名無しがすごい!:2012/09/04(火) 01:26:57.37 ID:4fctBRvx
佐々木可愛いよ佐々木

996 :この名無しがすごい!:2012/09/04(火) 09:41:08.45 ID:VSHJNhMz
>>994
ゴメン
ID変わったから勘違いしてた
話の流れ見たら分かりそうなものだったのに…申し訳ない
ということで注意書き付きスレ立て乙です

997 :この名無しがすごい!:2012/09/04(火) 18:06:04.87 ID:64hU8F4/
>>992
中学の時なら間違いなくそうかもねw

998 :この名無しがすごい!:2012/09/04(火) 18:27:02.28 ID:4fctBRvx
佐々木さん、僕今日仕事サボりました

999 :この名無しがすごい!:2012/09/04(火) 18:52:35.80 ID:vwAA0tpj
999

1000 :この名無しがすごい!:2012/09/04(火) 19:11:42.04 ID:JSectR4A
1000ならきょこたんは俺の嫁
佐々木さんはキョンさんにあげるのです!

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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